JP5946420B2 - ナビゲーション装置、自車位置補正プログラムおよび自車位置補正方法 - Google Patents

ナビゲーション装置、自車位置補正プログラムおよび自車位置補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、ナビゲーション装置に関し、特に、標高情報を用いて自車位置の補正を行うマップマッチング方法に関する。
従来よりナビゲーション装置では、GPS測位や自立航法測位によって得られた自車位置を道路地図データ上に位置合わせするためにマップマッチング方法を利用している。マップマッチング方法には、自車の移動軌跡から道路を特定するパターンマッチング方法や、自車位置からの距離や方位に基づき道路を特定する投影マッチング方法が知られている。
首都高速や高速道路等の分岐点で複数の道路が並走している場合、道路の形状が類似しているため、マップマッチング方法ではどちらの道路へ進入したのかを判定するのが難しいことがある。こうした事態を防止するため、現在走行中の道路の傾斜角を求め、傾斜角と車速から高低差を累積し、累積した高低差が設定値より大きくなったとき、走行中の道路が上りリンクまたは下りリンクと判定し、この判定結果を用いて道路を特定するマップマッチング方法が開示されている(特許文献1)。また、マップマッチングを行う際に、車両の姿勢角と3次元道路情報の示す道路勾配とを比較し、その整合性を判断してマップマッチングする道路を決定するナビゲーション装置が開示されている(特許文献2)。
特許第4716703号公報 特開平9−159473号公報
上記したように、高速道路等の分岐において複数の道路が並走していると、いずれの道路に進入したのかを判定するのが難しくなる。そこで、高さ情報を利用して進入した道路を特定するマップマッチング方法が行われており、その方法原理を図1に示す。
図1は、高速道路等から分岐する2つの並走する道路A、Bを真横から見たイメージ図であり、縦軸は道路標高を示し、横軸は分岐点からの距離を示している。道路Aは、分岐点からあまり標高変化がない平坦な道路であり、道路Bは、分岐点から標高が徐々に下っている道路である。地図データベースには、道路A、Bのリンクデータにそれぞれの道路標高情報が格納されている。例えば、分岐点から次の交差点に合流するまでのリンクに対し道路標高情報が格納されている。
一方、車両あるいはナビゲーション装置には、加速度センサが搭載されている。この加速度センサの出力から車両の傾斜角を算出し、傾斜角と車両の移動距離から車両の標高を算出する。そして、車両の標高は、道路A、Bの道路標高と比較され、かつ車両の傾斜角が対応する道路A、Bの傾斜角と比較され、標高差分および傾斜角差分の小さい道路にポイントが加算される。一定期間または一定区間内で、例えば、約0.5秒間隔で上記の比較が行われ、最終的にポイントの高い道路に自車位置がマッチングさせる。
図1の例では、車両が道路Bを走行したときの自車位置P1、P2を例示している。自車位置P1で算出された車両標高は、道路A、Bの対応する地点の道路標高と比較され、道路Aとの標高差分ha、道路Bとの標高差分hbが算出され、差分の小さい道路にポイントが加算される。また、自車位置P1の車両の傾斜角と道路Aの傾斜角θaの差分、および道路Bの傾斜角θbとの差分が算出され、差分の小さい道路にポイントが加算される。自車位置P2においても同様に標高差分ha、hbと各傾斜角差分が比較され、差分の小さい道路にポイントが加算される。
図2は、このような標高情報を利用したマップマッチング方法(自車位置の補正補法)の課題を説明する図である。図中、道路A、Bは、図1と同じであるが、「X」で示したプロットは、車両が道路Bを進入したときに、実際に計算により算出された自車位置の標高情報を表している。車両の標高情報や傾斜角を算出するには、現在時刻より前に取得した過去のデータ(車速データ)を利用するため、応答が鈍くなり時間的な遅延Tdが発生してしまう。このため、例えば区間S1では、正しい道路の方が標高差分が大きくなってしまったり、区間S2では、正しい道路の方が傾斜角差分が大きくなってしまい、間違った方の道路にポイントが加算され、最終的に、間違った道路へ進入したと誤判定されてしまうという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決し、標高情報を利用した自車位置を正確に補正することができるナビゲーション装置、自車位置補正プログラムおよび自車位置補正方法を提供することを目的とする。
