JP5947498B2 - 疑似低音発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、疑似低音の発生技術に係り、特に、疑似に低音を発生させるための疑似低音発生装置に関する。
スピーカやヘッドホン(以下、スピーカと総称する)から、その帯域より低い低音を発生させる手法として、疑似低音が利用される。再生したい低音の周波数をf1とするとき、f1の2倍の周波数f2と、f1の3倍の周波数f3とをスピーカに入力すると、その差周波(f3−f2)、つまりもとの周波数f1をユーザ(聴取者)が知覚することができる。
たとえば50Hz以下の帯域が再生できないスピーカに対して、最大公約数が50Hzになる2つの周波数の信号(例えば、2倍波100Hzの信号と3倍波150Hzの信号)を入力すると、聴取者はあたかも50Hzの音声が再生されているように知覚する。
このような技術に関連して、音質の劣化を抑制した疑似低音発生器に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−82960号公報
従来の疑似低音発生では、例えば、再生音声にノイズが含まれたりして、高音質の疑似低音を発生させるにはまだ不十分であった。
本発明の目的は、ノイズが含まれない高音質の疑似低音を発生させる疑似低音発生装置を提供することにある。
一態様によれば、入力信号から不要な低域成分をカットする2次ハイパスフィルタと、前記2次ハイパスフィルタの出力信号から不要な高域成分をカットする第1の4次ローパスフィルタと、前記第1の4次ローパスフィルタの出力信号の絶対値を出力する絶対値回路と、前記第1の4次ローパスフィルタの出力信号を正負それぞれのリミット値でクリップするクリップ回路と、前記第1の4次ローパスフィルタの出力信号に所定の係数を乗算する第1の乗算器と、前記クリップ回路の出力信号から前記第1の乗算器の出力信号を減算する第1の加算器と、前記第1の加算器の出力信号と、前記絶対値回路の出力信号とを加算する第2の加算器と、前記第2の加算器の出力信号から不要な高域成分をカットする第2の4次ローパスフィルタと、前記2次ハイパスフィルタの前記出力信号を入力して周波数−振幅特性を変化させずに周波数−位相特性だけを変化させる第1の2次位相補償フィルタと、前記第1の2次位相補償フィルタの出力信号を入力して周波数−振幅特性を変化させずに周波数−位相特性だけを変化させる第2の2次位相補償フィルタと、前記第2の2次位相補償フィルタの出力信号と、前記第2の4次ローパスフィルタの出力信号とを加算して出力する第3の加算器とを備える疑似低音発生装置が提供される。
本発明によれば、ノイズが含まれない高音質の疑似低音を発生させる疑似低音発生装置を提供することができる。
比較例に係る疑似低音発生装置を例示する模式的ブロック図。 比較例に係る疑似低音発生装置および実施の形態に係る疑似低音発生装置の動作波形であって、(a)入力信号の動作波形を例示する図、(b)絶対値回路の出力信号の動作波形を例示する図。 比較例に係る疑似低音発生装置および実施の形態に係る疑似低音発生装置の動作波形であって、(a)入力信号の動作波形を例示する図、(b)クリップ回路の出力信号の動作波形を例示する図。 比較例に係る疑似低音発生装置および実施の形態に係る疑似低音発生装置において、疑似低音を発生させる仕組みを説明するための図。 実施の形態に係る疑似低音発生装置を例示する模式的ブロック図。 実施の形態に係る疑似低音発生装置において、位相補償の効果を例示する図。 実施の形態に係る疑似低音発生装置において、ローパスフィルタの次数を増加させた効果を例示する図。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の寸法等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[実施の形態]
(比較例に係る疑似低音発生装置)
図1は、比較例に係る疑似低音発生装置を例示する模式的ブロック図である。比較例に係る疑似低音発生装置は、デジタルのオーディオ入力信号(以下、単に「入力信号」という)を受け、信号処理を施すことにより疑似低音再生処理を行う。疑似低音発生装置の出力信号は、後段のD/Aコンバータ(図示せず)によってアナログのオーディオ信号に変換され、スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換素子(図示せず)に供給される。この電気音響変換素子は、低域の再生能力に乏しく、たとえば50Hzより低い、あるいは100Hzより低い周波数成分の信号を再生することができない。このような状況において疑似低音発生装置は、あたかもスピーカから再生不可低周波信号が再生されているかのように、ユーザに再生不可低周波信号を知覚させる。
