JP5942742B2 - 放熱器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放熱器の製造方法に関する。
例えば、特許文献1には、流路部(伝熱管)と流路部に並設された複数のフィンとを備えた放熱器が記載されている。フィンには、上方が開口し正面視U字状を呈する取付座が形成されている。流路部は、フィンの取付座に嵌合されるとともに、ロウ付けによりフィンに固定されている。
特開2001−165588号公報
従来の放熱器は、フィンと流路部の二部材をロウ付けして固定するため、フィンと流路部の間にロウが介在したり、微細な隙間が生じたりするため伝熱効率が悪くなるという問題があった。また、従来の放熱器は、フィンに流路部を嵌め合わせて構成するため、流路部とフィンとを組み付ける作業が煩雑になるという問題があった。
このような観点から、本発明は、伝熱効率が高い放熱器を容易に製造することができる放熱器の製造方法を提供することを課題とする
また、本発明は、流路部の周囲にフィンが一体形成された放熱器を製造する方法であって、一端面から前記一端面に対向する他端面に貫通し、前記流路部となる貫通孔を備えた被切削ブロックを用意する準備工程と、隙間をあけて積層された複数の円盤カッターを備えたマルチカッターと前記被切削ブロックとを相対的に移動させて前記被切削ブロックを切削し、前記貫通孔の周囲に未切削領域を残しつつ前記フィンを形成する切削工程と、を含み、前記切削工程では、前記貫通孔の中心軸と前記マルチカッターの回転軸とが垂直となるように配置し、前記円盤カッターと前記被切削ブロックとを接触させつつ直線状に相体移動させることを特徴とする。
かかる製造方法によれば、流路部とフィンとが一の被切削ブロックから一体形成されるため伝熱効率が高い。また、一の被切削ブロックをマルチカッターで切削するだけでよいため、組み付け作業が不要となり放熱器を容易に製造することができる。また、マルチカッターと被切削ブロックとを直線状に相対移動させるだけでよいため、容易に製造することができる。
また、本発明は、流路部の周囲にフィンが一体形成された放熱器を製造する方法であって、一端面から前記一端面に対向する他端面に貫通し、前記流路部となる貫通孔を備えた被切削ブロックを用意する準備工程と、隙間をあけて積層された複数の円盤カッターを備えたマルチカッターと前記被切削ブロックとを相対的に移動させて前記被切削ブロックを切削し、前記貫通孔の周囲に未切削領域を残しつつ前記フィンを形成する切削工程と、を含み、前記被切削ブロックの両端部の少なくとも一方に、前記貫通孔の周囲に未切削領域が形成されるように切削して前記貫通孔に連通する連結管を形成する連結管形成工程をさらに含むことを特徴とする。
かかる製造方法によれば、流路部とフィンとが一の被切削ブロックから一体形成されるため伝熱効率が高い。また、一の被切削ブロックをマルチカッターで切削するだけでよいため、組み付け作業が不要となり放熱器を容易に製造することができる。また、貫通孔に連通する連結管を容易に製造することができる。
また、本発明は、流路部の周囲にフィンが一体形成された放熱器を製造する方法であって、被切削ブロックを用意する準備工程と、隙間をあけて積層された複数の円盤カッターを備えたマルチカッターと前記被切削ブロックとを相対的に移動させて前記被切削ブロックを切削し、中実部と前記中実部の周囲に前記フィンとを形成する切削工程と、前記切削工程で前記被切削ブロックの内部に形成された前記中実部に、中心軸方向に沿って貫通孔を形成して前記流路部を形成する流路部形成工程と、を含むことを特徴とする。
かかる製造方法によれば、流路部とフィンとが一の被切削ブロックから一体形成されるため伝熱効率が高い。また、一の被切削ブロックをマルチカッターで切削するとともに、中実部に貫通孔を形成するだけでよいため、容易に放熱器を製造することができる。
本発明に係る放熱器の製造方法によれば、伝熱効率が高い放熱器を容易に製造することができる
