JP5939029B2 - 電気コネクタ、及び信号伝送媒体の保持・抜去方法 - Google Patents

電気コネクタ、及び信号伝送媒体の保持・抜去方法 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁ハウジングの内部に挿入された信号伝送媒体が、複数のコンタクトの弾性的変位により挟持されるように構成された電気コネクタ、及び信号伝送媒体の保持・抜去方法に関する。
一般に、種々の電気機器等において、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等の各種信号伝送媒体を電気的に接続するための手段として種々の電気コネクタが広く用いられている。例えば、下記の特許文献1のように印刷配線基板上に実装されて使用される電気コネクタでは、FPCやFFC等からなる信号伝送媒体が、絶縁ハウジング(インシュレータ)の前端側開口部から内部に挿入され、その後にアクチュエータ(接続操作手段)が、作業者の操作力でコネクタ前方側又は後方側の接続作用位置に向かって押し倒されるように回動される。これによって、信号伝送媒体の端末部分に設けられた係合部にロック部材の一部が落ち込んで係合状態になされ、信号伝送媒体の端末部分がロック部材により略不動状態に保持される構成になされている。
このように、アクチュエータを備えた電気コネクタは、接続解除位置と接続作用位置との間でアクチュエータを回動操作することによってロック部材の係合・離脱を操作する構成になされているが、信号伝送媒体(FPC,FFC等)の挿入作業とは別個にアクチュエータを操作する必要があるために作業効率が問題となる場合がある。そのため、従来から、絶縁ハウジングの内部に挿入された信号伝送媒体に対してロック部材の一部が乗り上げるようにして弾性変位し、その後に信号伝送媒体の係合部にロック部材の一部が落ち込んで係合が行われるように構成された、いわゆるワンアクションオートロック機構を備えた電気コネクタが採用されることがある。このようなワンアクションオートロック機構を備えた電気コネクタを用いれば、電気コネクタの内部の所定位置まで信号伝送媒体を挿入するだけで、信号伝送媒体が略不動状態に保持されることとなり、作業効率の向上が図られる。
しかしながら、従来の電気コネクタに採用されているワンアクションオートロック機構では、上述したように信号伝送媒体(FPC,FFC等)を電気コネクタに挿入するだけでロックが行われて保持される利点があるものの、絶縁ハウジング内に挿入された信号伝送媒体の保持がロック部材でのみ行われるために、十分な保持力及び電気的接続性が得られないおそれがある。また、信号伝送媒体を絶縁ハウジングから抜去するために、ロック部材を信号伝送媒体から解放するロックレバー等の比較的複雑な構造を有するロック解除機構が設けられていることから、全体の構成が複雑化する傾向があるとともに、ロック解除操作に手間がかかり、信号伝送媒体の抜去作業が効率的に行われない場合がある。
特開2009−231069号公報 特開2011−108500号公報 特開2011−108501号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、FPC,FFC等からなる信号伝送媒体の挿入状態を確実に保持して良好な電気的接続性を得るとともに、信号伝送媒体の抜去作業を効率的に行うことができるようにした電気コネクタ、及び信号伝送媒体の保持・抜去方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかる電気コネクタでは、絶縁ハウジングと、前記絶縁ハウジングの内部に配置された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングの内部に挿入された前記信号伝送媒体を所定の係止力で保持するロック部材と、を備え、前記絶縁ハウジングの内部に前記信号伝送媒体が挿入された際に、前記コンタクトが前記信号伝送媒体に対して電気的な接続状態に接触するように構成された電気コネクタにおいて、前記絶縁ハウジングは、固定ハウジング部と、その固定ハウジング部に対して相対移動可能に取り付けられた可動ハウジング部とを有し、前記可動ハウジング部が、前記コンタクトに当接する作用位置と、前記コンタクトから離間する非作用位置との間で往復移動するように配置されているとともに、当該可動ハウジング部には、その可動ハウジング部と前記信号伝送媒体とを所定の係止力で連結・保持するように前記ロック部材が設けられている一方、前記固定ハウジング部には、前記可動ハウジングを前記非作用位置に向かって付勢する弾性付勢手段が設けられたものであって、前記信号伝送媒体に抜去力が付与されることにより、前記ロック部材を介して前記可動ハウジング部が前記信号伝送媒体とともに前記非作用位置から前記作用位置まで移動した際に、当該可動ハウジング部が前記コンタクトに当接して押圧し、前記信号伝送媒体を前記コンタクトが挟持して前記信号伝送媒体が抜去されない状態に保持する構成が採用されている。