図4に例示するように、例えば、50Hz以下の帯域が再生できないスピーカに対して、最大公約数が50Hzになる2つの周波数の信号(2倍波100Hzと3倍波150Hzの信号)を入力すると、聴取者はあたかも50Hzの音声が再生されているように知覚する。
以下、比較例に係る疑似低音発生装置の構成を説明する。
比較例に係る疑似低音発生装置は、1次ハイパスフィルタ(HPF1)10、2次ローパスフィルタ(LPF1)12、絶対値回路14、クリップ回路24、1次ハイパスフィルタ(HPF2)16、2次ローパスフィルタ(LPF2)22、乗算器18,28,30、加算器20,26,32とを含む。
1次ハイパスフィルタ(HPF1)10は、入力信号の不要な低域成分をカットする。1次ハイパスフィルタ(HPF1)10を設けることにより、後段の回路が効率よく信号処理を行うことが可能となる。
2次ローパスフィルタ(LPF1)12は、入力信号の不要な高域成分をカットする。2次ローパスフィルタ(LPF1)12を設けることにより、後段の回路が効率よく信号処理を行うことが可能となる。2次ローパスフィルタ(LPF1)12によって再生不能低周波信号が抽出される。ここで、カットとは、完全に除去することのみでなく、減衰させることも含む。
絶対値回路14は、2次ローパスフィルタ(LPF1)12からの出力信号の絶対値をとり、偶数次高調波を発生させる。より具体的には、図2に例示するように、絶対値回路14からの出力信号は、入力信号と、入力信号の2倍波を含む偶数次高調波を主成分とする。絶対値回路14によって2次ローパスフィルタ(LPF1)12からの出力信号が全波整流される。
1次ハイパスフィルタ(HPF2)16は、絶対値回路14からの出力信号の直流成分をカットする。つまり、1次ハイパスフィルタ(HPF2)16は、絶対値回路14後に発生するオフセットをキャンセルする。乗算器18は、1次ハイパスフィルタ(HPF2)16の出力信号に所定の係数(ゲインG1:偶数次高調波の加算ゲイン)を乗算する。
クリップ回路24は、2次ローパスフィルタ(LPF1)12からの出力信号を、正負それぞれのリミット値でクリップさせ、奇数次高調波を発生させる。より具体的には、図3に例示するように、クリップ回路24からの出力信号は、入力信号と、入力信号の3倍波を含む奇数次高調波を主成分とする。
乗算器30は、2次ローパスフィルタ(LPF1)12からの出力信号に所定の係数(ゲインG3)を乗算する。
加算器26は、クリップ回路24からの出力信号から、乗算器30からの出力信号を減じて、入力周波数の振幅を小さくする。乗算器28は、加算器26の出力信号に所定の係数(ゲインG2:奇数次高調波の加算ゲイン)を乗算する。加算器20は、乗算器18からの出力信号と、乗算器28の出力信号とを加算して出力する。
2次ローパスフィルタ(LPF2)22は、擬似低音信号の不要な高域成分をカットして音声ノイズを抑える。
加算器32は、2次ローパスフィルタ(LPF2)22からの出力を反転してから、もとの入力信号と加算する。疑似低音発生装置は、加算器32の出力信号を後段の回路(図示せず)に出力する。
比較例に係る疑似低音発生装置によると、クリップ回路24後の信号から、2次ローパスフィルタ(LPF1)12からの出力信号をα倍した信号を減算することにより、再生不可低周波成分を除去し、実効的な信号の振幅を小さくすることができる。その結果、疑似低音発生装置の内部およびその後段においてオーバーフローが発生するのを抑制することができる。さらにオーバーフローが低減されることにより音質の劣化を抑制することができる。なお再生不可低周波成分を除去したとしても、それは後段のスピーカやヘッドホンからは直接再生されないため、聴覚上の影響はほとんどない。
一方で、比較例に係る疑似低音発生装置によると、高域成分をカットするための2次ローパスフィルタ(LPF1)12と2次ローパスフィルタ(LPF2)22とが2次のローパスフィルタであるため、遮断特性があまり急峻ではない。したがって、例えば、再生周波数の下限がより低いスピーカに対応するために、2次ローパスフィルタ(LPF1)12と2次ローパスフィルタ(LPF2)22とのカットオフ周波数を高めると、音声にノイズが含まれ、高音質の疑似低音を発生させることが難しい。
