JP5921684B2 - 計算機システムおよびアプリケーションプログラム実行環境移行方法 - Google Patents
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Description
本発明は、計算機システムおよびアプリケーションプログラム実行環境移行方法に関する。
計算機を有効に利用するために仮想化された計算機(仮想計算機)を物理的計算機上に複数設ける技術は知られている(特許文献1)。従来技術では、一方の物理的計算機上の仮想計算機を他方の物理的計算機上に移動させることができる。
仮想計算機と仮想計算機が使用する論理ボリュームを有する記憶制御装置の間には、仮想計算機を提供するための仮想基盤が設けられている。仮想基盤の構成変更等は仮想基盤を制御するソフトウェアが担当している。従って、仮想計算機は、仮想基盤の物理的構成を制御することができない。
このため、従来技術では、仮想基盤上の仮想計算機で実行されるアプリケーションプログラムに対して論理ボリュームを自動的に割り当てたり、アプリケーションプログラムの実行環境を他の仮想計算機に簡単に移動させたりするのが難しい。
なお、事前に、移行先またはコピー先の計算機と記憶制御装置との間の通信パスの設定を行ったり、仮想マシンを起動させておいたりする場合は、クラスタ管理ソフトウェアによってアプリケーションプログラムの実行環境を移動させることができる。しかし、この場合は、事前の作業が多く、ユーザの使い勝手が低い。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、アプリケーションプログラムに関する所定データを、第1計算機から仮想計算機として構成される第2計算機に比較的簡単に移行させることができ、使い勝手を向上できるようにした計算機システムおよびアプリケーションプログラム実行環境移行方法を提供することにある。
本発明の一つの観点に係る計算機システムは、アプリケーションプログラムの実行環境を第1計算機から第2計算機に移行させる計算機システムであって、第2計算機は、仮想計算機を提供するための仮想基盤上に設けられる仮想計算機として構成されており、アプリケーションプログラムに関する所定データを記憶する記憶制御装置と、記憶制御装置と第1計算機および第2計算機に通信可能に接続され、記憶制御装置と第1計算機および第2計算機を管理する管理計算機と、を備え、管理計算機は、第2計算機がアプリケーションプログラムに関する所定データを使用できるように、所定データを記憶する所定の論理ボリュームを記憶制御装置内に準備するボリューム準備工程と、記憶制御装置内に準備される所定の論理ボリュームへ仮想基盤を介してアクセスできるように、仮想基盤の有する通信インターフェース部と記憶制御装置の有する通信ポート部であって所定の論理ボリュームに対応する通信ポート部とを通信可能に接続する接続工程と、所定の論理ボリュームを第2計算機に透過的に割り当てる割当工程と、を実行させる。
ボリューム準備工程において、第1計算機の有するアプリケーションプログラムの実行環境を第2計算機上にコピーする場合は、アプリケーションプログラムに関する所定データを記憶する論理ボリュームのコピーボリュームを記憶制御装置内に作成することで、所定の論理ボリュームを記憶制御装置内に準備してもよく、第1計算機の有するアプリケーションプログラムの実行環境を第1計算機から第2計算機に移動させる場合は、アプリケーションプログラムに関する所定データを記憶する論理ボリュームを第1計算機からアンマウントすることで、所定の論理ボリュームを記憶制御装置内に準備してもよい。
接続工程において、第2計算機は、管理計算機からの指示に応じて、仮想基盤から通信インターフェース部を識別するための通信インターフェース識別情報を取得し、取得した通信インターフェース識別情報を管理計算機に送信し、管理計算機は、第2計算機から受信する通信インターフェース識別情報を所定の論理ボリュームに対応する通信ポート部に割り当てるように記憶制御装置に指示することができる。
本発明は、アプリケーションプログラム実行環境を移行させるための方法またはコンピュータプログラムとして表現することもできる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。本実施形態で開示される複数の特徴は、様々に組み合わせることができる。
本実施形態に係る計算機システムは、以下に詳述するように、第2計算機がアプリケーションプログラムに関する所定データを使用できるように、所定データを記憶する所定の論理ボリュームを記憶制御装置内に準備する。さらに計算機システムは、記憶制御装置内に準備される所定の論理ボリュームへ仮想基盤を介してアクセスできるように、仮想基盤の有する通信インターフェース部と記憶制御装置の有する通信ポート部であって所定の論理ボリュームに対応する通信ポート部とを通信可能に接続する。さらに計算機システムは、所定の論理ボリュームを第2計算機に透過的に割り当てる。
図1〜図24を参照して第1実施例を説明する。第1実施例では、物理上位装置から仮想上位装置へのアプリケーション実行環境のコピーと、物理上位装置から仮想上位装置へのアプリケーション実行環境の移行と、仮想上位装置から他の仮想上位装置へのアプリケーション実行環境の移行を説明する。第1実施例では、コピー元または移行元である上位装置とコピー先または移行先である上位装置とは、共通のストレージシステムを使用している。
図1は、物理上位装置から仮想上位装置へアプリケーション実行環境をコピーする計算機システムの一例である。計算機システムは、例えば、物理上位装置10と、仮想上位装置20および仮想基盤30と、ストレージシステム40と、管理装置50を有する。
「第1計算機」の例である物理上位装置10は、物理計算機として構成される。物理上位装置10のハードウェア構成は図5で後述する。物理上位装置10上では、例えば、アプリケーションプログラム(図中APP)11と、アプリケーションプログラム11により使用されるデータベース12と、オペレーティングシステム13が動作する。アプリケーションプログラム11として、例えば、顧客管理プログラム、経理プログラム、人事評価プログラムなどの各種の業務プログラムを挙げることができる。
「第2計算機」の例である仮想上位装置20は、仮想計算機として構成される。物理計算機として構成される仮想基盤30は仮想基盤ソフトウェア31を備えており、仮想基盤ソフトウェア上に仮想上位装置20が構築されている。仮想上位装置20は、物理上位装置10からコピーされるアプリケーションプログラム21およびデータベース22と、オペレーティングシステム(ゲストOS)23を有する。アプリケーションプログラム21は、物理上位装置10のアプリケーションプログラム11がコピーされたものであり、データベース22は物理上位装置10のデータベース12がコピーされたものである。
仮想基盤30は、上述の通り仮想上位装置20が設けられる物理環境であり、仮想上位装置20を管理するための仮想基盤ソフトウェア31を備える。なお、図1では、一つの仮想基盤30を示し、一つの仮想基盤30上に一つの仮想上位装置20を設ける場合を示している。実際には、複数の仮想基盤30を計算機システムに設けることができ、各仮想基盤30にはそれぞれ複数ずつの仮想上位装置20を設けることができる。
「記憶制御装置」としてのストレージシステム40は、データI/O(Input/Output)用の通信ネットワークCN2を介して、物理上位装置10および仮想基盤30に接続されている。ストレージシステム40は、アプリケーションプログラム11,21のプログラムデータを記憶するための論理ボリューム41と、データベース12,22のデータを記憶するための論理ボリューム42を備える。さらに、ストレージシステム40には、論理ボリューム41のコピーボリューム43と、論理ボリューム42のコピーボリューム44とが生成される。
アプリケーションプログラム11のプログラムデータおよびアプリケーションプログラム11により使用されるデータベース12のデータは「所定データ」の例である。プログラムデータを記憶する論理ボリューム41とデータを記憶する論理ボリューム42は、「所定の論理ボリューム」または「コピー元ボリューム」の例である。
「管理計算機」の例である管理装置50は、管理用通信ネットワークCN1を介して、物理上位装置10と、仮想上位装置20と、ストレージシステム40にそれぞれ接続されている。管理装置50は、一方の計算機(物理上位装置10)から他方の仮想計算機(仮想上位装置20)へのアプリケーション実行環境のコピーまたは移行を制御するための計算機である。
管理用通信ネットワークCN2は、例えばLAN(Local Area Network)のように構成される。管理用通信ネットワークCN2とデータI/O用通信ネットワークCN1とは別々の通信ネットワークであってもよいし、共通の通信ネットワークであってもよい。
図1に示すように、本実施例の計算機システムは、物理上位装置10で稼働しているアプリケーションプログラム11およびデータベース12を、仮想上位装置20にコピーまたは移行させることができる。アプリケーションプログラムの実行環境とは、アプリケーションプログラム11が実行するための環境であり、アプリケーション実行環境と呼ぶ場合がある。
コピーとは、コピー元の上位装置10で実行されるアプリケーションプログラムの実行環境を、コピー先の上位装置20にも形成することを意味する。コピー後は、コピー元の上位装置10とコピー先の上位装置20とで、それぞれ同一のアプリケーションプログラムを実行することができる。
従って、例えば、本番で使用しているデータ12と本番のアプリケーションプログラム11とを、いわゆるクラウドサービスとして知られている仮想上位装置20上に形成すれば、本番環境と同一の環境下で開発、試験、研修などを行うことができる。従って、本計算機システムでは、プログラム開発、トラブルシューティング、研修等の作業効率を高めることができる。また、本番で使用しているアプリケーションプログラム11およびデータベース12を遠隔地のデータセンタ内の上位装置にコピーすれば、ディザスタリカバリ性能を向上することができる。
