JP5923538B2 - 光ファイバの接続方法 - Google Patents
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Description
この種の光ファイバ接続器では、フェルールの後端側に設けた接続機構(例えばクランプ部)において、外部光ファイバ(挿入光ファイバ)の端部を、受け側光ファイバ(内蔵光ファイバ)の端部と突き合わせることにより、これらを接続する。
内蔵光ファイバの端部と挿入光ファイバの端部とを突き合わせ接続した部分(接続部)は、前記接続機構によって把持固定され、光ファイバ同士の接続状態が維持される。
内蔵光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ接続部には、接続損失の低減を図るため、シリコーン系グリス等の液状の屈折率整合剤を用いることができる(例えば特許文献1を参照)。
光ファイバを切断する際には、切断工具(光ファイバカッタ)により光ファイバに初期傷を形成した後、初期傷を成長させるように光ファイバに力を付与することで、鏡面状の切断面を得る。
光ファイバカッタとしては、高精度の切断加工が可能な専用の光ファイバカッタもあるが、専用の光ファイバカッタは高価であるため、安価な簡易型の光ファイバカッタ(例えば切断刃を手動で操作するもの)が用いられることがある。
しかしながら、液状屈折率整合剤を使用した場合、液状屈折率整合剤に混入した気泡や異物が接続損失に悪影響を与えることがある。例えば、接続当初には接続損失が低いが、高温環境下で液状屈折率整合剤の流動性が高くなることによって、液状屈折率整合剤の流動に伴って気泡や異物が前記空隙に入り込み、損失が増大する場合がある。
(1)前記受け側光ファイバの接続端の端面と平行な、コアを含む面を基準面として、前記基準面から前記受け側光ファイバ側に突出した凸部分の突出高さが10μm未満であり、かつ、コアが最大高さRz(JIS B 0601(2001))が1μm以上、10μm未満の領域である非ミラー部分に含まれる。
前記外部光ファイバの接続端の端面は、切断刃の駆動または前記外部光ファイバへの張力付与を手動にて行う簡易型の光ファイバカッタによって切断されていることが好ましい。
前記非ミラー部分である前記外部光ファイバのコアの端面は、その少なくとも一部にハックルマークが形成されていることが好ましい。
前記屈折率整合材層のショア硬度Eおよび厚みは、(ショア硬度E;30、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;40μm)、(ショア硬度E:30、厚み:60μm)で囲まれる範囲内にあることが好ましい。
前記外部光ファイバは、空孔付き光ファイバであって、前記屈折率整合材層のショア硬度Eは、45以上、80以下の範囲にあることが好ましい。
前記光ファイバ接続器は、前記受け側光ファイバが内挿固定されたフェルールと、前記受け側光ファイバに前記外部光ファイバを突き合わせ接続させる接続機構と、を備えた光コネクタであることが好ましい。
前記屈折率整合材層は、湾曲凸面状に形成されていることが好ましい。
また、屈折率整合材層が固形であるため、液状屈折率整合剤を使用した場合とは異なり、高温環境下での屈折率整合剤の流動に伴う気泡や異物の侵入により、光ファイバの接続の後に損失が増大するという不都合は生じない。
また、外部光ファイバの端面に凹凸があっても損失を抑えることができるため、安価な簡易型の光ファイバカッタを使用することができ、コスト面で有利になる。
図11(a)に示すように、光コネクタ20は、現場組立形の光コネクタであり、光ファイバケーブル21の端末に組み立てられるものである。
光ファイバケーブル21は、例えば、光ファイバ22(外部光ファイバ)と、線状の抗張力体(図示略)とを外被23によって一括被覆したものである。光ファイバ22は、例えば裸光ファイバ22aを被覆で覆った構成の被覆付き光ファイバであり、光ファイバ心線や光ファイバ素線等を例示できる。
光コネクタ20は、例えばSC形光コネクタ(JIS C5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)、MU形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)等の単心用光コネクタが使用できる。
以下の説明において、フェルール1の接合端面1bに向かう方向を前方(先端方向)といい、その反対方向を後方ということがある。