本発明に係るナビゲーション装置は、少なくとも道路標高情報を有する地図データと、単位時間当たりの車速パルス数をカウントすることにより車速を算出する車速算出手段と、前記車速の変化から加速度を算出する加速度算出手段と、前記加速度を用いて車両の傾斜角を算出する傾斜角算出手段と、移動距離を算出する移動距離算出手段と、前記傾斜角および移動距離に基づき車両の高度を算出する高度算出手段と、前記車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定する道路決定手段と、前記補正対象となる道路に自車位置を補正する位置補正手段とを備える。
好ましくは前記所定時間は、前記単位時間である。好ましくは前記道路決定手段は、前記所定時間を決定する所定時間決定手段を含み、当該所定時間決定手段は、前記車速算出手段のサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する。好ましくは前記車速算出手段のサンプリング時間は、前記単位時間である。好ましくは前記所定時間決定手段はさらに、前記加速度算出手段のサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する。好ましくは前記加速度算出手段のサンプリング時間は、前記単位時間である。好ましくは前記道路決定手段は、前記所定時間を予め記憶する。好ましくは前記道路決定手段は、高速道路の分岐点に接続された道路を決定する。
本発明に係るナビゲーション装置が実行する自車位置補正プログラムは、単位時間当たりの車速パルス数をカウントすることにより車速を算出するステップと、前記車速の変化から加速度を算出するステップと、前記加速度を用いて車両の傾斜角を算出するステップと、移動距離を算出するステップと、前記傾斜角および移動距離に基づき車両の高度を算出するステップと、地図データから道路標高情報を読出し、前記車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定するステップと、前記補正対象となる道路に自車位置を補正するステップとを有する。
本発明に係るナビゲーション装置の自車位置補正方法は、単位時間当たりの車速パルス数をカウントすることにより車速を算出するステップと、前記車速の変化から加速度を算出するステップと、前記加速度を用いて車両の傾斜角を算出するステップと、移動距離を算出するステップと、前記傾斜角および移動距離に基づき車両の高度を算出するステップと、地図データから道路標高情報を読出し、前記車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定するステップと、前記補正対象となる道路に自車位置を補正するステップとを有する。
本発明によれば、車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定するようにしたので、自車位置を正確に補正することが可能になる。
従来の標高情報を用いたマップマッチング方法を説明する図である。 従来の標高情報を用いたマップマッチング方法の課題を説明する図である。 本発明の実施例に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 図3に示すナビゲーション装置のマップマッチング部の機能的な構成を示す図である。 本発明の実施例による標高情報を用いたマップマッチング方法の効果を説明する図である。 本発明の実施例による標高情報を用いたマップマッチング方法の遅延時間の算出例を説明する図である。 本発明の実施例による標高情報を用いたマップマッチング方法の遅延時間の算出例を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明に係るナビゲーション装置は、車両等の移動体に固定されるもの、あるいは着脱可能なもののいずれの態様であってもよい。また、本発明のナビゲーション装置は、電子装置に含まれる1つの機能によって実施されるものであってもよい。すなわち、本発明は、電子装置がオーディオ・ビデオ再生機能、テレビ受信機能、電話機能、通信機能、ナビゲーション機能などを包含するものであってもよい。