そして、本発明にかかる信号伝送媒体の保持・抜去方法においては、前記電気コネクタに前記信号伝送媒体を接続状態に保持させるにあたって、前記信号伝送媒体に前記ロック部材を介して前記可動ハウジング部を連結状態とし、前記信号伝送媒体とともに前記可動ハウジング部を作用位置まで移動させて当該可動ハウジング部を前記コンタクトに当接させ、その可動ハウジング部の押圧力により前記コンタクトを弾性変位させて前記信号伝送媒体を挟持する一方、前記電気コネクタから前記信号伝送媒体を抜去させるにあたっては、前記可動ハウジング部を前記非作用位置に移動させた状態に保持しながら当該信号伝送媒体を電気コネクタから抜去するようにしている。
このような構成を有する本発明によれば、まず信号伝送媒体が挿入されていない初期状態においては、弾性付勢手段の付勢力によって可動ハウジング部がコンタクトから離間した非作用位置に位置することで、コンタクトが可動ハウジング部による作用を受けることなく初期状態(開放状態)に維持されることから、信号伝送媒体がコンタクトに邪魔されることなく絶縁ハウジングの内部に挿入可能となる。
そして、絶縁ハウジングの内部に信号伝送媒体が挿入された状態では、ロック部材からの所定の係止力で可動ハウジング部と信号伝送媒体とが連結状態となり、そのような連結状態で信号伝送媒体が抜去されようとすると、信号伝送媒体とともに可動ハウジング部が移動し、作用位置まで可動ハウジング部が移動して来たときに当該可動ハウジング部がコンタクトに当接し、その可動ハウジング部の押圧力によってコンタクトが信号伝送媒体を挟持する位置まで弾性変位し、当該コンタクトの挟持作用で信号伝送媒体の抜去が阻止される。
これに対して、同じく絶縁ハウジングの内部に信号伝送媒体が挿入された状態であっても、指や工具等で可動ハウジング部が押えられることによって非作用位置に保持されている場合には、可動ハウジング部がコンタクトに対して離間した非当接状態に維持されることから、当該可動ハウジング部でコンタクトが弾性変位されることがなくなり、コンタクトが初期状態(開放状態)のままに維持される。その結果、信号伝送媒体は、コンタクトにより挟持されることがなくなってロック部材の係止力のみで電気コネクタに連結された状態となり、ロック部材を信号伝送媒体に対する係止状態から解除するか、あるいはロック部材の係止力より大きい抜去力を信号伝送媒体に付与することで信号伝送媒体の抜去が可能となる。
すなわち、本発明における前記ロック部材には、前記信号伝送媒体に対する係止状態を解除するロック解除機構が付設されていることが望ましいが、本発明における前記ロック部材は、前記弾性付勢手段の付勢力H2よりも前記信号伝送媒体に対する係止力H1が大きくなるように構成され(H1>H2)、前記信号伝送媒体が抜去される際に、前記ロック部材を介して当該信号伝送媒体と前記可動ハウジング部とが、前記作用位置まで連結・保持された状態で一体に移動されるように構成されていることも可能である。
このような構成を有する本発明によれば、信号伝送媒体と可動ハウジング部との連結状態が、ロック部材を介して確実に行われることとなり、信号伝送媒体が抜去されようとした際における可動ハウジング部の作用位置までの移動操作が円滑に行われる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタ、及び信号伝送媒体の保持・抜去方法は、絶縁ハウジングに可動ハウジング部を設け、その可動ハウジング部を弾性付勢手段により付勢することでコンタクトを初期状態に維持して絶縁ハウジング内に信号伝送媒体を挿入可能とするとともに、絶縁ハウジング内に挿入した際に、信号伝送媒体を、ロック部材を介して可動ハウジング部と連結状態とし、信号伝送媒体が抜去されようとした場合には、信号伝送媒体とともに可動ハウジング部を移動させることでコンタクトを弾性変位させて信号伝送媒体を挟持し、当該コンタクトの挟持作用によって信号伝送媒体の抜去を阻止する一方、可動ハウジング部を指や工具等で非作用位置に保持して当該可動ハウジング部によるコンタクトの弾性変位をなくすことで、コンタクトを初期状態に維持して信号伝送媒体を挟持させなくすことによって、ロック部材の係止力より大きい抜去力により信号伝送媒体の抜去を可能とするように構成したものであるから、簡易な構成で、信号伝送媒体の挿入状態を確実に保持して良好な電気的接続性を得るとともに、信号伝送媒体の抜去作業を効率的に行うことができ、電気コネクタの信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタを表した平面説明図である。 図1に表された電気コネクタの正面説明図である。 図1及び図2に表された電気コネクタの底面説明図である。 図1乃至図3に表された電気コネクタの背面説明図である。 図1乃至図4に表された電気コネクタの側面説明図である。 図1乃至図5に表された電気コネクタを正面上方側から見たときの外観斜視説明図である。 図2中のZ−Z線に沿った断面説明図である。 図2中のY−Y線に沿った断面説明図である。 図1乃至図8に表された電気コネクタにおいて、可動ハウジング部を取り外した状態を正面上方側から見たときの外観斜視説明図である。 図1乃至図8に表された電気コネクタにおいて、可動ハウジング部を取り外した状態を背面上方側から見たときの外観斜視説明図である。 図9に表された電気コネクタから、固定金具を取り外した分解状態を正面上方側から表した外観斜視説明図である。 図9に表された電気コネクタから、固定金具を取り外した分解状態を背面上方側から表した外観斜視説明図である。 図1乃至図12に表された電気コネクタに、信号伝送媒体を挿入する直前の状態を正面上方側から表した外観斜視説明図である。 