JP5923335B2 - 熱交換型蒸留装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多くの工業プロセスで広く適用される蒸留操作を実施するための蒸留装置であって、特に熱交換型蒸留装置に関する。
蒸留分離操作は、工業プロセス全般で広く適用されているが、消費エネルギーが非常に大きい単位操作でもある。そのため産業界では消費エネルギーを低減できる蒸留装置の研究がなされてきた。こうした研究において、省エネルギー性に優れた蒸留装置として内部熱交換型蒸留塔(Heat Integrated Distillation Column、以下、HIDiC と称す。)の開発が行われている。
このHIDiCの基本的なシステムは図1に示すように、濃縮部(高圧部)と回収部(低圧部)を分離して並べた構造を有している。そして、濃縮部の操作温度が回収部の操作温度よりも高くなるように、濃縮部の操作圧力を回収部の操作圧力よりも高くする。このことによって、両者間に熱交換面があれば濃縮部から回収部に熱移動が生じるため、リボイラーにおける入熱量を小さくできる。また濃縮部の熱は回収部へ移動するため、コンデンサーにおける除熱量も小さくできる。したがって、エネルギー効率が極めて高い蒸留装置となる。
このようなHIDiCを実用化するために、二重管構造、すなわち濃縮部を形成する内管と回収部を形成する外管とからなる二重管構造の蒸留装置が数多く提案されている(例えば特許文献1参照)。こうした構成は濃縮部(内管)から回収部(外管)へ熱移動が生じるため、リボイラーにおける入熱量とコンデンサーにおける除熱量を小さくできるとされている。
しかしながら、特許文献1に開示されるように濃縮部と回収部が二重管構造で構築された熱交換型蒸留装置は、次の1)〜6)のような課題があった。
1)製品のサイドカットを行なうことが出来ない。サイドカットとは、最終の留出製品を得るまでの蒸留プロセスの途中のものを中間留分製品として抽出することをいう。
特許文献1に記載の蒸留装置では二重管構造のチューブユニット群が互いに接するように配置されている。その上、外管および内管には規則充填物が充填されている。このため、各チューブユニットの内管から中間留分製品を取り出せるように配管を形成することが出来ず、結果、サイドカットが出来ない。
2)原料供給段(フィード段)の最適化を行うことが出来ない。二重管構造で構築された濃縮部と回収部ではそれぞれの充填高が同じになってしまい、濃縮部と回収部の段数を自由に設定できないからである。
3)供給する原料に応じて供給位置を変えられない。上記2)で述べたようにフィード段位置を自由に設定できない構造だからである。
4)マルチフィード(複数の原料ストリームの受け入れ)に対応できない。上記1)で述べたように二重管の途中に原料を供給することができない構造だからである。
5)装置のメンテナンスが困難である。上記1)で述べたように規則充填物を用いたチューブユニットが互いに隣接して密集している為、所望のチューブユニットへ完全にアクセスすることが出来ず、それらのメンテナンスを行うことが出来ない。
6)二重管を用いた濃縮部と回収部の間の熱交換量は、伝熱面積に対して設計上の自由度がなく蒸留塔の温度分布のみに依存しており、装置設計において熱交換量の設計上の自由度が小さい。
濃縮部と回収部の間での熱交換量Qは、総括伝熱係数をUとし、伝熱面積をAとし、濃縮部と回収部の間の温度差をΔTとすると、Q=U×A×ΔT で表さ
れる。二重管構造を用いたHIDiCでは内管壁面が伝熱面積となる。この伝熱面積は二重管の形で決まる固定値である。また総括伝熱係数についても、伝熱構造および熱交換を行う流体物性により決まる固定値である。そのため、上記の熱交換量算出式から分かるように、設計時の熱交換量は、濃縮部と回収部の操作圧力によって変化する、濃縮部と回収部の間の温度差によって変更できるだけである。
上述のような課題を解決できる熱交換型蒸留装置として、本出願人は特許文献2を提案している。