クランプ部14は、内蔵光ファイバ2の後側突出部2aと光ファイバ22の先端部とを把持固定して光ファイバ2、22同士の突き合わせ接続状態を維持する。
クランプ部14は、ベース部材15と蓋部材16、17との間に、内蔵光ファイバ2の後側突出部2aと光ファイバ22の先端部とを挟み込んで把持固定することができる。
クランプ部付きフェルール12の内蔵光ファイバ2後端に突き合わせ接続する光ファイバ22を、挿入光ファイバ22ともいう。
端面2b1は、ミラー面であることが望ましい。端面2b1は、最大高さRz(JIS B 0601(2001))が例えば1μm未満であることが好ましい。
例えば、屈折率整合材層10の後面10a(外面)は、後方(接続方向)に突出する湾曲凸面とすることができる。湾曲凸面とは、例えば球面、楕円球面などである。後面10aは、全面が湾曲凸面であってもよいし、一部のみが湾曲凸面であってもよい。
後面10aを湾曲凸面とすることによって、端面22b1の中央部分が最も厚くなるため、端面22b1の中央にあるコア23の端面23aを確実に屈折率整合材層10に当接させ、接続損失を良好にすることができる。
屈折率整合材層10は、端面2b1のうち少なくともコア3の端面3aを覆って形成することが好ましく、端面2b1の全面に形成することがさらに好ましい。図示例の屈折率整合材層10は端面2b1の全面に形成されている。
なお、屈折率整合材層10は、端面2b1だけでなく、後端2b近傍の内蔵光ファイバ2の外周面に達して形成されていてもよい。
屈折率整合材層10のショア硬度Eは、低すぎれば(例えば領域R3内では)、屈折率整合材層10が内蔵光ファイバ2の端面2b1から剥離しやすくなるが、ショア硬度Eを30以上とすることによって、これを防ぐことができる。
具体的には、例えば、調心溝19a内での光ファイバ2,22端部の位置調整や、温度や湿度の変動によって、屈折率整合材層10に大きな力が加えられた場合でも、端面2b1から屈折率整合材層10が剥離するのを防ぐことができる。
また、屈折率整合材層10のショア硬度Eを30以上とすることによって、屈折率整合材層10に、損失増加の原因となる皺形成などの変形が起こるのを防止できる。
また、屈折率整合材層10のショア硬度Eを85以下とすることによって、光ファイバ2,22端部に対して十分な追従変形が可能となる。このため、例えば調心溝19a内での光ファイバ2,22端部の位置調整や温度や湿度の変動によって屈折率整合材層10に大きな力が加えられた場合でも、損失増加の原因となる隙間等が生じるのを回避できる。
屈折率整合材層10の厚みとは、例えばコア3の端面3aの中心における厚みであって、内蔵光ファイバ2の光軸方向の寸法である。図1に示す厚みT1は、屈折率整合材層10の中央部の厚みであり、最大厚みである。
また、厚みを20μm以上とすることによって、光ファイバ2,22端部に対して十分な追従変形が可能となり、損失増加の原因となる隙間等が生じるのを回避できる。
また、光ファイバ端部位置の安定性は、屈折率整合材層10の硬度の影響を受ける。
ショア硬度E85かつ厚み40μmの点P1と、ショア硬度E30かつ厚み60μmの点P2とを結ぶ直線を直線L1(ショア硬度E=−2.75*整合材層厚み+195)とすると、直線L1より厚みが大きい側の領域(領域R7等)に比べ、直線L1を含めこれより厚みが小さい側の領域(領域R1等)では、前述の光ファイバ端部位置の不安定化が起こりにくい。
よって、屈折率整合材層10のショア硬度Eが30以上、85以下であって、厚みが20μm以上、60μm以下であり、しかも領域R7を除く領域(領域R1)、すなわち (ショア硬度E;30、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;40μm)、(ショア硬度E:30、厚み:60μm)で囲まれる範囲(図14の台形の範囲)内では、屈折率整合材層10の剥離を防ぐとともに、屈折率整合材層10を精度よく形成でき、さらに、初期特性を安定化し接続損失を確実に低く維持できる。
空孔付き光ファイバは、導波方向に対して連続した空孔を複数有する光ファイバである。空孔付き光ファイバ(Holey Fiber、HF)としては、空孔アシストファイバ(Hole-Assisted Fiber、HAF)などがある。
領域R2の屈折率整合材層10の使用により接続損失を良好にできる理由については、次の考察が可能である。
