JP5938952B2 - アンテナ内蔵式電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナを内蔵したアンテナ内蔵式電子時計に関する。
GPS(Global Positioning System)衛星からの電波情報を取得し、正確な時刻を表示するGPS時計においては、電波を受信するためのアンテナが必要となる。
従来のGPS受信アンテナは、特許文献1に示すように、基材に実装された形態であり、誘電体の上面に電極が形成され、アンテナ下面に配置された基板にグランド板が形成されている。そのアンテナと基材とは接着層を介して密着して固定されている。
アンテナの材料は、誘電体とプラスチックの複合材料であり、材料強度としては脆いものになる。したがって、アンテナを基材に固定することにより、アンテナの位置変化を防止することは、アンテナの破損防止にも重要となる。
特開平10−197662号公報
しかしながら、従来のようなアンテナでは、アンテナ収容部が時計本体部分から突出した形状となってしまい、時計自体が大型化してしまう。また、デザイン上もこのアンテナ収容部のために制約があった。つまり、時計に使用するアンテナは、時計の基本的なデザイン形状である丸形を実現するため、小型、省スペースが要求される。
このような要求に応じるためには、アンテナをリング状に形成することが考えられる。しかし、アンテナをリング状に形成した場合には、アンテナの下面に基材を設けずに、外装ケースやムーブメントによりグランドを形成する必要がある。したがって、従来のアンテナのようにアンテナを基材に接着する方式でアンテナを固定することができない。
その結果、アンテナの下面に基材を設けることができず、強度不足となり、アンテナの破損を招くおそれがあった。
本発明は、時計内部に設置するGPSアンテナをリング状に形成した場合でも、アンテナの損傷を確実に防止することのできるアンテナ内蔵式電子時計を提供することを解決課題としている。
以上の課題を解決するため、本発明に係るアンテナ内蔵式電子時計は、筒状の外装ケースと、前記外装ケース内に収納される地板と、前記外装ケース内に収納されたリング状のアンテナ体と、前記地板に形成され、前記アンテナ体を前記地板に対する垂直方向に位置決めする基準面と、前記地板に取り付けられ、前記アンテナ体と係合して前記アンテナ体を前記基準面の方向に付勢する付勢部材と、前記アンテナ体に形成され、前記付勢部材と係合する係合部とを備え、定常状態において、前記アンテナ体と上部構造体との間には、所定の間隙が形成されていることを特徴とする。
このアンテナ内蔵式電子時計では、地板に付勢部材が取り付けられ、この付勢部材はアンテナ体の係合部と係合する。アンテナ体は、地板に形成された基準面上に載置され、付勢部材によって基準面方向に付勢される。そして、定常状態において、アンテナ体とその上部構造体との間には、所定の間隙が形成されている。
従って、本発明によれば、アンテナ体が垂直方向に変位した場合でも、アンテナ体の移動量は上部構造体によって制限されるので、アンテナ体の材料として、誘電体とプラスチックの複合材料を用い、基材に接着固定することのできないリング状に形成した場合でも、アンテナ体の破損を確実に防ぐことができる。
このアンテナ内蔵式電子時計において、前記間隙を、前記アンテナ体が前記上部構造体に接するように変位したとき、前記付勢部材が弾性変形する範囲に設定してもよい。このように設定することにより、アンテナ体が上部構造体に接するように変位したとき、付勢部材の弾性力によって、定常状態の位置まで戻される。したがって、アンテナ体の材料として、誘電体とプラスチックの複合材料を用い、基材に接着固定することのできないリング状に形成した場合でも、アンテナ体の破損を確実に防ぐことができる。
このアンテナ内蔵式電子時計において、前記付勢部材を、前記地板の周方向において部分的に前記地板に密着するように取り付け、前記付勢部材の取り付け位置を、前記付勢部材と前記アンテナ体の係合部が係合する位置から、前記地板の周方向において所定間隔離れるように設定してもよい。このように設定することにより、固定板を弾性変形させることができ、アンテナ体の位置変化があった場合でも、アンテナ体を定常状態の位置に戻すことができるので、アンテナ体の破損を確実に防ぐことができる。
このアンテナ内蔵式電子時計において、前記地板の周方向の複数個所に、第一案内係合部を形成し、前記アンテナ体には、前記第一案内係合部と係合する第二案内係合部を形成するようにしてもよい。さらに、前記リング状のアンテナ体の内周面に対向する地板垂直面部を、前記地板の周方向に複数形成し、前記垂直面部に対向する位置に、アンテナ垂直面部を、前記アンテナ体の内周面に形成するようにしてもよい。そして、前記地板垂直面と前記アンテナ垂直面との間隙を、前記第一案内係合部と前記第二案内係合部との間隙よりも狭くなるように設定することが好ましい。このように設定することにより、アンテナ体が地板の平面方向に位置変化した場合でも、アンテナ体の移動量を地板垂直面部によって制限し、アンテナ体の破損を確実に防ぐことができる。
前記第一案内係合部として、前記地板に対する垂直方向または半径方向に突出するようにアンテナ体の案内突出部を形成し、前記第二案内係合部として、前記アンテナ体の案内突出部と係合する窪み部を形成するようにしてもよい。このようにすれば、アンテナ体の前記地板に対する平面方向および周方向の位置決めを容易に行うことができる。
