JP5935637B2 - 吸着ヘッドおよび部品搭載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着ヘッドおよび部品搭載装置に関し、特に、部品を基材上の所望の場所まで移動させて搭載するために、部品を吸着する吸着ヘッドの構造に関する。
従来、一般に、チップ(部品)を所定の位置に搭載するには、下方に開口した吸着口を備えた吸着ヘッドと、該吸着ヘッドに接続された吸着装置と、該吸着ヘッドに吸着されたチップを所定の位置まで搬送する搬送装置と、からなる部品搭載装置が用いられている。
かくのごとき部品搭載装置においては、チップを吸着ヘッドに吸着した状態で、搬送装置によって、該吸着ヘッドを上昇させて、あらかじめ設定した所定の搭載位置まで移動した後、該吸着ヘッドを下降させて、吸着を解除することにより、チップを所定の位置に搭載させ、しかる後、該吸着ヘッドを上昇させて、一連の搭載動作が完了する。
ここで、チップを所定の位置に高精度に搭載するには、チップをコレット(吸着ノズル)の中心または所定位置に対してセンタリングまたは位置決めし、その状態を保ったまま、搬送装置の吸着ヘッドによって所定の搭載位置までチップを移動して、その搭載位置にチップを搭載することが必要である。この位置決めは、コレットの所定位置にチップを位置させることを意味する。コレットは、その下端面に形成したチップ吸着面にチップを吸着する。そこで、該位置決めにより、チップの上面(チップ吸着面に当接されるチップの一面)がチップ吸着面の所定位置に配置される。例えば、チップ吸着面およびチップ上面の双方が矩形であるとき、上記位置決めにより、チップ吸着面の中心とチップ上面の中心とが一致し、かつ、チップ吸着面の一辺とチップ上面の一辺とが平行になるように、チップはチップ吸着面に対して配置される。コレットに対しチップを位置決めして吸着するという処理は、チップ吸着面の所定位置にチップを吸着することと同義である。チップをコレットに対してセンタリングや位置決めをする処理は、一般的には、チップの供給場所とチップの搭載場所との間に、位置決め用の中間ステージを設定し、該中間ステージにてセンタリングや位置決めが行われる。
しかしながら、近年、実装部品の増加や搭載時間の短縮を目的にして、搬送装置の吸着ヘッドの移動速度や加速度が増加傾向にあるため、折角、中間ステージにてチップを吸着ヘッドのコレットに対してセンタリングまたは位置決めしても、その後の搬送中に、チップと吸着ヘッドとの位置がずれて、チップの搭載位置がずれてしまうという課題がある。
また、チップを基材に接合材料を介して搭載する際に、チップ裏面全面に接合材料を万遍なく塗布できるように、チップと接合材料とが接触している状態で、数回の微量往復動作をさせることがあるが、吸着ヘッドのチップに対する吸着力が不十分であったり、あるいは、チップを基材に搭載する際に吸着ヘッドがチップを基材方向へ押し付ける荷重が大き過ぎたりした場合に、チップと吸着ヘッドとの位置がずれて、チップを搭載しようとしたときには、あらかじめ設定した所定の搭載位置からずれてしまうことがある。
かくのごとき問題を解決するための従来技術としては、吸着ヘッド側にチップのセンタリングと位置決めとを行う機構を設ける方法がある。例えば、特許文献1の特開平9−130090号公報「部品実装装置およびその吸着ノズル」に記載のように、チップを吸着させる吸着ヘッドのコレットの近傍に、対向する2つの爪を設け、外部動力により2つの爪を互いに接近する方向に駆動させることによって、搭載ヘッドの中心すなわち吸着ヘッドのコレットの中心に対してチップをセンタリングまたは位置決めを行う方法が提案されている。
しかし、該特許文献1に記載の技術は、2つの爪を駆動させるための駆動源を必要とするので、吸着ヘッドの周辺が複雑になり、コスト増、メンテナンス性の悪化という課題が生じてしまう。
また、例えば、特許文献2の特公昭62−006655号公報「マウント法」に記載のように、チップをコレットに吸着後に、吸着ヘッドを上昇させた際に、コレット外周部に設けられた複数のアームを自動的に閉じさせることによって、チップを中心の位置に位置決めするという方法がある。しかしながら、該特許文献2に記載の技術についても、吸着ヘッドの上下駆動に沿って動作する仕組みが必要となり、前記特許文献1と同じ課題が発生する。
特に、近年、通信機器の発達により、高周波デバイスの需要が伸びているが、高周波デバイスなどに使われているチップには、ガリウム砒素(GaAs)を材料としているものがある。その理由は、GaAsを利用した方が、シリコン(Si)よりも高速で動作し、かつ、消費電力も約3分の1程度と少なく、かつ、小型化も容易という特徴があるためである。ただし、GaAsは、Siに比べ、機械的な強度が脆いため、機械的な過負荷を与えると、チップ割れを起こしてしまう。また、表面保護膜がなく、立体配線も存在するため、吸着用としてチップ表面で接触することができる部分は、4辺に存在する幅30μm程度の切断シロ部分か、またはボンディングパッド部分しかない。すなわち、高周波デバイス用のチップにおいては、チップ表面で接触することができる部分が限られているため、チップと吸着ノズルとのセンタリングや位置決めを正確に行う仕組みが特に重要な要素となってきている。
