JP5948877B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されたエンジン(内燃機関)からの排気ガスの排出量低減及び燃料消費率(燃費)の向上が望まれており、これを満足する車両として、走行用の駆動力源としてエンジンと電動機(モータジェネレータ)とを備えたハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド車両が知られている。
車両に搭載されるハイブリッドシステムの1つとして、例えば、エンジン、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータ、及び、動力分割機構を構成する遊星歯車機構(差動機構)などを備えたものが知られている。具体的には、動力分割機構のプラネタリキャリアにエンジンの出力軸(クランクシャフト)が連結され、サンギヤに第1モータジェネレータMG1が連結され、リングギヤにリダクション機構(例えば、遊星歯車機構により構成されている)を介して第2モータジェネレータMG2が連結されているとともに、上記リングギヤが減速機構やデファレンシャル装置などを介して駆動輪に連結されたものがある。このようなハイブリッドシステムにおいて、車両走行中にエンジンを始動する場合には、第1モータジェネレータによってエンジンをモータリング(クランキング)するとともに、その第1モータジェネレータの駆動に伴って駆動輪に伝達されるトルク(反力)を第2モータジェネレータの出力トルクにて抑制(反力キャンセル)する制御を行ってエンジンを始動している。
また、ハイブリッド車両には、ハイブリッドシステム(車両システム)の起動と停止とを切り替えるためのパワースイッチが設けられており、例えば、ブレーキペダルが操作された状態でパワースイッチが操作された場合にハイブリッドシステムが起動するようになっている。また、走行中(ハイブリッドシステム起動中)においてパワースイッチが操作された場合にはハイブリッドシステムが停止するようになっている。
なお、ハイブリッド車両において、ハイブリッドシステムの起動/停止に関する技術として、下記の特許文献1に記載の技術がある。この特許文献1に記載の技術では、高速走行中に、車両起動停止スイッチがエンジン停止となる位置(Off位置やReady−Off)に操作された場合には、エンジン停止を禁止することで、バッテリの放電量が上限放電量を超えないようにすることで、バッテリを保護している。
特開2007−216833号公報 特開2007−023919号公報
ところで、上記したハイブリッド車両において、走行中にドライバ等がハイブリッドシステム(車両システム)の停止操作(走行中のIG−Off操作)を誤って行った場合には、ハイブリッド車両の走行が停止する前(惰性走行中)に、ドライバがハイブリッドシステムの再起動操作(走行中のIG−On)を行う場合が考えられる。そのシステム再起動の際には、エンジンを始動することが要求される場合がある。
しかしながら、車両の走行中にハイブリッドシステムの再起動操作があったときに、エンジンを再始動できない場合がある。この理由について説明する。まず、車両走行中にエンジンを始動する場合、モータリングを行う第1モータジェネレータの動作点が負回転領域(発電領域)となるため(図4参照)、第1モータジェネレータは発電機として機能する。そして、その第1モータジェネレータにより発電される電力と第2モータジェネレータによる消費電力との和がバッテリの入力制限Winを超える場合(パワー収支を守ることができない場合)には、第1モータジェネレータの出力トルクが制限されるため、モータリングのトルク不足によりエンジンを再始動することができない場合がある。
なお、上記特許文献1に記載の技術は、高速走行中に、車両起動停止スイッチがエンジン停止となる位置に操作された場合に、強制的なエンジン停止を禁止する技術であって、走行中のエンジン停止の後にIG−On操作された場合については考慮されていない。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両システムの再起動要求があったときのエンジンの始動性を向上させることが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両走行用の駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンの出力軸から車両の駆動輪までの動力伝達経路に対して動力を入出力可能な第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータと、前記第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータとの間で電力の入出力が可能な蓄電装置とを備え、前記エンジンの始動の際に、前記第1モータジェネレータによって前記エンジンをモータリングするとともに、その第1モータジェネレータによるモータリングに伴って前記駆動輪に伝達されるトルクを前記第2モータジェネレータの出力トルクにて抑制する制御が実行可能なハイブリッド車両の制御装置を前提としている。
そして、このようなハイブリッド車両の制御装置において、車両の走行中に車両システムの停止(ハイブリッドシステムの停止)があった後、車両が停止する前に車両システムの再起動要求があったときの前記エンジンの始動時には、通常の走行中における通常の走行中エンジン始動時の前記第2モータジェネレータの出力トルクを制限する第1上限値よりも大きな第2上限値を用いて、当該車両システムの停止後のエンジンの始動時における前記第2モータジェネレータの出力トルクを制限することにより、通常の走行中エンジン始動時と比べて、前記第2モータジェネレータの前記出力トルク(駆動輪に伝達されるトルクを抑制するトルク)の制限を緩和することを技術的特徴としている。
本発明において、「通常の走行中エンジン始動時」とは、モータ走行中(EV走行中)に、エンジン始動条件が成立(EV走行条件不成立)してエンジン1を始動させる場合のエンジン始動時(Ready−On中の始動時)ことである。
また、「通常の走行中エンジン始動時の第2モータジェネレータの前記出力トルクの制限」とは、走行中のエンジン始動時において、第2モータジェネレータの出力トルク(駆動輪に伝達されるトルクを抑制するトルク)によって車両の駆動力が増加(車速が増加)しないように、前記駆動輪に伝達されるトルクを制限(上限ガード)する処理のことである。
また、走行中のエンジン始動時に、前記第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪に伝達されるトルクを抑制する抑制トルク)の制限を緩和する処理については、例えば、上記通常の走行中エンジン始動時の第2モータジェネレータの出力トルクを制限する制限値が第1上限値である場合、その第1上限値よりも大きな第2上限値を用いて、車両走行中のハイブリッドシステム再起動時(エンジン再始動時)における第2モータジェネレータの出力トルクを制限することにより、車両走行中再起動時の第2モータジェネレータの出力トルクの制限を通常制御時よりも緩和するという処理を挙げることができる。