このアンテナ内蔵式電子時計において、前記付勢部材として、リング状の板材を用いるようにしてもよい。このようにすれば、アンテナ体の下部に付勢部材を設けることができるので、時計を大型化することなく、アンテナ体を確実に定常状態の位置に戻すことができる。
本発明の一実施形態に係るアンテナ内蔵式電子時計100(電子時計100)を含むGPSシステムの全体図である。 電子時計100の平面図である。 電子時計100の一部断面図である。 電子時計100の一部の分解斜視図である。 電子時計100の回路構成を示すブロック図である。 電子時計100のリングアンテナと地板に形成された突出部との係合状態を示す一部破断断面図である。 電子時計100におけるリングアンテナの垂直方向の位置決め部を示す一部破断断面図である。 電子時計100におけるリングアンテナの垂直方向の位置決め部を示す一部破断断面図である。 電子時計100におけるリングアンテナの収容部を示す一部破断断面図である。 電子時計100の定常状態における固定板の状態を示す一部破断平面図である。 電子時計100においてアンテナ体が位置変化した状態における固定板の状態を示す一部破断平面図である。 電子時計100の地板垂直面部とアンテナ垂直面部との対向部付近を示す一部破断断面図である。 電子時計100の地板垂直面部とアンテナ垂直面部との対向部付近を示す一部破断平面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<A:アンテナ内蔵式電子時計の機構的な構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係るアンテナ内蔵式電子時計100(以下「電子時計100」という)を含むGPSシステムの全体図である。電子時計100は、GPS衛星20からの電波(無線信号)を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕に接触する面(以下、「裏面」という)の反対側の面(以下「表面」という)に時刻を表示する。
GPS衛星20は、地球上空における所定の軌道上を周回する位置情報衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を「衛星信号」という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
現在、約31個のGPS衛星20(図1においては、約31個のうち4個のみを図示)が存在しており、衛星信号がどのGPS衛星20から送信されたかを識別するために、各GPS衛星20はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023chip(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。C/Aコードは、各chipが+1又は−1のいずれかでありランダムパターンのように見える。したがって、衛星信号と各C/Aコードのパターンの相関をとることにより、衛星信号に重畳されているC/Aコードを検出することができる。
GPS衛星20は原子時計を搭載しており、衛星信号には原子時計で計時された極めて正確な時刻情報(以下、「GPS時刻情報」という)が含まれている。また、地上のコントロールセグメントにより各GPS衛星20に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されており、衛星信号にはその時刻誤差を補正するための時刻補正パラメータも含まれている。電子時計100は、1つのGPS衛星20から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメータを使用して内部時刻を正確な時刻に修正する。
衛星信号にはGPS衛星20の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子時計100は、GPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、電子時計100の内部時刻にはある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。すなわち、電子時計100の3次元の位置を特定するためのx,y,zパラメータに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計100は、一般的には4つ以上のGPS衛星からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行う。
図2は、電子時計100の平面図である。図2に示すように、電子時計100は、外装ケース80を備えている。外装ケース80は、金属で形成された円筒状のケース81に、セラミックで形成されたガラス縁82が嵌合されて構成されている。なお、本実施形態では、外装ケースを2部品で構成したが、1部品で構成するようにしてもよい。
このガラス縁82の内周側に、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング83を介して、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置され、この文字板11上には、時刻や日付等を表示する指針13(13a〜c)が配置されている。また、文字板11の下部には液晶パンネル40が配置されており、文字板11に形成された開口部から液晶パネル40が視認できるようになっている。
