JP5942547B2 - Iii族窒化物結晶の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物結晶の新しい製造方法に関する。
LEDなどの発光デバイスは、基板上にIII族窒化物半導体結晶を成長させることにより一般に製造されている。このとき、異種基板上にIII族窒化物結晶を成長させると、積層欠陥が発生するために、効率のよい発光デバイスを提供することができないが(非特許文献1〜4参照)、積層欠陥がないIII族窒化物自立基板上にIII族窒化物結晶をホモエピタキシャル成長させれば、高性能な発光デバイスを提供しうることが知られている(非特許文献3参照)。このため、高性能な発光デバイスを提供するためには、積層欠陥などの結晶欠陥がないIII族窒化物結晶を提供することが必要とされている。
III族窒化物半導体基板を製造する代表的な方法として、(0001)面などの極性面を主面とするIII族窒化物シード上に結晶をホモエピタキシャル成長させた後に、所望の面が現われるように切り出すことにより、特定の面を主面とするIII族窒化物半導体基板を得る方法がある。例えば、GaN結晶シードの(0001)面上にGaNをホモエピタキシャル成長させた後に、(10−10)面が現れるように研磨または切断することにより非極性面である(10−10)面を主面とするGaN半導体基板を得ることができる。このような方法により得られるGaN半導体基板は積層欠陥が少ないことが確認されている(非特許文献2および非特許文献5参照)。しかしながら、極性面を主面とするシード上に結晶を成長させる方法では、当該極性面以外の面を主面とする大きいサイズの半導体基板を提供するのが困難であるという課題がある。
一方、主面が極性面ではないIII族窒化物結晶シードを用いて結晶をホモエピタキシャル成長させる方法については、極性面を利用する上記方法に比べて報告例が極めて少ない。特許文献1には、サファイア基板の(10−10)面上に(10−10)面を主面とするGaN薄膜を成長させた後に、さらに液相法によって1.5mm厚のGaN結晶を成長させた例が記載されている。同文献によると、成長させた(10−10)面を主面とするGaN結晶の積層欠陥は10cm−1であったと報告されている。
特許文献2には、{0001}面以外を主面とする複数の窒化ガリウム(GaN)結晶片上に、HVPE法にて3mm厚のGaN結晶を成長させることが記載されており、特許文献3には、{1−100}面に対するオフ角が4.1°以上47.8°以下である主面を有する下地基板上にHVPE法にてGaN結晶を成長させることが記載されている。
特開2010−1209号公報 特開2010−13298号公報 特開2011−16676号公報
Applied Physics Express 1 (2008) 091102 Phys stat sol (a) 205 No.5 (2008) 1056 JJAP 46 No.40 (2007) L960 Appl Phys Lett 91 (2007) 191906 Applied Physics Express 2 (2009) 021002
上記のとおり、極性面を主面とするIII族窒化物シード上に結晶をホモエピタキシャル成長させた後に、所望の面が現われるように切り出す方法では、積層欠陥が少ないIII族窒化物半導体基板が得られるものの大きいサイズの基板を得ることができないという課題がある。一方、(10−10)面のような非極性面を主面とするIII族窒化物シード上に結晶をホモエピタキシャル成長させた後に、(10−10)面を主面とする基板を切り出す方法を本発明者らが検討したところ、厚膜の結晶を成長させて基板を作製しようとすると積層欠陥が極端に多くなってしまうというという課題があることが初めて明らかになった。つまり、本発明者らの検討において、(10−10)面を主面とするIII族窒化物シード上でホモエピタキシャル成長をして得られたIII族窒化物結晶は、(0001)面を主面とするIII族窒化物シード上でホモエピタキシャル成長をして得られたIII族窒化物結晶に比べて、厚膜成長をさせた場合に多くの積層欠陥を有するとの課題が判明した。
このように、従来の方法では積層欠陥が少なくて、なおかつ、大きなIII族窒化物結晶を提供することはできなかった。
一方、基板の主面上にホモエピタキシャル成長を行ったときに、特に極性面に平行な方向の積層欠陥の発生を顕著に抑えることができれば、高性能で高効率な発光デバイスの製造に極めて有用であると考えられる。しかしながら、そのようなIII族窒化物結晶を提供する方法は従来まったく提供されていなかった。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、積層欠陥が少なくて大型のIII族窒化物結晶を提供することが可能である新しい製造方法を提供することを本発明の目的として検討を進めた。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定の面方位の主面を有する下地基板を用いて、種々の成長条件を調整して結晶成長モードをコントロールすることにより、従来技術の課題を解決しうることを見出した。すなわち、課題を解決する手段として、以下の本発明を提供するに至った。
[1] 非極性面または半極性面を主面とする下地基板上に、気相法によりIII族窒化物層を成長させる成長工程を有するIII族窒化物結晶の製造方法であって、前記成長工程の初期において、前記III族窒化物層を2次元成長あるいはステップフロー成長させる、III族窒化物結晶の製造方法。
[2] III族窒化物からなり、(10−10)面から[0001]または[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面を主面とする下地基板上に、気相法によりIII族窒化物層を成長させる成長工程を有するIII族窒化物結晶の製造方法であって、前記成長工程では全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガスを含有する雰囲気にてIII族窒化物層を成長させる、III族窒化物結晶の製造方法。
[3] 前記下地基板の主面が、(10−10)面から[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面である、[1]または[2]に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
[4] 前記気相法が、ハライド気相成長法(HVPE法)である、[1]〜[3]のいずれか1項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
