JP5946332B2 - 吸収式冷凍機の吸収器 - Google Patents

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Description

本発明は、横側面に蒸発器に連なって冷媒蒸気を導入する導入路を備えた吸収器本体と、その吸収器本体内に設けられて吸収液を液滴状に散布する吸収液散布手段と、吸収液散布手段の下方に設けられて吸収液散布手段から散布される冷媒蒸気を吸収する冷媒吸収部とを備えた吸収式冷凍機の吸収器に関する。
この種のものとして、従来、吸収器を上段吸収器と下段吸収器とから構成し、上段吸収器の上側に上段吸収液散布管を設けるとともに、下段吸収器の上側に下段吸収液散布管を設け、上段吸収液散布管に吸収液供給管を接続し、吸収液供給管に吸収液分岐管を介して下段吸収液散布管を接続し、上段吸収液散布管から上段伝熱管の表面に吸収液を散布し、吸収器上部から散布する吸収液の一部、例えば、20〜50%を吸収液分岐管にバイパスさせて、吸収器中段以下の伝熱管上で、上部から流下する吸収液に混合して吸収器下部を流下する吸収液の濃度を下げ、かつ、管表面に吸収液が軸方向に広がるようにしたものがあった(特許文献1参照)。
特開2004−245443号公報
上述従来例において、上段吸収液散布管および下段吸収液散布管それぞれから供給する吸収液の量を調整する必要があるが、そのための手段としては、流量調整弁を設けるとか、オリフィスを形成するなどしなければならない。
しかしながら、流量調整弁を備える場合、弁を付設するために高価になる不都合があった。一方、オリフィスを形成する場合、吸収液の供給源側での圧力変化の影響を受けて分配量が変動しやすい不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、過冷却した吸収液を供給して冷媒を吸収させるタイプの吸収器を安価に構成できるようにし、かつ、良好に所定量の吸収液を複数個の冷媒吸収部それぞれに供給できるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、冷却流体を通す伝熱管の表面に形成させた薄膜状の吸収液に冷媒を吸収させるタイプの吸収器を安価に構成できるようにし、かつ、良好に所定量の吸収液を複数個の冷媒吸収部それぞれに供給できるようにすることを目的とし、請求項3に係る発明は、液溜めトレイ内の液深を調整できるようにすることを目的とし、請求項4に係る発明は、機体の傾き等に起因する吸収性能の変動を抑えることができるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
横側面に蒸発器に連なって冷媒蒸気を導入する導入路を備えた吸収器本体と、前記吸収器本体内に設けられて吸収液を液滴状に散布する吸収液散布手段と、前記吸収液散布手段の下方に設けられて前記吸収液散布手段から散布される冷媒蒸気を吸収する冷媒吸収部とを備えた吸収式冷凍機の吸収器であって、
前記吸収液散布手段を、吸収液を所定の液深で溜める液溜めトレイの底面に水平方向に分散して吸収液散布孔を設けて構成するとともに、前記冷媒吸収部を、前記液溜めトレイから散布されて冷媒蒸気を吸収した吸収液の液滴を受け留めるトレイを鉛直方向に複数個設け、前記トレイに、受け留めた吸収液を分散して液滴状に散布する吸収液散布孔を水平方向に分散して形成して構成し、
前記液溜めトレイに供給する吸収液を過冷却する過冷却器を備え、
前記吸収液散布手段および前記冷媒吸収部を鉛直方向に複数個設けるとともに、前記液溜めトレイそれぞれに、前記液溜めトレイ内の液深を所定量に維持するように前記液溜めトレイ内の吸収液をオーバーフローするオーバーフロー機構を備えたことを特徴としている。
(作用・効果)
請求項1に係る発明の吸収式冷凍機の吸収器の構成によれば、液溜めトレイそれぞれにおいて、オーバーフロー機構により、所定の液深を確保して液溜めトレイの吸収液散布孔から冷媒吸収部に所定量の吸収液を液滴状に散布することができる。
すなわち、ベルヌーイの定理から証明されるトリチェリの定理に基づいて、液深hと液溜めトレイの吸収液散布孔から流下される吸収液の流速vとの間に、下記式で示されるように比例関係が成立する。
/(2g)=h
ここで、gは重力加速度である。
