JP5944573B2 - 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法 - Google Patents

鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5944573B2
JP5944573B2 JP2015502010A JP2015502010A JP5944573B2 JP 5944573 B2 JP5944573 B2 JP 5944573B2 JP 2015502010 A JP2015502010 A JP 2015502010A JP 2015502010 A JP2015502010 A JP 2015502010A JP 5944573 B2 JP5944573 B2 JP 5944573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position information
mining machine
travel route
dump truck
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015502010A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015050279A1 (ja
Inventor
寿士 浅田
寿士 浅田
健治 土井下
健治 土井下
大 坪根
大 坪根
鉄也 秋山
鉄也 秋山
亮明 黒河
亮明 黒河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5944573B2 publication Critical patent/JP5944573B2/ja
Publication of JPWO2015050279A1 publication Critical patent/JPWO2015050279A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/02Registering or indicating driving, working, idle, or waiting time only
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21FSAFETY DEVICES, TRANSPORT, FILLING-UP, RESCUE, VENTILATION, OR DRAINING IN OR OF MINES OR TUNNELS
    • E21F13/00Transport specially adapted to underground conditions
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/008Registering or indicating the working of vehicles communicating information to a remotely located station
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0808Diagnosing performance data
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0841Registering performance data
    • G07C5/085Registering performance data using electronic data carriers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

本発明は、鉱山機械を管理するシステム及び方法に関する。
土木作業現場又は鉱山の採掘現場では、油圧ショベル、ダンプトラック等、様々な建設機械が稼働する。近年においては、無線通信によって建設機械の稼働情報を取得し、建設機械の状態を把握することが行われつつある。例えば、特許文献1には、ダンプトラックの稼働情報に含まれる位置情報に基づき、ダンプトラックが走行した経路を特定する鉱山機械の管理システムが記載されている。
特開2013−105278号公報
ところで、鉱山における生産性向上のための走路設計評価又はオペレータの運転指導等を目的とする場合、鉱山機械が走行した走行経路が必要になる。予め設計された走行経路を有する鉱山もあるが、そのような走行経路を有さない鉱山もある。また、鉱山では、鉱石の採掘の進行に応じて鉱山機械の走行経路が変化することも多い。
本発明は、鉱山において、鉱山機械が走行した走行経路を特定することを目的とする。
本発明は、鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求める位置情報検出部と、複数の前記鉱山機械からそれぞれの前記鉱山機械が実際に走行した実走行経路の位置情報を取得し、取得した位置情報を用いて前記鉱山の基準走行経路を生成する走行経路演算部と、を含む、鉱山機械の管理システムである。
本発明は、鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求める位置情報検出部と、前記位置情報検出部によって検出された、複数の前記鉱山機械が実際に走行した実走行経路の位置情報を用いて生成された前記鉱山の基準走行経路の情報を記憶する基準走行経路記憶部と、を含む、鉱山機械の管理システムである。
前記走行経路演算部は、前記実走行経路の位置情報を新たに取得すると、新たに取得した前記実走行経路の位置情報も用いて前記基準走行経路を再生成することが好ましい。
さらに、前記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、前記車輪のダメージを推測する推測部を有することが好ましい。
前記ダメージは、式(A)で表されることが好ましい。DMは前記ダメージ、kは比例定数、LDは前記車輪に作用する荷重、Vは前記実際の走行速度、Rは前記基準走行経路のカーブの曲率半径である。
DM=k×LD×V/R・・・(A)
前記推測部は、前記鉱山機械が第1位置を出発し積荷を積み込む第2位置まで移動したときの経路全体又は前記第2位置を出発し前記積荷を下ろす第3位置まで移動したときの経路全体で、前記ダメージを推測することが好ましい。
前記推測部は、前記鉱山機械が第1位置を出発し積荷を積み込む第2位置を経て前記積荷を下ろす第3位置まで移動したときの経路全体で、前記ダメージを推測することが好ましい。
さらに、推測された前記車輪のダメージのレポートを作成するレポート作成部を含むことが好ましい。
本発明は、鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求める位置情報検出部と、複数の前記鉱山機械からそれぞれの前記鉱山機械が走行した実際の経路の位置情報を取得し、取得した位置情報を用いて前記鉱山の基準走行経路を生成する走行経路演算部と、記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が前記実際の経路を走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、式(B)で表される前記車輪のダメージを推測する推測部と、前記推測部により推測された前記車輪のダメージのレポートを、前記鉱山機械のオペレータ毎に作成するレポート作成部と、を含む、鉱山機械の管理システムである。DMは前記ダメージ、kは比例定数、LDは前記車輪に作用する荷重、Vは前記実際の走行速度、Rは前記基準走行経路のカーブの曲率半径である。
DM=k×LD×V/R・・・(B)
本発明は、鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求めることと、複数の前記鉱山機械からそれぞれの前記鉱山機械が走行した実際の経路の位置情報を取得し、取得した位置情報を用いて前記鉱山の基準走行経路を生成することと、を含む、鉱山機械の管理方法である。
前記実際の経路の位置情報を新たに取得すると、新たに取得した前記実際の経路の位置情報も用いて前記基準走行経路を再生成することが好ましい。
さらに、前記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が前記実際の経路を走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、前記車輪のダメージを推測することが好ましい。
さらに、推測された前記車輪のダメージのレポートを作成することが好ましい。
本発明は、鉱山において、鉱山機械が走行した走行経路を特定することができる。
