当業者が本発明を製造し、使用することを可能にするために、以下に続く実施形態を十分に詳細に説明する。本発明の開示に基づいて他の実施形態が明らかになり、本発明の範囲から逸脱せずに、システム変更、処理変更、又は機械的な変更を加えることができることは理解されるものとする。
以下に続く説明では、本発明の完全な理解をもたらすために数々の特定の詳細内容を提供する。しかし、これらの特定の詳細内容なしに本発明を実施することができることは明らかであろう。本発明を不明瞭にしないために、一部の公知の回路、システム構成、及び処理段階は、詳細には開示しない。
システムの実施形態を示す図面は半図式的であり、正確な縮尺のものではなく、特に寸法のうちの一部のものは、呈示の明瞭化のためのものであり、図面の図内で誇張して示している。同様に、図面内の表示は、説明を容易にするために一般的に類似の向きを示しているが、図内のこの描示は殆どの部分で任意である。一般的に、本発明は、あらゆる向きに作動させることができる。説明の都合上、実施形態には、第1の実施形態、第2の実施形態等と番号を振っており、これらの番号が振られた実施形態は、いずれかの他の意味を有するか又は本発明に対する制限を定めるように意図したものではない。
本明細書で言及する「モジュール」という用語は、ソフトウエア、ハードウエア、又はこれらの組合せを含むことができる。例えば、ソフトウエアは、マシンコード、ファームウエア、組み込みコード、及びアプリケーションソフトウエアとすることができる。同様に、例えば、ハードウエアは、回路、プロセッサ、コンピュータ、集積回路、集積回路コア、圧力センサ、慣性センサ、マイクロ電気機械システム(MEMS)、受動デバイス、又はこれらの組合せとすることができる。
「設定」という用語は、割り当て、生成、判断、計算、評価、あらゆる他の方法、又はこれらの組合せを意味する。例えば、マルチメディア出力の表示速度は、公称速度値を表示速度に割り当てることによって設定することができる。
ナビゲーション装置では、例えば、地図の縮小スケールがドラッグによって変更されるので、1回のドラッグによって望ましいスケールが得られなかった場合には、望ましいスケールが得られるまで地図を連続して拡大又は縮小するためにドラッグを数回繰り返さなければならない。情報処理装置では、一部の場合にはドラッグを数回行わなければならず、それによって操作性が悪化する可能性がある。本発明の実施形態は、操作入力がドラッグによって実施された後に操作性が改善する情報処理装置、処理継続法、及び処理継続プログラムを提供する。
ここで図1を参照すると、本発明の第1の実施形態における処理継続機構を有する電子デバイスシステム100が示されている。図1は、移動端末の外部構成を略示する例示的な図である。例えば、電子デバイスシステム100は、移動端末を含むことができる。
例として電子デバイスシステム100を移動デバイスとして示しているが、電子デバイスシステム100は、異なる形態ファクタ又は構成に実施することができる。例えば、電子デバイスシステム100は、デスクトップコンピュータ又は対話型モニタ又はディスプレイのような、タッチスクリーンを有する据え置きコンピュータデバイスとすることができる。
電子デバイスシステム100は、情報処理装置、処理継続法、及び処理継続プログラムに関連付けることができる。例えば、電子デバイスシステム100は、直感的操作としてドラッグによる操作入力を行うことができる情報処理装置に適切とすることができる。
電子デバイスシステム100は、片手で把持することができるほぼ平坦な形状及びサイズを有するケーシング102を含むことができる。電子デバイスシステム100は、タッチスクリーン104を含むことができる。タッチスクリーン104は、電子デバイスシステム100からの画面表示出力を提供するためのインタフェースのみならず、画面への接触による電子デバイスシステム100内への入力インタフェースを電子デバイスシステム100のユーザに対して提供する。
タッチスクリーン104は、ケーシング102の前面106の中心区画内に設置することができる。例示目的で、ケーシング102及びタッチスクリーン104を矩形形状で示しているが、ケーシング102及びタッチスクリーン104はあらゆる他の形状を含むことができることは理解される。
タッチスクリーン104の例は、液晶ディスプレイパネル、及び液晶ディスプレイパネルの表示面を覆う肉薄で透明のタッチパネルを含むことができる。タッチパネルは、例えば、静電容量型のものである。電子デバイスシステム100は、タッチスクリーン104上で指、タッチペン、又はスタイラスを使用するタッチ操作をユーザ(図示せず)の操作入力として受け取ることができる。
電子デバイスシステム100は、非画面インタフェース108を含むことができる。非画面インタフェース108は、タッチスクリーン104とは異なる入力インタフェースである。非画面インタフェース108は、ボタン、キーボードインタフェース、トラックボール、矢印ボタン、タッチパッド、又はこれらの組合せとすることができる。
電子デバイスシステム100は、あらゆる方向に使用することができる。電子デバイスシステム100は、タッチスクリーン104の向きに基づいて、タッチスクリーン104の側部に対してそれぞれ垂直又は水平な方向に向く縦方向110又は横方向112に使用することができる。
例えば、タッチスクリーン104の短手側部が水平方向に沿い、タッチスクリーン104の長手側部が垂直方向に沿うようにタッチスクリーン104の向きが位置決めされた場合には、縦方向110及び横方向112は、それぞれ長手側部及び短手側部に沿っている。言い換えれば、縦方向110及び横方向112は、それぞれ短手側部及び長手側部に対して垂直である。この場合、タッチスクリーン104は縦長である。
同様に、例えば、タッチスクリーン104の短手側部が垂直方向に沿い、タッチスクリーン104の長手側部が水平方向に沿うようにタッチスクリーン104の向きが位置決めされた場合には、縦方向110及び横方向112は、それぞれ短手側部及び長手側部に沿っている。言い換えれば、縦方向110及び横方向112は、それぞれ長手側部及び短手側部に対して垂直である。この場合、タッチスクリーン104は横長である。
例えば、図1は、それぞれタッチスクリーン104の短手側部及び長手側部に沿うタッチスクリーン104の平面内の線であるX軸及びY軸を描示している。例示目的で、縦方向110及び横方向112をそれぞれY軸及びX軸に沿って示しているが、縦方向110及び横方向112は、タッチスクリーン104の向きに依存してそれぞれX軸又はY軸に沿うとすることができるは理解される。
次に、図2を参照すると、この図には電子デバイスシステム100の例示的機能ブロック図が示されている。例示的機能ブロック図は、電子デバイスシステム100の情報処理装置の機能構成を表している。電子デバイスシステム100は、操作モジュール202、表示モジュール204、及び制御モジュール206を含むことができる。
制御モジュール206は、及び図2に描示しているモジュールに対する作動の制御及びこれらのモジュール間のデータフローの制御を提供する。制御モジュール206は、操作モジュール202を通じてドラッグが行われた場合に、このドラッグに基づいてドラッグの開始点と終了時点とを結ぶカーソルを表示モジュール204上に表示することができる。制御モジュール206は、カーソル方向に基づいて処理を行うことができる。
操作モジュール202は、表示モジュール204を通じた図1のタッチスクリーン104に対する対話を認識して処理する。表示モジュール204は、タッチスクリーン104に対する対話のインタフェース及び認識を提供する。表示モジュール204は、タッチスクリーン104を用いて実施することができる。
制御モジュール206は、ドラッグに基づいて表示されるカーソルの長さに基づいて処理を実行するが、操作モジュール202を通して表示モジュール204の画面上にカーソルを貼り付けるための貼り付け操作が存在する場合には、制御モジュール206は、その後の処理を自動的に実行し続けることができる。このようにして、貼り付け操作の後に、制御モジュール206は、ドラッグを行うことなく、ドラッグによって行われた処理を実行し続けることができる。
例として、制御モジュール206が、ドラッグに基づいて任意パラメータを増加又は減少させる処理を実行する場合には、貼り付け操作の後に、ドラッグを行うことなく、パラメータを増加又は減少させ続けることが可能である。パラメータは、タッチスクリーン104上の表示の一部分とすることができる。
更に、ドラッグの開始点側になるカーソルの一方の端部部分からドラッグの終了点側になるカーソルの他方の端部部分に向かう方向をカーソルの方向と呼ぶ時に、制御モジュール206は、カーソルの方向及び長さに基づいて処理を実行することができる。特定の例として、カーソルの方向を直角に曲げるための操作が、ドラッグに基づいてカーソルが表示モジュール204に表示された状態で行われる場合には、制御モジュール206は、この操作を貼り付け操作として使用して、その後も処理を実行し続けることができる。
制御モジュール206は、カーソルの方向及び長さに基づいて再生速度でコンテンツを再生する処理を実行することができる。この例では、制御モジュール206は、ドラッグに基づいて表示モジュール204上にカーソルを表示することができ、貼り付け操作が、カーソルの方向及び長さに基づいてコンテンツがこの再生速度で再生されている間に行われる場合には、制御モジュール206は、その再生速度でコンテンツを再生し続けることができる。再生速度とは、マルチメディア又は他の通信メッセージ又は表示が発生されて表示又は出力されることになる速度である。例えば、再生速度は、動画が表示画面上に表示される速度を表すことができる。
制御モジュール206は、カーソルの方向及び長さに基づくスクロール速度で表示モジュール204上に表示された表示オブジェクトをスクロールする処理を実行することができる。この例では、制御モジュール206は、ドラッグに基づいて表示モジュール204上にカーソルを表示することができ、貼り付け操作が、カーソルの方向及び長さに基づくこのスクロール速度で表示オブジェクトがスクロールされている間に行われる場合には、制御モジュール206は、このスクロール速度で表示オブジェクトをスクロールし続けることができる。スクロール速度とは、マルチメディア情報が表示モジュール204にわたってパンされ、そこに表示され、又は出力される移動速度である。
制御モジュール206はまた、カーソルの方向及び長さに基づいて増加又は減少する速度で所定のパラメータを増加又は減少させる処理を行うことができる。この例では、制御モジュール206は、ドラッグに基づいて表示モジュール204上にカーソルを表示することができ、貼り付け操作が、カーソルの方向及び長さに基づく増加又は減少速度でパラメータが増加又は減少されている間に行われる場合には、制御モジュール206は、この増加又は減少速度でパラメータを増加又は減少し続けることができる。
パラメータは、現在表示されているか又は表示されるマルチメディアデータの生成をユーザが調節又は操作するために表示モジュール204によって表示される制御機能である。例えば、パラメータは、音量又は速度の調節のためのメニュー又は制御バーとして表示することができる。
操作モジュール202は、操作モジュール202の操作面上の押下操作を感知するための押圧感知モジュール208を含むことができる。制御モジュール206が、押圧感知モジュール208の感知結果に基づいて押下操作が行われたと認識した場合には、制御モジュール206は、その押下操作を貼り付け操作として使用して、その後も処理を実行し続けることができる。
貼り付け操作が実行される場合には、制御モジュール206は、処理を実行し続け、かつ処理の内容を示す情報を表示モジュール204上に表示することができる。所定の操作が、制御モジュール206が処理を実行し続ける間に行われる場合には、制御モジュール206は、処理を終了することができる。所定の操作とは、カーソルを制御する動作であり、これは、使用を容易にするために予め設定されるか、制御モジュール206がその現在の実行を終了される前に行われるか、又はその組合せである。
ユーザがドラッグを数回行うことなく制御モジュール206がいずれかの処理を行い続ける場合には、操作性が更に改善することが見出されている。
次に、図3を参照すると、電子デバイスシステム100の例示的なハードウエアブロック図が示されている。図3は、電子デバイスシステム100又はより具体的には図2に示している機能ブロック図の特定の例である。例えば、図3は、移動端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
電子デバイスシステム100は、コンピュータデバイス302を含むことができる。コンピュータデバイス302は、電子デバイスシステム100における計算機能を提供する。コンピュータデバイス302の例は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、特定用途向け標準製品、又はハードウエア状態機械である。
コンピュータデバイス302は、プログラムを不揮発性メモリ304、ランダムアクセスメモリ306、又はこれらの組合せに記憶し、そこに記憶されたプログラムを実行するか又はそこからプログラムを実行することができる。コンピュータデバイス302は、不揮発性メモリ304に記憶することができるプログラムをランダムアクセスメモリ306内に拡張することができ、ランダムアクセスメモリ306からプログラムを読み取ることができる。不揮発性メモリ304は、記憶されたコンテンツを不揮発性メモリ304に電力を供給することなく保持するメモリデバイス又はデバイスの一部分である。コンピュータデバイス302は、プログラムに基づいて様々な処理を行うことができ、図2のそれぞれのモジュール及び図3のハードウエアブロックを制御する。
タッチスクリーン104は、様々な情報を表示する表示デバイスである表示パネル316、及び操作入力を受け取る操作入力デバイスであるタッチパネル318を含むことができる。例えば、表示パネル316は、液晶ディスプレイを表すことができる。
タッチパネル318上のどこかが指によってタッチされると、タッチパネル318は、タッチされた位置(すなわち、タッチ位置)の座標を検出することができる。タッチパネル318は、タッチ位置の座標を示す入力信号をコンピュータデバイス302に伝達することができる。タッチパネル318は、所定の時間間隔で、例えば、継続的なタッチなどの間のドラッグ時間でタッチ位置の座標を示す入力信号をコンピュータデバイス302に伝達することができる。
コンピュータデバイス302は、タッチパネル318から伝達された入力信号からタッチ位置の座標を取得すると、表示パネル316の画面上のどの位置がタッチされたかを認識するために、この座標を表示パネル316の画面座標に変換することができる。すなわち、コンピュータデバイス302は、画面上のタッチ位置を認識することができる。コンピュータデバイス302は、タッチ位置が如何に移動されるか、すなわち、タッチ位置の軌跡を認識するために、所定の時間間隔で伝達される入力信号から得られるタッチ位置の座標を表示パネル316の画面座標に連続して変換することができる。
コンピュータデバイス302は、このようにして認識されたタッチ位置及び軌跡に基づいて、画面上でタッチ操作が如何に行われるかを判断することができる。コンピュータデバイス302は、操作入力として受け取られたタッチ操作を処理することができ、操作入力に基づいて処理を行うことができる。
コンピュータデバイス302はまた、タッチ、タップ、ドラッグ、フリック、又は同様の身振りのようなアクションのようなタッチ操作を操作入力として受け取ることができる。コンピュータデバイス302は、非画面インタフェース108における押下操作を認識し、ユーザによる押下操作を操作入力として受け取り、この操作入力に基づいて処理を行うことができる。
この場合、例えば、不揮発性メモリ304内に画像ファイルとして記憶された画像のサムネイル(図示せず)が一覧表示される状態で、ユーザは、タッチスクリーン104内の望ましいサムネイルを選択入力として軽く叩くことができる。コンピュータデバイス302は、画像を再生するための操作入力としてタッチ操作を受け取り、軽く叩かれたサムネイルに対応する画像ファイルを不揮発性メモリ304、ランダムアクセスメモリ306、又はこれらの組合せから読み取ることができる。
この例では、対応する画像ファイルは、静止画像ファイルであり、コンピュータデバイス302は、静止画像ファイルから静止画像データを抽出することができる。コンピュータデバイス302は、静止画像信号を取得するために静止画像データに関する所定の再生処理を行い、それをタッチスクリーン104の表示パネル316上に表示することができる。例えば、所定の再生処理は、復号処理及びデジタルアナログ変換処理などを含むことができる。
異なる例では、対応する画像ファイルは、動画ファイルであり、コンピュータデバイス302は、動画ファイルから動画データと音データとを分離することができる。コンピュータデバイス302は、動画信号を取得するために動画データに関する所定の再生処理を行い、それをタッチスクリーン104の表示パネル316上に表示することができる。例えば、所定の再生処理は、復号処理、及びデジタルアナログ変換処理などを含むことができる。
コンピュータデバイス302は、音像信号を取得するために、音データに関する他の所定の再生処理を行うことができ、ヘッドフォン端子(図示せず)を通じてそれを出力することができる。例えば、所定の再生処理は、復号処理、デジタルアナログ変換処理、及び増幅処理などを含むことができる。
電子デバイスシステム100は、ユーザによって指定された画像を再生することができる。更に、例えば、不揮発性メモリ304内に音楽ファイルとして記憶された音楽タイトル(トラック)がタッチスクリーン104上に一覧表示される状態で、ユーザが望みのタイトルを軽く叩くと仮定することができる。
電子デバイスシステム100は、ユーザによって指定された音楽を再生することができる。コンピュータデバイス302は、音楽を再生するための操作入力としてタッチ操作を受け取り、軽く叩かれたタイトルに対応する音楽ファイルを不揮発性メモリ304から読み取ることができる。コンピュータデバイス302は、音楽ファイルから音データを抽出することができる。
コンピュータデバイス302は、音信号を取得するために音データに関する所定の再生処理を行うことができ、ヘッドフォン端子(図示せず)を通じてそれを出力することができる。例えば、所定の再生処理は、復号処理、デジタルアナログ変換処理、及び増幅処理などを含むことができる。
電子デバイスシステム100は、ユーザによって指定された音楽を再生し、その音楽に関する情報を表示することができる。コンピュータデバイス302は、読み取った音楽ファイルから情報を抽出し、タッチスクリーン104の表示パネル316上にそれを表示することができる。例えば、抽出される情報は、ジャケット画像、トラックのタイトル、アルバムのタイトル、又はアーティスト名を含むことができる。
更に、例えば、ウェブブラウザの作動に対応するアイコンがタッチスクリーン104上に表示された状態で、ユーザがアイコンを軽く叩くと仮定することができる。コンピュータデバイス302は、ウェブブラウザを作動させるための操作入力としてタッチ操作を受け取り、実行されるウェブブラウザプログラムを不揮発性メモリ304、ランダムアクセスメモリ306、又はこれらの組合せから読み取ることができ、ウェブブラウザを作動させる。
