JP5947264B2 - ダッチオーブンの蓋およびこれを備えたダッチオーブン - Google Patents

ダッチオーブンの蓋およびこれを備えたダッチオーブン Download PDF

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Description

本発明は、ダッチオーブンの蓋およびこれを備えたダッチオーブンに関する。
従来のダッチオーブンは下記特許文献1に記載されたものがある。このダッチオーブンは、鋳鉄製、アルミ製又は耐熱陶器製である。鋳鉄製のダッチオーブンは重い。アルミ製および耐熱陶器製のダッチオーブンは、鋳鉄製のダッチオーブンよりも軽いので、取り扱いが容易である。他方で、耐熱陶器製のダッチオーブンは遠赤外線の照射量が多いため、食材を芯まで加熱することでき且つ食材のうまみを引き出すことができる。
実用新案登録第3086543号公報
本願発明者は、鋳鉄製のダッチオーブンよりも軽い炭素材料製のダッチオーブンを発明した。このダッチオーブンも軽量であり且つ遠赤外線の照射量が多い。しかし、本願発明者は、炭素材料製のダッチオーブンが加熱され、当該ダッチオーブン内の内圧が上昇すると、当該ダッチオーブンの蓋が浮き上がるという問題があることを見出した。なお、本願発明者の知る限り、鋳鉄製のダッチオーブンは公知ではない。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、軽量化を図ることができ、浮き上がりを抑制でき且つ遠赤外線効果が得られるダッチオーブンの蓋およびこれを備えたダッチオーブンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のダッチオーブンの蓋は、ダッチオーブンの本体の開口を閉塞可能である。この蓋は、炭素部と、重りとを有している。前記炭素部は、炭素を主体とする材料で構成されており且つ当該蓋の前記本体の底に対向可能な箇所に設けられている。前記重りは、前記炭素部よりも重い。このような態様のダッチオーブンの蓋は、炭素部を有しているので、蓋の軽量化を図ることができる。その一方で、当該蓋は、おもりを有しているので、ダッチオーブンの内圧上昇による蓋の浮き上がりを抑制することができる。しかも、炭素部が本体の底に対向可能であるので、ダッチオーブンが加熱されるときに、炭素部から照射される遠赤外線の効果によって、本体内の食材を芯まで加熱することでき且つ食材のうまみを引き出すことができる。
上記蓋は、前記本体の前記開口を閉塞可能な蓋本体をさらに有した構成とすることが可能である。前記蓋本体は、前記重りを有する構成とすることが可能である。前記炭素部は、前記本体の底に対向可能となるように前記蓋本体に固着された構成とすることが可能である。なお、前記蓋本体が前記重りのみを有する構成とすることも可能である。
前記蓋本体は、前記本体の前記開口の周縁部に当接可能な環状のフレームを有する構成とすることが可能である。前記フレームは、開口を有する構成とすることが可能である。前記炭素部は、前記フレームの前記開口を閉塞するように当該フレームに固着された構成とすることが可能である。このような態様のダッチオーブンの蓋による場合、炭素部のフレームの開口を閉塞した部分が当該開口から露出する。この部分上に炭等の加熱燃料が置かれ、当該部分が加熱されると、炭素部から照射される遠赤外線の照射量を増大させることが可能になる。
前記蓋本体は、前記フレームの第1、第2部に懸架されたブリッジをさらに有した構成とすることが可能である。
上記蓋は、前記炭素部を前記蓋本体に固着させる固着機構をさらに備えた構成とすることが可能である。このような態様のダッチオーブンの蓋による場合、固着機構によって、炭素部を蓋本体に容易に取り付けることが可能である。
前記固着機構は、第1、第2貫通孔と、固定部材と、係合部とを有する構成とすることが可能である。前記第1貫通孔は、前記蓋本体を厚み方向に貫通した構成とすることが可能である。前記第2貫通孔は、前記炭素部を厚み方向に貫通した構成とすることが可能である。前記固定部材は、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通された構成とすることが可能である。前記係合部は、前記固定部材の先端部を係合し、前記蓋本体に当接した構成とすることが可能である。このような態様のダッチオーブンの蓋による場合、固定部材を第1貫通孔および第2貫通孔に挿入し、当該固定部材の先端部を係合部に係合させるだけで、炭素部が蓋本体に簡単に固着させることができる。