図1は、本実施形態に係る鉱山機械の管理システムが適用される現場を示す図である。 図2は、本実施形態に係る鉱山機械の管理システムが有する管理装置の機能ブロック図である。 図3は、ダンプトラックの構成を示す図である。 図4は、車載情報収集装置及びその周辺機器を示す機能ブロック図である。 図5は、ダンプトラックが走行した経路の一例を示す図である。 図6は、基準走行経路を示す図である。 図7は、基準走行経路の形状の一例を示す図である。 図8は、基準走行経路を用いてダンプトラックの移動距離を求める例を説明する図である。 図9は、レポートの一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る鉱山機械の管理システム1が適用される現場を示す図である。鉱山機械の管理システム1は、鉱山機械の運行を管理したり、生産性又は鉱山機械のオペレータの操作技術等を評価したり、ダンプトラック20の予防保全及び異常診断等をしたりする。このため、鉱山機械の管理システム1は、ダンプトラック20が走行した経路を特定し、経路情報として蓄積する。以下、走行経路とはダンプトラック20が走行する経路と停止する場所とを含めたものであるとする。以下においては、走行経路を適宜経路ともいう。
鉱山機械とは、鉱山において各種作業に用いる機械類の総称である。本実施形態において、鉱山機械の一種の運搬車両として、砕石又は砕石の採掘時に発生した土砂若しくは岩石等を積荷として運搬するダンプトラック20を例とするが、本実施形態の鉱山機械はダンプトラック20に限定されるものではない。例えば、本実施形態に係る鉱山機械は、砕石等を採掘する掘削機械として機能する油圧ショベル若しくは電気ショベル又はホイールローダであってもよい。本実施形態において、ダンプトラック20は、オペレータの操作によって走行したり、積荷を下ろしたりする有人の鉱山機械であるが、ダンプトラック20はこのようなものに限定されない。例えば、ダンプトラック20は、鉱山機械の管理システム1によって運行が管理される無人のダンプトラックであってもよい。
鉱山において、ダンプトラック20は、積込作業が行われる場所(以下、適宜積込場と称する)LPAで油圧ショベル等の積込機4によって岩石又は土砂等が積載される。そして、ダンプトラック20は、積荷の排出作業が行われる場所(以下、適宜排土場と称する)DPAで前記積載した岩石又は土砂等を排土する。ダンプトラック20は、積込場LPAと排土場DPAとの間を、経路Rg、Rrを走行して移動する。
<鉱山機械の管理システムの概要>
鉱山機械の管理システム(以下、適宜管理システムという)1は、管理装置10が、鉱山機械としてのダンプトラック20の位置に関する情報を含む稼働情報を、無線通信によってダンプトラック20から収集する。管理装置10は、移動体であるダンプトラック20とは異なり、例えば、鉱山の管理施設に設置されている。このように、管理装置10は、原則として移動を考慮していないものである。管理装置10が収集する情報は、ダンプトラック20の稼働状態に関する情報(以下、適宜稼働情報という)であり、例えば、ダンプトラック20の位置に関する情報である位置情報、走行時間、走行距離、エンジン水温、異常の有無、異常の箇所、燃料消費率及び積載量等のうちの少なくとも1つである。ダンプトラック20の位置情報は、ダンプトラック20の緯度、経度及び高度の座標を含む。稼働情報は、主としてダンプトラック20の走行路マップ作成、走行路マッピング、運転評価、予防保全及び異常診断等に用いられる。稼働情報は、鉱山の生産性向上又は鉱山のオペレーションの改善といったニーズに応えるために有用である。
管理装置10は、鉱山で作業するダンプトラック20の稼働情報を収集するために、アンテナ18Aを有する管理側無線通信装置18に接続されている。ダンプトラック20は、稼働情報を送信したり、管理装置10と相互通信を行ったりするために、車載無線通信装置とともにアンテナ28Aを有している。車載無線通信装置については後述する。この他に、ダンプトラック20は、GNSS(Global Navigation Satellite Systems、GNSSは全地球航法衛星システムをいう)衛星5A、5B、5Cからの電波をGNSS用アンテナ28Bで受信し、自己位置を測位することができる。ダンプトラック20が自身の位置を計測するためには、GNSS衛星に限らず他の測位用衛星、例えばRTK−GNSS(Real Time Kinematic - Global Navigation Satellite Systems)衛星を用いてもよい。
ダンプトラック20がアンテナ28Aから送信する電波の出力は、鉱山全域をカバーできるほどの通信可能範囲を有していない。また、アンテナ28Aから送信する電波は、波長の関係から高い山などの障害物を越えて遠方まで送信することができない。もちろん、高出力の電波を出力できる無線通信装置を用いれば、このような通信障害が解消し、通信可能範囲は広がり通信不可能な場所をなくすことはできる。しかし、鉱山は広大であるため、中継器や通信装置のコストを抑える必要があること及び鉱山がある地域によっては整備された通信インフラを確保することが期待できないといった状況に対応する必要がある。このために、管理システム1は、無線LAN(Local Area Network)等の、限られた範囲内で情報通信網を形成できる無線システムを用いる。無線LANなどによれば、低コストで鉱山機械と管理施設(管理装置10)との相互通信を整えることは可能ではあるものの通信障害の問題を解決する必要がある。
ダンプトラック20がアンテナ28Aから送信する電波の到達範囲は限られている。したがって、ダンプトラック20と管理装置10との距離が離れていたり、両者間に山M等の障害物が存在していたりすると、管理側無線通信装置18は、ダンプトラック20から送信される電波を受信することが困難になる。このため、管理システム1は、ダンプトラック20のアンテナ28Aから送信される電波を中継して、管理側無線通信装置18に送信する中継器3を有している。鉱山内の複数の所定箇所に中継器3を設置することにより、管理装置10は、自身から離れた位置で稼働しているダンプトラック20から、無線通信を用いて稼働情報を収集することができる。なお、本実施形態において、管理システム1が用いる通信システムは無線LANに限定されるものではなく、他の通信システムを用いてもよい。
中継器3から管理側無線通信装置18までの距離が遠い場合、中継器3と管理側無線通信装置18との間に、両者を中継するための中間中継器6が配置される。本実施形態において、中間中継器6は、中継器3と管理側無線通信装置18とを中継するのみであり、ダンプトラック20がアンテナ28Aから送信する電波を中継するものではない。本実施形態において、中間中継器6は、対応する中継器3以外からは電波を中継しないようになっている。例えば、図1に示すように、給油所2の中継器3からの電波を中継するのは、1台の中間中継器6のみである。なお、中間中継器6は、図1では、1つの中継器3と一対一の関係であるように表現しているが、一対一の関係に限定されるものではなく、各中間中継器6は、対応する複数の中継器3から送られる電波を中継することができる。
中継器3の配置場所を中心とする周囲の所定領域、図1では円形で示される領域は、ダンプトラック20が備える第1無線通信装置が中継器3との間で相互に無線通信が可能な範囲、すなわち、通信可能範囲7である。通信可能範囲7に存在しているダンプトラック20は、中継器3等を介して管理側無線通信装置18と相互に無線通信することができる。前述した第1無線通信装置は、図3に示される車載無線通信装置27である。
次に、管理装置10について、より詳細に説明する。
<管理装置>
図2は、本実施形態に係る鉱山機械の管理システム1が有する管理装置10の機能ブロック図である。管理装置10は、管理側処理装置12と、管理側記憶装置13と、入出力部(I/O)15とを含む。さらに、管理装置10は、入出力部15に、表示装置16と、入力装置17と、管理側無線通信装置18と、出力装置19とを接続している。管理装置10は、例えば、コンピュータである。管理側処理装置12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。管理側記憶装置13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ等又はこれらを組み合わせたものである。入出力部15は、管理側処理装置12と、管理側処理装置12の外部に接続する表示装置16、入力装置17、管理側無線通信装置18及び出力装置19との情報の入出力、すなわちインターフェースに用いられる。