[5]前記下地基板が、単一のIII族窒化物単結晶からなる、[1]〜[4]のいずれか1項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
[6]前記成長工程における成長温度が1040℃以下である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
[7]前記成長工程において、III族原料と窒素原料とをガスで供給し、該III族原料を含むガス(III族原料ガス)と窒素原料を含むガス(窒素原料ガス)との密度の比(III族原料ガス密度/窒素原料ガス密度)を1未満とする、[1]〜[6]のいずれか1項に記載のIII族窒化物結晶の製造方法。
本発明の製造方法によれば、積層欠陥が少なくて大型の非極性面または半極性面を主面とするIII族窒化物結晶を簡便に提供することが可能である。そして製造されるIII族窒化物結晶を半導体基板として、該基板の主面上にホモエピタキシャル成長を行えば、積層欠陥が少なくて、特に極性面に平行な方向の積層欠陥が顕著に抑えられた結晶を得ることができる。このため、本発明を利用すれば、発光強度が強くて、耐久性に優れた半導体発光デバイスを提供することができる。
本発明の製造方法で用いることができる製造装置の一例を示す概略図である。 参考実施例および参考比較例で製造したサンプルの表面のSEM写真である。
以下において、本発明の製造方法とIII族窒化物半導体基板について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様や具体例に限定されるものではない。
なお、本願において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。また、本願におけるミラー指数は、指数が負である場合に当該指数の前にマイナス記号をつけて表記している。また、本明細書において<・・・・>との表記は方向の集合表現、[・・・・]との表記は方向の個別表現を表す。それに対して{・・・・}との表記は面の集合表現、(・・・・)との表記は面の個別表現を表す。
本明細書において「オフ角」とは、ある面の指数面からのずれを表す角度である。
本願明細書において「主面」とは、構造体において最も広い面であって、結晶成長を行うべき面を指す。本願明細書において、「C面」とは、六方晶構造(ウルツ鋼型結晶構造)における{0001}面であり、c軸に直交する面である。かかる面は極性面であり、III族窒化物結晶では「+C面」はIII族金属面(窒化ガリウムの場合はガリウム面)であり、「−C面」は窒素面である。
また、本願明細書において、「M面」とは{1−100}面と等価な面であり、具体的には(1−100)面、(01−10)面、(−1010)面、(−1100)面、(0−110)面、或いは(10−10)面であり、m軸に直交する面である。かかる面は非極性面であり、通常は劈開面である。
また、本願明細書において、「A面」とは{2−1−10}面と等価な面であり、具体的には(2−1−10)面、(−12−10)面、(−1−120)面、(−2110)面、(1−210)面、或いは(11−20)面であり、a軸に直交する面である。かかる面は非極性面である。本明細書において「c軸」「m軸」「a軸」とは、それぞれC面、M面、A面に垂直な軸を意味する。
また、本願明細書において「半極性面」とは、例えば、III族窒化物結晶が六方晶であってその主面が(hklm)で表される場合、h、k、lのうち少なくとも2つが0でなく、且つmが0でない面をいう。また、半極性面は、c面、すなわち{0001}面に対して傾いた面で、表面にIII族元素と窒素元素の両方あるいは片方のみが存在する場合で、かつその存在比が1:1でない面を意味する。h、k、l、mはそれぞれ独立に−5〜5のいずれかの整数であることが好ましく、−3〜3のいずれかの整数であることがより好ましく、低指数面であることが好ましい。具体的には、例えば{20−21}面、{20−2−1}面、{30−31}面、{30−3−1}面、{10−11}面、{10−1−1}面、{10−12}面、{10−1−2}面、{11−22}面、{11−2−2}面、{11−21}面、{11−2−1}面など低指数面が挙げられる。
本発明の第1の態様の製造方法は、非極性面または半極性面を主面とする下地基板上に、気相法によりIII族窒化物層を成長させる成長工程を有し、該成長工程の初期において、前記III族窒化物層を2次元成長させる。これによって、大口径で積層欠陥の低減された高品質のIII族窒化物結晶を、簡便に作製することが可能である。
成長工程の初期とは、時間は特に限定されないが、例えば成長開始から1分〜30分の間をさす。成長工程の初期においては、通常、下地基板上にIII族窒化物層が成長し始める結晶成長モードとして、3次元成長モード、2次元成長モードあるいはステップフロー成長モードがある。3次元成長モードでは、下地基板上に結晶核として島状のIII族窒化物結晶が成長し、島状(3次元)成長が促進され、島同士のコアレス時に多量の欠陥を導入してしまう可能性が、本発明者らの検討によって明らかとなった。このため、下地基板上にIII族窒化物層を成長させる際には、特に成長工程の初期において、下地基板に対する原料の濡れ性が高く、2次元成長あるいはステップフロー成長モードが促進するような結晶成長モードとすることで、たとえ厚膜成長を行ったとしても、積層欠陥が低減された、高品質のIII族窒化物結晶を得られることが明らかとなった。
このような、成長工程の初期での2次元成長を実現するためには、成長条件を選択して、適宜調整すればよいが、例えば以下の(イ)〜(二)のような条件を選択することで達成し得る。これらの条件は、単独で適用してもよいが、組合せて適用することも可能である。なかでも、(イ)と(ロ)とを組合せて適用することが好ましく、これらに(ハ)、(二)を組合せることも好ましい。
(イ)下地基板として(10−10)もしくは(10−10)面から[0001]または[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面を主面として使用する
(ロ)成長工程で全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガス種を含有する雰囲気とする
(ハ)成長工程における成長温度を1040℃以下とする
(ニ)成長開始時のガス導入に際して、所定のガス供給量に達するまでにかかる時間(以下、ガス導入時間と称する)を10分以下とする
