JP5930754B2 - ロボット装置の制御方法及びロボット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手先が対象物に柔軟に接触できるロボット装置の制御方法及びロボット装置に関するものである。好適には、作業ロボットや脚式移動ロボットに適用される。
マニピュレータの制御方法において、手先が対象物に柔軟に接触できることが重要になってきている。これを産業ロボットに応用すれば、ロボット装置と人間との共同作業が実現でき、手先の柔軟性の方向を制御することにより部品の嵌め合い作業等が容易になる。また、これを脚式移動ロボットに応用すれば、地面に柔らかく接地することで胴体に対する衝撃を和らげることができ、段差を吸収することで不整地を安定に歩行することを可能となる。
手先の柔軟性の制御を実現するために、手先に力センサを装着するインピーダンス制御や、人工筋肉アクチュエータを用いる制御等が行われている。人間の筋はアクチュエータであると同時に、粘弾性可変の制御機構であることが知られている。人工筋肉の中でも、特にMcKibben型人工筋肉に代表される空気圧ゴム人工筋肉は、粘弾性特性が筋に類似している。そこで、マニピュレータに配置されている人工筋肉アクチュエータの柔らかさを制御することで、任意の手先の柔軟性で対象物に接触することができる。しかし、人工筋肉アクチュエータは、粘弾性特性に非線系性を有している、収縮方向のみに力を発生するため拮抗配置して制御を行う必要がある、などの理由で制御性に難があることが知られている。
これに対し、筋の粘弾性特性を含むマニピュレータのモデルと、修正値計算部を用いて関節角度と手先の柔軟性を同時制御するためのフィードフォワード入力を生成する技術が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1では、モデルを用いて制御入力が与えられた時の関節角度と人工筋肉アクチュエータの粘弾性係数を出力し、関節角度を目標値と比較する。そして、関節角度と目標値との誤差を修正値計算部に逆伝播させ、フィードフォワード入力を修正する。修正されたフィードフォワード入力を再びモデルに与える操作を繰り返し、徐々にフィードフォワード入力を求めている。
特許第3436320号公報
上記特許文献1では、フィードフォワード制御により関節角度と手先の柔軟性の同時制御を行っている。しかし、人工筋肉アクチュエータを最小の制御入力で拮抗駆動するための研究例はこれまで見られない。制御入力を最小化するには、関節角度の目標軌道に対応する手先柔軟性を考慮し、それを制御入力と同時に最適化する必要がある。しかし、上記特許文献1のフィードフォワード制御は、手先柔軟性の目標剛性が予め与えており、それを最適化するアルゴリズムは含まれていない。
そこで、本発明は、関節角度の軌道制御において、トルク指令値と同時に関節剛性指令値の最適化を行い、最小の駆動力指令値でリンクの拮抗駆動を行うことを目的とするものである。
本発明は、基体に関節を介して旋回可能に連結されたリンクと、前記基体に対して互いに反対方向に前記リンクを引っ張る駆動力を発生して、駆動力の差により前記関節にトルクを付与すると共に、駆動力の和により前記関節に剛性を付与する一対のアクチュエータと、を備え、前記各アクチュエータの各駆動力指令値を求めて、前記各アクチュエータに発生させる駆動力が前記各駆動力指令値となるように、前記各アクチュエータを制御することにより、前記関節の関節角度を目標軌道に追従させるロボット装置の制御方法において、前記リンクの逆動力学により、前記目標軌道、前記目標軌道の角速度、前記目標軌道の角加速度、前記各駆動力指令値の合計値を示す関節剛性指令値を用いて、前記関節に必要なトルクを示すトルク指令値を演算するトルク指令値演算工程と、前記関節剛性指令値と、前記トルク指令値の絶対値を前記リンクのモーメントアーム径で割った値との差分を演算し、前記関節剛性指令値から、前記差分に0よりも大きく1以下の係数を乗じた値を引く演算を行うことで、前記関節剛性指令値を変更する変更演算工程と、前記差分が所定値以下に収束するまで、前記トルク指令値演算工程及び前記変更演算工程の演算を反復して行う反復工程と、前記差分が所定値以下に収束した場合、前記関節剛性指令値及び前記トルク指令値を用いて、前記各駆動力指令値を演算する駆動力指令値演算工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、関節の剛性と関節の軌道とを同時に最適化する反復演算アルゴリズムにより、目標軌道に対して最小の駆動力指令値でアクチュエータを拮抗駆動するフィードフォワード入力を生成することが可能となる。駆動力指令値を最小にすることで、例えばMcKibben型人工筋肉では消費する空気の量を最小にすることができる。これにより、タンク等の搭載型の空気源を用いるロボット装置では稼働時間を延長することが可能となる。
筋の粘弾性モデルを示す図である。 本発明の第1実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における制御部のブロック線図である。 本発明の第1実施形態における目標軌道を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2実施形態における制御部のブロック線図である。 本発明の第2実施形態におけるシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態における制御部のブロック線図である。 本発明の第3実施形態における制御部のフィードフォワード制御のブロック線図である。 本発明の第3実施形態におけるスティフネス楕円を説明する図である。 本発明の第3実施形態における軌道設計を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置に適用されるアクチュエータの粘弾性モデルを示す図である。本第1実施形態では、ロボット装置として、空気圧式の人工筋肉アクチュエータを用いたマニピュレータの関節角度と関節の剛性の同時制御を例として説明する。
(1)モデリング