上記蓋は、略U字状のハンドルをさらに有した構成とすることが可能である。前記蓋本体には、一対の前記第1貫通孔が設けられた構成とすることが可能である。前記炭素部には、一対の前記第2貫通孔が設けられた構成とすることが可能である。前記ハンドルは、前記係合部が各々設けられた一対の先端部を有した構成とすることが可能である。このような態様のダッチオーブンの蓋による場合、ハンドルを把持することによって、蓋を容易に持ち上げることができる。また、ハンドルの先端部が固着機構の係合部を兼ねているので、部品点数の低減を図ることができる。
上記蓋は、前記本体の前記開口を閉塞可能な蓋本体をさらに有した構成とすることが可能である。前記蓋本体は、前記炭素部を有した構成とすることが可能である。前記重りは前記蓋本体に固着された構成とすることが可能である。なお、前記蓋本体が前記炭素部のみを有する構成とすることも可能である。
本発明のダッチオーブンは、開口を有する本体と、前記本体の前記開口を閉塞可能な上述した何れかの態様の蓋とを備えている。
前記本体は、炭素を主体とする材料で構成された構成とすることが可能である。このような態様のダッチオーブンは、軽量化を図ることができる。
前記ダッチオーブンは、リング状の取付部材と、略U字状のハンドルとをさらに備えた構成とすることが可能である。前記本体は、前記取付部材内に嵌入している。前記取付部材は、第1、第2連結部を有した構成とすることが可能である。前記ハンドルは、前記第1連結部に固着された第1端部と、前記第2連結部に固着された第2端部とを有する構成とすることが可能である。このような態様のダッチオーブンは、本体が取付部材内に嵌入しているので、ハンドルを本体に取り付けるために、本体に貫通孔等を設ける必要がない。よって、本体に貫通孔が設けられることによって、本体の強度低下が招来するのを防止することができる。
本発明の実施例1に係るダッチオーブンの正面、平面および右側面を表した斜視図である。 前記ダッチオーブンの図1A中の1B−1B断面図である。 前記ダッチオーブンの図1A中の1C−1C断面図である。 前記ダッチオーブンの蓋の正面、平面および右側面を表した斜視図である。 前記蓋の背面、底面および左側面から表した斜視図である。 前記蓋の正面、平面および右側面から表した分解斜視図である。 前記蓋の背面、底面および左側面から表した分解斜視図である。 前記ダッチオーブンの本体の正面、平面および右側面から表した斜視図である。 前記本体の背面、底面および左側面から表した斜視図である。 本発明の実施例2に係るダッチオーブンの断面図である。
以下、本発明の実施例1及び2について説明する。
まず、本発明の実施例1に係るダッチオーブンについて、図1A〜図4Bを参照しつつ説明する。図1A〜図1Cに示すダッチオーブンは、蓋100と、本体200と、取付部材300と、ハンドル400とを備えている。以下、このダッチオーブンの各構成要素について詳しく説明する。
本体200は、図4Aおよび図4Bに示すように、炭素を主体とする粉粒(材料)が凝結した鍋である。この本体200は、炭素を主体とする粉粒を圧縮または過熱して凝縮し、鍋状に切削加工することにより製造される、又は炭素を主体とする粉粒を鍋状の型に入れ、成形されることにより製造される。
本体200は、底210と、側壁220と、開口230と、周縁部240とを有している。底210は円板である。側壁220は底210の周縁部上に立設された円筒である。側壁220の上端部によって、開口230が区画されている。すなわち、開口230は側壁220の上側の開口である。側壁220の上端部には外側に凸のリング状のフランジが設けられている。この側壁220の上端部が開口230の周縁部240となっている。
取付部材300は、図4Aおよび図4Bに示すように、本体200が嵌入可能なリング体である。取付部材300は、一対の半円弧状の金属板310と、一対のネジ320とを有している。金属板310の内形は、本体200の側壁220の上記フランジの下側部分の半分の外形に対応している。金属板310のうちの一方の金属板310内に本体200の側壁220の上記フランジの下側部分の半分が嵌入し、他方の金属板310内に側壁220の上記フランジの下側部分の残り半分が嵌入している。金属板310の長さ方向の一端には略L字状の第1連結部311が、金属板310の長さ方向の他端には略L字状の第2連結部312が設けられている。一方の金属板310の第1連結部311と他方の金属板310の第1連結部311とが一対のネジ320の一方のネジ320によって連結されている。一方の金属板310の第2連結部312と他方の金属板310の第2連結部312とが他方のネジ320によって連結されている。取付部材300の金属板310が側壁220の凹部に嵌合することによって、金属板310の抜けが防止されている。