特開平9−130090号公報(第3−4頁) 特公昭62−006655号公報(第1−3頁)
前述したように、前記特許文献1や前記特許文献2に記載されたような従来の技術においては、次のような解決するべき課題がある。
すなわち、チップを吸着ヘッドへのセンタリングや位置決めを行うための機構部品にコストがかかり、メンテナンスも困難になるという問題がある。その理由は、チップを吸着ヘッドに対してセンタリングや位置決めを行う部材例えば爪やアーム等を駆動させるために、外部動力源や連動して作動する複雑な機構が必要になるためである。
(本発明の目的)
本発明は、かくのごとき課題に鑑みてなされたものであり、簡単な機構で、吸着するチップのセンタリングや位置決めを行うことを可能にし、而して、装置のコストダウンとメンテナンス性の向上とを実現させることができる吸着ヘッドおよび部品搭載装置を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による吸着ヘッドおよび部品搭載装置は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による吸着ヘッドは、コレットによりチップを吸着する構造を有する吸着ヘッドであって、前記コレットの先端に前記チップの上面を吸着するためのチップ吸着面と、真空引きの動作により前記チップ吸着面に前記チップの上面を吸着させるために前記チップ吸着面に貫通して形成されたチップ吸着穴と、前記コレットの側面に貫通した複数の側面吸着穴と、前記コレットの側面に沿って近接した位置であって、かつ、貫通した前記側面吸着穴それぞれに対向した位置にそれぞれの側面部を配置した複数の板ばねと、を少なくとも備え、前記側面吸着穴に対する真空引きにより前記板ばねそれぞれの側面部が前記側面吸着穴に吸着された際に、前記板ばねの先端部が、前記チップ吸着面に平行な方向に移動することを特徴とする。
(2)本発明による吸着ヘッドは、コレットによりチップを吸着する構造を有する吸着ヘッドであって、前記コレットの先端に前記チップの上面を吸着するためのチップ吸着面と、前記吸着したチップの少なくとも1つの側面位置を規制し、前記チップの厚みより低い段差と、真空引きの動作により前記チップ吸着面に前記チップの上面を吸着させるために前記チップ吸着面に貫通して形成されたチップ吸着穴と、前記コレットの側面に貫通した少なくとも1つの側面吸着穴と、前記コレットの側面に沿って近接した位置であって、かつ、貫通した前記側面吸着穴に対向した位置に側面部を配置した少なくとも1つの板ばねと、を少なくとも備え、前記側面吸着穴に対する真空引きにより前記板ばねそれぞれの側面部が前記側面吸着穴に吸着された際に、前記板ばねの先端部が、前記チップ吸着面に平行な方向に移動すると共に、前記吸着したチップの側面に近接または当接して、前記段差と前記板ばねの先端で、前記チップをあらかじめ設定した所定の位置に位置決めする構造とすることを特徴とする。
(3)本発明による部品搭載装置は、吸着ヘッドによって吸着したチップをあらかじめ設定した所定の搭載場所に搬送して実装する部品搭載装置において、前記吸着ヘッドが少なくとも上記(1)又は(2)のいずれかに記載の吸着ヘッドを用いて構成されていることを特徴とする。
本発明の吸着ヘッドおよび部品搭載装置によれば、以下のような効果を奏することができる。
第一の効果は、チップ上面における接触可能部分のチップ吸着面への吸着と板ばね作動によるチップ側面の保持とにより、チップ上面の接触不可部分にチップ吸着面が触れることなく、チップの正確な位置決めを行い、チップを搬送することができることである。
第二の効果は、チップのセンタリングや位置決め用として複雑なメカ機構を必要とせず、チップの吸着動作に連動して、板ばねの作動によりチップをセンタリングまたは位置決めすることができるので、装置のコストダウン、メンテナンスの容易化が可能になることである。
本発明による吸着ヘッドの第1の実施形態を説明するための概略断面図であって、真空引きの動作を行う前の状態を示す図である。 本発明による吸着ヘッドの第1の実施形態を説明するための概略下面図であって、図1Aと同じく、真空引きの動作を行う前の状態を示す図である。 本発明による吸着ヘッドの第1の実施形態を説明するための概略断面図であって、真空引きの動作を行った際の状態を示す図である。 本発明による吸着ヘッドの第2の実施形態を説明するための概略断面図であって、真空引きの動作を行う前の状態を示す図である。 本発明による吸着ヘッドの第2の実施形態を説明するための概略断面図であって、真空引きの動作を行った際の状態を示す図である。 本発明による吸着ヘッドの第3の実施形態を説明するための概略断面図であって、真空引きの動作を行う前の状態を示す図である。 