(実施の形態に係る疑似低音発生装置)
図5は、実施の形態に係る疑似低音発生装置を例示する模式的ブロック図である。
比較例における疑似低音発生装置と実施の形態に係る疑似低音発生装置との相違点は、1次ハイパスフィルタ(HPF1)10を2次ハイパスフィルタ(HPF1)34に置換し、2次ローパスフィルタ(LPF1)12を4次ローパスフィルタ(LPF1)42に置換し、2次ローパスフィルタ(LPF2)22を4次ローパスフィルタ(LPF2)44に置換したことにある。ローパスフィルタの次数を増加させることにより、次数の増加前のローパスフィルタに比べて高いカットオフ周波数を用いても音声ノイズが聴こえなくなる。さらに、比較例における疑似低音発生装置と実施の形態に係る疑似低音発生装置との相違点は、位相補償するための2次オールパスフィルタ(APF1)36と2次オールパスフィルタ(APF2)38とを追加したことにある。
実施の形態に係る疑似低音発生装置は、デジタルのオーディオ入力信号(以下、単に「入力信号」という)を受け、信号処理を施すことにより疑似低音再生処理を行う。疑似低音発生装置の出力信号は、後段のD/Aコンバータ(図示せず)によってアナログのオーディオ信号に変換され、スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換素子(図示せず)に供給される。この電気音響変換素子は、低域の再生能力に乏しく、たとえば50Hzより低い、あるいは100Hzより低い周波数成分の信号を再生することができない。このような状況において疑似低音発生装置は、あたかもスピーカから再生不可低周波信号が再生されているかのように、ユーザに再生不可低周波信号を知覚させる。
図4に例示するように、例えば、50Hz以下の帯域が再生できないスピーカに対して、最大公約数が50Hzになる2つの周波数の信号(2倍波100Hzと3倍波150Hzの信号)を入力すると、聴取者はあたかも50Hzの音声が再生されているように知覚する。
以下、実施の形態に係る疑似低音発生装置の構成を説明する。
実施の形態に係る疑似低音発生装置は、2次ハイパスフィルタ(HPF1)34、4次ローパスフィルタ(LPF1)42、絶対値回路14、クリップ回路24、1次ハイパスフィルタ(HPF2)16、4次ローパスフィルタ(LPF2)44、乗算器18,28,30、加算器20,26,32、2次オールパスフィルタ(APF1)36、2次オールパスフィルタ(APF2)38とを含む。
2次ハイパスフィルタ(HPF1)34は、入力信号の不要な低域成分をカットする。2次ハイパスフィルタ(HPF1)34を設けることにより、後段の回路が効率よく信号処理を行うことが可能となる。
4次ローパスフィルタ(LPF1)42は、入力信号の不要な高域成分をカットする。4次ローパスフィルタ(LPF1)42によって再生不能低周波信号が抽出される。4次ローパスフィルタ(LPF1)42を設けることにより、後段の回路が効率よく信号処理を行うことが可能となる。ここで、4次ローパスフィルタ(LPF1)42では、比較例に係る2次ローパスフィルタ(LPF1)12よりも高いカットオフ周波数を用いる。ここで、カットとは、完全に除去することのみでなく、減衰させることも含む。
絶対値回路14は、4次ローパスフィルタ(LPF1)42からの出力信号の絶対値をとり、偶数次高調波を発生させる。より具体的には、図2に例示するように、絶対値回路14からの出力信号は、入力信号と、入力信号の2倍波を含む偶数次高調波を主成分とする。絶対値回路14によって4次ローパスフィルタ(LPF1)42からの出力信号が全波整流される。
1次ハイパスフィルタ(HPF2)16は、絶対値回路14からの出力信号の直流成分をカットする。つまり、1次ハイパスフィルタ(HPF2)16は、絶対値回路14後に発生するオフセットをキャンセルする。乗算器18は、1次ハイパスフィルタ(HPF2)16の出力信号に所定の係数(ゲインG1:偶数次高調波の加算ゲイン)を乗算する。
クリップ回路24は、4次ローパスフィルタ(LPF1)42からの出力信号を、正負それぞれのリミット値でクリップさせ、奇数次高調波を発生させる。より具体的には、図3に例示するように、クリップ回路24からの出力信号は、入力信号と、入力信号の3倍波を含む奇数次高調波を主成分とする。
