JP5928105B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に関する。
従来、記録装置として種々のプリンターが提供されている。このようなプリンターでは、用紙等の記録媒体を搬送ローラー及び従動ローラーで記録部に搬送し、記録部で記録した後、排紙ローラー及びその従動ローラーで記録媒体を排出するように構成されている。
例えば、記録装置としてのインクジェットプリンターでは、搬送ローラーが、従動ローラーとの間に用紙を挟持した状態で回転駆動することにより、キャリッジが移動する方向と交わる方向に用紙を移動させるようになっている。
コストダウンを目的として、金属板を曲げ加工して中空の円筒状のローラー本体を形成し、ローラー本体の外周に用紙が当接するための摩擦層を形成した搬送ローラーが開示されている(例えば、特許文献1)。このような図15(a)のローラー本体100では、曲げ加工することによって金属板の端面100a,100bが対向して形成された繋ぎ目101が周方向D10に離れないようにすること、また、金属板の端面100a,100bがローラー本体100の回転中心Xの軸方向D11にずれないようにすることを目的として、一方の端面側に突出部102を形成し、他方の端面側に凹部103を形成し、突出部102と凹部103とを嵌合させた嵌合部を設けている。
図15(b)は、図15(a)の破線Mの位置における軸方向D11から見た断面図である。突出部102と凹部103とを嵌合させた嵌合部には、外周104を円状に延長した延長線Nより外周側に突起した突起部105が形成されることがある。嵌合部に突起部105が形成されていると、ローラー本体100の外周に樹脂などを塗装することによって形成された摩擦層が突起部105の部分で外周側に突出する。そのため、摩擦層に当接させながら用紙を搬送するときの搬送速度が変化し、搬送ムラが生じてしまう。
そこで、摩擦層を嵌合部の位置に形成しないようにするため、軸方向D11において、本体ローラー100を保持する軸受け部と重なる位置に嵌合部を設けることが行われる。
特開2010−184806号公報
しかしながら、ローラー本体100を保持する軸受け部と重なる位置に嵌合部を設けると、ローラー本体100の回転に伴って、突起部105によって軸受け部の被摺動面を損傷するという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]一対の端部が互いに向かい合うように構成された繋ぎ目を有し、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーの外周面と摺動する被摺動部を有し、前記搬送ローラーを回転可能に保持する軸受け部と、を備え、前記搬送ローラーは、前記一対の端部のうちの一方の端部側に形成された突出部と、前記一対の端部のうちの他方の端部側に形成された凹部と、が嵌合する嵌合部を有し、前記嵌合部は、前記搬送ローラーの軸方向における前記軸受け部と重なる位置に配置され、前記軸受け部の前記被摺動部は、前記突出部に対応する場所に前記突出部の前記軸方向における長さより長い幅の溝部が形成され、さらに、前記軸受け部の前記被摺動部の前記溝部の深さは、前記突出部が前記搬送ローラーの前記外周面から突出した長さより深く形成されている、ことを特徴とする記録装置。
本適用例によれば、軸受け部の被摺動部は、突出部に対応する場所に突出部の軸方向における長さより長い幅の溝部が形成されている。これにより、突出部が溝部の内側に位置するので、搬送ローラーの回転に伴って、軸受け部の被摺動部が損傷することを抑制できる。
さらに、突出部が溝部の内部に位置するので、突出部は被摺動部と摺動しない。これにより、搬送ローラーの回転に伴って、軸受け部の被摺動部が損傷することを抑制できる。