図13に表された状態から信号伝送媒体の挿入を完了した状態を正面上方側から表した外観斜視説明図である。 図14に表された信号伝送媒体の挿入を完了した電気コネクタの正面説明図である。 図15中のX−X線に沿った断面説明図である。 図15中のW−W線に沿った断面説明図である。 挿入された信号伝送媒体をコネクタ前方側に向かって抜去しようとした場合における可動ハウジング部のスライド状態を表した外観斜視説明図である。 図18の可動ハウジング部のスライド状態にある電気コネクタを示した背面説明図である。 図19中のT−T線に沿った断面説明図である。 図19中のV−V線に沿った断面説明図である。 信号伝送媒体の挿入が完了した状態にある電気コネクタのロック部材の配置部位における横断面説明図である。 信号伝送媒体が抜去されようとした状態にある電気コネクタのロック部材の配置部位における断面説明図である。 図17よりやや下方部位における断面であってロック解除機構を表した断面説明図である。 信号伝送媒体の挿入が完了した状態にある電気コネクタのロック解除ボタンの配置部位における断面説明図である。
以下において、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブルフラット・ケーブル(FFC)等からなる信号伝送媒体の接続を行うために配線基板上に実装して使用される電気コネクタに本発明を適用した実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[電気コネクタの全体構成について]
図1〜図23に示されている本発明の一実施形態にかかる電気コネクタ10は、いわゆるノン・ジフ(NON−ZIF)タイプのワンアクションオートロック機構を備えた電気コネクタからなるものであって、絶縁ハウジング11の内部の所定位置まで、上述した信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの端末部分を挿入した際に、当該信号伝送媒体Fのロックが自動的に行われる構成になされている。
[絶縁ハウジングについて]
前記絶縁ハウジング11は、細長平板状をなすように延在する中空状の絶縁部材から形成されているが、その絶縁ハウジング11における長手の横幅方向を、以下において「コネクタ長手方向」と呼び、また信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの端末部分を挿入する方向において上手側を「コネクタ前方」、下手側を「コネクタ後方」と呼ぶこととする。
その絶縁ハウジング11は、平面視において略コの字形状をなすように形成された固定ハウジング部11Aと、その固定ハウジング部11Aにおける平面略コの字形状の内側領域に取り付けられた可動ハウジング部11Bとを有している。そのうちの固定ハウジング部11Aは、コネクタ後方側の端縁部分にコネクタ長手方向に沿って細長状に延在する固定基枠部11A1を有しているとともに、その固定基枠部11A1のコネクタ長手方向の両端部分に、コネクタ前方側に向かってアーム状に延出する一対のスライド支持部11A2,11A2が設けられている。そして、それらの両スライド支持部11A2,11A2同士の間に、可動ハウジング部11Bが、コネクタ前後方向に往復移動可能となるように配置されている。
可動ハウジング部11Bのコネクタ前方側の端縁部分(図7の左端縁部分)には、上述したフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる信号伝送媒体Fの端末部分が挿入される媒体挿入口11B1が、コネクタ長手方向に沿って細長状をなすように形成されている。その媒体挿入口11B1は、可動ハウジング部11Bの内部をコネクタ後方側に延びて、信号伝送媒体Fが挿入される中空状通路になされている。
[導電コンタクトについて]
このような絶縁ハウジング11の内部には、多極状に配置された複数の導電コンタクト12,13が装着されている。それらの導電コンタクト12,13は、コネクタ長手方向に適宜の間隔をなして交互に配置されており、互いに異なる適宜の形状をなす薄板状金属製部材により形成されている。そして、一方の導電コンタクト12は、上述した可動ハウジング部11Bの媒体挿入口11B1から中空状通路をコネクタ後方側に向かって滑動自在に貫通した後、当該導電コンタクト12の挿入方向先端部分に設けられた固定基部12aが、上述した固定ハウジング部11Aのコネクタ後方側に設けられた固定基枠部11A1に圧入されることによって固定されている。
また、他方の導電コンタクト13は、固定ハウジング部11Aのコネクタ後方側の端面に形成された縦穴スリットからコネクタ前方側に向かって挿入されており、上述した可動ハウジング部11Bの中空状通路内を滑動自在に延在しているとともに、当該導電コンタクト13の挿入方向における後端部分に設けられた固定基部13aが、固定ハウジング部11Aの固定基枠部11A1に圧入されることによって固定状態になされている。