人工筋肉アクチュエータは、筋の粘弾性と呼ばれる特性と類似する特性を有するアクチュエータである。人工筋肉アクチュエータは、図1に示すように、力発生要素と弾性要素と粘性要素を用いてモデル化される。ここで、力発生要素の収縮力をu、収縮方向を正とする筋の収縮量をxとする。収縮速度は、以下の式となる。
Figure 0005930754
また、kを弾性力定数、bを粘性力定数、Fを筋収縮力とする。このとき、筋の粘弾性特性は、
Figure 0005930754
とモデル化され、筋収縮力の弾性力、粘性力は、力発生要素の収縮力uに比例するという非線形要素を有する点が特徴的である。
次に、本第1実施形態のロボット装置を図2に示す。図2に示すロボット装置100は、いわゆる1リンクマニピュレータであり、リンク101と、一対のアクチュエータe,fからなる駆動部120と、基体であるベース部材103及びベース部材103から延びる棒状のアーム部材104とを備えている。リンク101は、アーム部材104に関節105を介して旋回可能に連結されている。
なお、本第1実施形態では、この基体として、図2に示すように、ベース部材103及びアーム部材104で構成される場合について説明するが、これに限定するものではない。例えば、基体が、脚式移動ロボットの胴体や作業ロボットの台座部、リンク101に連結される別のリンク等であってもよい。
各アクチュエータe,fは、一関節筋アクチュエータであり、一端が基体であるベース部材103に接続され、他端がリンク101の基端101aに接続されて、駆動力(収縮力)の差によりリンク101を揺動させるように拮抗配置されている。つまり、アクチュエータe,fは、リンク101を挟んでリンク101の両側に対称配置されている。
また、ロボット装置100は、各アクチュエータe,fの駆動力を各駆動力指令値により設定して、リンク101の動作を制御する制御部150を備えている。
各アクチュエータe,fは、図1に示す空気圧式の人工筋肉アクチュエータである。人工筋肉アクチュエータは収縮方向にのみ力を発生するため、関節105を任意の角度に位置決めするために、図2に示すように拮抗して配置されている。つまり、各アクチュエータe,fは、ベース部材に対して互いに反対方向にリンク101を引っ張る駆動力を発生する。各アクチュエータe,fは、人工筋肉からなる一関節筋アクチュエータであるので、収縮することにより駆動力が発生する。したがって、アクチュエータe,fの収縮力が駆動力となる。
拮抗配置されたアクチュエータe,fの力発生要素の駆動力(収縮力)をそれぞれue1,uf1、アーム部材104に対するリンク101の角度、つまり関節105の角度をθ、リンク101の慣性モーメントをIとする。また、リンク101のモーメントアーム径、つまりリンク101の旋回中心点とリンク101におけるアクチュエータe,fの接続点との長さをrとする。運動方程式は、以下の式(2)となる。
Figure 0005930754
式(2)の右辺第一項における収縮力ue1,uf1の差が関節105に回転トルクを与え、右辺第二、第三項における収縮力ue1,uf1の和が関節105に対する剛性および粘性を変動させることがわかる。つまり、アクチュエータe,fは、駆動力の差により関節105にトルクを付与すると共に、駆動力の和により関節105に剛性を付与する。
(2)制御系設計
制御部150は、トルク指令値演算処理151、変更演算処理152、反復処理153、駆動力指令値演算処理155を実行する。本第1実施形態では、駆動力指令値ue1,uf1を算出する駆動力指令値演算処理155の実行にフィードフォワード制御入力を与えることにより、関節105の角度を目標軌道に追従させる。このとき、収縮力(駆動力)が最小となるフィードフォワード入力を求める。関節105の目標軌道をrとする。つまり、制御部150は、関節105の角度θを目標軌道rに追従させるのに必要な各アクチュエータe,fの各駆動力指令値ue1,uf1を求める。そして、制御部150は、各アクチュエータe,fに発生させる駆動力が駆動力指令値ue1,uf1となるように、各アクチュエータe,fを制御する。
(2.1)フィードフォワード制御系設計
本節では、各アクチュエータe,fに与えるフィードフォワード入力の導出方法について述べる。まず、以下のようにモーメントアーム径r倍される駆動力指令値ue1,uf1の差をT、駆動力指令値ue1,uf1の和(合計値)を示す関節剛性指令値をUとする。
(uf1−ue1)r=T (3)
f1+ue1=U (4)
また、人工筋肉アクチュエータe,fは収縮方向にのみ力を発生するため、以下の条件を同時に満たさなければならない。
f1>0,ue1>0 (5)
ここで、式(3)及び式(4)を式(2)に代入すると、
Figure 0005930754
と表される。Tが関節105にトルクを与え、Uが関節105に対する剛性および粘性を増減させることがわかる。
そこで、トルク指令値T1,関節剛性指令値U1を同時に満たす駆動力指令値を求めるには、式(3)と式(4)をue1,uf1について解き、
Figure 0005930754
と決定すればよい。式(7)より、駆動力指令値uf1,ue1を最小化して任意のトルク指令値Tを与えるためには、関節剛性指令値Uを最小化すればよいことがわかる。しかし、式(5)と式(7)より、
/r<U,T/r>−U (8)
という条件が得られる。これより、人工筋肉アクチュエータe,fに収縮方向のみの駆動力指令値uf1,ue1を与えるために、関節剛性指令値Uはトルク指令値Tを用いて、
|T|/r<U (9)
という条件を満たす必要があることがわかる。
関節105の角度を任意の目標軌道rに追従させるためのトルク指令値Tは、目標軌道rの角速度、角加速度をそれぞれ、
Figure 0005930754
あるいは、r’,r’’と表す。トルク指令値Tは、リンク101の逆動力学により、以下の式(10)と表せる。
Figure 0005930754
式(10)には、関節剛性指令値Uが含まれるが、式(9)からわかるように、関節剛性指令値Uはトルク指令値Tで制約される指令値である。そこで、本第1実施形態では、式(9)と式(10)を同時に満たすトルク指令値T,関節剛性指令値Uを反復演算アルゴリズムで求める。
図3に本第1実施形態における制御部150のブロック線図を示す。Iteration Algorithmで示したブロックで、変更演算処理152を行っている。