アプリケーション実行環境を物理上位装置10から仮想上位装置20にコピーする場合、上述の通り、アプリケーションプログラムのデータを記憶する論理ボリューム41のコピーボリューム43を生成する。さらに、アプリケーションプログラムの使用するデータベースのデータを記憶する論理ボリューム42のコピーボリューム44を生成する。そして、それらコピーボリューム43,44を仮想基盤30に接続し、仮想基盤30を介して仮想上位装置20に透過的に割り当てる。
透過的に割り当てるとは、仮想上位装置20が仮想基盤30を意識することなく論理ボリューム43,44に直接的にアクセスすることができるように、論理ボリュームを割り当てることを意味する。透過的に割り当てられる論理ボリュームのことを、透過割当ディスクと呼ぶことがある。
透過割当ディスクの一つの例としては、米国マイクロソフト社の提供する仮想化機能であるHyper-Vの有するパススルーディスクを挙げることができる。パススルーディスクでは、物理ディスクをボリューム単位でそのまま仮想上位装置20に割り当てる。従って、仮想上位装置20は、比較的速やかに論理ボリュームにアクセスしてデータを読み書きすることができる。これに対し、仮想上位装置20から発行されるI/O要求およびコマンドを仮想基盤のOS(ホストOS)が受け取って仮想上位装置20の代わりに実行し、実行結果を変換して仮想上位装置に提供する方法も知られている。この方法では、仮想上位装置20は仮想基盤30のホストOSを介して物理ディスクにアクセスするため、オーバーヘッドが大きくなる。
論理ボリュームを仮想基盤に接続する場合、仮想基盤の有するHBA(Host Bus Adapter)に割り当てられているWWN(World Wide Name)を、論理ボリュームのLUN(Logical Unit Number)に対応づける。つまり、そのLUNにどのホストからのアクセスを許可するかを定義するアクセス制御リストに、仮想基盤のWWNを記載する。これにより、仮想基盤のHBAを介して論理ボリュームにアクセスすることができる。このように特定のWWNを有するHBAのみ論理ボリュームにアクセスできるように制御することを、LUNマスキング技術と呼ぶ。なお、WWNに代えてMAC(Media Access Control)アドレスなどの他の物理アドレスを用いてもよい。
図2は、物理上位装置10から仮想上位装置20にアプリケーション実行環境を移行させる様子を示す。ここで、アプリケーション実行環境の移行とは、移行元の上位装置で可動するアプリケーション実行環境を移行先の上位装置に完全に移し、移行元の上位装置にはアプリケーション実行環境を残さないことを意味する。
移行元となる物理上位装置10では、アプリケーションプログラム11のデータを記憶する論理ボリューム41とデータベース12のデータを記憶する論理ボリューム42を、アンマウントする。そして、それら論理ボリューム41,42を仮想基盤30に接続し、仮想基盤30を介して仮想上位装置20に透過的に割り当てる。
移行元の上位装置10で稼働する一つまたは複数のアプリケーションプログラム11の一部または全部を、移行先の上位装置20に移行させることで、移行元の上位装置10の負荷を軽減することができる。
図3は、「第1計算機」としての仮想上位装置20Aから「第2計算機」としての他の仮想上位装置20Bにアプリケーション実行環境を移行させる様子を示す。移行元の上位装置20Aと移行先の上位装置20Bとは、ともに仮想計算機(仮想マシン)として構成されている。
移行元の仮想上位装置20Aは、仮想基盤30A上に設けられ、仮想基盤ソフトウェア31Aで管理されている。移行元の仮想上位装置20Aは、アプリケーションプログラム21Aと、データベース22Aと、オペレーティングシステム23Aを備える。同様に、移行先の仮想上位装置20Bも仮想基盤30B上に設けられ、仮想基盤ソフトウェア31Bで管理されている。移行先の仮想上位装置20Bは、アプリケーションプログラム21Bと、データベース22Bと、オペレーティングシステム23Bを有する。
図4〜図8を用いて各装置10,20,30,40,50のハードウェア構成の例を説明する。最初に図4を用いて管理装置50のハードウェア構成を説明する。管理装置50は、例えば、マイクロプロセッサ500と、メモリ510と、入力装置520と、表示装置530と、ディスク540と、管理インターフェース550を備える。
メモリ510には、図9で後述するユーザインターフェースモジュールP50、管理モジュールP51およびストレージ制御モジュールP52等の管理装置50の機能を実現するための各種プログラムと、デバイスドライバおよびオペレーティングシステム等が記憶されている。マイクロプロセッサ500は、メモリ510に記憶された各種プログラムを適宜読み込んで実行することで、後述する各機能を実現する。
入力装置520は、ユーザからの指示などを受け取るための装置である。入力装置520としては、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置、姿勢検出装置、脳波検出装置などを挙げることができる。表示装置530は、管理装置50からユーザに情報を提供するための装置である。表示装置530としては、例えば、ディスプレイ装置、プリンタ装置、音声出力装置などを挙げることができる。
補助記憶装置としてのディスク540は、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリデバイスなどの比較的容量の大きい書き換え可能な記憶装置から構成される。管理インターフェース550は、管理用通信ネットワークCN1を介して各上位装置およびストレージシステム40と通信するための通信回路および通信ソフトウェアである。
図5を用いて物理上位装置10のハードウェア構成を説明する。物理上位装置10は、例えば、マイクロプロセッサ100と、メモリ110と、入力装置120と、表示装置130と、ディスク140と、管理インターフェース150と、ディスクインターフェース160を備える。
メモリ110には、オペレーティングシステムなどが記憶される。マイクロプロセッサ100は、ディスクインターフェース160を介してアクセス可能な論理ボリュームからアプリケーションプログラム11などを読み込んで、それをOS上で実行する。入力装置120,表示装置130,ディスク140,管理インターフェース150については、管理装置50で述べた構成520,530,540,550と同様のため、重複した説明を省略する。
ディスクインターフェース160は、データI/O用通信ネットワークCN2を介してストレージシステム40内の論理ボリュームにアクセスするための通信回路および通信ソフトウェアである。ディスクインターフェース160としては、例えば、FC(Fibre Channel)インターフェース、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)インターフェースなどを挙げることができる。
図6を参照して仮想上位装置20のハードウェア構成(仮想的なハードウェア)を説明する。仮想基盤30の有する物理的構成(図7)は、仮想基盤30上に設けられる各仮想上位装置20に対して仮想的に割り当てられる。
仮想上位装置20は、例えば、マイクロプロセッサ200と、メモリ210と、入力装置220と、表示装置230と、ディスク240と、管理インターフェース250と、ディスクインターフェース260を仮想的に備える。メモリ210には、ゲストOSおよび後述するホストライブラリモジュールP20などが格納されている。マイクロプロセッサ200は、ディスクインターフェース260を介してアクセス可能な論理ボリュームからアプリケーションプログラム21等を読み込んで実行する。
入力装置220,表示装置230,ディスク240,管理インターフェース250.ディスクインターフェース260については、物理上位装置10で述べたと同様であるため、重複した説明を省略する。ただし、本実施例では、ストレージシステム40内の論理ボリュームは、仮想基盤30を介して仮想上位装置20に透過的に割り当てられる。
図7を用いて仮想基盤30のハードウェア構成を説明する。仮想基盤30は、仮想上位装置20を管理する仮想基盤ソフトウェア31を動作させるための物理計算機であり、マイクロプロセッサ300、メモリ310、入力装置320、表示装置330、ディスク340、管理インターフェース350、ディスクインターフェース360を備える。
メモリ310は、仮想基盤ソフトウェア31および後述する仮想基盤制御モジュールP30などが格納している。マイクロプロセッサ300は、メモリ310からプログラムを読み込んで実行することで、仮想基盤としての機能を実現する。
なお、入力装置320,表示装置330,ディスク340,管理インターフェース350,ディスクインターフェース360については、図6と同様に説明を省略する。ディスクインターフェース360の有するWWN等の物理アドレスは、ストレージシステム40内の論理ボリュームのLUNに対応づけられる。
図8を参照してストレージシステム40のハードウェア構成を説明する。ストレージシステム40は、ストレージシステム40の動作を制御するコントローラ400と、データを記憶する記憶装置480とに大別される。
コントローラ400は、例えば、ホストインターフェース部410と、ディスク制御部420と、マイクロプロセッサ部430と、キャッシュメモリ440と、共有メモリ450と、管理インターフェース部460と、を備えており、それら各部410〜460はスイッチ回路470で接続されている。