これらの導電コンタクト12,13の各々は、信号伝送用又はグランド接続用のいずれかとして、主印刷配線基板(図示省略)上に形成された導電路に対して半田接合により実装された状態で使用される。すなわち、上述したようにして絶縁ハウジング11の内部に装着された各導電コンタクト12,13の配置位置は、媒体挿入口11B1を通して絶縁ハウジング11内に挿入される信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fに設けられた配線パターンに対応した設定になされている。その信号伝送媒体Fの配線パターンは、信号伝送用導電路(信号線パッド)又はシールド用導電路(シールド線パッド)を適宜のピッチ間隔で配置したものである。
各導電コンタクト12,13の構成を具体的に説明すると、まず導電コンタクト12は、上述したようにコネクタ後端側に固定ハウジング部11Aに圧入される固定基部12aを有しているとともに、その固定基部12aからコネクタ前方側に向かって、固定ビーム12b及び可動ビーム12cが、上下の二股状に分割されるようにして延出している。そのうちの固定ビーム12bは、上述した固定基部12aから可動ハウジング部11Bの底板面上に延在しており、当該固定ビーム12bのコネクタ前端部分が、可動ハウジング部11Bからコネクタ前方側に突出する基板接続部12b1に形成されている。それらの各基板接続部12b1は、主印刷配線基板(図示省略)上に形成された導電路に半田接続される。
また、導電コンタクト12の可動ビーム12cは、コネクタ後端側の固定基部12aから固定ビーム12bの上方に向かって片持ち状をなして一体的に延出するように形成されている。その可動ビーム12cは、固定ビーム12bから上方にやや離間した状態で、可動ハウジング部11Bの図示上方側天井板の内壁面に沿ってコネクタ前方側に延出している。このようにして導電コンタクト12の可動ビーム12cは、固定基部12aとの連接部分又はその近傍を中心として、図7の紙面内において上下の方向に揺動する構成になされている。
さらに、この可動ビーム12cにおけるコネクタ前方側への延出端部分(図7の左端側部分)には、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fに形成された信号伝送用導電路又はシールド用導電路(配線パターン)のいずれかに対応して端子接触凸部12c1が図示下向きの凸形状をなすように設けられている。すなわち、この導電コンタクト12に設けられた端子接触凸部12c1は、上述したように信号伝送媒体Fが絶縁ハウジング11の内部に挿入されて来た際に、当該信号伝送媒体Fの配線パターン上に乗り上げる配置関係になされており、その信号伝送媒体Fが所定の最終位置まで挿入されたときに、可動ビーム部12cの弾性力によって両者が圧接されて電気的に接続された状態に維持されるようになっている。
さらにまた、この可動ビーム12cにおけるコネクタ前方側の先端部分(図7の左端側部分)には、上述した端子接触凸部12c1の上方位置から上方側に向けて山形状をなして突出する押圧ガイド部12c2が設けられている。この押圧ガイド部12c2は、可動ハウジング部11Bの上方天井板に形成されたスリット穴11B2の内方に突出するように配置されている。可動ハウジング部11Bのスリット穴11B2は、媒体挿入口11B1の開口縁部からコネクタ後方側に延出するように切欠き形成されており、そのスリット穴11B2の奥側(コネクタ後方側)端面に対して、押圧ガイド部12c2の傾斜辺が互いに対面する配置関係になされている。
この可動ビーム12cに設けられた押圧ガイド部12c2の傾斜辺は、例えば図7に示されているように、可動ハウジング部11B側のスリット穴11B2の奥側(コネクタ後方側)端面に対して、離間又は軽接触するように配置されているが、例えば図20に示されているように、可動ハウジング部11Bがコネクタ前方側に移動されてくると、当該可動ハウジング部11Bに設けられたスリット穴11B2の奥側(コネクタ後方側)端面が、可動ビーム12c側の押圧ガイド部12c2の傾斜辺に対して、コネクタ後方側から当接する構成になされている。
このように可動ハウジング部11Bの前方側の端縁部は、可動ビーム12c側に設けられた押圧ガイド部12c2に対して当接・離間するように往復移動される構成になされており、可動ハウジング部11Bがコネクタ前方側に移動されると、当該可動ハウジング部11Bのスリット穴11B2の奥側(コネクタ後方側)端面が、可動ビーム12cの押圧ガイド部12c2の傾斜辺に当接する(図20及び図23参照)。この可動ハウジング部11Bが、コネクタ前方側に移動して可動ビーム12cの押圧ガイド部12c2に当接する位置を「作用位置」とし、可動ハウジング部11Bが、コネクタ後方側に移動して可動ビーム12c側から離間し(図7及び図22参照)、固定ハウジング部11A側に当接する位置を「非作用位置」とする。
そして、上述したような「作用位置」における押圧ガイド部12c2との当接状態から、可動ハウジング部11Bが、コネクタ前方側に更に押し込まれていくと、押圧ガイド部12c2の傾斜辺に発生する下方向分力によって、片持ち状をなす可動ビーム12cが下方に弾性変位されることとなる。これによって、可動ビーム12cの端子接触凸部12c1が下降していき、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fに上方側から圧接することによって、当該可動ビーム12cと固定ビーム12bとの間に信号伝送媒体Fが挟持されるようになっている。