図2は特許文献2に開示されている蒸留装置の一例を示している。この蒸留装置は、濃縮塔1と、濃縮塔1よりも高い位置に配置された回収塔2と、回収塔の塔頂部2cと濃縮塔の塔底部1aを連通させる第一の配管23と、回収塔の塔頂部2cからの蒸気を圧縮して濃縮塔の塔底部1aに送るコンプレッサー4とを備えている。さらに蒸留装置は、回収塔2の所定の段に設けられ、上から流下してきた液を溜める液溜め部2eと、液溜め部2e内に配置された熱交換器8と、濃縮塔1の所定の位置に設けられた、上下の段を完全に仕切る仕切板16と、仕切板16の下側の蒸気を熱交換器8へ導入する第二の配管29と、第二の配管29を経由して熱交換器8へ導入された後に熱交換器8より流出する流体を仕切板16の上側へ導入する第三の配管30と、を備えている。
このような構成では、第二の配管29によって濃縮塔1内の蒸気を塔外に抜き出し、その蒸気を回収塔2内の熱交換器8に導入して、濃縮塔1の熱を回収塔2に移動させることができる。また、濃縮塔1内の高圧蒸気は回収塔2における熱交換器8に向かって第二の配管29を上昇し、これによって、熱交換器8内で一部、或いは全て凝縮した流体が回収塔2から塔外の第三の配管30に押し出される。したがって、この構成は回収塔2から鉛直方向下側の濃縮塔1への液送においてポンプなどの圧送手段を必要としない。
さらに、上記の第二の配管29、第三の配管30、および熱交換器8を用いて濃縮塔1から回収塔2へ熱移動を行う装置構成は、このような熱移動の構成を備えない蒸留装置と比べて、濃縮塔1の塔頂部に取り付けられるコンデンサー7の除熱量が小さくでき、また、回収塔2の塔底部に取り付けられるリボイラー3の入熱量も小さくできる。結果、エネルギー効率の良い蒸留装置を提供することができる。
また、濃縮塔1や回収塔2を、普通の蒸留装置と同じ棚段塔部或いは充填塔部を用いて構成できるので、サイドカットやマルチフィードの実施において装置を特別に改良することなく対応することが可能で、また装置のメンテナンスも容易に可能である。また同様の理由から、濃縮塔や回収塔の段数の設定には自由度があり、原料供給段の最適化も行える。
さらに、伝熱面積が設計の自由度となるので、塔内温度差に依存しないで熱交換量を決定できる。
以上のように特許文献2記載の装置例(図2)によれば、エネルギー効率が優れ、サイドカットの実施やフィード段位置の設定に対して容易に対応することができ、装置のメンテナンスも容易になる。また、本発明の装置は設計の自由度が増した装置構造となるため、ユーザー側に受け入れられやすい。
特開2004−16928号公報 特許第4803470号
本発明者らは、図2に示した蒸留装置に関して、エネルギー効率の更なる向上、並びにユーザー側により受け入れられやすい構造を目指しており、当該蒸留装置には未だ解決すべき課題があると考えた。
つまり、図2に示した蒸留装置では、次のような手法が採用されている。濃縮塔1の任意の段に塔内を上下に完全に仕切る仕切板16が設置されており、仕切板16の下から上がってくる全ての蒸気が塔外に配管29で抜き出され、回収塔2の任意の段に設置されたチューブバンドル型の熱交換器8に供給され、ここで熱交換が行われる。その後、熱交換8において一部又は全部が凝縮された流体が、塔外の配管30を経由して濃縮塔1内の仕切板16の上部に重力により流れ、凝縮された液は、別の配管31を経由して仕切板16の下へ移動可能になっている。こうした流体の循環が行われている。
このような手法では濃縮塔1内の全ての蒸気を塔外に抜き出すことを想定しているため、濃縮塔1内に仕切板16を設置すると共に、回収塔2から仕切板16上に送られてきた凝縮液を更に塔外の配管31及び制御弁17を経由して仕切板16の下側空間へ移動させるという複雑な構造となっていた。よって、構造及び製造コストの観点で改善すべき課題がある。
また、仕切板16の上下で圧力損失を与えることで、熱交換器8のチューブを通る流体の駆動力を得るため、その仕切板16の上下の圧力損失分、濃縮部1の塔頂部1cの圧力よりも塔底部1aの圧力を大きくする必要がある。これにより、その塔底部1a側の圧力を上げる分、コンプレッサー4の出口側圧力を高く設定する(すなわち圧縮比を大きくする)必要が生じる。したがって、省エネルギー性の観点でも改善できる課題があった。