本第1実施形態では、反復回数をiとして、i回の反復演算による、トルク指令値Tと関節剛性指令値Uを、
1[i],U1[i] (11)
と表記する。
制御部150は、トルク指令値演算処理151として、リンク101の逆動力学に基づき、目標軌道r、目標軌道の角速度r’、目標軌道の角加速度r’’、関節剛性指令値U1[i]を用いて、関節に必要なトルクを示すトルク指令値T1[i]を演算する。つまり、制御部150は、i回目の反復によるトルク指令値T1[i]を、式(12)を用いて演算する(トルク指令値演算工程)。
Figure 0005930754
次に、制御部150は、変更演算処理152として、関節剛性指令値U1[i]と、トルク指令値T1[i]の絶対値をリンク101のモーメントアーム径rで割った値|T1[i]|/rとの差分を演算する。この差分をE1[i]とすると、制御部150は、以下の式(13)により差分E1[i]を演算する。
1[i]=U1[i]−|T1[i]|/r (13)
次に、制御部150は、変更演算処理152として、関節剛性指令値U1[i]から、差分E1[i]に0よりも大きく1以下の収束係数γを乗じた値を引く演算を行うことで、関節剛性指令値U1[i]を変更する(変更演算工程)。つまり、制御部150は、反復演算アルゴリズムの収束係数γを0<γ≦1として、i+1回目の関節剛性指令値U1[i+1]を以下の式(14)により求める。
1[i+1]=U1[i]−γE1[i] (14)
制御部150は、反復処理153として、式(12)〜式(14)の演算を、差分E1[i]が所定値以下(例えば0)に収束するまでの所定回数m、反復して行う(反復工程)。
差分E1[i]が0に収束しているので、関節剛性指令値U1[m]は式(9)を満たす最小の値であり、これを用いるトルク指令値T1[m]は最小の値をとる。これより、駆動力指令値ue1,uf1を最小とするフィードフォワード入力は、式(7)より、
Figure 0005930754
と導出される。
したがって、制御部150は、駆動力指令値演算処理155として、反復処理153後、関節剛性指令値U1[m]及びトルク指令値T1[m]を用いて、各駆動力指令値uf1,ue1を演算する(駆動力指令値演算工程)。
さらに、関節剛性指令値に下限値を設けるには、剛性下限値をVとして、式(13)に代わり次式を用いることで可能である。
1[i]=U1[i]−|T1[i]|/r−V (16)
式(16)により、例えば、目標軌道の到達時間におけるVを調整すれば、マニピュレータの到達角度における関節剛性の制御が可能となる。
なお、目標軌道rの到達角度をθとすると、リンク整定に必要なトルク指令値T1dは、
krθ≦T1d (17)
となるが、同時に式(9)を満たす必要がある。そのため、弾性定数k、プーリ径rは以下の条件
krθ<1 (18)
を満たす必要がある。
以上の導出は、筋の弾性力がθ=0degからの角度に比例して発生することを仮定していた。任意の角度を筋の弾性力発生の基準となる角度(以下、中立角度と記す)としてフィードフォワード制御入力を生成するためには、θを中立角度とすると、式(12)に代わり、以下の式(19)とすることで求まる。
Figure 0005930754
(2.2)軌道設計
次に、関節105の目標軌道rの設計方法を示す。本実施形態では、目標軌道rは図4に示すような、加速区間−等速区間−減速区間を有する軌道を用いる。ここで、raS,raFはそれぞれ、軌道の初期角度、目標角度である。また、t,t,tfinはそれぞれ、等速区間の開始時間、等速区間の終了時間、位置決め終了時間である。本第1実施形態では、加速区間−等速区間−減速区間を有する軌道を用いたが、例えばミニマムジャーク軌道のような等速区間を伴わない軌道であっても構わない。
(3)シミュレーション
前節の制御系を用いるシミュレーションを行う。リンクの慣性モーメントをI=8.3×10−2kgm、モーメントアーム径をr=0.1m、弾性、粘性定数をk=25,b=3とする。目標軌道rは、初期角度raS=−20deg、目標角度raF=20deg、等速区間の開始時間t=0.4秒、等速区間の終了時間t=0.6秒、位置決め終了時間tfin=1秒とする。関節剛性指令値Uは2.1に示した反復演算アルゴリズムにより、式(9)に示した制約を満たすように導出されている。なお、関節剛性指令の下限値はV=0.02とし、γ=1として反復演算を行っている。
図5(a)に関節の角度θと目標軌道rを、それぞれ実線、破線で、図5(b)に駆動力指令値ue1,uf1の応答をそれぞれ実線、破線で示す。さらに、図5(c)に駆動力指令値ue1,uf1の差を実線で、和を破線で、T/rの応答を一点鎖線で示す。
図5(a)より実線で示す関節105の角度θは、破線で示す軌道rと重なっており、関節105は目標軌道rに追従していることがわかる。図5(b)より、駆動力指令値ue1,uf1はフィードフォワード制御系の制御入力(トルク指令値)Tが式(7)と式(9)に示した条件で配分されているため、人工筋肉の収縮力は正の値のみを取るという特性を満たしていることがわかる。図5(c)において、実線で示すuf1−ue1は、一点鎖線で示すT/rと重なっており、式(3)の条件を満たしている。また、破線で示すuf1+ue1=Uは、実線で示すT/rの絶対値に対してVの間隔をもって近接しており、常に最小値を取っていることがわかる。本第1実施形態の提案手法により、目標軌道rへの追従を実現しながら、最小の駆動力指令値ue1,uf1での拮抗駆動が可能であることがわかる。駆動力指令値ue1,uf1を最小にすることで、例えばMcKibben型人工筋肉では消費する空気の量を最小にすることができる。これにより、タンク等の搭載型の空気源を用いるロボット装置では稼働時間を延長することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るロボット装置について説明する。本第2実施形態では、制御部の制御動作が上記第1実施形態の制御部の制御動作と異なるものである。なお、ロボット装置本体の構成について、上記第1実施形態で説明した図1のロボット装置本体の構成と同様の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本第2実施形態では、上記第1実施形態で示したフィードフォワード制御系とフィードバック制御系を併合する2自由度制御系を導出する。フィードバック制御系は、目標軌道と反復演算アルゴリズムで求めた関節剛性指令値に同時に追従可能とするように導出する。フィードフォワード制御系のみでは、リンク101の慣性モーメントなどにパラメータ同定誤差が生ずると制御性能が劣化してしまう。しかし、フィードバック制御系との2自由度制御系を構成することにより、モデル誤差が存在しても目標軌道と関節剛性指令値の同時制御が可能であることを示す。