ホストインターフェース部410は、上位装置(物理上位装置、仮想上位装置)との通信を担当する。ホストインターフェース部410は、複数の通信ポート411を備えており、各通信ポート411にそれぞれ異なる上位装置を接続できる。通信ポート411には、論理ボリューム482のLUNが対応づけられている。従って、上位装置は、HBA、データI/O用通信ネットワークCN2、通信ポート411を介して、所望の論理ボリューム482にアクセスすることができる。
ディスク制御部420は、各記憶装置480へのデータ入出力を制御したり、各記憶装置480の状態を管理したりする。マイクロプロセッサ部430は、制御プログラムP40(図9)を読み込んで実行することで、コントローラ400の動作を制御する。またマイクロプロセッサ部430は、管理インターフェース部460を介して管理装置50との間で通信する。
キャッシュメモリ440は、上位装置から受け取ったデータを一時的に記憶したり、論理ボリューム482から読出したデータを一時的に記憶したりする。共有メモリ450は、ストレージシステム40を管理するための管理情報および制御情報を記憶する。例えば、共有メモリ450には、論理ボリューム482の構成を管理するための情報、通信ポートを管理するための情報、アクセス制御リストなどが記憶される。それらの情報のうち必要な一部は、ホストインターフェース部410等にもコピーされる。
管理インターフェース部460は、管理用通信ネットワークCN1を介して管理装置50と通信する。
ストレージシステム40は複数の記憶装置480を有する。記憶装置480とコントローラ400とは同一筐体内に設けられてもよいし、それぞれ別々の筐体内に設けられてもよい。記憶装置480としては、例えば、ハードディスクデバイス、半導体メモリデバイス、光ディスクデバイス、光磁気ディスクデバイス等のデータを読み書き可能な種々の記憶装置を利用可能である。
記憶装置としてハードディスクデバイスを用いる場合、例えば、FC(Fibre Channel)ディスク、SCSI(Small Computer System Interface)ディスク、SATAディスク、ATA(AT Attachment)ディスク、SAS(Serial Attached SCSI)ディスク等を用いることができる。また、例えば、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、MRAM(MagnetoresistiveRandom Access
Memory)、相変化メモリ(Ovonic Unified Memory)、RRAM(登録商標)等の種々の記憶装置を用いることもできる。さらに、例えば、フラッシュメモリデバイスとハードディスクデバイスのように、種類の異なる記憶装置を混在させる構成でもよい。
Memory)、相変化メモリ(Ovonic Unified Memory)、RRAM(登録商標)等の種々の記憶装置を用いることもできる。さらに、例えば、フラッシュメモリデバイスとハードディスクデバイスのように、種類の異なる記憶装置を混在させる構成でもよい。
一つまたは複数の記憶装置480の有する物理的記憶領域を一つにまとめることで、物理的記憶装置としてのRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループ481が形成される。RAIDグループ481の有する物理的記憶領域を用いて、固定サイズまたは任意サイズの論理ボリューム482を形成することができる。論理ボリューム(論理ユニット)482は、そのLUNを介して所定の通信ポート411に接続され、通信ポート411を介してHBAに割り当てられる。
なお、図4〜図8に示すハードウェア構成は一例であって、本発明は図示の構成に限定されない。例えば、ストレージシステム40のコントローラ400と各記憶装置480を別々の筐体に格納し、コントローラ400の機能をルーターまたはスイッチングハブ等のスイッチ装置内に設ける構成でもよい。また、管理装置50を物理上位装置10内に設ける構成でもよい。
図9を用いて計算機システムのソフトウェア構成の概要を説明する。管理装置50は、例えば、ユーザインターフェースモジュールP50と、管理モジュールP51と、ストレージ制御モジュールP52を備える。
ユーザインターフェースモジュールP50は、入力装置520および表示装置530を用いてユーザとの間で情報を交換するための機能である。管理モジュールP51は、管理装置50の動作を統括する機能である。ストレージ制御モジュールP52は、ストレージシステム40のコントローラ400に指示を与えることで、ストレージシステム40の動作を制御するための機能である。
物理上位装置10はホストライブラリP10を有する。仮想上位装置20もホストライブラリP20を有する。ホストライブラリP10,P20は、上位装置としての各種機能を提供するためのプログラム部品群である。
仮想基盤30は、仮想基盤制御モジュールP30を備える。仮想基盤制御モジュールP30は、後述のように、ホストライブラリP20からの指示に応じて、仮想基盤30の物理構成を制御する。仮想基盤制御モジュールP30は、指示された論理ボリューム482を仮想基盤30のHBA(ディスクインターフェース360)にアタッチしたり、HBAにアタッチされている論理ボリューム482をデタッチしたりする。
ストレージシステム40は、ストレージシステム40を制御するためのストレージ制御プログラムP40を備える。ストレージ制御プログラムP40は、管理装置50のストレージ制御モジュールP52からの指示に応じて動作することができる。ストレージ制御プログラムP40は、例えば、論理ボリュームの生成、論理ボリュームの削除、一方の論理ボリュームから他方の論理ボリュームへのデータコピーを行う。さらに、ストレージ制御プログラムP40は、論理ボリュームのLUNにWWNを対応づけたり、複数の論理ボリュームを有するプールまたはボリュームグループを管理したりする。
なお、図8では、一般的な論理ボリュームに符号482を付しているが、以下では、コピー元ボリューム、コピー先ボリューム、移行元ボリューム等を明らかにするために、図1〜図3で示す符号を用いて説明する場合がある。
図10〜図24を用いて計算機システムの動作を説明する。図10は、物理上位装置10から仮想上位装置20にアプリケーション実行環境をコピーする場合(図1)の全体動作を示す。図10に示す各処理の詳細は、別の図面で後述する。なお、図中では、ホストライブラリをライブラリと、ユーザインターフェースモジュールをユーザI/Fと、管理モジュールを管理と、ストレージ制御モジュールをストレージまたはストレージ制御と、仮想基盤制御モジュールをVCまたは仮想基盤制御と、略する場合がある。
図10においてまず最初に、ユーザは、ユーザインターフェースモジュールP50を用いて、コピー先ディスク(コピー先ボリューム)を指定する(S10)。ユーザの指定が確定すると、アプリケーション実行環境のコピー処理を開始させるための指示がユーザインターフェースモジュールP50から出される(S11)。
管理モジュールP51は、ユーザインターフェースモジュールP50からの開始指示を受領すると、ストレージ制御モジュールP52に対してボリュームコピーの開始を指示する(S12)。
ストレージ制御モジュールP52は、ストレージシステム40に対して、論理ボリュームのコピーを作成するように指示する(S13)。このコピー作成指示を受けたストレージシステム40は、指定された論理ボリューム41,42のコピーボリューム43,44を作成し、作成が完了した旨をストレージ制御モジュールP52に報告する。ストレージ制御モジュールP52は、コピーボリューム43,44の作成が完了した旨を管理モジュールP51に通知する。
管理モジュールP51は、コピーボリュームが作成されたことを確認すると、コピーボリュームをコピー先である仮想上位装置20に割り当てるための処理の開始を指示する(S14)。管理モジュールP51からディスク割当指示が出されると(S14)、コピー先の仮想上位装置20のホストライブラリP20は、仮想基盤制御モジュールP30に対して仮想基盤30の有するHBAに設定されているWWNを問い合わせる(S15)。仮想基盤制御モジュールP30は、その問合せを受けると、仮想基盤30の有するWWNを仮想上位装置20のホストライブラリP20に回答する(S16)。
仮想基盤30の有するWWNを知ったホストライブラリP20は、管理装置50のストレージ制御モジュールP52に対してコピーボリューム43,44を仮想基盤30に割り当てるよう指示する(S17)。ストレージ制御モジュールP52は、ホストライブラリP20からの割当指示を受領すると、ストレージシステム40に対して割当指示を与える(S18)。その割当指示を受領したストレージシステム40は、コピーボリューム43,44のLUNと仮想基盤30のWWNとを対応付け、仮想基盤30のHBA360が通信ネットワークCN2および通信ポート411を介してコピーボリューム43,44にアクセスできるように設定する。
仮想上位装置20のホストライブラリP20は、仮想基盤30のWWNにコピーボリューム43,44が割り当てられたことを確認すると、ディスクを認識するための処理を開始させる(S19)。仮想基盤制御モジュールP30は、ホストライブラリP20からの認識開始指示を受領すると、仮想基盤30に割り当てられたディスク(コピーボリューム)を認識するための発見処理などを実行する(S20)。
仮想基盤制御モジュールP30は、コピーボリューム43,44を発見すると、それらコピーボリューム43,44を透過割当ディスクとして、仮想上位装置20に割り当てる(S21)。上述のように、仮想上位装置20は、仮想基盤30内のハードウェアエミュレータ等を介在させずに、透過割当ディスク(コピーボリューム)を直接的に使用することができる。