本発明の目的は、上述した課題に鑑み、上記の蒸留装置(図2)において、更なる省エネルギー化と製造コスト低減を図ることにある。
本発明の一態様による熱交換型蒸留装置は、濃縮部として利用される塔体であり棚段塔部或いは充填塔部を有する濃縮塔と、濃縮塔から見て上方に配置され、回収部として利用される塔体であり棚段塔部或いは充填塔部を有する回収塔と、回収塔の塔頂部と濃縮塔の塔底部を連通させる第一の配管と、第一の配管に設置され、回収塔の塔頂部からの蒸気を圧縮して濃縮塔の塔底部に送るコンプレッサーと、を備える。さらに、この態様は、回収塔の所定の段に設けられ、上から流下してきた液を溜める液溜め部と、回収塔の液溜め部内に配置された熱交換器と、濃縮塔内の蒸気を回収塔の熱交換器へ導入する第二の配管と、回収塔の熱交換器から流出する流体を濃縮塔に導入する第三の配管と、を備える。
こうした態様では、第二の配管によって濃縮塔内の蒸気の一部を塔外に抜き出し、その蒸気を回収塔内の熱交換器8で全凝縮させることで発生する体積収縮が駆動力となり、濃縮塔から回収塔へ、さらには回収塔から濃縮塔への流体の流れが得られる。そのため、ポンプなどの圧送手段は不要である。
本発明では濃縮塔1内に上下の段を完全に仕切る板(図2の仕切板16)が設置されていないため、図2の蒸留装置と比較して、当該仕切板を設置しない分、濃縮部内における圧力損失を低減でき、濃縮塔の塔底側の圧力を下げてコンプレッサーの出口側圧力を低く抑えることが可能となる。したがって、省エネルギー性が向上する。また構造も単純化できる。
また上記のように第二及び第三の配管並びに熱交換器を用いて濃縮塔から回収塔へ熱移動を行う装置構成は、このような熱移動の構成を備えない蒸留装置と比べて、濃縮塔の塔頂部に取り付けられるコンデンサーの除熱量が小さくでき、また、回収塔の塔底部に取り付けられるリボイラーの入熱量も小さくできる。結果、エネルギー効率の極めて高い蒸留装置を提供することができる。
また、濃縮塔や回収塔が普通の蒸留装置と同じ棚段塔部或いは充填塔部を用いて構成されるものなので、サイドカットやマルチフィードの実施において装置を特別に改良することなく対応することが可能で、また装置のメンテナンスも容易に可能である。また同様の理由から、濃縮塔や回収塔の段数の設定には自由度があり、原料供給段の最適化も行える。
さらに、伝熱面積が設計の自由度となるので、塔内温度差に依存しないで熱交換量を決定できる。
加えて本発明では、第三の配管の下流側には、濃縮塔内の圧力よりも低い圧力を有するラインが連結されている。そして、第三の配管を通って濃縮塔内に向かう第一の流れを、第三の配管から分岐して前記ラインに向かう第二の流れに切り換え可能となっている。そして、熱交換型蒸留装置は濃縮塔内に挿入された第三の配管の端部内が液で封じられているか否かを監視する監視手段をさらに備え、端部内が液で封じられていないことが監視手段により検出されたときに、第一の流れを第二の流れに切り換える。
これは、蒸留装置稼働中の圧力変動などが原因で、濃縮塔内に挿入された第三の配管の端部内が液で封じられていない状態になると、濃縮塔内から第三の配管内へ蒸気が流入することがあり、上記した第一の流れが構築されなくなるおそれがあるからである。そのため、濃縮塔内に挿入された第三の配管の端部内が液で封じられていない場合は、第三の配管に設置される弁を閉じ、第一の流れから第二の流れに切り換えることで、濃縮塔内の圧力よりも低い圧力を有するラインと濃縮塔内との間の圧力差により強制的に濃縮塔内から第二の配管内へ蒸気を引き込み、第三の配管内に凝縮液を溜めることができ、上記した第一の流れを再生することができる。これにより、安定したサイド熱交換における循環が確立される。
本発明によれば、エネルギー効率が優れ、サイドカットの実施やフィード段位置の設定に対して容易に対応することができ、装置のメンテナンスも容易になる。また、本発明の装置は設計の自由度が増した装置構造となるため、ユーザー側に受け入れられやすい。
加えて、本発明によれば、更なる省エネルギー化と製造コスト低減を図ることができる。