そして、外装ケース80の表面側の開口は、ガラス縁82を介してカバーガラス84で塞がれており、カバーガラス84を通じて、内部の文字板11、指針13(13a〜c)及び液晶表示パネル14が視認可能となっている。
なお、図2中において、液晶表示パネル14に表示された"TYO"の文字は、「東京」の意味であり、ワールドタイム機能の日本の時刻を表示している。
ダイヤルリング83は、外周側が、ガラス縁82の内周面に接触する水平なリング状部分となっているととともに、さらにその内周側が内方へ傾斜したすり鉢状部分となっており、このリング状部分及びすり鉢状部分と、ガラス縁の内周面とによりドーナツ状の収納空間が画成されている。この収納空間内には、リング状のアンテナ体40が収納されている。
このアンテナ体40は、リング状のアンテナを、時刻表示部分である文字板11の外縁に沿って配置している。本実施形態では、このアンテナ体40と回路基板との接続は、アンテナ接続ピン44を用いて行っている。
また、電子時計100は、図1及び図2に示す竜頭16や操作ボタン17及び18を手動操作することにより、少なくとも1つのGPS衛星20からの衛星信号を受信して内部時刻情報の修正を行うモード(時刻情報取得モード)と複数のGPS衛星20からの衛星信号を受信して測位計算を行い内部時刻情報の時差を修正するモード(位置情報取得モード)に設定できるように構成されている。また、電子時計100は、時刻情報取得モードや位置情報取得モードを定期的に(自動的に)実行することもできる。
図3は電子時計100の内部構造を示す一部断面図であり、図4は電子時計100の一部の分解斜視図である。図3に示すように、電子時計100は、金属で形成された円筒状のケース81に、セラミックで形成されたガラス縁82が嵌合されているとともに、ガラス縁82の内周に沿って、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング83が取り付けられている。外装ケース80の二つの開口のうち、表面側の開口は、ガラス縁82を介してカバーガラス84で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋85で塞がれている。金属製の裏蓋85と金属製の外装ケース80とは、スクリュー溝で固定されている。
また電子時計100は、外装ケース80の内側に、リチウムイオン電池などの二次電池27を備える。二次電池27は、ソーラーパネル87が発電した電力で充電される。すなわち、ソーラー充電が行われる。電子時計100は、外装ケース80の内側に、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸12と、指針軸12を中心に周回して現在時刻を指し示す複数の指針13(秒針13a、分針13b及び時針13c)と、指針軸12を回転させて複数の指針13を駆動する駆動機構30とを備える。指針軸12は、外装ケース80の中心軸に沿って表裏方向に延在している。
文字板11は、外装ケース80の内側で時刻を表示する時刻表示部分を構成する円形の板材であり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成され、カバーガラス84との間に指針13(13a〜c)を挟み、ダイヤルリング83の内側に配置されている。文字板11の中央部には、指針軸12が貫通する穴が形成されているとともに、液晶表示パネル14を視認させるための開口部が形成されている。
駆動機構30は、地板38に取り付けられ、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針13を回転させることにより、複数の指針13を駆動する。具体的には、時針13cは12時間、分針13bは60分、秒針13aは60秒で一周する。また、駆動機構30が取り付けられた地板38は、指針13との間に文字板11を挟むように配置されている。
また電子時計100は、外装ケース80の内側に、光発電を行うソーラーパネル87を備える。ソーラーパネル87は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板であり、文字板11と駆動機構30との間に配置され、指針軸12の横断面に沿って延在している。またソーラーパネル87は、その延在方向において、ダイヤルリング83の内側に配置されている。またソーラーパネル87の中央部には、指針軸12が貫通する穴が形成されているとともに、液晶表示パネル14を視認させるための開口部が形成されている。
また電子時計100は、外装ケース80の内側に、アンテナ接続ピン44A及び44Bと、回路基板25と、回路基板25に実装されたバラン10、GPS受信部(無線受信部)26及び制御部70とを備える。バラン10は、平衡−不平衡の変換素子であり、平衡給電で作動するアンテナ体40からの平衡信号を、GPS受信部26で扱うことができる不平衡信号に変換する。
なお、アンテナ接続ピン44Aと44Bは、アンテナ体40の周方向において隣り合うように配置されており、図3においては、アンテナ接続ピン44Aのみを示している。
そして、電子時計100は、リング状のアンテナ体40を備える。このアンテナ体40は、リング形状の誘電体を基材として、これに金属のアンテナパターンをメッキや銀ペースト印刷などにより形成したものである。このアンテナ体40は、本実施形態では、文字板11の周囲に配置されており、ガラス縁82の内周面側に収容され、その上方をダイヤルリング83及びカバーガラス84で覆われている。この誘電体としては、酸化チタンなどの高周波で使える誘電材料を樹脂に混ぜて成形することができ、これにより誘電体の波長短縮と相俟ってアンテナをより小型化できる。