図15に示すように、空孔付き光ファイバ50は、コア71と、その周囲を囲むクラッド部52とを備え、クラッド部52内に複数の空孔53が形成されている。
図16は、空孔付き光ファイバ50において、固形の屈折率整合材を使用して接続損失が大きくなった場合の屈折率整合材層10を示す写真である。屈折率整合材層10の表面は平坦ではなく、凹凸による段部10aが形成されている。段部10aは、その形状から見て、光ファイバ2、22により屈折率整合材層10に加えられた力によって、屈折率整合材層10の表面に皺が寄るような変形が生じることによって形成された可能性がある。このことから、次のような推測が可能である。
一方、屈折率整合材層10の硬度が高すぎる場合には、調心溝19a内での光ファイバ端部の位置調整の際に十分な追従変形ができず、損失増加の原因となる隙間等が生じるおそれがある。
内蔵光ファイバ2を帯電させた状態で、後端2bの端面2b1を液状屈折率整合材の液面に近接させ、この液状屈折率整合材を内蔵光ファイバ2の端面2b1に吸着(付着)させた後、硬化させ、屈折率整合材層10とする。
また、屈折率整合材層10の形成に先立って、放電を利用して端面2b1を清浄化してもよい。
なお、屈折率整合材層10は、液状屈折率整合材を電気的に吸着させる方法に限らず、液状屈折率整合材を他の方法により端面2b1に塗布することにより形成することもできる。
図11(a)に示すように、第2ハウジング13は、光ファイバケーブル21の端末を引き留めることができるように構成することができる。
(光ファイバの切断)
まず、挿入光ファイバ22の切断加工を行う。
光ファイバ22の切断加工は、光ファイバ22の口出し長を、光コネクタ20の仕様に応じて定められた長さに調整するとともに、ミラー面である端面22b1を形成する工程である(図2参照)。
光ファイバ22を切断する際には、切断刃により光ファイバ22に初期傷を形成した後、この初期傷を成長させるように挿入光ファイバ22に張力を付与することで、挿入光ファイバ22を劈開により切断する。
簡易型の光ファイバカッタとしては、切断刃の駆動または挿入光ファイバ22への張力付与を手動にて行うものを挙げることができる。
簡易型の光ファイバカッタの具体例としては、例えば、光ファイバを保持する保持部と、これから延出する一対のアームと、それらの先端に設けられた把持部とを備えた光ファイバカッタがある(例えば、特開2012−226252号公報、特願2013−141144を参照)。
前記光ファイバカッタは、手動で切断刃により光ファイバに初期傷を形成するとともに、操作者が手指により把持部を操作して光ファイバを挟み込んで光ファイバに引張力を加えることによって光ファイバの切断を促す。
ここに例示する光ファイバカッタでは、光ファイバを長さ方向に引張ることによって引張力を作用させる方式が採用されているが、光ファイバに曲げ方向の力を加えることによって引張力を作用させる方式を採用してもよい。
初期傷の深さの調整が難しいのは、切断刃の移動速度や切断位置などを一定にするのが、装置構造上、容易でないからである。例えば、切断刃の駆動を手動で行う場合、切断刃の移動速度や切断位置などの条件を正確に定めるのは容易でない。
引張力の調整が難しいのは、光ファイバの把持位置が変動しやすく、また、光ファイバに加える力を一定にするのが、装置構造上、容易でないからである。例えば、張力付与を手動で行う場合、精度の高い張力の調整は難しい。
引張力については、例えば過大である場合に、初期傷の成長より速く破断(クラック形成)が進行しやすくなるため、切断面に凹凸が形成されやすいと推測できる。
簡易型の光ファイバカッタを用いた場合には、初期傷の深さ、光ファイバに加えられる引張力等を精度よく調整するのが難しいため、全面が鏡面状となった切断面が得られないことがある。
ケース1:基準面から突出した凸部分の突出高さが10μm未満であり、かつ、コアが非ミラー部分に含まれる。
ケース2:凸部分の突出高さは10μm以上、屈折率整合材層の厚み以下である。
なお、ミラー面とは、例えば、最大高さRz(JIS B 0601(2001))が1μm未満の面である。ミラー面であるコア23の端面23aにおける光透過率(光コネクタ20に使用される光の透過率)は、例えば95%以上(好ましくは99%以上)であり、「非ミラー面」であるコア23の端面23aにおける光透過率は、例えばこの範囲を外れる値である。
(ケース1)
ケース1は、挿入光ファイバの端面(切断面)の凸部分の突出高さが10μm未満であり、かつ、コアが非ミラー部分に含まれる場合である。