HIDiCの基本的な構造を示す図。 本願に関連する先行技術である特許文献2に開示されている蒸留装置の一例を示す概略構成図。 本発明の一実施形態による熱交換型蒸留装置の全体構成図。 図3の回収塔内に配置されたチューブバンドル型熱交換器の周辺構成を示す図。
本発明の熱交換型蒸留装置は、鉛直方向に延びる回収部として利用される塔体(回収塔)と、鉛直方向に延びる濃縮部として利用される塔体(濃縮塔)とを別々に設け、回収塔を濃縮塔よりも高い位置に配置した点を基本的特徴とする。なお、内部熱交換型ではない普通の蒸留装置は、鉛直方向に建てられる塔であって塔底部と棚段塔部(或いは充填塔部)と塔頂部とで構成された塔からなり、棚段塔部(或いは充填塔部)は原料供給位置を境に上側が濃縮部、下側が回収部となっており、本発明の熱交換型蒸留装置とは全く異なるものである。特に、以下に説明する形態は、本出願人が提案している図2の蒸留装置に改良を加えたものである。したがって、図2に示した構成要素と同じものには同一の符号を用いて本発明の実施形態例を説明することにする。
図3は本発明の一実施形態による熱交換型蒸留装置の全体構成図を示している。本実施形態の熱交換型蒸留装置は、濃縮塔1と、濃縮塔1よりも高い位置に配置された回収塔2と、を有している。濃縮塔1は、塔底部1aと、棚段塔部(或いは充填塔部)1bと、塔頂部1cとから構成されている。回収塔2もまた、塔底部2aと、棚段塔部(或いは充填塔部)2bと、塔頂部2cとから構成されている。
棚段塔部1b,2bは塔内に水平な棚板(トレイ)をいくつも設置したタイプの塔である。それぞれの棚板間の空間を段という。各段では気液接触が促進され物質移動が行われる結果、より揮発性の高い成分に富むことになった気相は上の段に送られ、より揮発性の低い成分に富むことになった液相は下の段へ流れ落ち、そこでまた新たな液相、或いは気相と気液接触を行い物質移動が行われる。このようにして塔の上部の段ほど揮発性の高い成分に富み、下部の段ほど揮発性の低い成分に富むことになり、蒸留操作が行われる。
棚段塔部に置換可能な充填塔部は中空の塔内に何らかの充填物を入れ、その表面で気液接触を行わせるタイプの塔である。棚段塔部と同じ機構により塔の上部ほど揮発性の高い成分に富み、下部ほど揮発性の低い成分に富むことになり、蒸留操作が行われる。
図3では棚段塔部1b,2b(或いは充填塔部)の内部が空白に描かれているが、実際は上記のような構造が採られている。
さらに濃縮塔1および回収塔2の各々について個別に詳述する。まずは、回収塔2を説明する。
回収塔2の塔底部2aの外側には、リボイラーと呼ばれる加熱器3が配設されており、配管21が塔底部2aの空間下部から加熱器3を介して塔底部2aの空間上部へ設けられている。したがって、回収塔2の棚段塔部2b(或いは充填塔部)を流下した液は塔底部2aに溜まり、この液の一部は加熱器3で加熱されて蒸気になって塔底部2aに戻る。また、塔底部2aの最底から、揮発性の低い成分に富んだ缶出液が配管22を通して得られる。
回収塔2の塔頂部2cは原料を供給する位置となっている。塔頂部2cはコンプレッサー4を介して濃縮塔1の塔底部1aに、配管23を用いて接続されている。本実施形態では原料供給位置を回収塔2の塔頂部2cとしたが、原料供給位置は棚段塔部2b(或いは充填塔部)の任意の段であってもよい。また、原料が複数存在する場合でも、原料供給位置は回収塔2の塔頂部2cと、それ以外の任意の段(濃縮塔1の段も含む)とすることも可能である。
加えて、棚段塔部2b(或いは充填塔部)は所定の段に液溜め部2eを有している。液溜め部2eは、上から流下してきた液10を液溜め用棚板15上に所定量貯留し、液溜め用棚板15から溢れた液は下へ落とせるようになっている。液溜め部2eに貯留された液の中にチューブバンドル型熱交換器8のUチューブが浸漬されるように、液溜め部2e内にチューブバンドル型熱交換器8が差し込まれている(図4参照)。チューブバンドル型熱交換器8のU形チューブにおける平行なチューブ部分8a,8bは、液溜め用棚板15に沿って配されている。
該平行なチューブ部分のうち上側のチューブ部分8bには、濃縮塔1から回収塔2へ流体を送る配管29(図3参照)が接続されている。下側のチューブ部分8aには、回収塔2から濃縮塔1へ流体を送る配管30(図3参照)が接続されている。