本発明の第一実施形態に係る放熱器を示す斜視図である。 図1のI−I断面図である。 第一実施形態に係る放熱器の製造方法の準備工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る放熱器の製造方法の切削工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る放熱器の製造方法の切削工程を示す平面図である。 第一実施形態に係る放熱器に口金部材を取り付ける場合を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る放熱器を示す斜視図である。 第二実施形態に係る放熱器の製造方法の準備工程を示す斜視図である。 第二実施形態に係る放熱器の製造方法の切削工程を示す斜視図である。 第二実施形態に係る放熱器の製造方法の連結管形成工程を示す斜視図であって、(a)は切削前、(b)は切削後を示す。 本発明の第三実施形態に係る放熱器の製造方法の切削工程を示す平面図である。 本発明の第四実施形態に係る放熱器を示す斜視図である。 第四実施形態に係る放熱器の製造方法の切削工程を示す正面図であって、(a)は切削前、(b)は切削中を示す。 本発明の第五実施形態に係る放熱器を示す斜視図である。 第五実施形態に係る放熱器の製造方法を示す側面図である。 第六実施形態に係る放熱器の製造方法を示す図であって、(a)は切削工程後の斜視図であり、(b)は(a)のII−II断面図である。
[第一実施形態]
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る放熱器1は、流体が流通する流路部2と、流路部2の周囲に一体形成された複数のフィン3とで構成されている。放熱器1は、流路部2の内部に流通する流体の熱を外部に放出する器具であって、熱交換器等に用いられる。放熱器1の材料は、切削加工が可能で、かつ、伝熱効率の高い金属であることが好ましい。放熱器1は、本実施形態では、アルミニウム合金で形成されている。
流路部2は、図2に示すように、円筒状の管であって複数のフィン3の中央を貫通する。流路部2の肉厚は一定になっている。フィン3は、正面視矩形の板状部材であって、流路部2と一体形成されている。複数のフィン3は、流路部2の中心軸C方向に隙間をあけて等間隔で並設されている。複数のフィン3は、全て同じ形状になっている。放熱器1を正面視した場合、フィン3の中心(対角線の交点)は流路部2の中心軸Cと一致する。なお、流路部2は、本実施形態では断面円形を呈するが、断面多角形等他の形状であってもよい。また、フィン3は、本実施形態では正面視矩形を呈するが、正面視他の多角形、円形、楕円形等他の形状であってもよい。
次に、本実施形態に係る放熱器の製造方法について説明する。本実施形態に係る放熱器の製造方法では、準備工程と、切削工程とを行う。
図3に示すように、準備工程は、被切削ブロック10を用意するとともに、治具に被切削ブロック10を固定する工程である。被切削ブロック10は、放熱器1の素となる部材である。被切削ブロック10には、貫通孔11が形成されている。被切削ブロック10は、内部に貫通孔11の延在方向を押し出し方向とするアルミニウム合金製の押出形材である。被切削ブロック10は、略直方体を呈する。貫通孔11は、円柱状を呈し、一端面12から一端面12に対向する他端面13まで貫通している。
なお、被切削ブロック10は、本実施形態では、押出形材を用いたが、鍛造、ダイキャスト等他の成形方法で形成されたものであってもよい。また、貫通孔11は、素形材に対してドリル等を用いて切削して形成してもよい。
図4に示すように、治具Jは、柱状を呈し被切削ブロック10の一端面12及び他端面13にそれぞれ当接する。治具Jの先端には、貫通孔11と略同等の外径を備えた突起(図示省略)が設けられている。一対の治具J,Jで被切削ブロック10を固定する際には、当該突起を貫通孔11に嵌合するとともに、治具J,Jに対して被切削ブロック10が相対的に回転しないように、治具J,Jを互いに近接する方向に押圧して保持する。治具J,Jは、被切削ブロック10を保持した状態で、マルチカッター20に近接する方向又は離間する方向に並進移動するとともに、中心軸C周りに自転可能になっている。
切削工程は、マルチカッター20を用いて被切削ブロック10を切削し、流路部2及びフィン3を形成する工程である。切削工程では、進入工程、自転工程、退避工程を行う。
マルチカッター20は、回転軸21と、回転軸21に対して垂直に取り付けられた複数の円盤カッター22と、を有する。円盤カッター22は、回転軸21を中心に高速回転することで、対象物を切削する器具である。具体的な図示は省略するが、円盤カッター22の外縁には複数の刃が設けられている。円盤カッター22は、隙間をあけて積層されている。この円盤カッター22,22の隙間は、フィン3の厚さと同等である。また、円盤カッター22の厚さは、隣り合うフィン3,3の隙間と同等である。フィン3の厚さ、隣り合うフィン3,3の隙間は、放熱器1の用途に応じて適宜設定すればよい。
