JP5936216B2 - パネル型カーテンにおける2つのカーテン吊り下げバーを連結するための連結構造 - Google Patents
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Description
パネル型カーテンは、壁面等に設けられたカーテンレールにパネル型のカーテン材が吊り下げられるもので、通常、複数枚のカーテン材が一列に配置されてなるものである。
最近、構造が簡単で、少なくとも1本のカーテンレールで使用でき、しかもカーテンを吊り下げるための吊り下げバーの連結が簡単に行えるパネルカーテンが開発されている(特許文献1)。
このようなカーテンにおいては、一方の吊り下げバーを90度程度回転して、他方の吊り下げバーに連結する操作を行う。
すなわち、2つの吊り下げバーを連結するには、長尺な吊り下げバーを90度程度回転する動作が必要である。
そのため、部品点数が少ないという利点はあるものの、吊り下げバーを連結する際、それを大きく回転させるための十分広い空間を確保しなければならないという別の問題点があった。
すなわち、本発明は、吊り下げバー同士を連結させる場合に、吊り下げバー自体の回転を全く必要とせず、極めて簡単に連結できるパネル型カーテンを提供することを目的とする。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1に、この連結構造を使ったパネル型カーテンの全体について説明する。
図1(A)は、本実施形態に係るパネル型カーテンを展開した状態を示す概略上面図であり、図1(B)は、本実施形態に係るパネル型カーテンを格納した状態を示す概略上面である。
なお、便宜的に連結駒Aは回動前状態〔図7(c)の状態〕を示す。
なお、カーテン材は図示しない。
図2に示すように、本実施形態に係るパネル型カーテン100においては、第1カーテン吊り下げバー10に対して、第2カーテン吊り下げバー11が重ね合わせた状態(すなわち沿った状態で)でスライド可能となっている。
また、これと同様に、第2カーテン吊り下げバーに対して、図示しない第3カーテン吊り下げバー12もスライド可能となっている。
なお、各孔8aを介して取り付けられたそれぞれの支持具は、図示しないランナ6等を介して上方に位置するカーテンレール5に取り付けられている。
ここで、孔8aの位置は、正確な前端部、後端部、中間部に限らず、吊り下げた場合、カーテン全体のバランスが取れる位置であればよい。
このように、パネル型カーテン100においては、第1カーテン吊り下げバー10、第2カーテン吊り下げバー11、第3カーテン吊り下げバー12には、両端に支持具を設けずに、一端を別の第2カーテン吊り下げバーに支持させて、全体のバランスをとっている。
そのため支持具の数も少なくなりパネル型カーテン100としての部品点数を少なくすることができる。
また、当然、ランナ6に支持具8を取り付ける数も減ることにもなるので、全体の組み付けが容易となる。
尚、支持具8の数を増やすことも適宜可能である。
図3(A)及び図3(C)に示すように、第1カーテン吊り下げバー10は、表側面に設けられたレール部(以下便宜的に「第1レール部」という。)1aと、図3(B)に示すように、裏側面に設けられた支持部(以下便宜的に「第1支持部」という。)2aとを有する。
尚、この支持部2aに後述するように第1カーテン材9aが取り付けられる。
第1カーテン吊り下げバー10においては、両端に、止め具7が嵌合して固定されている。
そして、これらの止め具7により、第2カーテン吊り下げバー11の連結駒A(図示しない)の抜止め用スライド足部A3が第1レール部1aから離脱するのを阻止される。
パネル型カーテン100においては、第1カーテン吊り下げバー10が裏側面に第1支持部2aを有するので、後述する第1カーテン材9aが取り付け可能である。
ここで、第1支持部2aは、例えばタッチファスナからなる。
すなわち、第1カーテン吊り下げバー10の裏側面にはタッチファスナが貼設されている。
このため、第1カーテン材9aを、該タッチファスナに単に押し付けることによって簡単に取り付けることが可能となっている。
この場合、第1カーテン材9aの上部には、該タッチファスナに取り付け固定できる部分(雌又は雄のタッチファスナ等)を備えていることはいうまでもない。
なお第1カーテン吊り下げバー10の他端は、先述したように、第2カーテン吊り下げバー11により支持される。