ここで、液溜め部2eでの熱交換器8の作用について説明する。
本装置では回収塔2の塔頂部2cから棚段或いは充填層を通って原料液が流下してくる。この液10(図4参照)は、任意の段に設けられた液溜め用棚板15上の液溜め部2eに溜まる。液溜め部2e内にはチューブバンドル型熱交換器8のU形チューブが配置されているため、該U形チューブは液10の中に浸漬されることとなる。この状態において熱交換器8の上側のチューブ部分8bに濃縮塔1内の高温蒸気が配管29によって導入されたとき、高温蒸気が移動するチューブ部分8b,8aの外壁と接している液10の一部は加熱され蒸気18になって上昇する(図4参照)。また配管29から熱交換器8に導入された高温蒸気は、上側のチューブ部分8bから下側のチューブ部分8aを移動するにつれて凝縮され、気相から液相に変わる。この液体は塔外の配管30を通り、後述するように濃縮塔1の所定の段に導入される(図3参照)。
つまり、濃縮塔1における所定の段から回収塔2における熱交換器8の上側のチューブ部分8bまでを配管29で接続し、回収塔2における熱交換器8の下側のチューブ部分8aから濃縮塔1における前記所定の段までを配管30で接続しているため、濃縮塔1内の高圧蒸気は回収塔2における熱交換器8に向かって配管29を上昇する。このとき、濃縮塔1内をそのまま上に向かう流れに比べて配管29では圧力損失(流抵抗)が大きいため、蒸気は配管29内を流れにくい。しかし、第三の配管30に設置する弁42を閉じて、第三の配管30内に液を溜めておき弁42を開ければ、液の体積分蒸気が熱交換器8内に進入し、周囲の液溜め部2eの液により急に冷やされ、大きな体積収縮が生じるので、この体積収縮により、濃縮塔1内の高圧蒸気を回収部2の熱交換器8へ引き込む力が生じ、濃縮塔1から配管29を経て熱交換器8へ向かう蒸気の流れが出来る。さらに、熱交換器8内で蒸気から変移した液は、重力で濃縮塔1内に流れていく。こうして定常的に流体が循環するようになる。したがって、この流体の循環においてはポンプなどの圧送手段は必要としない。
さらに本実施形態の濃縮塔1を説明する。
濃縮塔1の塔底部1aの最底には配管26の一端が接続されており、この配管26の他端は、回収塔2の塔頂部2cへ原料を供給する配管27と接続されている。濃縮塔1の塔底部1aに溜まった液を、濃縮塔1よりも高い位置に位置する回収塔2の塔頂部2cに還流するため、配管26の途中には送出ポンプ6が必要となる。
濃縮塔1の塔頂部1cの外側には、コンデンサーと呼ばれる凝縮器7が配設されており、配管28が塔頂部1cの空間上部から凝縮器7へ設けられている。したがって、濃縮塔1の塔頂部1cに移動してきた蒸気は凝縮器7で冷却されて液体になり、揮発性の高い成分に富んだ留出液が得られる。また、その液体の一部は必要に応じて塔頂部1cに還流される。
加えて、濃縮塔1の棚段塔部1b(或いは充填塔部)は所定の位置で配管29と連通しており、この段での上昇蒸気が、鉛直方向に延びる配管29によって、回収塔2の液溜め部2eに配置された熱交換器8の上側のチューブ部分8bに送られる。
配管29が挿入された段の上側の段には、回収塔2側からの配管30が濃縮塔1の外壁を貫通して挿入されている。熱交換器8で蒸気から変移した液が、この配管30を通って濃縮塔1内に導入される。また、濃縮塔1内を上昇する蒸気は塔頂部1cに来ると、配管28を通って凝縮器7で冷却される。結果、揮発性の高い成分に富んだ留出液が得られる。
以上のように本実施形態では、配管29によって濃縮塔1内の蒸気を塔外に抜き出し、その蒸気を回収塔2内の熱交換器8に導入することで、濃縮塔1内の熱を奪い回収塔2内に移動させることができる。本実施形態のように配管29,30および熱交換器8を用いた熱移動システムは、あたかも、濃縮塔1の任意の段にサイドコンデンサーが設置されると同時に回収塔2の任意の段にサイドリボイラーが設置されているかのような構成である。したがって、上記熱移動システムを備えない蒸留装置と比べて、濃縮塔1のコンデンサー7の除熱量が小さくでき、回収塔2のリボイラー3の入熱量も小さくでき、結果、エネルギー効率の極めて高い蒸留装置を提供することができる。なお、図3では上記熱移動システムが1セットだけ示されているが、例えば全理論段数の10〜30%に相当するセット数の熱移動システムを設置することができる。勿論、熱移動システムの設置数、熱交換器や配管の配置位置は設計に応じて任意に決められている。