一方、他方の導電コンタクト13は、上述したようにコネクタ後端側において、固定ハウジング部11Aの固定基枠部11A1に固定される固定基部13aを有しており、その固定基部13aの下端部分に基板接続部13a1が形成されている。その基板接続部13a1は、主印刷配線基板(図示省略)上に形成された導電路に半田接続される。
また、この導電コンタクト13の固定基部13aからは、固定ビーム13bと、可動ビーム13cとが、上下の二股状に分割するようにしてコネクタ前方側に延出している。そのうちの固定ビーム13bは、上述した固定基部13aから可動ハウジング部11Bの底板面上に延在している。
さらに、導電コンタクト13の可動ビーム13cは、上述した固定基部13aから固定ビーム13bの上方に向かって片持ち状をなして一体的に延出するように形成されている。当該可動ビーム13cは、固定ビーム13bから上方にやや離間した状態で、可動ハウジング部11Bの上方側天井板の内壁面に沿ってコネクタ前方側に延出している。このようにして導電コンタクト13に設けられた可動ビーム13cは、固定基部13aとの連接部分又はその近傍を中心として、図8の紙面内において上下の方向に揺動する構成になされている。
さらにまた、導電コンタクト13の可動ビーム13cにおけるコネクタ前端側の延出部分(図8の左端側部分)には、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fに形成された信号伝送用導電路又はシールド用導電路(配線パターン)のいずれかに対応して端子接触凸部13c1が図示下向きの凸形状をなすように設けられている。すなわち、この導電コンタクト13に設けられた端子接触凸部13c1は、上述したように信号伝送媒体Fが絶縁ハウジング11の内部に挿入されて来た際に、当該信号伝送媒体Fの配線パターン上に乗り上げる配置関係になされており、その信号伝送媒体Fが所定の最終位置まで挿入されたときに、可動ビーム部13cの弾性力によって両者が圧接されて電気的に接続された状態に維持されるようになっている。
[ワンアクションオートロック機構について]
本実施形態にかかる電気コネクタ10は、前述したようにワンアクションオートロック機構を備えたものであるが、その前提として信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの端末部分には、特に図13に示されているように、幅方向両側の端縁部分に、切り欠き状の凹部からなる係合位置決め部Fa,Faが形成されている。そして、この信号伝送媒体Fに設けられた係合位置決め部Fa,Faに対応して電気コネクタ10側にロック部材14,14が設けられており、それらロック部材14,14の係止作用(ロック作用)によって信号伝送媒体Fの挿入状態が、所定の係止力で保持される構成になされている。
[ロック部材について]
両ロック部材14,14は、上述した可動ハウジング部11Bの底面板に一体的に形成されている。これらの各ロック部材14は、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの係合位置決め部Fa,Faに対応したコネクタ長手方向の両端位置に形成されており、可動ハウジング12の底面板の一部に切り欠き形成された板状部材からなるロック支持板14aに設けられている。これらの各ロック部材14が設けられているロック支持板14aの各々は、前述した媒体挿入口11aの近傍位置からコネクタ後方側に向かって片持ち状に延出しており、当該板状部材14aの延出側の自由端部分である上下方向弾性変位部分にロック部材14が形成されている。
このときの各ロック部材14は、ロック支持板14aの一部を上方に向かって側面略山形状に突出させるように形成されていて、当該ロック部材14の前端縁部分に、コネクタ後方側に向かって斜め上方に延出する傾斜ガイド面を有している。そして、その傾斜ガイド面に沿って、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの挿入側先端部分が乗り上げ、その後に、当該信号伝送媒体Fの係合位置決め部Faの内方側にロック部材14が突出し、それによって信号伝送媒体Fが、ロック部材14に係合状態(ロック状態)になされるように構成されている。
このように信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの係合位置決め部Faが、可動ハウジング部11Bに設けられたロック部材14に対して係合状態(ロック状態)になされると、信号伝送媒体Fが可動ハウジング部11Bに所定の係止力で保持され、それらの両部材F,112同士が、連結・保持された状態となる。従って、信号伝送媒体Fをコネクタ前方側に抜去する方向に操作力が信号伝送媒体Fに付与されると、それらの信号伝送媒体Fと可動ハウジング部11Bとが一体となってコネクタ前方側に移動される構成になされている。