本発明によれば、走行中に車両システムの停止があった後、エンジンを再始動する際には、第2モータジェネレータの出力トルク(駆動輪に伝達されるトルクを抑制する抑制トルク)の制限を緩和(トルク制限値を緩和)しているので、そのトルク制限を緩和した分だけ、第2モータジェネレータで電力(第1モータジェネレータの発電電力)を消費することが可能になり、バッテリの入力制限Winを超えることを抑制することができる。これにより、走行中のエンジン始動時において、駆動輪に伝達されるトルクを抑制するトルクは通常制御時よりも多少超過するものの、第1モータジェネレータのトルク制限を拡大(緩和)することができるので、パワー収支(Win)を守りながらも、モータリングトルクを確保することが可能となり、エンジンの再始動性が向上する。これによって、従来制御ではエンジンを始動することができない領域(駆動輪に伝達されるトルク抑制とパワー収支とが両立しない領域)であっても、エンジンを始動することが可能になる場合がある。
そして、このように、走行中の車両システム停止後の再起動時におけるエンジンの始動性が向上することによって、車両システムの再起動操作が受け付けられたことをドライバが認識しやすくなる。なお、エンジンが始動すると、音や振動が発生するので、起動操作が受け付けられたことをドライバが認識しやすくなる。
本発明において、車両に機械的な制動力を付与する制動力付与手段(ブレーキ装置)を備えさせ、車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両システムの再起動要求があった場合に、エンジンを始動する際に、上記制動力付与手段によって、上記した第2モータジェネレータの出力トルク(駆動輪に伝達されるトルクを抑制するトルク)の緩和により増加する駆動力(駆動輪に伝達されるトルクの超過分)を打ち消すように車両に制動力を付与するようにしてもよい。このような構成を採用すれば、車両走行中のエンジン始動時において、駆動輪に伝達されるトルクを抑制するトルク(以下、抑制トルクという場合もある)を守りながら、エンジン始動時のパワー収支とエンジン始動性とを両立することができる。
本発明において、車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両システムの再起動要求があった場合に、当該車両に搭載されているエアコン(エアコンディショナ)等の補機類を強制駆動して電力を消費するようにしてもよい。このような構成を採用すれば、走行中のエンジン再始動時におけるバッテリの入力制限Winを緩和することができ、第1モータジェネレータによるモータリングトルクを大きくすることが可能となって、エンジンの始動性が向上する。
なお、本発明において、車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両システムの再起動要求があったときに、上記した第2モータジェネレータによる抑制トルク(駆動輪に伝達されるトルクを抑制するトルク)を確保できない場合には、エンジンの始動を中止するようにしてもよい。
本発明において、車両システムを起動及び停止させる操作を受け付ける操作部を備えさせ、車両の走行中に、搭乗者が前記操作部を用いて車両システムを停止させる操作を行った後において、車両が停止する前に、搭乗者が前記操作部を用いて車両システムを起動させる操作を行った場合(再起動要求があった場合)に、上記エンジンの始動時の制御(第2モータジェネレータによる抑制トルクの制限緩和を含む始動制御)を実行するように構成してもよい。なお、搭乗者にはドライバが含まれる。
このような構成を採用することによって、車両の走行中に車両システムの停止操作が搭乗者によりされた後に、車両が停止する前に車両システムの起動操作が搭乗者によりされたときのエンジンの始動性が向上するので、起動操作が受け付けられたことを搭乗者(ドライバ)が認識しやすくなる。
また、本発明において、車両システムを起動及び停止させる操作を受け付ける操作部を備えさせ、車両の走行中に、前記操作部から車両システムを停止させる信号を受信した後において、車両が停止する前に、前記操作部から車両システムを起動させる信号を受信した場合(再起動要求があった場合)に、上記エンジンの始動時の制御(第2モータジェネレータによる抑制トルクの制限緩和を含む始動制御)を実行するように構成してもよい。
このような構成を採用することによって、車両の走行中に車両システムの停止操作がされた後に、車両が停止する前に車両システムの起動操作がされたときのエンジンの始動性が向上するので、起動操作が受け付けられたことを搭乗者(ドライバ)が認識しやすくなる。
ここで、本発明の具体的な構成として、エンジンの出力軸から車両の駆動輪までの動力伝達経路に差動機構を備えた構成を挙げることができる。この場合、差動機構を次のように構成する。つまり、作動機構は、相互に差動回転可能な第1回転要素(サンギヤ)、第2回転要素(プラネタリキャリア)、及び、第3回転要素(リングギヤ)を有する遊星歯車機構であり、前記第1回転要素が第1モータジェネレータに連結され、前記第2回転要素がエンジンに連結され、前記第3回転要素が第2モータジェネレータに転結されているとともに、第1モータジェネレータによって差動状態が制御されるように構成する。
本発明によれば、走行中に車両システムの停止があった後、走行中にエンジンを始動する際には、第2モータジェネレータの出力トルクの制限を緩和しているので、エンジンの始動性を向上させることができる。
本発明を適用するハイブリッド車両の一例を示す概略構成図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 動力分割機構の各回転要素の回転速度の相対的関係を示す共線図である。 動力分割機構の各回転要素の回転速度の相対的関係を示す共線図であって、この図4では車両走行中のエンジン始動時の状態を示している。 図1のハイブリッド車両のシフト操作装置を示す概略図である。 車両走行中にハイブリッドシステム停止があった後の再起動時の制御の一例を示すフローチャートである。 走行中システム起動時制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用する車両の一例を示す概略構成図である。
この例の車両は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式のハイブリッド車両HVであって、車両走行用の駆動力を発生するエンジン(内燃機関)1、主に発電機として機能する第1モータジェネレータMG1、主に電動機として機能する第2モータジェネレータMG2、動力分割機構3、リダクション機構4、カウンタドライブギヤ51、カウンタドリブンギヤ52、ファイナルギヤ53、デファレンシャル装置54、前輪車軸(ドライブシャフト)61,61、前輪(駆動輪)6L,6R、後輪(従動輪:図示せず)、ブレーキ装置7・・7、及び、ECU(Electronic Control Unit)100などを備えており、このECU100により実行されるプログラムによって本発明のハイブリッド車両の制御装置が実現される。
なお、ECU100は、例えば、HV(ハイブリッド)ECU、エンジンECU、バッテリECU、ブレーキECUなどによって構成されており、これらのECUが互いに通信可能に接続されている。
次に、エンジン1、モータジェネレータMG1,MG2、動力分割機構3、リダクション機構4、及び、ECU100などの各部について説明する。