管理側処理装置12は、本実施形態に係る鉱山機械の管理方法を実行する。管理側処理装置12は、走行経路演算部12aと、推測部12bと、レポート作成部12cとを含む。走行経路演算部12aは、複数のダンプトラック20からそれぞれのダンプトラック20が実際に走行した経路である実走行経路の位置情報を取得し、取得した位置情報を用いて鉱山の基準走行経路を生成する。走行経路演算部12aは、ダンプトラック20が実走行経路の位置情報を新たに取得すると、新たに取得した実走行経路の位置情報も用いて、基準走行経路を再生成する。このようにすることで、基準走行経路は、ダンプトラック20の実走行経路の位置情報が増加するほど、精度が高くなる。
推測部12bは、基準走行経路の位置情報と、ダンプトラック20が走行したときの実際の走行速度と、ダンプトラック20が備える車輪、より具体的にはタイヤに作用する荷重とから、タイヤのダメージを推測する。レポート作成部12cは、推測部12bによって推測されたダンプトラック20が備える車輪のダメージのレポートを作成する。レポート作成部12cは、作成したレポートを表示装置16に表示したり、出力装置19から出力したりする。
管理側記憶装置13は、管理側処理装置12に各種の処理を実行させるための各種のコンピュータプログラムを記憶している。本実施形態において、管理側記憶装置13が記憶しているコンピュータプログラムは、例えば、本実施形態に係る鉱山機械の管理方法を実現して、ダンプトラック20が走行した実際の経路である実走行経路の位置情報から基準走行経路を生成する基準走行経路生成用コンピュータプログラム、ダンプトラック20の稼働情報等を収集するための稼働情報収集用コンピュータプログラム及び稼働情報等に基づいて各種解析を実現するコンピュータプログラム等である。
管理側記憶装置13は、LP/DPデータベース14RD、基準走行経路データベース14CS及び稼働情報データベース14I等を記憶している。LP/DPデータベース14RDは、積込場LPAの位置情報及び排土場DPAの位置情報が記述されている。基準走行経路データベース14CSは、走行経路演算部12aが生成した基準走行経路の情報が記述されている。すなわち、管理側記憶装置13は、鉱山の基準走行経路の情報を記憶する基準走行経路記憶部である。稼働情報データベース14Iには、ダンプトラック20から収集した稼働情報が記述されている。
表示装置16は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置17は、例えば、キーボード、タッチパネル又はマウス等である。管理側無線通信装置18は、アンテナ18Aを有しており、中継器3を介して、後述するダンプトラック20の車載無線通信装置との間で相互に無線通信を実行する。出力装置19は、例えば、印刷装置(プリンタ)である。出力装置19は、管理装置10のレポート作成部12cが作成したレポート等を印刷して出力する。出力装置19は、さらに後述するレポート内容に応じた音声を出力するものであってもよい。次に、ダンプトラック20について、より詳細に説明する。
<ダンプトラック>
図3は、ダンプトラック20の構成を示す図である。ダンプトラック20は、積荷を積載して走行し、所望の場所でその積荷を排出する。ダンプトラック20は、車両本体21と、ベッセル22と、車輪23と、サスペンションシリンダー24と、回転センサ25と、サスペンション圧力センサ(以下、適宜圧力センサという)26と、アンテナ28Aが接続された車載無線通信装置27と、GNSS用アンテナ28Bが接続された位置情報検出装置(本実施形態ではGNSS用アンテナ28B受信機)29と、車載情報収集装置30と、を有する。ダンプトラック20は、上記構成以外にも一般的な運搬機が備えている各種の機構及び機能を備えている。本実施形態では、リジッド式のダンプトラック20を例として説明するが、ダンプトラック20は、車体を前部と後部に分割しそれらを自由関節で結合したアーティキュレート式ダンプトラックであってもよい。
ダンプトラック20は、ディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、適宜エンジン34Gという)がトルクコンバータ34TC及びトランスミッション34TMを介してドライブシャフト34DSを駆動することにより、車輪23を駆動する。このように、ダンプトラック20は、いわゆる機械駆動方式であるが、ダンプトラック20の駆動方式は機械駆動方式に限定されるものではなく、いわゆる電気駆動方式であってもよい。ベッセル22は、積荷を積載する荷台として機能するものであり、車両本体21の上部に、昇降自在に配置されている。ベッセル22には、積荷として、採石された砕石又は岩若しくは土等が油圧ショベル等の積込機4によって積載される。
車輪23は、タイヤ23Tと、タイヤ23Tが組み付けられるホイール23Hとを備える。車輪23は、車両本体21に回転自在に装着されており、前述したように車両本体21から動力が伝達されることで駆動される。サスペンションシリンダー24は、車輪23と車両本体21との間に配置されている。車両本体21及びベッセル22、さらに積荷が積載された際における積荷の質量に応じた負荷が、サスペンションシリンダー24を介して車輪23に作用する。
回転センサ25は、車輪23を駆動するドライブシャフト34DSの回転速度を検出することでダンプトラック20の走行速度、すなわち車速を計測する。このように、回転センサ25は、車速センサの機能を有する。サスペンションシリンダー24は内部に作動油が封入されており、積荷の重量に応じて伸縮動作する。圧力センサ26は、サスペンションシリンダー24に作用する負荷を検出する。圧力センサ26は、ダンプトラック20の各サスペンションシリンダー24に設置されており、その作動油の圧力を検出することで積荷の質量(積載量)を計測することができる。また、圧力センサ26は、ダンプトラック20が備えるそれぞれの車輪23に作用する荷重を計測することもできる。
GNSS用アンテナ28Bは、GNSSを構成する複数のGPS衛星5A、5B、5C(図1参照)から出力される電波を受信する。GNSS用アンテナ28Bは、受信した電波を位置情報検出装置29に出力する。位置情報検出部としての位置情報検出装置29は、GNSS用アンテナ28Bが受信した電波を電気信号に変換し、自身の位置情報、すなわちダンプトラック20の位置を算出(測位)することによりダンプトラック20の位置情報を求める。位置情報は、ダンプトラック20の位置に関する情報であり、緯度、経度及び高度の座標である。時間の経過に基づいて位置情報検出装置29が取得した複数の位置情報が時系列で配列された複数の位置情報は、ダンプトラック20が実際に走行した実走行経路となる。
本実施形態において、ダンプトラック20の位置情報は、位置情報検出装置29が求めるが、これに限定されない。例えば、ダンプトラック20の走行速度を検出するセンサ、ダンプトラック20に作用する加速度を検出する加速度センサ、ダンプトラック20の姿勢を検出する姿勢検出センサ等の各種センサ類から得られる情報に基づいて、ダンプトラック20の位置情報が求められてもよい。
車載無線通信装置27は、アンテナ28Aを介して図1に示す中継器3又は管理施設のアンテナ18Aとの間で相互に無線通信を行う。車載無線通信装置27は、車載情報収集装置30に接続されている。このような構造により、車載情報収集装置30は、アンテナ28Aを介して各情報を送受信する。次に、車載情報収集装置30及びその周辺機器について説明する。
<車載情報収集装置及びその周辺機器>
図4は、車載情報収集装置30及びその周辺機器を示す機能ブロック図である。ダンプトラック20が有する車載情報収集装置30は、車載記憶装置31と、車載無線通信装置27と、位置情報検出装置29とが接続されている。車載情報収集装置30には、さらに、状態取得装置が接続されている。車載情報収集装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを組み合わせたコンピュータである。
車載情報収集装置30は、鉱山機械としてのダンプトラック20の様々な稼働状態の情報を取得し、収集するための装置である。例えば、状態取得装置は、サスペンションシリンダー24に設置された圧力センサ26、その他の各種センサ類、エンジン制御装置32A、走行制御装置32B、油圧制御装置32C、操舵装置32D、オペレータID取得装置38及び回転センサ25等である。車載情報収集装置30は、このような状態取得装置からダンプトラック20の様々な稼働状態の情報を取得し、取得したこれらの情報を稼働情報として収集する。
例えば、車載情報収集装置30は、エンジン制御装置32Aから燃料噴射装置(FI)34Fの制御量を取得することにより、燃料噴射量を示す情報を取得することができる。燃料噴射量を示す情報によって、燃費に関する情報を得ることができる。また、車載情報収集装置30は、エンジン制御装置32Aを介してアクセル33Aの操作量を示す情報を取得することができる。ダンプトラック20のオペレータによるアクセル33Aの操作量を示す情報により、ダンプトラック20のオペレータの操作状態を把握することができる。また、車載情報収集装置30は、エンジン制御装置32Aから、エンジン(EG)34Gの回転速度、冷却水温度及び潤滑油圧力等といった各種情報を取得することができる。エンジン(EG)34Gの回転速度の情報は、図示しないエンジン(EG)34Gの出力軸に取り付けられた回転センサ等により検出された回転速度により取得され、冷却水温度及び潤滑油圧力等といった各種情報も、図示しない温度センサ又は圧力センサにより取得される。