本発明に係るインクジェットプリンターの側断面図。 (a)は搬送ユニット部分の平面図、(b)は駆動系の側面図。 搬送ローラー機構の概略構成図。 (a)、(b)はローラー本体の基材としての金属板を示す平面図。 (a)〜(c)は金属板のプレス加工を説明するための工程図。 (a)〜(c)は金属板のプレス加工を説明するための工程図。 ローラー本体に形成された嵌合部の部分の斜視図。 (a)は、軸受け部に備えられた搬送ローラーを回転中心の軸方向から見た図、(b)は、被摺動面を摺動する嵌合部の部分を拡大した図。 (a)は、実施形態2におけるローラー本体を回転中心の軸方向から見た図、(b)は、上型と下型を用いてプレス加工されるローラー本体を示す図。 (a)は、凹部を示す図、(b)は、割型の斜視図、(c)は芯型の斜視図。 (a)は、割型を軸方向と直交する方向から見た図、(b)は、割型を軸方向から見た図。 実施形態3における軸受け部の斜視図。 (a)は、台形状の突出部と凹部が形成されたローラー本体の図、(b)は、三角形状の突出部と凹部が形成されたローラー本体の図、(c)は、半円形状の突出部と凹部が形成されたローラー本体の図。 (a)は、比較例における軸受け部に備えられた搬送ローラーを回転中心の軸方向から見た図、(b)は、比較例における被摺動面を摺動する嵌合部の部分を拡大した図。 (a)は、従来のローラー本体の斜視図、(b)は、従来のローラー本体を回転中心の軸方向から見た図。
(実施形態1)
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。図1、図2を参照して、本発明の搬送ローラーを備えた記録装置について説明する。なお、図1は本発明に係る搬送ユニットを備えた記録装置(インクジェットプリンター)の側断面図、図2(a)は同記録装置の搬送ユニット部分の平面図、図2(b)は同記録装置の駆動系の側面図である。
図1において符号1は、本発明の記録装置の一実施形態となるインクジェットプリンターである。このインクジェットプリンター1は、プリンター本体3と、プリンター本体3の後側上部に設けられた給紙部5と、プリンター本体3の前側に形成された排紙部7と、を備えて構成されたものである。
給紙部5には給紙トレイ11が設けられており、給紙トレイ11には複数枚の用紙(記録媒体)Pが積載されるようになっている。ここで、用紙Pとしては、普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用シート、光沢紙、光沢フィルム等が用いられる。給紙トレイ11の下流側には給紙ローラー13が設けられている。給紙ローラー13は、対向する分離パッド(図示せず)との間で給紙トレイ11の最上部に位置する用紙Pを挟圧し、前方へ送り出すように構成されている。
送り出された用紙Pは、下側に配置された搬送ローラー15と、上側に配置された従動ローラー17とからなる搬送ローラー機構19に至る。搬送ローラー15は、後述するように本発明の搬送ローラーの一実施形態となるものである。また、この搬送ローラー15と従動ローラー17と、さらに搬送ローラー15を回転駆動する駆動装置とにより、本発明の搬送ユニットの一実施形態が構成される。
搬送ローラー機構19に至った用紙Pは、搬送ローラー15の回転駆動によって記録処理に伴う精密で正確な搬送(紙送り)動作を受けつつ、搬送ローラー機構19の下流側の印字ヘッド21が対向する位置に搬送されるようになっている。
印字ヘッド21は、キャリッジ23に保持されており、キャリッジ23は、給紙方向(用紙Pの搬送方向)と直交する方向に往復移動するよう構成されている。印字ヘッド21と対向する位置には、プラテン24が配設されており、プラテン24は、キャリッジ23の移動方向に沿って間隔をあけて配置された、複数のダイヤモンドリブ25によって構成されている。
ダイヤモンドリブ25は、印字ヘッド21によって用紙Pに記録を行う際に、用紙Pを下側から支持するものであり、詳しくは、ダイヤモンドリブ25の頂面が支持面として機能するようになっている。なお、印字ヘッド21による印字処理(記録処理)は、制御部CONTによって制御されるようになっている。
印字ヘッド21とダイヤモンドリブ25との距離は、用紙Pの厚さに応じて調節可能になっており、これによって用紙Pは、ダイヤモンドリブ25の頂面上を滑らかに通過しつつ、高品質に記録されるようになっている。印字ヘッド21で記録された用紙Pは、排紙部7に設けられた排紙ローラー機構27によって順次排出されるようになっている。