(1)モデリング
本第2実施形態で用いるモデルは上記第1実施形態と同じとする。
(2)制御系設計
フィードフォワード制御系の導出は上記第1実施形態と同様である。本第2実施形態では、上記第1実施形態の反復演算アルゴリズムにより導出される関節トルク指令TFF[m]をTFFと記す。
図6に本第2実施形態に係る制御部150Aのブロック線図である。図6では、図3で示したフィードフォワード制御系の破線で囲まれた部分を、KFFWとして示している。
制御部150Aは、フィードフォワード制御系KFFWの他、更に、補正トルク指令値演算処理154としてのPID制御処理KPID1を実行する機能を有している。
制御部150Aは、PID制御処理KPID1として、関節105の角度θと目標軌道rとの差分を補償する補正トルク指令値としての制御入力トルクTFBを演算する(補正トルク指令値演算工程)。
ここで、式(2)より、
(uf1−ue1)r=TFF+TFB=T′ (20)
を満たすようにue1,uf1を決定すれば、関節105にフィードフォワード制御トルクTFFとフィードバック制御トルクTFBの和であるT′を与えることができる。トルク指令値T′は、フィードフォワード制御系KFFWのトルク指令値演算処理151(図3参照)で求めたトルク指令値TFFにPID制御処理KPID1で求めた制御入力トルクTFBを加算補正した演算結果である。
したがって、本第2実施形態では、駆動力指令値演算処理155を実行する際に、各駆動力指令値の算出に用いるトルク指令値として、トルク指令値T′を用いる。
ところで、上記第1実施形態と同様に、同時に関節105の剛性に関する条件
=uf1+ue1=U1[m] (21)
を満たすように、駆動力指令値ue1,uf1を決定する必要がある。
トルク指令値T′と関節剛性指令値Uを同時に満たすには、式(20)と式(4)を駆動力指令値ue1,uf1について解き、
Figure 0005930754
と決定すればよい。しかし、人工筋肉アクチュエータe,fは収縮方向にのみ力を発生するため、上記第1実施形態と同様に、T′が、
−Ur<T′<Ur (23)
という条件を満たす必要がある。これにより、関節105の剛性が関節剛性指令値Uとなると同時に、トルク指令値T′により目標軌道rに追従制御される。式(23)を実現するには、制御部150Aは、図6のブロック線図に示すように、
|T′|<Ur (24)
と制御入力を制約する制約処理156を実行すればよい。もしくは、PID制御処理KPID1のゲインを変動させ、式(23)の範囲に制御入力の大きさを収めるなどの方法がある。
上記第1実施形態において、剛性下限値Vを設定することにより、関節剛性を制御することが可能であることを示した。しかし、フィードバック制御系のゲインが高い場合には、それによる関節105の剛性が支配的になってしまう。
そこで、制御部150Aは、図6に示すように、接触ゲインGを導入し、接触が発生した場合は、G=0とすることでフィードバック系を遮断する。これにより、手先が人や物に接触したことを検知するなどの任意の時刻で、速やかにリンク101の剛性を関節剛性指令値Uへと切り替えることができる。
本第2実施形態では、PID制御処理KPID1に用いる伝達関数を、
Figure 0005930754
としている。
(3)シミュレーション
前節で導出した制御系を用いてシミュレーションを行った。リンク101のパラメータと目標軌道rは上記第1実施形態と同様とする。本第2実施形態では、モデルの同定誤差に対する制御性能の検証を行うため、リンク101の慣性モーメントをI′=1.05Iとし、フィードフォワード制御入力生成時のモデルに対して誤差を有するモデルを用いてシミュレーションを行った。また本第2実施形態では、上記第1実施形態のように関節剛性指令の下限値を小さくすると、フィードバック制御系の制約の範囲が小さくなることで、ワインドアップ現象を発生しやすくなってしまう。そこで、V=0.1としてフィードフォワード入力を導出している。
図7(a)に関節105の角度θと目標軌道rを、それぞれ実線、破線で、図7(b)に駆動力指令値ue1,uf1の応答をそれぞれ実線、破線で示す。さらに、図7(c)に駆動力指令値ue1,uf1の差を実線で、和を破線で、T′/rの応答を一点鎖線で示す。また、図7(d)にTFF,TFBをそれぞれ実線、破線で示す。
図7(a)より、実線で示す関節105の角度θは破線で示す目標軌道rと重なっており、関節105は目標軌道rに追従していることがわかる。フィードフォワード制御系のみでは、モデル誤差により軌道に追従することはできない。しかし、図7(d)の破線で示すように、フィードバック制御入力がモデル誤差を補償しているため、追従することを可能としている。図7(b)より、駆動力指令値ue1,uf1は2自由度制御系の制御入力T′が、式(22)と式(24)に示した条件で配分されているため、人工筋肉の収縮力は正の値のみを取るという特性を満たしていることがわかる。図7(c)において、実線で示すuf1−ue1は、一点鎖線で示すT′/rと重なっており、式(20)の条件を満たしている。また、破線で示すuf1+ue1=Uは、上記第1実施形態と同様に、実線で示すT′/rの絶対値に近接しており、式(24)の制約を満たす範囲で、常に最小値を取っていることがわかる。本第2実施形態で示した2自由度制御系により、モデルに同定誤差などが存在しても、目標軌道rへの追従を実現しながら、最小の収縮力での拮抗駆動が可能であることがわかる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るロボット装置について詳細に説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す説明図である。本第3実施形態では、人工筋肉アクチュエータを用いた3対6筋を有する2リンクマニピュレータとしてのロボット装置200の手先剛性の制御を例として説明する。