車載情報収集装置30は、走行制御装置32Bから走行装置37の各種情報を得ることができる。本実施形態において、ダンプトラック20は機械駆動方式であるため、走行装置37は、図3に示すエンジン34Gによって駆動されるトルクコンバータ34TC及びトランスミッション34TM及びこのトランスミッション34TMからの駆動力を図3に示す車輪23に伝達するドライブシャフト34DSを含む。走行装置37の各種情報は、例えば、前述したトランスミッション34TMの速度段切替状態及び出力軸回転速度並びにドライブシャフト34DSの回転速度等である。また、車載情報収集装置30は、走行制御装置32Bを介してシフトレバー33Bの操作位置又は操作量を取得することにより、ダンプトラック20のオペレータの操作状態を把握することができる。シフトレバー33Bは、オペレータがダンプトラック20の前進、後進又は走行速度段の変更を走行制御装置32Bに対して指示する際に用いられるものである。
さらに、車載情報収集装置30は、油圧制御装置32Cから作動油コントロールバルブ(CV)35の開閉状態を取得することができる。この例において、作動油コントロールバルブ35はベッセル22を昇降させるホイストシリンダー36(油圧シリンダ)に、エンジン34Gが稼働することにより駆動されるオイルポンプ(OP)34Pから吐出される作動油を供給したり、ホイストシリンダー36から作動油を排出したりする。このため、車載情報収集装置30は、作動油コントロールバルブ35の開閉状態に基づいて、ベッセル22の昇降状態を把握することができる。ベッセル22は、オペレータがダンプレバー33Cを操作することにより昇降する。このため、車載情報収集装置30は、油圧制御装置32Cを介してダンプレバー33Cの操作量又は操作位置を取得することによっても、ベッセル22の昇降状態を把握することができる。
車載情報収集装置30は、圧力センサ26が検出したサスペンションシリンダー24の作動油に作用する圧力を取得することにより、ベッセル22に積載された積荷の重量を把握することができる。ダンプトラック20の各車輪23に取り付けられた各サスペンションシリンダー24に備えられた圧力センサ26(車輪23が4輪の場合、4個の圧力センサ26)が示す計測値に基づいて、積荷の質量(積載量)を求めることができる。また、圧力センサ26が検出したサスペンションシリンダー24の作動油に作用する圧力の時間の経過による変化を見ることにより、ダンプトラック20のベッセル22に積荷が積載されているか、ベッセル22から排土中又は排土されたかを知ることができる。
例えば、圧力センサ26が検出した圧力が上昇し、所定の値(例えば、ダンプトラック20の規定積載量の半分に相当する値)を超えた場合、積込場LPAで積荷を積み込まれていると判断することができる。また、圧力センサ26が検出した圧力が低下し、所定の値(例えば、ダンプトラック20の規定積載量の1/4に相当する値)を下回った場合、排土場DPAで排土している(あるいは排土された)と判断することができる。圧力センサ26が検出した圧力を用いることに加え、例えば、ダンプレバー33Cの操作状態(操作位置あるいは操作量)又はダンプトラック20の位置情報等を併用して、排土又は積載判定することにより、ベッセル22に対する積荷の積載の状態を判定する精度を向上させることができる。なお、ダンプレバー33Cの操作状態のみに基づいて排土作業の判断をしてもよい。
車載情報収集装置30は、圧力センサ26が検出したサスペンションシリンダー24の作動油に作用する圧力を取得することにより、サスペンションシリンダー24の上方からそれぞれの車輪23に作用する荷重を把握することができる。サスペンションシリンダー24とそれぞれの車輪23との間にある構造物の質量を、それぞれの車輪23に配分することにより、前述した構造物がそれぞれの車輪23に与える荷重を求めることができる。それぞれの車輪23に作用する荷重は、前述した構造物がそれぞれの車輪23に与える荷重と、サスペンションシリンダー24の上方からそれぞれの車輪23に作用する荷重との和である。車載情報収集装置30は、それぞれの車輪23に作用する荷重を求めて、稼働情報として車載記憶装置31に記憶する。
オペレータID取得装置38は、ダンプトラック20のオペレータを特定するためのオペレータIDを取得する装置である。ダンプトラック20は、複数のオペレータにより交代で運転されることがある。オペレータIDは、例えば、個々のオペレータのIDキー(個人識別情報が記憶された電子キー)又は個々のオペレータのIDカード(個人識別情報が記憶されたカード)から取得することができる。この場合、オペレータID取得装置38は、磁気読み取り装置又は無線通信装置等が用いられる。また、オペレータID取得装置38として指紋認証装置を備え、予め記憶したオペレータの指紋と、個々のオペレータの指紋との指紋認証を行い、オペレータIDを取得することもできる。また、個々のオペレータが、入力装置で自身のID情報(暗証番号等の個人識別情報)を入力し、予め記憶されているID情報との照合によってもオペレータIDを取得することができる。このように、オペレータID取得装置38は、IDキー又はIDカードの読み取り装置、指紋認証装置又はID情報入力装置等であり、ダンプトラック20の運転室内の運転席近傍に設けていてもよいし、オペレータが運転室にアクセスする際に近づく車両本体21の任意の場所に設けてもよい。なお、鉱山の日々の生産計画にしたがって、各ダンプトラック20に搭乗するオペレータのオペレータIDが、管理装置10から無線通信でダンプトラック20に送信されることもある。この場合、車載無線通信装置27がオペレータID取得装置38を兼ねることになる。オペレータID取得装置38が取得したオペレータIDにより、どのオペレータがダンプトラック20を運転しているかを特定することができる。
回転センサ25は、ダンプトラック20の走行速度、すなわち車速を検出する。車載記憶装置31は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ等又はこれらを組み合わせて構成されている。車載記憶装置31は、車載情報収集装置30が稼働情報を収集するための命令が記述されたコンピュータプログラム及び鉱山機械の管理システム1を運用するための各種設定値等を記憶している。車載情報収集装置30は、前記コンピュータプログラムを読み出し、所定のタイミングで各状態取得装置から稼働情報を取得して、車載記憶装置31へ一時的に記憶させる。このとき、車載情報収集装置30は、同一項目の情報について平均値、最頻値又は標準偏差等を求める統計処理を施したりしてもよい。
操舵装置32Dは、ダンプトラック20の操舵輪、通常は前方の車輪23を動作させる装置である。操舵装置32Dが操舵輪を動作させる力、すなわち操舵力は、操舵力検出装置33Dが検出して、車載情報収集装置30に送信する。操舵力によって、据え切り、すなわちダンプトラック20が静止した状態で操舵されたことを検出することができる。据え切りは、ダンプトラック20が走行しているときの操舵と比較して大きい操舵力が必要である。したがって、例えば、予め定められた閾値を超えた操舵力が操舵力検出装置33Dによって検出された場合、据え切りが発生したと判定することができる。操舵力検出装置33Dは、前方の車輪23を動作させるステアリングシリンダに作用する油圧を検出することにより、操舵量を検出する。
車載記憶装置31は、稼働情報として、位置情報、車速情報、時間情報、排土情報、積込情報、燃費情報、操作履歴情報、イベント情報及び車輪荷重(それぞれの車輪23に作用する荷重)等を記憶している。イベント情報は、異常運転情報、車両エラー情報及び特定運転操作情報等である。車載記憶装置31が記憶しているこれらの稼働情報は例示であり、稼働情報はこれらに限定されるものではない。位置情報、車速情報、排土情報、積込情報、燃費情報、操作履歴情報及びイベント情報等は、これらが発生した(車載情報収集装置30が取得した)時間に対応付けて車載記憶装置31に記憶されている。車載情報収集装置30は、図2に示す管理装置10からの要求を示す指令信号を、車載無線通信装置27を介して受信し、同じく車載無線通信装置27を介して、車載記憶装置31に記憶された稼働情報を管理装置10へ送信する。