図3は、ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。本実施例に係るナビゲーション装置10は、GPS衛星からのGPS信号を受信するGPS受信機20、車両に搭載された車速センサ等の車速情報を受信するバスインターフェース(I/F)30、車両またはナビゲーション装置の加速度を検出する加速度センサ40、ユーザーからの入力を受け取る入力部50、道路地図データを記憶する地図記憶部60、無線または有線を介して外部と通信をする通信制御部70、スピーカ82から音声を出力させる音声出力部80、ディスプレイ92に道路地図等を表示させる表示制御部90、自車位置の補正を行うマップマッチング部100、各部を制御する制御部110を含んで構成される。但し、ここに示すナビゲーション装置は例示であり、必ずしもこの態様に限定されるものではない。例えば、ナビゲーション装置10は、車両に搭載された加速度センサのセンサ出力をバスI/F部30から取得するものであってもよい。また、ナビゲーション装置10は、自車位置に関する情報を通信制御部70を介して外部から取得したり、あるいは道路地図データを通信制御部70を介して外部から取得するものであってもよい。
地図記憶部60は、ナビゲーションに必要な道路地図データを格納する。道路地図データは、道路を識別するためのリンクデータ、交差点を識別するためのノードデータ、施設等のPOIを識別する施設データなどを含む。リンクデータは、道路種別、道路名称、幅員、標高情報などを含む。標高情報は、例えば、リンクデータの始点と終点の海抜からの高さを含む。この場合、リンクデータの中間地点の標高は、始点と終点の標高差分と始点または終点からの距離に比例して算出することができる。あるいは、標高情報は、リンクデータの始点と終点に加えて、始点または終点から一定の距離間隔(30メートル)で与えられるようにしてもよい。こうした標高情報は、道路形状から進入道路を判定することが難しい道路を特定するときに利用され、例えば首都高速や高速道路等の出入口等の分岐点に接続されたリンクデータに含まれている。
制御部110は、メモリに記憶されたナビゲーションに関するプログラムまたはソフトウエアを実行することにより、ナビゲーションに関する種々の機能を実行する。例えば、自車位置周辺の道路地図データを地図記憶部60から読出し、これをディスプレイ92に表示させる。また、ユーザーから目的地の設定が成されたとき、出発地点から目的地までの誘導経路を探索し、目的地までの誘導経路を案内する。その他、目的地や施設等の検索機能などを備える。
マップマッチング部100は、GPS受信機20および/または自立航法センサ(ジャイロセンサや距離センサ)から得られた情報に基づき自車位置を算出し、算出された自車位置を道路データ上にマッチングさせることで自車位置を補正する機能を有する。マップマッチング部100は、プログラムまたはソフトウエア、あるいはソフトウエアとハードウエアとの組み合わせを実行することにより実施される。
図4は、本実施例のマップマッチング部100の機能的な構成を示すブロック図である。マップマッチング部100は、車速算出部200、加速度算出部210、傾斜角算出部220、移動距離算出部230、標高情報算出部240、遅延時間補償部250、道路標高読出部260、比較部270および道路決定部280を含んでいる。
車速算出部200は、バスI/F部30を介して車速センサから出力された車速パルスを受け取り、自車の車速Vを算出する。車速センサは、一定距離、例えばタイヤ1回転につき1パルスを発生するものである。車速算出部200は、このような車速センサからの車速パルスを計数するカウンタを含み、カウンタで計数されたパルス数を時間Tで除することにより車速Vを算出する。この時間Tは、車速を算出するためのサンプリング時間であり、任意に設定することが可能であるが、好ましくは、サンプリング時間を単位時間(例えば、1秒)とすることで、車速Vの算出が容易になる。
加速度算出部210は、車速算出部200によって算出された車速Vの変化に基づき加速度Axを算出する。車速Vの変化を抽出する時間、すなわちサンプリング時間は任意であるが、好ましくはサンプリング時間を単位時間(例えば、1秒)とすることで加速度Axの算出が容易になる。算出された加速度Axは、自車の進行方向の加速度成分を表す。加速度算出部210で算出された加速度Axは、傾斜角算出部220へ提供される。傾斜角算出部220は、加速度センサ40からの合成加速度Acと加速度算出部210で算出された進行方向の加速度Axとから、自車の傾斜角または走行中の道路の傾斜角を算出する。加速度センサ40によって検出された合成加速度Acは、重力方向の加速度Azと自車の進行方向の加速度Axを合成したものである。このため、傾斜角算出部220は、合成加速度Acから進行方向の加速度Axを減算し、重力方向の加速度Azを算出し、この重力方向の加速度Azから自車の傾斜角θを算出する。
移動距離算出部230は、車速算出部200で算出された車速Vに時間Tを乗算することで自車の移動距離Dを算出する。車速算出部200によるサンプリング時間が単位時間であるとき、単位時間当たりの移動距離Dは車速に等しい。勿論、移動距離Dは、サンプリング時間または単位時間と異なる時間から算出されたものであってもよい。