例えば、GPS受信の場合1.57542GHzなので一波長は19cmとなり、通常のアンテナを腕時計のガラス縁に埋め込むにはそのままでは収まらず、波長短縮が必要となる。本実施形態では、誘電体による波長短縮が(εr)1/2となることから、本実施形態では、誘電体としては、εr=5〜10程度を用いている。これにより、GPS受信用のアンテナであっても、腕時計に1波長ループアンテナを収めることができ、アンテナの小型化を図ることができる。
また、アンテナ体40は、給電点を通じて給電され、この給電点には、アンテナ下面に配置されたアンテナ接続ピン44A、44Bが接続されている。アンテナ接続ピン44A、44Bは金属で形成されたピン状のコネクタであり、回路基板25上に突設されて、地板38に開口された挿通孔を貫通されて収納空間内へ挿通され、回路基板25と、収納空間内部のアンテナ体40とを接続する。
アンテナ体40の位置は、カバーガラス84の下面に設定されているため、良好な受信を確保することが可能となっている。しかも、アンテナ体40の上部は、ダイヤルリング83により覆われているため、アンテナ体40が露出することがなく、かつ、ダイヤルリング83上にデザインを施すことが可能なため、デザインの自由度を低下させることがない。そして、アンテナ体40の位置は、文字板11よりも外側に設定されているため、文字板11のデザインの自由度を低下させることがない。
次に、このアンテナ体40の取り付け方について説明する。本実施形態では、図4に示すように、地板38には、内周側壁38aと、外周側壁38bに囲まれたアンテナ体の収容部38cが形成されている。この収容部38cに、金属で形成された付勢部材としてのリング状の固定板90を取り付け、固定板90とアンテナ体40とを係合させることによってアンテナ体40を地板38に固定している。
地板38には、4か所に、垂直方向に延びた第一案内係合部としてのアンテナ案内突出部112が形成されており、固定板90には、このアンテナ案内突出部112が挿通される複数の挿通孔93が形成されている。これらの挿通孔93にアンテナ案内突出部112が挿通されることにより、固定板90は、地板38の平面方向および周方向の位置が決められることになる。
また、図4に示すように、固定板90には、外周部の4か所に導通部91が形成されており、これらの導通部91は、外装ケース80の内側に接触するように構成される。
次に、固定板90に形成された複数の挿通孔92を介して、地板38の5か所に形成されたネジ孔110に、5個のネジ111を係合させ、固定板90を地板38にしっかりと固定させる。
このように、本実施形態においては、固定板90を全面にわたって収容部38cに密着させて取り付けるのではなく、複数のネジ111によって、部分的に固定板90を地板38に密着させるように取り付けている。
アンテナ体40の下部には、上述したアンテナ案内突出部112と係合する第二係合案内部としての窪み部が形成されており、この地板38のアンテナ案内突出部112がアンテナ体40の窪み部に嵌め合わされることによって、アンテナ体40は、地板38の平面方向および周方向の位置が決められることになる。
なお、地板に形成する第一係合部を窪み部とし、アンテナ体に形成する第二係合部を突出部としてよい。
さらに、固定板90には、フック94が4か所に形成されており、アンテナ体40には、このフック94と係合する係合部としての庇状の突出部41が形成されている。また、地板38には、複数個所に、アンテナ体40の垂直方向の位置を決めるための基準面としての台座部113が形成されている。
したがって、固定板90を地板38に取り付けた後、地板38のアンテナ案内突出部112とアンテナ体40の窪み部とが係合するようにアンテナ体40を取り付けると、アンテナ体40は複数個所で台座部113に接触する。さらに、アンテナ体40に形成された庇状の突出部41に、固定板90のフック94を係合させると、アンテナ体40は、固定板90の弾性力によって、地板38の方向に付勢され、台座部113に押し付けられる。このようにして、アンテナ体40は、地板38の面に垂直な方向に確実に位置決めされることになる。
図4に示すように、フック94と突出部41とが係合する位置と、固定板90がネジ111によって地板38に取り付けられる位置とは、地板38の周方向において、所定の間隙を有するように設定されている。このように設定することにより、固定板90に弾性力を持たせることができ、アンテナ体40が振動等により変位した場合でも、固定板90の弾性力によって元の位置に戻すことができる。詳しくは後述する。
さらに、本実施形態においては、図4に示すように、地板38の周方向の複数位置には、地板垂直面部120が、5か所に形成されている。この地板垂直面部120は、地板38の表面に対して垂直な方向の面を有しており、アンテナ体40の内周面に形成されたアンテナ垂直面と対向するようになっている。詳しくは後述する。
<B:アンテナ内蔵式電子時計の回路構成>
図5は、電子時計100の回路構成を示すブロック図である。図5に示すように、電子時計100は、GPS受信部26及び制御表示部36を含んで構成されている。GPS受信部26は、衛星信号の受信、GPS衛星20の捕捉、位置情報の生成、時刻修正情報の生成等の処理を行う。制御表示部36は、内部時刻情報の保持及び内部時刻情報の修正等の処理を行う。