本発明の第2の態様の製造方法は、III族窒化物からなり、(10−10)面から[0001]または[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面を主面とする下地基板上に、気相法によりIII族窒化物層を成長させる成長工程を有し、該成長工程では全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガス種を含有する雰囲気としてIII族窒化物層を成長させる。
なお、本明細書の以下において、単に「本発明の製造方法」と称する場合には、上記の第1の態様および第2の態様を含み、これらを総称するものとする。
従来、極性面を主面とする下地基板を使用して、HVPE法にてIII族窒化物結晶の成長を行う場合に、キャリアガスとして窒素などの不活性ガスを用いると、リアクター内に大量の多結晶が付着してリアクター劣化の原因となったり、結晶性悪化の原因となったりすることから、キャリアガスとして水素などを用いることが一般的であった。しかしながら、驚くべきことに、本発明者らの検討によれば、極性面以外の面方位を主面とする下地基板を使用する場合、結晶成長を行う雰囲気ガスを全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガス種を含む雰囲気とすることで、積層欠陥の発生や伝播を抑制し得ることが明らかとなった。さらに、下地基板の主面を(10−10)面としたとき、特定のオフ角を有するようにすれば、得られる結晶中の積層欠陥を低減できるだけでなく、従来問題となっていた多結晶の発生も効果的に抑制することをも可能となった。これによって、大口径で積層欠陥の低減された高品質のIII族窒化物結晶を、簡便に作製することが可能である。
<下地基板>
本発明の製造方法において使用する下地基板は、III族窒化物で構成される。III族窒化物としては、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)、又はこれらの混晶などを挙げることができる。本発明では、本発明の製造方法によって製造するIII族窒化物結晶層と同種のIII族窒化物で構成されるシードを選択することが好ましい。例えば、本発明によって窒化ガリウム(GaN)半導体基板を製造する場合は、窒化ガリウム(GaN)で構成される下地基板を用いる。ただし、前記下地基板と前記III族窒化物結晶層とは、完全に同一の組成である必要はなく、99.75%(原子比)以上の組成が一致していれば同種のIII族窒化物であるとする。例えば、GaNで構成されるシード上にSiや酸素などをドーピングしたIII族窒化物結晶層を成長させる場合は、同種のIII族窒化物を成長させているとしてホモエピタキシャル成長と称する。
本発明の製造方法において使用する下地基板は、主面が非極性面か半極性面であり、より好ましくは非極性面である(10−10)面から[0001]または[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面を主面とするものである。(10−10)面からの傾斜角をオフ角と称することがあるが、下地基板のオフ角としては、1.5°以上であることが好ましく、1.75°以上であることがより好ましく、さらに好ましくは2.0°以上であって、30°以下であることが好ましく、15°以下であることがより好ましく、10°以下であることがさらに好ましい。また、(10−10)面からの傾斜方向としては、[000−1]であることが好ましい。具体的な面方位としては、主面が{20−21}面、{20−2−1}面、{30−31}面、{30−3−1}面、{10−11}面、{10−1−1}面、{10−12}面、{10−1−2}面、{11−22}面、{11−2−2}面、{11−21}面、{11−2−1}面であることが好ましい。
上記のような範囲とすることで、成長工程の初期での2次元成長あるいはステップフロー成長を促進することにくわえて、成長工程においてIII族窒化物の多結晶が発生するのを抑制することができ、下地基板上に良好なIII族窒化物結晶層を成長させることが可能である。なお、ここでいう主面とは、III族窒化物結晶層を形成すべき面、あるいは構造体において最も広い面を意味する。
下地基板の主面のサイズは、目的のIII族窒化物結晶のサイズにあわせて適宜選択すればよいが、主面の面積が2.5cm2以上であることが好ましく、20cm2以上であることがより好ましい。
本発明の製造方法においては、複数のIII族窒化物シードを用いて下地基板としてもよい。上述の下地基板として大型のものを準備できない場合でも、複数のIII族窒化物シードの非極性面または半極性面を並べて配置し、大面積の主面を作製すればよい。複数のIII族窒化物シードを用いた場合でも、後述のホモエピタキシャル成長を行った場合には、複数のIII族窒化物シード上に一体となった結晶が成長するため、大面積のIII族窒化物結晶を得ることが可能となる。複数のIII族窒化物シードを並べて形成した下地基板の主面は、全体として非極性面または半極性面、好ましくは(10−10)面から[0001]または[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面を成していればよく、面内は不均一であっても、均一であってもよい。
複数のIII族窒化物シードは、同一の指数面を有するものを用いても、異なる指数面を有するものあわせて用いてもよい。複数のIII族窒化物シードを並べる際には、同一平面上に結晶方位をそろえて並べ、隣り合うシードが互いに接していても、接していなくてもよい。なお、結晶方位とは各シードにおける主面法線方向の傾きを意味するものであるため、結晶方位をそろえることはシード間のオフ角度をそろえることと同義である。
特に、得られるIII族窒化物結晶が均一になることから、シード間の主面の面方位の分布が±5°以内であることが好ましく、より好ましくは±3°以内、さらに好ましくは±1°以内、もっとも好ましくは±0.5°以内である。なお、面方位とは各シードにおける主面法線方向の傾きを意味するものであるため、面方位の分布が±5°以内であることはオフ角度が±5°以内であることと同義である。
複数のIII族窒化物シードの配置方法は特に限定されず、同一平面上に隣り合うように配置してもよいし、平面上で重なり合って隣り合うように配置してもよい。複数のIII族窒化物シードの主面が異なる面方位である場合には、各々の主面の面方位が同一方向となるように配置すると、シードの接合部上に得られるIII族窒化物結晶の結晶性が良好になる傾向があり好ましい。なお、複数のIII族窒化物シードを並べる際には各シードの主面と極性面との交線方向を揃えて並べることが好ましく、各シード間の主面と極性面との交線方向の分布が±5°以内となるように揃えることが好ましく、±3°以内となるように揃えることがより好ましく、±1°以内となるようにそろえることがさらに好ましく、±0.5°以内となるように揃えることが特に好ましい。