本発明による吸着ヘッドの第3の実施形態を説明するための概略断面図であって、真空引きの動作を行った際の状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1変形例であって、コレット2の側面に弾性体を配置した構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例であって、コレット2の側面に2対の板バネ4を備えた構成の一例を示す概略下面図である。 本発明の第1の実施形態の第3変形例であって、コレット2が円筒形をなし、コレット2の側面に3個の板バネ4を備えた構成の一例を示す概略下面図である。 本発明の第1の実施形態の第4変形例であって、コレット2の下端に位置決め段差15a,15bを設け、2つの板ばね4と位置決め段差15a,15bとの間でチップ3を位置決めする構成の一例を示す概略下面図である。 本発明の第1の実施形態の第5変形例であって、コレット2の下端に位置決め段差15a,15bを設け、先端が先割れとなった板ばね4との間でチップ3を位置決めする構成の一例を示す概略下面図である。
以下、本発明による吸着ヘッドおよび部品搭載装置の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による吸着ヘッドについて説明するが、部品を搭載するための吸着ヘッドとしてかかる吸着ヘッドを実装した部品搭載装置として実施するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、先端に、チップを吸着するチップ吸着面と、前記チップ吸着面に設けられたチップ吸着穴と、前記チップ吸着面にほぼ垂直な側面に設けられた側面吸着穴と、前記側面吸着穴に対して吸着可能に近接して配置された板ばねとからなり、前記板ばねの先端部が前記チップ吸着面に吸着されるチップの側面近傍に配置されており、前記板ばねが前記側面吸着穴に吸着された際に、前記板ばねの先端部がチップの側面方向に移動して、チップにさらに近接または当接することにより、チップをセンタリングまたは位置決めするという構造を備えた吸着ヘッドを実現していることを、主要な特徴としている。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について図1A、図1B及び図1Cを参照しながら詳細に説明する。図1A及び図1Cは、本発明による吸着ヘッドの第1の実施形態を説明するための概略断面図である。図1Aは真空引きの動作を行う前の状態を示す断面図であり、図1Cは真空引きの動作を行った際の状態を示す断面図である。なお、図1Aは、搭載ヘッドにより、搭載対象のチップが存在している位置まで吸着ヘッドが移動して、該チップを吸着しようとする直前の状態を示している。図1Bは図1Aの状態(真空引きの動作を行う前の状態)における第1の実施形態を説明するための概略平面図である。図1Aは、図1BのAA線で紙面に直交する方向に切断し、切断面を矢視方向に見た断面図である。
図1Aに示す断面図において、コレット2(吸着ノズル)の上部は鍔部21をなしていて、この鍔部21が搭載ヘッド1の下面に吸着または機械的に固定されている。コレット2の中心には、チップ3を吸着するための貫通孔がコレット2の上面側から先端側に向かって垂直方向に設けられている。この貫通孔は、コレット吸着穴6およびチップ吸着穴11でなっている。コレット吸着穴6は、搭載ヘッド1の搭載ヘッド側吸着穴5に連通するための穴である。また、チップ吸着穴11はコレット2の先端にチップ3を吸着するための穴である。コレット吸着穴6には、コレット吸着穴6の軸に関し対称であって、左右方向の一対の側面吸着穴12と、やはりコレット吸着穴6の軸に関し対称であって、それに直交し、前後方向に伸びる一対の側面吸着穴12とが設けてある。側面吸着穴12はコレット吸着穴6に連通している。側面吸着穴12の軸は、コレット吸着穴6の軸に直交し、コレット2の先端における平面を形成するコレット吸着面2bに平行である。
また、コレット2には、4枚の板ばね4が板ばね固定部材7で固定されている。4枚の板ばね4のうちの2枚は左右方向に対向して配置されて互いに対を成し、他の2枚は前後方向に対向して配置され互いに対を成している。対を成す板ばね4はコレット吸着穴6の軸に関し対称な位置に配置されている。板ばね4は先端部4a、底面部4bおよび側面部4cでなる。板ばね固定部材7は、コレット天面(コレット鍔21の下面)2aに板ばね4の底面部4bを固定している。板ばね4の側面部4cは、コレット2の側面2cに沿って近接して配置してある。側面部4cは、底面部4bから直角に折り曲がっており、図1Aの状態では、コレット吸着穴6の軸に平行である。先端部4aは、側面部4cの先端から内側に折れ曲がっている。各板ばね4は、コレット2の側面に設けられた各側面吸着穴12に対応して設けてあり、各板ばね4の側面部4cは、各側面吸着穴12の近傍に対向する形で位置している。板ばね4の先端部4aは、コレット天面2aに平行になるように、側面部4cから、底面部4bとは反対方向に、ほぼ90°に折り曲げられている。チップ3の上面(表面)がチップ吸着穴11によってチップ吸着面2bに吸着され、先端部4aがチップ3の側面近傍に位置した状態(図1C)において、先端部4aはチップ3の側面にさらに近接または当接するような形状にされている。図1Aおよび図1Cに現れているように、複数の板ばね4それぞれは、底面部4bがコレット2の天面2aに固定され、かつ、先端部4aと底面部4bとが側面部4cに対して互いに反対方向にほぼ直角に曲げられたZ字状の形状をなしている。