ソーラーパネル87は、充電制御回路29を通じて二次電池27を充電する。電子時計100はレギュレータ34及び35を備え、二次電池27は、レギュレータ34を介して制御表示部36に、レギュレータ35を介してGPS受信部26に駆動電力を供給する。また電子時計100は、二次電池27の電圧を検出する電圧検出回路37を備える。なお、レギュレータ35に代えて、例えば、RF部50(詳細は後述)に駆動電力を供給するレギュレータ35−1と、ベースバンド部60(詳細は後述)に駆動電力を供給するレギュレータ35−2(ともに図示せず)とに分けて設けてもよい。レギュレータ35−1は、RF部50の内部に設けてもよい。
また電子時計100は、アンテナ体40、バラン10、及びSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルタ32を含む。アンテナ体40は、図1で説明したように、複数のGPS衛星20からの衛星信号を受信する。ただし、アンテナ体40は衛星信号以外の不要な電波も若干受信してしまうため、SAWフィルタ32は、アンテナ体40が受信した信号から衛星信号を抽出する処理を行う。すなわち、SAWフィルタ32は、1.5GHz帯の信号を通過させるバンドパスフィルタとして構成される。
また、GPS受信部26は、RF(Radio Frequency:無線周波数)部50とベースバンド部60を含んで構成されている。以下に説明するように、GPS受信部26は、SAWフィルタ32が抽出した1.5GHz帯の衛星信号から航法メッセージに含まれる軌道情報やGPS時刻情報等の衛星情報を取得する処理を行う。
RF部50は、LNA(Low Noise Amplifier)51、ミキサ52、VCO(Voltage Controlled Oscillator)53、PLL(Phase Locked Loop)回路54、IFアンプ55、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)フィルタ56、ADC(A/D変換器)57等を含んで構成されている。
SAWフィルタ32が抽出した衛星信号は、LNA51で増幅される。LNA51で増幅された衛星信号は、ミキサ52でVCO53が出力するクロック信号とミキシングされて中間周波数帯の信号にダウンコンバートされる。PLL回路54は、VCO53の出力クロック信号を分周したクロック信号と基準クロック信号を位相比較してVCO53の出力クロック信号を基準クロック信号に同期させる。その結果、VCO53は基準クロック信号の周波数精度の安定したクロック信号を出力することができる。なお、中間周波数として、例えば、数MHzを選択することができる。
ミキサ52でミキシングされた信号は、IFアンプ55で増幅される。ここで、ミキサ52でのミキシングにより、中間周波数帯の信号とともに数GHzの高周波信号も生成される。そのため、IFアンプ55は、中間周波数帯の信号とともに数GHzの高周波信号も増幅する。IFフィルタ56は、中間周波数帯の信号を通過させるとともに、この数GHzの高周波信号を除去する(正確には、所定のレベル以下に減衰させる)。IFフィルタ56を通過した中間周波数帯の信号はADC(A/D変換器)57でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部60は、DSP(Digital Signal Processor)61、CPU(Central Processing Unit)62、SRAM(Static Random Access Memory)63、RTC(リアルタイムクロック)64を含んで構成されている。また、ベースバンド部60には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)65やフラッシュメモリ66等が接続されている。
温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)65は、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号を生成する。フラッシュメモリ66には、例えば時差情報が記憶されている。時差情報は、時差データ(座標値(例えば、緯度及び経度)に関連づけられたUTCに対する補正量等)が定義された情報である。
ベースバンド部60は、時刻情報取得モード又は位置情報取得モードに設定されると、RF部50のADC57が変換したデジタル信号(中間周波数帯の信号)からベースバンド信号を復調する処理を行う。
また、ベースバンド部60は、時刻情報取得モード又は位置情報取得モードに設定されると、後述する衛星検索工程において、各C/Aコードと同一のパターンのローカルコードを発生し、ベースバンド信号に含まれる各C/Aコードとローカルコードの相関をとる処理を行う。そして、ベースバンド部60は、各ローカルコードに対する相関値がピークになるようにローカルコードの発生タイミングを調整し、相関値が閾値以上となる場合にはそのローカルコードのGPS衛星20に同期(すなわち、GPS衛星20を捕捉)したものと判断する。ここで、GPSシステムでは、すべてのGPS衛星20が異なるC/Aコードを用いて同一周波数の衛星信号を送信するCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している。したがって、受信した衛星信号に含まれるC/Aコードを判別することで、捕捉可能なGPS衛星20を検索することができる。