一方、本実施形態におけるロック部材14には、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fの係合位置決め部Faに対する係止状態を解除するロック解除機構が付設されている。すなわち、上述したようにロック部材14は、可動ハウジング部11Bの底面板に設けられたロック支持板14aの揺動側自由端部分に形成されているが、そのロック支持板14aの揺動側自由端部分には、ロック部材14に並設されるようにしてロック解除操作ボタン14bが設けられている。このロック解除操作ボタン14bは、ロック部材14に対してコネクタ外方側に隣接した位置から上方に向かって突出する部材から形成されており、当該ロック解除操作ボタン14bの上端部分は、可動ハウジング部11Bの上面板(天井板)に設けられた平面略矩形状の貫通穴11B4から上方に向けて露出するように配置されている。そして、そのロック解除操作ボタン14bを、上方から治具や指先による操作によって下方に押し下げることで、ロック支持板14aとともにロック部材14が下方に押し下げられ、それまで信号伝送媒体Fに係合状態にあったロック部材14が、係合位置決め部Faから下方に離脱して解除状態に移行されるようになっている。このようなロック解除操作を行ってから信号伝送媒体Fの抜去を行うこととすれば、信号伝送媒体Fの抜去が容易に行われる。
なお、このようなロック解除操作機構が設けられない場合にあっては、上述した信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fに対するロック部材14の係止力H1が、後述する弾性付勢手段の付勢力H2よりも大きくなるように設定され(H1>H2)、そのロック部材14の係止力H1より大きな抜去操作力H3が信号伝送媒体Fに付与された場合に(H3>H1)、信号伝送媒体Fがロック部材14から離脱して電気コネクタ10から抜去される構成とすることが可能である。
[弾性付勢手段について]
一方、前述したように、固定ハウジング部11Aのコネクタ長手方向の両端部分には、一対のスライド支持部11A2,11A2が設けられているが、それらの各スライド支持部11A2には、固定金具15が、固定ハウジング部11Aの上方側から下方に向かって圧入するようにしてそれぞれ取り付けられている。それらの各固定金具15は、弾性付勢手段としてのフック部材15aをそれぞれ有しており、それらの各フック部材15aは、スライド支持部11A2の一部を切り欠くように形成されたバネ収容部11A3の内部に一端部が固定された状態で挿入されている。
その固定金具15のフック部材15aは、上述した固定ハウジング部11Aのバネ収容部11A3から、コネクタ中心側である内方側に向かって片持ち状に張り出すように配置されており、当該フック部材15aの内方側への張出し部分が、可動ハウジング部11B側に係合状態になされている。より具体的には、当該フック部材15aにおける内方側への張出し部分は、平面略三角形状をなす外形状になされており、コネクタ前端側からコネクタ後方側に向かって、可動ハウジング部11B側(内方側)への張り出し量が連続的に増大する傾斜辺15a1を有している。また、その傾斜辺15a1のコネクタ後端部分に相当する頂部からは、コネクタ長手方向の外方側に折れ曲がるようにしてバネ作用部15a2が一体的に延出している。
このような折り曲げ形状を有する板バネ部材15のフック部材15aに対応して、可動ハウジング部11Bのコネクタ長手方向両端面には、フック部材15aが係合する係止溝11B3が凹設されている。この係止溝11B3は、フック部材15aの折り曲げ形状に対応した平面略三角形状をなすように、コネクタ中心側に窪むように形成されている。その係止溝11B3におけるコネクタ後端部分は、コネクタ長手方向の外方側に向かって延出するバネ受け座面になされている。そして、この係止溝11B3のバネ受け座面に対して、上述したフック部材15aのバネ作用部15a2がコネクタ前方側から圧接し、それによってフック部材15aから係止溝11B3にコネクタ後方側への付勢力が付与され、可動ハウジング部11Bの全体が、コネクタ後方側に向かって押し付けられるようになっている。
なお、ロック部材14にロック解除操作機構が付設されていない場合における板バネ部材15の付勢力H2は、上述したロック部材14の係止力H1よりも小さくなるように設定される(H1>H2)。従って、一旦、電気コネクタ10内に挿入された信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fが、コネクタ前方側に向かって抜去されようとした場合には、ロック部材14の係止力H1で連結・保持された信号伝送媒体Fと可動ハウジング部11Bとが、板バネ部材15の付勢力H2に抗して、一体的な連結・保持状態を維持しながらコネクタ前方側に移動されるようになっている(図20及び図23参照)。
また、固定ハウジング部11Aの各スライド支持部11A2には、コネクタ前端部分にストッパ部11A4が、可動ハウジング部11Bの内方側に突出する段差を形成するようにそれぞれ設けられている。これらの各ストッパ部11A4は、可動ハウジング部11Bのコネクタ前端部分に対面するように配置されている。そして、上述したように信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fがコネクタ前方側に抜去されようとして、信号伝送媒体Fと可動ハウジング部11Bとが一体となってコネクタ前端部分まで移動してきた際に、可動ハウジング部11Bのコネクタ前端部分の一部が、固定ハウジング部11Aのストッパ部11A4に当接する。これによって、可動ハウジング部11Bが固定ハウジング部11Aから離脱しないように支持されることとなるが、ロック解除操作ボタン14bの押し下げによるロック解除操作が行われた際、またはロック解除操作機構が付設されていない場合にあっては信号伝送媒体Fに付与される抜去操作力H3がロック部材14の係止力H1を上回ったとき(H3>H1)、信号伝送媒体Fがロック部材14から離脱して、当該信号伝送媒体Fの抜去が行われることとなる。