ホストライブラリP20は、透過割当されたディスク(ここではコピーボリューム43,44)を仮想上位装置20にマウントする(S22)。ホストライブラリP20は、コピーボリュームのマウントに成功した旨を管理モジュールP51に報告する。
管理モジュールP51は、マウント成功の報告を受領すると、ディスク割当指示の処理を正常に終了する(S23)。なお、上述のステップS14〜S23までの処理の詳細は、図23で後述する。
図11は、物理上位装置10から仮想上位装置20にアプリケーション実行環境を移行させる場合(図2)の全体動作を示す。
ユーザは、ユーザインターフェースモジュールP50を介して、移行対象ディスクと移行先について指定する(S30)。図中では、移行対象および移行先について指定することを、移行先指定と略記する場合がある。ここで、移行対象ディスクとは、図2の例では論理ボリューム41,42である。
ユーザの指定が確定すると、ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51に対して処理開始を指示する(S31)。管理モジュールP51は、移行元の物理上位装置10のホストライブラリP10に対して、移行対象ディスクである論理ボリューム41,42をアンマウントするよう指示する(S32)。
ホストライブラリP10は、管理モジュールP51からの指示を受領すると、指定されたディスク41,42を物理上位装置10からアンマウントする(S33)。続けてホストライブラリP10は、ストレージ制御モジュールP52に対し、論理ボリューム41,42を物理上位装置10から取り外すように指示する(S34)。
ストレージ制御モジュールP52は、ホストライブラリP10からの指示を受領すると、ストレージシステム40に対して、移行対象の論理ボリューム41,42と移行元の物理上位装置10のWWNとの対応付けを削除するよう指示する(S35)。すなわち、移行対象の論理ボリューム41,42のアクセス制御リストから、移行元の物理上位装置10のWWNが削除される。
物理上位装置10からアンマウントされた論理ボリューム41,42は、図10で述べた方法に従って、移行先の仮想上位装置20に透過的に割り当てられる(S36)。ステップS36の内容は、図10に示すステップS14〜S22と同様である。移行対象の論理ボリューム41,42が仮想上位装置20に透過的に割り当てられると、図11に示す移行処理は正常に終了する(S37)。
図12は、一方の仮想上位装置20Aから他方の仮想上位装置20Bにアプリケーション実行環境を移行させる場合(図3)の全体動作を示す。
ユーザは、ユーザインターフェースモジュールP50を介して、移行対象ディスクと移行先について指定する(S40)。ユーザの指定が確定すると、ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51に対して処理開始を指示する(S41)。管理モジュールP51は、移行元の仮想上位装置20AのホストライブラリP20Aに対して、移行対象ディスクである論理ボリューム41,42をアンマウントするよう指示する(S42)。
移行元仮想上位装置20AのホストライブラリP20Aは、管理モジュールP51からの指示を受領すると、指定されたディスク41,42を仮想上位装置20Aからアンマウントする(S43)。さらにホストライブラリP20Aは、仮想基盤30の仮想基盤制御モジュールP30Aに対し、ディスク41,42の取外しを指示する(S44)。
仮想基盤制御モジュールP30Aは、仮想上位装置20Aに透過的に割り当てていたディスク41,42を仮想上位装置20Aから取外し(S45)、取外しが完了した旨をホストライブラリP20Aに報告する。
ホストライブラリP20Aは、仮想基盤制御モジュールP30Aに対し、移行対象の論理ボリューム41,42が接続されていたWWNについて問い合わせる(S46)。仮想基盤制御モジュールP30Aは、論理ボリューム41,42が接続されていたWWNについて、ホストライブラリP20Aに回答する(S47)。
ホストライブラリP20Aは、管理装置50のストレージ制御モジュールP52に対して、論理ボリューム41,42のLUNと仮想基盤30AのWWNとの対応付けを削除するよう指示する(S48)。
この指示を受けたストレージ制御モジュールP52は、ストレージシステム40に対し、移行対象の論理ボリューム41,42についてのアクセス制御リストから移行元の仮想上位装置20AのWWNを削除するよう指示する(S49)。
仮想上位装置20Aからアンマウントされた論理ボリューム41,42は、図10の方法に従って、移行先の仮想上位装置20Bに透過的に割り当てられる(S50)。ステップS50の内容は、図10に示すステップS14〜S22と同様である。移行対象の論理ボリューム41,42が仮想上位装置20Bに透過的に割り当てられると、図12に示す移行処理は正常に終了する(S51)。
図13は、図10中のコピー先ディスク指定処理(S10)の詳細を示すフローチャートである。例えばユーザからの指示により、ユーザインターフェースモジュールP50は、コピー元ディスク情報の送信を管理モジュールP51に要求する(S100)。管理モジュールP51は、コピー元のホストライブラリP10からコピー元ディスクについての情報を取得し、図14に示すコピー元ディスク情報T10としてユーザインターフェースモジュールP50に送信する(S101)。ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51から受領したコピー元ディスク情報T10を表示装置530に表示する(S102)。ステップS101の詳細は、図19で後述する。
図14を用いてコピー元ディスク情報T10の構成例を説明する。コピー元ディスク(コピー元ボリューム)についての各種属性を示すコピー元ディスク情報T10は、例えばマウントポイントC100、ボリュームグループ情報C101、ストレージシリアル番号C102、ストレージボリューム情報C103を備える。
マウントポイントC100は、コピー元ディスクがコピー元の上位装置にマウントされている箇所を示す情報である。ボリュームグループ情報C101は、コピー元ディスクの所属するボリュームグループを特定するための情報である。
互いに関連する複数の論理ボリュームを一つのボリュームグループとして事前に登録しておくことで、ボリュームグループ単位でボリュームコピーを実行したり、移行させたりすることができる。ボリュームグループ番号C101に「−」が設定されている場合は、コピー元ディスクがボリュームグループに属していないことを示す。
ストレージシリアル番号C102は、コピー元ディスクが存在するストレージシステム40を特定する情報である。図示する計算機システムは1つのストレージシステム40のみ備えているが、実際には複数のストレージシステム40を備えることができる。
ストレージボリューム情報(図中、ストレージLU情報)C103は、ストレージシリアル番号C102で特定されたストレージシステム40内における、コピー元ディスクの識別番号である。
図13に戻る。ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51に対し、コピー先の上位装置が利用可能なリソース(論理ボリューム)の一覧を送信するよう要求する(S103)。管理モジュールP51は、コピー先の仮想上位装置から利用可能なリソースについての情報を取得し、ユーザインターフェースモジュールP50に送信する(S104)。ユーザインターフェースモジュールP50は、コピー先の仮想上位装置で利用可能なリソースの一覧を、表示装置530に表示する(S105)。リソース一覧情報の図示は省略するが、例えばコピー先の仮想上位装置が利用可能な論理ボリュームを特定するための情報がリソース一覧情報に含まれている。
ユーザは、提示されたリソース一覧の中からコピー先として使用する論理ボリュームを選択し、そのマウントポイント等を指定する(S106)。管理モジュールP51は、ユーザから指定されたコピー先ディスク情報が適切であるか確認し(S107)、確認結果(判定結果)をユーザインターフェースモジュールP50に返す。ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51から受領した確認結果を表示装置530に表示する(S108)。
図15は、ステップS106でユーザにより指定されるコピー先ディスク情報T11の構成例を示す。コピー先ディスク情報T11は、例えば、コピー先マウントポイントC110と、コピー先ボリュームグループ情報C111と、ストレージシリアル番号C112と、コピー先新規ボリュームリソースC113と、コピー先ストレージボリューム情報C114とを含んでいる。
コピー先マウントポイントC110は、コピー先の仮想上位装置にコピーボリュームがマウントされるポイントを示す。コピー先ボリュームグループ情報C111は、コピーボリュームの属するボリュームグループを特定する情報である。ストレージシリアル番号C112は、コピーボリュームの存在するストレージシステム40を特定するための情報である。コピー先新規ボリュームリソースC113は、コピー先の仮想上位装置が使用するストレージシステム40において、どのプールを用いて新規ボリュームを作成するかを示す情報である。コピー先ストレージボリューム情報C114は、ストレージシステム40においてコピーボリュームを特定するための情報である。
図16は、図11中のステップS30および図12中のステップS40で示される移行先ディスク指定処理のフローチャートである。
ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51に対して、移行元の上位装置にマウントされている移行対象ボリュームついての情報を送信するよう要求する(S300)。管理モジュールP51は、移行元の上位装置から移行対象ボリュームについての情報を取得し、図17に示す移行元ディスク情報T12としてユーザインターフェースモジュールP50に送信する(S301)。ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51から受領した移行元ディスク情報T12を表示装置530に表示する(S302)。