(1)モデリング
図8に示すロボット装置200は、プーリ203と、プーリ203に対して旋回可能に第1関節211を介して連結された第1リンク201と、第1リンク201に対して旋回可能に第2関節212を介して連結された第2リンク202とを備えている。
第1リンク201は、長手部材からなり、その基端201aがプーリ203にx−y直交座標系の平面(以下、「作業平面」という)内で旋回可能に支持されている。第2リンク202は、長手部材からなり、その基端202aが第1リンク201の先端201bに作業平面内で旋回可能に支持されている。
第2リンク202の先端(以下、「リンク先端」という)202bには、不図示のエンドエフェクタ(例えばハンド)が設けられている。つまり、第1リンク201は、第1関節211と第2関節212との間に配置され、第1関節211で旋回可能に支持されており、第2リンク202は、第2関節212で旋回可能に支持されている。
なお、本第2実施形態では、第1リンク201に対しては、プーリ203が基体となり、第2リンク202に対しては、第1リンク201が基体となる。このプーリ203は、例えばロボット胴体等に設けられている。
ロボット装置200は、一対の第1アクチュエータe,fと、一対の第2アクチュエータe,fと、一対の第3アクチュエータe,fと、を備えている。各第1アクチュエータe,fは、一端がプーリ203に接続され、他端が第1リンク201の長手方向中央部に接続され、駆動力の差により第1リンク201を旋回させるように拮抗配置されている。
また、各第2アクチュエータe,fは、一端が第1リンク201の長手方向中央部に接続され、他端が第2リンク202の基端202aに接続され、駆動力の差により第2リンク202を旋回させるように拮抗配置されている。また、各第3アクチュエータe,fは、一端がプーリ203に接続され、他端が第2リンク202の基端202aに接続され、駆動力の差により第1リンク201及び第2リンク202を旋回させるように拮抗配置されている。つまり、第1アクチュエータe,fは、第1リンク201を挟んで第1リンク201の両側に対称配置されている。また、第2アクチュエータe,fは、第1リンク201を挟んで第1リンク201の両側に対称配置されている。また、第3アクチュエータe,fは、第1リンク201を挟んで第1リンク201の両側に対称配置されている。
また、ロボット装置200は、各アクチュエータe,f,e,f,e,fの駆動力を各駆動力指令値により設定して、リンク201,202の動作を制御する制御部250を備えている。
第1アクチュエータe,fは、第1リンク201を駆動する第1の一関節駆動アクチュエータである。第2アクチュエータe,fは、第2リンク202を駆動する第2の一関節駆動アクチュエータである。また、第3アクチュエータe,fは、第1リンク201と第2リンク202を同時に駆動する二関節同時駆動アクチュエータである。人の上腕部や下肢大腿部には、二関節筋とよばれる二関節同時駆動アクチュエータが存在することが知られている。人の四肢の筋配列は複雑だが、実効筋概念が導入され、3対6筋を有する2リンクモデルが提示されている。
各アクチュエータe,f,e,f,e,fは、図1に示す筋の粘弾性特性を有する人工筋肉アクチュエータである。人工筋肉アクチュエータは、筋の粘弾性と呼ばれる特性と類似する特性を有するアクチュエータである。筋は図1に示すように、力発生要素と弾性要素と粘性要素を用いてモデル化される。
図8のアクチュエータe,f,e,f,e,fについて、uen,ufn(n=1,2,3)を力発生要素の駆動力を発生させる駆動力指令値とする。また、ken,kfn,ben,bfn(n=1,2,3)を人工筋肉アクチュエータの弾性力定数、粘性力定数とする。第1,第2リンク201,202の角度、つまり関節の角度をθ,θ、第1,第2リンク201,202の慣性モーメントをI,I、第1,第2リンク201,202の長さを2×l,2×l、第1,第2リンク201,202の質量をm,mとする。
モーメントアーム径、つまり第1リンク201の旋回中心点とプーリ203におけるアクチュエータe,fの接続点との長さ、及び第2リンク202の旋回中心点と第2リンク202におけるアクチュエータe,fの接続点との長さをrとする。
本第3実施形態では、各筋の弾性力定数,粘性力定数をいずれもk,bとすると、運動方程式は、以下の式(26)及び式(27)となる。
Figure 0005930754
Figure 0005930754
となる。
(2)制御系設計
上記第1及び第2実施形態では、収縮力(駆動力)を最小にする関節の軌道制御を行ったが、本第3実施形態においても、2自由度制御系を設計する。
図9に本第3実施形態の制御部250のブロック線図を示す。また、図10に、フィードフォワード制御のブロック線図を示す。KFFWで示すブロックがフィードフォワード制御系である。制御部250は、トルク指令値演算処理251、変更演算処理252、反復処理253、補正トルク指令値演算処理254及び駆動力指令値演算処理255を実行する。本第3実施形態では、制御部250は、関節211,212の角度を目標軌道に追従させるのに必要な各アクチュエータe,fの各駆動力指令値uen,ufnを求める。そして、制御部250は、各アクチュエータe,fに発生させる駆動力が駆動力指令値uen,ufnとなるように、各アクチュエータe,fを制御する。
(2.1)フィードフォワード制御系
上記第1実施形態と同様に、駆動力指令値の差をT、和をUとおくと、
(ufn−uen)r=TFFn+TFBn=T,n=1,2,3 (28)
fn+uen=U,n=1,2,3 (29)
と表せる。ここで、TFFn,TFBnは、それぞれフィードフォワード制御系、フィードバック制御系により与えられるトルク指令値である。本節では、TFBn=0としてフィードフォワード制御入力の導出方法を示す。
式(26)及び式(27)をθ=[θ θ,T=[T+T+Tと定義して行列表記すると、
Figure 0005930754
となる。ここで、K,Cはそれぞれ筋の粘弾性による剛性行列、減衰行列であり、
Figure 0005930754