電子デバイスシステム100は、ウェブブラウザを作動させることによってウェブページを表示することができる。コンピュータデバイス302は、ウェブブラウザの画面をタッチスクリーン104の表示パネル316上に表示することができ、ネットワーク上にあるとすることができるサーバからウェブページ上のページデータをネットワークインタフェース320を通じて受け取ることができる。コンピュータデバイス302は、ページデータに基づいてページ画像をウェブブラウザの画面上に表示することができる。
電子デバイスシステム100には、タッチ操作の一種類であるドラッグのみを用いて様々な操作入力を行うことができるユーザインタフェースをインストールすることができる。特定の例として、電子デバイスシステム100では、ドラッグの開始点及び終了点の位置、開始点から終了点に向う方向、又は開始点から終了点までの距離などに関する情報(以下ではドラッグ情報と呼ぶ)、及び様々な操作入力は、所定の構成により予め互いに対応する。
電子デバイスシステム100は、ドラッグのみを用いて開始点位置と終了点位置、開始点と終了点の方向、又は開始点と終了点の距離などを変更することによって様々な操作入力を行うことができる。例えば、ドラッグの開始点は、ドラッグが開始される時のタッチ位置又は初期タッチ位置である。ドラッグの終了点は、ドラッグが開始された後の現在のタッチ位置である。ドラッグ中には、開始点は固定され、終了点は指の動きに基づいて移動する。
ドラッグの開始点の位置と終了点の位置は、それぞれ、開始点位置と終了点位置である。ドラッグの開始点から終了点への方向は、開始点と終了点の方向である。ドラッグの開始点から終了点までの距離は、開始点と終了点の距離である。
実際にドラッグが行われると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ情報に対応する操作入力を受け取るために、ドラッグから開始点位置と終了点位置、開始点と終了点の方向、又は開始点と終了点の距離などに関するドラッグ情報を取得することができる。しかし、そのようなユーザインタフェースを用いて望ましい操作性を得るためには、ユーザが、ドラッグの開始点位置と終了点位置、開始点と終了点の方向、又は開始点と終了点の距離などを容易に認識することができることが好ましい。
次に、図4を参照すると、延伸可能カーソル402における電子デバイスシステム100の作動例が示されている。図4は、延伸可能カーソル402の表示を略示する図の例である。
電子デバイスシステム100は、開始点404及び終了点406の位置を視覚的に示す延伸可能カーソルを表示することができる。延伸可能カーソル402は、ドラッグが行われる際の開始点404から終了点406への方向を表すカーソル方向408、及びタッチスクリーン104上の延伸可能カーソル402の広がりの間の距離を表すカーソル長さ410と共に表示することができる。開始点404及び終了点406は、上述の図において説明した開始点及び終了点を表すことができる。
延伸可能カーソル402は、ドラッグ412が行われる時に作成することができる。ドラッグ412は、タッチスクリーン104上で行われる作動によって作成される軌跡である。ドラッグ412は、上述の図1〜図3において説明したドラッグを表すことができる。
延伸可能カーソル402は、ドラッグ412の開始点404から終了点406まで延伸する。カーソル方向408(延伸方向)又はカーソル長さ410(延伸可能カーソル長さ)は、ドラッグ412の終了点の移動及び位置に基づいてドラッグ412に従うように変更することができる。延伸可能カーソル402は、タッチスクリーン104に沿ったドラッグ412に基づいて延長可能にすることができる。
延伸可能カーソル402を表示することにより、電子デバイスシステム100は、ユーザが、ドラッグ412の開始点404及び終了点406の位置、カーソル方向408、及びカーソル長さ410を容易に認識することを可能にすることができる。以下では延伸可能カーソル402及び延伸可能カーソル402を通じた操作入力をより詳細に説明する。
特定のハードウエア又は機能の例として、図2の操作モジュール202は、図3のタッチパネル318である。図2の表示モジュール204は、電子デバイスシステム100の図3の表示パネル316である。図2の制御モジュール206は、電子デバイスシステム100の図3のコンピュータデバイス302である。
ドラッグ412に基づいて制御モジュール206によって延長可能な延伸可能カーソル402は、ユーザが、タッチパネル318によって望みの入力を容易に操作することを可能にすることが見出されている。
次に、図5A及び図5Bを参照すると、延伸可能カーソル402(CS)の例示的な形状を略示する図が示されている。この図は、延伸可能カーソルによる操作入力を描示している。基本作動では、図5Aに示しているようにユーザの指がタッチスクリーン104にタッチすると、図3のコンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している延伸可能な円形のカーソルをタッチスクリーン104上のタッチ位置504(Tp)の周囲に表示することができる。タッチ位置504は、上述の図において説明したタッチ位置を表すことができる。
次に、図5Bに示しているようにユーザの指が離されない状態でドラッグ412が行われると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412の開始点404(D1)からその終了点406(D2)まで延伸可能カーソル402を延伸することができる。開始点404(D1)及び終了点406(D2)は、それぞれタッチ位置504の初期位置及び現在位置とすることができる。従って、電子デバイスシステム100は、ユーザが、タッチ操作がドラッグ412として受け取られることを認識し、伸張可能カーソル402に直接触れてそれを延伸するようにそのようなタッチでドラッグ412を行うことを可能にすることができる。
更に、延伸可能カーソル402は、このようにしてドラッグ412の開始点404からその終了点406まで延伸されるので、電子デバイスシステム100は、ユーザが、ドラッグ412の開始点404からその終了点406までの距離(開始点と終了点の距離)を認識することを可能にすることができる。
以下では、延伸可能カーソル402においてドラッグ412の開始点404(D1)に対応するか又はそこにおける位置を延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)で表し、ドラッグ412の終了点406(D2)に対応するか又はそこにおける位置を延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)で表す。すなわち、延伸可能カーソル402は、ドラッグ412の開始点404(D1)に対応する開始位置506(C1)からドラッグ412の終了点406(D2)に対応する終了位置508(C2)まで延伸することができる。
更に、延伸可能カーソル402は、開始位置506(C1)側から終了位置508(C2)側に向う時に徐々に肉厚になる形状で形成することができる。すなわち、延伸可能カーソル402は、開始位置506(C1)側の周囲では最も幅狭であり、終了位置508(C2)側の周囲では最も肉厚である。
そのような形状を有する延伸可能カーソル402を表示することにより、電子デバイスシステム100は、ユーザが、延伸可能カーソル402においてドラッグ412の開始点404(D1)側をその終了点406(D2)側から区別することを可能にすることができる。その結果、更に、ユーザは、ドラッグ412の開始点404(D1)からその終了点406(D2)への方向(すなわち、開始点と終了点の方向)を認識することができる。更に、ユーザは、ドラッグ412の開始点404(D1)及び終了点406(D2)の位置(すなわち、開始点位置と終了点位置)を認識することができる。
更に、ドラッグ412中には、ドラッグ412の開始点404(D1)に対応する延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を固定することができ、それに対してドラッグ412の終了点406(D2)に対応する延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)を指の動きに沿って移動させることができる。それに応じて、電子デバイスシステム100は、ユーザが、ドラッグ412の開始点と終了点の距離、開始点と終了点の方向、並びに開始点位置と終了点位置を認識することを可能にしながら、ユーザがドラッグ412行うことを可能にすることができる。
更に、延伸可能カーソル402は、開始位置506(C1)の周囲に開始端半径512(R1)を有する半円を有する開始位置506(C1)側の開始部分510を含むことができる。このようにして、ユーザは、半円の中心がドラッグ412の開始点404(D1)の位置であることを認識することができる。従って、ユーザは、ドラッグ412の開始点404(D1)の位置を正しく認識することができる。
同様に、延伸可能カーソル402は、終了位置508(C2)の周囲に終了部分半径516(R2)を有する半円を有しする終了位置508(C2)側の終了部分514を含むことができる。このようにして、ユーザは、半円の中心がドラッグ412の終了点406(D2)の位置であることを認識することができる。従って、ユーザは、ドラッグ412の終了点406(D2)の位置を正しく認識することができる。
延伸可能カーソル402は、終了位置508(C2)側の終了部分半径516(R2)が、開始位置506(C1)側の開始端半径512(R1)よりも大きくなるように設定することができる。従って、延伸可能カーソル402は、開始位置506(C1)から終了位置508(C2)に向う時に徐々に肉厚にすることができる。
コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を半透明で表示することができる。更に、タッチスクリーン104から指を離すことによってドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を円形に縮小するように延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)側を開始位置506(C1)側の近くに移動させた後に、延伸可能カーソル402を画面から削除することができる。
更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの開始位置506(C1)及び終了位置508(C2)の位置、開始位置506(C1)から終了位置508(C2)への方向、又は開始位置506(C1)から終了位置508(C2)までの距離などに基づいて様々な操作入力を受け取ることができる。以下では、延伸可能カーソル402として描示している延長可能カーソルの開始位置506(C1)からその終了位置508(C2)への方向を延伸可能カーソル402の方向と呼び、延長可能カーソルの開始位置506(C1)からその終了位置508(C2)までの距離を延伸可能カーソル402の図4のカーソル長さ410と呼ぶ。
開始部分510よりも大きい終了部分514を有する延伸可能カーソル402は、ユーザが認識して操作入力を行う上での精度を改善することが見出されている。
次に、図6を参照すると、再生速度602の第1の制御を略示する図が示されている。図3のコンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、例えば、動画604の再生速度602を制御することができる。再生速度602及び動画604は、上述の図において説明した再生速度及び動画を表すことができる。
コンピュータデバイス302は、動画604を順方向に1倍速で再生し、例えば、タッチスクリーン104に対して横向きに長い動画604を横方向112に表示することができる。この場合、例えば、ドラッグ412は、画面上で横方向112に行われると仮定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいてドラッグ412の開始点404からその終了点406に画面上で横方向112に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。
次に、図7Aから図7Cを参照すると、再生速度602の第2の制御を略示する図が示されている。図7Aに示しているように、図4の延伸可能カーソル402の方向は、右向きとすることができる。図3のコンピュータデバイス302は、再生速度602の符号を正に設定することができ(すなわち、再生方向は順方向である)、図6の動画604を順方向に1倍速よりも高速で再生することができる(すなわち、早送り)。更に、他方で、延伸可能カーソル402の方向が左向きである場合には、コンピュータデバイス302は、再生速度602の符号を負に設定し(すなわち、再生方向は逆方向である)、動画604を順方向に1倍速よりも高速で再生することができる(すなわち、巻き戻し)。1倍速は、再生が行わるか又は生成される通常の速度である。
次に、図8を参照すると、再生速度602の第3の制御を略示する図が示されている。更に、今度は、図8の(A)に示しているように、図3のコンピュータデバイス302は、図4の延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる。図8及びそれ以降のグラフでは、説明の便宜上、延伸可能カーソル402が右向き(又は上向き)である時に、延長可能カーソルのカーソル長さ410の符号が正に設定され、延伸可能カーソル402が左向き(又は下向き)である時に、延伸可能カーソル402として描示している延長可能カーソルのカーソル長さ410の符号が負に設定されると仮定することができる。
このようにして、電子デバイスシステム100は、図4のドラッグ412の開始点と終了点の方向及びその開始点と終了点の距離を延伸可能カーソル402を用いてユーザに示しながらの延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、再生速度602として描示している望ましい再生速度で動画604を早送り又は巻き戻しすることができる。次に、指が図1のタッチスクリーン104から離され、ドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を縮小し、それを画面から削除することができる。
同時に、コンピュータデバイス302は、図6の動画604を順方向に1倍速で再度再生することができる。更に、図7B及び図8の(B)に示しているように、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、動画604が低速で再生される再生モード(すなわち、1倍速よりも低速の順方向速度での再生)を別々に設けることができる。
この場合、図7A及び図8の(A)に示している場合と類似の手法で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の方向が右向きである場合に、動画604を順方向に1倍速よりも高速で再生することができる(すなわち、早送り)。更に、今度は、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる。
その一方で、延伸可能カーソル402の方向が左向きであり、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が所定の値よりも短い場合には、コンピュータデバイス302は、動画604を順方向に1倍速よりも低速で再生することができる(低速再生)。更に、今度は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、コンピュータデバイス302は、再生速度値を小さい値に設定することができる(すなわち、低速再生の再生速度602はより低速になる)。
更に、延伸可能カーソル402の方向が左向きであり、かつ延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が所定の値に等しいか又はそれよりも長い場合には、コンピュータデバイス302は、動画604を逆方向に1倍速よりも高速に再生することができる(すなわち、巻き戻し)。更に、今度は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、コンピュータデバイス302は、再生速度値を大きい値に設定することができる(すなわち、巻き戻しの再生速度602はより高速になる)。
更に、図7C及び図8の(C)に示しているように、動画604の低速再生に加えて、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、低速逆再生のための再生モード(すなわち、逆方向に1倍速よりも低速の再生)を別々に設けることができる。この場合、図7A及び図8の(A)に示している場合と類似の手法で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の方向が右向きである場合に、動画604を順方向に1倍速よりも高速に再生することができる(すなわち、早送り)。更に、今度は、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる。
その一方で、図7B及び図8の(B)に示している場合と類似の手法で、延伸可能カーソル402の方向が左向きであり、かつ延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が所定の第1の値よりも短い場合には、コンピュータデバイス302は、動画604を順方向に1倍速よりも低速で再生することができる(すなわち、低速再生)。更に、今度は、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を小さい値に設定することができる(すなわち、低速再生の再生速度602がより低速になる)。
更に、延伸可能カーソル402の方向が左向きであり、かつ延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が所定の第1の値に等しいか又はそれよりも長くかつ所定の第2の値よりも短い場合には、コンピュータデバイス302は、動画604を逆方向に1倍速よりも低速で再生することができる(すなわち、低速逆再生)。更に、今度は、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる(すなわち、低速逆再生の再生速度602は高速になる)。
更に、延伸可能カーソル402の方向が左向きであり、かつ延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が所定の第2の値に等しいか又はそれよりも長い場合には、コンピュータデバイス302は、動画604を逆方向に1倍速よりも高速に再生することができる。更に、今度は、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる(すなわち、巻き戻しの再生速度602はより高速になる)。
次に、図9を参照すると、編集モードにおける再生速度602の制御を略示する図が示されている。上述の再生モードに加えて、図6の動画604を編集するための編集モードを別々に設けることができる。編集モードの場合には、図3のコンピュータデバイス302は、図4のドラッグ412が行われない状態で再生速度602を「ゼロ」と設定することができる(すなわち、動画604は一時的な停止状態で表示される)。