一方、本実施形態において、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fを電気コネクタ10に接続状態に保持するにあたっては、信号伝送媒体Fにロック部材14を介して可動ハウジング部11Bを連結状態とし、信号伝送媒体Fが抜去されようとした場合に、その信号伝送媒体Fとともに可動ハウジング部11Bを「作用位置」まで移動させて当該可動ハウジング部11Bを導電コンタクト12に当接させ、その可動ハウジング部11Bから導電コンタクト12への押圧力によって導電コンタクト12を弾性変位させ、信号伝送媒体Fを導電コンタクト12の間に挟持することで、電気コネクタ10から信号伝送媒体Fが抜去されないように保持させるようにする。これに対して、電気コネクタ10から信号伝送媒体Fを抜去するにあたっては、可動ハウジング部11Bを「非作用位置」に移動した状態に保持し、導電コンタクト12に信号伝送媒体Fが挟持されないようにした上で、ロック解除操作ボタン14bを治具等で押し下げてロック解除操作を行い、またはロック解除操作機構が付設されていない場合にあってはロック部材14の係止力H1より大きな抜去力H3を信号伝送媒体Fに付与することにより、信号伝送媒体Fを電気コネクタ10から抜去可能としている。
すなわち、前述した構成を有する本実施形態によれば、まず電気コネクタ10に対して信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fが挿入されていない初期状態においては、弾性付勢手段としての板バネ部材15によるコネクタ後方側への付勢力H2によって、可動ハウジング部11Bがコネクタ後方側に押し付けられ、その可動ハウジング部11Bの後端縁側部分が固定ハウジング部11A側に当接した状態、つまり導電コンタクト12の可動ビーム12cの押圧ガイド部12c2からやや離間した「非作用位置」に可動ハウジング部11Bが保持される(図7及び図22参照)。それによって、導電コンタクト12の可動ビーム12cは、可動ハウジング部11Bにより変位されることなくなって初期状態(開放状態)に維持され、当該可動ビーム12cの端子接触凸部12c1が、信号伝送媒体Fに対して上方側から軽接触する状態となり、導電コンタクト12に邪魔されることなく信号伝送媒体Fが絶縁ハウジング11の内部に挿入可能となる。
一方、絶縁ハウジング11の内部に信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fが挿入された場合には、その信号伝送媒体Fは、ロック部材14からの所定の係止力H1で可動ハウジング部11Bと連結された状態となる。従って、信号伝送媒体Fがコネクタ前方側に抜去されようとすると、その信号伝送媒体Fとともに可動ハウジング部11Bがコネクタ前方側に一体的に移動していき、「作用位置」まで可動ハウジング部11Bが移動した時点で(図20及び図23参照)、当該可動ハウジング部11Bの前端縁側部分が、導電コンタクト12における可動ビーム12cの押圧ガイド部12c2に当接して下方に押圧し、信号伝送媒体Fを挟持する位置まで導電コンタクト12の可動ビーム12cが下方に向かって弾性変位する。それによって、当該導電コンタクト12の端子接触凸部12c1が信号伝送媒体Fに圧接し、可動ビーム12cと固定ビーム12bとの間に信号伝送媒体Fが挟持され、当該信号伝送媒体Fの抜去が阻止される。
特に、本実施形態におけるロック部材14では、信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fに対する係止力H1が、弾性付勢手段としての板バネ部材15の付勢力H2よりも大きくなるように構成されている(H1>H2)ことから、信号伝送媒体Fと可動ハウジング部11Bとの連結・保持状態がロック部材14を介して確実に行われ、信号伝送媒体Fが抜去されようとした際における可動ハウジング部11Bの「作用位置」までの移動操作が円滑に行われる。
これに対して、同じく絶縁ハウジング11の内部に信号伝送媒体(FPC又はFFC等)Fが挿入された状態であっても、可動ハウジング部11Bを指又は工具等で押えることにより、コネクタ後端側の「非作用位置」に可動ハウジング部11Bが保持されている場合にあっては(図7及び図22参照)、可動ハウジング部11Bが、導電コンタクト12の押圧ガイド部12c2から離間した非当接状態に維持される。それによって、可動ハウジング部11Bが導電コンタクト12を弾性変位させることがなくなり、導電コンタクト12が初期状態(開放状態)のままに維持されて当該導電コンタクト12の挟持力が信号伝送媒体Fに付与されなくなる。その結果、信号伝送媒体Fが、ロック部材14の係止力H1のみで保持されることとなり、ロック解除操作ボタン14bを治具等で押し下げてロック解除操作を行い、またはロック解除操作機構が付設されていない場合にあってはロック部材14の係止力H1より大きい抜去力H3が信号伝送媒体Fに付与されることによって、当該信号伝送媒体Fの抜去が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、電気コネクタに固定される信号伝送媒体として、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)、及びフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)を採用しているが、その他の信号伝送用媒体等を用いた場合に対しても本発明は同様に適用することができる。