である。また、θcvは、関節トルクT,Tが作用しないときの筋の弾性力による中立姿勢角度θc1,θc2からなるベクトルであり、
θcv=[θc1 θc2 (32)
となる。関節角度θ(n=1,2)に対する目標軌道をran(n=1,2)とし、
av=[ra1a2 (33)
と定義する。目標軌道の角速度、角加速度をそれぞれ、
Figure 0005930754
と表す。ここで、関節角度が目標軌道に追従するために必要なフィードフォワードトルク指令値はTFFv=[TFF1+FF3FF2+FF3と表す。トルク指令値TFFvはリンクの逆動力学により、
Figure 0005930754
と表すことができる。
しかし、二関節同時駆動アクチュエータを有するマニピュレータは、制御される自由度に対して、制御入力の数が冗長である。そのため、逆動力学により各関節211,212に対するトルク指令値(以下、各関節トルクと略す)は求められるが、二関節駆動アクチュエータによるトルクを含む指令TFFn(n=1,2,3)を一意に決定できない。そこで、式(34)右辺から得られる関節トルク指令をTMF=[TMF1MF2とおき、TFFn(n=1,2,3)の絶対値の最大値
max(|TFFn|,n=1,2,3) (35)
が最小となるように、各関節トルク指令TMFを分配する。
まず、TMFとTFFn(n=1,2,3)の関係は、式(36)及び式(37)となる。
FF1+TFF3=TMF1 (36)
FF2+TFF3=TMF2 (37)
MF1,TMF2が同符号の場合、式(36)及び式(37)より、TFF3を増減させるとTFF3の変化量だけTFF1とTFF2を増減できることがわかる。TMF1≦TMF2である場合、TFF3を0から徐々に増減させ、TFF1=TFF3とすればよい。このとき、TFFn(n=1,2,3)は、それぞれ、
Figure 0005930754
と求まる。一方、TMF2>TMF1である場合は、TFF2=TFF3とすればよく、TFFn(n=1,2,3)は
Figure 0005930754
と求まる。
MF1,TMF2が異符号の場合は、例えばTFF3の増加によりTFF1の絶対値は減少するがTFF2の絶対値は増加してしまう。従って、TFF1,TFF2を、
|TFF1|=|TFF2| (40)
とすればよい。また、TMF1とTMF2が異符号で、式(40)を満たす場合、TFF1とTFF2は異符号となるため、式(36)、式(37)及び式(40)より、
Figure 0005930754
と求まる。
これを用いて、上記第1実施形態と同様に、収縮方向のみに力を発生するという条件、
|TFFn|<Ur,n=1,2,3 (42)
を成立するトルク指令値TFFnと関節剛性指令値Uとを反復演算アルゴリズムにより求める。
本第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、反復回数をiとして、i回の反復演算による、トルク指令値TFFnと関節剛性指令値U
FFn[i],Un[i],n=1,2,3 (43)
と表記する。また、Un[i]が要素に含まれる筋の粘弾性による剛性行列、減衰行列をKv[i],Cv[i]と表記する。
制御部250は、トルク指令値演算処理251として、リンク201,202の逆動力学により、目標軌道、目標軌道の角速度、目標軌道の角加速度、関節剛性指令値を用いて、関節211,212に必要なトルクを示すトルク指令値TFFn[i]を演算する。
つまり、制御部250は、式(44)に基づき、i回目の反復によるトルク指令値TFFn[i]を演算する(トルク指令値演算工程)。
Figure 0005930754
ここで、制御部250は、式(44)を、式(38)〜(41)に示した方法により分配しTFFn[i](n=1,2,3)を求める。
次に、制御部250は、変更演算処理252として、関節剛性指令値Un[i]と、トルク指令値TFFn[i]の絶対値をリンクのモーメントアーム径rで割った値|TFFn[i]|/rとの差分を演算する。この差分をEn[i]とすると、制御部250は、以下の式(45)により差分E1[i]を演算する。
なお、本第3実施形態では、関節剛性指令値Uに対する剛性下限値をVとし、式(42)の条件に対する差分En[i]を以下のように定義している。
n[i]=Un[i]−|TFFn[i]|/r−V,n=1,2,3 (45)
次に、制御部250は、変更演算処理252として、関節剛性指令値Un[i]から、差分En[i]に0よりも大きく1以下の収束係数γを乗じた値を引く演算を行うことで、関節剛性指令値Un[i]を変更する(変更演算工程)。つまり、制御部250は、反復演算アルゴリズムの収束係数γを0<γ≦1として、i+1回目の関節剛性指令値Un[i+1]を以下の式(46)により求める。
n[i+1]=Un[i]−γEn[i],n=1,2,3 (46)
制御部250は、反復処理253として、式(44)〜式(46)の演算を、差分En[i]が所定値以下(例えば0)に収束するまで所定回数m、反復して行う(反復工程)。
図10に示すDistribution Algorithmのブロックでは、式(38)〜(41)に示した分配アルゴリズムを実行し、Iteration Algorithmのブロックでは、式(44)〜式(46)の反復演算アルゴリズムを実行する。
次に、フィードフォワード制御のみを行う場合(つまりTFBn=0の場合)についての駆動力指令値演算処理255(図9)について説明する。なお、トルク指令値はT=TFFWnである。
制御部250は、反復処理253の終了後、駆動力指令値演算処理255として、関節剛性指令値Un[m]及びトルク指令値Tn[m]を用いて、各駆動力指令値を演算する各駆動力指令値uen,ufnを演算する(駆動力指令値演算工程)。これにより、関節211,212にはトルク指令値Tに対応するトルクが印加され、関節211,212の角度θ,θが目標軌道に追従する。
(2.2)2自由度制御系
フィードフォワード制御と共にフィードバック制御も行う場合は、制御部250は、図9に示す、補正トルク指令値演算処理254として、PID制御処理KPID1〜KPID3を実行する(補正トルク指令値演算工程)。
そして、制御部250は、トルク指令値Tとして、フィードフォワード入力TFFnに制御入力トルクTFBnを加算補正した結果を用いる。その際、制御部250は、上記第2実施形態と同様、制約処理256として式(30)で制約し、収縮力ufn,uenを求める。