−エンジン−
エンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置(内燃機関)であって、吸気通路11に設けられたスロットルバルブ13のスロットル開度(吸入空気量)、燃料噴射量、点火時期などの運転状態を制御できるように構成されている。また、燃焼後の排気ガスは排気通路12を経て図示しない酸化触媒による浄化が行われた後に外気に放出される。
上記エンジン1のスロットルバルブ13の制御には、例えば、エンジン回転数とドライバのアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジン1の状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるように、スロットル開度を制御する電子スロットル制御が採用されている。このような電子スロットル制御では、スロットル開度センサ103を用いてスロットルバルブ13の実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が、上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブ13のスロットルモータ14をフィードバック制御している。
そして、エンジン1の出力は、クランクシャフト(出力軸)10及びダンパ2を介してインプットシャフト21に伝達される。ダンパ2は、例えばコイルスプリング式トランスアクスルダンパであってエンジン1のトルク変動を吸収する。
−モータジェネレータ−
第1モータジェネレータMG1は、インプットシャフト21に対して相対回転自在に支持された永久磁石からなるロータMG1Rと、3相巻線が巻回されたステータMG1Sとを備えた交流同期発電機であって、発電機として機能するとともに電動機(電動モータ)としても機能する。また、第2モータジェネレータMG2も同様に、インプットシャフト21に対して相対回転自在に支持された永久磁石からなるロータMG2Rと、3相巻線が巻回されたステータMG2Sとを備えた交流同期発電機であって、電動機(電動モータ)として機能するとともに発電機としても機能する。
図2に示すように、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2は、それぞれインバータ200を介してHVバッテリ(蓄電装置)300に接続されている。インバータ200はECU100によって制御され、そのインバータ200の制御により各モータジェネレータMG1,MG2の回生または力行(アシスト)が設定される。その際の回生電力はインバータ200を介してHVバッテリ300に充電される。また、各モータジェネレータMG1,MG2の駆動用電力はHVバッテリ300からインバータ200を介して供給される。
なお、ハイブリッド車両HVには、上記HVバッテリ300に加えて補機バッテリ(図示せず)が搭載されている。補機バッテリは、ECU100、各種ランプ、オーディオ機器、及び、エアコン(コンプレッサ)などの補機類に電力を供給する。補機バッテリはコンバータを介してHVバッテリ300に接続されている。
−動力分割機構−
動力分割機構3は、図1に示すように、複数の歯車要素の中心で自転する外歯歯車のサンギヤS3(第1回転要素)と、サンギヤS3に外接しながらその周辺を自転しつつ公転する外歯歯車のピニオンギヤP3と、ピニオンギヤP3と噛み合うように中空環状に形成された内歯歯車のリングギヤR3(第3回転要素)と、ピニオンギヤP3を支持するとともに、このピニオンギヤP3の公転を通じて自転するプラネタリキャリアCA3(第2回転要素)とを有する遊星歯車機構によって構成されている。プラネタリキャリアCA3はインプットシャフト21及びダンパ2を介してエンジン1のクランクシャフト(出力軸)10に連結されている。サンギヤS3は、第1モータジェネレータMG1のロータMG1R(回転軸)に回転一体に連結されている。これにより、第1モータジェネレータMG1によってエンジン1のクランクシャフト10から駆動輪6L,6Rまでの動力伝達経路に対し動力の入出力が可能となっている。
この動力分割機構3は、エンジン1及び第2モータジェネレータMG2の少なくとも一方の駆動力を、カウンタドライブギヤ51、カウンタドリブンギヤ52、ファイナルギヤ53、デファレンシャル装置54、及び、ドライブシャフト61,61を介して左右の駆動輪6L,6Rに伝達する。
図3に動力分割機構3の共線図を示す。この図3の共線図において、縦軸Y1、縦軸Y2、及び、縦軸Y3は、それぞれ、サンギヤS3(MG1)の回転速度、プラネタリキャリアCA3(エンジン1)の回転速度、及び、リングギヤR3(出力)の回転速度を表す軸であり、縦軸Y1、縦軸Y2、縦軸Y3の相互の間隔は、縦軸Y1と縦軸Y2との間隔を「1」としたとき、縦軸Y2と縦軸Y3との間隔がギヤ比ρ(サンギヤS3の歯数ZS/リングギヤR3の歯数ZR)となるように設定されている。
そして、このような構成の動力分割機構3において、入力要素であるプラネタリキャリアCA3に入力されるエンジン1の出力トルクに対して、第1モータジェネレータMG1による反力(トルク)がサンギヤS3(反力要素)に入力されると、出力要素であるリングギヤR3には、エンジン1から入力されたトルクよりも大きいトルクが現れる。この場合、第1モータジェネレータMG1は発電機として機能する。
また、リングギヤR3の回転速度(駆動輪6L,6Rの回転数)が一定であるとき、第1モータジェネレータMG1の回転速度を上下に変化させることにより、エンジン1の回転速度を連続的に(無段階に)変化させることができる。例えば、第1モータジェネレータMG1を駆動制御することによって、エンジン1の回転速度を、燃費が最もよい回転速度に設定する制御を実行することができる。なお、図3に示す破線は、第1モータジェネレータMG1の回転速度を実線で示す値から下げたときに、エンジン1の回転速度が低下する状態を示している。
また、図4の共線図に示すように、ハイブリッド車両HVの走行中にエンジン1が停止している状態では第1モータジェネレータMG1が逆回転しており、この状態から第1モータジェネレータMG1を電動モータとして機能させて正回転方向にトルクを出力させると、プラネタリキャリアCA3に連結されているエンジン1に、このエンジン1を正回転させる向きのトルクが作用する。したがって、第1モータジェネレータMG1によってエンジン1を始動(モータリング)することができる。
ハイブリッド車両HVの走行中にエンジン1を始動する場合、第1モータジェネレータMG1によるモータリングに伴って駆動輪6L,6Rに伝達されるトルク(反力)を第2モータジェネレータMG2の出力トルクにて抑制するとともに、その第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制するトルクを制限する制御を実行する。
この第2モータジェネレータMG2の出力トルク(抑制トルク)の制限とは、通常の走行中のエンジン始動時の場合、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制するトルク)によって、ハイブリッド車両HVの駆動力が増加(第2モータジェネレータMG2の出力トルクの超過によって車速が増加)しないように、第2モータジェネレータMG2の出力トルクを制限(上限ガード)する処理のことである。この通常の走行中エンジン始動時に用いる第2モータジェネレータMG2の出力トルク(抑制トルク)の制限値(第1上限値)は、例えば、第1モータジェネレータMG1によるモータリングトルク(反力トルク)をパラメータとして予め実験・計算等によって作成されたマップ等を用いて求めることができる。