一方、液溜めトレイの吸収液散布孔の開口面積をAとすれば、液溜めトレイの吸収液散布孔から散布される吸収液の流量Qは、
Q=Avとなる。
これらから、各液溜めトレイの吸収液散布孔の面積が一定に形成されていれば、液深を所定量に維持することで、液溜めトレイの吸収液散布孔から冷媒吸収部に所定量の吸収液を供給することができる。
したがって、液溜めトレイに所定量の吸収液を供給するために、オリフィスや流量調整弁を設ける場合に比べ、構成が簡単で過冷却した吸収液を供給して冷媒を吸収させるタイプの吸収器を安価に構成でき、かつ、良好に冷媒吸収部に所定量の吸収液を供給できる。
請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
横側面に蒸発器に連なって冷媒蒸気を導入する導入路を備えた吸収器本体と、前記吸収器本体内に設けられて吸収液を液滴状に散布する吸収液散布手段と、前記吸収液散布手段の下方に設けられて前記吸収液散布手段から散布される冷媒蒸気を吸収する冷媒吸収部とを備えた吸収式冷凍機の吸収器であって、
前記吸収液散布手段を、吸収液を所定の液深で溜める液溜めトレイの底面に水平方向に分散して吸収液散布孔を設けて構成するとともに、前記冷媒吸収部を、内部に冷却流体を通す伝熱管を水平方向および鉛直方向に間隔を隔てて設け、前記液溜めトレイから散布される吸収液の液膜を前記伝熱管の表面に形成させるように構成し、
前記吸収液散布手段および前記冷媒吸収部を鉛直方向に複数個設けるとともに、前記液溜めトレイそれぞれに、前記液溜めトレイ内の液深を所定量に維持するように前記液溜めトレイ内の吸収液をオーバーフローするオーバーフロー機構を備えたことを特徴としている。
(作用・効果)
請求項2に係る発明の吸収式冷凍機の吸収器の構成によれば、液溜めトレイそれぞれにおいて、オーバーフロー機構により、所定の液深を確保して液溜めトレイの吸収液散布孔から冷媒吸収部に所定量の吸収液を液滴状に散布することができる。
すなわち、ベルヌーイの定理から証明されるトリチェリの定理に基づいて、液深hと液溜めトレイの吸収液散布孔から流下される吸収液の流速vとの間に、下記式で示されるように比例関係が成立する。
/(2g)=h
ここで、gは重力加速度である。
一方、液溜めトレイの吸収液散布孔の開口面積をAとすれば、液溜めトレイの吸収液散布孔から散布される吸収液の流量Qは、
Q=Avとなる。
これらから、各液溜めトレイの吸収液散布孔の面積が一定に形成されていれば、液深を所定量に維持することで、液溜めトレイの吸収液散布孔から冷媒吸収部に所定量の吸収液を供給することができる。
したがって、液溜めトレイに所定量の吸収液を供給するために、オリフィスや流量調整弁を設ける場合に比べ、構成が簡単で冷却流体を通す伝熱管の表面に形成させた薄膜状の吸収液に冷媒を吸収させるタイプの吸収器を安価に構成でき、かつ、良好に冷媒吸収部に所定量の吸収液を供給できる。
請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1または請求項2に記載の吸収式冷凍機の吸収器において、
液溜めトレイから吸収液がオーバーフローする位置を調整して前記液溜めトレイに溜める吸収液の液深を調整可能に構成する。
(作用・効果)
請求項3に係る発明の吸収式冷凍機の吸収器の構成によれば、液溜めトレイ内の液深を調整できる。
請求項4に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の吸収式冷凍機の吸収器において、
鉛直方向で隣り合う液溜めトレイ間で、オーバーフロー機構の吸収液流入端の位置が液溜めトレイの中心に対して対称になるように、前記オーバーフロー機構を設けて構成する。
ここで、「液溜めトレイの中心に対して対称になる」とは、液溜めトレイの中心に対して点対称になる場合、および、液溜めトレイの中心を通る水平方向の線に対して線対称になる場合を含む。通常の四角形で構成される液溜めトレイにおいて、例えば、ひとつの隅にオーバーフロー機構を設けた場合、点対称になる位置は対角線上の隅になり、一方、線対称になる位置は両隣の隅になる。したがって、どのような傾きに対しても液深が平均化されることを考慮すれば、点対称になるようにするのが好ましい。
(作用・効果)