さらに、上述した実施形態にかかる電気コネクタには、異なる形状の導電コンタクトを交互に配置した構造が採用されているが、同一形状の導電コンタクトを並列した構造であっても本発明は同様に適用することが可能である。
本発明は、各種電気機器に使用する多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 電気コネクタ
11 絶縁ハウジング
11A 固定ハウジング部
11A1 固定基枠部
11A2 スライド支持部
11A3 バネ収容部
11A4 ストッパ部
11B 可動ハウジング部
11B1 媒体挿入口
11B2 スリット穴
11B3 係止溝
11B4 貫通穴
12 導電コンタクト
12a 固定基部
12b 固定ビーム
12c 可動ビーム
12c1 端子接触凸部
12c2 押圧ガイド部
13 導電コンタクト
13a 固定基部
13b 固定ビーム
13c 可動ビーム
13c1 端子接触凸部
14 ロック部材
14a ロック支持板
14b ロック解除操作ボタン(ロック解除機構)
15 固定金具
15a フック部材
15a1 傾斜辺
15a2 バネ作用部
F 信号伝送媒体(FPC又はFFC等)
Fa 係合位置決め部

Claims (6)

  1. 絶縁ハウジングと、前記絶縁ハウジングの内部に配置された複数のコンタクトと、前記絶縁ハウジングの内部に挿入された前記信号伝送媒体を所定の係止力で保持するロック部材と、を備え、
    前記絶縁ハウジングの内部に前記信号伝送媒体が挿入された際に、前記コンタクトが前記信号伝送媒体に対して電気的な接続状態に接触するように構成された電気コネクタにおいて、
    前記絶縁ハウジングは、固定ハウジング部と、その固定ハウジング部に対して相対移動可能に取り付けられた可動ハウジング部とを有し、
    前記可動ハウジング部が、前記コンタクトに当接する作用位置と、前記コンタクトから離間する非作用位置との間で往復移動するように配置されているとともに、
    当該可動ハウジング部には、その可動ハウジング部と前記信号伝送媒体とを所定の係止力で連結・保持するように前記ロック部材が設けられている一方、
    前記固定ハウジング部には、前記可動ハウジングを前記非作用位置に向かって付勢する弾性付勢手段が設けられたものであって、
    前記信号伝送媒体に抜去力が付与されることにより、前記ロック部材を介して前記可動ハウジング部が前記信号伝送媒体とともに前記非作用位置から前記作用位置まで移動した際に、当該可動ハウジング部が前記コンタクトに当接して押圧し、前記信号伝送媒体を前記コンタクトが挟持して前記信号伝送媒体が抜去されない状態に保持するように構成されていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記ロック部材には、前記信号伝送媒体に対する係止状態を解除するロック解除機構が付設されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記ロック部材は、前記弾性付勢手段の付勢力H2よりも前記信号伝送媒体に対する係止力H1が大きくなるように構成され(H1>H2)、
    前記信号伝送媒体が抜去される際に、前記ロック部材を介して当該信号伝送媒体と前記可動ハウジング部とが、前記作用位置まで連結・保持された状態で一体に移動されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 請求項1記載の電気コネクタに前記信号伝送媒体を保持し、又は請求項1記載の電気コネクタから前記信号伝送媒体を抜去する方法であって、
    前記電気コネクタに前記信号伝送媒体を接続状態に保持させるにあたって、前記信号伝送媒体に前記ロック部材を介して前記可動ハウジング部を連結状態とし、前記信号伝送媒体とともに前記可動ハウジング部を作用位置まで移動させて当該可動ハウジング部を前記コンタクトに当接させ、その可動ハウジング部の押圧力により前記コンタクトを弾性変位させて前記信号伝送媒体を挟持する一方、
    前記電気コネクタから前記信号伝送媒体を抜去させるにあたっては、前記可動ハウジング部を前記非作用位置に移動させた状態に保持しながら当該信号伝送媒体を電気コネクタから抜去するようにしたことを特徴とする信号伝送媒体の保持・抜去方法。
  5. 前記ロック部材を、前記信号伝送媒体に対する係止状態から解除した後に、前記信号伝送媒体を電気コネクタから抜去するようにしたことを特徴とする請求項4記載の信号伝送媒体の保持・抜去方法。
  6. 前記ロック部材の係止力より大きな抜去力を前記信号伝送媒体に付与することにより当該信号伝送媒体を電気コネクタから抜去するようにしたことを特徴とする請求項4記載の信号伝送媒体の保持・抜去方法。


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