なお、上記通常の走行中エンジン始動時とは、EV走行中にEV走行条件が不成立(エンジン始動条件成立)になったときに、エンジン1を始動させる場合のこと(Ready−On中のエンジン始動時のこと)である。
ここで、本実施形態では、後述するように、走行中にハイブリッドシステムを停止(IG−Off)した後、ハイブリッドシステムの再起動操作(再起動要求)があった場合のエンジン始動の際には、上記通常の走行中エンジン始動時と比べて、上記第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制するトルク)の制限を緩和する制御(トルク制限値を緩和する制御)を実行する。このような第2モータジェネレータMG2の出力トルクの制限緩和制御を含むエンジン1の始動時に関連する制御はECU100によって実行される。
なお、走行中のエンジン始動時に、前記第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制する抑制トルク)の制限を緩和する処理については、例えば、上記通常の走行中エンジン始動時の第2モータジェネレータMG2の出力トルクを制限するトルク制限値が第1上限値である場合、その第1上限値よりも大きな第2上限値を用いて、車両走行中のハイブリッドシステム再起動時(エンジン再始動時)における第2モータジェネレータの出力トルクを制限することにより、再起動時の第2モータジェネレータの出力トルクの制限を通常制御時よりも緩和するようにすればよい。
−リダクション機構−
リダクション機構4は、図1に示すように、複数の歯車要素の中心で自転する外歯歯車のサンギヤS4と、プラネタリキャリア(トランスアクスルケース)CA4に回転自在に支持され、サンギヤS4に外接しながら自転する外歯歯車のピニオンギヤP4と、ピニオンギヤP4と噛み合うように中空環状に形成された内歯歯車のリングギヤR4とを有する遊星歯車機構によって構成されている。リダクション機構4のリングギヤR4と、上記動力分割機構3のリングギヤR3と、カウンタドライブギヤ51とは互いに一体となっている。また、サンギヤS4は第2モータジェネレータMG2のロータMG2R(回転軸)と回転一体に連結されている。これにより、第2モータジェネレータMG2によってエンジン1のクランクシャフト10から駆動輪6L,6Rまでの動力伝達経路に対し動力の入出力が可能となっている。
このリダクション機構4は、第2モータジェネレータMG2の駆動力を適宜の減速比で減速する。この減速された駆動力は、カウンタドライブギヤ51、カウンタドリブンギヤ52、ファイナルギヤ53、デファレンシャル装置54、及び、ドライブシャフト61を介して左右の駆動輪6L,6Rに伝達される。
−ブレーキ装置−
この例のハイブリッド車両HVには、図1に示すように、前輪(駆動輪)6L,6R、及び、後輪(従動輪:図示せず)に制動をかけることにより、ハイブリッド車両HVを減速または停止させるための機械式のブレーキ装置7が各車輪に対応して設けられている。ブレーキ装置7は、例えばディスクブレーキであって、ブレーキディスクと、ブレーキパッド及びホイールシリンダを内蔵したキャリパとを備えている。
各ブレーキ装置7のホイールシリンダの油圧はブレーキ油圧制御装置70によって制御さる。ブレーキ油圧制御装置70は、ブレーキペダル(図示せず)の踏み込み量(べダルストローク操作量)に応じて作動するマスタシリンダ、そのマスタシリンダや油圧ポンプからの制動油圧を制御して各ブレーキ装置7のホイールシリンダに供給するブレーキアクチュエータ(油圧制御回路)などを備えている。ブレーキ油圧制御装置70はECU100のブレーキECUによって制御される。
ブレーキECUは、ブレーキペダルセンサ110(図2参照)の出力信号から得られるブレーキペダルの踏み込み量や踏み込み加速度に応じて、上記ブレーキ油圧制御装置70を制御し、各ブレーキ装置7に供給する油圧を制御することによってハイブリッド車両HVの制動力を付与する。また、ブレーキECUは、一般に知られているABS(アンチブレーキシステム)制御、TRC(トラクション制御)、VSC(姿勢保持制御)などの各種の制動制御を実行する。さらに、ブレーキECUは、後述するように、車両走行中のエンジン1の再始動時(車両走行中のハイブリッドシステムの再起動時のエンジン始動時)に、ブレーキ油圧制御回路70を制御してハイブリッド車両HVに制動力を付与することも可能である(付与する制動力は可変制御可能)。
−シフト操作装置−
この例のハイブリッド車両HVには、図5に示すようなシフト操作装置8が設けられている。シフト操作装置8にはシフトレバー81が変位可能に設けられている。この例のシフト操作装置8には、前進走行用のドライブレンジ(Dレンジ)、アクセルオフ時の制動力(エンジンブレーキ)が大きな前進走行用のブレーキレンジ(Bレンジ)、後進走行用のリバースレンジ(Rレンジ)、中立のニュートラルレンジ(Nレンジ)が設定されており、ドライバが所望のレンジへシフトレバー81を変位させることが可能となっている。これらDレンジ、Bレンジ、Rレンジ、Nレンジの各位置はシフトポジションセンサ105によって検出される。シフトポジションセンサ105の出力信号はECU100に入力される。
また、シフトレバー81の近傍には、駐車用のパーキングポジション(Pポジション)に設定するためのPポジションスイッチ106が設けられている。Pポジションスイッチ106は、シフトポジションをパーキングポジション(Pポジション)とパーキング以外のポジション(非Pポジション)との間で切り替えるためのスイッチであって、ドライバにより操作された場合に操作信号をECU100に出力する。
−パワースイッチ−
ハイブリッド車両HVには、ハイブリッドシステム(車両システム)の起動と停止とを切り替えるためのパワースイッチ107(図2及び図5参照)が設けられている。パワースイッチ107は、例えば、跳ね返り式のプッシュスイッチあって、押圧操作されるごとに、スイッチOnとスイッチOffとが交互に切り替わるようになっている。ここで、ハイブリッドシステムとは、エンジン1の運転制御、モータジェネレータMG1,MG2の駆動制御、エンジン1及びモータジェネレータMG1,MG2の協調制御などを含む各種制御を実行することによってハイブリッド車両HVの走行を制御するシステムである。
パワースイッチ107は、ドライバを含むユーザにより操作された場合に、その操作に応じた信号(IG−On指令信号またはIG−Off指令信号)をECU100に出力する。ECU100は、パワースイッチ107から出力された信号などに基づいてハイブリッドシステムを起動または停止する。
具体的には、ECU100は、パワースイッチ107の操作(IG−On操作)によりIG−On指令信号が入力されると、上記ハイブリッドシステムを起動する。これにより車両が走行可能な状態となる。車両が走行可能な状態とは、ECU100の指令信号により車両走行を制御できる状態であって、ドライバがアクセルオンすれば、ハイブリッド車両HVが発進・走行できる状態(Ready−On状態)のことである。なお、Ready−On状態には、エンジン1が停止状態で、第2モータジェネレータMG2でハイブリッド車両HVの発進・走行が可能な状態も含まれる。