請求項4に係る発明の吸収式冷凍機の吸収器の構成によれば、吸収器が微小に傾き、上下の液溜めトレイにおいて、上の液溜めトレイでオーバーフロー機構の吸収液流入端の位置がその液溜めトレイの平均液深より浅い場合に、下の液溜めトレイでは、オーバーフロー機構の吸収液流入端の位置がその液溜めトレイの平均液深より深くなり、上下の液溜めトレイ間で液溜めトレイの液深を平均化することができる。
したがって、例えば、組み付け時の微小な誤差とか、組み付け後の振動などによって吸収式冷凍機の機体が傾くなどに起因して吸収器が傾いたとしても、上下の冷媒吸収部の吸収性能の増減を相殺することができ、全体としての吸収性能の変動を抑えることができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の吸収式冷凍機の吸収器の構成によれば、液溜めトレイそれぞれにおいて、オーバーフロー機構により、所定の液深を確保して液溜めトレイの吸収液散布孔から冷媒吸収部に所定量の吸収液を液滴状に散布することができる。
したがって、液溜めトレイに所定量の吸収液を供給するために、オリフィスや流量調整弁を設ける場合に比べ、構成が簡単で過冷却した吸収液を供給して冷媒を吸収させるタイプの吸収器を安価に構成でき、かつ、良好に冷媒吸収部に所定量の吸収液を供給できる。
また、請求項2に係る発明の吸収式冷凍機の吸収器の構成によれば、液溜めトレイに所定量の吸収液を供給するために、オリフィスや流量調整弁を設ける場合に比べ、構成が簡単で冷却流体を通す伝熱管の表面に形成させた薄膜状の吸収液に冷媒を吸収させるタイプの吸収器を安価に構成でき、かつ、良好に冷媒吸収部に所定量の吸収液を供給できる。
本発明に係る吸収式冷凍機の吸収器の実施例1を示す全体概略構成図である。 液溜めトレイの平面図である。 図2の一部省略A−A線拡大断面図である。 本発明に係る吸収式冷凍機の吸収器の実施例2を示す全体概略構成図である。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る吸収式冷凍機の実施例1を示す全体概略構成図であり、ガスエンジン(図示せず)のエンジン冷却部からの排熱(エンジン冷却水)を加熱媒体として供給する再生器1内に、低圧下でエンジン冷却水(例えば、温度85℃)によって沸騰可能な、水を冷媒とし、かつ、リチウムブロマイドを吸収剤としたリチウムブロマイド水溶液(吸収液)が収容されている。
再生器1には、吸収液から分離された冷媒蒸気を供給するように凝縮器2が第1の配管3を介して連通接続され、再生器1に第2の配管4を介して吸収器5が接続されるとともに、凝縮器2に第3の配管6を介して蒸発器7が接続され、更に、吸収器5と蒸発器7とが冷媒蒸気の導入路を形成するエリミネータ8を介して連通接続され、吸収式冷凍機が構成されている。
凝縮器2は、再生器1からの冷媒蒸気を流すフィン付きの熱交換用パイプ9と、その熱交換用パイプ9に外気を供給するファン10と、液溜め11とから構成され、冷媒蒸気を空冷によって凝縮液化し、その液化した冷媒液を液溜め11に溜め、液溜め11から蒸発器7に供給するようになっている。
蒸発器7は、散布ノズル12を付設した冷媒液用液溜め部13と、冷媒液用液溜め部13から流下される冷媒液を分散させる分散板14とから構成されている。
蒸発器7の下部と冷媒液用液溜め部13とにわたって、冷媒ポンプ15および冷熱取り出し用熱交換器16を介装した循環配管17が接続されている。
冷熱取り出し用熱交換器16に、ガスヒートポンプ用の冷媒入口管18と冷媒出口管19とが接続され、吸収器5における吸収液による冷媒の吸収に伴って冷媒液を蒸発冷却し、その冷却冷媒液によってガスヒートポンプ用の冷媒を冷却するようになっている。
吸収器5は、蒸発器7と一体構成の吸収器本体20内に、吸収液を液滴状に散布する吸収液散布手段21が水平方向および鉛直方向それぞれに複数個備えられて構成され、かつ、吸収液散布手段21それぞれの下方に冷媒吸収部22が設けられている。
冷媒吸収部22は、同一仕様のトレイ23を鉛直方向に所定ピッチで6段設けて構成されている。
吸収液散布手段21は、図2の液溜めトレイの平面図、および、図3の一部省略断面側面図(図2の一部省略A−A線拡大断面図)に示すように、吸収液を所定の液深で溜める液溜めトレイ24の底面に水平方向に分散して吸収液散布孔25を設けて構成されている。
液溜めトレイ24の一具体例を示せば、次の通りである。