ハンドル400は、図4Aおよび図4Bに示すように、略U字状の金属板である。ハンドル400は、長さ方向の第1、第2端部410、420を有している。第1端部410が一対の金属板310の第1連結部311に固着され、第2端部420が一対の金属板310の第2連結部312に固着されている。
蓋100は、図1A〜図1Cに示すように、本体200の開口230を閉塞可能な構成となっている。蓋100は、図1A〜図3Bに示すように、蓋本体110と、炭素部120と、固着機構130とを有している。
蓋本体110は鋳鉄(重り)で構成されている(すなわち、重りを有している)。すなわち、蓋本体110は特許請求の範囲の重りに相当する。蓋本体110は、炭素部120よりも重く、本ダッチオーブンが加熱されることによって、当該ダッチオーブンの内圧が所定値まで上昇しても蓋100が浮き上がらない重さに設定されている。前記所定値は、ダッチオーブンの大きさ等に応じて適宜設定される。
蓋本体110は、フレーム111と、ブリッジ112と、第1円筒113と、第2円筒114とを有している。フレーム111は、本体200の側壁220の上端部の外径と略同じ外径を有するリング状の板である。フレーム111が本体200の開口230の周縁部240上に載置可能となっている。フレーム111には、180°間隔をあけて第1、第2部111a、111bが設けられている。ブリッジ112は、フレーム111の第1、第2部111a、111bに懸架されている。このブリッジ112によって、フレーム111の開口が一対の開口111cに分割されている。フレーム111およびブリッジ112の下面は、図1Bに最も良く示されるように、当該下面の中心が頂点となるようにドーム状に湾曲している。
第1円筒113はフレーム111の上面のリング状の縁に立設され、上方に延びている。第2円筒114はフレーム111の下面に立設され、下方に延びている。第2円筒114の外径は本体200の周縁部240(側壁220の上端部)の内径よりも若干小さい又は略同じである。第2円筒114が本体200の周縁部240の内周面に当接可能となっている。
炭素部120は、炭素を主体とする粉粒(材料)が凝結した円板である。炭素部120の上面および下面は、その中心が頂点となるようにドーム状に湾曲している。炭素部120の外径は、蓋本体110の第2円筒114の内径よりも小さい。炭素部120は、蓋本体110の開口111cを閉塞し且つ当該炭素部120の下面が本体200の底210に対向可能となるように、蓋本体110の下面に固着されている。炭素部120は、蓋本体110の第2円筒114の内側に配置されている。
固着機構130は、炭素部120を蓋本体110に固着するための機構である。固着機構130は、一対の第1貫通孔131と、一対の第2貫通孔132と、ハンドル133と、一対の固定部材134とを有している。第1貫通孔131は、蓋本体110のブリッジ112に当該ブリッジ112の長さ方向に間隔をあけて設けられている。第1貫通孔131は、蓋本体110のブリッジ112をその厚み方向に貫通している。第2貫通孔132は、炭素部120に前記長さ方向に間隔をあけて設けられている。第2貫通孔132は、炭素部120をその厚み方向に貫通している。第1、第2貫通孔131、132は互いに連通している。ハンドル133は、略U字状のパイプである。ハンドル133の両先端部には、ネジ孔133a(係合部)が設けられている。このハンドル133の先端部は、ネジ孔133aが第1貫通孔131に連通するように蓋本体110のブリッジ112の上面に当接している。固定部材134はボルトである。この固定部材134は、第2、第1貫通孔132、131に下方から挿通され、当該固定部材134の先端部がハンドル133のネジ孔133aに螺着されている。固定部材134のヘッドは炭素部120に当接している。固定部材134のヘッドとハンドル133とが炭素部120および蓋本体110を挟持し、両者を固着させている。