自車標高算出部240は、移動距離算出部230で算出された移動距離D、および傾斜角算出部220で算出された傾斜角θを受け取り、移動距離Dと傾斜角θに基づき自車標高Hgを算出する。算出された自車標高Hgは、比較部270へ提供される。
道路標高読出部260は、マッチング候補の道路を識別し、当該識別された道路のリンクデータに付与された標高情報を地図記憶部60から読み出す。マッチング候補の道路とは、自車位置に隣接する道路であって、自車位置が道路上に補正される道路であり、例えば、図1で示したように、高速道路等の出入り口で分岐する並走する2つの道路A、Bである。
比較部270は、自車標高算出部240で算出された自車標高Hgと、地図記憶部60から読み出されたマッチング候補の道路標高Hrとを比較することによりその整合性を判断し、標高差分の小さい道路をポイントに加算する。これに加えて、比較部270は、自車の傾斜角θと道路の傾斜角とを比較し、傾斜角差分の小さい道路にポイントを加算するようにしてもよい。この際、比較部270は、遅延時間補償部250による補償時間Tcに基づき現在時刻から一定期間前の過去の道路地点Pxの道路標高Hrおよび道路傾斜角を、自車標高Hgおよび自車傾斜角θと比較する。比較部270による判定は、一定の時間間隔、または所定期間内に複数回行われ、その結果が道路決定部280へ提供される。道路決定部280は、比較部270による累積された複数回の判定結果に基づき、マップマッチングする道路を決定する。そして、決定された道路上に自車位置が補正される。
図2の従来技術の課題で説明したように、実際に算出された自車位置の自車標高Hgには、一定の遅延Tdが含まれる。この遅延Tdは、車速Vを算出するために車速パルスを一定期間サンプリングしなければならないこと、および加速度Ax(または傾斜角θ)を算出するために車速Vの変化をサンプリングしなければならないことが原因である。言い換えれば、車速Vおよび加速度Ax(または傾斜角θ)の算出には、現在時刻よりも過去のデータを利用しなければならず、これが遅延Tdの原因となる。
本実施例では、遅延時間補償部250が、遅延Tdを予測または近似し、遅延Tdに対応する補償時間Tcを比較部270へ提供し、比較部270は、補償時間Tcに基づき現在時刻から所定時間だけ過去に遡った道路地点Pxを算出し、当該道路地点Pxの道路標高Hrおよび道路傾斜角と自車標高Hgおよび自車傾斜角θとをそれぞれ比較する。道路地点Pxの算出は、補償時間Tcに車速Vを乗算することにより算出することができる。
図5は、補償時間Tcによって遅延tdを補償したときの自車標高Hg(Xで示す)と道路標高Hr(□で示す)の比較状態を示している。最新の自車位置がPoであるとき、この自車位置Poの自車標高Hgは遅延Tdを含んでいる。このため、遅延時間補償部250によって近似された補償時間Tcに対応する所定時間前の自車位置Pxが算出され、その自車位置Pxに該当する道路標高Hrと自車標高Hgとが比較される。図からも明らかなように、実際に進入した道路Bとの標高差分hbは、補償時間Tcによって補償されたときの方が小さくなっていることがわかる。これにより、マップマッチングにおいて正しい道路が特定され、自車位置をより正確に補正することが可能になる。
次に、遅延時間補償部250による補償時間Tcの算出について説明する。時刻[t,t]の区間において、加速度a(t)が一定と近似し、時刻tからtまでの移動距離を計算する。この移動距離は、次式によって表される。
Figure 0005946420
次に、時刻tからtまでの平均速度を計算する。この平均速度は、次式で表される。
Figure 0005946420
これらの計算から、時刻tからtの走行距離の差分から得られる平均速度は、時刻tからtの中間の時刻の速度となる。加速度の変化率が一定と近似すると、同様にして、速度の差分から得られる平均加速度が、サンプリング時間の中間の時刻の加速度となることがわかる。
図6は、上記数式から導かれた内容を模式的に表した図である。時刻tからtにおいて、加速度が一定であると仮定したとき、時刻tからtまでの間にカウントされた車速パルスの数から移動距離Dが算出される。移動距離Dを時刻tからtの時間で除することにより平均速度が算出される。この平均速度は、時刻tからtの中間の時刻の速度Vに近似される。時刻tからtの平均速度もまた、時刻tからtの中間の時刻の速度Vに近似される。この関係は、速度と加速度の関係においても当てはまる。つまり、速度Vから速度Vまでの変化または差分の平均加速度は、速度Vと速度Vのサンプリング時間の中間の時刻の加速度aに近似される。但し、加速度の変化率が一定であると仮定したときである。