また、ECU100は、例えば、ハイブリッドシステムが起動中で、停車時にPポジションであるときに、パワースイッチ107が操作(例えば、短押し)された場合にはハイブリッドシステムを停止する。
さらに、本実施形態では、ハイブリッド車両HVの走行中(ハイブリッドシステム起動中)において、パワースイッチ107が操作(長押し:例えば3秒)された場合には、ハイブリッドシステムを停止(IG−Off)させることが可能となっている。また、そのような車両走行中にハイブリッドシステムの停止があった後(IG−Off後)に、パワースイッチ107が操作(IG−On操作)されたときには、そのハブリッドシステムの再始動要求(IG−Off→IG−On)に応じてハイブリッドシステムを再起動できるようになっており、このシステム再起動時にはエンジン1を再始動する。このエンジン1の始動は、例えば、ドライバを含む搭乗者に対して、起動操作が受け入れられたことを報知する目的で行われる。なお、エンジン1が始動すると、音や振動が発生するので、起動操作が受け付けられたことをドライバが認識しやすくなる。
−ECU−
ECU100は、上記したハイブリッドシステムを実行する電子制御装置であって、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びバックアップRAMなどを備えている。
ROMには、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAMはCPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMはイグニッションのOFF時などにおいて保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
図2に示すように、ECU100には、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト10の回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサ101、車輪の回転速度(車速)を検出する車輪速センサ102、エンジン1のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ103、アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ104、シフトポジションセンサ105、Pポジションスイッチ106、パワースイッチ107、HVバッテリ300の充放電電流を検出する電流センサ108、バッテリ温度センサ109、及び、ブレーキペダルに対する踏力(ブレーキ踏力)を検出するブレーキペダルセンサ110などが接続されている。さらに、ECU100には、エンジン冷却水温を検出する水温センサ、吸入空気量を検出するエアフロメータなどのエンジン1の運転状態を示すセンサなどが接続されており、これらの各センサからの信号がECU100に入力される。
また、ECU100には、エンジン1のスロットルバルブ13を開閉駆動するスロットルモータ14、燃料噴射装置(インジェクタ)15、点火装置16、及び、ブレーキ油圧制御装置70などが接続されている。
そして、ECU100は、上記した各種センサの出力信号に基づいて、エンジン1のスロットル開度制御(吸入空気量制御)、燃料噴射量制御、及び、点火時期制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する。
さらに、ECU100は、HVバッテリ300を管理するために、上記電流センサ108にて検出された充放電電流の積算値や、バッテリ温度センサ109にて検出されたバッテリ温度などに基づいて、HVバッテリ300の充電状態(SOC:State of Charge)や、HVバッテリ300の入力制限Win及び出力制限Woutなどを演算する。
また、ECU100には上記インバータ200が接続されている。インバータ200は、各モータジェネレータMG1,MG2それぞれの制御用のIPM(Intelligent Power Module:インテリジェントパワーモジュール)を備えている。その各IPMは、複数(例えば6個)の半導体スイッチング素子(例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などによって構成されている。
インバータ200は、例えば、ECU100からの指令信号(例えば、第1モータジェネレータMG1のトルク指令値、第2モータジェネレータMG2のトルク指令値)に応じてHVバッテリ300からの直流電流を、モータジェネレータMG1,MG2を駆動する電流に変換する一方、エンジン1の動力により第1モータジェネレータMG1で発電された交流電流、及び、回生ブレーキにより第2モータジェネレータMG2で発電された交流電流を、HVバッテリ300に充電するための直流電流に変換する。また、インバータ200は、第1モータジェネレータMG1で発電された交流電流を走行状態に応じて、第2モータジェネレータMG2の駆動用電力として供給する。
−走行モード−
本実施形態に係るハイブリッド車両HVにおいては、発進時や低速走行時等であってエンジン1の運転効率が悪い場合には、第2モータジェネレータMG2のみにより走行(以下、「EV走行」ともいう)を行う。また、車室内に配置された走行モード選択スイッチによって運転者がEV走行モードを選択した場合にもEV走行を行う。
一方、通常走行時には、例えば、上記動力分割機構3によりエンジン1の動力を2経路に分け(トルクスプリット)、一方で駆動輪6L,6Rの直接駆動(直達トルクによる駆動)を行い、他方で第1モータジェネレータMG1を駆動して発電を行う。このとき、発生する電力で第2モータジェネレータMG2を駆動して駆動輪6L,6Rの駆動補助を行う(電気パスによる駆動)。このように、上記動力分割機構3が差動機構として機能し、その差動作用によりエンジン1からの動力の主部を駆動輪6L,6Rに機械的に伝達し、そのエンジン1からの動力の残部を第1モータジェネレータMG1から第2モータジェネレータMG2への電気パスを用いて電気的に伝達することにより、電気的に変速比が変更される変速機としての機能が発揮される。これによって、駆動輪6L,6R(リングギヤR3,R4)の回転数及びトルクに依存することなく、エンジン回転数及びエンジントルクを自由に操作することが可能となり、駆動輪6L,6Rに要求される駆動力を得ながらも、燃料消費率が最適化されたエンジン1の運転状態を得ることが可能となる。
また、高速走行時には、さらにHVバッテリ(走行用バッテリ)300からの電力を第2モータジェネレータMG2に供給し、この第2モータジェネレータMG2の出力を増大させて駆動輪6L,6Rに対して駆動力の追加(駆動力アシスト;力行)を行う。