図17を用いて移行元ディスク情報T12の例を説明する。移行元ディスク情報T12は、例えばマウントポイントC120と、ボリュームグループ情報C121と、ストレージシリアル番号C122と、ストレージボリューム情報C123を含む。
マウントポイントC120は、移行対象ボリュームが移行元の上位装置にマウントされているポイントを示す。ボリュームグループ情報C121は、移行対象ボリュームの属するボリュームグループを特定する情報である。ストレージシリアル番号C122は、憩い対象ボリュームの存在するストレージシステム40を特定する情報である。ストレージボリューム情報C123は、ストレージシステム40内で移行対象ボリュームを識別する情報である。
図16に戻る。ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51に対し、ユーザにより指定された移行先ディスク情報が適切であるか確認するよう要求する(S306)。管理モジュールP51は、図18に示す移行先ディスク情報T13を受領すると、その内容が適切であるか確認し(S307)、確認結果をユーザインターフェースモジュールP50に返す。ユーザインターフェースモジュールP50は、管理モジュールP51から受領した確認結果を表示装置530に表示する(S308)。
図18を用いて移行先ディスク情報T13の例を説明する。移行先ディスク情報T13は、例えば、移行先マウントポイントC130と、移行先ボリュームグループ情報C131と、ストレージシリアル番号C132と、ストレージボリューム情報C133とを備えることができる。
移行先マウントポイントC130は、移行先の仮想上位装置における移行対象ボリュームのマウントポイントを示す。移行先ボリュームグループ情報C131は、移行対象ボリュームが属するボリュームグループを特定する情報である。ストレージシリアル番号C132は、移行対象ボリュームの存在するストレージシステム40を特定するための情報である。ストレージボリューム情報C133は、ストレージシステム40において移行対象ボリュームを特定するための情報である。
なお、本実施例では、同一のストレージシステム40内の移行対象ボリュームを、移行元の上位装置から移行先の仮想上位装置に移行させる。しかし、これに限らず、後述するリモートコピー技術を用いれば、一方のストレージシステム内の移行対象ボリュームを他方のストレージシステム内にリモートコピーすることができる。リモートコピー完了後に、移行元のストレージシステム内の移行対象ボリュームを削除すれば、異なるストレージシステム間でボリュームを移行させることができる。
図19は、図13のステップS101および図16のステップS301に示すディスク情報を取得する処理のフローチャートである。
管理モジュールP51は、ディスク情報(T10,T12)を取得する処理が開始されると(S101,S301)、コピー元の上位装置または移行元の上位装置のホストライブラリモジュールに対して、情報を問い合わせる(S1010)。コピー元の上位装置または移行元の上位装置を、本処理の対象である上位装置(対象上位装置)と呼ぶ。コピー元ボリュームまたは移行対象ボリュームを対象ボリュームと呼ぶ。
対象上位装置のホストライブラリモジュールは、管理モジュールP51からの指示(問合せ要求)を受領すると(S1011)、まず最初に対象ボリュームのマウントポイント情報を取得し(S1012)、次に対象ボリュームの属するホストグループ情報を取得する(S1013)。さらに、対象上位装置のホストライブラリモジュールは、対象ボリュームが設けられているストレージシステム40を特定するための情報を取得し(S1014)、ストレージボリューム情報を取得する(S1015)。
対象上位装置のホストライブラリモジュールは、ステップS1012〜S1015で取得した情報を、管理モジュールP51に送信する(S1016)。管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールから情報を取得し、記憶する(S1017)。
なお、ステップS1012〜S1015は、対象上位装置の有する対象ボリュームの数だけ繰り返される。対象上位装置が仮想上位装置20である場合、ホストライブラリモジュールP20は、仮想基盤制御モジュールP30を介して仮想基盤30から必要な情報を取得することができる。
図20は、図13のステップS104の詳細を示すフローチャートである。本実施例では、コピー先の上位装置および移行先の上位装置がいずれも仮想上位装置20である場合を中心に説明する。従って、以下の説明では、対象上位装置が仮想上位装置20(または20B)となり、対象上位装置で動作するホストライブラリモジュールは、ホストライブラリモジュールP20(またはP20B)となる。しかし、本実施例では、物理上位装置10で動作するホストライブラリモジュールP10と仮想上位装置20上で動作するホストライブラリモジュールP20とを同一のモジュールとして構成する。従って、以下に述べるように、ホストライブラリモジュールの動作する環境が仮想環境(仮想上位装置)であるかを判定するステップを備えている。
管理モジュールP51は、リソース一覧を取得する処理を開始すると(S104)、リソース一覧を取得すべき上位装置(対象上位装置)のホストライブラリモジュールに対して、ホストWWNを問い合わせる(S1040)。ホストWWNとは、上述したように、上位装置が有するWWNである。
対象上位装置のホストライブラリモジュールは、管理モジュールP51からの問合せ要求を受領すると、自計算機が仮想環境であるか判定する(S1041)。つまり、対象上位装置が物理上位装置であるか仮想上位装置であるかを判定する。
自計算機が仮想上位装置20である場合、図20に示すホストライブラリモジュールはホストライブラリモジュールP20である。ホストライブラリモジュールP20は、仮想基盤制御モジュールP30に対し、ホストWWNを取得して送信するよう依頼する(S1041:YES)。仮想基盤制御モジュールP30Aは、ホストライブラリモジュールP20にホストWWNの一覧を返す(S1042)。
これに対し、自計算機が物理上位装置10である場合、図20に示すホストライブラリモジュールはホストライブラリモジュールP10である。ホストライブラリモジュールP10は、ホストWWNの一覧を取得する(S1043)。
物理上位装置の場合も仮想上位装置の場合も、ホストライブラリモジュールは、ホストWWNの一覧を管理モジュールP51に送信する(S1044)。管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールからホストWWN一覧を受領する(S1045)。
管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールから受領したホストWWNがストレージシステム40に接続されているかの接続確認を、ストレージ制御モジュールP52に依頼する(S1046)。
ストレージ制御モジュールP52は、ストレージシステム40の通信ポートに接続されているHBAの有するWWNの一覧と、管理モジュールP51から受領したホストWWNの一覧とを照合し(S1047)、その照合結果を管理モジュールP51に送信する(S1048)。
管理モジュールP51は、ストレージ制御モジュールP52から照合結果を受領し(S1049)、ホストWWNがストレージシステム40に接続されているか否か、つまり、ホストWWNを有するHBAを用いてストレージシステム40にアクセス可能か否かを判定する(S104A)。
ホストWWNがストレージシステム40に接続されていないと判定した場合(S104A:YES)、対象上位装置は利用可能なリソースを一つも有してないので、本処理を異常終了する。
ホストWWN一覧に記載されたホストWWNのうちいずれか一つでもストレージシステム40に接続されている場合(S104A:NO)、管理モジュールP51は、ストレージ制御モジュールP52に対して、ホストWWNが利用可能なリソース(論理ボリューム)を問い合わせる(S104B)。
ストレージ制御モジュールP52は、ストレージシステム40に接続されているホストWWNが利用可能なリソースを検出する。すなわち、ストレージ制御モジュールP52は、そのホストWWNが対応づけられている通信ポート411を介して利用可能な論理ボリュームを全て検出し、それらの論理ボリュームの情報を利用可能リソース一覧として管理モジュールP51に送信する(S104C)。管理モジュールP51は、ストレージ制御モジュールP52から利用可能リソース一覧を受領して記憶し(S104D)、本処理を正常に終了する。
図21は、図13のステップS107の詳細を示すフローチャートである。管理モジュールP51は、ユーザから指定されたコピー先ディスク情報T11(図15)の内容が適切であるかの確認処理を開始すると(S107)、コピー先の仮想上位装置20のホストライブラリモジュールP20に対して問い合わせる(S1070)。
ホストライブラリモジュールP20は、管理モジュールP51から受領したコピー先ディスク情報T11のマウントポイントおよびボリュームグループ情報等が利用可能であるかを確認し、その確認結果を管理モジュールP51に送信する(S1071)。例えば既に使用されているマウントポイントがコピー先ディスク情報T11のマウントポイントC110に設定されている場合、その設定内容が不適切であると判定できる。利用可能なマウントポイントが選択されている場合、その設定内容は適切であると判定できる。