乗算器30は、4次ローパスフィルタ(LPF1)42からの出力信号に所定の係数(ゲインG3)を乗算する。
加算器26は、クリップ回路24からの出力信号から、乗算器30からの出力信号を減じて、入力周波数の振幅を小さくする。乗算器28は、加算器26の出力信号に所定の係数(ゲインG2:奇数次高調波の加算ゲイン)を乗算する。加算器20は、乗算器18からの出力信号と、乗算器28の出力信号とを加算して出力する。
4次ローパスフィルタ(LPF2)44は、加算器20からの出力信号(擬似低音信号)を入力し、不要な高域成分をカットして音声ノイズを抑える。4次ローパスフィルタ(LPF2)44では、比較例に係る2次ローパスフィルタ(LPF2)22よりも高いカットオフ周波数を用いる。
2次オールパスフィルタ(APF1)36は、2次ハイパスフィルタ(HPF1)34からの出力信号を入力して、周波数−振幅特性を変化させずに周波数−位相特性だけを変化させるフィルタであり、位相補償用のフィルタとして用いる。2次オールパスフィルタ(APF1)36のカットオフ周波数は、4次ローパスフィルタ(LPF1)42のカットオフ周波数と同じ値に設定する。
2次オールパスフィルタ(APF2)38は、2次オールパスフィルタ(APF1)36からの出力信号を入力して、周波数−振幅特性を変化させずに周波数−位相特性だけを変化させるフィルタであり、位相補償用のフィルタとして用いる。2次オールパスフィルタ(APF1)36のカットオフ周波数は、4次ローパスフィルタ(LPF2)44のカットオフ周波数と同じ値に設定する。
加算器32は、4次ローパスフィルタ(LPF2)44からの出力信号と、2次オールパスフィルタ(APF2)38からの出力信号とを加算する。2次オールパスフィルタ(APF1)36と2次オールパスフィルタ(APF2)38とを位相補償用のフィルタとして用いることにより、加算器32で信号を加算する際に加算される互いの信号同士が弱め合ってしまうことを防止できる。
疑似低音発生装置は、加算器32の出力信号を後段の回路(図示せず)に出力する。
実施の形態に係る疑似低音発生装置によると、クリップ回路24後の信号から、4次ローパスフィルタ(LPF42の出力信号をα倍した信号を減算することにより、再生不可低周波成分を除去し、実効的な信号の振幅を小さくすることができる。その結果、疑似低音発生装置の内部およびその後段においてオーバーフローが発生するのを抑制することができる。さらにオーバーフローが低減されることにより音質の劣化を抑制することができる。なお再生不可低周波成分を除去したとしても、それは後段のスピーカやヘッドホンからは直接再生されないため、聴覚上の影響はほとんどない。
また、実施の形態に係る疑似低音発生装置によると、比較例で用いていた2次ローパスフィルタ(LPF1)12と2次ローパスフィルタ(LPF2)22とを、4次ローパスフィルタ(LPF1)42と4次ローパスフィルタ(LPF2)44とにそれぞれ置換している。そのため、例えば、再生周波数の下限がより低いスピーカに対応するために、4次ローパスフィルタ(LPF1)42と4次ローパスフィルタ(LPF2)44のカットオフ周波数を高めても、音声にノイズが含まれず、高音質の疑似低音を発生させることができる。ここで、図7は、実施の形態に係る疑似低音発生装置において、ローパスフィルタの次数を増加させた効果を例示する図である。4次ローパスフィルタ(LPF1)42と4次ローパスフィルタ(LPF2)44とを用いた場合(実施の形態)の方が、2次ローパスフィルタ(LPF1)12と2次ローパスフィルタ(LPF2)22とを用いた場合(比較例)よりも中高域の減衰が大きいことが、図7からもわかる。よって、実施の形態に係る疑似低音発生装置の方が、比較例に係る疑似低音発生装置よりも不要な中高域成分を抑えることができる。
また、実施の形態に係る疑似低音発生装置によると、位相補償用のフィルタとして、2次オールパスフィルタ(APF1)36と2次オールパスフィルタ(APF2)38とを備えている。図6は、実施の形態に係る疑似低音発生装置において、位相補償の効果を例示する図である。図6からも明らかなように、位相補償を行わない場合(比較例)は、周波数特性に落ち込みが見られ、低音増強の効果が弱まるが、位相補償を行った場合(実施の形態)は、周波数特性に落ち込みが見られず、低音増強の効果が顕著である。