また、ベースバンド部60は、時刻情報取得モード又は位置情報取得モードにおいて、捕捉したGPS衛星20の衛星情報を取得するために、当該GPS衛星20のC/Aコードと同一のパターンのローカルコードとベースバンド信号をミキシングする処理を行う。ミキシングされた信号には、捕捉したGPS衛星20の衛星情報を含む航法メッセージが復調される。そして、ベースバンド部60は、航法メッセージの各サブフレームのTLMワード(プリアンブルデータ)を検出し、各サブフレームに含まれる軌道情報やGPS時刻情報等の衛星情報を取得する(例えばSRAM63に記憶する)処理を行う。ここで、GPS時刻情報は、週番号データ(WN)及びZカウントデータであるが、以前に週番号データが取得されている場合にはZカウントデータのみであってもよい。
そして、ベースバンド部60は、衛星情報に基づいて、内部時刻情報を修正するために必要な時刻修正情報を生成する。
時刻情報取得モードの場合、より具体的には、ベースバンド部60は、GPS時刻情報に基づいて測時計算を行い、時刻修正情報を生成する。時刻情報取得モードにおける時刻修正情報は、例えば、GPS時刻情報そのものであってもよいし、GPS時刻情報と内部時刻情報との時間差の情報であってもよい。
一方、位置情報取得モードの場合、より具体的には、ベースバンド部60は、GPS時刻情報や軌道情報に基づいて測位計算を行い、位置情報(より具体的には、受信時に電子時計100が位置する場所の緯度及び経度)を取得する。さらに、ベースバンド部60は、フラッシュメモリ66に記憶されている時差情報を参照し、位置情報により特定される電子時計100の座標値(例えば、緯度及び経度)に関連づけられた時差データを取得する。このようにして、ベースバンド部60は、時刻修正情報として衛星時刻データ(GPS時刻情報)及び時差データを生成する。位置情報取得モードにおける時刻修正情報は、上記の通り、GPS時刻情報と時差データそのものであってもよいが、例えば、GPS時刻情報の代わりに内部時刻情報とGPS時刻情報の時間差のデータであってもよい。
なお、ベースバンド部60は、1つのGPS衛星20の衛星情報から時刻修正情報を生成してもよいし、複数のGPS衛星20の衛星情報から時刻修正情報を生成してもよい。
また、ベースバンド部60の動作は、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)65が出力する基準クロック信号に同期する。RTC64は、衛星信号を処理するためのタイミングを生成するものである。このRTC64は、TCXO65から出力される基準クロック信号でカウントアップされる。
制御表示部36は、制御部70、駆動回路74及び水晶振動子73を含んで構成されている。
制御部70は、記憶部71、RTC(Real Time Clock)72を備え、各種制御を行う。制御部70は、例えばCPUで構成することが可能である。
制御部70は、制御信号をGPS受信部26に送り、GPS受信部26の受信動作を制御する。また制御部70は、電圧検出回路37の検出結果に基づいて、レギュレータ34及びレギュレータ35の動作を制御する。また制御部70は、駆動回路74を介してすべての指針の駆動を制御する。
記憶部71には内部時刻情報が記憶されている。内部時刻情報は、電子時計100の内部で計時される時刻の情報であり、水晶振動子73によって生成される基準クロック信号によって更新される。したがって、GPS受信部26への電力供給が停止されていても、内部時刻情報を更新して指針の運針を継続することができるようになっている。
制御部70は、時刻情報取得モードに設定されると、GPS受信部26の動作を制御し、GPS時刻情報に基づいて内部時刻情報を修正して記憶部71に記憶する。より具体的には、内部時刻情報は、取得したGPS時刻情報にUTCオフセットを加算することで求められるUTC(協定世界時)に修正される。また、制御部70は、位置情報取得モードに設定されると、GPS受信部26の動作を制御し、衛星時刻データ(GPS時刻情報)及び時差データに基づいて、内部時刻情報を修正して記憶部71に記憶する。
<C:アンテナ内蔵式電子時計のアンテナ体の破損防止機構>
次に、本実施形態の電子時計100のアンテナ体40の破損防止機構について詳しく説明する。
本実施形態の電子時計100は、図4に示すように、地板38と、金属で形成されたリング状の固定板90と、アンテナ体40とを備えている。固定板90には、外周部の4か所に、固定板90の下方に延びた導通部91が形成されている。
地板38には、内周側壁38aと、外周側壁38bに囲まれたアンテナ体の収容部38cが形成されている。固定板90を地板38に取り付ける際には、まず、固定板90の挿通孔93に、地板38に形成されたアンテナ案内突出部112を挿通させ、固定板90を収容部38cに載置する。挿通孔93にアンテナ案内突出部112が挿通されることにより、固定板90は、地板38の平面方向および周方向の位置が決められることになる。導通部91は、外装ケース80の内側に接触し、金属製の外装ケース80との導通が図られることになる。
地板38には、5か所にネジ孔110が形成されており、固定板90には、これらのネジ孔110に対応する位置に挿通孔92が形成されている。固定板90を地板38に仮止めする際には、固定板90の挿通孔92と、地板38のネジ孔110の位置が一致するように、仮止めを行う。そして、複数のネジ111をネジ孔110に係合させ、固定板90を地板38にしっかりと固定させる。