管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールP20による確認結果を受領すると(S1072)、ユーザの指定したコピー先ディスク情報T11が利用可能であるか(設定内容が適切であるか)を判定する(S1073)。利用可能ではないと判定した場合(S1073:NO)、本処理は異常終了する。
コピー先ディスク情報T11が利用可能であると判定した場合(S1073:YES)、管理モジュールP51は、ストレージ制御モジュールP52に対し、コピー先の仮想上位装置20が使用するストレージシステム40内に空きリソース(未使用ボリューム)が有るか問い合わせる(S1074)。
ストレージ制御モジュールP52は、コピー先の仮想上位装置20が使用するストレージシステム40内に空きリソースがあるか確認し、その確認結果を管理モジュールP51に送信する(S1075)。
管理モジュールP51は、コピー対象ボリューム(コピー元ボリューム)のサイズと空きリソースのサイズとを比較し、空きリソースのサイズがコピー対象ボリュームのサイズよりも大きいか判定する(S1076)。空きリソースのサイズがコピー対象ボリュームのサイズよりも大きくないと判定した場合(S1076:NO)、コピー先にボリュームを作成することができないため、本処理を異常終了する。空きリソースのサイズがコピー対象ボリュームのサイズよりも大きいと判定した場合(S1076:YES)、コピー先ディスク情報T11の内容に問題はないと判定して本処理を正常に終了する。
図22は、図16のステップS307の詳細を示す。管理モジュールP51は、ユーザにより指定された移行先ディスク情報T12(図17)の内容が適切であるかを確認するための処理を開始すると(S307)、移行先の仮想上位装置20のホストライブラリモジュールP20に対して、ホストWWNを問い合わせる(S3070)。
ホストライブラリモジュールP20は、自計算機が仮想環境下にあるかを判定する(S3071)。ホストライブラリモジュールP20の存在する計算機が仮想上位装置20である場合(S3071:YES)、ホストライブラリモジュールP20は、仮想基盤制御モジュールP30に対して、ホストWWNの取得を依頼する(S3072)。
仮想基盤制御モジュールP30は、仮想基盤30の有するWWN(ホストWWN)を取得して、ホストライブラリモジュールに送信する(S3072)。ホストライブラリモジュールが物理上位装置に設けられている場合(S3071:NO)、ホストライブラリモジュール(この場合はホストライブラリモジュールP10である)は、ホストWWNの一覧を取得する(S3073)。ホストライブラリモジュールが物理上位装置上にあると仮想上位装置上にあると、ホストライブラリモジュールは、ホストWWNの一覧を管理モジュールP51に送信する(S3074)。
管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールからホストWWNの一覧を受領すると(S3075)、ストレージ制御モジュールP52に対して、ホストWWNがストレージシステム40に接続されているかの確認を依頼する(S3076)。
ストレージ制御モジュールP52は、管理モジュールP51から受領したホストWWNの一覧とストレージシステム40に接続されているWWNの一覧とを照合し(S3077)、その照合結果を管理モジュールP51に送信する(S3078)。
管理モジュールP51は、ストレージ制御モジュールP52から照合結果を受領すると(S3079)、ホストWWN一覧に記載のいずれかのホストWWNがストレージシステム40に接続されているか判定する(S307A)。
いずれのホストWWNもストレージシステム40に接続されていないと判定した場合(S307A:NO)、つまり、ホストWWNを介してストレージシステム40にアクセスできない場合、本処理を異常終了する。移行先ディスク情報T12の設定内容は誤っており、それに基づいてアプリケーション実行環境を移行できないためである。
ホストWWN一覧に記載されたホストWWNのうちのいずれかがストレージシステム40に接続されていると判定した場合(S307A)、管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールに対し、移行先ディスク情報T12の内容が適切であるか問い合わせる(S307B)。
ホストライブラリモジュールは、移行先ディスク情報T12に設定されているマウントポイントおよびボリュームグループ情報などが利用可能であるかを確認し、その確認結果を管理モジュールP51に送信する(S307C)。
管理モジュールP51は、ホストライブラリモジュールから確認結果を受領すると(S307D)、移行先の仮想上位装置20およびストレージシステム40を利用可能であるか判定する(S307E)。利用可能であると判定した場合(S307E:YES)、本処理は正常に終了する。利用可能ではないと判定した場合(S307E:NO)、本処理は異常終了する。
図23は、図10のステップS14〜S23で示す一連の処理の詳細を示すフローチャートである。ここでは、ステップS14〜S23の一連の処理をステップS14に代表させて説明する。管理モジュールP51は、ディスク割当処理を開始すると(S14)、割当対象の上位装置のホストライブラリモジュールに対して、ディスク割当処理の実行を指示する(S140)。
ホストライブラリモジュールは、管理モジュールP51からの指示を受領すると、自計算機が仮想環境にあるか確認する(S141)。ホストライブラリモジュールが仮想上位装置20に設けられている場合(S141:YES)、ホストライブラリモジュール(この場合はホストライブラリモジュールP20)は、仮想基盤制御モジュールP30に対してホストWWNの取得を要求する(S142)。
ホストライブラリモジュールが物理上位装置10に設けられている場合(S141:NO)、ホストライブラリモジュール(この場合はホストライブラリモジュールP10)は、ホストWWNを取得する(S143)。
そして、ホストライブラリモジュールは、取得したホストWWNに割当対象のボリュームを割り当てるようストレージ制御モジュールP52に指示する(S144)。ホストWWN一覧に記載されたホストWWNのうち、割当対象として選択されたホストWWNを対象WWNと呼ぶ。
ストレージ制御モジュールP52は、ホストライブラリモジュールからの割当指示を受領すると、対象WWNが接続されている通信ポート411を検索する(S145)。ストレージ制御モジュールP52は、発見された通信ポート411に対象ボリュームを割り当てるようストレージシステム40に指示する(S146)。その指示を受けたストレージシステム40は、対象WWNの接続されている通信ポート411に対象ボリュームを接続する。すなわち、ストレージシステム40は、対象ボリュームのLUNをその通信ポート411に対応づけるとともに、対象ボリュームのアクセス制御リストに対象WWNを登録する。
ストレージ制御モジュールP52は、対象WWNと対象ボリュームとの接続を確認した後、再び自計算機が仮想上位装置であるか否か判定する(S147)。仮想上位装置20の場合(S147:YES)、ホストライブラリモジュールは仮想基盤制御モジュールP30に透過的にディスクを割り当てるよう指示する。
仮想基盤制御モジュールP30は、透過ディスクを作成するためのロックを取得する(S148)。一つの仮想基盤30上には複数の仮想上位装置20を設けることができ、ホストライブラリP20が並列動作している。従って、あるホストライブラリからの指示で透過ディスクを割り当てるよりも前に、他のホストライブラリからの別の指示で透過ディスクが他の仮想上位装置に割り当てられてしまう可能性がある。そこで、本実施例では、仮想上位装置20に対象ボリュームを透過的に割り当てる際に、ロックを取得する。
仮想基盤制御モジュールP30は、例えばディスクを再スキャンする処理などのように、ディスク(対象ボリューム)を検出するための処理を実行する(S149)。仮想基盤制御モジュールP30は、ステップS149で検出されたディスクを、対象の仮想上位装置20に透過的に割り当てる(S14A)。その後、仮想基盤制御モジュールP30は、ステップS148で取得したロックを解除する(S14B)。
自計算機が仮想上位装置20ではなく物理上位装置10である場合(S147:NO)、ホストライブラリモジュールは、上述の再スキャン処理などを実行してディスクを検出し、検出したディスクを物理上位装置10にマウントする。
ホストライブラリモジュールは、対象上位装置へ対象ディスク(対象ボリューム)が割り当てられたことを確認する。ホストライブラリモジュールは、対象ディスクがボリュームグループに属する場合、そのボリュームグループをインポートし、そのボリュームグループに属する他のディスクのマウント処理を実行する(S14D)。これにより最終的に、関連性のある複数のボリュームは一括して、対象上位装置に割り当てられる。
図24は、図12のステップS32〜S34の一連の処理、または図13のステップS42〜S49の一連の処理を示すフローチャートである。ここでは、ディスクを上位装置から取り外す一連の処理をステップS32に代表させて説明する。
管理モジュールP51は、アンマウント処理を開始すると(S32)、アンマウント対象のディスクをマウントしている上位装置のホストライブラリモジュールに対して、対象ディスクを取り外すよう指示する(S320)。
ホストライブラリモジュールは、管理モジュールP51からの指示を受領すると、ボリュームグループをエキスポートし、対象ディスクをアンマウントする(S321)。続いてホストライブラリモジュールは、自計算機が仮想上位装置20であるかを判定する(S322)。仮想上位装置20であると判定した場合(S322:YES)、ホストライブラリモジュールは仮想基盤制御モジュールP30に透過的に割り当てていたディスクの割当を解除するよう指示する。