この状態では、ドラッグ412が行われると、コンピュータデバイス302は、図4の延伸可能カーソル402の方向が右向きである場合に、再生速度602の符号を正に設定し(すなわち、再生方向は順方向である)、延伸可能カーソル402が長くなるので、再生速度602が「ゼロ」である状態から再生速度602の値を大きくするか又は大きく設定することができる。その一方で、延伸可能カーソル402の方向が左向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、再生速度602の符号を負に設定し(すなわち、再生方向は逆方向である)、延伸可能カーソル402が長くなるので、再生速度602が「ゼロ」である状態から再生速度602の値を大きくするか又は大きく設定することができる。
更に、この時点で、コンピュータデバイス302は、再生速度602が順方向又は逆方向に1倍速よりも高速である場合と比較して、再生速度602が順方向又は逆方向に1倍速よりも低速である場合に、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410に対して再生速度602の増加レベル又は減少レベルを減速するか又は調節することができる。すなわち、編集モードでは、動画604が低速で再生されるか又は低速で逆再生される間に、再生速度602を微調節することができる。
次に、指が図1のタッチスクリーン104から離され、ドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を縮小し、それを画面から削除することができる。同時に、コンピュータデバイス302は、動画604の再生速度602を再度「ゼロ」と設定することができる(すなわち、動画604は一時的な停止状態で表示される)。
このようにして、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、動画604の再生速度602を制御することができる。更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、例えば、様々なリスト又は画像などのスクロール速度を制御することができる。
具体的に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の方向に基づいてスクロール速度の符号(すなわち、スクロール方向)を制御し、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410に基づいてスクロール速度の値を制御することができる。
次に、図10Aから図10Cを参照すると、スクロール速度1002の制御を略示する図が示されている。スクロール速度1002は、様々なリスト又は画像を含む表示情報が、延伸可能カーソル402の作動に基づいてタッチスクリーン104上で移動される速度である。
例えば、図10Aに示しているように、タッチスクリーン104上に音楽のタイトル(トラック)が縦並びで配置されたリスト(トラックリストと呼ぶ)が縦方向110に表示される。この場合、図4のドラッグ412が画面上で縦方向110に行われると、図3のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいてドラッグ412の図4の開始点404からドラッグ412の図4の終了点406に画面上で縦方向110に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。
更に、延伸可能カーソル402の方向が上向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、スクロール速度1002の符号を正に設定することができ、スクロール方向をトラックリストが上向きから下向きにスクロールされる方向に設定する。更に、その一方で、延伸可能カーソル402の方向が下向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、スクロール速度1002の符号を負に設定することができ、スクロール方向をトラックリストが下側から上側に向けられる方向に設定する。
更に、図10Cに示しているように、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の図4のカーソル長さ410が長くなるので、スクロール速度1002の値を大きい値に設定することができる。更に、その一方で、例えば、図10Bに示しているように、タッチスクリーン104上に複数の静止画像1004が横並びに配置されたリストを横方向112に表示することができる。静止画像1004は、上述の図において説明した1つ又は複数の静止画像を表すことができる。
この場合、ドラッグ412が画面上で横方向112に行われると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいてドラッグ412の開始点404からその終了点406に画面上で横方向112に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、延伸可能カーソル402の方向が右向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、スクロール速度1002の符号を正に設定し、スクロール方向を静止画像1004が右から左にスクロールされる方向に設定することができる。更に、その一方で、延伸可能カーソル402の方向が左向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、スクロール速度1002の符号を負に設定することができ、スクロール方向を静止画像1004が左から右にスクロールされる方向に設定する。
更に、図10Cに示しているように、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、スクロール速度1002の値を大きい値に設定することができる。このようにして、電子デバイスシステム100は、ドラッグ412の開始点と終了点の方向及び開始点と終了点の距離をユーザに示しながらの延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、様々なリスト、画像などを望ましい方向に望ましい速度でスクロールすることができる。
次に、ドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している延長された延長可能カーソルを円に縮小するように延伸可能カーソル402の終了点406側をその開始点404側の近くに移動させることができ、次に、スクロールを終了するために延伸可能カーソル402を画面から削除する。
更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、例えば、様々なパラメータ(音量、画像拡大率、輝度、及び色飽和など)の調節速度を制御することができる。具体的に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の方向に基づいてパラメータの調節速度の符号(すなわち、調節方向)を制御し、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410に基づいて調節速度の値を制御することができる。
次に、図11A及び11Bを参照すると、パラメータ調節速度1102の制御を略示する図が示されている。例えば、図11Aに示しているように、動画604として描示している横長の動画は、横に向けられたタッチスクリーン104上に表示されると仮定することができる。この場合、図4のドラッグ412が画面上で縦方向110に行われると、図3のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいてドラッグ412の図4の開始点404からドラッグ412の図4の終了点406に画面上で縦方向110に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。
更に、延伸可能カーソル402の方向が上向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、音量の調節速度の符号を正に設定することができ、調節方向を音量を上げる方向に設定する。更に、その一方で、延伸可能カーソル402の方向が下向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、音量の調節速度値の符号を負に設定することができ、調節方向を音量を下げる方向に設定する。
更に、図11Bに示しているように、コンピュータデバイス302は、今度は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、音量の調節速度値を大きい値に設定することができる。ドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、音量調節を終了するために、延伸可能カーソル402を縮小し、それを画面から削除することができる。この場合、ドラッグ412が終了される直前の音量を維持することができる。
このようにして、電子デバイスシステム100は、延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、動画604に付随する音パラメータである音量を所定の調節速度で上げ下げすることによって調節を行うことができる。電子デバイスシステム100は、延伸可能カーソル402を用いてドラッグ412の開始点と終了点の方向、及びその開始点と終了点の距離をユーザに示しながら上述の調節を行うことができる。
このようにして、ドラッグ412が行われると、電子デバイスシステム100は、ドラッグ412の開始点位置と終了点位置、その開始点と終了点の方向、及びその開始点と終了点の距離を示す延伸可能カーソル402を表示し、延伸可能カーソル402の方向及びカーソル長さ410に基づく様々な操作入力を受け取ることができる。
次に、延伸可能カーソル402のような上述の延長可能カーソルを用いた操作入力に関して、電子デバイスシステム100内にインストールされたアプリケーションにおける操作入力例を詳細に以下に説明する。電子デバイスシステム100内には様々なアプリケーションをインストールすることができる。この場合、一例として、音楽を再生するためのアプリケーション及び動画604を再生するためのアプリケーションが電子デバイスシステム100内にインストールされると仮定することができる。
ここでは、最初に、動画604を再生するためのアプリケーション(動画再生アプリケーションと呼ぶ)における延伸可能カーソル402を通じた操作入力を詳細に以下に説明する。動画再生アプリケーションの作動に対応するアイコンがタッチスクリーン104上に表示された状態でアイコンが軽く叩かれると、コンピュータデバイス302は、このタッチ操作を動画再生アプリケーションを作動させるための操作入力として受け取る。
更に、コンピュータデバイス302は、動画再生アプリケーションを作動させるために、図3の不揮発性メモリ304から動画再生アプリケーションのプログラムを読み取り、それを実行することができる。動画再生アプリケーションが作動されると、コンピュータデバイス302は、不揮発性メモリ304内に動画ファイルとして記憶された複数の動画604のサムネイルリストをタッチスクリーン104上に表示することができる。
更に、表示されたサムネイルの中から1つのサムネイルが軽く叩かれると、コンピュータデバイス302は、このタッチ操作を動画604を再生するための操作入力として受け取ることができる。更に、コンピュータデバイス302は、軽く叩かれたサムネイルに対応する動画ファイルから動画604を取得することができる。
次に、図12を参照すると、動画再生画面1202の構成を略示する図が示されている。更に、この時点で、図3のコンピュータデバイス302は、動画再生画面1202をタッチスクリーン104上に表示することができる。動画再生画面1202は、横方向112に使用されることを考慮して、タッチスクリーン104の面全体の上に横長の構成で表示される横長の画面である。例示目的で、動画再生画面1202を水平方向及び垂直方向にそれぞれ長辺及び短辺を有するランドスケープの向きで示している。
動画604は、動画再生画面1202のほぼ区域全体上に表示することができる。更に、動画再生画面1202は、画面の左側縁部からその右側縁部までその上側縁部の近くで延伸するバー1204が表示に対して動画604上に重ね合わせられるように構成することができる。バー1204は、画面の左側縁部の側に動画604の先頭部分を表す一端を含み、画面の右側縁部の側に動画604の後尾部分を表す他端を含むことができる。バー1204は、バー1204に沿って移動するポインタ1206を用いて動画604の現在の再生位置を示している。以下では、バー1204を再生バーとも呼ぶ。
コンピュータデバイス302は、先頭部分から順方向に1倍速で再生される動画604を動画再生画面1202上に表示することができる。以下では、順方向の1倍速再生を通常再生と呼ぶ。この場合、動画604の再生は、動画再生画面1202上での横方向112への図4のドラッグ412によって制御することができる。
次に、図13Aから13Dを参照すると、動画再生アプリケーションにおける延伸可能カーソル402を通じた第1の操作入力例を略示する図が示されている。図13Aに示しているように、図4のドラッグ412が画面上で横方向112に行われると仮定することができる。
次に、図3のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいてドラッグ412の開始点404からドラッグ412の図4の終了点406まで画面上で横方向112に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。延伸可能カーソル402は、指がタッチスクリーン104から離され、ドラッグ412が終了されるまで継続的に表示することができる。
この場合、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のような表示された延長可能カーソルが横であることを認識すると、延伸可能カーソル402の図4の方向及びカーソル長さ410に基づいて、画面上に表示される図6の動画604の図6の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を制御することができる。具体的には、表示された延長可能カーソルの方向が右向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、再生速度602の符号を正に設定し、再生方向を順方向に設定することができる。
更に、その一方で、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向が左向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、再生速度602の符号を負に設定し、再生方向を逆方向に設定することができる。更に、今度は、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402のカーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる。
その結果、例えば、延伸可能カーソル402は、画面の右へのドラッグ412によって右に長く延伸することができ、図12の動画再生画面1202上に表示される動画604を順方向に高速再生することができる(すなわち、早送り)。更に、延伸可能カーソル402が、画面の左へのドラッグ412によって左に短く延伸した場合には、動画再生画面1202上に表示される動画604を逆方向に低速再生することができる(すなわち、巻き戻し)。
更に、ドラッグ412が画面上で横方向112に発生し、指がタッチスクリーン104から離されず、移動されなかった後に、方向及びカーソル長さ410をいかなる変更もなく継続的に表示することができる。この場合、再生速度602(再生方向及び再生速度値)を維持することができる。
次に、ドラッグ412を終了することができる。すなわち、指は、タッチスクリーン104から離すことができる。次に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の終了点側をその開始点404側の近くに移動させることができる。横方向112に延伸する延伸可能カーソル402は、延伸可能カーソル402が円形形になるまで縮小することができる。次に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を画面から削除することができる。
更に、この時点で、コンピュータデバイス302は、再生速度602を初期値(順方向1倍速)に戻すことができる。従って、動画再生画面1202上に表示される動画604を通常再生することができる。
このようにして、ドラッグ402の開始点と終了点の方向及びその開始点と終了点の距離が延伸可能カーソル402を用いてユーザに示されている間の延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、動画再生画面1202上に動画602を望ましい値の再生速度602で再生することができる。
上記では、動画604に付随する音を説明しなかったが、動画604と類似の手法で音の再生をドラッグ412によって制御することができる。
更に、図13Bに示しているように、動画再生画面1202上でドラッグ412が画面上の横方向112に発生した後に、連続して画面上の縦方向110にドラッグ412を行うことができる。次に、指が離されても、再生速度602(再生方向及び再生速度値)を維持することができる。
今度は、指の動きは、延伸可能カーソル402の終了点部分が画面上に貼り付けられる動きであるから、以下では画面上での縦方向110のドラッグ412を貼り付け操作と呼ぶ。この場合、貼り付け操作は、画面上で上側方向に形成される水平ドラッグ1302及び画面上で下向き方向に形成される垂直ドラッグ1304を含むことができる。水平ドラッグ1302と垂直ドラッグ1304の両方を貼り付け操作として使用することができ、又は水平ドラッグ1302及び垂直ドラッグ1304の一方のみを貼り付け操作として使用することができる。例えば、下向き方向の垂直ドラッグ1304を貼り付け操作として使用することができる。
図13Bに示しているように、延伸可能カーソル402が、画面上での横方向112のドラッグ412によって表示される状態で、延伸可能カーソル402に対して貼り付け操作が行われると仮定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、この時の方向及びカーソル長さ410に基づいて設定された再生方向及び再生速度値を貼り付け操作に基づいて貼り付け操作の後においても維持することができる。
すなわち、コンピュータデバイス302は、動画604を再生するために、貼り付け操作が行われる直前に設定された再生速度602(再生方向及び再生速度値)を貼り付け操作の後、すなわち、指が離された後に維持することができる。その結果、指が離された後に、動画604を指が離される直前に設定された再生速度602(再生方向及び再生速度値)において動画再生画面1202上で継続的に再生することができる。
更に、この時点で、図13Cに示しているように、コンピュータデバイス302は、再生速度602を示す再生速度情報1306を延伸可能カーソル402の周囲に表示し、延伸可能カーソル420を円に縮小し、次に、延伸可能カーソル402を画面から削除することができる。例えば、再生速度情報1306として描示している表示される再生速度情報は、順方向に3倍速の場合は「3.0倍」であり、逆方向に2倍速の場合は「−2.0倍」である。再生速度情報1306は、どの処理が継続的に行われているかをユーザに示す情報である。