以下、蓋100の組み立て手順について詳しく説明する。まず、蓋本体110および炭素部120を用意する。その後、蓋本体110の第1貫通孔131と、炭素部120の第2貫通孔132とが連通するように、炭素部120の上面を蓋本体110の下面(フレーム111およびブリッジ112の下面)に当接させる。これにより、炭素部120が蓋本体110の第2円筒114の内側に収容され、炭素部120が蓋本体110の開口111cを閉塞し、且つ炭素部120の下面が蓋100の下面として露出する。その後、ハンドル133および固定部材134を用意する。その後、固定部材134を炭素部120の下面側から第2、第1貫通孔132、131に挿通する。その後、固定部材134の先端部をハンドル133のネジ孔133aに螺着させる。これにより、炭素部120が蓋本体110に固着される。
この蓋100が本体200の開口230を閉塞するように当該本体200の周縁部240上に載置されると、蓋100の炭素部120が本体200の底210に対向する。すなわち、蓋100と本体200とで区画されるダッチオーブンの調理空間が、炭素部120および本体200に取り囲まれる。
以上のようなダッチオーブンは以下の技術的特徴を有する。第1に、蓋100の炭素部120および本体200が炭素を主体とする素材で構成されているので、ダッチオーブンの蓋100および本体200の軽量化を図ることができる。第2に、蓋100の蓋本体110が炭素部120よりも重い鋳鉄製であるので、ダッチオーブンが加熱され、その内圧が上昇したとしても、軽量化された蓋100の浮き上がりを防止することができる。第3に、ダッチオーブンの遠赤外線効果を向上させることができる。なぜなら、蓋100の炭素部120および本体200が上記調理空間を取り囲むように配置されているので、炭素部120および本体200から照射された遠赤外線が当該調理空間内の食材に作用し、当該食材を芯まで加熱することでき且つ食材のうまみを引き出すことができるからである。さらに、炭素部120が蓋本体110の開口113cから部分的に露出している。この炭素部120の露出部分上に炭等の加熱燃料が置かれると、炭素部120が加熱燃料に直接加熱され、当該炭素部120の遠赤外線の照射量を増大させることができるからである。
第4に、蓋100上に炭等の加熱燃料を置き易い。なぜなら、蓋本体110のフレーム111の上面のリング状の縁に第1円筒113が立設されているからである。また、炭素部120が蓋本体110の開口111cを閉塞しているので、当該開口111c内に加熱燃料を置くことができるからである。
第5に、炭素部120を蓋本体110に容易に固着させることができる。具体的には以下の通り。炭素部120の第2貫通孔132と蓋本体110の第1貫通孔131とを連通させ、固定部材134を第2、1貫通孔132、131に挿通させ、ハンドル133のネジ孔133aに螺着させるだけで、炭素部120を蓋本体110に固着させることができる。また、炭素部120を蓋本体110から取り外すことができるので、各々洗浄することが可能である。
次に、本発明の実施例2に係るダッチオーブンについて、図5を参照しつつ説明する。図5に示すダッチオーブンは、蓋500の構成が実施例1の蓋100の構成と相違する以外、実施例1のダッチオーブンと略同じ構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する説明は省略する。
蓋500は、図5に示すように、本体200の開口230を閉塞可能な構成となっている。蓋500は、蓋本体510と、重り520と、固着機構530とを有している。
蓋本体510は炭素を主体とする粉粒(材料)が凝結した円板である。この蓋本体510は、炭素を主体とする粉粒を圧縮または過熱して凝縮し、円板状に切削加工されることにより製造される、又は炭素を主体とする粉粒を円板状の型に入れ、成形されることにより製造される。このように蓋本体510が特許請求の範囲の炭素部に相当している(すなわち、炭素部を有している)。蓋本体510の外径は、本体200の側壁220の上端部の外径と略同じである。蓋本体510が、本体200の開口230の周縁部240上に載置可能となっている。
蓋本体510は、第1円筒511と、第2円筒512とを有している。蓋本体510の下面は、その中心が頂点となるようにドーム状に湾曲している。第1円筒511は蓋本体510の上面のリング状の縁に立設され、上方に延びている。第2円筒512は蓋本体510の下面に立設され、下方に延びている。第2円筒512の外径は本体200の周縁部240(側壁220の上端部)の内径よりも若干小さい又は略同じである。第2円筒512が本体200の周縁部240の内周面に当接可能となっている。