このように、実施の形態によれば、ノイズが含まれない高音質の疑似低音を発生させる疑似低音発生装置を提供することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明について実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明に係る疑似低音発生装置は、テレビ、ラジオ、ラジカセ、カーオーディオ、ホームシアターシステム、オーディオコンポーネント、携帯電話、電子楽器等の音声を出力する装置に幅広く適用可能であり、特に、低音が十分に再生できない小型や薄型のオーディオセットやTVセット等に有用である。
10…1次ハイパスフィルタ(HPF1)
12…2次ローパスフィルタ(LPF1)
14…絶対値回路
24…クリップ回路
16…1次ハイパスフィルタ(HPF2)
22…2次ローパスフィルタ(LPF2)
18,28,30…乗算器
20,26,32…加算器
34…2次ハイパスフィルタ(HPF1)
42…4次ローパスフィルタ(LPF1)
44…4次ローパスフィルタ(LPF2)
36…2次オールパスフィルタ(APF1)
38…2次オールパスフィルタ(APF2)
G1…奇数次高調波の利得(ゲイン)
G2…偶数次高調波の利得(ゲイン)
G3…利得(ゲイン)

Claims (6)

  1. 入力信号から不要な低域成分をカットする2次ハイパスフィルタと、
    前記2次ハイパスフィルタの出力信号から不要な高域成分をカットする第1の4次ローパスフィルタと、
    前記第1の4次ローパスフィルタの出力信号の絶対値を出力する絶対値回路と、
    前記第1の4次ローパスフィルタの出力信号を正負それぞれのリミット値でクリップするクリップ回路と、
    前記第1の4次ローパスフィルタの出力信号に所定の係数を乗算する第1の乗算器と、
    前記クリップ回路の出力信号から前記第1の乗算器の出力信号を減算する第1の加算器と、
    前記第1の加算器の出力信号と、前記絶対値回路の出力信号とを加算する第2の加算器と、
    前記第2の加算器の出力信号から不要な高域成分をカットする第2の4次ローパスフィルタと、
    前記2次ハイパスフィルタの前記出力信号を入力して周波数−振幅特性を変化させずに周波数−位相特性だけを変化させる第1の2次位相補償フィルタと、
    前記第1の2次位相補償フィルタの出力信号を入力して周波数−振幅特性を変化させずに周波数−位相特性だけを変化させる第2の2次位相補償フィルタと、
    前記第2の2次位相補償フィルタの出力信号と、前記第2の4次ローパスフィルタの出力信号とを加算して出力する第3の加算器と
    を備えることを特徴とする疑似低音発生装置。
  2. 前記絶対値回路の出力信号は、前記入力信号と前記入力信号の2倍波を含む偶数次高調波とを主成分とし、前記クリップ回路の出力信号は、前記入力信号と前記入力信号の3倍波を含む奇数次高調波とを主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の疑似低音発生装置。
  3. 前記絶対値回路の出力信号から直流成分を除去する1次ハイパスフィルタをさらに備え、
    前記第2の加算器は、前記第1の加算器の出力信号と、前記1次ハイパスフィルタの出力信号とを加算することを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の疑似低音発生装置。
  4. 前記第1の2次位相補償フィルタのカットオフ周波数を、前記第1の4次ローパスフィルタのカットオフ周波数と同じ値に設定し、前記第2の2次位相補償フィルタのカットオフ周波数を、前記第2の4次ローパスフィルタのカットオフ周波数と同じ値に設定することを特徴とする請求項1〜3に記載の疑似低音発生装置。
  5. 前記1次ハイパスフィルタの前記出力信号に偶数次高調波の加算ゲインを乗算する第2の乗算器をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の疑似低音発生装置。
  6. 前記第1の加算器の前記出力信号に奇数次高調波の加算ゲインを乗算する第3の乗算器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の疑似低音発生装置。
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