排紙ローラー機構27は、下側に配置された排紙ローラー29と上側に配置された排紙ギザローラー31とを備えて構成されたもので、排紙ローラー29の回転駆動によって用紙Pを引き出し、排出するようになっている。
ここで、搬送ローラー機構19及び排紙ローラー機構27における、搬送ローラー15、排紙ローラー29の駆動系、及び両ローラー15、29の駆動速度の関係について説明する。プリンター本体3には、図2(a)、(b)に示すように、制御部CONTの制御下で駆動される搬送モーター(駆動装置)32が設けられている。
この搬送モーター32の駆動軸にはピニオン33が設けられており、ピニオン33には搬送駆動ギア35が歯合しており、搬送駆動ギア35には搬送ローラー15が内挿されて連結されている。このような構成のもとに搬送モーター32は、搬送ローラー15を回転駆動する駆動装置となっている。
また、搬送ローラー15には、搬送駆動ギア35と同軸にインナーギア39が設けられており、このインナーギア39には中間ギア41が歯合しており、中間ギア41には排紙駆動ギア43が歯合している。排紙駆動ギア43の回転軸は、図2(a)に示すように図1の排紙ローラー29の軸体45となっている。このような構成のもとに、搬送ローラー機構19の搬送ローラー15と排紙ローラー機構27の排紙ローラー29とは、同一の駆動源である搬送モーター32からの回転駆動力を受け、駆動されるようになっている。
なお、排紙ローラー29の回転速度は、前記各ギアのギア比を調整することにより、搬送ローラー15の回転速度より速くなるように設定されている。したがって、排紙ローラー機構27の排紙速度は、搬送ローラー機構19の搬送速度より増速率sだけ速くなっている。
また、搬送ローラー機構19による用紙Pの挟持力(押圧力)は、排紙ローラー機構27による挟持力(押圧力)よりも大きく設定されている。したがって、搬送ローラー機構19と排紙ローラー機構27とが共に用紙Pを挟持しているとき、その用紙搬送速度は、排紙ローラー機構27の排紙速度とは関係なく、搬送ローラー機構19の搬送速度で規定されるようになっている。
次に、本発明に係る搬送ローラー15を備えてなる、搬送ローラー機構19について説明する。図3は、搬送ローラー15及び従動ローラー17からなる搬送ローラー機構19の概略構成を示す図である。搬送ローラー15は、亜鉛メッキ鋼板やステンレス板等の金属板がプレス加工されて円筒状に形成されたローラー本体16と、このローラー本体16の表面に設けられた高摩擦層50とを備えてなるものである。
また、この搬送ローラー15は、その両端部が軸受け部70に回転可能に保持されている。そして、特に前記インナーギア39や前記搬送駆動ギア35に連結された側の搬送ローラー15の端部には、これらインナーギア39や搬送駆動ギア35に回転可能に係合し連結するための係合部(図示せず)が形成されている。
また、高摩擦層50は、ローラー本体16の回転中心Xの軸方向D1において、印字ヘッド21が往復移動して用紙Pに文字や画像を記録する記録領域の範囲Rに形成されている。
従動ローラー17は、複数(例えば6個)のローラー17aが同軸に配列されて構成されたもので、搬送ローラー15の高摩擦層50に対向して該高摩擦層50に当接する位置に配置されたものである。これらローラー17aからなる従動ローラー17には、付勢バネ(図示せず)が取り付けられており、これによって従動ローラー17は、搬送ローラー15側に付勢されている。
したがって、従動ローラー17は、搬送ローラー15の高摩擦層50に所定の押圧力(用紙Pに対する挟持力)で接し、搬送ローラー15の回転動作に従動して回転するようになっている。また、搬送ローラー15と従動ローラー17との間で用紙Pを挟持する力が大きくなり、用紙Pの搬送性がより良好になっている。なお、この従動ローラー17の各ローラー17aの表面には、高摩擦層50との摺接による損傷を緩和するため、例えばフッ素樹脂塗装等の低摩耗処理が施されている。
また、ローラー本体16は、金属板がプレス加工され、対向する一対の端面が互いに近接させられて円筒状に形成されたものである。したがって、このローラー本体16は、前記一対の端面が僅かながら離間しており、これによって該端面間には繋ぎ目が形成されている。