ここで、平均速度を算出するためのサンプリング期間を単位時間である1秒とし、現在時刻がtであるとしたとき、時刻tからtの平均速度は、現在時刻tから1.5秒前の速度Vに近似され、時刻tからtの平均速度は、現在時刻tから0.5秒前の速度Vに近似される。2つの速度VとVの差分から求まる平均加速度は、1.5秒前の速度Vと0.5秒前の速度Vの中間の時刻である1秒前の加速度aに近似される。自車標高Hgを得るためには、加速度aが必要となるから、遅延Tdは、加速度aが算出される時刻tに近似される。従って、図6の例では、遅延Tdは1秒である。もし、速度を算出するときのサンプリング期間が単位時間であれば、遅延Tdは、単位時間に等しくなる。
遅延時間補償部250は、上記のように近似された遅延Tdに対応する補償時間Tc(図6の例では、1秒)を比較部270へ出力する。遅延Tdは、速度および加速度には依存せず、車速パルスから速度を算出するときのサンプリング時間に依存する。もし、加速度を算出するためのサンプリング時間が、速度VとVの時間と異なる時間を用いる場合には、加速度を算出するためのサンプリング時間にも依存する。
また、図6に示す例では、速度のサンプリング時間は、t、t、tのように連続的しサンプリング期間が重複しないが、図7は、サンプリング期間が重複する例を示している。同図に示すように、時刻tから時刻tのサンプリング期間において平均速度を算出し、時刻tから時刻tのサンプリング期間において平均速度を算出する場合、時刻t<時刻tであると、サンプリング期間が重複する。この場合でも、時刻tから時刻tまでの平均速度は、時刻tと時刻tの中間の時刻の速度Vに近似され、時刻tから時刻tまでの平均速度は、時刻tと時刻tの中間の時刻の速度Vに近似され、速度VとVの差分の平均加速度は、速度VとVのサンプリング時刻の中間の時刻の加速度aに近似される。以下に、速度速度VとV、および加速度aとサンプリング時間t、t、tとの関係を数式で表す。
Figure 0005946420
速度のサンプリング期間がオーバーラップする/しないにかかわらず、上記で示す式に従い、遅延Tdを一意に決定することができる。
好ましい態様では、遅延時間補償部250は、速度のサンプリング時間および/または加速度のサンプリング時間から近似される遅延Tdに対応する補償時間Tcを予め記憶しておき、標高情報を利用したパターンマッチングが実施されるとき、補償時間Tcを比較部270へ提供する。上記したように速度を算出するためのサンプリング時間が単位時間であれば、補償時間Tcは単位時間を比較部270へ提供すればよい。
他の好ましい態様では、遅延時間補償部250は、車速算出部200で実施される速度を算出するのためのサンプリング時間および/または加速度算出部210で実施される加速度を算出のためのサンプリング時間の情報を取得し、取得したサンプリング時間の情報に基づき遅延Tdを近似し、遅延Tdに対応する補償時間Tcを比較部270へ提供するようにしてもよい。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
100:マップマッチング部 200:車速算出部
210:加速度算出部 220:傾斜角算出部
230:移動距離算出部 240:標高情報算出部
250:遅延時間補償部 260:道路標高読出部
270:比較部 280:道路決定部

Claims (20)

  1. 少なくとも道路標高情報を有する地図データと、
    単位時間当たりの車速パルス数をカウントすることにより車速を算出する車速算出手段と、
    前記車速の変化から加速度を算出する加速度算出手段と、
    前記加速度を用いて車両の傾斜角を算出する傾斜角算出手段と、
    移動距離を算出する移動距離算出手段と、
    前記傾斜角および移動距離に基づき車両の高度を算出する高度算出手段と、
    前記車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定する道路決定手段と、
    前記補正対象となる道路に自車位置を補正する位置補正手段と、
    を備えるナビゲーション装置。
  2. 前記所定時間は、前記単位時間である、請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記道路決定手段は、前記所定時間を決定する所定時間決定手段を含み、当該所定時間決定手段は、前記車速算出手段のサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記車速算出手段のサンプリング時間は、前記単位時間である、請求項3に記載のナビゲーション装置。