<成長工程>
本発明の製造方法における成長工程は、下地基板上を構成するIII族窒化物と同種のIII族窒化物層を気相法により成長させるものである。このとき、下地基板の主面以外の面にも成長が行われてもよい。また、成長させるIII族窒化物層は、下地基板の主面上に成長するものであれば、主面に対して必ずしも垂直な方向に成長させるものでなくてもよい。また、成長の方向は成長工程中に変わってもよい。
下地基板の主面上に成長させる結晶の厚さは、最終的に取得したいIII族窒化物結晶のサイズ等に応じて適宜決定することができる。本発明の製造方法によれば、積層欠陥の発生や拡大を抑制できるため、下地基板の主面上に成長させる結晶の厚さは、例えば1mm以上とすることができ、3mm以上が好ましく、10mm以上がよりこましく、51mm以下であることが好ましく、24mm以下とすることが好ましく、14mm以下であってもよい。ここでいう厚さは、下地基板の主面に対して垂直な方向の厚さを意味する。
本発明の製造方法におけるIII族窒化物結晶層の成長方法としては、
1)ハライド気相成長法(HVPE法)、
2)有機金属化学蒸着法(MOCVD法)
3)有機金属塩化物気相成長法(MOC法)
4)昇華法
などの公知の気相成長法を適宜採用することができる。本発明のIII族窒化物結晶の製造方法には1)〜4)のような気相成長法を採用することが好ましく、量産性の観点からHVPE法またはMOCVD法を採用することがより好ましく、HVPE法を採用することが特に好ましい。
本発明の製造方法では、これらのいずれの成長方法を選択しても同様に、全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガスを含有する雰囲気としてIII族窒化物層を成長させることで、成長工程の初期における2次元成長あるいはステップフロー成長を達成することが可能であり、積層欠陥の発生や拡大・伝播を抑制することができる。全体のガス流量における不活性ガスの含有割合は70体積%以上であることが好ましく、90%体積%以上であることがより好ましい。全体のガス流量における不活性ガスの含有割合は、反応装置に流通させたすべてのガスの流量の総和に対する反応装置に流通させたすべての不活性ガスの流量の総和から算出すればよい。
本発明の製造方法では、成長工程における成長温度を、比較的低温にすることで、成長工程の初期における2次元成長を達成することが可能であり、積層欠陥の発生や拡大・伝播を抑制することができる。特に、成長工程の初期における成長温度が低温であればよく、成長工程の途中で昇温してもよい。具体的には、1040℃以下であることが好ましく、1000℃以下であることがより好ましく、980℃以下であることがさらに好ましい。
本発明の製造方法では、成長開始時のガス導入に際して、所定のガス供給量に達するまでにかかる時間(以下、ガス導入時間と称する)を、比較的短時間にすることで、所望の成長を成長開始時から行うことが可能であり、積層欠陥の発生や拡大・伝播を抑制することができる。具体的には、10分以下であることが好ましく、5分以下であることがより好ましく、2分以下であることがさらに好ましい。
以下、一例としてHVPE法を採用した成長方法を、製造装置と共に説明するが、本発明の製造方法における成長工程はこれに限られるものではなく、上述したその他の成長方法にも適用することができる。
<製造装置と製造条件>
1)基本構造
図1には、HVPE法を採用した製造方法に用いられる製造装置の概念図を示す。図1に図示したHVPE装置は、リアクター100内に、下地基板(シード)を載置するためのサセプター107と、成長させるIII族窒化物結晶の原料を入れるリザーバー105とを備えている。また、リアクター100内にガスを導入するための導入管101〜104と、排気するための排気管108が設置されている。さらに、リアクター100を側面から加熱するためのヒーター106が設置されている。
2)リアクターの材質、雰囲気ガスのガス種
リアクター100の材質としては、石英、焼結体窒化ホウ素、ステンレス等が用いられる。好ましい材質は石英である。リアクター100内には、反応開始前にあらかじめ雰囲気ガスを充填しておく。雰囲気ガス(キャリアガス)としては、例えば、水素、窒素、He、Ne、Arのようなガス等を挙げることができる。
このうち、積層欠陥密度の低い高品質のIII族窒化物結晶製造するため、雰囲気ガスを窒素、He、Ne、Arなどの不活性ガスとすることが好ましく、窒素(N)ガスとすることがより好ましい。これらのガスは1種のみで用いてもよく、混合して用いてもよい。雰囲気ガスを不活性ガスとする場合、雰囲気ガス中における不活性ガスの含有量は、40体積%以上であることが好ましく、70体積%以上であることがより好ましく、90%体積%以上であることが更に好ましい。
雰囲気ガスを上記の範囲とすることにより、全体のガス流量における不活性ガスの含有割合を容易にコントロールすることができ、全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガスを含有する雰囲気を調整しやすいため好ましい。
全体のガス流量における不活性ガスの含有割合を40体積%以上とすることにより、下地基板の主面上の成長において、成長中の下地基板表面(成長初期)及び結晶成長表面(厚膜成長中)の分解を低減し、且つ供給原料の下地基板表面への濡れ性が向上し、高品質の結晶成長が可能な2次元成長を実現することができる。また、積層欠陥は成長膜厚が増加するに連れて拡張する特徴があるが、成長工程の初期において2次元成長あるいはステップフロー成長を実現すれば、成長するIII族窒化物結晶層中で積層欠陥が拡張しにくくなるため、厚膜化しても高品質な状態を維持し易い。
また不活性ガスの含有割合は上記範囲内であれば、成長中一定にしても、成長中に変更してもよい。不活性ガスの含有割合を変更する時間は1秒以上であることが好ましく、1分以上であることがより好ましく、1時間以上であることが更に好ましい。前記変更は、全ガス種を同時に変更してもよいし、ガス種毎に順次変更してもよい。また、成長中の間にガス種を変更せずに一定にしてもよいし、変更してもよく、例えば成長初期の不活性ガスとしてNを用い、本成長は不活性ガスとしてArを用いるといった場合が考えられる。