ここで、搬送ローラー15の製造方法について説明する。図4(a)、(b)はローラー本体の基材としての金属板を示す平面図である。搬送ローラー15を製造するには、まず、図4(a)に示すように矩形板状または帯状の大型金属板(第1金属板)65を用意する。この大型金属板65としては、例えば厚さ1mm程度の亜鉛メッキ鋼板が用いられる。続いて、この大型金属板65をプレス加工することにより、図4(b)に示すようにローラー本体16に対応する大きさの細長い矩形板状の金属板(第2金属板)60、すなわちローラー本体16の基材となる金属板60を形成する。
金属板60の一方の長辺となる端面61aにおける両端部には、突出部80が形成されている。また、金属板60の他方の長辺となる端面61bにおける両端部には、凹部81が形成されている。
次いで、金属板60を図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)のプレス加工工程図に示すように円筒状(パイプ状)にプレス加工し、その両側(長辺側)の端面61a、61bを近接させる。すなわち、まず、図5(a)に示す雄型101と雌型102とで金属板60をプレス加工し、金属板60の両側部62a、62bを円弧状(望ましくは略1/4円弧)に曲げる。なお、図5(a)においては、各部材を分かりやすくするため、金属板60と雄型101と雌型102との間にそれぞれ間隔を開けてこれらの部材を記しているが、この間隔は実際には存在せず、金属板60と雄型101、雌型102とはそれぞれの接触部においてほぼ密着している。これは、後述する図5(b)、(c)、図6(a)〜(c)においても同様である。
続いて、図5(a)で得られた金属板60の幅方向(曲げ方向)における中央部を、図5(b)に示す雄型103と雌型104とでプレス加工し、円弧状(望ましくは略1/4円弧)に曲げる。
次いで、図5(c)に示すように、図5(b)で得られた金属板60の内部に芯型105を配置し、図5(c)に示す上型106と下型107とを用いて、図6(a)〜(c)に示すようにして金属板60の両側部62a、62bの各端面61a、61bを近接させる。
ここで、図5(c)および図6(a)〜(c)に示す芯型105の外径は、形成する円筒状の中空パイプの内径と等しくしてある。また、上型106のプレス面106cの半径と下型107のプレス面107aの半径は、それぞれ、形成する中空パイプの外径の半径と等しくしてある。また、図6(a)〜(c)に示すように上型106は左右一対の割型であり、これら割型106a、106bは、それぞれ独立して昇降可能に構成されている。
すなわち、図5(c)に示す状態から、図6(a)に示すように右側の割型106aを下型107に対して相対的に下降させ(以下、同様に型の移動は相対的移動を意味する)、金属板60の一方の側をプレス加工し、略半円形状に曲げる。なお、下型107も上型106と同様左右一対の割型とし(割面107b参照)、この図6(a)に示す工程の際に、同じ側の下型を上昇させてもよい。
次いで、図6(b)に示すように、芯型105を少し(一方の側の端面61aと他方の側の端面61bとを近接させることができる程度に)下降させるとともに、他方の側の割型106bを下降させ、金属板60の他方の側をプレス加工し、略半円形状に曲げる。
その後、図6(c)に示すように、芯型105および一対の割型106a、106bをともに下降させ、円筒状の中空パイプ(ローラー本体16)を形成する。この状態で左右両側の端面61a、61bは、僅かな隙間を介して十分に近接した状態となる。すなわち、この円筒状の中空パイプにあっては、基材である金属板60の両端面61a、61bが互いに近接してなることでこれら両端面61a、61b間に繋ぎ目が形成され、したがってこの繋ぎ目は、両端面61a、61bが離間していることによって隙間を有したものとなっている。
次いで、本実施形態では、形成した中空パイプ(ローラー本体16)の真円度を高め、振れを少なくするべく、従来公知のセンターレス研磨加工を行い、前記中空パイプ(ローラー本体16)の外周面を研磨する。すると、この中空パイプは、センターレス研磨加工前に比べその真円度がより良好になり、また、振れ量も小さいローラー本体16となる。