この例では、端面22b1は、挿入光ファイバ22の光軸に対して垂直な面であって、略平坦面である(図2参照)。略平坦面とは、例えば、コア23の端面23aを含む面(主面)から突出する部分(突出高さ10μm以上)(図6参照)がない面をいう。「略平坦面」は、最大高さRz(JIS B 0601(2001))が10μm未満と規定してもよい。
図3(b)に示すように、ハックルマーク25は端面22b1に形成された微細な凹凸である。ハックルマーク25の凸部の高さH1は、例えば1μm以上、10μm未満であってよい。
高さH1は、ハックルマーク領域27における所定領域内の凹凸の最大高低差であってよい。
ここでいう凹凸(微細凹凸)は、最大高さRz(JIS B 0601(2001))が前記範囲(1μm以上、10μm未満)であるものと規定することができる。
なお、ここでいう高さとは、端面22b1に対して垂直な方向、すなわち光軸方向の寸法である。
この例では、コア23(23A)の端面23aは、その全域がハックルマーク領域27に含まれているため、「非ミラー面」である。
図2に示すように、この例では、端面2b1は内蔵光ファイバ2の光軸に垂直な面であり、端面22b1は挿入光ファイバ22の光軸に垂直な面であるから、端面22b1は、端面2b1と平行である。また、端面22b1はコア23の端面23aを含む(詳しくはコア23の中心23a1を含む)。よって、端面22b1は、挿入光ファイバ22における基準面24(24A)である。
端面22b1は略平坦面であって、基準面24(24A)から突出した高さ10μm以上の凸部分はない。
図3の場合と同様に、端面22b1には、基準面24(24A)から突出した高さ10μm以上の凸部分はない。
図3の場合と同様に、端面22b1には、基準面24(24A)から突出した高さ10μm以上の凸部分はない。
光ファイバ22の破断強度α(g/mm2)と、ミラー半径Rとの間には、式(1)および表1に示す関係があることが報告されている(佐藤正博、「光ファイバの機械的強度と信頼性」、フジクラ技報、株式会社フジクラ、1983年3月、第65号、p.1〜8を参照)。
α=6800/R1/2(g/mm2) ・・・(1)
ハックルマーク以外の微細凹凸の場合でも、ハックルマークと同様に、凸部の高さ(または最大高さRz)は、例えば1μm以上、10μm未満であってよい。
コア間距離D1をこの範囲とすることによって、屈折率整合材層10を挿入光ファイバ22のコア23の端面23aに当接させ、屈折率整合効果を確実に得ることができる。
なお、コア間距離とは、例えば2つの光ファイバのコアの端面の中心間の距離である。
次に、ケース2について説明する。
ケース2は、挿入光ファイバの端面(切断面)が前記凸部分を有し、その突出高さは10μm以上、屈折率整合材層の厚み以下である場合である。
主面29a1は、挿入光ファイバ22の光軸に垂直な略平坦面であり、コア23の端面23aを含む。この例では、主面29a1は、凸部分29bの凸部分端面29b1より面積が大きい。
凸部分29bは、主面29a1に対して傾斜する略平坦な凸部分端面29b1を有する。凸部分端面29b1は、コア23から離れるほど高さを増す方向に傾斜している。
よって、主面29a1は、挿入光ファイバ22における基準面24(24B)である。
凸部分29bの突出高さH2は、主面29a1からの高さであって、挿入光ファイバ22の光軸方向の寸法である。高さH2は、コア23の端面23a(例えば中心23a1)を基準とした凸部分29bの高さともいえる。
凸部分29bの高さH2は、10μm以上、屈折率整合材層10の厚みT1(コア3の端面3aでの厚み)以下とされる。凸部分29bの高さH2は、例えば10μm以上、20μm以下である。
高さH2をこの範囲とすることによって、屈折率整合材層10を挿入光ファイバ22のコア23の端面23aに確実に当接させ、屈折率整合効果を得ることができる。
また、図6に示す端面22b2は、主面29a1と凸部分端面29b1とからなるが、挿入光ファイバの端面(切断面)は、主面と凸部分端面以外の他の面を含んでいてもよい。
例えば、挿入光ファイバの端面は、主面を有する主部と、主面から先端方向に突出する凸部分と、主面に対し凹状に形成された凹部分とを有していてもよい。この場合、挿入光ファイバの端面は、主面と、凸部分端面と、凹部分端面とからなる。
図7は、ケース2の第2の例を示す図であって、主面が傾斜面である例を示す。