進入工程では、まず、マルチカッター20の回転軸21と、貫通孔11の中心軸Cとが平行となるように被切削ブロック10及びマルチカッター20を配置する。そして、マルチカッター20を駆動させて、円盤カッター22を円周方向に回転させる。マルチカッター20は、退避工程が終了するまで連続的に回転させる。
進入工程では、次に、図5に示すように、マルチカッター20を移動不能に固定した状態で、予め設定された切削深さdとなるまでマルチカッター20に対して被切削ブロック10を進入させる。すなわち、回転軸21と中心軸Cの平行状態を保ったまま、被切削ブロック10を回転軸21に近づける。本実施形態では、被切削ブロック10のうち、対角線上における切削深さが最も大きくなるため、中心軸Cと対向する稜線14aを結ぶ直線と円盤カッター22の半径とが重なるように移動させることが好ましい。切削深さdは、貫通孔11に達しない範囲で適宜設定すればよい。円盤カッター22と貫通孔11の距離tは、流路部2の厚さとなる。
自転工程では、貫通孔11の孔壁とマルチカッター20の外縁との距離tが一定となるよう、回転軸21の中心と中心軸Cとの距離を維持した状態で、被切削ブロック10を中心軸C周りに自転させる。本実施形態では、被切削ブロック10を一周以上自転させる。被切削ブロック10を回転させる場合は、治具J,Jを中心軸C周りに回転させればよい。これにより、貫通孔11の周囲に「未切削領域」が形成され、この未切削領域が流路部2となる。
退避工程では、マルチカッター20から被切削ブロック10を離間させる。以上の工程によって、図1に示す放熱器1が完成する。
なお、放熱器1の流路部2に連結する連結管(外部の流路と流路部2とを繋ぐ管)は、流路部2の端部に溶接、嵌合、螺合等すればよい。また、例えば、図6に示すように、口金部材30を取り付けてもよい。口金部材30は、フランジ31と、連結管32と、挿入管33とで構成されている。連結管32は、フランジ31の一方側に垂直に設けられている。挿入管33は、フランジ31の他方側に垂直に設けられている。挿入管33は、先端に向かうにつれて先細りになっており、流路部2に嵌合する。
以上説明した放熱器の製造方法によれば、流路部2とフィン3とが一の被切削ブロック10から一体形成されているため、従来のように流路部2とフィン3との間に隙間が生じたり、ロウが介在したりすることがない。これにより、放熱器1の伝熱効率を向上させることができる。また、一の被切削ブロック10をマルチカッター20で切削するだけでよいため、組み付け作業も不要となり放熱器1を容易に製造することができる。
また、切削工程では、被切削ブロック10を自転させることで切削加工が容易となる。また、マルチカッター20の円盤カッター22の厚さや、円盤カッター22,22の隙間を適宜設定することで、フィン3の厚さやフィン3,3の隙間を容易に設定することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。図7に示すように、第二実施形態に係る放熱器1Aは、連結管4が放熱器1Aに一体形成されている点で第一実施形態と相違する。
放熱器1Aは、流路部2と、流路部2の周囲に一体形成された複数のフィン3と、流路部2の両端に形成された連結管4,4とで構成されている。流路部2及びフィン3は、第一実施形態と同等である。連結管4は、流路部2と同心になっており、流路部2に連通して形成されている。連結管4の内径及び厚さは流路部2と同等である。連結管4は、フィン3に対して垂直に延設されている。
第二実施形態に係る放熱器の製造方法は、準備工程と、切削工程と、連結管形成工程とを行う。図8に示すように、準備工程は、被切削ブロック10を用意するとともに、治具J1に被切削ブロック10を固定する工程である。被切削ブロック10は、直方体を呈し、貫通孔11が形成されている。貫通孔11は、一端面12から他端面13まで貫通している。
治具J1は、柱状を呈し被切削ブロック10の一端側及び他端側にそれぞれ嵌め合わされる。治具J1の端面には、被切削ブロック10の端部と同等の形状からなる凹部J1aが形成されている。凹部J1aには、被切削ブロック10の端部が嵌挿される。凹部J1aの深さは、被切削ブロック10の両端に形成された嵌合代14bの長さと同じになっている。被切削ブロック10と治具J1,J1とを嵌め合わせると、被切削ブロック10の中央に露出部14cが露出する。