なお、前記のプレス加工やセンターレス研磨加工では、金属板60の両端面61a、61b間の隙間が無くなるように、すなわち、両端面61a、61bが互いに当接するようにするのが好ましい。しかしながら、得られる中空パイプ(ローラー本体16)の真円度や振れ量を良好にしつつ、この隙間を完全に無くすのは非常に困難であり、したがって、現状ではある程度の隙間が形成されるようになる。
図7は、ローラー本体16に形成された嵌合部82の部分の斜視図である。図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)のプレス加工工程図を用いて説明したように、金属板60をプレス加工し、金属板60の両側部62a、62bを円弧状に曲げると、端面61a側から突出方向D2に突出した突出部80が、端面61b側に形成された凹部81(図4(b)参照)に嵌合することにより、嵌合部82が形成される。
嵌合部82は、図3の記録領域の範囲Rの範囲外に設けられる。本実施形態では、ローラー本体16の軸方向D1において、嵌合部82は軸受け部70と重なる位置に設けられる。
嵌合部82を形成することにより、ローラー本体16の端面61aと端面61bが外周面63の周方向に離れてしまうことを抑制する。また、ローラー本体16の端面61aと端面61bが軸方向D1にずれてしまうことを抑制する。
このようにしてローラー本体16を形成した後、図3に示したようにこのローラー本体16の表面に高摩擦層50を形成する。この高摩擦層50の形成方法としては、乾式法及び湿式法(またはこれらを併用した方法)が採用可能であるが、本実施形態では乾式法が好適に採用される。具体的には、まず、高摩擦層50の形成材料として、樹脂粒子と無機粒子とを用意する。樹脂粒子としては、エポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂等からなる、直径10μm程度の微粒子が好適に用いられる。
また、無機粒子としては、酸化アルミニウム(アルミナ;Al23)や炭化珪素(SiC)、二酸化珪素(SiO2)等のセラミックス粒子が好適に用いられる。
次に、搬送ローラー15を軸受け部70に備えるときの搬送ローラー15と軸受け部70との位置関係について説明する。図7に示すように、嵌合部82において、突出部80がローラー本体16の外周面63より突出した部分(長さL1)が形成されてしまうことがある。
図8(a)は、軸受け部70に備えられた搬送ローラー15を回転中心Xの軸方向D1から見た図である。ローラー本体16は、軸受け部70の被摺動部としての被摺動面71に回転可能に保持される。
ローラー本体16が回転方向D3に回転すると、ローラー本体16に形成された高摩擦層50に当接した用紙Pが、排出方向D4に搬送される。排出方向D4は、印字ヘッド21の往復動作によって文字や画像が記録されるときや、記録された用紙Pが排出されるときの搬送方向である。
図8(b)は、図8(a)の被摺動面71を摺動する嵌合部82の部分を拡大した図である。突出部80が突出する突出方向D2(図7参照)が、ローラー本体16を回転方向D3に回転して用紙Pを排出するときの図8(b)の突出部80の回転方向D3と反対方向となるように、ローラー本体16を軸受け部70に備える。
(比較例)
図14(a)は、比較例としての搬送ローラー15と軸受け部70との位置関係について説明する図である。図14(b)は、比較例の図14(a)の被摺動面71を摺動する嵌合部82の部分を拡大した図である。比較例では、突出部80が突出する突出方向D2が、ローラー本体16を回転方向D3に回転して用紙Pを排出するときの図14(b)の突出部80の回転方向D3と同じ方向となるように、ローラー本体16を軸受け部70に備える。
図14(b)に示すように、ローラー本体16の回転方向D3の回転に伴って、搬送ローラー15に対する被摺動面71の相対的な移動方向D5において、上流側に向かって突出部80が突出方向D2に突出する状態となり、突出部80の外周面802より上流側に角部801が位置する状態となる。