以下、具体的に説明すると、図9に示すフィードバック制御系であるPID制御処理KPID1,KPID2では、関節角度θ,θと目標軌道ra1,ra2との差分を補償するための制御入力トルクTFB1,TFB2を演算する。さらに、PID制御処理KPID3では、関節角度θ+θと目標角度ra1+ra2との差分を補償するための制御入力トルクTFB3を演算する。
そして、制御入力T(n=1,2,3)に対して上記第2実施形態と同様に、
|T|<Ur,n=1,2,3 (47)
と制約する。駆動力指令値ufn,uen(n=1,2,3)は、
Figure 0005930754
となる。
(2.3)手先剛性制御
2リンクマニピュレータでは、手先が外界と直に接触するので、手先の剛性を制御することが重要である。手先の剛性は、図11に示すようなスティフネス楕円によって表される。この楕円は、各方向に対しての剛性の分布を示し、手先と楕円の距離が離れるほど剛性が高いことを表している。上記第1実施形態の1リンクマニュピレータでは、関節の剛性と手先の剛性は同一であった。本第3実施形態の3対6筋を有する2リンクマニュピレータでは、関節剛性指令値U,U,Uを制御することにより手先の剛性が求まる。例えば、関節剛性指令値U,U,U
=U=U (49)
と制御すると、スティフネス楕円の長軸は第1関節と手先を結ぶ方向を向くことが知られている。本第3実施形態では、剛性は収縮力が最小値となるように反復演算されるため、駆動中の剛性を任意に指定することはできない。しかし、手先の目標位置で手先剛性を制御することは可能である。本第3実施形態では、図12に示すように、関節剛性指令値の下限値を可変させ、手先の目標位置で、式(49)を満たすように剛性の制御を行う。
(2.4)軌道設計
本第3実施形態では、目標軌道を手先が図8のy軸上を正方向に駆動するように設定する。さらに上記第1実施形態と同様に加速区間−等速区間−減速区間を有するものとする。関節角度に対する目標軌道ra1,ra2は、手先軌道から逆運動学により求める。本第3実施形態では、加速区間−等速区間−減速区間を有する軌道を用いたが、例えばミニマムジャーク軌道のような等速区間を伴わない軌道であっても構わない。
(3)シミュレーション
前節の制御系を用いたシミュレーションを行う。第1リンク201と第2リンク202の物理パラメータは同一とする。リンク長さを0.2m、リンクの慣性モーメントをI=I=1.3×10−3kgm、モーメントアーム径を0.05m、弾性、粘性定数をk=12,b=0.003とする。目標軌道は、等速区間の開始時間t=0.2747秒、等速区間の終了時間t=0.4746秒、位置決め終了時間tfin=0.75秒とする。また、関節トルクが作用しないときの弾性力による中立姿勢角度θc1,θc2は、手先軌道の中間地点における関節角度とし、θc1=29.7deg、θc2=120.7degとする。さらに、本第1実施形態では、上記第2実施形態と同様に、2自由度制御系のモデルの同定誤差に対する検証を行う。そのため、フィードフォワード入力の生成では慣性モーメントをI,Iとするが、シミュレーションではリンクの慣性モーメントをI′=1.1I,I2′=1.05Iとする。
図13(a)及び図13(b)に第1、第2リンクの関節角度θ,θを実線で、目標軌道ra1,ra2を破線で示す。図14(a)〜図14(c)に駆動力指令値uf1,uf2,uf3の応答を実線で、駆動力指令値ue1,ue2,ue3の応答を破線で示す。さらに、図15(a)〜図15(c)に駆動力指令値uen,ufn(n=1,2,3)の差を実線で、和を破線で、T/r(n=1,2,3)の応答を一点鎖線で示す。また、図16にTFB1,TFB2,TFB3をそれぞれ実線、破線、一点鎖線で示す。
図13(a)及び図13(b)より実線で示す関節角度は破線で示す軌道と重なっており、リンクは目標軌道に追従していることがわかる。上記第2実施形態と同様、図16に示すように、フィードバック制御入力がモデル誤差を補償しているためである。図14(a)より、駆動力指令値ue1,uf1は2自由度制御系の制御入力Tを、式(47)と式(48)に示した条件で配分されているため、人工筋肉の収縮力は正の値を取るという特性を満たしていることがわかる。図14(b)及び図14(c)より、駆動力指令値ue2,uf2,ue3,uf3も同様に正の値を取っていることがわかる。
図15(a)において、実線で示すuf1−ue1は、一点鎖線で示すT/rと重なっており、式(28)の条件を満たしている。同様に、図15(b)及び図15(c)において、実線で示すU,Uは、一点鎖線で示すT/r,T/rと重なっている。また図15(a)〜図15(c)において、破線で示すuf1+ue1=U,uf2+ue2=U,uf3+ue3=Uは、図12に設定した0〜0.625秒のV(n=1,2,3)が0に近い区間では、実線で示すT′/rの絶対値に近接している。これから、上記第1及び第2実施形態と同様に、式(47)の制約を満たす範囲で、常に最小値を取っていることがわかる。さらに、Vが増加する0.65秒以降では、各拮抗対の剛性はT′/r(n=1,2,3)の絶対値に対して大きな値へと移行している。これより、手先のスティフネス楕円は目標軌道において、式(49)の条件を満たすように制御されていることがわかる。本第3実施形態の提案手法により、モデルに同定誤差などが存在する場合でも、最小の収縮力で目標軌道への追従を実現しながら、目標位置では3対6筋の弾性により手先の剛性を制御することが可能であることがわかる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
100…ロボット装置、101…リンク、105…関節、150…制御部、151…トルク指令値演算処理、152…変更演算処理、153…反復処理、155…駆動力指令値演算処理

Claims (12)

  1. 基体に関節を介して旋回可能に連結されたリンクと、前記基体に対して互いに反対方向に前記リンクを引っ張る駆動力を発生して、駆動力の差により前記関節にトルクを付与すると共に、駆動力の和により前記関節に剛性を付与する一対のアクチュエータと、を備え、前記各アクチュエータの各駆動力指令値を求めて、前記各アクチュエータに発生させる駆動力が前記各駆動力指令値となるように、前記各アクチュエータを制御することにより、前記関節の関節角度を目標軌道に追従させるロボット装置の制御方法において、