内蔵光ファイバ2の端面2b2は内蔵光ファイバ2の光軸に垂直な面に対し傾斜した略平坦面である。
挿入光ファイバ22(22E)の端面22b3には、主面30a1を有する主部30aと、主面30aから先端方向に突出する凸部分30bとが形成されている。
主面30a1は、挿入光ファイバ22の光軸に垂直な面に対し傾斜した略平坦面であり、コア23の端面23aを含む。凸部分30bは、主面30a1に対して傾斜する略平坦な凸部分端面30b1を有する。
よって、主面30a1は、挿入光ファイバ22における基準面24(24C)である。
凸部分30bの突出高さH3は、主面30a1からの高さであって、光軸方向の寸法である。高さH3は、10μm以上、屈折率整合材層10の厚みT2(コア3の端面3aでの厚み)以下とされる。凸部分30bの高さH3は、10μm以上、20μm以下であることが好ましい。
屈折率整合材層10の厚みT2は、内蔵光ファイバ2の光軸方向の寸法である。
内蔵光ファイバ2の端面2b2は、図7に示す第2の例と同様に、内蔵光ファイバ2の光軸に垂直な面に対し傾斜した略平坦面である。挿入光ファイバ22(22F)の端面22b4も、挿入光ファイバ22の光軸に垂直な面に対し傾斜した略平坦面である。端面2b2と端面22b4の傾斜角度は互いに同じである。
図8(a)に示すように、この例では、端面2b2の主線2cと端面22b4の主線22cの方向が互いに異なるため、端面2b2と端面22b4の傾斜方向は一致していない。なお、主線とは、例えば、傾斜した端面の先端と中心とを通る線である。
挿入光ファイバ22(22F)の端面22b4は略平坦面であるが、前述の傾斜方向の不一致により、その一部は、基準面24(24D)よりも内蔵光ファイバ2側に突出している。
図8(b)では、コア23の端面23aより下方側の部分は、基準面24(24D)から端面2b2に向けて突出した凸部分31bである。
凸部分31bの突出高さH4は、基準面24(24D)からの高さであって、挿入光ファイバ22の光軸方向の寸法である。高さH4は、10μm以上、屈折率整合材層10の厚みT2以下とされる。凸部分31bの高さH4は、10μm以上、20μm以下であることが好ましい。
図11(b)に示すように、光ファイバケーブル21の端末から突出する挿入光ファイバ22を、クランプ部付きフェルール12の調心溝19aに送り込み、挿入光ファイバ22先端の裸光ファイバ22aを内蔵光ファイバ2後端に突き合わせる。
これにより、クランプ部付きフェルール12の内蔵光ファイバ2に対する挿入光ファイバ22の突き合わせ接続状態を安定に保つことができる。
屈折率整合材層10は、厚み方向に弾性的に圧縮変形し、後面10aは、中央部分10bで端面22b1に当接する。
圧縮変形した状態の屈折率整合材層10の後面10aは、例えば端面22b1に当接する円形の中央部分10bと、その周囲の湾曲凸面をなす環状(円環状)の周縁部分10cとを有する形状であってよい。
図示例では、屈折率整合材層10の中央部分10bは、コア23の端面23aを含む部分に当接している。
このため、端面22b1に凹凸があっても、屈折率整合材層10がそれに沿う形状となることから端面2b1、22b1間(特に端面3a、23a間)に空隙が生じることがなく、低損失の光接続を実現できる。
また、屈折率整合材層10が固形であるため、液状屈折率整合剤を使用した場合とは異なり、高温環境下での屈折率整合剤の流動に伴う気泡や異物の侵入により光ファイバの接続の後に損失が増大するという不都合は生じない。
また、挿入光ファイバ22の端面に凹凸があっても損失を抑えることができるため、安価な簡易型の光ファイバカッタを使用することができ、コスト面で有利になる。
このため、端面2b1、22b2間に空隙が生じることがなく、低損失の光接続を実現できる。
また、屈折率整合材層10が固形であるため、液状屈折率整合剤を使用した場合とは異なり、高温環境下での屈折率整合剤の流動に伴う気泡や異物の侵入により、光ファイバ接続の後に損失が増大するという不都合は生じない。
図9は、対象外のケースの第1の例を示すものである。この例の挿入光ファイバ22(22G)では、図3の場合に比べてミラー面領域26が広く、コア23(23D)の端面23aは全域がミラー面領域26内にある。
コア23(23D)の端面23aがミラー面であるため、この例の端面22b1はケース1には該当しない。
また、端面22b1は略平坦面であり、高さ10μm以上の凸部分はないことから、ケース2にも該当しない。