すなわち、貼り付け操作が発生した後に、貼り付け操作の直前に設定された再生速度602において継続的に再生される動画604、及び再生速度602を示す再生速度情報1306が、動画再生画面1202上に表示される。
図13Dに示しているように、タッチスクリーン104を軽く叩くことができる場合には、コンピュータデバイス302は、再生速度602を初期値(順方向1倍速)に戻すことができる。従って、動画再生画面1202上に表示される動画604を通常再生することができる。
このようにして、動画再生画面1202上で、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルに対して貼り付け操作が行われると、動画604を継続的に再生するために、貼り付け操作が行われる直前の再生速度602を貼り付け操作の後にも維持することができる。このようにして、動画再生画面1202上で、貼り付け操作の後に指が離されたとしても、望ましい値の再生速度602で動画604を継続的に再生することができる。
上述のように、動画再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402として描示している横方向延長可能カーソルを横方向112のドラッグ412に基づいて動画再生画面1202上に表示することができる。更に、動画再生アプリケーションでは、動画604が再生される間に、表示された延長可能カーソルの方向(左向き又は右向き)及び長さに基づいて再生方向及び再生速度値が設定される。このようにして、動画再生アプリケーションでは、動画604を再生するために、延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いて動画604の再生方向及び再生速度値を自由に設定することができる。
更に、動画再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルに対して貼り付け操作が行われると、貼り付け操作が行われる直前の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を貼り付け操作の後にも維持することができる。このようにして、動画再生アプリケーションでは、動画604を望ましい値の再生速度602で継続的に再生するために、延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって設定された再生速度602を指が離された後にも維持することができる。
更に、動画再生画面1202上では、縦方向110のドラッグ412で音量を調節する(すなわち、上げる又は下げる)ことができる。音量は、動画604に付随する音のパラメータである。
次に、図14及び図14Bを参照すると、動画再生アプリケーションにおける延伸可能カーソルを通じた第2の操作入力例を略示する図が示されている。図14A及び図14Bに示しているように、図4のドラッグ412が画面上で縦方向110に行われると仮定することができる。次に、図3のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいてドラッグ412の図4の開始点404からドラッグ412の図4の終了点406に画面上で縦方向110に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。この場合、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルの方向が縦であると認識すると、音量を上げ下げするために、この時の延伸可能カーソル402の図4の方向及びカーソル長さ410に基づいて音量の調節速度(調節方向及び調節速度値)を制御することができる。
具体的には、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルの方向が上向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、調節速度の符号を正に設定し、音量の調節方向を音量を上げる方向に設定することができる。更に、その一方で、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルが下向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、調節速度の符号を負に設定し、音量の調節方向を音量を下げる方向に設定することができる。
今度は、カーソル長さ410が長くなるので、コンピュータデバイス302は、音量の調節速度値を大きい値に設定することができる。その結果、例えば、画面上で上向き方向のドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402が上向きに長く延伸する場合には、音量は直ちに上がる。
更に、例えば、画面上で上向き方向のドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402が下向きに短い距離を延伸する場合には、音量を徐々に下げることができる。このようにして、動画再生画面1202上で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を用いてユーザがドラッグ412の方向及び長さを認識することを可能にしながら、ドラッグ412の方向及び長さに基づいて音量を望ましい調節速度で調節することができる。
更に、今度は、コンピュータデバイス302は、現在の音量を示すBMと描示している音量バー1402を画面の所定の位置に表示することができる。例えば、所定の位置は、画面の下側中央にあるとすることができる。従って、ユーザは、音量バー1402を見ることによって現在の音量を認識しながら音量を調節することができる。
次に、ドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の終了点側をその開始点側の近くに移動させ、縦方向110に延伸する延伸可能カーソル402を円形に縮小することができる。次に、コンピュータデバイス302は、音量調節を終了するために、延伸可能カーソル402を画面から削除することができる。次に、ドラッグ412が終了される直前の音量を維持することができる。
このようにして、動画再生アプリケーションでは、縦方向110のドラッグ412に基づいて、延伸可能カーソル402として描示している縦方向延長可能カーソルを動画再生画面1202上に表示することができる。更に、動画再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルの方向(上向き又は下向き)及び長さに基づいて、音量の調節方向及び再生速度値を設定することができる。このようにして、動画再生アプリケーションでは、コンピュータデバイス302は、縦方向110のドラッグ412に付随する延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いて調節方向及び調節速度値を自由に変更しながら音量を調節することができる。
しかし、動画再生画面1202上で音量の調節方向を変更するために、ユーザは最初に指を離す可能性がある。ユーザは、前の方向とは逆の方向にドラッグ412を行うか又は指を離さずにドラッグ412の方向を逆方向に変更することによって延伸可能カーソル402の方向が逆転されるまでドラッグ412を行うことができる。例えば、延伸可能カーソル402として描示している上向き延長可能カーソルを下向き方向に変更するために、ユーザは、ドラッグ412の方向を上向きから下向きに変更することによってドラッグ412を行うことができる。
ユーザは、延伸可能カーソル402の図5の開始位置506(C1)の上方に配置又は位置した延伸可能カーソル402の図5の終了位置508(C2)が、開始位置506(C1)の下に配置又は位置するまでドラッグ412を行うことができる。すなわち、開始位置506(C1)と終了位置508(C2)の間の上下の位置関係が逆転するまでドラッグ412を逆に行うことができる。
この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)をドラッグ412の方向(すなわち、下向き方向)に移動させ、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)をドラッグ412の方向とは逆の方向(すなわち、上向き方向)に移動させることができる。
次に、図15Aから図15Cを参照すると、動画再生アプリケーションにおける延伸可能カーソルを通じた第3の操作入力例を略示する図が示されている。例えば、図15Aに示しているように、図12の動画再生画面1202上では、ドラッグ412として描示している上向きドラッグが行われた後に指を離さずに、図4のドラッグ412の方向が上向きから下向きに逆転されると仮定することができる。更に、この時点で、延伸可能カーソル402は、動画再生画面1202上で動画再生画面1202を上下の部分に二分する所定の位置の線である第1の中心線1502(L1)を跨ぐか又は重なり合う可能性がある。すなわち、延伸可能カーソル402の図5の開始位置506(C1)とその図5の終了位置508(C2)とは、動画再生画面1202をそれぞれ第1の中心線1502(L1)の上と下とにある上側と下側とに分割する。
図15Bに示すように、図3のコンピュータデバイス302は、この時点で、ドラッグ412として示す下向きドラッグに基づいて、下向き方向に延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)を移動することができる。コンピュータデバイス302はまた、ドラッグ412の方向と逆の上向き方向に延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を移動することができる。
この時点で、終了位置508(C2)の移動とは別に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、第1の中心線1502(L1)に達するまでドラッグ412の方向とは逆の上向き方向に移動することができる。しかし、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が、第1の中心線1502(L1)に達すると、開始位置506(C1)をこの中心線の位置に固定することができ、開始位置506(C1)は移動しない。
延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が第1の中心線1502(L1)に達する前に、ドラッグ412の方向が下向き方向から元の上向き方向に戻ると、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、元の位置に達するまでドラッグ412の方向とは逆の下向き方向に移動することができる。
延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)とは、互いに近づくように逆方向に移動することができる。延伸可能カーソル402の方向は変更されなくてもよく、長さを短くすることができる。その結果、音量の調節方向は、音量を上げる方向を維持することができ、音量の調節速度値を小さくすることができる。
更に、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)が開始位置506(C1)の下方に配置され、延伸可能カーソル402の方向が上向きから下向きにある一定の時間内に変更されると仮定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、音量の調節方向を音量を上げる方向から音量を下げる方向に切り換えることができる。
図15Cに示しているように、ドラッグ412として描示している下向きのドラッグがその後に継続され、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)がその開始位置506(C1)から離されると、図4のカーソル長さ410を長くすることができる。その結果、音量の調節方向は、音量を下げる方向を維持することができ、音量の調節速度値を大きくすることができる。
このようにして、動画再生アプリケーションでは、ドラッグ412の方向が上下に逆転されると、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)をドラッグ412に基づいて移動させることができ、その開始位置506(C1)をドラッグ412の方向とは逆の方向に移動させることができる。すなわち、終了位置508(C2)をドラッグ412に基づいて移動させることができ、開始位置506(C1)を終了位置508(C2)とは逆の方向に移動させることができる。
このようにして、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)として描示している終了位置のみが移動される場合と比較すると、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)との上下の位置関係を少ない量(指の移動量)のドラッグ412のみを用いて逆転させることができる。従って、延伸可能カーソル402の方向を逆転させることができる。その結果、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較すると、音量の調節方向をより簡単に変更することができる。
更に、このようにして、少ない量のドラッグ412のみを用いて延伸可能カーソル402の方向を逆転させることによって音量の調節方向を変更することができるので、望ましい操作性を得ることができる。
更に、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合に、例えば、ドラッグ412が画面の下側縁部から開始されると、開始位置506(C1)が下側縁部に固定される可能性がある。従って、延伸可能カーソル402の方向を変更し、変更後に延伸可能カーソル402を下向き方向に更に延伸するのが困難である場合がある。
この点に関して、動画再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、第1の中心線1502(L1)の近くに移動するので、延伸可能カーソル402の方向を簡単に変更するか、又は変更後に延伸可能カーソル402を下向き方向に更に延伸することを可能にすることができる。ドラッグ412が、画面の下側縁部から開始されても、方向を簡単に変更することができる。
更に、動画再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が第1の中心線1502(L1)に達すると、開始位置506(C1)の位置を固定することができる。従って、それ以後、延伸可能カーソル402が上向き方向及び下向き方向に延伸する時に、延伸範囲を同じにすることができる。その結果、音量の調節速度を正の側及び負の側で十分に幅広の範囲で設定することができる。このようにして、動画再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402の方向を簡単に変更することにより、音量の調節方向を変更することができる。
次に、音楽(トラック)を再生するためのアプリケーション(音楽再生アプリケーションと呼ぶ)における延伸可能カーソル402を通じた操作入力を詳細に以下に説明する。音楽再生アプリケーションの作動に対応するアイコンがタッチスクリーン104上に表示された状態で、アイコンが軽く叩かれると、コンピュータデバイス302は、このタッチ操作を音楽再生アプリケーションを作動させるための操作入力として受け取ることができる。
ここで図16を参照すると、トラック選択画面の構成を略示する図が示されている。図3のコンピュータデバイス302は、音楽再生アプリケーションを作動させるために、図3の不揮発性メモリ304から音楽再生アプリケーションのプログラムを読み取り、それを実行することができる。
音楽再生アプリケーションが作動されると、コンピュータデバイス302は、図16に示しているトラック選択画面1404をタッチスクリーン104上に表示することができる。トラック選択画面1404は、縦方向110に使用されることを考慮して、向きが縦長のタッチスクリーン104の面全体の上に表示される縦長の画面である。
コンピュータデバイス302は、トラック選択画面1404上にトラックリストを表示することができる。トラックリストは、不揮発性メモリ304内に音楽ファイルとして記憶されたトラック(音楽)のタイトルが、例えば、記録されたアルバムのタイトル及びトラック番号に基づいて縦並びに配置されたリストである。
具体的には、トラックリストは、タイトルの順番で配置された各アルバムに対してトラックを収集し、これらをトラック番号の順番で配置することによって取得することができる。トラックリスト内には、トラックのタイトルに加えて各アルバムにおける先頭トラックのタイトルの前に(画面の上側)アルバムタイトルを挿入することができる。すなわち、トラックリスト内に、アルバム1のタイトル、アルバム1のトラック番号1のタイトル等々、並びにトラック番号5のタイトル、アルバム2のタイトル、アルバム2のトラック番号1のタイトル等々を配置することができる。
トラックリストの少なくとも一部分は、トラック選択画面1404上に表示することができる。実際に、図16は、トラックリスト内に含まれるタイトル内の5つのトラックタイトルをトラック選択画面1404上に表示することができる例を示している。この場合、トラック選択画面1404上での縦方向110の図4のドラッグ412を用いてトラックリストのスクロールを制御することができる。
次に、図17Aから図17Dを参照すると、音楽再生アプリケーションにおける延伸可能カーソルを通じた第1の操作入力例を略示する図が示されている。図17Aに示しているように、図4のドラッグ412は、画面上で縦方向110に行われると仮定することができる。次に、図3のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412が1つの方向(上向き方向又は下向き方向)に所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われるか否かを判断することができる。
ここで、ドラッグ412が1つの方向に所定の時間よりも短い時間にわたってしか行われなかった場合には、コンピュータデバイス302は、スクロールモードを通常スクロールモードに設定し、ドラッグ412(又はフリック)の方向及び長さに基づいてトラックリストのスクロールを制御することができる。すなわち、今度は、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412による通常スクロール制御を行うことができる。具体的には、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412の長さに基づく量(又はフリックの速度に基づく量)だけ、ドラッグ412(又はフリック)の方向とは逆の方向にトラックリストをスクロールすることができる。
この点に関して、ドラッグ412が1つの方向に所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われると仮定することができる。図17Bに示しているように、コンピュータデバイス302は、スクロールモードを延伸可能スクロールモードに設定し、ドラッグ412の図4の開始点404からドラッグ412の図4の終了点406に画面上で縦方向110に延伸する延伸可能カーソル402を表示することができる。延伸可能カーソル402は、指がタッチスクリーン104から離され、ドラッグ412が終了されるまで継続的に表示することができる。