図5は、ダンプトラック20が走行した経路の一例を示す図である。ダンプトラック20は、図5に示す排土場DPAで積荷を下ろした後、積込場LPAに向かって走行する。積込場LPAに到着したダンプトラック20は、油圧ショベル等の積込用の鉱山機械によって積荷がベッセル22に積み込まれる。積荷が積み込まれたダンプトラック20は、排土場DPAに向かって走行する。排土場DPAに到着したダンプトラック20は、排土場DPAで積荷を下ろす。このように、ダンプトラック20が所定の場所から積込場LPAに向かって出発し、積込場LPAで積荷を積み込まれた後、排土場DPAに到着して積荷を下ろすまでの一連の作業を、ダンプトラック20の運搬作業の1サイクルとする。ダンプトラック20が積込場LPAに向かって出発する所定の場所を第1位置といい、積込場LPAを第2位置、排土場DPAの積荷が下ろされる位置を第3位置という。本実施形態において、第1位置は、排土場DPA内の所定の位置であってもよいし、排土場DPAとは異なる所定の位置であってもよい。
運搬作業の1サイクルにおいてダンプトラック20が走行した経路(以下、適宜実走行経路という)CSrのうち、ダンプトラック20が第1位置としての走行開始位置SPrから積込場LPAにおいて積荷の積込を受ける第2位置としての積込位置LPrに移動する経路を往路CSr1という。また、実走行経路CSrのうち、ダンプトラック20が第2位置としての積込位置LPrから、排土場DPAにおいて積荷を下ろす第3位置としての排土位置DPrに移動する経路を復路CSr2という。往路CSr1は、走行開始位置SPrを起点とし、積込位置LPrを終点とする。復路CSr2は、積込位置LPrを起点とし、排土位置DPrを終点とする。
ダンプトラック20に搭載されている位置情報検出装置29は、ダンプトラック20が走行開始位置SPrを出発して積込位置LPrに到達し、その後、排土位置DPrに至るまでの間、ダンプトラック20の位置情報PIを求める。位置情報PIは、GNSSにより得られたダンプトラック20位置の情報である。位置情報検出装置29は、例えば、所定時間(例えば、1秒)毎にダンプトラック20の現在の位置情報を取得し、車載記憶装置31に記憶させる。位置情報検出装置29によって得られた複数の位置情報PIの群(以下、適宜位置情報群という)は、ダンプトラック20の実走行経路CSrに含まれる。このため、実走行経路CSrは、複数の位置情報PIによって表現することができる。本実施形態では、位置情報検出装置29が位置情報を車載記憶装置31に記憶させる例を説明したが、これに限定されない。例えば、位置情報検出装置29は、位置情報をリアルタイムで管理装置10に送信してもよい。
<基準走行経路の生成>
図6は、基準走行経路CSBを示す図である。ダンプトラック20は、走行すると車輪23、より具体的にはタイヤ23Tが摩耗する。走行によりタイヤ23Tが受けるダメージ(以下、適宜タイヤダメージと称する)は、ダンプトラック20の車速、タイヤ23Tに作用する荷重及びダンプトラック20が走行した実走行経路CSrのカーブの曲率半径と相関が高い。このため、図2に示される管理装置10の推測部12bがタイヤダメージを推定するためには、ダンプトラック20が走行した走行経路の情報が必要になる。
鉱山によっては、計画に基づく走行経路データに沿ってダンプトラック20が走行する走行経路を施工しているものがある。しかし、計画に基づく走行経路データを有さない鉱山もある。また、鉱石の採掘の進行に応じてダンプトラック20の走行経路が変更されることもある。このため、鉱山においては、ダンプトラック20の位置情報PIが得られても、走行経路の形状は得られないことがある。
本実施形態においては、図2に示す管理装置10の走行経路演算部12aが、GNSSにより得られたダンプトラック20の位置情報PIをダンプトラック20から取得する。そして、走行経路演算部12aは、取得した複数の位置情報PIから、例えば、最小二乗法を用いて近似曲線を生成する。この近似曲線を、基準走行経路とする。図6に示す例において、走行経路演算部12aは、GNSSにより得られた複数の位置情報PI1(X1、Y1、Z1)、PI2(X2、Y2、Z2)、・・・PIn(Xn、Yn、Zn)から、最小二乗法により実線で示される近似曲線を求める。この近似曲線が基準走行経路CSBとなる。得られた基準走行経路CSBは、図2に示される管理装置10の管理側記憶装置13の基準走行経路データベース14CSに記憶される。基準走行経路CSBは、緯度、経度及び高度の座標の集合である。
GNSSに固有の精度ばらつきにより、異なるダンプトラック20又は同一のダンプトラック20が同一の走路を走行している場合、得られた位置情報PIからは異なった形状又は曲率半径の基準走行経路CSBが生成される可能性がある。この場合、同一のコーナーであっても形状又は曲率が異なる可能性がある。また、ダンプトラック20がGNSSから取得した位置情報PIを、管理装置10がダンプトラック20から取得する場合、通信回線による通信量の限界から、管理装置10が取得できる位置情報PIの情報量は制限される。
このため、管理装置10は、ダンプトラック20の位置情報検出装置29がGNSSを用いて検出したダンプトラック20の位置情報PIすべての転送を受けるのではなく、一部を取得して基準走行経路CSBを生成する。例えば、ダンプトラック20の位置情報検出装置29は、0.1秒周期でGNSSから位置情報PIを取得するが、管理装置10は、例えば10秒周期でダンプトラック20から位置情報PIを取得する。結果として、管理装置10が取得する位置情報PIの情報量が少なくなるので、走行経路演算部12aは、少ない位置情報PIから基準走行経路CSBを生成することになり、精度低下を招く可能性がある。
このため、管理装置10の走行経路演算部12aは、鉱山で稼働する複数のダンプトラック20から、複数のタイミングで位置情報PIを取得し、得られた複数の位置情報PIから基準走行経路CSBを求める。その結果、走行経路演算部12aは、多くの位置情報PIを近似して基準走行経路CSBを求めることができるので、基準走行経路CSBの精度低下を抑制できる。
走行経路演算部12aが基準走行経路CSBを生成する場合、基準走行経路CSBからの偏差が、予め定められた所定の閾値よりも大きい位置情報であるPIa、PIb及びPIcは、最小二乗法による近似計算において除外される。このようにすることで、走行経路演算部12aは、生成する基準走行経路CSBの精度を向上させることができる。所定の閾値は、例えば、3mとすることができる。
このように、本実施形態において、走行経路演算部12aは、複数のダンプトラック20からの粒度の粗いGNSSの位置情報PIを集め、漠然とした走行経路の形状から基準走行経路CSBの形状を作り出す。このとき、走行経路演算部12aは、偏差の大きい位置情報PIa、PIb及びPIcは、例えば、GNSSの受信状態が不良であるときの情報として取り除くことにより、より確からしい基準走行経路CSBを生成する。
走行経路演算部12aは、複数のダンプトラック20からこれらが走行したときの位置情報PIを収集し、基準走行経路CSBを生成することにより、鉱山において、ダンプトラック20が走行する走行経路を基準走行経路CSBに特定することができる。走行経路演算部12aは、同一のダンプトラック20から及び異なるダンプトラック20から、新たな走行経路の位置情報PIを新たに取得すると、新たに取得した位置情報PIも用いて基準走行経路CSBを再生成する。このため、図5に示す積込場LPA又は排土場DPAの位置が変更されたり、ダンプトラック20の走行経路に障害物が存在したりすることによりダンプトラック20の走行経路が変化した場合でも、新たな位置情報PIに対応した基準走行経路CSBを生成することができる。このため、管理システム1は、ダンプトラック20の走行経路が変化する機会が多い鉱山で用いられると好適である。
<タイヤダメージの評価>
図2に示される管理装置10の推測部12bは、基準走行経路CSBの位置情報と、ダンプトラック20が走行したときの実際の走行速度と、ダンプトラック20が備える車輪23、より具体的にはタイヤ23Tに作用する荷重とから、タイヤダメージを推測する。タイヤダメージは、式(1)で表される。DMはタイヤダメージ、LDは車輪23、より具体的にはタイヤ23Tに作用する荷重、Vはダンプトラック20の実際の走行速度、Rは基準走行経路CSBのカーブの曲率半径である。kを比例定数とすると、式(1)は、式(2)のように書き改められる。kは、例えば、シミュレーション又は実験によって求められる。
DM∝LD×V/R・・・(1)
DM=k×LD×V/R・・・(2)
図7は、基準走行経路CSBの形状の一例を示す図である。図7に示される基準走行経路CSBは、位置CT1を中心とした曲率半径R1のコーナーCN1と、位置CT2を中心とした曲率半径R2のコーナーCN2とを含む。基準走行経路CSBは、方向の情報も含む。ダンプトラック20が図7に示される基準走行経路CSBを走行した場合、図2に示される管理装置10の推測部12bは、ダンプトラック20のタイヤダメージを推測するにあたって、基準走行経路CSB、より具体的には基準走行経路CSBに含まれる各位置情報Pca、Pcb、Pcc、Pcd、Pceの座標を、基準走行経路データベース14CSから読み出す。