仮想基盤制御モジュールP30は、ホストライブラリモジュールからの指示を受けて、対象ディスクの透過的な割当を解除する(S323)。対象ディスクの割当が解除されたことを確認したホストライブラリモジュールは、再び自計算機が仮想上位装置20であるかを判定する(S324)。
仮想上位装置20であると判定した場合(S324:YES)、ホストライブラリモジュールは、仮想基盤制御モジュールP30に対して、割当を解除したディスクについての他の仮想上位装置による利用状況を確認するよう指示する。この指示を受けた仮想基盤制御モジュールP30は、割当を解除したディスクを他の仮想上位装置20が利用しているかを確認し、その確認結果をホストライブラリモジュールに報告する(S325)。
ホストライブラリモジュールは、仮想基盤制御モジュールP30からの確認結果に基づいて、アンマウントしたディスク(仮想上位装置に透過的に割り当てていたディスク)を他の仮想上位装置が使用しているか判定する(S326)。
共同使用中の場合(S326:YES)、ホストライブラリモジュールは、それ以上処理を進めることなく、管理モジュールP51に対して、アンマウント処理を完了した旨を報告する。管理モジュールP51は、その報告を受領し(S32C)、本処理を正常終了する。他の仮想上位装置20が使用しているため、仮想基盤30とストレージシステム40の論理ボリューム(アンマウント対象ディスク)との接続を切ることはできない。
アンマウントしたディスクが他の仮想上位装置20から使用されていない場合(S326:NO)、ホストライブラリモジュールは再度自計算機が仮想上位装置20であるか判定する(S327)。
仮想上位装置20であると判定して場合(S327:YES)、ホストライブラリモジュールは、仮想基盤制御モジュールP30に対し、アンマウントしたディスクに関連付けられていたホストWWNの取得を依頼する。仮想基盤制御モジュールP30は、ホストWWNを取得し、ホストライブラリモジュールに送信する(S328)。仮想上位装置20ではないと判定した場合(S327:NO)、ホストライブラリモジュールは、アンマウントしたディスクに関連するホストWWNを取得する(S329)。
ホストライブラリモジュールは、ストレージ制御モジュールP52に対し、対象ホストWWNからストレージシステム40内の論理ボリューム(アンマウントしたディスク)を取り外すよう指示する(S32A)。
ストレージ制御モジュールP52は、指示された論理ボリュームのLUNと対象ホストWWNとの対応付けを解除する(S32B)。つまり、指示された論理ボリュームのアクセス制御リストから、対象ホストWWNが削除される。その後、ホストライブラリモジュールは、割当処理を解除した旨を管理モジュールP51に報告する。管理モジュールP51は、その報告を受け取り(S32C)、本処理を正常終了する。
このように構成される本実施例によれば、物理上位装置10から仮想上位装置20に、または、仮想上位装置20Aから仮想上位装置20Bに、アプリケーション実行環境を比較的容易にかつ自動的に、コピーまたは移行させることができる。
図25および図26を用いて第2実施例を説明する。本実施例は、第1実施例の変形例に相当するため、第1実施例との相違を中心に説明する。図25のシステム構成図に示すように、本実施例の計算機システムは、複数の仮想基盤30を統合的に管理する仮想基盤統合管理装置60を備える。図25では、複数の仮想上位装置20A,20Bを有する計算機システムの例を示す。図26では、物理上位装置10と仮想上位装置20を備える計算機システムの例を示す。
図26のソフトウェア構成図に示すように、仮想基盤統合管理装置60は、仮想基盤制御モジュールP60を備えている。第1実施例と異なり、仮想基盤30は仮想基盤制御モジュールP30を備えていない。仮想基盤30は、仮想基盤統合管理装置60内の仮想基盤制御モジュールP60により管理されている。仮想基盤制御モジュールP60は、少なくとも、管理下の仮想基盤30からWWN(ホストWWN)を取得する機能と、管理下の仮想基盤30で透過割当ディスクを作成したり解除したりする機能とを備える。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の効果を奏する。さらに、本実施例では、仮想基盤統合管理装置60内に仮想基盤制御モジュールP60を設けて、管理下の各仮想基盤30において透過割当ディスクの作成等を統括的に行うため、各仮想基盤30に仮想基盤制御モジュールP30を搭載する必要はない。従って、多数の仮想基盤30を備えるデータセンタのような計算機システムにおいて、システム構成を簡素化でき、保守作業の効率も向上できる。
図27〜図29を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、リモートコピーを用いる例を説明する。図27は、本実施例の計算機システムの全体構成図である。計算機システムは、複数のストレージシステム40A,40Bを備える。一方のストレージシステム40Aは一方の上位装置10に使用されており、他方のストレージシステム40Bは他方の上位装置20に使用されている。一方のストレージシステム40Aを第1ストレージシステムと呼んでもよいし、他方のストレージシステム40Bを第2ストレージシステムと呼んでもよい。
一方の上位装置10から他方の上位装置20にアプリケーション実行環境をコピーまたは移行させる場合、一方のストレージシステム40A内の論理ボリューム41,42のデータを他方のストレージシステム40B内の空き論理ボリューム43,44にリモートコピーする。
上位装置10およびストレージシステム40Aと、上位装置20およびストレージシステム40Bとは、物理的に離れた場所に設けることができる。これにより例えば、本番環境(上位装置10,ストレージシステム40A)の設置されたローカルサイトから遠く離れたリモートサイトにおいて、本番環境と同一の環境を構築することができる。
図28を用いて、リモートコピー先の上位装置から利用可能なリソースの一覧を取得する処理S104(RC)を説明する。図28の処理は、図20で述べた処理と共通のステップS1040〜S104Dを有する。さらに、図28の処理は、ステップS1047とステップS1048の間に新規なステップS104Eを有する。
本実施例では、リモートコピー先の仮想上位装置20BのホストWWNがリモートコピー先のストレージシステム40Bに接続されていることを確認した後(S1047)、リモートコピー元のストレージシステム40Aとリモートコピー先のストレージシステム40Bとが通信可能に接続されているか確認する(S104E)。つまり、リモートコピー元ストレージシステム40Aからリモートコピー先ストレージシステム40Bにリモートコピー可能か否かを確認する。
図29を用いて、ユーザから指定された移行先ディスク情報T12の設定内容が適切であるか確認する処理S307(RC)を説明する。図29の処理は、図22で述べた処理と共通のステップS3070〜S307Dを有する。さらに、図29の処理は、ステップS3077とステップS3078の間に新規なステップS307Eを有する。
図28で述べたと同様に、リモートコピー先の仮想上位装置20BのホストWWNがリモートコピー先のストレージシステム40Bに接続されていることを確認した後(S3077)、リモートコピー元のストレージシステム40Aとリモートコピー先のストレージシステム40Bがリモートコピー可能に接続されているか確認する(S307E)。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の効果を奏する。さらに本実施例では、リモートコピーを用いるため、一方の上位装置のアプリケーション実行環境を遠隔地の他方の上位装置にコピーまたは移行させることができ、使い勝手が向上する。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、上述された本発明の技術的特徴は、適宜結合させて実施することができる。
10:物理上位装置、11:アプリケーションプログラム、12:データベース、20,20A,20B:仮想上位装置、21:アプリケーションプログラム、22:データベース、30,30A,30B:仮想基盤、40,40A,40B:ストレージシステム、41,42,43,44:論理ボリューム、50:管理装置、P50:ユーザインターフェースモジュール、P51:管理モジュール、P52:ストレージ制御モジュール、P10,P20,P20A,P20B:ホストライブラリモジュール、P30,P30A,P30B,P60:仮想基盤制御モジュール
Claims (11)
- アプリケーションプログラムの実行環境を第1計算機から第2計算機に移行させる計算機システムであって、
前記第2計算機は、仮想計算機を提供するための仮想基盤上に設けられる仮想計算機として構成されており、
前記アプリケーションプログラムに関する所定データを記憶する記憶制御装置と、
前記記憶制御装置と前記第1計算機および前記第2計算機に通信可能に接続され、前記記憶制御装置と前記第1計算機および前記第2計算機を管理する管理計算機と、
を備え、
前記管理計算機は、
指定工程と、
前記第2計算機が前記アプリケーションプログラムに関する前記所定データを使用できるように、前記所定データを記憶する所定の論理ボリュームを前記記憶制御装置内に準備するボリューム準備工程と、
前記記憶制御装置内に準備される前記所定の論理ボリュームへ前記仮想基盤を介してアクセスできるように、前記仮想基盤の有する通信インターフェース部と前記記憶制御装置の有する通信ポート部であって前記所定の論理ボリュームに対応する前記通信ポート部とを通信可能に接続する接続工程と、
前記所定の論理ボリュームを前記第2計算機に透過的に割り当てる割当工程と、
を実行し、
前記指定工程では、
前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第2計算機上にコピーする場合、