延伸可能カーソル402が表示されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の図4の方向及びカーソル長さ410に基づいて、トラックリストの図10のスクロール速度1002(スクロール方向及びスクロール速度値)を制御し、トラックリストをスクロールすることができる。具体的には、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルが上向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、トラックリストのスクロール方向を上向き方向(すなわち、タイトルが下向きに移動する方向)に設定することができる。
更に、その一方で、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルが下向きであった場合には、コンピュータデバイス302は、トラックリストのスクロール方向を下向き方向(すなわち、タイトルが上向きに移動する方向)に設定することができる。更に、今度は、カーソル長さ410が長くなるので、スクロール速度値を大きい値に設定することができる。その結果、例えば、延伸可能カーソル402が、画面上で上向き方向のドラッグ412によって上向きに長く延伸した場合には、トラック選択画面1404上に表示されるトラックリストを下向きに高速にスクロールすることができる。
更に、例えば、延伸可能カーソル402が、画面上で下向き方向のドラッグ412によって下向きに短く延伸した場合には、トラック選択画面1404上に表示されるトラックリストを上向きに徐々にスクロールすることができる。その後に、ドラッグ412が終了されると、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の終了点側をその開始点側の近くに移動させ、縦方向110に延伸する延伸可能カーソル402を円形に縮小し、次に、延伸可能カーソル402を画面から削除することができる。
更に、トラック選択画面1404上に表示されたトラックタイトルの中から1つのタイトルが軽く叩かれることで、このトラックを選択することができると仮定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、軽く叩かれたトラックのタイトルに対応する音楽ファイルからトラックの音を取得し、この音をヘッドフォン端子(図示せず)を通じて出力することができる。
このようにして、音楽再生アプリケーションでは、ドラッグ412が1つの方向に所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われた場合に、ドラッグ412の開始点404をその終了点406に繋ぐ延伸可能カーソル402として描示している縦方向延長可能カーソルをトラック選択画面1404上に表示することができる。更に、音楽再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402として描示している表示される延長可能カーソルの方向(上向き又は下向き)及び長さに基づいて、トラックリストのスクロール方向及びスクロール速度値を設定することができる。
このようにして、音楽再生アプリケーションでは、ユーザは、縦方向110のドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いてスクロール方向及びスクロール速度値を自由に変更しながらトラックリストをスクロールすることができる。従って、ユーザは、トラックリストから望みのトラックタイトルを簡単に検索することができる。
しかし、トラック選択画面1404上でのスクロール方向を変更するために、ユーザは、最初に指を離し、前の方向とは逆の方向にドラッグ412を行うことができる。他の場合には、ユーザは、指を離すことなくドラッグ412の方向を逆方向に変更することにより、延伸可能カーソル402の方向が逆転されるまでドラッグ412を行うことができる。
この場合、例えば、延伸可能カーソル402として描示している上向きの延長可能カーソルを下向き方向に変更するために、ユーザは、延伸可能カーソル402の図5の開始位置506(C1)の上に配置された延伸可能カーソル402の図5の終了位置508(C2)が開始位置506(C1)の下に配置されるまでドラッグ412を行うことができる。ドラッグ412は、ドラッグ412の方向を上向きから下向きに変更することによって行うことができる。すなわち、ユーザは、開始位置506(C1)と終了位置508(C2)の間の上下の位置関係が逆転されるまでドラッグ412を行うことができる。この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)をドラッグ412の方向(すなわち、下向き方向)に移動させ、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)をドラッグ412の方向とは逆の方向(すなわち、上向き方向)に移動させることができる。
基本作動は、図12の動画再生画面1202上で延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が移動する際の移動と同じとすることができる。すなわち、例えば、図17Bに示しているように、ドラッグ412として描示している上向きドラッグがトラック選択画面1404上で行われた後に、ドラッグ412の方向が、指を離すことなく上向きから下向きに逆転されると仮定することができる。
更に、今度は、延伸可能カーソル402が、トラック選択画面1404を上下に二分する第2の中心線1702(L2)を跨ぐと仮定することができる。すなわち、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)とは、トラック選択画面1404をそれぞれ第2の中心線1702(L2)の上と下にある上側と下側に分割する。
図17Cに示しているように、コンピュータデバイス302は、今度は、ドラッグ412として描示している下向きのドラッグに基づいて、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)を下向き方向に移動させることができる。コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)をドラッグ412の方向とは逆の上向き方向に移動させることができる。
この時点で、終了位置508(C2)の移動とは別に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、第2の中心線1702(L2)に達するまでドラッグ412の方向とは逆の上向き方向に移動することができる。しかし、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が第2の中心線1702(L2)に達すると、開始位置506(C1)は、この中心線の位置に固定することができ、開始位置506(C1)は移動しない。
延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が第2の中心線1702(L2)に達する前に、ドラッグ412の方向が下向き方向から元の上向き方向に戻ると、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、元の位置に戻るように移動することができる。この場合、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)とは、互いに近づくように逆方向に移動すると仮定することができる。延伸可能カーソル402の方向は変更されなくてもよく、長さを短くすることができる。その結果、トラックリストのスクロール方向は、上向き方向に小さいスクロール速度値を有することができる。
更に、今度は、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)が開始位置506(C1)の下方に配置され、延伸可能カーソル402の方向が上向きから下向きに変更されると仮定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、トラックリストのスクロール方向を上向きから下向きに切り換えることができる。
図17Dに示しているように、ドラッグ412として描示している下向きのドラッグがその後に継続され、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)がその開始位置506(C1)から離されると、カーソル長さ410を長くすることができる。その結果、トラックリストのスクロール方向は、下向き方向を維持することができ、トラックリストのスクロール速度値を大きくすることができる。
このようにして、音楽再生アプリケーションでは、ドラッグ412の方向が上下に逆転されると、延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)をドラッグ412に基づいて移動させることができ、開始位置506(C1)をドラッグ412の方向とは逆の方向に移動させることができる。すなわち、終了位置508(C2)をドラッグ412に基づいて移動させることができ、開始位置506(C1)を終了位置508(C2)の方向とは逆の方向に移動させることができる。
このようにして、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較すると、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)との上下の位置関係は、逆転させることができる。延伸可能カーソル402の方向を逆転させる上で少ない量のドラッグ412(すなわち、指の移動量)のみを用いて上下の位置関係を逆転させることができる。その結果、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較すると、トラックリストのスクロール方向をより簡単に変更することができる。更に、このようにして、少ない量のドラッグ412のみを用いて延伸可能カーソル402の方向を逆転させることによってトラックリストのスクロール方向を変更することができるので、画面のサイズが小さくても望ましい操作性を得ることができる。
更に、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合には、例えば、ドラッグ412が画面の下側縁部から開始される可能性がある場合には、開始位置506(C1)は、下側縁部に固定される可能性がある。従って、延伸可能カーソル402の方向を変更し、変更後に延伸可能カーソル402を下向き方向に延伸するのが困難である場合がある。
音楽再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、その終了位置508(C2)の方向とは逆の方向に移動するので、延伸可能カーソル402の方向を簡単に変更するか、又は変更後に延伸可能カーソル402を下向き方向に更に延伸することを可能にすることができる。ドラッグ412が画面の下側縁部から開始されたとしても、方向を簡単に変更することを可能にすることができる。更に、トラックリストのスクロール方向を変更するために延伸可能カーソル402の方向を簡単に変更することも可能にすることができる。
ドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力を用いて図6の動画604の再生、音量の調節、及びトラックリストのスクロールが簡単に行われることが見出されている。
次に、図18を参照すると、第1の操作入力処理ルーチン1802を示す流れ図が示されている。この流れ図は、第1の操作入力処理ルーチン1802を図4の延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて図1の電子デバイスシステム100によって実行される特定の処理ルーチンとして描示している。第1の操作入力処理ルーチン1802は、動画再生アプリケーション内で実行することができる。
第1の操作入力処理ルーチン1802は、図6の動画604の再生及び図6の再生速度602の維持の時に実行することができる。第1の操作入力処理ルーチン1802(RT1)は、図3の不揮発性メモリ304に記憶された動画再生アプリケーションのプログラムに基づいて、電子デバイスシステム100の図3のコンピュータデバイス302によって実行される処理ルーチンである。
動画再生アプリケーションが作動され、リストとして表示された動画604のサムネイルのうちの1つが軽く叩かれると、コンピュータデバイス302は、第1の操作入力処理ルーチン1802(RT1)を開始し、第1の判断操作モジュール1804(SP1)に進むことができる。第1の判断操作モジュール1804(SP1)は、図3のタッチパネル318上で行われたタッチ操作が存在するか否かをタッチパネル318からの入力信号に基づいて判断する。
否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、軽く叩かれたサムネイルに対応する動画604を順方向に1倍速で再生する(通常再生)第1の実行通常再生モジュール1806(SP2)に進む。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1804(SP1)に戻ることができる。
この点に関して、第1の判断操作モジュール1804(SP1)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断ドラッグモジュール1808(SP3)に進むことができる。第1の判断ドラッグモジュール1808(SP3)は、タッチ操作が図4のドラッグ412であるか否かを判断する。
肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、この時のドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402を適切に表示し、次に、第1の判断横方向ドラッグモジュール1810(SP4)に進むことができる。第1の判断横方向ドラッグモジュール1810(SP4)は、ドラッグ412が、図1のタッチスクリーン104に沿って図1の横方向112に行われるドラッグ412である横方向ドラッグであるか否かを判断する。
肯定的な結果が得られた場合には、この結果は、ドラッグ412が横方向ドラッグであることを意味する。この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの図4のカーソル長さ410及び図4のカーソル方向408に基づいて、動画604の再生方向及び再生速度値を含む再生パラメータを設定又は判断する第1の設定再生モジュール1812(SP5)に進む。第1の設定再生モジュール1812(SP5)は、第1の操作入力処理ルーチン1802の一部分を実行する。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1804(SP1)に戻ることができる。
上述の点に関して、第1の判断横方向ドラッグモジュール1810(SP4)において否定的な結果が得られた場合には、この結果は、ドラッグ412が、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグであることを意味する。すなわち、貼り付け操作が行われる。この場合、コンピュータデバイス302は、第1の維持再生モジュール1814(SP6)に進むことができる。第1の維持再生モジュール1814(SP6)は、この時の動画604の再生方向及び再生速度値を維持する。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1804(SP1)に戻ることができる。
更に、一方で、第1の判断ドラッグモジュール1808(SP3)において否定的な結果が得られた場合には、この結果は、タッチ操作がタップであることを意味する。この場合、コンピュータデバイス302は、動画604を通常再生するために、動画604の再生速度602を初期値(順方向1倍速)に戻す第1の復帰再生モジュール1816(SP7)に進むことができる。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1804(SP1)に戻ることができる。
第1の操作入力処理ルーチン1802(RT1)に基づいて、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて動画604を再生することができ、再生速度602を維持することができる。
第1の操作入力処理ルーチン1802(RT1)は、延伸可能カーソル402が、タッチスクリーン104上で行われるドラッグ412によって貼り付けられた後に自動的に継続することができるので、第1の操作入力処理ルーチン1802(RT1)が、第1の設定再生モジュール1812(SP5)によるカーソル長さ410及びカーソル方向408に基づいて実行されることにより、第1の操作入力処理ルーチン1802(RT1)は、より優れた効率をもたらすことが見出されている。
ここで図19を参照すると、第2の操作入力処理ルーチン1902を示す流れ図が示されている。引続き、動画再生アプリケーションでは、音量の調節時及び図4の延伸可能カーソル402の図5の開始位置506(C1)の移動時の操作入力処理ルーチンは、図19に示しているように実行することができる。第2の操作入力処理ルーチン1902(RT2)もまた、図3の不揮発性メモリ304に記憶された動画再生アプリケーションのプログラムに基づいて、図1の電子デバイスシステム100の図3のコンピュータデバイス302によって実行される処理ルーチンである。
動画再生アプリケーションが作動され、リストとして表示された図6の動画604のサムネイルのうちの1つが軽く叩かれると、コンピュータデバイス302は、第2の操作入力処理ルーチン1902(RT2)を開始し、第1の判断操作モジュール1904(SP10)に進むことができる。第1の判断操作モジュール1904(SP10)は、図3のタッチパネル318上でタッチ操作が存在するか否かをタッチパネル318からの入力信号に基づいて判断する。
第1の判断操作モジュール1904(SP10)では、コンピュータデバイス302は、肯定的な結果が得られるまで待つことができる。肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、タッチ操作が、画面上での図4のドラッグ412として描示している縦方向ドラッグであるか否かを判断する第1の判断ドラッグモジュール1906(SP11)に進むことができる。第1の判断ドラッグモジュール1906(SP11)では、コンピュータデバイス302は、この時のタッチ操作に基づく延伸可能カーソル402を適切に表示することができる。
第1の判断ドラッグモジュール1906(SP11)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1904(SP10)に戻ることができる。上述の点に関して、第1の判断ドラッグモジュール1906(SP11)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の図4の方向及びカーソル長さ410に基づいて音量の調節方向及びその調節速度値を設定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断跨ぎ中心モジュール1908(SP12)に進むことができる。