ここで、板ばね固定部材7は、ねじやリベットのような部品を締結するための部材によって構成されるものであるが、直接溶接して固定するものであっても良い。また、複数の板ばね4それぞれは、同一の材質からなり、ほぼ等しい形状に形成されており、複数の板ばね4それぞれの応力はほぼ等しく、かつ、先端部4aの厚さ(チップ3の側面に対向する端部におけるチップ3の厚さ方向の寸法)は、チップ3厚さ(コレット吸着穴6の軸方向におけるチップ3の側面の寸法)よりも薄い厚さである。チップ3厚さに対する先端部4aの厚さがこのように設定してあるので、先端部4aそれぞれが、チップ3の側面部に当接した際に、チップ3の側面部に対してほぼ等しい応力を加える状態になり、かつ、先端部4aそれぞれがチップ3の側面に位置した状態において、いずれの先端部4aも、チップ3の下面より下にはみ出すことはなく、チップ3を吸着した状態で、チップ3が置かれている基材の表面に接触することはない。
また、チップ吸着面2bは、チップ3の上面(表面)を吸着するために、コレット2の先端に設けられたチップ吸着穴11の周辺部を覆う面として形成されている。しかし、チップ3の上面(表面)に接触不可能なエリア(接触不可エリア3a)が存在している場合には、チップ3を吸着した状態において接触不可エリア3aが位置することになるチップ吸着面2b上には、凹面状のザグリ10を設けて、チップ吸着面2bがチップ3の接触不可エリア3aに接触しないような形状にし、チップ吸着面2bがチップ3の接触可能エリアだけに接触してチップ3を吸着することができる構造としている。
図1Bに示すように、チップ3を吸着ヘッドのチップ吸着面2bに吸着するために、真空引き8の動作により、搭載ヘッド1に設けられた搭載ヘッド側吸着穴5が真空に引かれると、コレット2に設けられたコレット吸着穴6とチップ吸着穴11とを通じて、チップ3がコレット2のチップ吸着面2b側に引き寄せられ、チップ3の上面がコレット2のチップ吸着面2bに吸着される。
さらに、コレット吸着穴6に連通している側面吸着穴12も、同時に真空に引かれるので、図1Cの板ばねの動作9に示すように、側面吸着穴12の近傍に、側面吸着穴12に対向して位置している板ばね4の側面部4cがコレット2の側面側2cに引き寄せられる。その結果、チップ3の側面に対向して位置している板ばね4の先端部4aがチップ3にさらに近づいて、チップ3の側面部に軽く接触し、又は近接する。同一材質、同一形状の偶数枚(図1A、図1B、図1Cに示す例では4枚)の板ばね4の底面部4bそれぞれは、コレット2のコレット吸着穴6の軸に対して対称の位置に固定して配置されているので、複数の板ばね4それぞれの均等な応力によって、板ばね4それぞれの先端部4aは、チップ3の側面側に軽く当接するか又は近接する。先端部4aがチップ3の側面に軽く当接することにより、複雑なメカ機構を用いることなく、簡単に、チップ3がコレット2の中央すなわちコレット吸着穴6の中心に対してセンタリングまたは位置決めされることになる。先端部4aをチップ3の側面から僅かな距離にまで近接した場合にも、先端部4aとチップ3の側面との距離を適切に設定しておくことにより、チップ3がチップ吸着面2bに平行な方向に移動できる範囲を限定するので、チップ3を許容範囲内に位置決めした状態で、チップ3をチップ吸着面2b上に保持できる。
なお、コレット2のチップ吸着面2bとチップ3の上面とが互いに接触した状態になってから、真空引き8の動作による吸着を開始しようとする場合、板ばね4の先端部4aが、チップ3の側面部を押しても、チップ3とコレット2との接触面の摩擦のため、チップ3が動きにくくなる。したがって、コレット2のチップ吸着面2bとチップ3の上面とが接触しない或る程度の隙間が残っている状態から吸着を開始することが望ましい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図2A及び図2Bを参照しながら詳細に説明する。図2A及び図2Bは、本発明による吸着ヘッドの第2の実施形態を説明するための概略断面図であり、図1の場合と同様、図2Aは真空引きの動作を行う前の状態を示す断面図であり、図2Bは真空引きの動作を行った際の状態を示す断面図である。なお、図2Aは、図1Aの場合と同様、搭載ヘッドにより、搭載対象のチップが存在している位置まで吸着ヘッドが移動して、該チップを吸着しようとする直前の状態を示している。