さらに、上述したとおり、図2に示されるような仕切板16を濃縮塔1内に設置しない構成でも、濃縮塔1内の蒸気を塔外に抜き出し、その蒸気を回収塔2内の熱交換器8で全凝縮させることで発生する体積収縮が駆動力となり、濃縮塔1から回収塔2へ、さらには回収塔2から濃縮塔1への流体の流れが得られることを本出願人は見出した。
本発明によれば、図2の蒸留装置と比較して、図2のような仕切板16を設置しない分、濃縮部1内における圧力損失を低減でき、濃縮塔1の塔底側の圧力を下げてコンプレッサー4の出口側圧力を低く抑えることが可能となる。したがって、省エネルギー性が向上する。また構造も単純化できる。
但し、蒸留装置稼働中の圧力変動などが原因で、濃縮塔1内に連通する配管30の出口30aが液で封じられていない状態になると、濃縮塔1内から配管30内へ蒸気が流入することがあり、上記した流体の流れが構築されなくなるおそれがある。
この事を防止するため、図3に示すように、回収塔2の熱交換器8から濃縮塔1へ向かう配管30に、配管路を開閉する開閉機構である弁42が設置される。さらに、配管30の弁42より上流側に、濃縮塔1内の圧力よりも低い圧力を有する低圧ライン(本例ではフレアーライン43)に連結される配管44が接続されている。この配管44にも、配管路を開閉する開閉機構である弁45が設置されている。
配管30の出口30aが液で封じられていない場合は、弁42を閉じ、弁45を開くことで、フレアーライン43と濃縮塔1の間の圧力差により強制的に濃縮塔1内から配管29内へ蒸気を引き込み、上記した流体の流れを再生する。
配管30の出口30aにおける液の状態に応じて弁42および弁45の開閉を切り換えるため、配管30の出口30aの位置から上流側に離れた箇所に配管内の液の有無を監視できる液面計などの監視手段46を設置しておくことが望ましい。例えば、監視手段46はそれが位置する配管30の部位に液が存在しないことを検知すると、弁42および弁45の開閉駆動部に信号を送って、弁42を閉じ、弁45を開く。しかる後、監視手段46により液の存在が確認されたならば、弁42を開き、弁45を閉じる。このような手法により、本例の蒸留装置において安定したサイド熱交換の循環が確立される。
なお、強制的に濃縮塔1内から配管29内へ蒸気を引き込む手段として、上記実施例では、配管30の出口30aより上流側の位置に接続された配管44と、配管44に連結されていて濃縮塔1内の圧力よりも低い圧力を有するフレアーライン43、弁42および弁45を設けている。しかし、その手段を達成する要素はこれらに限られない。濃縮塔1内の圧力よりも低い圧力を有するならば、フレアーラインでなくてもよい。また、弁42と弁45に代えて、方向切換弁を配管30と配管44の交差点に設置し、監視手段46により配管30内の液切れが確認されたときだけ、配管30から配管44へ流れるルートのみに方向切換弁で切り換える方法であってもよい。この場合も、一つの方向切換弁の操作だけで強制的に濃縮塔1内から配管29内へ蒸気を引き込んで流体の流れを再生できるため、制御が簡単になる。
また、以上に例示された本発明の熱交換型蒸留装置は、普通の蒸留装置と同じような棚段塔部或いは充填塔部を用いて構成されているため、サイドカットやマルチフィードの実施において装置を特別に改良することなく対応することが可能で、また装置のメンテナンスも容易に可能である。また同様の理由から、濃縮塔や回収塔の段数の設定には自由度があるため、原料供給段の最適化も行うことが可能となる。すなわち、特許文献1に代表される二重管構造を用いた熱交換型蒸留装置の課題として挙げた前記1)〜5)が本発明によって解決される。