図4(A)に示すように、第2カーテン吊り下げバー11は、表側面に設けられたレール部(以下便宜的に「第2レール部」という。)1bと、図4(B)に示すように、裏側面に設けられた支持部2b(以下便宜的に「第2支持部」という。)とを有する。
そして、後端部11bには、止め具7が取り付けられ、前端部11aには止め具の一種である連結用止め具3が設けられる。
図5は、第2カーテン吊り下げバー11に取り付けられた連結用止め具3を示す。
連結用止め具3は、第2カーテン吊り下げバー11に取り付けられる部分である第1基部31と、連結駒Aに取り付けられる部分である第2基部32とよりなる。
第2基部32は、第1基部31の反対側に伸びる部分であり第2カーテン吊り下げバー11の端面に当接する当接面を有する。
第1基部31には、ネジ孔が設けられており、2カーテン吊り下げバー11の端部に装着された状態で、別途ネジNを使って確実に固定される。
そのため連結用止め具3(詳しくは、連結用止め具3の第1基部31)を第2カーテン吊り下げバー11に弾圧的に嵌合することができる。
連結用止め具3の第2基部32には、連結駒Aを案内するための案内孔P1と案内された連結駒Aを回動固定するための固定孔P2が形成されている。
固定孔P2は案内孔P1より大きい。
案内孔P1は外に開放されており固定孔P2は案内孔P1と連絡するように形成されている。
すなわち固定孔P2は案内孔P1を通して開放された状態となっている。
一方、小物部品である連結駒Aは、指で摘み易いように形成された摘み部A1と前記連結用止め具3の案内孔P1を介して固定孔P2に挿入可能な胴部A2(いわゆる括れた部分)と第2カーテン吊り下げバー11の端部に嵌り込むための抜止め用スライド足部A3とよりなる。
この抜止め用スライド足部A3の上には段部A4が形成されている。
摘み部A1は摘み易いように一定厚みを有する板状に形成され、胴部A2より大きく、一方、抜止め用スライド足部A3も胴部A2より大きい。
この胴部A2は、断面が長円形になっている。
何故なら、摘み部A1を指で摘んで回転させる際、抜止め用スライド足部A3と同じ角度位置に摘み部A1を位置決めできるからである。
ここで胴部A2は連結用止め具3の第2基部32に形成された案内孔P1は通過できるが、固定孔P2に入れて90度回転した状態においては、該案内孔P1を通過できない形状を有する。
逆に固定孔P2に入れて離脱できない状態から、回転して固定孔P2から案内孔P1を通過して外に離脱することができる。
また抜止め用スライド足部A3は第1カーテン吊り下げバー10の第1レール部1aの案内溝M1に横方向から入れて、その後、回転することにより離脱できないようにできる。
逆に、第1レール部1aの案内溝M1に入れて離脱できない状態から、回転して案内溝M1から外に離脱することができる。
ここで、抜止め用スライド足部A3の足幅L1は第1レール部1aの案内溝M1の開口幅L3より小さく(L1<L3)、且つ抜止め用スライド足部A3の足長L2は第1レール部1aの案内溝M2の開口幅L3より大きくなっている(L2>L3))。
また案内溝M1の溝幅L4より抜止め用スライド足部A3の足長L2が小さくなっている。
図7は、一連の連結操作を説明する平面図である(表側から見た状態)。
今、第1カーテン吊り下げバー10と第2カーテン吊り下げバー11とが連結される前の状態(図7(A)参照)から両者を連結することとする。
なお、第2カーテン吊り下げバー11の端部には、前述した連結用止め具3がすでに取り付け固定されている。
第1カーテン吊り下げバー10と第2カーテン吊り下げバー11とを連結するには、まず第1カーテン吊り下げバー10と第2カーテン吊り下げバー11とを一直線にし、第1カーテン吊り下げバー10の上に第2カーテン吊り下げバー11を重ねる(図7(B)参照)。
このように90度回動させた状態では胴部A2は案内孔P1からはもはや脱することはできない(図7(D)参照)。
そして抜止め用スライド足部A3の段部も、案内溝M1の開口部に嵌り込んだ状態となる。
これで連結駒Aはその胴部A2が連結用止め具3に固定され、またその抜止め用スライド足部A3は第1カーテン吊り下げバー10の案内溝M1に嵌り込んだ状態となる。
このように第1カーテン吊り下げバー10と第2カーテン吊り下げバー11とを連結する場合、従来のように長尺の第2カーテン吊り下げバー11を大きく旋回する必要は全くなく、連結駒Aを使った簡単な操作だけで良く、両者は簡単に連結される。
このように連結された状態では、抜止め用スライド足部A3が第1カーテン吊り下げバー10の案内溝M1をその長さ方向に自由にスライドすることができる。