角部801は、外周面802と端面803とによって形成される。端面803が被摺動面71の上流側を向く状態で、突出部80が被摺動面71を摺動する。これにより、角部801と被摺動面71との摺動摩擦抵抗が大きいので、突出部80の角部801によって被摺動面71を損傷してしまう虞がある。
以上、説明した本実施形態のインクジェットプリンター1は、プレス加工により一対の端面61a,61bを対向させて円筒状に形成され、用紙Pを搬送する搬送ローラー15と、搬送ローラー15の外周面63と摺動する被摺動部としての被摺動面71を有し、搬送ローラー15を回転可能に保持する軸受け部70と、を備える。
そして、搬送ローラー15は、一対の端面61a,61bのうちの一方の端面61a側に形成された突出部80と他方の端面61b側に形成された凹部81とが嵌合する嵌合部82を有し、嵌合部82は、搬送ローラー15の軸方向D1における軸受け部70と重なる位置に配置され、突出部80の突出方向D2が用紙Pを排出するときの搬送ローラー15の回転方向D3と反対方向となるように、搬送ローラー15が備えられる。
この構成によれば、図8(b)に示すように、搬送ローラー15の回転方向D3の回転に伴って、搬送ローラー15に対する被摺動面71の相対的な移動方向D5において、下流側に向かって突出部80が突出方向D2に突出する状態となり、突出部80の外周面802より下流側に角部801が位置する状態となる。すなわち、突出部80の角部801を形成する端面803が被摺動面71の下流側を向く状態で、突出部80が被摺動面71を摺動する。これにより、図14(b)の比較例の角部801が突出部80の外周面802より上流側に位置し、端面803が被摺動面71の上流側を向く状態で突出部80が被摺動面71と摺動するときの摺動摩擦抵抗より小さくなる。従って、突出部80によって被摺動面71が損傷することを抑制できる。
(実施形態2)
実施形態2では、内周側に突出した突出部を設けた搬送ローラーについて説明する。図5(a)、(b)を用いて実施形態1で説明したように、雄型101と雌型102を用いて金属板60の両側部62a,62bを円弧状に曲げる。
図9(a)は、ローラー本体16aを回転中心Xの軸方向D1から見た図である。突出部80aは、ローラー本体16aの外周面64を円状に延長した延長線Jより内周側に突出した状態で、凹部81と嵌合している。
次に、突出部80aを内周側に突出させる方法について説明する。図9(b)は、軸方向D1から見た図で、上型を構成する割型106a,106dと下型107と芯型105aを用いてプレス加工されるローラー本体16aを示す図である。
図10(a)は、凹部81(図4(b)参照)を示す図である。図10(b)は、割型106dの斜視図で、割型106dを下型107側から見た斜視図である。図11(a)は、割型106dを軸方向D1と直交する方向から見た図である。図11(b)は、割型106dを軸方向D1から見た図である。
実施形態2における上型を構成する一対の割型106a,106dのうちの一方の割型106aは、実施形態1の割型106aの形状と同じである。他方の割型106dは、実施形態1の割型106bと形状が異なる。また、実施形態2における下型107は、割面107bを設けた一対の割型から構成される実施形態1の下型107と同じ形状である。
割型106dには、突起部1060が形成されている。図10(b)、図11(a)の軸方向D1における突起部1060の長さL4は、図10(a)の軸方向D1における凹部81の長さL2より短い。また、図11(b)の軸方向D1と直交する方向における突起部1060の長さL6は、図10(a)の軸方向D1と直交する方向における凹部81の長さL3より短い。
図10(c)は、芯型105aの斜視図である。芯型105aには、切り欠き部1050が形成されている。図9(b)の割型106a,106d、下型107、芯型105aを用いて金属板60をプレス加工により円筒状に加工するとき、軸方向D1における切り欠き部1050の位置が、突起部1060と対向する位置になるように配置する。また、軸方向D1において、切り欠き部1050の長さL7は、突起部1060の長さL4より長い。