第1の判断跨ぎ中心モジュール1908(SP12)は、表示された延伸可能カーソル402が画面の中心を跨ぐか否かを判断する。すなわち、第1の判断跨ぎ中心モジュール1908(SP12)は、延伸可能カーソル402が、図15の第1の中心線1502(L1)を跨ぐか否かを判断することができる。第1の判断跨ぎ中心モジュール1908(SP12)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1904(SP10)に戻ることができる。この点に関して、第1の判断跨ぎ中心モジュール1908(SP12)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断逆ドラッグモジュール1910(SP13)に進むことができる。
第1の判断逆ドラッグモジュール1910(SP13)は、ドラッグ412の方向が逆転されるか否かを判断する。第1の判断逆ドラッグモジュール1910(SP13)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1904(SP10)に戻ることができる。上述の点に関して、第1の判断逆ドラッグモジュール1910(SP13)において肯定的な結果が得られた場合には、この結果は、ドラッグ412の方向が逆転されたことを意味する。すなわち、ドラッグ412の方向は、ドラッグ412が開始された時の方向とは逆の方向である。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断開始点モジュール1912(SP14)に進むことができる。
第1の判断開始点モジュール1912(SP14)は、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)が第1の中心線1502(L1)に達するか否かを判断する。第1の判断開始点モジュール1912(SP14)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の移動開始点モジュール1914(SP15)に進むことができる。
第1の移動開始点モジュール1914(SP15)は、開始位置506(C1)を延伸可能カーソル402の図5の終了位置508(C2)の方向とは逆の方向に移動させる。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1904(SP10)に戻ることができる。
上述の点に関して、第1の判断開始点モジュール1912(SP14)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の固定開始点モジュール1916(SP16)に進むことができる。第1の固定開始点モジュール1916(SP16)は、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)の位置を第1の中心線1502(L1)の現在の位置に固定する。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール1904(SP10)に戻ることができる。
第2の操作入力処理ルーチン1902(RT2)に基づいて、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて音量を調節し、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を移動させることができる。
次に、図20を参照すると、第3の操作入力処理ルーチン2002を示す流れ図が示されている。第3の操作入力処理ルーチン2002は、音楽再生アプリケーションにおいて、トラックリストがスクロールされ、図4の延伸可能カーソル402の図5の開始位置506(C1)が移動される時に、図20に示しているように実行することができる。
第3の操作入力処理ルーチン2002(RT3)は、図3の不揮発性メモリ304に記憶された音楽再生アプリケーションのプログラムに基づいて、図1の電子デバイスシステム100の図3のコンピュータデバイス302によって実行される処理ルーチンである。
音楽再生アプリケーションが作動されると、コンピュータデバイス302は、図14のトラック選択画面1404上にトラックリストを表示し、第3の操作入力処理ルーチン2002(RT3)を開始し、次に、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に進むことができる。第1の判断操作モジュール2004(SP30)は、図3のタッチパネル318上でタッチ操作が存在するか否かをタッチパネル318からの入力信号に基づいて判断する。第1の判断操作モジュール2004(SP30)では、コンピュータデバイス302は、肯定的な結果が得られるまで待つことができる。肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断ドラッグモジュール2006(SP31)に進むことができる。
第1の判断ドラッグモジュール2006(SP31)は、タッチ操作が、画面上での図4のドラッグ412として描示している縦方向ドラッグであるか否かを判断する。第1の判断ドラッグモジュール2006(SP31)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。上述の点に関して、第1の判断ドラッグモジュール2006(SP31)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断通常スクロールモジュール2008(SP32)に進むことができる。
第1の判断通常スクロールモジュール2008(SP32)は、現在のスクロールモードが通常スクロールモードであるか否かを判断する。第1の判断通常スクロールモジュール2008(SP32)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断ドラッグ継続モジュール2010(SP33)に進むことができる。第1の判断ドラッグ継続モジュール2010(SP33)は、ドラッグ412が、1つの方向に所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われるか否かを判断する。ここで否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、この時のドラッグ412の方向及び長さに基づいてトラックリストをスクロールする第1の実行通常スクロールモジュール2012(SP34)に進むことができる。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。
上述の点に関して、第1の判断ドラッグ継続モジュール2010(SP33)において肯定的な結果が得られた場合には、この結果は、ドラッグ412が、1つの方向に所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われたことを意味する。この場合、コンピュータデバイス302は、第1の移行延伸可能スクロールモジュール2014(SP35)に進むことができる。
第1の移行延伸可能スクロールモジュール2014(SP35)は、スクロールモードを延伸可能スクロールモードに移行させ、この時のドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を表示する。更に、第1の移行延伸可能スクロールモジュール2014(SP35)は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向及び長さに基づいて、トラックリストのスクロール方向及びスクロール速度値を設定することができる。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。
次に、図21を参照すると、図20の第3の操作入力処理ルーチン2002を示す流れ図に続く流れ図が示されている。第1の判断通常スクロールモジュール2008(SP32)において否定的な結果が得られた場合には、この結果は、現在のスクロールモードが延伸可能スクロールモードであることを意味する。この場合、図3のコンピュータデバイス302は、第1の判断跨ぎ中心モジュール2104(SP36)に進むことができる。
第1の判断跨ぎ中心モジュール2104(SP36)は、図4の延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルが画面の中心を跨ぐか否かを判断する。すなわち、第1の判断跨ぎ中心モジュール2104(SP36)は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルが、図15の第1の中心線1502(L1)を跨ぐか否かを判断する。第1の判断跨ぎ中心モジュール2104(SP36)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、図20の第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。上述の点に関して、第1の判断跨ぎ中心モジュール2104(SP36)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断ドラッグモジュール2106(SP37)に進むことができる。
第1の判断ドラッグモジュール2106(SP37)は、図4のドラッグ412の方向が逆転されるか否かを判断する。第1の判断逆ドラッグモジュール2106(SP37)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。上述の点に関して、第1の判断逆ドラッグモジュール2106(SP37)において肯定的な結果が得られた場合には、この結果は、ドラッグ412の方向が逆転されたことを意味する。すなわち、ドラッグ412の方向は、ドラッグ412が開始された時の方向とは逆の方向である。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断開始点モジュール2108(SP38)に進むことができる。
第1の判断開始点モジュール2108(SP38)は、延伸可能カーソル402の図5の開始位置506(C1)が図17の第2の中心線1702(L2)に達するか否かを判断する。第1の判断開始点モジュール2108(SP38)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、移動開始点モジュール2110(SP39)に進むことができる。
移動開始点モジュール2110(SP39)は、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を延伸可能カーソル402の図5の終了位置508(C2)の方向とは逆の方向に移動させる。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。
上述の点に関して、第1の判断開始点モジュール2108(SP38)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス302は、第1の固定開始点モジュール2112(SP40)に進むことができる。第1の固定開始点モジュール2112(SP40)は、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)の位置を第2の中心線1702(L2)の現在の位置に固定する。次に、コンピュータデバイス302は、第1の判断操作モジュール2004(SP30)に戻ることができる。
第3の操作入力処理ルーチン2002(RT3)に基づいて、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいてトラックリストをスクロールし、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を移動させることができる。
上述の構成では、図1の電子デバイスシステム100のコンピュータデバイス302は、動画再生アプリケーションを作動させ、次に、図1の横方向112のドラッグ412に基づいて、延伸可能カーソル402として描示している横方向延長可能カーソルを図12の動画再生画面1202内に表示することができる。更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向(左向き又は右向き)及びその長さに基づいて再生方向及び再生速度値を設定しながら、図6の動画604を再生することができる。このようにして、電子デバイスシステム100は、横方向ドラッグに基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いて動画604の再生速度及び再生速度値を設定することにより、動画604を再生することができる。
更に、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルに対してドラッグ412の方向を直角に曲げる貼り付け操作が行われると、コンピュータデバイス302は、動画604の再生を継続するために、貼り付け操作が行われる直前の図6の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を貼り付け操作の後に維持することができる。このようにして 電子デバイスシステム100は、貼り付け操作による延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって設定された再生速度602で、指が離された後に再生し続けることができる。
更に、電子デバイスシステム100のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグに基づいて、延伸可能カーソル402として描示している縦方向延長可能カーソルを動画再生画面1202上に表示することができる。更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向(上向き又は下向き)及び長さに基づいて、音量の調節方向(増大する方向又は減少する方向)及び調節速度値(増大する速度又は減少する速度)を設定することができる。このようにして、電子デバイスシステム100は、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグに基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いて調節方向及び調節速度値を変更しながら音量を調節することができる。
更に、今度は、ドラッグ412の方向が上下に逆転されると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)を移動させ、ドラッグ412とは逆の方向に開始位置506(C1)を移動させることができる。すなわち、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいて終了位置508(C2)を移動させ、終了位置508(C2)の方向とは逆の方向に開始位置506(C1)を移動させることができる。
このようにして、電子デバイスシステム100は、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較して少ない量のドラッグ412のみを用いて、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)との上下の位置関係を逆転させるように変更しながら延伸可能カーソル402の方向を逆転させることができる。
更に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、ドラッグ412の方向とは逆の方向に移動されるので、ドラッグ412が画面の縁部から開始されたとしても、延伸可能カーソル402の方向を簡単に逆転させることができる。その結果、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較してより迅速で簡単に音量の調節方向を変更することができる。
更に、音楽再生アプリケーション作動された後に、電子デバイスシステム100のコンピュータデバイス302は、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグに基づいて、延伸可能カーソル402として描示している縦方向延長可能カーソルを図14のトラック選択画面1404上に表示することができる。
更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向(上向き又は下向き)及び長さに基づいて、図10のトラックリストのスクロール方向及びスクロール速度1002の値を設定することができる。このようにして、電子デバイスシステム100は、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグに基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いてスクロール方向及びスクロール速度値を変更しながらトラックリストをスクロールすることができる。
更に、今度は、ドラッグ412の方向が上下に逆転されると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402の終了位置508(C2)を移動させ、ドラッグ412とは逆の方向に開始位置506(C1)を移動させることができる。このようにして、電子デバイスシステム100は、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較して少ない量のドラッグ412のみを用いて、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)とその終了位置508(C2)との上下の位置関係を逆転させるように変更しながら延伸可能カーソル402の方向を逆転させることができる。
更に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、ドラッグ412の方向とは逆の方向に移動されるので、ドラッグ412が画面の縁部から開始されたとしても、延伸可能カーソル402の方向を簡単に逆転させることができる。その結果、延伸可能カーソル402の終了位置のみが移動される場合と比較して、より簡単にトラックリストのスクロール方向を変更することができる。
次に、図22を参照すると、本発明の第2の実施形態における情報処理機構を有する電子デバイスシステム2200の例示的なハードウエアブロック図が示されている。図1の電子デバイスシステム100と類似の方式で、電子デバイスシステム2200は、コンピュータデバイス2202、不揮発性メモリ2204、ランダムアクセスメモリ2206、非画面インタフェース2208、ネットワークインタフェース2210、タッチスクリーン2214、表示パネル2216、及びタッチパネル2218を含むことができる。
電子デバイスシステム2200は、タッチスクリーン2214に印加されるか又はその上での圧力2222を検出又は感知する圧力センサ2220を含むことができる。タッチスクリーン2214が指などで押下された時に生成される圧力2222は、圧力センサ2220を用いて感知することができる。次に、圧力2222に基づいて、タッチスクリーン2214において押下操作が行われたと判断することができる。