さらに上記実施形態では、濃縮塔1から回収塔2へ熱移動を行わせる熱移動システムの構成要素としてチューブバンドル型熱交換器8を用いるため、この熱交換器8のチューブ設計によって伝熱面積Aが自由に変えられる。したがって、濃縮塔1と回収塔2の間での熱交換量の決定に関して、濃縮塔1と回収塔2の間の温度差ΔTだけでなく、伝熱面積Aも設計上の自由度とすることが出来る。この
事により、前記二重管構造を用いた熱交換型蒸留装置の課題6)が本発明によって解決されている。
以上のように本発明の好ましい実施形態について幾つかの実施形態を例示して説明したが、本願発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能であることは言うまでもない。
上記の実施形態では、濃縮塔1と回収塔2が鉛直方向上下に連結された形態を示したが、本発明はこの形態にも限定されない。すなわち本発明は、濃縮塔1と回収塔2が別個独立の構成で、回収塔2が濃縮塔1から見て上方に配置された形態を含むものである。
1 濃縮塔
1a 塔底部
1b 棚段塔部(或いは充填塔部)
1c 塔頂部
2 回収塔
2a 塔底部
2b 棚段塔部(或いは充填塔部)
2c 塔頂部
2d 液抜き部
2e 液溜め部
3 加熱器(リボイラー)
4 コンプレッサー
5 棚板
6 圧送手段
7 凝縮器(コンデンサー)
8 チューブバンドル型熱交換器
5、15 液溜め用棚板
9 液溜め用トレイ
10、12、14 液
11、13、18 蒸気(ベーパー)
21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、44 配管
30a 配管の出口
42、45 弁
43 フレアーライン
46 監視手段

Claims (6)

  1. 濃縮部として利用される棚段塔部或いは充填塔部を有する濃縮塔と、
    前記濃縮塔から見て上方に配置され、回収部として利用される棚段塔部或いは充填塔部を有する回収塔と、
    前記回収塔の塔頂部と前記濃縮塔の塔底部を連通させる第一の配管と、
    前記第一の配管に設置され、前記回収塔の塔頂部からの蒸気を圧縮して前記濃縮塔の塔底部に送るコンプレッサーと、
    前記回収塔の所定の段に設けられ、上から流下してきた液を溜める液溜め部と、
    前記回収塔の前記液溜め部内に配置された熱交換器と、
    前記濃縮塔内の蒸気を前記回収塔の前記熱交換器へ導入する第二の配管と、
    前記回収塔の前記熱交換器から流出する流体を前記濃縮塔に導入する第三の配管と、
    を備えた熱交換型蒸留装置において、
    前記第三の配管の下流側には、前記濃縮塔内の圧力よりも低い圧力を有するラインが連結されており、
    前記第三の配管を通って前記濃縮塔内に向かう第一の流れを、前記第三の配管から分岐して前記ラインに向かう第二の流れに切り換え可能となっており、
    前記濃縮塔内に挿入された前記第三の配管の端部内が液で封じられているか否かを監視する監視手段をさらに備え、該端部内が液で封じられていないことが前記監視手段により検出されたときに、前記第一の流れを前記第二の流れに切り換えることを特徴とする熱交換型蒸留装置。
  2. 前記監視手段で監視される前記液の状態に応じて前記第一の流れを前記第二の流れに切り換えるための弁機構を有する請求項に記載の熱交換型蒸留装置。
  3. 前記回収塔の塔頂部に、及び/又は、前記棚段塔部或いは充填塔部の所定の段に原料を供給する原料供給配管をさらに備えた、請求項1または2に記載の熱交換型蒸留装置。
  4. 前記濃縮塔の塔底部に溜まった液を前記原料供給配管へ圧送するためのポンプ及び配管をさらに備えた、請求項に記載の熱交換型蒸留装置。
  5. 前記回収塔の塔底部は該塔底部内の液を加熱するリボイラーを備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の熱交換型蒸留装置。
  6. 前記濃縮塔の塔頂部は該塔頂部内の蒸気を冷却するコンデンサーを備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の熱交換型蒸留装置。
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