液溜めトレイ24の下方に、6個のトレイ23をピッチ30mmで設け、液溜めトレイ24の下面(吸収液散布開始面)から下部の液溜めの液面までの高さを266mmにした。
トレイ23それぞれとしては、幅(冷媒蒸気の流れ方向に直交する方向の長さ)255mm、奥行き(冷媒蒸気の流れ方向の長さ)230mm、厚み10mmで、バーリング加工により、直径1.6mmの吸収液散布孔を冷媒蒸気の流れ方向に直交する方向に23mmピッチ(11列)、冷媒蒸気の流れ方向に3mmピッチ(75列)で合計825個形成したものを用いた。この吸収液散布孔の形態および個数については、液溜めトレイ24の吸収液散布孔25も同様である。図面では鉛直に示しているが、トレイ23の冷媒蒸気導入側の側壁を、上流側ほど高くなる傾斜面に構成したものを用いた(特開2009−68723号公報参照)。液溜めトレイ24については、側壁が鉛直で、かつ、トレイ23の側壁よりも高いもので構成している。
各液溜めトレイ24それぞれの隅部に、吸収液流入端位置を特定の液深にしてオーバーフローさせる状態で、オーバーフロー機構としてのオーバーフロー管26が付設されている。
また、鉛直方向で隣り合う液溜めトレイ24,24間で、液溜めトレイ24の中心を通る鉛直軸芯周りで180°回転させるなどにより、オーバーフロー管26の吸収液流入端の位置が液溜めトレイ24の中心に対して対称になるように、オーバーフロー管26が液溜めトレイ24に設けられている。
上記構成により、流量調整弁を設けずに、簡単な構成で液溜めトレイ24から冷媒吸収部22に所定量の吸収液を液滴状に散布して供給できる。
また、上の液溜めトレイ24でオーバーフロー管26の吸収液流入端の位置がその液溜めトレイ24の平均液深より浅い場合に、下の液溜めトレイ24では、オーバーフロー管26の吸収液流入端の位置がその液溜めトレイ24の平均液深より深くなり、上下の液溜めトレイ24の液深を平均化することができ、吸収式冷凍機の機体が傾くなどに起因して吸収器が傾いたとしても、上下の冷媒吸収部22の吸収性能の増減を相殺して、全体としての吸収性能の変動を抑えることができる。
各液溜めトレイ24それぞれと吸収器5の下部とが、吸収液ポンプ27と過冷却器28とを介装した第4の配管29を介して接続され、吸収液を循環しながら過冷却し、吸収液に吸収させる冷媒量を増加するようになっている。
第4の配管29の吸収器本体20と吸収液ポンプ27との間の箇所と再生器1とにわたって第5の配管30が接続され、再生器1からの吸収液濃度が高い濃吸収液を混合して吸収液散布手段21に供給するように構成されている。
最下部のものを除いて、冷媒吸収部22の下方箇所に、冷媒を吸収した吸収液濃度の低い希吸収液を受け留める希吸収液トレイ31が設けられ、各希吸収液トレイ31に回収配管32が接続され、冷媒を吸収した吸収液濃度の低い希吸収液を吸収器本体20の下部に流下するように構成されている。
第2の配管4に希吸収液ポンプ33が介装され、その第2の配管4と第5の配管30との間に熱交換器34が設けられ、再生器1に戻す希吸収液を、再生器1から吸収器5に流す濃吸収液によって加熱するようになっている。
再生器1は、再生器本体35内に、外面を伝熱面に形成した伝熱部材としての鉛直方向の伝熱面を有するプレート36を水平方向に並設し、プレート36の下部に、エンジン冷却後のエンジン冷却水をプレート36内に供給する加熱媒体供給管37を接続し、一方、プレート36の上部に、吸収液との熱交換によって冷却されたエンジン冷却水をプレート36内から取り出す加熱媒体取り出し管38を接続して構成されている。
図4は、本発明に係る吸収式冷凍機の実施例2の全体概略構成図であり、実施例1と異なるところは、次の通りである。
すなわち、冷媒吸収部22が、内部に冷却流体としてのクーリングタワーからの冷却水などを通す伝熱管41を水平方向および鉛直方向に間隔を隔てて設け、液溜めトレイ24から散布される吸収液の液膜を伝熱管41の表面に形成させるように構成されている。
伝熱管41には、冷却水配管42が接続されている。
図示しないが、液溜めトレイ24の底面に、伝熱管41の鉛直方向上方に相当する箇所に、その長手方向に沿って所定ピッチで、伝熱管41の表面に吸収液を散布して液膜を形成するように吸収液散布孔が設けられている。液溜めトレイ24にオーバーフロー管26を備える構成、ならびに、他の構成は実施例1と同じであり、同一図番を付し、その説明は省略する。