全体のガス流量における不活性ガスの含有割合の増加に伴い、リアクター内部でのガス流れに変化が生じる。各導入管からのガス流れのバランス関係が崩れるとノズル内部に多結晶が多量に付着し、冷却時にリアクターが劣化するといった問題がある。そこでIII族原料と窒素原料とをガスで供給するための導入管内部に多結晶が発生しないようにするためのガス条件を探索し、III族原料を含むガス(以下、III族原料ガスと称する)と窒素原料を含むガス(以下、窒素原料ガスと称する)との密度の比(III族原料ガス密度/窒素原料ガス密度)が特定の範囲内であることが好ましいことを見出した。III族原料ガス密度/窒素原料ガス密度としては、好ましくは1未満であり、より好ましくは0.8以下である。この範囲であれば、導入管の出口とサセプター、下地基板表面との間で自然対流が発生しにくく、導入管内で多結晶が発生することを抑制できるためこのましい。ここで、III族原料ガスおよび窒素原料ガスは、それぞれ窒原料ガスとキャリアガスの混合ガスであるような場合が想定されるが、混合ガスの密度は、各々のガス単独の密度と混合比率から算出することができる。例えば、以下の式(1)を用いて算出可能である。
DT=Σ(DnLn)/ΣLn (1)
(DT:混合ガスの密度、Dn:各々のガスの単独の密度、Ln:各々のガスの供給流量)
3)サセプターの材質、形状、成長面からサセプターまでの距離
サセプター107の材質としてはカーボンが好ましく、SiCで表面をコーティングしているものがより好ましい。サセプター108の形状は、本発明で用い下地基板(シード)を設置することができる形状であれば特に制限されないが、結晶成長する際に結晶成長面付近に構造物が存在しないものであることが好ましい。結晶成長面付近に成長する可能性のある構造物が存在すると、そこに多結晶体が付着し、その生成物としてHClガスが発生して結晶成長させようとしている結晶に悪影響が及んでしまう。シード110とサセプター107の接触面は、シードの主面(結晶成長面)から1mm以上離れていることが好ましく、3mm以上離れていることがより好ましく、5mm以上離れていることがさらに好ましい。
4)リザーバー
リザーバー105には、成長させるIII族窒化物半導体の原料を入れる。具体的には、III族源となる原料を入れる。そのようなIII族源となる原料として、Ga、Al、Inなどを挙げることができる。リザーバー105にガスを導入するための導入管103からは、リザーバー105に入れた原料と反応するガスを供給する。例えば、リザーバー105にIII族源となる原料を入れた場合は、導入管103からHClガスを供給することができる。このとき、HClガスとともに、導入管103からキャリアガスを供給してもよい。キャリアガスとしては、例えば水素、窒素、He、Ne、Arのようなガス等を挙げることができる。これらのガスは混合して用いてもよい。
5)窒素源(アンモニア)、セパレートガス、ドーパントガス
導入管104からは、窒素源となる原料ガスを供給する。通常はNHを供給する。また、導入管101および導入管102からは、キャリアガスを供給する。キャリアガスとしては、導入管103から供給するキャリアガスと同じものを例示することができる。このキャリアガスは原料ガス同士の気相での反応を抑制し、ノズル先端にポリ結晶が付着することを防ぐ効果もある。また、導入管102からは、ドーパントガスを供給することもできる。例えば、SiHやSiHCl、HS等のn型のドーパントガスを供給することができる。
6)ガス導入方法
導入管101〜104から供給する上記ガスは、それぞれ互いに入れ替えて別の導入管から供給しても構わない。また、窒素源となる原料ガスとキャリアガスは、同じ導入管から混合して供給してもよい。さらに他の導入管からキャリアガスを混合してもよい。これらの供給態様は、リアクター100の大きさや形状、原料の反応性、目的とする結晶成長速度などに応じて、適宜決定することができる。
7)排気管の設置場所
ガス排気管108は、リアクター内壁の上面、底面、側面に設置することができる。ゴミ落ちの観点から結晶成長端よりも下部にあることが好ましく、図1のようにリアクター底面にガス排気管108が設置されていることがより好ましい。
8)結晶成長条件
本発明の製造方法における成長工程での結晶成長は、通常は800℃〜1200℃で行う。島状成長を抑制し、下地基板表面での供給原料の濡れ性を向上させるために、好ましくは900℃〜1100℃、さらに好ましくは950℃〜1050℃、より好ましくは920℃〜980℃である。
また、結晶成長時間は特に限定されないが、通常10時間〜100時間である。成長膜厚によって成長時間は適宜変更可能である。
リアクター内の圧力は10kPa〜200kPaであるのが好ましく、30kPa〜150kPaであるのがより好ましく、50kPa〜120kPaであるのがさらに好ましい。
また、成長開始時のガス導入に際して、各ガスが所定のガス分圧(ガス流量)に達するまでにかかる時間(以下、ガス導入時間と称する)を、比較的短時間にすることで、初期成長層の表面モフォロジーや成長様式に影響を与え、その後にIII族窒化物層を厚膜化する場合にも、成長方向と成長面との間の異方的な歪みの発生が抑制され、積層欠陥の拡大・伝播を抑制することが可能となるので好ましい。特に、成長工程において、水素ガスを含むキャリアガスを用いる場合に、上述の効果が得やすいため好ましい。
成長初期の所定のGaClガス量は、通常1.20×10Pa以上、好ましくは1.60×10Pa以上、より好ましくは2.00×10Pa以上である。また、成長初期の所定のGaClガス量は、通常9.00×10Pa以下、好ましくは7.00×10Pa以下、より好ましくは5.00×10Pa以下である。
成長初期の所定のHキャリアガス量は、1.00×10Pa以上、好ましくは5.00×10Pa以上、より好ましくは1.00×10Pa以上である。また、成長初期の所定のHキャリアガス量は、通常7.00×10Pa以下、好ましくは6.00×10Pa以下、より好ましくは5.00×10Pa以下である。
これらの各ガス導入時のガス導入時間は、通常10分間以下であることが好ましく、より好ましくは5分間以下、さらに好ましくは2分間以下である。また、ガス導入時間は、通常10秒以上、好ましくは20秒以上、より好ましくは30秒以上である。ガス導入時間を上記の範囲にすることで、成長工程の初期に下地基板の表面荒れが少なくなり、島状成長を効果的に抑制することができる。また、所望のガス条件に短時間で到達することにより、積層欠陥や転位の発生を抑制することができると考えられる。
9)結晶の成長速度
上記の製造装置を用いた結晶成長の成長速度は、成長方法、成長温度、原料ガス供給量、結晶成長面方位等により異なるが、一般的には5μm/h〜500μm/hの範囲であり、30μm/h以上が好ましく、70μm/h以上がより好ましく、150μm以上であることがさらに好ましい。成長速度は、上記の他、キャリアガスの種類、流量、供給口−結晶成長端距離等を適宜設定することによって制御することができる。
<積層欠陥>