固定板90を地板38に取り付けた状態では、図6に示すように、アンテナ案内突出部112が挿通孔93を介して地板38の表面に垂直な方向に突出している。
アンテナ体40の下部には、図6に示すように、アンテナ案内突出部112と係合する窪み部42が形成されている。アンテナ体40を取り付ける際には、地板38に形成されたアンテナ案内突出部112とアンテナ体40の窪み部42が係合するように取り付ける。
アンテナ案内突出部112は、図4に示すように、円柱形状に形成されており、これに対応するアンテナ体40の窪み部42も、円筒形状に形成されている。したがって、地板38のアンテナ案内突出部112が、アンテナ体40の窪み部42に嵌め合わされることによって、アンテナ体40は、地板38の平面方向における位置が決められることになり、地板38の中心と、アンテナ体40の仮想的な中心とが一致することになる。
また、アンテナ体40は、窪み部42とアンテナ案内突出部112が嵌め合わされることにより、地板38の周方向の位置も決められることになる。このように、アンテナ体40は、地板38に対して平面方向および周方向に位置決めされる。
固定板90には、固定板90の上方向に延びたフック94が4か所に形成されている。フック94には、図7(B)に示すように、貫通孔95が形成されている。また、アンテナ体40には、このフック94に対応する位置に、図7(A)に示すように、庇状の突出部41が形成されている。
また、地板38には、図4に示すように、地板38に対するアンテナ体40の垂直方向の位置の基準面となる台座部113が複数個所に形成されている。台座部113は、略円柱形状で、その上面は地板38の表面に対して平行に形成されている。また、各台座部113の高さは、地板38の表面に対して同じ高さになるように形成されている。
したがって、固定板90を地板38に取り付けた後、地板38のアンテナ案内突出部112とアンテナ体40の窪み部42とが係合するようにアンテナ体40を取り付けると、図7(A)に示すように、アンテナ体40の下面は、複数個所で台座部113の上面に接触する。
図7(A)は、アンテナ体40、固定板90のフック94、および地板38の断面を示しており、図7(B)は図7(A)に示す矢印A方向から見た図である。図7(A)および図7(B)に示すように、アンテナ体40を台座部113に載置した状態では、フック94の貫通孔95と、アンテナ体40の庇状の突出部41は係合していない。
この状態から、図8(A)に示すように、フック94を上方向、つまり、図8(A)に示す矢印B方向に引き上げ、フック94の貫通孔95の上部と、アンテナ体40の庇状の突出部41とを係合させる。その結果、図8(B)に示すように、庇状の突出部41は、フック94の貫通孔95から突出した状態となる。
固定板90は、上述したようにネジ111によって地板38に固定されており、弾性力を有する金属で形成されているため、フック94を図8(A)に示す矢印B方向に引き上げることにより、このフック94と係合したアンテナ体40は、地板38の方向、つまり、図8(A)に矢印C方向に付勢され、台座部113に押し付けられる。
このようにして、アンテナ体40は、地板38の面に垂直な方向に確実に位置決めされることになる。
アンテナ体40の垂直方向の上部には、図9に示すように、上部構造体としてダイヤルリング83が設けられている。つまり、アンテナ体40は、ダイヤルリング83とガラス縁82に囲まれた収納空間に配置されおり、時計に衝撃が与えられたり、時計が振動したような場合には、アンテナ体40は、この収納空間内でその位置が変化することがある。
しかしながら、本実施形態においては、図10に示すように、固定板90のフック94と、アンテナ体40の突出部41が係合する係合位置から、固定板90をネジ111によって地板38に取り付ける位置までは、地板38の周方向において所定の間隔L1となるように設定されている。
したがって、固定板90に弾性力を持たせることができ、アンテナ体40が衝撃等により、図11に示すように垂直方向に変位した場合でも、固定板90の弾性力により、図11に示す矢印D方向にアンテナ体40を付勢し、アンテナ体40を、図10に示す元の位置に戻す。
さらに、図9に示すように、アンテナ体40と、上部構造体であるダイヤルリング83との間隙G1は、固定板90の弾性力を有する範囲に設定されている。
つまり、アンテナ体40が図10に示す定常状態から、図11に示すように変位した場合には、アンテナ体40の上面が、ダイヤルリング83の下面に当接する。
そして、アンテナ体40とダイヤルリング83との間隙G1は、このようにアンテナ体40の上面がダイヤルリング83の下面に当接した時でも固定板90の弾性力を有するように設定されているので、固定板90は塑性変形することなく、弾性力によって、アンテナ体40を図10に示す定常状態の位置に戻すことができる。
したがって、アンテナ体40への衝撃が緩和され、アンテナ体40の破損を確実に防ぐことができる。
また、本実施形態においては、図4に示すように、地板38の周方向の5か所に、地板垂直面部120が設けられている。この地板垂直面部120は、図12に示すように、地板38の表面に対して垂直な方向の面を有している。
アンテナ体40の内周面には、図12に示すように、アンテナ垂直面部121が形成されている。このアンテナ垂直面部121も、地板38の表面に対して垂直な方向の面を有している。