上記実施例では、オーバーフロー機構をオーバーフロー管26で構成しているが、例えば、液溜めトレイ24の側壁に、最下部位置が所定の液深になるように切欠きを設け、その切欠きを通じて吸収液をオーバーフローさせるように構成するものでも良い。
また、例えば、オーバーフロー管41の吸収液流入端部分に、吸収液流入用開口を形成した筒状のネジを螺合させ、その筒状のネジを回転させることにより、吸収液流入用開口を上下させて液深を調整できるようにしても良い。同様に、切欠きを設ける場合であれば、切欠きに対して鉛直方向で傾斜した端面を備える板状部材を、液溜めトレイ24の側壁に水平方向にスライド可能に設け、実質的に吸収液がオーバーフローする切欠きの下端位置を上下させて液深を調整できるようにしても良い。
5…吸収器
7…蒸発器
8…エリミネータ(導入路)
20…吸収器本体
21…吸収液散布手段
22…冷媒吸収部
23…トレイ
24…液溜めトレイ
25…吸収液散布孔
26オーバーフロー管(オーバーフロー機構)
28…過冷却器
41…伝熱管

Claims (4)

  1. 横側面に蒸発器に連なって冷媒蒸気を導入する導入路を備えた吸収器本体と、前記吸収器本体内に設けられて吸収液を液滴状に散布する吸収液散布手段と、前記吸収液散布手段の下方に設けられて前記吸収液散布手段から散布される冷媒蒸気を吸収する冷媒吸収部とを備えた吸収式冷凍機の吸収器であって、
    前記吸収液散布手段を、吸収液を所定の液深で溜める液溜めトレイの底面に水平方向に分散して吸収液散布孔を設けて構成するとともに、前記冷媒吸収部を、前記液溜めトレイから散布されて冷媒蒸気を吸収した吸収液の液滴を受け留めるトレイを鉛直方向に複数個設け、前記トレイに、受け留めた吸収液を分散して液滴状に散布する吸収液散布孔を水平方向に分散して形成して構成し、
    前記液溜めトレイに供給する吸収液を過冷却する過冷却器を備え、
    前記吸収液散布手段および前記冷媒吸収部を鉛直方向に複数個設けるとともに、前記液溜めトレイそれぞれに、前記液溜めトレイ内の液深を所定量に維持するように前記液溜めトレイ内の吸収液をオーバーフローするオーバーフロー機構を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の吸収器。
  2. 横側面に蒸発器に連なって冷媒蒸気を導入する導入路を備えた吸収器本体と、前記吸収器本体内に設けられて吸収液を液滴状に散布する吸収液散布手段と、前記吸収液散布手段の下方に設けられて前記吸収液散布手段から散布される冷媒蒸気を吸収する冷媒吸収部とを備えた吸収式冷凍機の吸収器であって、
    前記吸収液散布手段を、吸収液を所定の液深で溜める液溜めトレイの底面に水平方向に分散して吸収液散布孔を設けて構成するとともに、前記冷媒吸収部を、内部に冷却流体を通す伝熱管を水平方向および鉛直方向に間隔を隔てて設け、前記液溜めトレイから散布される吸収液の液膜を前記伝熱管の表面に形成させるように構成し、
    前記吸収液散布手段および前記冷媒吸収部を鉛直方向に複数個設けるとともに、前記液溜めトレイそれぞれに、前記液溜めトレイ内の液深を所定量に維持するように前記液溜めトレイ内の吸収液をオーバーフローするオーバーフロー機構を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の吸収器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の吸収式冷凍機の吸収器において、
    液溜めトレイから吸収液がオーバーフローする位置を調整して前記液溜めトレイに溜める吸収液の液深を調整可能に構成してある吸収式冷凍機の吸収器。
  4. 請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の吸収式冷凍機の吸収器において、
    鉛直方向で隣り合う液溜めトレイ間で、オーバーフロー機構の吸収液流入端の位置が液溜めトレイの中心に対して対称になるように、前記オーバーフロー機構を設けている吸収式冷凍機の吸収器。
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