基準走行経路CSBの位置情報Pca、Pcb、Pcc、Pcd、Pceを区別しない場合、位置情報Pcと称する。基準走行経路データベース14CSに記憶されている基準走行経路CSBの情報は、前述した位置情報Pcと、基準走行経路CSBのコーナーCN1、CN2の曲率半径R1、R2とを含む。
また、ダンプトラック20のタイヤダメージを推測するにあたり、推測部12bは、タイヤダメージを推測する対象であって基準走行経路CSBを走行したダンプトラック20の位置情報PI、速度情報及びタイヤ23Tの荷重LDを稼働情報データベース14Iから読み出す。ダンプトラック20の速度情報は、ダンプトラック20が基準走行経路CSBを走行したときの実際の走行速度である。
推測部12bは、ダンプトラック20の位置情報PIと、基準走行経路CSBの位置情報Pcとから、ダンプトラック20が走行した基準走行経路CSBの位置を特定する。ダンプトラック20が走行した基準走行経路CSBの位置から、ダンプトラック20が基準走行経路CSBのコーナーCN1、CN2を走行したのか、直線部分を走行したのかが特定される。ダンプトラック20が、例えばコーナーCN1を走行した場合、推測部12bは、基準走行経路CSBのコーナーCN1の曲率半径R1と、コーナーCN1を走行したときのダンプトラック20の走行速度V及びタイヤ23Tに作用する荷重LDとを式(1)に与えてタイヤダメージDMを求める。タイヤダメージDMは、ダンプトラック20が備えるそれぞれのタイヤ23T毎に求められる。
式(1)から分かるように、基準走行経路CSBの曲率半径Rが無限大である場合、タイヤダメージDMは0になる。基準走行経路CSBの曲率半径Rが無限大であるのは直線部分なので、直線部分においてタイヤダメージDMは0になる。推測部12bは、基準走行経路CSBを走行したダンプトラック20のタイヤダメージDMを、例えば基準走行経路CSB全体にわたって求め、タイヤ23T毎に加算する。このようにして得られた値を、累積タイヤダメージと称する。累積タイヤダメージによって、タイヤ23Tに蓄積されたダメージが分かるので、タイヤ23Tの摩耗等が推測される。
推測部12bが求めた累積タイヤダメージは、ダンプトラック20毎に集計されたり、ダンプトラック20のオペレータ毎に集計されたりする。オペレータ毎に累積タイヤダメージが集計される場合、オペレータ毎に割り当てられたオペレータID毎に、累積タイヤダメージが集計される。オペレータIDは、図4に示されるオペレータID取得装置38によって取得されて、車載無線通信装置27を介して図2に示される管理装置10に送信される。オペレータ毎に累積タイヤダメージが集計されることにより、オペレータに起因する累積タイヤダメージを区別できるので、例えば、累積タイヤダメージが大きいオペレータに対して運転指導をすることができる。
推測部12bは、図5に示される走行開始位置SPrをダンプトラック20が出発し、積荷を積み込む積込位置LPrまで移動したときの経路全体でタイヤダメージDMを推測してもよいし、ダンプトラック20が積込位置LPrを出発し積荷を下ろす排土位置DPrまで移動したときの経路全体でタイヤダメージDMを推測してもよい。また、推測部12bは、ダンプトラック20が図5に示される走行開始位置SPrを出発し、積荷を積み込む積込位置LPrを経て前記積荷を下ろす排土位置DPrまで移動したときの経路全体でタイヤダメージDMを推測してもよい。
図8は、基準走行経路CSBを用いてダンプトラック20の移動距離を求める例を説明する図である。推測部12bは、ダンプトラック20の位置情報PI1、PI2、PI3と、ダンプトラック20の走行速度Vとから、基準走行経路CSB上におけるダンプトラック20の位置情報Pc1、Pc2、・・・Pcn(nは1以上の整数)を求めることができる。位置情報Pc1、Pc2、・・・Pcnを区別しない場合、適宜、位置情報Pcと称する。
例えば、位置情報PI1、PI2、PI3は、t1秒周期でダンプトラック20の車載情報収集装置30に取得され、走行速度Vはt1秒よりも小さいt2秒周期で取得されるとする。位置情報PI1、PI2、PI3及び走行速度Vは、ダンプトラック20から管理装置10に送信されて、管理装置10の管理側記憶装置13の稼働情報データベース14Iに記憶されている。ダンプトラック20の位置情報PI1、PI2、PI3は、GNSSによって得られたものである。
推測部12bは、稼働情報データベース14Iから位置情報PI1、PI2、PI3を読み出す。推測部12bは、ダンプトラック20の位置情報PI1、PI2、PI3と最も近い基準走行経路CSB上の位置情報Pc1、Pc6、Pcnを選択する。ダンプトラック20の連続する位置情報PI1、PI2、PI3は、t1秒毎に連続して得られたものである。ダンプトラック20は、位置情報PI1、PI2、PI3が得られる間は基準走行経路CSB上を走行していると仮定できる。このため、推測部12bは、ダンプトラック20の走行速度Vと走行時間trとから、移動距離Lを求めることができる。推測部12bは、この移動距離Lを用いて、基準走行経路CSB上におけるダンプトラック20の位置情報Pc2、Pc3、Pc4、Pc5、Pcnを求めることができる。
例えば、ダンプトラック20の位置情報PI1に対応する基準走行経路CSBの位置情報Pc1から基準走行経路CSBに沿って移動距離Lだけ進んだ位置の座標が、基準走行経路CSB上におけるダンプトラック20の位置情報Pc2となる。同様に、位置情報Pc2から基準走行経路CSBに沿って移動距離Lだけ進んだ位置の座標が、基準走行経路CSB上におけるダンプトラック20の位置情報Pc3となる。このようにすることで、GNSSによって得られたダンプトラック20の位置情報PI1、PI2、PI3の数を低減できるので、通信回線の通信の負荷を低減できる。
管理装置10が取得するダンプトラック20の稼働情報が、何らかの原因で欠落することがある。ダンプトラック20が積荷を積載してから下ろすまでの1サイクルにおいて、例えば複数のダンプトラック20の間で走行速度Vの頻度分布を比較する際に、正常なダンプトラックと稼働情報が欠落したダンプトラック20との間で比較が困難になる。管理装置10が、GNSSによって得られたダンプトラック20の位置情報PI及びダンプトラック20の走行速度Vを正常に取得できない場合でも、ダンプトラック20は基準走行経路CSB上を走行していたと仮定することにより、ダンプトラック20の位置情報PIを推定できる。
例えば、走行速度Vが欠落した場合、走行速度Vが欠落する直前の位置情報PIと回復した直後の位置情報PIとの間をダンプトラック20が等速度で走行した又は1サイクルの平均走行速度で走行したと仮定する。この仮定のもと、管理装置10の管理側処理装置12は、走行速度Vが欠落する直前の位置情報PIに最も近い基準走行経路CSBの位置情報Pcを基準として、走行時間tr及び仮定したダンプトラック20の走行速度から移動距離を求める。そして、管理側処理装置12は、基準とした位置情報Pcから基準走行経路CSBに沿って、前述した移動距離だけ離れた位置を、欠落したダンプトラック20の位置情報の一つとする。この処理を順次繰り返すことにより、走行速度Vが欠落した間におけるダンプトラック20の位置情報PIが得られる。
例えば、GNSSの受信状態不良により、ダンプトラック20の位置情報PIが欠落した場合、位置情報PIが欠落する直前の位置情報PIと回復した直後の位置情報PIとの間をダンプトラック20が等速度で走行した又は1サイクルの平均走行速度で走行したと仮定する。この仮定の下、管理装置10の管理側処理装置12は、位置情報PIが欠落する直前の位置情報PIに最も近い基準走行経路CSBの位置情報Pcを基準として、走行時間tr及び仮定したダンプトラック20の走行速度から移動距離を求める。そして、管理側処理装置12は、基準とした位置情報Pcから基準走行経路CSBに沿って、前述した移動距離だけ離れた位置を、欠落したダンプトラック20の位置情報の一つとする。この処理を順次繰り返すことにより、位置情報PIが欠落した間におけるダンプトラック20の位置情報PIが得られる。
このように、管理装置10は、基準走行経路CSBを用いることで、ダンプトラック20の位置情報PIが少ない場合及び位置情報PIが欠落した場合であっても、位置情報PIが存在しない部分の位置情報PIを求めることができる。
<レポート作成>
図9は、レポート50の一例を示す図である。前述したように、図2に示す管理装置10のレポート作成部12cは、タイヤダメージDMを含むレポートを作成する。レポート作成部12cは、例えば、図9に示すようなレポート50を作成する。レポート50は、例えば、ダンプトラック20自体のID、累積タイヤダメージΣDM、超過速度回数Vov、急減速回数BK、据え切り回数HDを評価項目として含む。レポート50に含まれる評価項目はこれらに限定されるものではない。例えば、レポート50は、累積タイヤダメージΣDMの代わりに、最大のタイヤダメージDMを含んでいてもよい。