重り520は鋳鉄等の金属で構成されている。重り520は、蓋本体510よりも重く、本ダッチオーブンが加熱されることによって、当該ダッチオーブンの内圧が所定値まで上昇しても蓋100が浮き上がらない重さに設定されている。前記所定値は、ダッチオーブンの大きさ等に応じて適宜設定される。重り520は、蓋本体510の上面上に固着されている。
固着機構530は、重り520を蓋本体510に固着するための機構である。固着機構530は、一対の第1貫通孔531と、一対の第2貫通孔532と、ハンドル533と、一対の固定部材534とを有している。第1貫通孔531は、蓋本体510に当該蓋本体510の半径方向に間隔をあけて設けられている。第1貫通孔531は、蓋本体510をその厚み方向に貫通している。第2貫通孔532は重り520に前記半径方向に間隔をあけて設けられている。第2貫通孔532は重り520をその厚み方向に貫通している。第1、第2貫通孔531、532は互いに連通している。ハンドル533は、略U字状のパイプである。ハンドル533の両先端部には、ネジ孔533a(係合部)が設けられている。このハンドル533の先端部は、ネジ孔533aが第2貫通孔532に連通するように重り520の上面に当接している。固定部材534はボルトである。この固定部材534は、第1、第2貫通孔531、532に下方から挿通され、当該固定部材534の先端部がハンドル533のネジ孔533aに螺着されている。固定部材534のヘッドは蓋本体510の下面に当接している。固定部材534のヘッドとハンドル533とが蓋本体510および重り520を挟持し、両者を固着させている。
以下、蓋500の組み立て手順について詳しく説明する。まず、蓋本体510および重り520を用意する。その後、蓋本体510の第1貫通孔531と、重り520の第2貫通孔532とが連通するように、重り520の下面を蓋本体510の上面に当接させる。その後、ハンドル533および固定部材534を用意する。その後、固定部材534を蓋本体510の下面側から第1、第2貫通孔531、532に挿通する。その後、固定部材534の先端部をハンドル533のネジ孔533aに螺着させる。これにより、重り520が蓋本体510に固着される。
この蓋500が本体200の開口230を閉塞するように当該本体200の周縁部240上に載置されると、蓋500の蓋本体510が本体200の底210に対向する。すなわち、蓋500と本体200とで区画されるダッチオーブンの調理空間が、蓋本体510および本体200に取り囲まれる。
以上のようなダッチオーブンは、以下の技術的特徴を有する。第1に、蓋500の蓋本体510および本体200が炭素を主体とする素材で構成されているので、ダッチオーブンの蓋500および本体200の軽量化を図ることができる。第2に、蓋500の重り520が蓋本体510よりも重い金属製であるので、ダッチオーブンが加熱され、その内圧が上昇したとしても、軽量化された蓋500の浮き上がりを防止することができる。第3に、ダッチオーブンの遠赤外線効果を向上させることができる。なぜなら、蓋500の蓋本体510および本体200が上記調理空間を取り囲むように配置されているので、蓋本体510および本体200から照射された遠赤外線が当該調理空間内の食材に作用し、当該食材を芯まで加熱することでき且つ食材のうまみを引き出すことができるからである。さらに、蓋本体510の上面の重り520が固着された部分以外の部分上に炭等の加熱燃料が置かれると、蓋本体510が加熱燃料に直接加熱され、当該蓋本体510の遠赤外線の照射量を増大させることができるからである。
第4に、蓋500上に炭等の加熱燃料を置き易い。なぜなら、蓋本体510の上面のリング状の縁に第1円筒511が立設されているからである。
第5に、重り520を蓋本体510に容易に固着させることができる。具体的には以下の通り。重り520の第2貫通孔532と蓋本体510の第1貫通孔531とを連通させ、固定部材534を第1、2貫通孔531、532に挿通させ、ハンドル533のネジ孔533aに螺着させるだけで、重り520を蓋本体510に固着させることができる。また、重り520を蓋本体510から取り外すことができるので、各々洗浄することが可能である。