本第2の実施形態においては、図2Aの断面図に示すように、板ばね41の形状が、図1の板ばね4の場合と異なり、短辺側を形成する先端部41aと鈍角に外側に曲げられた状態の長辺側を形成する側面部41cとからなるL字型の形状をしている。符号41bは、側面部41cの片方の端部であって、先端部41aとは反対側の端部を示している。板ばね41は、この端部41bの近傍において、板ばね固定部材7によってコレット側面2cに固定されている。外側に鈍角に曲げられた状態の側面部41cが、先端部41aに近づくにしたがって、コレット2のコレット側面2cから離隔していく状態で、コレット2のコレット側面2cに沿うように近接して配置されている。
図2Bに示すように、チップ3を吸着ヘッドのチップ吸着面2bに吸着するために、真空引き8の動作により、搭載ヘッド1に設けられた搭載ヘッド側吸着穴5が真空に引かれると、図1Cの場合と同様、コレット2に設けられたコレット吸着穴6とチップ吸着穴11とを通じて、チップ3がコレット2のチップ吸着面2b側に引き寄せられ、チップ3の上面がコレット2のチップ吸着面2bに吸着される。
さらに、コレット吸着穴6と連通した状態でコレット2の側面に設けられた側面吸着穴12も、同時に真空に引かれるので、図2Bの板ばねの動作9に示すように、側面吸着穴12の近傍に対向して位置している板ばね41の側面部41cの外側に曲げられた部分がコレット2の側面2C側に引き寄せられる。その結果、チップ3の側面に対向し、この側面に近接して位置している板ばね41の先端部41aがチップ3にさらに近づいて、チップ3の側面部に軽く当接し、又は近接する。同一材質、同一形状の対をなす複数枚(例えば、一対(2枚))の板ばね41の端部41bそれぞれは、コレット2のコレット吸着穴6の中心に対して対称の位置に固定して配置されて、板ばね固定部材7によって固定されている。そこで、複数の板ばね41それぞれから受ける均等な応力によって、板ばね41それぞれの先端部41aは、チップ3の側面側に軽く当接又は近接して、図1Cの場合と同様、複雑なメカ機構を用いることなく、簡単に、チップ3がコレット2の中央すなわちコレット吸着穴6の中心に対してセンタリングまたは位置決めされることになる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図3A及び図3Bを参照しながら詳細に説明する。図3A及び図3Bは、本発明による吸着ヘッドの第3の実施形態を説明するための概略断面図であり、図1A及び図1Cならびに図2A及び図2Bの場合と同様、図3Aは真空引きの動作を行う前の状態を示す断面図であり、図3Bは真空引きの動作を行った際の状態を示す断面図である。なお、図3Aは、図1A及び図2Aの場合と同様、搭載ヘッドにより、搭載対象のチップが存在している位置まで吸着ヘッドが移動して、該チップを吸着しようとする直前の状態を示している。
本第3の実施形態においては、図3Aの断面図に示すように、実装するチップ3のサイズが、吸着ヘッドのチップ吸着面2bのサイズとほぼ等しい場合を対象にしている。この実施形態では、板ばね42の形状が、図1A及び図1Cの板ばね4ならびに図2A及び図2Bの板ばね41の場合と異なり、鈍角に外側に曲げられた状態の側面部42cと同じ平面に先端部42aが形成されている平板状である。符号42bは、側面部42cの片方の端部であって、先端部42aとは反対側の端部を示している。板ばね42は、この端部42bの近傍において、板ばね固定部材7によって、コレット側面2cにほぼ接触する如くに近接して、コレット側面2cに沿って配置され、コレット側面2cに固定されている。
図3Bに示すように、チップ3を吸着ヘッドのチップ吸着面2bに吸着するために、真空引き8の動作により、搭載ヘッド1に設けられた搭載ヘッド側吸着穴5が真空に引かれると、図1Cの場合と同様、コレット2に設けられたコレット吸着穴6とチップ吸着穴11とを通じて、チップ3がコレット2のチップ吸着面2b側に引き寄せられ、チップ3の上面がコレット2のチップ吸着面2bに吸着される。
さらに、コレット吸着穴6と連通した状態でコレット2の側面に設けられた側面吸着穴12も、同時に真空に引かれるので、図3Bの板ばねの動作9に示すように、側面吸着穴12の近傍に対向して位置している板ばね42の側面部42cの外側に曲げられた部分がコレット2の側面2c側に引き寄せられ、その結果、チップ3の側面に近接して位置している板ばね42の先端部42aがチップ3にさらに近づいて、チップ3の側面部に近接する。同一材質、同一形状の複数枚(例えば一対(2枚))の板ばね42の端部42bそれぞれは、コレット2のコレット吸着穴6の中心に対して対称の位置に配置されて、板ばね固定部材7によって固定されているので、複数の板ばね42それぞれの均等な応力によって、板ばね42それぞれの先端部42aは、チップ3の側面2c側に近接してチップ3を固定し若しくは把持し、またはチップ吸着面2bに平行は方向にチップ3が移動するの範囲を制限する状態になり、図1Cまたは図2Bの場合と同様、複雑なメカ機構を用いることなく、簡単に、チップ3がコレット2の中央すなわちコレット吸着穴6の中心に対してセンタリングまたは位置決めされることになる。