本発明者らの検討では、III族窒化物種結晶の主面である半極性面又は非極性面上にIII族窒化物結晶層を従来の方法で成長させると、成長した結晶に内在する主たる積層欠陥は極性面と平行な面として観測される。積層欠陥は極性面である(0001)面[すなわちC面]に平行に存在する面欠陥であるため、極性面に交差する断面(特に極性面に垂直な断面)を観察すれば積層欠陥を直線状の輝線として確認することができる。積層欠陥は、例えば結晶表面を蛍光顕微鏡や低温CL(カソードルミネッセンス法)で観察することにより観察することができる。具体的には、積層欠陥を観察したい結晶表面に405nmの発光を示すようなLED構造を作製し、この表面を蛍光顕微鏡で像観察すると積層欠陥部位に輝線が見える。または、低温PLで観察されるスペクトルには3.41eV(364nm)付近に積層欠陥(基底面積層欠陥;BSF)由来のピーク(BSFピーク)が見える。これを利用して、LED構造を作製せず積層欠陥を観察したい結晶そのものであっても、波長分光可能な低温CLで像観察すると、積層欠陥部位に輝線を観察することができる。
通常、C面上にc軸方向に結晶成長させて得られた結晶を特定の角度や向きに切断することによって作製した非極性面や半極性面を主面とする下地基板(シード)上に、HVPE法等で下地基板と同種のIII族窒化物結晶層を成長させた場合、下地基板中に内在する積層欠陥の数よりも成長結晶に内在する積層欠陥の数が多くなる。例えば、下地基板では積層欠陥の数は少なく、観察される輝線が短いので輝線密度は小さくなるが、成長結晶では積層欠陥の数は増加し、観察される輝線が長くなるので輝線密度は大きくなる。このことから、積層欠陥はIII族窒化物結晶層の成長が進むにしたがって拡大する、または種結晶では観察されなかった欠陥がIII族窒化物結晶層において新たに発生する可能性が考えられ、厚膜成長を実施した際には、積層欠陥の多くなるとの問題が顕著であった。
本発明の製造方法では、厚膜成長を行ったとしても、積層欠陥の極めて少ないIII族窒化物結晶を得ることができる。本発明においてIII族窒化物結晶の積層欠陥の多少は、得られた結晶自体を低温(10K)にてPL測定を行うことで評価することが可能である。本発明の製造方法を用いた場合、積層欠陥由来の3.41eVのピーク強度I(BSF)とバンド端発光由来の3.47eVのピーク強度I(D)の強度比(低温PL強度)I(BSF)/I(D) が0.1以下であるIII族窒化物結晶を得ることが可能であり、好ましくは0.01以下、より好ましくは0.005以下である。
本発明の製造方法により製造されたIII族窒化物結晶では、積層欠陥密度を104cm−1以下とすることが可能であり、好ましくは103cm−1以下、より好ましくは102cm−1以下である。また、貫通転位密度を108cm−2以下とすることが可能であり、好ましくは107cm−2以下、より好ましくは106cm−2以下である。
<III族窒化物結晶基板>
1)特徴
本発明の製造方法により得られたIII族窒化物結晶から下地基板の少なくとも一部を除去してIII族窒化物結晶基板とすることができる。III族窒化物結晶基板は、非極性面または半極性面を主面とすることが好ましく、極性面と主面の交差線方向の基板の反りが、前記交差線に直交する方向の基板の反りよりも小さくて、前記交差線に直交する方向の基板の反りが40mmあたり1°未満であることを特徴とする。ここでいう交差線方向とそれに直交する方向は、いずれも基板の面内に想定される方向である。
2)厚さ
本発明のIII族窒化物結晶基板は、自立基板であることが好ましい。具体的には、厚さが0.2mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましく、0.4mm以上であることがさらに好ましい。基板の厚さやサイズは、研磨、切断、エッチング等を調節したりすることにより、所望の範囲内に調整することができる。
3)主面
本発明のIII族窒化物結晶基板の主面は、非極性面または半極性面のいずれであってもよいが、低指数面であることが好ましい。例えば、下地基板が六方晶であってその主面が(hklm)で表される場合、h、k、l、mはそれぞれ独立に−3〜3のいずれかの整数であることが好ましく、−2〜2のいずれかの整数であることがより好ましい。本発明のIII族窒化物結晶基板の主面の具体例として、{20−21}面、{20−2−1}面、{30−31}面、{30−3−1}面、{10−11}面、{10−1−1}面、{10−12}面、{10−1−2}面、{11−22}面、{11−2−2}面、{11−21}面、{11−2−1}面などを挙げることができ、なかでも{20−21}面、{20−2−1}面、{30−31}面、{30−3−1}面、{10−11}面、{10−1−1}面が好ましい。
本発明のIII族窒化物結晶基板における交差線に直交する方向の基板の反りは、40mmあたり1°未満であることが好ましく、0.80°未満であることがより好ましく、0.60°未満であることがさらに好ましく、0.40°未満であることが特に好ましい。交差線方向の基板の反りは、40mmあたり0.85°未満であることが好ましく、0.65°未満であることがより好ましく、0.45°未満であることがさらに好ましく、0.25°未満であることが特に好ましい。交差線に直交する方向の40mmあたりの基板の反りと、交差線方向の40mmあたりの基板の反りの差は、通常0.02〜1.0°であり、0.03〜0.75°であることが好ましく、0.05〜0.5°であることがより好ましい。
例えば、本発明のIII族窒化物結晶基板の主面が六方晶の{10−10}面[すなわちM面]である場合、極性面である{0001}面[すなわちC面]と主面の交差線方向[すなわちa軸方向]の反りは、それに直交する方向[すなわちc軸方向]の反りよりも小さい。このとき、c軸方向の反りは40mmあたり1°未満である。また、他の例として、本発明のIII族窒化物結晶基板の主面が六方晶の(11−20)面[すなわちA面]である場合、極性面である(0001)面[すなわちC面]と主面の交差線方向[すなわちm軸方向]の反りは、それに直交する方向[すなわちc軸方向]の反りよりも小さい。このとき、c軸方向の反りは40mmあたり1°未満である。
極性面と主面の交差線方向の基板の反り(W1)と、その交差線に直交する方向の基板の反り(W2)の比(W1/W2)は、1未満であることが好ましく、0.8未満であることがより好ましく、0.5未満であることがさらに好ましい。また、下限値は0.01以上であることが好ましく、0.02以上であることがより好ましく、0.04以上であることがさらに好ましい。
4)基板及び該基板上に形成される結晶の結晶性