なお、上述したダッチオーブンの蓋およびダッチオーブンは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
本発明のダッチオーブンの蓋の炭素部は、炭素を主体とする材料で構成されており且つ前記蓋のダッチオーブンの本体の底に対向可能な箇所に設けられている限り任意に設計変更することが可能である。例えば、複数の炭素部120が蓋本体110の下面に固着された構成とすることが可能である。また、炭素部がダッチオーブンの本体の底に対向可能となるように、蓋本体内に埋め込まれたり、蓋本体の凹部に嵌合したり、蓋本体に接着させたりすることが可能である。さらに、炭素部は、後述するように重りと蓋本体とが別体である場合には、蓋本体の代りに、重りに固着させることも可能である。なお、本発明のダッチオーブンの蓋の炭素部は、炭素以外の素材を含有するものも含む。また、本発明のダッチオーブンの蓋の炭素部は、カーボンナノ材料や炭素繊維等で構成することも可能である。
本発明のダッチオーブンの蓋の重りは、上述した炭素部よりも重量が大きいものである限り任意に設計変更することが可能である。例えば、本発明の蓋の重りは、金属(例えば、鋳鉄、ステンレス、アルミニウム合金又は鋼板製)等で構成することが可能である。また、本発明の蓋の重りは、上述又は後述する蓋本体の一部に設けられた構成とすることが可能である。この場合、蓋本体は重りと異なる素材で構成することが可能である。
本発明のダッチオーブンの蓋の蓋本体は、ダッチオーブンの本体の開口を閉塞可能である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、蓋本体は、炭素部又は重りを有する構成とすることが可能である。蓋本体は、炭素部および重りと異なる素材で構成することが可能である。この場合、炭素部および/又は重りが蓋本体に固着される。本発明のダッチオーブンの蓋の蓋本体のブリッジは、省略可能である。また、本発明のダッチオーブンの蓋の蓋本体は、前記本体の開口の周縁部に当接可能な環状のフレームのみを有する構成とすることが可能である。この場合、炭素部又は重りがフレームの開口を閉塞するように当該フレームに固着されていると良い。また、蓋本体は、本体の開口を閉塞可能な板としても良い。
本発明のダッチオーブンの蓋の固着機構は省略可能である。この場合、炭素部又は重りが、蓋本体内に埋め込まれたり、蓋本体の凹部に嵌合したり、蓋本体に接着させたりすれば良い。本発明のダッチオーブンの蓋の固着機構は、炭素部を蓋本体に固着可能、又は重りを蓋本体に固着可能である限り任意に設計変更することが可能である。
本発明のダッチオーブンの蓋の固定機構の固定部材は、第1、第2貫通孔に挿通され、当該固定部材の先端部が係合部に係合され得る限り任意に設計変更することが可能である。例えば、固定部材がピンである場合、固定部材が第1、第2貫通孔に挿通され、ピンの先端部が係合部の係合孔に係合される構成とすることが可能である。また、固定部材がねじ又はボルトである場合、固定部材が第1、第2貫通孔に挿通され、ナット(係合部)に螺着される構成とすることも可能である。なお、上述した第1貫通孔は、蓋本体、炭素部又は重りに設けることが可能である。上述した第2貫通孔も、蓋本体、炭素部又は重りに設けることが可能である。上述した固定部材、第1、第2貫通孔および係合部は、少なくとも一つずつあれば良い。
本発明のダッチオーブンの蓋のハンドルは省略可能である。本発明のダッチオーブンの蓋のハンドルは、蓋本体に設けられたタブ又はフランジに取り付けられた構成とすることが可能である。
本発明のダッチオーブンの蓋は、上述した炭素部と、この炭素部よりも重い重りとを備えている限り任意に設計変更することが可能である。
本発明のダッチオーブンの本体は、上述した実施例および上述した設計変更例の蓋が閉塞可能な開口を有する容器である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、本体は、金属(例えば、鋳鉄、ステンレス、アルミニウム合金又は鋼板製)又は耐熱性陶器で構成することが可能である。
本発明のダッチオーブンの本体のハンドルは省略可能である。本発明のダッチオーブンの本体のハンドルは、蓋本体に設けられたタブ又はフランジに取り付けられた構成とすることが可能である。本発明のダッチオーブンの本体の取付部材も省略可能である。