図3Bに現れているように、この実施の形態では、板ばね42の側面部42cの外側に曲げられた部分がコレット2の側面2c側に引き寄せられ、側面部42cの外側に曲げられた部分が平板状になり、側面2cと平行になったとき、互いに対向する左右の板ばね42の先端部42aの距離はチップ3の横方向の長さより僅かに大きいので、板ばね42の先端部42aはチップ3の側面に近接するが、チップ3の側面と先端部42aとは僅かに離れていて、両者は接触していない。このように、チップ3の側面と先端部42aとが当接することなく、両者が僅かに離隔していても、チップ3が左右方向に移動しうる範囲は互いに対向する左右の板ばね42の先端部42aの間隔内であるから、それら両先端部42aの間隔を所定の距離に設定しておくことにより、許容範囲内で、チップ3をコレット2に位置決めできる。チップ3の位置決めに加えて、両板ばね42の先端部42aをチップ3に当接させ、チップ3の保持をさせようとするときは、コレット2の幅をチップ3の幅より僅かに小さくし、ひいては図3Bの状態における両板ばね42の先端部42aの間隔をチップ3の幅より僅かに小さくすればよい。
(実施形態の動作の説明)
次に、本発明による第1の実施形態として図1A、図1B及び図1Cに示した吸着ヘッドの動作の一例についてさらに詳細に説明する。ここで、図1A、図1B及び図1Cに示した吸着ヘッドの吸着対象物であるチップ3は、半導体パッケージに使用されるチップであり、該チップ3の材質は、シリコン(Si)やガリウム砒素(GaAs)などからなっているものとする。以下には、図1A、図1B及び図1Cに示した吸着ヘッドを用いて、かくのごとき材質のチップ3を、コレット2のコレット吸着穴6の中心位置に対してセンタリングまたは位置決めした状態を維持したまま、あらかじめ設定された所定の位置まで搬送して、基材に搭載する動作の一例を詳細に説明する。第2ならびに第3の実施形態として図2A及び図2Bならびに図3A及び図3Bそれぞれに示した吸着ヘッドの場合も、全く同様の動作であり、ここでのさらなる説明は省略する。
図1A、図1B及び図1Cに示した吸着ヘッドにおいて、コレット2の上面は、前述したように、搭載ヘッド1の下面に吸着または締結により固定されている。搭載ヘッド1は、上下左右方向に自在に移動することができる構造を有しており、チップ3を吸着する場合には、搭載ヘッド1を駆動させて、実装しようとするチップ3が存在する場所まで、搭載ヘッド1を移動させた後、搭載ヘッド1に固定されたコレット2とともに、チップ3に向かって下降させる。コレット2のチップ吸着面2bとチップ3の上面との間隔が例えば0.1mmになった時点で、搭載ヘッド1の下降を停止させ、チップ3を吸着するために、搭載ヘッド側吸着穴5より真空引き8の動作を開始させる。
コレット2のコレット天面2a上においてコレット吸着穴6の中心位置に対して対称な位置に板ばね固定部材7によって複数(例えば2個)の底面部4bそれぞれが固定されている状態のコレット2に設けられたコレット吸着穴6は、前述したように、搭載ヘッド側吸着穴5のみならず、コレット2のチップ吸着穴11と側面吸着穴12とにも連通している。したがって、搭載ヘッド側吸着穴5が真空に引かれると、コレット吸着穴6を介してチップ吸着穴11および側面吸着穴12も真空に引かれることになるので、コレット2の側面2cに沿って側面部4cそれぞれが近接配置された複数の板ばね4は、側面吸着穴12における真空引きの圧力が例えば−70kPaに達すると、側面部4cそれぞれがコレット2の側面2cに近づくように動作する。
この結果、側面部4cそれぞれからほぼ直角に折れ曲がった状態にある板ばね4の先端部4aそれぞれは、図1Cに示したように、チップ3の側面部それぞれに対して均等な応力で軽く接触した状態になり、チップ3は、板ばね4によってコレット吸着穴6の中心位置に対してセンタリングまたは位置決めされると同時に、コレット吸着穴6に連通して真空に引かれているチップ吸着穴11により、チップ3の上面(表面)がコレット2のチップ吸着面2bに吸着固定される。なお板ばね4の先端部4aはチップ3の側面部に接触することにより、チップ3をコレット吸着穴6の中心位置に対してセンタリングまたは位置決めするのであるが、先端部4aがチップ3の側面部に一旦接触した後に、両者が僅かに離れて、非接触状態になっても、チップ3がコレット吸着穴6の中心位置に対して、所定の精度でもってセンタリングまたは位置決めされることは可能である。
なお、チップ3の上面(表面)に接触不可エリア3aが存在している場合は、図1に示したように、コレット2のチップ吸着面2bに凹面状のザグリ10を設けることによって、チップ3の接触不可エリアがチップ吸着面2bに接触する状態を回避し、チップ3の上面(表面)の接触可能エリアのみをチップ吸着面2bに吸着させることができる。
しかる後、コレット2に吸着されてコレット吸着穴6の中心位置に対してセンタリングまたは位置決めされたチップ3を、搭載ヘッド1によって搬送させて、あらかじめ設定された所定のチップ搭載場所の真上まで移動させ、センタリングまたは位置決めされたチップ3が搭載場所の中心位置に正確に位置付けされる。その後、搭載ヘッド1を下降させて、チップ搭載場所の搭載面とチップ3の下面とが接触した時点で、搭載ヘッド1の下降を停止させる。その結果、チップ3の下面は、接合材料を介してチップ搭載場所の搭載面上に正確に固定されることになる。