治具J1,J1と被切削ブロック10とを嵌め合わせることにより、治具J1,J1に対する被切削ブロック10の回転が阻止される。また、治具J1,J1は、被切削ブロック10を保持した状態で、マルチカッター20に近接する方向又は離間する方向に並進移動するとともに、中心軸C周りに自転可能になっている。
図9に示すように、切削工程は、治具J1,J1で被切削ブロック10を保持した状態で、マルチカッター20で被切削ブロック10に切削加工を施して流路部2及びフィン3を形成する工程である。図10の(a)に示すように、切削工程を行うと、被切削ブロック10の露出部14cに、流路部2及びフィン3が形成される。切削工程は、治具J1,J1を用いることを除いては第一実施形態と同等であるため詳細な説明は省略する。
連結管形成工程では、フィン3が形成されていない嵌合代14b,14bに連結管4,4(図10の(b)参照)を形成するものである。
図10の(b)に示すように、連結管形成工程では、貫通孔11の孔壁から距離t分だけ残して、一方の嵌合代14bにおけるその余の部分を切削工具(図示省略)によって切削除去する。切削工具と貫通孔11との距離tは、連結管4の厚さとなる。これにより、フィン3に垂直な連結管4が形成される。なお、連結管4の外径と流路部2の外径は異なってもよいし、同等であってもよい。他方の嵌合代14bに対しても同様に、切削工具によって切削して連結管4を形成する。
以上説明した第二実施形態に係る放熱器の製造方法によっても第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、流路部2と外部の流路とを連結する連結管4を、流路部2と一体形成できるため伝熱効率をさらに高めることができる。また、本実施形態の製造方法によれば、嵌合代14bの部分を切削するだけで、連結管4を容易に形成することができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る放熱器の製造方法について説明する。図11に示すように、第三実施形態に係る放熱器の製造方法では、被切削ブロック10に対して、マルチカッター20を公転させる点で第一実施形態と相違する。ここでは、第一実施形態と相違する部分を中心に説明し、第一実施形態と重複する部分の説明は省略する。
第三実施形態に係る切削工程では、進入工程、公転工程、退避工程を行う。進入工程では、回転するマルチカッター20を被切削ブロック10に進入させる。マルチカッター20を被切削ブロック10に進入させるには、被切削ブロック10及びマルチカッター20を相対的に並進移動させ、両者の距離を近づければよい。
所定の深さまでマルチカッター20を進入させたら、公転工程に移行する。公転工程では、回転軸21の中心と中心軸Cとの距離を維持した状態で、被切削ブロック10を中心としてマルチカッター20を公転させる。本実施形態では、マルチカッター20を一周以上移動させる。公転工程が終了したら、退避工程に移行する。
退避工程では、被切削ブロック10とマルチカッター20とを相対的に離間させる。
このように第三実施形態に係る放熱器の製造方法のように、被切削ブロック10を中心にマルチカッター20を移動させるようにしても容易に放熱器1を製造することができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態に係る放熱器の製造方法について説明する。図12に示すように、第四実施形態に係る放熱器1Bは、本体部41と、フィン43と、とで構成されている。
本体部41は、略直方体を呈し内部に貫通孔42を有する。本体部41は、貫通孔42以外の部分は中実になっている。貫通孔42は、一端面12から他端面13まで貫通している。貫通孔42は、流体が流通する部位である。フィン43は、本体部41に垂直に立設しており、中心軸Cに対して垂直に配置されている。複数のフィン43は、等間隔で並設されており、本体部41を挟んで両側に形成されている。フィン43の高さは、放熱器1Bの全体の高さの1/3程度になっている。
第四実施形態に係る放熱器の製造方法では、準備工程と、切削工程を行う。準備工程では、図13の(a)に示すように、被切削ブロック10を用意するとともに、架台Kに被切削ブロック10を移動不能に固定する。