よって、この例の挿入光ファイバ22の端面22b1は、本発明の接続方法の対象外となる。
主面32a1(基準面24(24E)に対する凸部32bの突出高さH5は、屈折率整合材層10の厚みT1より大きい。
本例には、コア23の端面23aがミラー面である場合と、非ミラー面である場合との両方が含まれる。
よって、図10に示す挿入光ファイバ22の端面22b5は、本発明の接続方法の対象外となる。
以下、メカニカルスプライス40の構造を説明した後、これを用いて光ファイバを接続する方法について説明する。前述の光コネクタ20の接続方法との共通部分については、同じ符号を付して説明を省略することがある。
メカニカルスプライス40は、ベース部材41と蓋部材42との間に、受け側光ファイバ44と挿入光ファイバ22とを挟み込んで把持固定することができる。
受け側光ファイバ44を、メカニカルスプライス40の一端側から、ベース部材41と蓋部材42との間に挿入する。これによって、受け側光ファイバ44はメカニカルスプライス40に内挿される。
切断刃により光ファイバ22に初期傷を形成した後、この初期傷を成長させるように挿入光ファイバ22に引張方向の力を付与することで、挿入光ファイバ22を劈開により切断する。
光ファイバの切断工具(光ファイバカッタ)としては、上述の簡易型のものを使用できる。
挿入光ファイバ22の端面22b1がケース1(図3〜図5参照)の場合は、挿入光ファイバ22のコア23の端面23aにハックルマーク25などの微細凹凸が形成されているが、屈折率整合材層10がそれに沿う形状となることから、端面44b1、22b1間(特に端面45a、23a間)に空隙が生じることがなく、低損失の光接続を実現できる。
ケース2(図6〜図8参照)の場合は、挿入光ファイバ22の端面22b2〜22b4に凸部分29b、30b、31bが形成されているが、内蔵光ファイバ2の端面2b1に屈折率整合材層10が設けられているため、端面44b1、22b1間(特に端面45a、23a間)に屈折率整合材層10を介在させることができる。
このため、端面44b1、22b2間に空隙が生じることがなく、低損失の光接続を実現できる。
Claims (7)
- 光ファイバ接続器に予め挿入されており、接続端の端面に10μmより大きい厚さの固形の屈折率整合材層を形成した受け側光ファイバと、挿入する次の条件に該当する外部光ファイバとを前記屈折率整合材層を介して突き合わせ接続する光ファイバの接続方法。
(1)前記受け側光ファイバの接続端の端面と平行な、コアを含む面を基準面として、前記基準面から前記受け側光ファイバ側に突出した凸部分の突出高さが10μm未満であり、かつ、コアが最大高さRz(JIS B 0601(2001))が1μm以上、10μm未満の領域である非ミラー部分に含まれる。 - 前記外部光ファイバの接続端の端面は、切断刃の駆動または前記外部光ファイバへの張力付与を手動にて行う簡易型の光ファイバカッタによって切断されている請求項1に記載の光ファイバの接続方法。
- 前記非ミラー部分である前記外部光ファイバのコアの端面は、その少なくとも一部にハックルマークが形成されている請求項1または2に記載の光ファイバの接続方法。
- 前記屈折率整合材層のショア硬度Eおよび厚みは、(ショア硬度E;30、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;40μm)、(ショア硬度E:30、厚み:60μm)で囲まれる範囲内にある請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバの接続方法。
- 前記外部光ファイバは、空孔付き光ファイバであって、
前記屈折率整合材層のショア硬度Eは、45以上、80以下の範囲にある請求項4に記載の光ファイバの接続方法。 - 前記光ファイバ接続器は、前記受け側光ファイバが内挿固定されたフェルールと、前記受け側光ファイバに前記外部光ファイバを突き合わせ接続させる接続機構と、を備えた光コネクタである請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の光ファイバの接続方法。
- 前記屈折率整合材層は、湾曲凸面状に形成されている請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の光ファイバの接続方法。
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