そして、アンテナ体40を地板38に取り付けると、アンテナ垂直面部121が地板垂直面部120に対向するように位置決めされる。図13は、図12に示す矢印E方向から、このアンテナ垂直面部121と地板垂直面部120との対向部を見た図である。ただし、アンテナ体40については、わかり易いように、適宜の位置での断面を示している。
本実施形態においては、アンテナ垂直面部121と地板垂直面部120との間隙G2は、図6に示すアンテナ体40の窪み部42と、アンテナ体の案内突出部112との間隙G3よりも狭くなるように設定されている。
したがって、アンテナ体40が、地板38の平面方向に変位した場合でも、その移動量が地板38に形成された地板垂直面部120によって制限されることになり、アンテナ体40の破損を確実に防ぐことができる。
以上のように、本実施形態によれば、アンテナ体40を、誘電体とプラスチックの複合材料で形成し、基材には接着固定できないリング状に形成した場合であっても、アンテナ体40の垂直方向および平面方向の移動量を確実に制限することができる。
その結果、時計に衝撃が与えられたり、振動が加えられたりした場合でも、収納空間内におけるアンテナ体40の破損を確実に防ぐことができ、アンテナ体40の破損を確実に防止することができる。
なお、本実施形態におけるネジ孔110、アンテナ案内突出部112、台座部113、地板垂直面部120、アンテナ垂直面部121の個数は一例であり、上述した個数に限定されることなく、適宜増減させて構わない。
また、固定板90は、弾性力を有する部材であればよく、金属に限定されるものではない。
なお、上述した実施形態においては、固定板をリング状に形成した例について説明したが、固定板は適宜分割して、地板に取り付けるようにしてもよい。また、上述の実施形態においては、貫通孔を形成したフックを用いた例について説明したが、フックは必ずしもこのような形状でなくてもよく、アンテナ体の突出部と係合可能なものであればよい。
100…アンテナ内蔵式電子時計、11…文字板、12…指針軸、13(13a,13b,13c)…指針、26…GPS受信部、30…駆動機構、38…地板、40…アンテナ体、41…突出部、42…窪み部、アンテナ体、80…外装ケース、81…ケース、82…ガラス縁、83…ダイヤルリング、84…カバーガラス、85…裏蓋、87…ソーラーパネル、90…固定板、94…フック、95…貫通孔、110…ネジ孔、111…ネジ、112…アンテナ案内突出部、113…台座部、120…地板垂直面部、121…アンテナ垂直面部。

Claims (6)

  1. 筒状の外装ケースと、
    前記外装ケース内に収納された地板と、
    前記外装ケース内に収納されたリング状のアンテナ体と、
    前記地板に形成され、前記アンテナ体を前記地板に対する垂直方向に位置決めする基準面と、
    前記地板に取り付けられ、前記アンテナ体と係合して前記アンテナ体を前記基準面の方向に付勢する付勢部材と、
    前記アンテナ体に形成され、前記付勢部材と係合する係合部と、
    前記アンテナ体に対して前記基準面の反対側に位置する上部構造体であって、前記アンテナ体を覆う上部構造体と、を備え、
    定常状態において、前記アンテナ体と前記上部構造体との間には、所定の間隙が形成されている、
    ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。
  2. 前記間隙は、前記アンテナ体が前記上部構造体に接するように変位したとき、前記付勢部材が弾性変形する範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ内蔵式電子時計。
  3. 前記付勢部材は、前記地板の周方向において部分的に前記地板に密着するように取り付けられており、前記付勢部材の取り付け位置は、前記付勢部材と前記アンテナ体の係合部が係合する位置から、前記地板の周方向において所定間隔離れるように設定されていることを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ内蔵式電子時計。
  4. 前記地板には、前記地板の周方向の複数個所に第一案内係合部が形成され、
    前記アンテナ体には、前記第一案内係合部と係合する第二案内係合部が形成され、
    前記地板には、前記リング状のアンテナ体の内周面に対向する地板垂直面部が、前記地板の周方向にて複数形成され、
    前記アンテナ体には、前記垂直面部に対向する位置において、アンテナ垂直面部が、前記アンテナ体の内周面に形成され、
    前記地板垂直面と前記アンテナ垂直面との間隙は、前記第一案内係合部と前記第二案内係合部との間隙よりも狭くなるように設定されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のアンテナ内蔵式電子時計。
  5. 前記第一案内係合部は、前記地板に対する垂直方向または半径方向に突出して形成されたアンテナ体の案内突出部であり、前記第二案内係合部は、前記アンテナ体の案内突出部と係合する窪み部であることを特徴する請求項4記載のアンテナ内蔵式電子時計。
  6. 前記付勢部材は、リング状の板材であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のアンテナ内蔵式電子時計。
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