超過速度回数Vovは、例えば、鉱山の走行経路における速度制限を超えた回数である。急減速回数BKは、予め定められた減速度よりも大きい減速度が発生した回数である。据え切り回数HDは、据え切りの回数である。据え切りとは、ダンプトラック20の停止時又はごく低速走行時にステアリングホイールが動かされる動作である。これらの回数は、車載情報収集装置30から車載無線通信装置27及び管理側無線通信装置18を介して収集された情報に基づいて管理側処理装置12によってカウントされて、管理側記憶装置13に記憶されている。
これらは、いずれもタイヤ23Tにダメージを与える現象である。レポート50は、タイヤ23Tにダメージを与える現象の発生頻度を示す情報を含んでいる。本実施形態において、レポート50は、ダンプトラック20自体のID毎に作成されるので、ダンプトラック20毎のタイヤ23Tのダメージが評価できる。この他にも、レポート50は、ダンプトラック20のオペレータのID毎に作成されてもよい。このようにすれば、オペレータ毎のタイヤ23Tのダメージが評価できるので、運転指導等に好適である。
管理装置10のレポート作成部12cは、ダンプトラック20の走行経路を複数の区間に区分し、区間毎にタイヤ23Tのダメージが評価できるようなレポートを作成してもよい。このようにすれば、走行経路の設計を評価することができる。管理装置10は、タイヤ23Tにダメージを与える現象の発生と、ダンプトラック20の位置情報等とを組み合わせて入手し、レポート作成部12cは、入手した情報に基づいてレポートを作成してもよい。このようにすれば、管理装置10は、いつ、どこで、どのオペレータがどの現象を引き起こしたのかを管理者等に知らせることができる。管理者等は、運転指導及び走行経路の改善等にレポートの結果を役立てることができる。タイヤ23Tにダメージを与える現象は、例えば、ダンプトラック20がコーナーを走行することによるダメージの他、据え切り又は急減速等の現象を含む。
以上、本実施形態を説明したが、前述した内容により本実施形態が限定されるものではない。前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本実施形態において、鉱山機械は有人であるか無人であるかは問わない。本実施形態において、鉱山機械を操作する主体はオペレータであるか管理システムであるかは問わないが、有人の鉱山機械を対象とした場合、複数のオペレータ間における運転技術の比較又はオペレータの勤怠管理等に対して有効である。本実施形態において、基準走行経路CSBは、管理装置10の走行経路演算部12aによって生成されたが、これに限定されるものではない。例えば、鉱山の走行経路の設計者が、ダンプトラック20の複数の位置情報PIを最も多く通る線を描き、これを基準走行経路CSBとしてもよい。
1 鉱山機械の管理システム
10 管理装置
12 管理側処理装置
12a 走行経路演算部
12b 推測部
12c レポート作成部
13 管理側記憶装置
14I 稼働情報データベース
14CS 基準走行経路データベース
18 管理側無線通信装置
19 出力装置
20 ダンプトラック
21 車両本体
22 ベッセル
23 車輪
23T タイヤ
23H ホイール
24 サスペンションシリンダー
26 圧力センサ
27 車載無線通信装置
29 位置情報検出装置
30 車載情報収集装置
31 車載記憶装置
32D 操舵装置
33D 操舵力検出装置
34G エンジン
34TM トランスミッション
50 レポート
CSB 基準走行経路
DM タイヤダメージ
LD 荷重

Claims (11)

  1. 鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求める位置情報検出部と、
    複数の前記鉱山機械からそれぞれの前記鉱山機械が実際に走行した実走行経路の位置情報を取得し、取得した複数の位置情報を近似して前記鉱山の基準走行経路を生成する走行経路演算部と、
    前記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、前記車輪のダメージを推測する推測部と、
    を含む、鉱山機械の管理システム。
  2. 鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求める位置情報検出部と、
    前記位置情報検出部によって検出された、複数の前記鉱山機械が実際に走行した実走行経路の複数の位置情報を近似して生成された前記鉱山の基準走行経路の情報を記憶する基準走行経路記憶部と、
    前記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、前記車輪のダメージを推測する推測部と、
    を含む、鉱山機械の管理システム。
  3. 前記走行経路演算部は、
    前記実走行経路の位置情報を新たに取得すると、新たに取得した前記実走行経路の位置情報も用いて前記基準走行経路を再生成する、請求項1に記載の鉱山機械の管理システム。
  4. 前記ダメージは、式(1)で表される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鉱山機械の管理システム。
    DM=k×LD×V/R・・・(1)
    DMは前記ダメージ、kは比例定数、LDは前記車輪に作用する荷重、Vは前記実際の走行速度、Rは前記基準走行経路のカーブの曲率半径。
  5. 前記推測部は、
    前記鉱山機械が第1位置を出発し積荷を積み込む第2位置まで移動したときの経路全体又は前記第2位置を出発し前記積荷を下ろす第3位置まで移動したときの経路全体で、前記ダメージを推測する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鉱山機械の管理システム。
  6. 前記推測部は、
    前記鉱山機械が第1位置を出発し積荷を積み込む第2位置を経て前記積荷を下ろす第3位置まで移動したときの経路全体で、前記ダメージを推測する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鉱山機械の管理システム。
  7. さらに、推測された前記車輪のダメージのレポートを作成するレポート作成部を含む、請求項から請求項のいずれか1項に記載の鉱山機械の管理システム。
  8. 鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求める位置情報検出部と、
    複数の前記鉱山機械からそれぞれの前記鉱山機械が走行した実際の経路の位置情報を取得し、取得した複数の位置情報を近似して前記鉱山の基準走行経路を生成する走行経路演算部と、
    前記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が前記実際の経路を走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、式(2)で表される前記車輪のダメージを推測する推測部と、
    前記推測部により推測された前記車輪のダメージのレポートを、前記鉱山機械のオペレータ毎に作成するレポート作成部と、
    を含む、鉱山機械の管理システム。
    DM=k×LD×V/R・・・(2)
    DMは前記ダメージ、kは比例定数、LDは前記車輪に作用する荷重、Vは前記実際の走行速度、Rは前記基準走行経路のカーブの曲率半径。
  9. 鉱山を走行する鉱山機械に備えられて、前記鉱山機械の位置の情報である位置情報を求めることと、
    複数の前記鉱山機械からそれぞれの前記鉱山機械が走行した実際の経路の位置情報を取得し、取得した複数の位置情報を近似して前記鉱山の基準走行経路を生成することと、
    前記基準走行経路の位置情報と、前記鉱山機械が前記実際の経路を走行したときの実際の走行速度と、前記鉱山機械が備える車輪に作用する荷重とから、前記車輪のダメージを推測することと、
    を含む、鉱山機械の管理方法。
  10. 前記実際の経路の位置情報を新たに取得すると、新たに取得した前記実際の経路の位置情報も用いて前記基準走行経路を再生成する、請求項に記載の鉱山機械の管理方法。
  11. さらに、推測された前記車輪のダメージのレポートを作成する、請求項9又は請求項10に記載の鉱山機械の管理方法。