    前記リンクの逆動力学により、前記目標軌道、前記目標軌道の角速度、前記目標軌道の角加速度、前記各駆動力指令値の合計値を示す関節剛性指令値を用いて、前記関節に必要なトルクを示すトルク指令値を演算するトルク指令値演算工程と、
    前記関節剛性指令値と、前記トルク指令値の絶対値を前記リンクのモーメントアーム径で割った値との差分を演算し、前記関節剛性指令値から、前記差分に0よりも大きく1以下の係数を乗じた値を引く演算を行うことで、前記関節剛性指令値を変更する変更演算工程と、
    前記差分が所定値以下に収束するまで、前記トルク指令値演算工程及び前記変更演算工程の演算を反復して行う反復工程と、
    前記差分が所定値以下に収束した場合、前記関節剛性指令値及び前記トルク指令値を用いて、前記各駆動力指令値を演算する駆動力指令値演算工程と、を備えたことを特徴とするロボット装置の制御方法。
  2. 前記関節の角度と前記目標軌道との差分を補償する補正トルク指令値を演算する補正トルク指令値演算工程を備え、
    前記駆動力指令値演算工程では、前記各駆動力指令値の演算に用いる前記トルク指令値として、前記トルク指令値演算工程で求めた前記トルク指令値に前記補正トルク指令値演算工程で求めた前記補正トルク指令値を加算補正した結果を用いることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置の制御方法。
  3. 前記反復工程では、前記関節剛性指令値が、前記トルク指令値の絶対値を前記モーメントアーム径で割った値よりも大きい値となる関係を満たすように、前記トルク指令値演算工程及び前記変更演算工程の演算を反復して行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット装置の制御方法。
  4. 前記反復工程により、前記関節剛性指令値及び前記トルク指令値を最小の値とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法。
  5. 前記リンクが第1リンクであり、
    前記関節が第1関節であり、
    前記ロボット装置が、前記第1リンクに対して第2関節を介して旋回可能に連結された第2リンクを更に有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法。
  6. 前記ロボット装置が、前記第1リンクに対して前記第2リンクを互いに反対方向に駆動する一対の一関節駆動型のアクチュエータと、
    前記第1リンクと前記第2リンクとを同時に互いに反対方向に駆動する一対の二関節駆動型のアクチュエータと、を更に有することを特徴とする請求項5に記載のロボット装置の制御方法。
  7. 基体に関節を介して旋回可能に連結されたリンクと、
    前記基体に対して互いに反対方向に前記リンクを引っ張る駆動力を発生して、駆動力の差により前記関節にトルクを付与すると共に、駆動力の和により前記関節に剛性を付与する一対のアクチュエータと
    記各アクチュエータの各駆動力指令値を求めて、前記各アクチュエータに発生させる駆動力が前記各駆動力指令値となるように、前記各アクチュエータを制御することにより、前記関節の関節角度を目標軌道に追従させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記リンクの逆動力学により、前記目標軌道、前記目標軌道の角速度、前記目標軌道の角加速度、前記各駆動力指令値の合計値を示す関節剛性指令値を用いて、前記関節に必要なトルクを示すトルク指令値を演算するトルク指令値演算処理と、
    前記関節剛性指令値と、前記トルク指令値の絶対値を前記リンクのモーメントアーム径で割った値との差分を演算し、前記関節剛性指令値から、前記差分に0よりも大きく1以下の係数を乗じた値を引く演算を行うことで、前記関節剛性指令値を変更する変更演算処理と、
    前記差分が所定値以下に収束するまで、前記トルク指令値演算処理及び前記変更演算処理の演算を反復して行う反復処理と、
    前記差分が所定値以下に収束した場合、前記関節剛性指令値及び前記トルク指令値を用いて、前記各駆動力指令値を演算する駆動力指令値演算処理と、を実行することを特徴とするロボット装置。
  8. 前記制御部は、前記関節の角度と前記目標軌道との差分を補償する補正トルク指令値を演算する補正トルク指令値演算処理を実行し、前記駆動力指令値演算処理では、前記各駆動力指令値の演算に用いる前記トルク指令値として、前記トルク指令値演算処理で求めた前記トルク指令値に前記補正トルク指令値演算処理で求めた前記補正トルク指令値を加算補正した結果を用いることを特徴とする請求項に記載のロボット装置。
  9. 前記制御部は、前記反復処理において、前記関節剛性指令値が、前記トルク指令値の絶対値を前記モーメントアーム径で割った値よりも大きい値となる関係を満たすように、前記トルク指令値演算処理及び前記変更演算処理の演算を反復して行うことを特徴とする請求項7又は8に記載のロボット装置。
  10. 前記制御部は、前記反復処理において、前記関節剛性指令値及び前記トルク指令値を最小の値とすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載のロボット装置。
  11. 前記リンクが第1リンクであり、
    前記関節が第1関節であり、
    前記第1リンクに対して第2関節を介して旋回可能に連結された第2リンクを更に有していることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のロボット装置。
  12. 前記第1リンクに対して前記第2リンクを互いに反対方向に駆動する一対の一関節駆動型のアクチュエータと、
    前記第1リンクと前記第2リンクとを同時に互いに反対方向に駆動する一対の二関節駆動型のアクチュエータと、を更に有することを特徴とする請求項11に記載のロボット装置。
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