  5. 前記所定時間決定手段はさらに、前記加速度算出手段のサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する、請求項3または4に記載のナビゲーション装置。
  6. 前記加速度算出手段のサンプリング時間は、前記単位時間である、請求項5に記載のナビゲーション装置。
  7. 前記道路決定手段は、前記所定時間を予め記憶する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
  8. 前記道路決定手段は、高速道路の分岐点に接続された道路を決定する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
  9. ナビゲーション装置が実行する自車位置補正プログラムであって、
    単位時間当たりの車速パルス数をカウントすることにより車速を算出するステップと、
    前記車速の変化から加速度を算出するステップと、
    前記加速度を用いて車両の傾斜角を算出するステップと、
    移動距離を算出するステップと、
    前記傾斜角および移動距離に基づき車両の高度を算出するステップと、
    地図データから道路標高情報を読出し、前記車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定するステップと、
    前記補正対象となる道路に自車位置を補正するステップと、
    を有する自車位置補正プログラム。
  10. 前記所定時間は、前記単位時間である、請求項9に記載の自車位置補正プログラム。
  11. 自車位置補正プログラムはさらに、前記所定時間を決定するステップを含み、当該ステップは、車速を算出するためのサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する、請求項9に記載の自車位置補正プログラム。
  12. 前記車速を算出するためのサンプリング時間は、前記単位時間である、請求項11に記載の自車位置補正プログラム。
  13. 前記所定時間を決定するステップは、前記加速度を算出するためのサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する、請求項11に記載の自車位置補正プログラム。
  14. 前記加速度を算出するためのサンプリング時間は、前記単位時間である、請求項13に記載の自車位置補正プログラム。
  15. ナビゲーション装置の自車位置補正方法であって、
    単位時間当たりの車速パルス数をカウントすることにより車速を算出するステップと、
    前記車速の変化から加速度を算出するステップと、
    前記加速度を用いて車両の傾斜角を算出するステップと、
    移動距離を算出するステップと、
    前記傾斜角および移動距離に基づき車両の高度を算出するステップと、
    地図データから道路標高情報を読出し、前記車両の高度と、所定時間前の車両位置に該当する道路標高情報とを比較することにより整合性を判断し、当該判断結果から補正対象となる道路を特定するステップと、
    前記補正対象となる道路に自車位置を補正するステップと、
    を有する自車位置補正方法。
  16. 前記所定時間は、前記単位時間である、請求項15に記載の自車位置補正方法。
  17. 自車位置補正方法はさらに、前記所定時間を決定するステップを含み、当該ステップは、車速を算出するためのサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する、請求項15に記載の自車位置補正方法。
  18. 前記車速を算出するためのサンプリング時間は、前記単位時間である、請求項17に記載の自車位置補正方法。
  19. 前記所定時間を決定するステップは、前記加速度を算出するためのサンプリング時間に基づき前記所定時間を決定する、請求項15に記載の自車位置補正方法。
  20. 前記加速度を算出するためのサンプリング時間は、前記単位時間である、請求項19に記載の自車位置補正方法。
JP2013045021A 2013-03-07 2013-03-07 ナビゲーション装置、自車位置補正プログラムおよび自車位置補正方法 Active JP5946420B2 (ja)

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