JP2015502010A 2014-10-30 2014-10-30 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法 Active JP5944573B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/078965 WO2015050279A1 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5944573B2 true JP5944573B2 (ja) 2016-07-05
JPWO2015050279A1 JPWO2015050279A1 (ja) 2017-03-09

Family

ID=52778856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015502010A Active JP5944573B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9697654B2 (ja)
JP (1) JP5944573B2 (ja)
CN (1) CN105993030B (ja)
AU (1) AU2014330264B2 (ja)
CA (1) CA2896342C (ja)
WO (1) WO2015050279A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10317273B2 (en) * 2015-05-26 2019-06-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Load measuring apparatus for construction machine
CN106104206A (zh) * 2016-02-29 2016-11-09 株式会社小松制作所 作业机械的控制***、作业机械以及作业机械的管理***
WO2016137017A1 (ja) * 2016-03-28 2016-09-01 株式会社小松製作所 評価装置及び評価方法
CN107539192B (zh) * 2016-06-29 2019-08-13 比亚迪股份有限公司 一种电动矿山自卸车
JP6916344B2 (ja) * 2017-03-31 2021-08-11 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業車両の情報収集システム
CN107963148A (zh) * 2017-12-13 2018-04-27 上海测迅汽车科技有限公司 无人驾驶承载***
US10995615B2 (en) 2018-07-03 2021-05-04 Caterpillar Inc. Method for optimizing mining production
JP7461115B2 (ja) 2019-06-14 2024-04-03 株式会社小松製作所 動力伝達装置の制御装置、動力伝達装置および動力伝達装置の制御方法
CN113759091A (zh) * 2020-06-05 2021-12-07 苏州宝时得电动工具有限公司 土壤检测装置、方法及存储介质
CN112632761A (zh) * 2020-12-15 2021-04-09 本钢板材股份有限公司 一种基于最优活惰比的配煤优化方法
CN114911238B (zh) * 2022-05-27 2024-06-21 上海伯镭智能科技有限公司 一种无人驾驶矿车协同控制方法及***

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014681A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Pioneer Electronic Corp 地図情報処理システム、地図情報処理システムの制御方法、地図情報処理システムの制御プログラム、および地図情報処理システムの制御プログラムを記録した記録媒体
JP2013105278A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Komatsu Ltd 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10218781A1 (de) * 2002-04-26 2003-11-13 Tuev Automotive Gmbh Auf einer Felge montierbarer Luftreifen, Sensornetz, Umdrehungsmesseinheit und Fahrzeugüberwachungssystem
JP2005215742A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Yanmar Co Ltd 農業用作業車
WO2006137761A1 (en) * 2005-06-22 2006-12-28 Volvo Construction Equipment Holding Sweden Ab A system and a method of controlling the tilting of a loadcarrying implement of a movable work machine, and a movable work machine
JP4911688B2 (ja) * 2006-09-11 2012-04-04 株式会社小松製作所 車両管制システム
JP5467027B2 (ja) * 2010-11-05 2014-04-09 株式会社ブリヂストン タイヤの摩耗試験装置、方法、及びプログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014681A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Pioneer Electronic Corp 地図情報処理システム、地図情報処理システムの制御方法、地図情報処理システムの制御プログラム、および地図情報処理システムの制御プログラムを記録した記録媒体
JP2013105278A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Komatsu Ltd 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2896342A1 (en) 2015-04-09
CN105993030B (zh) 2022-05-31
US20160300405A1 (en) 2016-10-13
CA2896342C (en) 2017-11-07
AU2014330264A1 (en) 2016-05-19
AU2014330264B2 (en) 2016-06-16
WO2015050279A1 (ja) 2015-04-09
US9697654B2 (en) 2017-07-04
JPWO2015050279A1 (ja) 2017-03-09
CN105993030A (zh) 2016-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5944573B2 (ja) 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理方法
JP6041979B2 (ja) 鉱山機械の管理システム、及びダンプトラック
JP5596661B2 (ja) 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理システムの管理方法
JP5731021B1 (ja) 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理システムの管理方法
JP5662597B1 (ja) 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理システムの管理方法
JP5638708B1 (ja) 鉱山機械の管理システム及び管理方法
JP5662596B1 (ja) 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理システムの管理方法
JP5647362B1 (ja) 鉱山機械の管理システム及び鉱山機械の管理システムの管理方法
JP5898273B2 (ja) 鉱山機械の管理システム
AU2014354005B8 (en) System for managing mining machinery, method for managing mining machinery, and dump truck

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5944573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250