圧力センサ2220は、タッチパネル2218と表示パネル2216の間に配置するか、又はタッチスクリーン2214上の圧力2222に基づいてこれらと通信することができる。同様に、例えば、圧力センサは、タッチパネル2218に配置するか又はその一部とし、表示パネル2216と通信することができる。
圧力センサ2220は、圧力値2224を有する圧力2222を出力又は生成することができる。圧力値2224は、単位面積当たりに印加される力の定量的な量を示す圧力2222の数値である。例えば、圧力値2224は、0から255までの大体の範囲を含むことができる。
コンピュータデバイス2202は、圧力センサ2220から得られる圧力値2224をモニタすることができる。圧力値2224が閾値2226を超えた場合には、コンピュータデバイス2202は、タッチスクリーン2214が指などで押下されたことを判断又は検出し、それを操作入力として受け取ることができる。閾値2226は、それを上回った場合に力が印加されたことを圧力センサ2220が検出及び判断する数値である。
電子デバイスシステム100と類似の方式で、電子デバイスシステム2200は、図2の操作モジュール202、図2の表示モジュール204、図2の制御モジュール206、及び図2の押圧感知モジュール208を含むことができる。例として、タッチパネル2218は、操作モジュール202の特定のハードウエア例を表すことができる。別の例として、圧力センサ2220は、押圧感知モジュール208の特定のハードウエア例を表すことができる。更に別の例として、表示パネル2216は、表示モジュール204の特定のハードウエア例を表すことができる。更に別の例として、コンピュータデバイス2202は、制御モジュール206の特定のハードウエア例を表すことができる。
操作入力は、タッチスクリーン2214の押下を通じて行うことができる。電子デバイスシステム2200は、タッチスクリーン2214の押下を図4の延伸可能カーソル402に対する貼り付け操作として使用することができる。
すなわち、動画再生アプリケーションにおいて延伸可能カーソル402が横方向ドラッグによって画面上に表示された状態でタッチスクリーン2214が押下されると、コンピュータデバイス2202は、それを貼り付け操作として認識し、この時の図6の再生速度602を維持することができる。
次に、図23Aから図24Dを参照すると、本発明の第2の実施形態に基づく動画再生アプリケーションにおける延伸可能カーソル402を通じた操作入力例を略示する図が示されている。図23Aに示しているように、画面上の図12の動画再生画面1202上で横方向ドラッグが行われると仮定することができる。次に、図22のコンピュータデバイス2202は、図4のドラッグ412の図4の開始点404から図4のドラッグ412の図4の終了点406まで延伸する、ドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を画面上に表示することができる。
コンピュータデバイス2202が、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向が横方向であると認識すると、コンピュータデバイス2202は、延伸可能カーソル402の図4の方向及びカーソル長さ410に基づいて、画面上に表示される図6の動画604の図6の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を制御することができる。
具体的には、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向が右向きであった場合には、コンピュータデバイス2202は、再生速度602の符号を負に設定し、再生方向を順方向に設定することができる。更に、その一方で、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向が左向きであった場合には、コンピュータデバイス2202は、再生速度602の符号を正に設定し、再生方向を逆方向に設定することができる。更に、カーソル長さ410が長くなるので、再生速度値を大きい値に設定することができる。このようにして、動画再生画面1202は、延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、望ましいレベルの再生速度602で動画604を再生することができる。
図23Bに示しているように、動画再生画面1202上で、ドラッグ412が画面上で横方向112に行われた後に図22のタッチスクリーン2214が押下されると、次に指が離されたとしても、再生速度602(再生方向及び再生速度値)を維持することができる。
この指の動きは、延伸可能カーソル402の終了点部分を画面上に貼り付けるための動きであるから、タッチスクリーン22214の押下を貼り付け操作と呼ぶことができる。図23Bに示しているように、画面上の横方向ドラッグ412によって延伸可能カーソル402が表示された状態でタッチスクリーン22124が押下され、従って、延伸可能カーソル402に対して貼り付け操作を行うことができると仮定することができる。次に、貼り付け操作に基づいて、コンピュータデバイス2202は、この時の延伸可能カーソル402の方向及びカーソル長さ410に基づいて設定された再生方向及び再生速度値を貼り付け操作の後に維持することができる。
すなわち、コンピュータデバイス2202は、貼り付け操作が行われる直前の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を貼り付け操作の後で指が離された後に維持することができる。その結果、動画再生画面1202上で、動画604を指が離される直前に設定された再生速度602(再生方向及び再生速度値)で、指が離された後にも継続的に再生することができる。
図23Cに示しているように、コンピュータデバイス2202は、再生速度602を示す再生速度情報2302を延伸可能カーソル402の周囲に表示し、延伸可能カーソル402を円形に縮小し、次に、延伸可能カーソル402を画面から削除することができる。すなわち、動画再生画面1201上で、貼り付け操作の後に、貼り付け操作の直前に設定された再生速度602で継続的に再生される動画604と再生速度602を示す再生速度情報2302とを表示することができる。
図23Dに示しているように、タッチスクリーン2214が軽く叩かれると、コンピュータデバイス2202は、再生速度602を初期値(順方向1倍速)に戻すことができる。従って、動画再生画面1202上に表示される動画604を通常再生することができる。
このようにして、動画再生画面1202上で、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルに対する貼り付け操作を行うことができ、貼り付け操作が行われる直前の再生速度602を貼り付け操作の後に維持することができる。このようにして、次に指が離されたとしても、動画再生画面1202上で、動画604を望ましいレベルの再生速度602で継続的に再生することができる。
更に、第1の実施形態における画面上でのドラッグ412として描示している縦方向ドラッグによってではなく、画面上で深さ方向に押下を行うことによって貼り付け操作を行うことで、ドラッグ412の終了点406を移動させることなく貼り付け操作を行うことができる。従って、再生速度602が変更されることを貼り付け操作に基づいて防止し、ユーザが望む再生速度602を簡単かつ確実に維持することを可能にすることができる。
次に、図24を参照すると、本発明の第2の実施形態に基づく操作入力処理ルーチン2402を示す流れ図が示されている。この流れ図は、図22の電子デバイスシステム2200が、動画再生アプリケーションにおいて図6の動画604を再生し、かつ図6の再生速度602を維持する時に実行される操作入力処理ルーチン2402を含む。
図24に示している操作入力処理ルーチン2402(RT4)は、図22の不揮発性メモリ2204に記憶された動画再生アプリケーションのプログラムに基づいて図22のコンピュータデバイス2202によって実行される処理ルーチンである。動画再生アプリケーションが作動され、リストとして表示された動画604のサムネイルのうちの1つが軽く叩かれると、コンピュータデバイス2202は、操作入力処理ルーチン2402(RT4)を開始し、第2の判断操作モジュール2404(SP50)に進むことができる。
第2の判断操作モジュール2404(SP50)は、図22のタッチパネル2218上でタッチ操作が存在するか否かをタッチパネル2218からの入力信号に基づいて判断する。ここで否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス2202は、軽く叩かれたサムネイルに対応する動画604を順方向に1倍速で再生する(通常再生)第2の実行再生モジュール2406(SP51)に進むことができる。次に、コンピュータデバイス2202は、第2の判断操作モジュール2404(SP50)に戻ることができる。上述の点に関して、第2の判断操作モジュール2404(SP50)において肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス2202は、判断押下モジュール2408(SP52)に進むことができる。
判断押下モジュール2408(SP52)は、図22のタッチスクリーン2214上で押下が存在するか否かを図22の圧力センサ2220からの図22の圧力値2224に基づいて判断する。判断押下モジュール2408(SP52)において否定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス2202は、タッチ操作が横方向ドラッグであるか否かを判断する第2の判断横方向ドラッグモジュール2410(SP53)に進むことができる。ここで肯定的な結果が得られた場合には、コンピュータデバイス2202は、この時の図4のドラッグ412に基づいて図4の延伸可能カーソル402を適切に表示し、次に、第2の設定再生モジュール2412(SP54)に進むことができる。
第2の設定再生モジュール2412(SP54)は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向及び長さに基づいて、動画604の再生方向及び再生速度値を設定する。次に、コンピュータデバイス2202は、第2の判断操作モジュール2404(SP50)に戻ることができる。
上述の点に関して、第2の判断横方向ドラッグモジュール2410(SP53)において否定的な結果が得られた場合には、この結果は、タッチ操作がタップであることを意味する。次に、コンピュータデバイス2202は、動画604の再生速度602を初期値(順方向1倍速)に戻す第2の復帰動画モジュール2414(SP55)に進むことができ、動画604を通常再生する。次に、コンピュータデバイス2202は、第2の判断操作モジュール2404(SP50)に戻ることができる。
更に、その一方で、判断押下モジュール2408(SP52)において肯定的な結果が得られた場合には、この結果は、タッチスクリーン2214が押下されたことを意味する。すなわち、貼り付け操作が行われる。次に、コンピュータデバイス2202は、第2の維持再生モジュール2416(SP56)に進むことができる。
第2の維持再生モジュール2416(SP56)は、この時の動画604の再生方向及び再生速度値を含む再生パラメータを維持する。次に、コンピュータデバイス2202は、第2の判断操作モジュール2404(SP50)に戻ることができる。
操作入力処理ルーチン2402(RT4)に基づいて、コンピュータデバイス2202は、ドラッグ412に基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力及び押下を通じた操作入力に基づいて、動画604を再生し、再生速度602を維持することができる。
上述の構成では、電子デバイスシステム2200のコンピュータデバイス2202は、動画再生アプリケーションの作動後に、横方向ドラッグに基づいて延伸可能カーソル402として描示している横方向延長可能カーソルを図12の動画再生画面1202上に表示することができる。更に、コンピュータデバイス2202は、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルの方向(左向き又は右向き)及び長さに基づいて再生方向及び再生速度値を設定しながら動画604を再生することができる。
このようにして、電子デバイスシステム2200は、横方向ドラッグに基づく延伸可能カーソル402を通じた操作入力のみを用いて動画604の再生方向及び再生速度値を自由に設定することによって動画604を再生することができる。
更に、延伸可能カーソル402として描示している表示された延長可能カーソルに対して画面を押下することでの貼り付け操作が行われると、コンピュータデバイス2202は、貼り付け操作が行われる直前の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を貼り付け操作後に維持し、動画604の再生を継続することができる。このようにして、電子デバイスシステム2200は、貼り付け操作による延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって設定された再生速度602で、指が離された後に再生し続けることができる。
そのような構成に基づいて、電子デバイスシステム2200は、貼り付け操作による延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって設定された再生速度602で、指が離された後に再生し続けることができる。ドラッグ412による操作入力が行われた場合には、関連技術における場合と比較して操作性を改善することを可能にすることができる。
判断押下モジュール2408及び図2の押圧感知モジュール208は、ユーザが圧力センサ2220によって検出されるタッチスクリーン2214上の押圧を行う時の入力精度を改善することが見出されている。
操作入力処理ルーチン2402は、第2の判断操作モジュール2404がタッチパネル2218上でのタッチ操作を判断し、判断押下モジュール2408がタッチスクリーン2214上での押下を判断し、第2の判断横方向ドラッグモジュール2410が、タッチ操作が横方向ドラッグであるか否かを判断することでユーザ体験を改善することも見出されている。
図5の開始部分510よりも大きい図5の終了部分514を有し、かつ図2の表示モジュール204によって表示される延伸可能カーソル402の移動の物理的な変形は、処理継続機構を有する図1の電子デバイスシステム100の作動に基づいて図1のタッチスクリーン104上でユーザによって物理的に行われるドラッグ412のような物理的世界における移動の視覚表示をもたらす。物理的世界において移動が発生するので、移動自体が、物理的世界における電子デバイスシステム100の継続的な作動に向けて延伸可能カーソル402に変換し戻される追加情報を生成する。
従って、本発明の電子デバイスシステム100は、処理の継続に対して、重要なこれまで未知で利用不能であった解決法、能力、及び機能態様を提供することが見出されている。
電子デバイスシステム100は、例えば、モジュール機能又は順序を説明するものである。モジュールは、個別に区画化することができる。モジュールの各々は、他のモジュールとは個別に独立して作動させることができる。例えば、図18の第1の判断ドラッグモジュール1808は、単一のモジュールを形成するように、図18の第1の判断横方向ドラッグモジュール1810と統合かつ組み合わせることができる。
次に、図25を参照すると、本発明の更に別の実施形態における電子デバイスシステム100の作動方法2500の流れ図が示されている。方法2500は、ブロック2502においてタッチスクリーン上で行われる開始点と終了点を有するドラッグを検出する段階と、ブロック2504においてカーソル長さと、カーソル方向と、開始部分と、終了点にあって開始点にある開始部分よりも大きい終了部分とを有し、かつドラッグに基づいて延長可能である延伸可能カーソルを検出する段階と、ブロック2506において延伸可能カーソルをタッチスクリーン上に表示する段階と、ブロック2508においてタッチスクリーン上で行われるドラッグによって延伸可能カーソルが貼り付けられた後に継続される処理ルーチンをカーソル長さ及びカーソル方向に基づいて実行する段階とを含む。
次の節では、本発明の他の実施形態を説明する。これらの他の実施形態は、上述の第1及び第2の実施形態に加える本発明の特定的な実施形態である。
本節では、第1の他の実施形態を説明する。上述の第1の実施形態では、動画再生アプリケーションにおいて、延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって動画604の再生速度602又は音量の調節速度を制御することができる。
しかし、本発明は、上記に限定されない。他のアプリケーションにおいては、延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、様々なコンテンツの再生速度又は様々なパラメータの調節速度を制御することができる。例えば、音楽再生アプリケーションでは、延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって音楽(トラック)の再生速度602を制御することができる。
この場合、例えば、トラックがトラックリストから選択され、次に、画面上で横方向ドラッグが行われると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいて横方向112の延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の方向(左向き又は右向き)及びその長さに基づいて、トラックの再生方向及び再生速度値を設定することができる。
更に、上述の第1の実施形態では、音楽再生アプリケーションにおいて、延伸可能カーソル402を通じた操作入力によってトラックリストのスクロール速度1002を制御することができる。
本発明は、上記に限定されない。他のアプリケーションにおいては、延伸可能カーソル402を通じた操作入力によって様々な表示オブジェクト(画像、テキスト、又はリストなど)のスクロール速度1002を制御することができる。例えば、ウェブブラウザでは、延伸可能カーソル402を通じた操作入力によってページ画像のスクロール速度1002を制御することができる。
この場合、例えば、ページ画像がウェブブラウザ画面上に表示された状態で、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグが画面上で行われると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402として描示している縦方向延長可能カーソルを表示することができる。更に、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402の方向(上向き又は下向き)及びその長さに基づいて、ページ画像のスクロール方向及びそのスクロール速度1002の値を設定することができる。
スクロール方向は、1次元方向(縦方向110又は横方向112)に限定されない。スクロールは、地図、写真、又は拡大文書などのような表示オブジェクトの表示範囲で縦及び横方向に拡大された表示オブジェクトにおいて2次元方向に行うことができる。
本発明は、更に、アプリケーションに限定されない。例えば、オペレーティングシステム(OS)のような様々なソフトウエアにおいて、延伸可能カーソル402を通じた操作入力を用いて、表示オブジェクトのスクロール速度1002の制御、階層構造の切り換え、又は様々なパラメータの調節速度の制御を行うことができる。