このような割型106a,106d、下型107、芯型105aを用いて金属板60をプレス加工により円筒状に加工するとき、突起部1060を突出部80aに当接させて内周側に押し込むことができるので、図9(a)に示すように、突出部80aを外周面64の延長線Jより内周側に突出させた形状に形成することができる。
この構成により、ローラー本体16aの回転に伴って、ローラー本体16aが軸受け部70の被摺動面71(図8参照)を摺動したときに、被摺動面71が損傷することを抑制できる。また、ローラー本体16aの回転中心Xの位置の変動を小さくすることができる。本実施形態におけるインクジェットプリンターのその他の構成は、実施形態1で説明したインクジェットプリンター1の構成と同じである。
(実施形態3)
実施形態3では、軸受け部の被摺動部に溝部を設けたインクジェットプリンターについて説明する。図12は、本実施形態における軸受け部70aの斜視図である。本実施形態の軸受け部70aにおける被摺動部75には、図7のローラー本体16の外周面63と摺動する被摺動面72,73が形成されている。
被摺動部75には、軸方向D1における図7の嵌合部82が配置される範囲に溝部74が形成されている。溝部74の軸方向D1の幅L9は、図7の突出部80の軸方向D1の長さL8より長い。また、溝部74の深さは、突出部80が外周面63から突出した長さL1より深く形成されている。
これにより、ローラー本体16の回転に伴って、被摺動部75が損傷することを抑制できる。本実施形態におけるインクジェットプリンターのその他の構成は、実施形態1で説明したインクジェットプリンター1の構成と同じである。
実施形態1〜実施形態3では、嵌合部82が矩形状の突出部80,80aと矩形状の凹部81によって形成されていたが、嵌合部が台形状や三角形状や半円形状であってもよい。
図13(a)は、嵌合部が台形状の、突出部91と凹部90とによって構成されたローラー本体16bを示す図である。図13(b)は、嵌合部が三角形状の、突出部93と凹部92とによって構成されたローラー本体16cを示す図である。図13(c)は、嵌合部が半円形状の、突出部95と凹部94とによって構成されたローラー本体16dを示す図である。
実施形態1〜実施形態3では、インクジェットプリンターに備えられた搬送ローラー15について説明したが、感光体を備えた電子写真方式のプリンターに備えられた搬送ローラーにも適用する。
1…インクジェットプリンター、15…搬送ローラー、16,16a,16b,16c,16d…ローラー本体、60…金属板、61a,61b…端面、63,64…外周面、70,70a…軸受け部、71,72,73…被摺動面、74…溝部、75…被摺動部、80,80a,91,93,95…突出部、81,90,92,94…凹部、82…嵌合部、D1…軸方向、D2…突出方向、D3…回転方向、L8…突出部の長さ、L9…溝部の幅。

Claims (1)

  1. 一対の端部が互いに向かい合うように構成された繋ぎ目を有し、記録媒体を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーの外周面と摺動する被摺動部を有し、前記搬送ローラーを回転可能に保持する軸受け部と、
    を備え、
    前記搬送ローラーは、前記一対の端部のうちの一方の端部側に形成された突出部と、前記一対の端部のうちの他方の端部側に形成された凹部と、が嵌合する嵌合部を有し、
    前記嵌合部は、前記搬送ローラーの軸方向における前記軸受け部と重なる位置に配置され、
    前記軸受け部の前記被摺動部は、前記突出部に対応する場所に前記突出部の前記軸方向における長さより長い幅の溝部が形成され、
    さらに、前記軸受け部の前記被摺動部の前記溝部の深さは、前記突出部が前記搬送ローラーの前記外周面から突出した長さより深く形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
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