切削工程では、被切削ブロック10に対してマルチカッター20を進入させて、フィン43を形成する。具体的には、貫通孔42の中心軸Cとマルチカッター20の回転軸21とを平行に配置し、この平行を維持した状態で円盤カッター22を上側の稜線14a,14aのうち一方に挿入する。円盤カッター22は、一方の稜線14aの鉛直方向上方から挿入してもいいし、図13の(a)のように斜めに挿入してもよい。切削深さdまで円盤カッター22を挿入したら、切削深さdを維持した状態で、他方の稜線14aに向けてマルチカッター20を直線状に相対的に移動させる。
回転軸21の中心と他方の稜線14aとが鉛直線上に重なる位置までマルチカッター20を移動させたら、被切削ブロック10からマルチカッター20を離脱させる。マルチカッター20は、水平方向、鉛直方向及び斜め上方のいずれの方向に離脱させてもよい。被切削ブロック10をひっくり返し、フィンが形成された側面14と対向する側面14に対しても同様の切削工程を行うことにより、放熱器1Bが完成する。
以上説明した第四実施形態に係る放熱器の製造方法によれば、本体部41、貫通孔42及びフィン43が一体形成された放熱器1Bを製造することができる。また、本実施形態ではマルチカッター20を直線状に移動させるのみであるため、容易に製造することができる。
なお、4つの側面14の全てにマルチカッター20を挿入して、被切削ブロック10の全面にフィン43を形成してもよい。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態に係る放熱器の製造方法について説明する。図14に示すように、第五実施形態に係る放熱器1Cは、本体部41と、フィン43とで構成されている。
本体部41は、略直方体を呈し内部に貫通孔42を有する。貫通孔42は、流体が流通する部位である。本体部41は、貫通孔42以外の部分は中実になっている。貫通孔42は、一端面12から他端面13まで貫通している。フィン43は、本体部41に垂直に立設しており、中心軸Cと平行に配置されている。フィン43は、等間隔で並設されており、本体部41を挟んで両側に形成されている。フィン43の高さは、放熱器1Cの全体の高さの1/3程度になっている。
第五実施形態に係る放熱器の製造方法では、準備工程と、切削工程を行う。準備工程は、第四実施形態と同様である。
切削工程は、図15に示すように、被切削ブロック10に対してマルチカッター20を挿入して、フィン43を形成する工程である。切削工程では、中心軸Cを法線とする平面と、回転軸21の中心線を法線とする平面とが垂直となるようにマルチカッター20を配置し、上側の稜線14d,14dのうちの一方にマルチカッター20を挿入する。切削深さdまで円盤カッター22を挿入したら、切削深さdを維持した状態で、他方の稜線14dに向けてマルチカッター20を直線状に相対的に移動させる。
回転軸21の中心と他方の稜線14dとが鉛直線上に重なる位置までマルチカッター20を移動させたら、被切削ブロック10からマルチカッター20を離脱させる。マルチカッター20は、水平方向、鉛直方向及び斜め上方のいずれの方向に離脱させてもよい。被切削ブロック10をひっくり返し、フィンが形成された側面14と対向する側面14に対しても同様の切削工程を行うことにより、放熱器1Cが完成する。
以上説明した第五四実施形態に係る放熱器の製造方法によれば、本体部41、貫通孔42及びフィン43が一体形成された放熱器1Bを製造することができる。また、マルチカッター20を直線状に移動させるのみであるため、容易に製造することができる。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態に係る放熱器の製造方法について説明する。第六実施形態に係る放熱器の製造方法では、流路部2(貫通孔11)を切削工程後に形成する点で他の実施形態で相違する。第六実施形態で形成される放熱器は、第一実施形態に係る放熱器1と同等である。
第六実施形態に係る放熱器の製造方法では、準備工程と、切削工程と、流路部形成工程とを行う。図16の(a)を参照するように、準備工程では、直方体を呈する被切削ブロック10Aを用意する。被切削ブロック10Aには貫通孔が形成されていない。