また、減速時には、第2モータジェネレータMG2が発電機として機能して回生発電を行い、回収した電力をHVバッテリ300に蓄える。なお、HVバッテリ300の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン1の出力を増加して第1モータジェネレータMG1による発電量を増やしてHVバッテリ300に対する充電量を増加する。もちろん、低速走行時においても必要に応じてエンジン1の駆動量を増加する制御を行う場合もある。例えば、前述のようにHVバッテリ300の充電が必要な場合や、エアコン等の補機類を駆動する場合や、エンジン1の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合などである。
さらに、本実施形態のハイブリッド車両HVにおいては、ハイブリッド車両HVの運転状態や、HVバッテリ300の状態などに基づいて判断されるEV走行条件が成立した場合には、燃費を向上させるために、エンジン1を停止させる。そして、その後、EV走行条件が成立しなくなった場合には、エンジン1を再始動させる。このように、ハイブリッド車両HVにおいては、イグニッションスイッチがON位置であってもエンジン1は間欠運転される。
−ハイブリッドシステムの起動処理−
次に、ハイブリッド車両HVにおけるハイブリッドシステムの起動処理を停車時と走行時とに場合分けして説明する。以下の処理は、ECU100によって実行される。
[停車時]
停車時では、ブレーキペダルが踏まれた状態(ブレーキペダルセンサ110の出力信号から認識)でパワースイッチ107が操作(例えば、短押し)された場合に、ハイブリッドシステムの起動処理が開始される。ハイブリッドシステムが開始されると、まずは、予め設定されたシステムチェックが実行され、そのシステムチェックが完了すると、システムメインリレー(図示せず)が接続される。システムメインリレーは、HVバッテリ300とインバータ200とを接続または遮断するためのリレーである。このシステムメインリレーが接続されることにより、HVバッテリ300から供給される電力によってモータジェネレータMG1,MG2が駆動可能になるとともに、モータジェネレータMG1,MG2で発電された電力をHVバッテリ300に充電可能になる。
そして、冷間時である場合またはHVバッテリ300のSOCが低下している場合等、つまり、EV走行条件不成立(エンジン始動条件成立)の場合には、エンジン1が始動される。なお、エンジン1の始動は、HVバッテリ300の電力により駆動される第1モータジェネレータMG1によって行われる。その後、Ready−On状態(走行可能な状態)になり、コンビネーションメータ(図示せず)にその旨を示すインジケータランプが点灯される。
一方、エンジン1の暖機が必要でない場合、及び、HVバッテリ300を充電する必要がない場合、つまり、EV走行条件成立の場合には、エンジン1が始動されることなく、Ready−On状態になり、コンビネーションメータにその旨を示すインジケータランプが点灯される。
[走行時]
本実施形態では、ハイブリッド車両HVの走行中において、ドライバを含む搭乗者(ユーザ)がパワースイッチ107を操作(Off操作)した場合、ハイブリッドシステムが停止状態(IG−Off状態)となる。また、この後(車両走行中にIG−Offとなった後)に、パワースイッチ107が操作(IG−On操作)されたときにはハイブリッドシステムを再起動できるようになっており、そのシステム再起動の際には、エンジン1を始動することが要求される場合がある。例えば、ハイブリッドシステム再起動の際には、エンジン1を始動して、起動操作が受け付けられたことをドライバに知らせることが要求される場合がある。しかしながら、車両走行中にハイブリッドシステムの再起動操作があったときにエンジン1を始動できない場合がある。この理由について以下に説明する。
まず、車両の走行中に第1モータジェネレータMG1によるモータリングによってエンジン1を再始動する場合、図4に示すように、第1モータジェネレータMG1の動作点が負回転領域(発電領域)となるため、第1モータジェネレータMG1は発電機として機能する。そして、その第1モータジェネレータMG1により発電される電力(第1モータジェネレータMG1の慣性パワーで発電される電力)と第2モータジェネレータによる消費電力との和がHVバッテリ300の入力制限Winを超える場合(HVバッテリ300のパワー収支を守ることができない場合)には、第1モータジェネレータMG1の出力トルクが制限されるため、モータリングのトルク不足によりエンジン1を再始動することができない場合がある。なお、上記入力制限Winの超過はモータリングトルクを小さくすることによって低減することは可能であるが、この場合、エンジン1の始動を失敗する可能性が高くなる。
このように車両走行中にエンジン1を始動する場合、HVバッテリ300のWin要件によりエンジン1を再始動できない場合がある。特に、低温時等でHVバッテリ300の入力制限Winが厳しい場合や、高車速である場合にエンジン1を再始動できない可能性が高くなる。
このような点を考慮して、本実施形態では、車両の走行中にハイブリッドシステムの停止があった後、ハイブリッドシステムの再起動要求があったときのエンジン1の始動時には、通常の走行中エンジン始動時と比べて、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制する抑制トルク)の制限を緩和することで、エンジン1の始動性を良くする。
その具体的な制御(走行中にハイブリッドシステム停止後、再起動要求があった場合の制御)の一例について、図6のフローチャートを参照して説明する。
図6の制御ルーチンはECU100において所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返して実行される。
この図6の制御ルーチンが開始されると、まずは、ステップST101において、車輪速センサ102の出力信号から算出される車速Vに基づいて、ハイブリッド車両HVが走行中であるか否かを判定する。その判定結果が否定判定(NO)である場合はリターンする。ステップST101の判定結果が肯定判定(YES)である場合(車両走行中である場合)はステップST102に進む。
ステップST102では、パワースイッチ107の出力信号に基づいて、車両走行中(ハイブリッドシステム起動中)に、パワースイッチ107の操作(例えば、長押し:3秒)によりハイブリッドシステムの停止(IG−Off)された否かを判定し、その判定結果が否定判定(NO)である場合はリターンする。ステップST102の判定結果が肯定判定(YES)である場合(走行中に[IG−On→IG−Off]操作有りの場合)はステップST103に進む。
なお、走行中にハイブリッドシステムの停止操作(IG−Off操作)がされる一例としては、ドライバを含む搭乗者によるパワースイッチ107の誤操作などが考えられる。
ステップST103では、ハイブリッドシステムの停止処理を実行する。このハイブリッドシステムの停止処理には、例えば、フューエルカット等によるエンジン1の停止、インバータ200のゲート遮断によるモータジェネレータMG1,MG2の駆動停止、システムメインリレーの遮断などが含まれる。なお、ハイブリッドシステムの停止処理が開始されると、Ready−On状態を示すインジケータランプが消灯される。
以上のステップST103でのハイブリッドシステムの停止処理が終了した後に、ステップST104において走行中システム起動時制御のサブルーチンを実行する。この走行中システム起動時制御サブルーチンについて図7を参照して説明する。