なお、上記実施例におけるダッチオーブンの蓋およびダッチオーブンの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上述した実施例及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。
100・・・・・蓋
110・・・・蓋本体
111・・・フレーム
111c・開口
112・・・ブリッジ
113・・・第1円筒
114・・・第2円筒
120・・・・炭素部
130・・・・固着機構
131・・・第1貫通孔
132・・・第2貫通孔
133・・・ハンドル
133a・・ネジ孔(係合部)
134・・・固定部材
200・・・・・本体
210・・・・底
220・・・・側壁
230・・・・開口
240・・・・周縁部
300・・・・・取付部材
310・・・・金属板
311・・・第1連結部
312・・・第2連結部
320・・・・ネジ
400・・・・・ハンドル
500・・・・・蓋
510・・・・蓋本体
511・・・第1円筒
512・・・第2円筒
520・・・・重り
530・・・・固着機構
531・・・第1貫通孔
532・・・第2貫通孔
533・・・ハンドル
533a・・ネジ孔(係合部)
534・・・固定部材

Claims (11)

  1. ダッチオーブンの本体の開口を閉塞可能なダッチオーブンの蓋であって、
    炭素を主体とする材料で構成されており且つ当該蓋の前記本体の底に対向可能な箇所に設けられた炭素部と、
    前記炭素部よりも重い重りを有しているダッチオーブンの蓋。
  2. 請求項1記載のダッチオーブンの蓋において、
    前記本体の前記開口を閉塞可能な蓋本体をさらに有しており、
    前記蓋本体は、前記重りを有しており、
    前記炭素部は、前記本体の底に対向可能となるように前記蓋本体に固着されているダッチオーブンの蓋。
  3. 請求項2記載のダッチオーブンの蓋において、
    前記蓋本体は、前記本体の前記開口の周縁部に当接可能な環状のフレームを有しており、
    前記フレームは、開口を有しており、
    前記炭素部は、前記フレームの前記開口を閉塞するように当該フレームに固着されているダッチオーブンの蓋。
  4. 請求項3記載のダッチオーブンの蓋において、
    前記蓋本体は、前記フレームの第1、第2部に懸架されたブリッジをさらに有しているダッチオーブンの蓋。
  5. 請求項2〜4の何れかに記載のダッチオーブンの蓋において、
    前記炭素部を前記蓋本体に固着させる固着機構をさらに備えているダッチオーブンの蓋。
  6. 請求項5記載のダッチオーブンの蓋において、
    前記固着機構は、前記蓋本体を厚み方向に貫通した第1貫通孔と、
    前記炭素部を厚み方向に貫通した第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通された固定部材と、
    前記固定部材の先端部を係合し、前記蓋本体に当接した係合部とを有しているダッチオーブンの蓋。
  7. 請求項6記載のダッチオーブンの蓋において、
    略U字状のハンドルをさらに有しており、
    前記蓋本体には、一対の前記第1貫通孔が設けられており、
    前記炭素部には、一対の前記第2貫通孔が設けられており、
    前記ハンドルは、前記係合部が各々設けられた一対の先端部を有しているダッチオーブンの蓋。
  8. 請求項1記載のダッチオーブンの蓋において、
    前記本体の前記開口を閉塞可能な蓋本体をさらに有しており、
    前記蓋本体は、前記炭素部を有しており、
    前記重りは前記蓋本体に固着されているダッチオーブンの蓋。
  9. 開口を有する本体と、
    前記本体の前記開口を閉塞可能な請求項1〜8の何れかに記載のダッチオーブンの蓋とを備えたダッチオーブン。
  10. 請求項9に記載のダッチオーブンにおいて、
    前記本体は、炭素を主体とする材料で構成されているダッチオーブン。
  11. 請求項9又は10に記載のダッチオーブンにおいて、
    リング状の取付部材と、
    略U字状のハンドルとをさらに備えており、
    前記本体は、前記取付部材内に嵌入しており、
    前記取付部材は、第1、第2連結部を有しており、
    前記ハンドルは、前記第1連結部に固着された第1端部と、
    前記第2連結部に固着された第2端部とを有しているダッチオーブン。
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