しかる後、搭載ヘッド1の搭載ヘッド側吸着穴5に対する真空引き8が解除されると、板ばね4は、元の状態に戻り、チップ3の側面と板ばね4の先端部4aとの間隙は拡大され、チップ3が先端部4aの当接によって位置決め保持されていた場合は、チップ3の保持が解除される。その後、搭載ヘッド1が上昇し、チップ3の搭載動作が完了する。
かくのごとく、チップ吸着穴11と側面吸着穴12とを別系統にすることによって、側面吸着穴12の真空引きにより、板ばね4を動作させ、チップ3を水平方向にセンタリングまたは位置決めした状態にするとともに、ほぼ同時に、チップ吸着穴11の真空引きによって、吸着ヘッドのチップ吸着面2bにチップ3を吸着固定することができる。
また、図4に示すように、板ばね4の側面部4cと、側面吸着穴12が存在するコレット2の側面2cとの間に、あらかじめ設定した適当な弾性係数と厚みとを有する弾性体13を配置するようにしても良い。図4は、図1A、図1B及び図1Cに示した吸着ヘッドのコレット2の側面に弾性体13を配置した場合の一例であって、本発明の第1の実施形態の第1の変形例を示す概略断面図である。
図4に示すように、コレット2の側面の先端側に近い位置に弾性体13を配置することによって、吸着動作により板ばね4がコレット2の側面側に急速に動いたとしても、板ばね4の側面部4cが、介在する弾性体13に当接することになり、板ばね4の先端部4aがチップ3の側面に当接した際の衝撃を和らげ、チップ3の破損を防止することができる。なお、図4には、図1A、図1B及び図1Cの吸着ヘッドの場合を示したが、図2A及び図2Bならびに図3A及び図3Bに示した吸着ヘッドの場合にも、衝撃吸収用の弾性体を全く同様に適用することができることは言うまでもない。
以上には本発明の第1ないし第3の実施の形態について詳しく説明したが、本発明がこれら実施形態に限定されるものではないことを例示するために、次に第1の実施形態の変形例を更に挙げる。図5は、図1A、図1B及び図1Cに示した本発明の第1の実施形態の第2変形例であって、コレット2の側面に2対の板バネ4を備えた構成の一例を示す概略下面図である。図5の変形例の吸着ヘッドでは、チップ3の長手方向の側面に2対の板バネ4を近接または当接して、チップ3の位置決めを行うので、位置決めの精度を図1A、図1B及び図1Cの吸着ヘッドより更に高めることができる。
図6は、本発明の第1の実施形態の第3変形例であって、コレット2が円筒形をなし、コレット2の側面に3個の板バネ4を備えた構成の一例を示す概略下面図である。この第3変形例の吸着ヘッドはチップ3が円板型であるときに特に有効である。円板型のチップ3を3個の板バネ4で120度ずつ異なる3方から位置決めするので、高い精度で位置決めできる。
図7は、本発明の第1の実施形態の第4変形例であって、コレット2の下端に位置決め段差15a,15bを設け、2つの板ばね4と位置決め段差15a,15bとの間でチップ3を位置決めする構成の一例を示す概略下面図である。コレット下端面2dは、チップ吸着面2bに平行であり、チップ吸着面2bより位置決め段差15aおよび15b分だけ下方に位置する。位置決め段差15aおよび15bは、コレット下端面2dとチップ吸着面2bとの距離である。そして、位置決め段差15aおよび15bは、チップ3の厚みより僅かに小さく、同じ寸法である。この図7の第4変形例の吸着ヘッドでは、図1A,図1B及び図1Cの実施の形態に比べ、板バネの数が半分で足りるので、構成を簡単にできる。
図8は、本発明の第1の実施形態の第5変形例であって、コレット2の下端に位置決め段差15a,15bを設け、先端が先割れとなった板ばね4との間でチップ3を位置決めする構成の一例を示す概略下面図である。符号4eおよび4fは、板ばね4における先割れ部の側面を示している。側面4eと位置決め段差15aとの間、および側面4fと位置決め段差15bとの間で、チップ3の位置決めを行う。本図に示す第5変形例の吸着ヘッドでは、図7の吸着ヘッドにおけると同様に、コレット2に位置決め段差15aおよび15bを設け、コレット下端面2dより位置決め段差15aおよび15b分だけ下方にチップ吸着面2bを設けている。この図8の吸着ヘッドでは、板ばね4が1個で足りるから、図7のものより更に構成を簡単にできる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 搭載ヘッド
2 コレット
2a コレット天面
2b チップ吸着面
2c コレット側面
2d コレット下端面
3 チップ
3a 接触不可エリア
4 板ばね
4a 先端部
4b 底面部
4c 側面部
4e 板ばね4の先割れ部における一方の側面
4f 板ばね4の先割れ部における他方の側面
5 搭載ヘッド側吸着穴
6 コレット吸着穴
7 板ばね固定部材
8 真空引き
9 板ばねの動作
10 ザグリ
11 チップ吸着穴
12 側面吸着穴
13 弾性体
15a 位置決め段差
15b 位置決め段差