この図7のサブルーチンが開始されると、まずは、ステップST141において、車輪速センサ102の出力信号から算出される車速Vに基づいて、ハイブリッド車両HVが走行中であるか否かを判定する。その判定結果が否定判定(NO)である場合は、このサブルーチンの処理を終了してメインルーチンに戻る。ステップST141が肯定判定(YES)である場合はステップST142に進む。
ステップST142では、パワースイッチ107の出力信号に基づいて、ハイブリッドシステムの再起動操作(例えば、パワースイッチ107の短押し)が行われたか否かを判定する。ステップST142の判定結果が否定判定(NO)である場合はステップST141に戻って再度判定を行う。この再判定において、ステップST141の判定結果が肯定判定(YES)であり、ステップST142の判定結果が否定判定(NO)である場合は、これらステップST141〜ステップST142の処理が繰り返される。
そして、ステップST142の判定結果が否定判定(NO)であるときに、ステップST141の判定結果が否定判定(NO)となった場合、つまり、ハイブリッドシステムの再起動操作が行われない状態でハイブリッド車両HVが停止した場合には、このサブルーチンの処理を終了してメインルーチンに戻る。一方、ステップST141及びステップST142の判定結果がともに肯定判定(YES)となった場合、つまり、ハイブリッド車両HVの走行中にアクセルオンの状態でハイブリッドシステムの再起動操作が行われた場合(ハイブリッドシステムの再起動要求有の場合)はステップST143に進む。
ステップST143では、エンジン1の始動を含むハイブリッドシステムの起動処理を実行する。このハイブリッドシステムの起動処理には、例えば、システムチェック、システムメインリレーの接続、エンジン1の始動などが含まれる。すなわち、ハイブリッドシステムを停止した後のハイブリッド車両HVの走行時に、ハイブリッドシステムの再起動が行われる場合には、EV走行条件が成立するか否かにかかわらず、エンジン1の始動が行われる。そして、起動処理が完了することにより、Ready−On状態になり、コンビネーションメータにその旨を示すインジケータランプが点灯される。なお、ステップST143の処理が終了するとメインルーチンに戻る。
ここで、上記ステップST143でのエンジン1の再始動は、第1モータジェネレータMG1によってエンジン1をモータリングするとともに、そのモータリングに伴って駆動輪6L,6Rに伝達されるトルク(反力トルク)を第2モータジェネレータMG2の出力トルクにて抑制する(図4参照)という始動時制御によって行うが、このステップST143でのエンジン始動時は、ハイブリッドシステム停止があった後のエンジン始動時であるので、上記した通常の走行中エンジン始動時と比べて、上記第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制するトルク)の制限を緩和し(トルク制限値の緩和量については後述する)、その緩和したトルク制限値(第2上限値(第2上限値>第1上限値))までトルク出力(第2モータジェネレータMG2のトルク出力)を行う。
このようにして、走行中のエンジン再始動時に、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制する抑制トルク(反力キャンセルトルク)の制限を緩和し、そのトルク制限を緩和(トルク制限値を緩和)した分だけ、第2モータジェネレータMG2で電力(第1モータジェネレータMG1の発電電力)を消費することにより、HVバッテリ300の入力制限Winを超えることを抑制することができる。このような制御を行うことにより、走行中のエンジン再始動時に、第2モータジェネレータMG2の出力トルクは通常制御時よりも多少超過するものの、第1モータジェネレータMG1のトルク制限を拡大(緩和)することができるので、パワー収支(Win)を守りながらも、第1モータジェネレータMG1によるモータリングトルクを確保することが可能となり、エンジン1の再始動性が向上する。
これによって、従来制御ではエンジン1を始動することができない領域(駆動輪に伝達されるトルク抑制とパワー収支とが両立しない領域)であっても、エンジン1を始動させることが可能になる場合がある。そして、このように走行中のハイブリッドシステム停止後におけるエンジン1の再始動性が向上することによって、ハイブリッドシステムの再起動操作が受け付けられたことをドライバが認識しやすくなる。
なお、上記ステップST105でのエンジン1の再始動制御において、エンジン1のモータリングを開始してから所定時間(例えば、2秒間)が経過した時点でエンジン1が始動(完爆)しない場合は、エンジン1の始動を失敗したと判定してリターンする。
[トルク制限値の緩和量]
上記した第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制する抑制トルク)の制限を緩和する場合のトルク制限値の緩和量については、ハイブリッド車両HVの車速Vに基づいてマップを参照して設定する。
そのトルク制限値の緩和量を求めるマップは、例えば、車速Vをパラメータとし、各車速Vからの車速上昇の許容量(トルク制限緩和によるドライバビリティ低下の許容範囲)を考慮して、トルク制限値の緩和量を実験・計算等によって取得しておき、その結果を基に適合した値をマップ化したものを用いる。なお、車両が高車速である場合はR/L(Road−Load)が大きいので、上記第2モータジェネレータMG2の出力トルク(抑制トルク)の超過による車速上昇を許容できる範囲が大きい点、また、高車速であるほど、第1モータジェネレータMG1の負回転数の絶対値が大きくて発電量が大きくなる点などを考慮して、車速Vが高速であるほど、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(抑制トルク)の制限値の緩和量を大きく設定するようにしてもよい。
[変形例]
次に、変形例について説明する。この変形例では、走行中のエンジン始動時において、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制する抑制トルク(反力キャンセルトルク)の制限を緩和した場合、通常始動時と比べて、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(抑制トルク)が超過(車速が上昇)するという点を解消するために、エンジン1の再始動時にブレーキ7を作動させてハイブリッド車両HVに制動力を付与する点に特徴がある。
具体的には、車両の走行中にハイブリッドシステムの停止があった後、再起動要求に応じてエンジン1を再始動する際に、ハイブリッド車両HVの車速Vを用いて上記トルク制限値緩和量マップからトルク制限値の緩和量(第2モータジェネレータMG2のトルク増加量)を求め、その増加トルク(駆動力)を打ち消す制動力を求める。そして、その制動力がハイブリッド車両HVに付与されるようにブレーキ装置7のブレーキ油圧制御装置70を制御する。このようにして、第2モータジェネレータMG2の出力トルク(駆動輪6L,6Rに伝達されるトルクを抑制する抑制トルクの制限の緩和によって増加する駆動力(抑制トルク超過分)を打ち消すように制動力を付与することにより、車両走行中のエンジン始動時において、駆動輪に伝達されるトルクを抑制する抑制トルク(反力キャンセルトルク)を守りながら、エンジン再始動時におけるパワー収支とエンジン始動性とを両立することができる。