本発明のIII族窒化物半導体基板の主面上にIII族窒化物半導体結晶をホモエピタキシャル成長させると、成長した結晶内に発生する主たる積層欠陥は極性面に平行となる。積層欠陥は、例えば下記実施例に記載されるように結晶表面を低温下においてカソードルミネッセンス(CL)測定で観察することにより確認することができる。
例えば、主面が(10−10)面[すなわちM面]である本発明のIII族窒化物結晶基板では、主面上にIII族窒化物半導体結晶を成長させると極性面である(0001)面[すなわちC面]に平行な積層欠陥が主として発生し、低温CL測定で主面側から観察するとa軸方向へ伸びる直線状に観察される。
本発明のIII族窒化物半導体基板および、該基板上に形成される結晶は、積層欠陥が少なく、よってLEDなどの半導体発光素子として用いた場合に良好な発光を示す。積層欠陥の程度は、前述の本発明の製造方法で得られるIII族窒化物層と同様である。
また、III族窒化物結晶基板および該基板上に形成される結晶の主面には、貫通転位が存在する。これは、通常貫通転位は結晶の成長方向に伸びるように発生するため、本発明の製造方法のように下地基板上に成長した結晶の成長面には、貫通転位が存在することによる。貫通転位はCL測定で観測される暗点に略一致する。
<半導体発光デバイス>
上記の本発明のIII族窒化物結晶基板を用いることにより、半導体発光デバイスを製造することができる。通常は、本発明のIII族窒化物結晶基板の主面上にIII族窒化物半導体結晶を成長させることにより、LEDなどの半導体発光デバイスを製造する。成長させるIII族窒化物半導体結晶としては、例えばGaN、GaAlAs、AlInGaP、AlInGaP、InGaNなどを挙げることができる。結晶成長の方法は特に制限されず、例えば有機金属化学気相堆積法(MOCVD法)などを挙げることができる。本発明の III族窒化物結晶基板上に結晶を成長させれば、例えば従来のサファイアベースの基板や積層欠陥の多いIII族窒化物結晶基板上に結晶を成長させた場合に比べて結晶欠陥が少なくなるため、高出力で耐久性のある半導体発光デバイスを提供することができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例1>
図1に示すHVPE法による結晶製造装置を用いて、結晶成長を行った。(0001)面成長により作製された、<0001>(c軸)方向に5mm、<11−20>(a軸)方向に25mmの長方形で、主面が(10−10)面から[000−1]方向に1°傾斜した面であるGaN自立基板を下地基板としてサセプター107上に置いた。並べた下地基板を搭載したサセプター107を図1に示すようにリアクター100内に配置した。引き続き、リアクター内をNガスで置換した後に、前記雰囲気下においてIII族原料用リザーバー106の温度を900℃、反応室の温度を成長温度である950℃まで上げ、HVPE法にてGaN単結晶層を15時間成長させた。この単結晶成長工程においては成長圧力を1.01×10Paとし、GaClガスG3の分圧を2.85×10Paとし、NHガスG4の分圧を9.13×10Paとし、全体のガス流量中の不活性ガス(N)の割合を91体積%とした。このときのIII族原料ガス密度/窒素原料ガス密度は、1.09であり、ガス導入時間は1分間とした。
単結晶成長工程が終了後室温まで降温し、GaNバルク結晶を得た。下地基板上に成長した結晶は[10−10]方向に約1mmの平均成膜厚であった。また、導入管には多少の多結晶が付着していた。結果を表1にまとめた。
<実施例2〜6>
主面の[000−1]方向へのオフ角、および成長温度を表1に記載の条件に変更した以外は実施例1と同様にしてGaNバルク結晶を得た。下地基板上に成長した結晶は[10−10]方向に約1mmの平均成膜厚であった。結果を表1にまとめた。
得られたGaNバルク結晶の積層欠陥密度を低温フォトルミネッセンス(PL)測定(LTPL測定)にて評価した。測定温度は10K、励起光源に中心波長325nmのHe−Cdレーザーを用いた。積層欠陥由来の3.41eVのピーク強度I(BSF)とバンド端発光由来の3.47eVのピーク強度I(D)の強度I(BSF)/I(D) に着目すると、成長温度が950℃であり、主面の[000−1]方向へのオフ角が2°または3°である下地基板を用いて成長したサンプルにおいて、0.03、0.04と小さい値を示した。本結果より積層欠陥密度が小さいことが示唆される。
更に実施例2のサンプルを外形加工、表面研磨処理を行った後、通常の手法でこれを平面研削し、研磨を行って、厚さ330μmの(10−10)面を主面とする、<0001>(c軸)方向に4mm、<11−20>(a軸)方向に20mmの長方形のGaN自立基板を作製した。該基板にMOVPE装置にてアンドープのGaN層を1μm成長させた後に、積層欠陥密度を5kV、500pA、200倍視野で低温カソードルミネッセンス(LTCL)観察にて評価した。LTCL観察像のC面と平行方向に存在する横線が積層欠陥であり、これより積層欠陥密度を算出したところ、5.28×10cm−1と良好な値であった。上記結果よりキャリアガスにNを用い、下地基板の主面の[000−1]方向へのオフ角が2°である基板を用いる優位性が確認された。
<参考実施例>
実施例1と同様の条件にてIII族窒化物層の成長を1分間だけ行い、1分後に成長を終了して得られたIII族窒化物層の表面をSEM観察した。結果を図2(a)に示す。本サンプルの表面には、下地基板の全面に均一にIII族窒化物層が形成されており、2次元成長が進んでいることが明らかであった。このことから、上述の実施例においても、成長工程の初期において、2次元成長モードとなっていることが示唆された。
<比較例1>
図1に示すHVPE法による結晶製造装置を用いて、結晶成長を行った。(0001)面成長により作製された、<0001>(c軸)方向に5mm、<11−20>(a軸)方向に25mmの長方形で、主面が(10−10)面から[000−1]方向に1°傾斜した面であるGaN自立基板を下地基板としてサセプター107上に置いた。基板を搭載したサセプター107を図1に示すようにリアクター100内に配置した。引き続き、リアクター内をNガスで置換した後に、前記雰囲気下においてIII族原料用リザーバー106の温度を900℃、反応室の温度を成長温度である1040℃まで上げ、HVPE法にてGaN単結晶層を15時間成長させた。この単結晶成長工程においては成長圧力を1.01×10Paとし、GaClガスG3の分圧を3.26×10Paとし、NHガスG4の分圧を1.04×10Paとし、全体のガス流量中の不活性ガス(N)の割合を12体積%とした。このときのIII族原料ガス密度/窒素原料ガス密度は、0.83であり、ガス導入時間は1分間とした。