21 コレット鍔部
41 板ばね
41a 先端部
41b 端部
41c 側面部
42 板ばね
42a 先端部
42b 端部
42c 側面部

Claims (10)

  1. コレットによりチップを吸着する構造を有する吸着ヘッドにおいて、前記コレットの先端に前記チップの上面を吸着するためのチップ吸着面と、真空引きの動作により前記チップ吸着面に前記チップの上面を吸着させるために前記チップ吸着面に貫通して形成されたチップ吸着穴と、前記コレットの側面に貫通した複数の側面吸着穴と、前記コレットの側面に沿って近接した位置であって、かつ、貫通した前記側面吸着穴それぞれに対向した位置にそれぞれの側面部を配置した複数の板ばねと、を少なくとも備え、前記側面吸着穴に対する真空引きにより前記板ばねそれぞれの側面部が前記側面吸着穴に吸着された際に、前記板ばねの先端部が、前記チップ吸着面に平行な方向に移動することを特徴とする吸着ヘッド。
  2. 前記側面吸着穴に対する真空引きにより、前記板ばねの前記先端部が前記チップ吸着面に吸着された状態の前記チップの側面に近接または当接して、前記チップをあらかじめ設定した所定の位置に位置決めする構造とすることを特徴とする請求項1に記載の吸着ヘッド。
  3. 前記側面吸着穴に対する真空引きにより発生する複数の前記板ばねの合力がゼロであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の吸着ヘッド。
  4. コレットによりチップを吸着する構造を有する吸着ヘッドにおいて、前記コレットの先端に前記チップの上面を吸着するためのチップ吸着面と、前記吸着したチップの少なくとも1つの側面位置を規制し、前記チップの厚みより低い段差と、真空引きの動作により前記チップ吸着面に前記チップの上面を吸着させるために前記チップ吸着面に貫通して形成されたチップ吸着穴と、前記コレットの側面に貫通した少なくとも1つの側面吸着穴と、前記コレットの側面に沿って近接した位置であって、かつ、貫通した前記側面吸着穴に対向した位置に側面部を配置した少なくとも1つの板ばねと、を少なくとも備え、前記側面吸着穴に対する真空引きにより前記板ばねそれぞれの側面部が前記側面吸着穴に吸着された際に、前記板ばねの先端部が、前記チップ吸着面に平行な方向に移動すると共に、前記吸着したチップの側面に近接または当接して、前記段差と前記板ばねの先端で、前記チップをあらかじめ設定した所定の位置に位置決めする構造とすることを特徴とする吸着ヘッド。
  5. 前記チップ吸着穴と前記側面吸着穴とが内部で互いに連通し、前記側面吸着穴に対する真空引きと前記チップ吸着穴に対する真空引きとを同時に行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の吸着ヘッド。
  6. 前記先端部は前記側面部の長手方向の一方の端部であり、
    前記板ばねが、前記側面部と、前記先端部と、該側面部の長手方向の他方の端部である他端部とでなり、
    前記他端部が前記コレットの天面に固定され、かつ、前記先端部と前記他端部とが前記側面部に対して互いに反対方向にほぼ直角に曲げられたZ字状の形状、または、前記他端部が前記コレットの側面に固定され、かつ、前記先端部が前記側面部に対してほぼ直角に曲げられたL字状の形状、または、前記他端部が前記コレットの側面に固定され、前記側面部が該他端部から鈍角に曲げられ、かつ、前記先端部が前記側面部と同じ平面に形成されている平板状の形状、の内のいずれかの形状を前記板ばねがなしていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の吸着ヘッド。
  7. 前記側面吸着穴に対する真空引きにより前記チップを前記チップ吸着面に平行な方向に移動させるときに該チップに近接し又は当接する前記先端部の厚さが、対向する前記チップの側面の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の吸着ヘッド。
  8. 前記チップの上面に接触不可エリアが存在している場合、前記チップの上面が前記チップ吸着面に吸着された状態において、前記チップ吸着面に対する前記接触不可エリアの接触を回避する凹面状のザグリが前記チップ吸着面に形成してあることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の吸着ヘッド。
  9. あらかじめ設定した弾性係数と厚みとを有する弾性体が、前記板ばねの側面部と前記コレットの側面との間に配置してあることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の吸着ヘッド。
  10. 吸着ヘッドによって吸着したチップをあらかじめ設定した所定の搭載場所に搬送して実装する部品搭載装置において、前記吸着ヘッドが請求項1ないし9のいずれかに記載の吸着ヘッドを用いて構成されていることを特徴とする部品搭載装置。
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