この場合、この抜止め用スライド足部A3の上に形成された段部A4が、この案内溝M1の開口部に緩く嵌り込むことで抜止め用スライド足部A3のスライド動作がスムースに行われる。
そして図8(C)のように連結駒Aを90度回転させると、摘み部A1と同様に抜止め用スライド足部A3も90度回転した状態となる。
第1カーテン吊り下げバー10と第2カーテン吊り下げバー11とが、上記のように連結された状態にあるとする。
これを取り外すには、連結駒Aの摘み部A1を摘んで、90度、回動させるだけでよい。
この場合、どちら側に回動させてもかまわない。
連結駒Aを90度、回動させた状態では、抜止め用スライド足部A3は、第2カーテン吊り下げバー11の案内溝M1の開口部と平行になるので、そのまま離脱させることができる。
すなわち連結用止め具3と連結駒Aとが分離される。
以上のような、「スライド」と「回動」の2つの連続動作により、連結駒Aは、連結用止め具3と第2カーテン吊り下げバー11の両方に同時に取り付けられ、また逆に「回動」と「スライド」の2つの連続動作により、連結駒Aは、連結用止め具3と第2カーテン吊り下げバー11の両方から同時に取り外すことができる。
従来のように、カーテン吊り下げバーを大きく旋回するような操作はまったく不要であり、そのための空間も必要とせず、極めて利便性がある。
尚、連結駒Aを90度回転させて、抜止め用スライド足部A3を第1カーテン吊り下げバー10の案内溝M1から取り付け又は取り外しする結合構造は、ここではバヨネット結合構造という。
吊り下げバー同士を連結させる場合に、吊り下げバー自体の回転を全く必要とせず、連結駒を使ってスライドと回動との極めて簡単な操作により連結できるものである。
1b・・・第2レール部(レール部)
2a・・・第1支持部(支持部)
2b・・・第2支持部(支持部)
3・・・連結用止め具
31・・・第1基部
31A・・・弾性片
32・・・第2基部
5・・・カーテンレール
6・・・ランナ
7・・・止め具
8・・・支持具
8a・・・孔
10・・・第1カーテン吊り下げバー
10a,11a,12a・・・前端部
10b,11b,12b・・・後端部
11・・・第2カーテン吊り下げバー
12・・・第3カーテン吊り下げバー
A・・・連結駒
A1・・・摘み部
A2・・・胴部
A3・・・抜止め用スライド足部
A4・・・段部
L1・・・足幅
L2・・・足長
L3・・・開口幅
L4・・・溝幅
K1・・・第1カーテン材(カーテン材)
M1・・・案内溝
N・・・ネジ
Claims (7)
- パネル型カーテンにおける2つのカーテン吊り下げバーを連結するための連結構造であって、長手方向に案内溝を有する第1カーテン吊り下げバーと、該第1カーテン吊り下げバーに重ね合わせた状態でスライド可能で且つ長手方向に案内溝を有する第2カーテン吊り下げバーと、第2カーテン吊り下げバーの端部に取り付けられた連結用止め具と、該連結用止め具に取り付け又は取り外し可能であり且つバヨネット結合により第2カーテン吊り下げバーに取り付け又は取り外し可能な連結駒とを有し、連結駒が第1カーテン吊り下げバーの案内溝に沿ってスライド可能となっていることを特徴とする連結構造。
- 第1カーテン吊り下げバーの連結用止め具には、連結駒を案内するための案内孔と案内された連結駒を回動固定するための固定孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の連結構造。
- 前記連結駒は摘み部と案内孔を介して固定孔に挿入可能な胴部と抜止め用スライド足部とよりなり、胴部が案内孔は通過できるが90度回転した状態では該案内孔を通過できない形状を有することを特徴とする請求項2記載の連結構造。
- 抜止め用スライド足部の上方に段部が形成されており、該段部が第2カーテン吊り下げバーの案内溝の開口部に嵌り込むことを特徴とする請求項3記載の連結構造。
- 抜止め用スライド足部の足幅は第1レール部の案内溝の開口幅より小さく、且つ抜止め用スライド足部の足長は第1レール部の案内溝の開口幅より大きくなっていることを特徴とする請求項3記載の連結構造。
- 第1カーテン吊り下げバーと第2カーテン吊り下げバーは一本のカーテンレールに吊り下げられるものであることを特徴とする請求項1記載の連結構造。
- 連結用止め具と連結駒は合成樹脂材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の連結構造。
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