単結晶成長工程が終了後室温まで降温し、GaNバルク結晶を得た。下地基板上に成長した結晶は[10−10]方向に約1mmの平均成膜厚であった。また、導入管には多結晶の付着はまったく見られなかった。
得られたGaNバルク結晶の積層欠陥密度を低温フォトルミネッセンス(PL)測定(LTPL測定)にて評価した。測定温度は10K、励起光源に中心波長325nmのHe−Cdレーザーを用いた。積層欠陥由来の3.41eVのピーク強度I(BSF)とバンド端発光由来の3.47eVのピーク強度I(D)の強度I(BSF)/I(D)に着目すると、0.63であった。実施例1〜6の結果と比較して、成長膜厚約1mm程度の箇所における積層欠陥密度は悪い結果であった。
<参考比較例>
比較例1と同様の条件にてIII族窒化物層の成長を1分間だけ行い、1分後に成長を終了して得られたIII族窒化物層の表面をSEM観察した。結果を図2(b)に示す。本サンプルの表面には、島状にIII族窒化物が成長しており、下地基板が露出領域が多く見られた。III族窒化物層の成長は不均一であり、2次元成長はしていないことが明らかであった。このことから、上述の比較例1においても、成長工程の初期において、2次元成長モードでなく3次元成長モードとなっていることが示唆された。
<実施例7>
HVPE法による結晶製造装置により、結晶成長を行った。(0001)面成長により作製された、<0001>(c軸)方向に5mm、<11−20>(a軸)方向に30mmの長方形で、主面が(10−10)面から[000−1]方向に2°傾斜した面であるGaN自立基板を22枚準備した。22枚の基板を<0001>(c軸)方向に2列、<11−20>(a軸)方向に11列に並べたものを用意し、サセプター上に置いた。並べた基板を搭載したサセプターをリアクター内に配置して、III族原料用リザーバー106の温度を900℃、反応室の温度を成長温度である950℃まで上げ、HVPE法にてGaN単結晶層を53時間成長させた。この単結晶成長工程においては成長圧力を1.01×10Paとし、GaClガスG3の分圧を3.54×10Paとし、NHガスG4の分圧を1.13×10Paとし、全体のガス流量中の不活性ガス(N)の割合を49体積%とした。このときのIII族原料ガス密度/窒素原料ガス密度は、0.72であり、ガス導入時間は1分間とした。
単結晶成長工程が終了後室温まで降温し、GaNバルク結晶を得た。結晶は[10−10]方向に2.2mmの平均成長膜厚であった。また、導入管には多結晶の付着はまったく見られなかった。
得られたGaNバルク結晶の転位密度をas−grownの状態で3kV、500pA、500倍視野でカソードルミネッセンス(CL)観察にて評価した。CL観察にて結晶内の貫通転位を暗点密度より算出したところ、9.0×10cm−2と良好な値を示した。
次に測定温度10Kにて、励起光源に中心波長325nmのHe−Cdレーザーを用い、低温フォトルミネッセンス(PL)測定(LTPL測定)を実施し、積層欠陥について評価した。積層欠陥由来の3.41eVのピーク強度I(BSF)とバンド端発光由来の3.47eVのピーク強度I(D)の強度I(BSF)/I(D) に着目すると、本サンプルは0.09と不活性ガスの割合が12体積%で成長した比較例1のサンプルの1.1に対し、かなり小さく積層欠陥密度が低いことが示唆される。上記結果より全体のガス流量中に、不活性ガスであるNを40体積%以上含有させる優位性が確認された。
得られたGaNバルク結晶について外形加工、表面研磨処理を行った後、通常の手法でこれをスライスし、研磨を行って、厚さ330μmの(10−10)面を主面とする直径50mmの円形のGaN自立基板を2枚作製した。こうして得られたGaN自立基板に対してX線をa軸に垂直な方向に入射した(100)面ロッキングカーブ(Open detector)を面内で5点測定したところ、ピーク強度の半値全幅(FWHM)におけるスペクトルの幅はそれぞれ28〜37arcsec、23〜45 arcsecと非常に良好な値を示した。
次にサンプルを90°回転させ、X線ビームをc軸に垂直な方向から入射し、(100)面のロッキングカーブ(Open detector)を面内で5点測定した。ピーク強度の半値全幅(FWHM)におけるスペクトルの幅はそれぞれ24〜51 arcsec、24〜70 arcsecと非常に良好な値を示した。
100 リアクター
101 キャリアガス用導入管
102 ドーパントガス用導入管
103 III族原料用導入管
104 窒素原料用導入管
105 III族原料用リザーバー
106 ヒーター
107 サセプター
108 排気管
109 下地基板(シード)
G1 キャリアガス
G2 ドーパントガス
G3 III族原料ガス
G4 窒素原料ガス

Claims (6)

  1. GaNからなり、(10−10)面から[0001]または[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面を主面とする下地基板上に、ハライド気相成長法(HVPE法)により成長速度30μm/h以上でGaN層を成長させる成長工程を有し、
    前記成長工程では全体のガス流量の40体積%以上の不活性ガスを含有する雰囲気にてGaN層を成長させることを特徴とする、GaNバルク結晶の製造方法。
  2. 前記成長工程ではGaN層を1mm以上の厚さに成長させる、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記成長工程では全体のガス流量の70体積%以上の不活性ガスを含有する雰囲気にてGaN層を成長させる、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記成長工程では全体のガス流量の90体積%以上の不活性ガスを含有する雰囲気にてGaN層を成長させる、請求項1または2に記載の製造方法。
  5. 前記下地基板の主面が、(10−10)面から[000−1]方向に1.5°以上傾斜した面である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 励起光源に中心波長325nmのHe−Cdレーザーを用い、温度10Kで測定した、前記GaNバルク結晶の低温フォトルミネッセンス・スペクトルにおいて、積層欠陥由来のピーク強度I(BSF)とバンド端発光由来のピーク強度I(D 0 A )の強度比であるI(BSF)/I(D 0 A )が0.1以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
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