また、他の変形例として、車両の走行中にハイブリッドシステムの停止があった後、ハイブリッドシステムの再起動要求があった場合に、ハイブリッド車両HVに搭載されているエアコン等の補機類を強制駆動して電力を消費するという構成を挙げることができる。
このような構成を採用すれば、車両走行中のエンジン再始動時におけるHVバッテリ300の入力制限Winを緩和することができ、第1モータジェネレータMG1によるモータリングトルクを大きくすることができるので、エンジン1の始動性が向上する。なお、このような補機類の強制駆動にて電力を消費する制御と、上記した抑制トルクを守るための制動力付与制御とを組み合わせて実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、車両の走行中にハイブリッドシステムの停止があった後、ハイブリッドシステムの再起動要求があったときに、上記第2モータジェネレータMG2による抑制トルク(反力キャンセルトルク)を確保できない場合には、エンジン1の始動を中止するようにしてもよい。
−他の実施形態−
以上の例では、ハイブリッドシステムの起動と停止とを操作する操作部として、跳ね返り式のプッシュスイッチであるパワースイッチ107を用いた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、レバースイッチ、スライドスイッチ、または、シリンダにキーを挿入して回転させるキースイッチなど、操作を受け付けることが可能な操作部であれば、他の任意の構成のものを用いてもよい。
以上の例では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式のハイブリッド車両の制御に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式のハイブリッド車両や、4輪駆動方式のハイブリッド車両の制御にも適用できる。
以上の例では、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の2つの回転電機が搭載されたハイブリッド車両の制御に、本発明を適用した例を示したが、3つ以上のモータジェネレータを備え、そのうちの少なくとも1つが車両の走行駆動力のアシストを行うハイブリッド車に適用することも可能である。
本発明は、エンジンとモータジェネレータとが搭載されたハイブリッド車両の制御装置に利用可能であり、さらに詳しくは、車両走行中のエンジン始動の際に、第1モータジェネレータによってエンジンをモータリングするとともに、その第1モータジェネレータによるモータリングに伴って駆動輪に伝達されるトルクを、第2モータジェネレータの出力トルクにて制限する制御が実行可能なハイブリッド車両の制御装置に利用することができる。
1 エンジン
10 クランクシャフト(エンジンの出力軸)
3 動力分割機構(差動機構)
S3 サンギヤ
R3 リングギヤ
P3 ピニオンギヤ
CA3 プラネタリキャリア
6L,R 駆動輪(前輪)
7 ブレーキ装置
70 ブレーキ油圧制御装置
100 ECU
200 インバータ
300 HVバッテリ
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ

Claims (6)

  1. 車両走行用の駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンの出力軸から車両の駆動輪までの動力伝達経路に対して動力を入出力可能な第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータと、前記第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータとの間で電力の入出力が可能な蓄電装置とを備え、
    前記エンジンの始動の際に、前記第1モータジェネレータによって前記エンジンをモータリングするとともに、その第1モータジェネレータによるモータリングに伴って前記駆動輪に伝達されるトルクを前記第2モータジェネレータの出力トルクにて抑制する制御が実行可能なハイブリッド車両の制御装置において、
    車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両が停止する前に車両システムの再起動要求があったときの前記エンジンの始動時には、通常の走行中における通常の走行中エンジン始動時の前記第2モータジェネレータの出力トルクを制限する第1上限値よりも大きな第2上限値を用いて、当該車両システムの停止後のエンジンの始動時における前記第2モータジェネレータの出力トルクを制限することにより、通常の走行中エンジン始動時と比べて、前記第2モータジェネレータの前記出力トルクの制限を緩和することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    車両に機械的な制動力を付与する制動力付与手段を備え、車両の走行中に車両システムの再起動要求があった場合に、前記エンジンを始動する際に、前記制動力付与手段によって、前記第2モータジェネレータの前記出力トルクの制限を緩和により増加する駆動力を打ち消すように車両に制動力を付与することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両システムの再起動要求があった場合に、前記エンジンを始動する際に、当該車両に搭載されている補機類を強制駆動して電力を消費することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    車両の走行中に車両システムの停止があった後、車両システムの再起動要求があったときに、前記駆動輪に伝達されるトルクを抑制するための前記第2モータジェネレータの前記出力トルクを確保できない場合には、前記エンジンの始動を中止することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    車両システムを起動及び停止させる操作を受け付ける操作部を備え、
    前記車両の走行中に、搭乗者が前記操作部を用いて前記車両システムを停止させる操作を行った後において、前記車両が停止する前に、前記搭乗者が前記操作部を用いて前記車両システムを起動させる操作を行った場合に、前記エンジンの始動時の制御を実行するように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    車両システムを起動および停止させる操作を受け付ける操作部を備え、
    前記車両の走行中に、前記操作部から前記車両システムを停止させる信号を受信した後において、前記車両が停止する前に、前記操作部から前記車両システムを起動させる信号を受信した場合に、前記エンジンの始動時の制御を実行するように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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