切削工程では第一実施形態と同様の要領でマルチカッター20を用いて被切削ブロック10を切削し、図16の(b)に示すように、中実部51と、中実部51の周囲に一体形成された複数のフィン3とを形成する。切削工程では、中心軸Cから距離s分あけて切削する。距離sは、流路部の半径となる。中実部51は、円柱状を呈し一端面12から他端面13まで形成されている。
流路部形成工程では、中実部51の軸方向に沿ってドリルを挿入し、貫通孔を形成する。これにより、一端面12から他端面13に貫通する貫通孔を備えた流路部が形成される。
以上説明した第六実施形態に係る放熱器の製造方法によれば、貫通孔11を備えた押出形材を用いなくとも、切削工程の後に貫通孔を形成することで放熱器を容易に製造することができる。
なお、連結管4と流路部2とを一体形成する場合、第二実施形態のように、予め貫通孔11が形成された被切削ブロック10を用いたが、貫通孔11のない直方体状の被切削ブロックを用意して、第六実施形態のように切削工程が終わった後にドリル等で貫通孔をあけて流路部2及び連結管4を形成してもよい。
以上発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、外観視直方体を呈する被切削ブロック10を用いたが、円柱状や他の多角柱状を呈する被切削ブロックを用いて加工してもよい。
また、準備工程では、アルミニウム合金製の素形材を約200度で加熱した後に時効処理を施して、被切削ブロック10を硬くしてから切削工程を行ってもよい。被切削ブロック10を時効硬化させることにより、切削工程の際に容易に切削加工をすることができる。また、フィン3の強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る放熱器では、一つの貫通孔11を備えるものであるが、二つ以上の貫通孔11があってもいい。また、被切削ブロック10及びマルチカッター20の回転方向は、図示した方向に限定するものではない。
1 放熱器
2 流路部
3 フィン
4 連結管
11 貫通孔
12 一端面
13 他端面
14 側面
14a 稜線
14d 稜線
20 マルチカッター
21 回転軸
22 円盤カッター
41 本体部
42 貫通孔
43 フィン
51 中実部
C 中心軸
d 切削深さ
t 距離

Claims (3)

  1. 流路部の周囲にフィンが一体形成された放熱器を製造する方法であって、
    一端面から前記一端面に対向する他端面に貫通し、前記流路部となる貫通孔を備えた被切削ブロックを用意する準備工程と、
    隙間をあけて積層された複数の円盤カッターを備えたマルチカッターと前記被切削ブロックとを相対的に移動させて前記被切削ブロックを切削し、前記貫通孔の周囲に未切削領域を残しつつ前記フィンを形成する切削工程と、を含み、
    前記切削工程では、前記貫通孔の中心軸と前記マルチカッターの回転軸とが垂直となるように配置し、前記円盤カッターと前記被切削ブロックとを接触させつつ直線状に相体移動させることを特徴とする放熱器の製造方法。
  2. 流路部の周囲にフィンが一体形成された放熱器を製造する方法であって、
    一端面から前記一端面に対向する他端面に貫通し、前記流路部となる貫通孔を備えた被切削ブロックを用意する準備工程と、
    隙間をあけて積層された複数の円盤カッターを備えたマルチカッターと前記被切削ブロックとを相対的に移動させて前記被切削ブロックを切削し、前記貫通孔の周囲に未切削領域を残しつつ前記フィンを形成する切削工程と、を含み、
    前記被切削ブロックの両端部の少なくとも一方に、前記貫通孔の周囲に未切削領域が形成されるように切削して前記貫通孔に連通する連結管を形成する連結管形成工程をさらに含むことを特徴とする放熱器の製造方法。
  3. 流路部の周囲にフィンが一体形成された放熱器を製造する方法であって、
    被切削ブロックを用意する準備工程と、
    隙間をあけて積層された複数の円盤カッターを備えたマルチカッターと前記被切削ブロックとを相対的に移動させて前記被切削ブロックを切削し、中実部と前記中実部の周囲に前記フィンとを形成する切削工程と、
    前記切削工程で前記被切削ブロックの内部に形成された前記中実部に、中心軸方向に沿って貫通孔を形成して前記流路部を形成する流路部形成工程と、を含むことを特徴とする放熱器の製造方法。
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