例えば、OSでは、延伸可能カーソル402を通じた操作入力により、フォルダリスト又はファイルリストのスクロール速度1002を制御することができる。
更に、ファイルからフォルダに階層構造を切り換えることができる。更に、例えば、画面の解像度の調節速度を制御することができる。これは、第2の実施形態に対しても同様である。
本節では、第2の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、本発明を操作デバイスとしてタッチスクリーン104を有する電子デバイスシステム100に適用することができる。しかし、本発明は、この事例に限定されず、様々な操作デバイスを有する情報処理装置に適用することができる。具体的には、本発明は、マウス、ボタンを有するタッチパッド、ボタンを有するジョイスティック、押下操作の機能を有するアナログスティック、又はカメラなどのようなドラッグ412を行うことができる操作デバイスを有する情報処理装置に適用することができる。
実際に、ドラッグ412がマウスを用いて行われる場合には、コンピュータデバイス302は、例えば、マウスの移動に基づいて画面上で移動するポインタを表示することができる。従って、ユーザは、ドラッグ412の開始点404を指定するためにポインタを望みの位置に移動させ、マウスのボタンをクリックすることができる。この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、ユーザは、ドラッグ412の終了点406(すなわち、延伸可能カーソル402の終了点406)を移動させ、それによってドラッグ412を行うためにボタンをクリックしながらマウスを移動させることができる。
更に、ドラッグ412がボタンを有するタッチパッドを用いて行われる場合には、コンピュータデバイス302は、例えば、タッチパッド上でのタッチ操作に基づいて画面上で移動するポインタを表示することができる。従って、ユーザは、ドラッグ412の開始点404を指定するために、ポインタを望みの位置に移動させ、タッチパッドのボタンを押下することができる。この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、ユーザは、ドラッグ412の終了点406(すなわち、延伸可能カーソル402の終了点406)を移動させ、それによってドラッグ412を行うためにボタンを押下しながらタッチ位置504を移動させることができる。
更に、ドラッグ412がジョイスティックを用いて行われる場合には、コンピュータデバイス302は、例えば、ジョイスティックの傾きに基づいて、画面上で移動するポインタを表示することができる。次に、ユーザは、ドラッグ412の開始点404を指定するために、ポインタを望みの位置に移動させ、ジョイスティックのボタンを押下することができる。この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、ユーザは、ドラッグ412の終了点406(すなわち、延伸可能カーソル402の終了点406)を移動させ、それによってドラッグ412を行うためにボタンを押下しながらジョイスティックを傾けることができる。
更に、ドラッグ412がアナログスティックを用いて行われる場合には、コンピュータデバイス302は、例えば、アナログスティックの傾きに基づいて、画面上で移動するポインタを表示することができる。次に、ユーザは、ドラッグ412の開始点404を指定するために、ポインタを望みの位置に移動させ、アナログスティックを押下することができる。この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、ユーザは、ドラッグ412の終了点406(すなわち、延伸可能カーソル402の終了点406)を移動させ、それによってドラッグ412を行うためにアナログスティックを押下しながらアナログスティックを傾けることができる。
更に、ドラッグ412がカメラを用いて行われる場合には、コンピュータデバイス302は、カメラを用いて撮影される画像に基づいて指の動きを認識し、例えば、指の動きに従って画面上で移動するポインタを表示することができる。次に、ユーザは、ドラッグ412の開始点404を指定するために、ポインタを望みの位置に移動させ、所定の身振り(例えば、指によって円を示す身振り)を行うことができる。
この時点で、コンピュータデバイス302は、延伸可能カーソル402を表示することができる。更に、ユーザは、ドラッグ412の終了点406(すなわち、延伸可能カーソル402の終了点406)を移動させ、それによってドラッグ412を行うように指を移動させることができる。上述の操作は、例であり、ドラッグ412の開始点404及び終了点406を指定するためのあらゆる操作とすることができる。更に、タッチスクリーン104以外の操作デバイスを有する情報処理装置では、操作デバイスを表示デバイスとは別々に設置することができ、又は外部表示デバイスに接続することができる。
本節では、第3の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、延伸可能カーソル402が横方向ドラッグを用いて画面上に表示された状態で、ドラッグ412として描示している縦方向ドラッグが画面上で行われると、コンピュータデバイス302は、それを貼り付け操作として認識することができる。すなわち、コンピュータデバイス302は、横方向112から縦方向110にドラッグ412を直角に曲げるための操作を貼り付け操作として認識することができる。
本発明は、上記に限定されない。延伸可能カーソル402が横方向ドラッグによって画面上に表示された状態で、ドラッグ412の終了点406が所定の時間又はそれよりも長く移動されない場合には、この作動を貼り付け操作として認識することができる。すなわち、タッチ位置504を移動させずに所定の時間又はそれよりも長くタッチ位置504を固定するための操作は、貼り付け操作として使用することができる。
更に、本発明は、上記に限定されない。指の動きが、延伸可能カーソル402の終了点406の部分を画面上に貼り付けるための動きである身振り操作の場合に、他の様々な身振り操作は、貼り付け操作として使用することができる。
更に、その一方で、上述の第2の実施形態では、画面上での押下が圧力センサ2220によって検出され、コンピュータデバイス302は、それを貼り付け操作として認識することができる。すなわち、コンピュータデバイス302は、画面上の押下操作を貼り付け操作として認識することができる。
本発明は、上記に限定されない。画面の押下は、タッチスクリーン104のタッチパネル318によって検出することができる。具体的には、タッチパネル318は、指のようなオブジェクトと接触状態にあるその一部分の区域(接触区域と呼ぶ)を検出することができる静電容量型のものとすることができる。
横方向ドラッグがタッチパネル318を用いて画面上で行われた後に、ドラッグ412の終了点406に配置された指の接触区域が所定の値又はそれよりも大きくなる場合は(例えば、1.1倍)、指が画面を押下したことを検出することができる。このようにして、圧力センサ2220を省略することができ、その結果、電子デバイスシステム2200の構成を簡素化することができる。
本節では、第4の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、音量の調節速度又はトラックリストのスクロール方向が、延伸可能カーソル402の方向及びカーソル長さ410に基づいて制御される場合に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を移動させることができる。
本発明は、上記に限定されない。動画604の再生速度602が、延伸可能カーソル402の方向及びカーソル長さ410に基づいて制御される場合に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)を移動させることができる。
更に、第1及び第2の実施形態では、貼り付け操作に基づいて、動画604の再生速度602(再生方向及び再生速度値)を維持することができる。本発明は、これに限定されない。貼り付け操作に基づいて、表示オブジェクトのスクロール速度1002(スクロール方向及びスクロール速度値)を維持することができ、又はパラメータの調節速度(調節方向及び調節速度値)を維持することができる。
本節では、第5の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、第1の中心線1502(L1)に達するまで終了位置508(C2)とは逆に移動させることができ、開始位置506(C1)が第1の中心線1502(L1)に達すると、この位置を固定することができる。
本発明は、上記に限定されない。開始位置506(C1)は、第1の中心線1502(L1)に達したとしても固定されず、ドラッグ412が行われる間に、開始位置506(C1)を終了位置508(C2)とは逆の方向に継続的に移動させることができる。これは、第2の実施形態に対しても同様である。
本節では、第6の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、延伸可能カーソル402が第1の中心線1502(L1)を横切り、ドラッグ412の方向が逆転されると、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、終了位置508(C2)とは逆の方向に移動させることができる。
本発明は、上記に限定されない。延伸可能カーソル402が第1の中心線1502(L1)を跨ぐか否かに関わらず、ドラッグ412の方向が逆転される場合に、延伸可能カーソル402の開始位置506(C1)は、終了位置508(C2)とは逆の方向に移動させることができる。
更に、第4の他の実施形態の内容に加えて、この場合、開始位置506(C1)が第1の中心線1502(L1)に達したとしても、開始位置506(C1)は、固定することができない。これは、第2の実施形態に対しても同様である。
本節では、第7の他の実施形態を説明する。更に、第1及び第2の実施形態では、延伸可能カーソル402に対して貼り付け操作が行われた後に指が離されると、延伸可能カーソル402を円形に縮小することができ、次に、削除することができる。
本発明は、上記に限定されない。延伸可能カーソル402に対して貼り付け操作が行われた後に指が離されても、延伸可能カーソル402をそのまま継続的に表示することができる。
この場合、例えば、継続的に表示される延伸可能カーソル402以外の部分が軽く叩かれると、コンピュータデバイス302は、動画604を通常再生に戻すために、再生速度602を初期値に戻すことができる。更に、継続的に表示される延伸可能カーソル402がタッチされ、ドラッグ412が再度行われると、コンピュータデバイス302は、ドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402を延伸又は短縮しながら再生速度602を制御することができる。
本節では、第8の他の実施形態を説明する。更に、第1及び第2の実施形態では、ドラッグ412に基づいて延伸可能カーソル402を表示することができる。この場合、延伸可能カーソル402及び延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて、現在どの処理が行われているかを示す処理情報を画面上に表示することができる。例えば、動画604が、延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて再生速度602として描示している任意の再生速度で再生される場合に、コンピュータデバイス302は、再生方向を示す「早送り」又は「巻き戻し」などのような言葉を画面上に表示することができる。
更に、コンピュータデバイス302は、再生方向及び再生速度値を直接的に示す「2.0倍」又は「−1.5倍」などのような言葉、又は再生方向及び再生速度値を間接的に示す「≫」又は「≪」などのようなパターンを表示することができる。このようにして、コンピュータデバイス302は、ユーザが、現在どの処理が行われているかを延伸可能カーソル402を通じた操作入力に基づいて認識することを可能にすることができる。
本節では、第9の他の実施形態を説明する。更に、第1の実施形態では、ドラッグ412が1つの方向に所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われると、コンピュータデバイス302は、通常スクロールモードから延伸可能スクロールモードに移行することができる。
本発明は、上記に限定されない。タッチが、画面上の任意の位置で所定の時間又はそれよりも長く継続的に行われると(すなわち、画面上で長い押下が行われると)、モードは、延伸可能スクロールモードに移行することができる。更に、指が離されると、モードは、通常スクロールモードに再度移行することができる。すなわち、この場合、ドラッグ412が長い押下によって行われると、コンピュータデバイス302は、スクロールを延伸可能スクロールモードで制御することができる。ドラッグ412が通常ドラッグ(又はフリック)であった場合には、コンピュータデバイス302は、スクロールを通常スクロールモードで制御することができる。
上述の操作は、例であり、モードは、通常スクロールモードと延伸可能切り換えモードとを切り換えることができる限り、異なる切り換え操作を用いて切り換えることができる。
本節では、第10の他の実施形態を説明する。更に、第1及び第2の実施形態では、延伸可能カーソル402の方向及びカーソル長さ410に基づいて動画604の再生方向及び再生速度値を制御することができる。
本発明は、上記に限定されない。再生方向は、固定することができ、動画604の再生速度値のみをカーソルの方向を考慮せずにカーソル長さ410だけに基づいて制御することができる。
更に、動画604の再生速度値を固定することができ、動画604の再生方向のみを延伸可能カーソル402の長さを考慮せずにその方向だけに基づいて制御することができる。
更に、トラックリストのスクロール方向のみを固定することができ、トラックリストのスクロール速度値のみをカーソルの方向を考慮せずにカーソル長さ410だけに基づいて制御することができる。
更に、トラックリストのスクロール速度値のみを固定することができ、トラックリストのスクロール方向のみを延伸可能カーソル402の長さを考慮せずにその方向だけに基づいて制御することができる。
更に、音量の調節速度値を固定することができ、音量の調節方向のみを延伸可能カーソル402の長さを考慮せずにその方向だけに基づいて制御することができる。
更に、本発明は、コンテンツの再生、リストのスクロール、及びパラメータの調節に限定されない。延伸可能カーソル402を用いた操作入力によって他の異なる処理を行うことができる。
本節では、第11の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、表示パネル316と静電容量型のタッチパネル318とを含むタッチスクリーン104は、電子デバイスシステム100内に設置することができる。
本発明は、上記に限定されない。タッチスクリーン104の代わりに、内部にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイを電子デバイスシステム2200内に設置することができる。これは、第2の実施形態に対しても同様である。その場合、圧力センサ2220は、液晶ディスプレイに配置することができる。
更に、表示パネル316の代わりに、電界発光(EL)ディスプレイなどのような他の様々なディスプレイを使用することができる。
本節では、第12の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1及び第2の実施形態では、延伸可能カーソル402の形状を開始位置506(C1)側から終了位置508(C2)側に向けて徐々に肉厚にすることができる。
本発明は、上記に限定されない。延伸可能カーソル402の形状は、延伸可能カーソル402が、ドラッグ412の開始点404をその終了点406に繋ぐ限り、他の異なる形状とすることができる。
本節では、第13の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、操作区画及び表示区画であるタッチスクリーン104、並びに制御区画であるコンピュータデバイス302は、情報処理装置である電子デバイスシステム100内に設置することができる。
本発明は、上記に限定されない。電子デバイスシステム100のそれぞれの機能区画(操作区画、表示区画、及び制御区画)は、これらが同じ機能を有する限り、異なる種類のハードウエアによって構成することができる。
更に、上述の第2の実施形態では、圧力検出区画である圧力センサ2220は、情報処理装置である電子デバイスシステム2200内に設置することができる。
本発明は、上記に限定されない。電子デバイスシステム2200の圧力検出区画は、これらが同じ機能を有する限り、異なる種類のハードウエアによって構成することができる。
本節では、第14の他の実施形態を説明する。更に、上述の第1の実施形態では、様々な処理を実行するためのプログラムは、電子デバイスシステム100の不揮発性メモリ304に書き込むことができる。
本発明は、上記に限定されない。メモリカードのような記憶媒体に対するスロットを電子デバイスシステム100内に設置することができ、コンピュータデバイス302は、スロット内に挿入された記憶媒体からプログラムを読み取り、かつ実行することができる。更に、コンピュータデバイス302は、記憶媒体から読み出されたプログラムを不揮発性メモリ304にインストールすることができる。更に、コンピュータデバイス302は、ネットワーク上のデバイスからネットワークインタフェース320を通じてプログラムをダウンロードすることができ、それを不揮発性メモリ304にインストールすることができる。これは、第2の実施形態に対しても同様である。
本節では、第15の他の実施形態を説明する。更に、本発明は、上述の実施形態及び他の実施形態に限定されない。すなわち、本発明は、上述の実施形態及び他の実施形態の一部又は全てを組み合わせたあらゆる実施形態、又はこれらの実施形態うちの一部を選択することによって得られるあらゆる実施形態を含む適用範囲を有することができる。
様々な修正、組合せ、部分組合せ、及び変更は、これらが特許請求の範囲又はその均等物の範囲にある限り、設計要件及び他のファクタに依存して行うことができることは、当業者によって理解されるべきである。
得られる方法、処理、装置、デバイス、製品、及び/又はシステムは、分り易く、費用効率的であり、複雑ではなく、多用途性が高く、正確であり、高感度であり、かつ有効であり、かつ容易、効率的、かつ経済的な製造、応用、及び利用に対して公知の構成要素を適応させることによって実施することができる。
本発明の別の重要な態様は、それが、コストを低減し、システムを簡素化し、性能を高めるという従来の傾向を有益にサポートし、かつそれに奉仕することである。
その結果、本発明のこれら及び他の有益な態様は、技術の状態を少なくとも次の水準に進めるものである。
本発明を特定の最良のモードに関連して説明したが、当業者には、以上の説明に照らして多くの代替物、修正、及び変形が明らかであることは理解されるものとする。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲に収まる全てのそのような代替物、修正、及び変形を包含するように意図している。本明細書にこれまで説明した又は添付図面に示した全ての内容は、例示的かつ非限定的な意味に解釈されるものとする。