前記第1計算機の使用する論理ボリュームに関する情報を前記第1計算機から取得して、コピー元ボリューム候補の情報としてユーザに提示し、
前記第2計算機が使用可能な前記通信インターフェース部を識別するための通信インターフェース識別情報を前記第2計算機から取得し、
前記通信インターフェース識別情報を示して前記記憶制御装置に問い合わせることで、前記通信インターフェース識別情報に対応する通信ポート部が有るかを判定し、
前記通信インターフェース識別情報に対応する前記通信ポート部が有ると判定した場合は、前記通信ポート部に対応づけられている論理ボリュームの一覧を前記記憶制御装置から取得して、コピー先ボリューム候補の情報としてユーザに提示し、
前記コピー先候補の情報の中からユーザにより選択されたコピー先ボリュームを識別するための情報を示して前記記憶制御装置に問い合わせることで、選択されたコピー先ボリュームを使用可能であるか判定し、
前記コピー先ボリュームを使用可能であると判定した場合は、前記コピー元ボリュームの情報の中からユーザにより選択される前記所定の論理ボリュームを識別するための情報と、使用可能であると判定された前記コピー先ボリュームを識別するための情報とを対応づけて前記ボリューム準備工程に渡す、
計算機システム。 - アプリケーションプログラムの実行環境を第1計算機から第2計算機に移行させる計算機システムであって、
前記第2計算機は、仮想計算機を提供するための仮想基盤上に設けられる仮想計算機として構成されており、
前記アプリケーションプログラムに関する所定データを記憶する記憶制御装置と、
前記記憶制御装置と前記第1計算機および前記第2計算機に通信可能に接続され、前記記憶制御装置と前記第1計算機および前記第2計算機を管理する管理計算機と、
を備え、
前記管理計算機は、
指定工程と、
前記第2計算機が前記アプリケーションプログラムに関する前記所定データを使用できるように、前記所定データを記憶する所定の論理ボリュームを前記記憶制御装置内に準備するボリューム準備工程と、
前記記憶制御装置内に準備される前記所定の論理ボリュームへ前記仮想基盤を介してアクセスできるように、前記仮想基盤の有する通信インターフェース部と前記記憶制御装置の有する通信ポート部であって前記所定の論理ボリュームに対応する前記通信ポート部とを通信可能に接続する接続工程と、
前記所定の論理ボリュームを前記第2計算機に透過的に割り当てる割当工程と、
を実行し、
前記指定工程では、
前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第1計算機から前記第2計算機に移動させる場合、
前記第1計算機の使用する論理ボリュームに関する情報を前記第1計算機から取得して、移行元ボリューム候補の情報としてユーザに提示し、
ユーザにより指定される移行先ボリュームの情報を取得し、
前記第2計算機が使用可能な前記通信インターフェース部を識別するための通信インターフェース識別情報を前記第2計算機から取得し、
前記通信インターフェース識別情報を示して前記記憶制御装置に問い合わせることで、前記通信インターフェース識別情報に対応する通信ポート部が有るかを判定し、
前記通信インターフェース識別情報に対応する前記通信ポート部が有ると判定した場合は、ユーザにより指定される前記移行先ボリュームが前記通信ポート部に接続されており、かつ使用可能であるかを判定し、
前記移行先ボリュームが前記通信ポート部に接続されており、かつ使用可能であると判定した場合、前記移行元ボリュームの候補の中からユーザにより選択される前記所定の論理ボリュームを識別するための情報と、前記移行先ボリュームを識別するための情報とを対応づけて前記ボリューム準備工程に渡す、
計算機システム。 - 前記ボリューム準備工程において、
前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第2計算機上にコピーする場合は、前記アプリケーションプログラムに関する前記所定データを記憶する論理ボリュームのコピーボリュームを前記記憶制御装置内に作成することで、前記所定の論理ボリュームを前記記憶制御装置内に準備し、
前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第1計算機から前記第2計算機に移動させる場合は、前記アプリケーションプログラムに関する前記所定データを記憶する論理ボリュームを前記第1計算機からアンマウントすることで、前記所定の論理ボリュームを前記記憶制御装置内に準備する、
請求項1または2のいずれか一項に記載の計算機システム。 - 前記接続工程において、
前記第2計算機は、
前記管理計算機からの指示に応じて、前記仮想基盤から前記通信インターフェース部を識別するための通信インターフェース識別情報を取得し、
取得した前記通信インターフェース識別情報を前記管理計算機に送信し、
前記管理計算機は、前記第2計算機から受信する前記通信インターフェース識別情報を前記所定の論理ボリュームに対応する前記通信ポート部に割り当てるように前記記憶制御装置に指示する、
請求項3に記載の計算機システム。 - 前記第1計算機と前記第2計算機とは前記記憶制御装置に通信ネットワークを介して接続されており、
前記ボリューム準備工程において、前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第2計算機上にコピーする場合、前記第1計算機は前記通信ネットワークを介して前記所定の論理ボリュームにアクセスし、前記第2計算機は、前記仮想基盤および前記通信ネットワークを介して前記コピーボリュームにアクセスする、
請求項3または4のいずれか一項に記載の計算機システム。 - 前記第1計算機は、前記所定データを記憶する前記記憶制御装置に通信ネットワークを介して接続されており、前記第2計算機は、前記仮想基盤および前記通信ネットワークを介して他の記憶制御装置に接続されており、
前記ボリューム準備工程において、前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第2計算機上にコピーする場合、前記第1計算機に接続される前記記憶制御装置の有する前記所定の論理ボリュームと前記第2計算機に接続される前記他の記憶制御装置の有する他の論理ボリュームとの間でリモートコピーが可能であることを確認した後で、前記所定の論理ボリュームのデータを前記他の論理ボリュームにリモートコピーすることで、前記コピーボリュームを生成する、
請求項3または4のいずれか一項に記載の計算機システム。 - 前記管理計算機は、前記ボリューム準備工程の前に指定工程を実行し、
前記指定工程では、
前記第1計算機の有する前記アプリケーションプログラムの実行環境を前記第2計算機上にリモートコピーする場合、
前記第1計算機の使用する論理ボリュームに関する情報を前記第1計算機から取得して、リモートコピー元ボリューム候補の情報としてユーザに提示し、
前記第2計算機が使用可能な前記通信インターフェース部を識別するための通信インターフェース識別情報を前記第2計算機から取得し、
前記通信インターフェース識別情報を示して前記他の記憶制御装置に問い合わせることで、前記通信インターフェース識別情報に対応する通信ポート部が有るか判定し、
前記通信インターフェース識別情報に対応する前記通信ポート部が有ると判定した場合は、前記第1計算機の使用する前記記憶制御装置と前記第2計算機の使用する前記他の記憶制御装置との間でリモートコピーが可能かを判定し、
前記記憶制御装置と前記他の記憶制御装置との間でリモートコピーが可能であると判定した場合、前記他の記憶制御装置の前記通信ポート部に対応づけられている前記他の論理ボリュームの一覧を前記記憶制御装置から取得して、リモートコピー先ボリューム候補の情報としてユーザに提示し、
前記リモートコピー先候補の情報の中からユーザにより選択された前記他の論理ボリュームを識別するための情報を示して前記他の記憶制御装置に問い合わせることで、選択された前記他の論理ボリュームをリモートコピー先ボリュームとして使用可能であるかを判定し、
前記他の論理ボリュームを前記リモートコピー先ボリュームとして使用可能であると判定した場合は、前記リモートコピー元ボリュームの情報の中からユーザにより選択される前記所定の論理ボリュームを識別するための情報と、使用可能であると判定された前記リモートコピー先ボリュームを識別するための情報とを対応づけて前記ボリューム準備工程に渡す、
請求項6に記載の計算機システム。 - 前記第1計算機および前記第2計算機は、前記管理計算機と通信することで論理ボリュームの割当を制御する割当制御部を備えており、
前記割当制御部は、
利用可能な通信インターフェース部について問合せを受けた場合、自計算機が物理的計算機であるか仮想計算機であるかを判別し、
自計算機が前記物理的計算機であると判定した場合は、通信インターフェース部を識別するための情報を取得して前記管理計算機に送信し、
自計算機が前記仮想計算機であると判定した場合は、前記通信インターフェース部を識別するための情報を前記仮想基盤から取得して前記管理計算機に送信する、
請求項4に記載の計算機システム。 - 前記割当工程では、前記所定の論理ボリュームに接続される前記通信インターフェース部を仮想的通信インターフェース部として前記第2計算機に接続することで、前記所定の論理ボリュームを前記第2計算機に透過的に割り当てる、
請求項1または2のいずれか一項に記載の計算機システム。 - 前記仮想基盤を制御するための仮想基盤制御部は、前記仮想基盤とは異なる物理的計算機上に設けられており、前記管理計算機は前記仮想基盤制御部と通信することで、前記接続工程および前記割当工程を実行する、
請求項1または2のいずれか一項に記載の計算機システム。 - 前記所定データは、前記アプリケーションプログラムのプログラムデータと、前記アプリケーションプログラムにより使用されるアプリケーションデータを含んでいる、請求項1または2のいずれか一項に記載の計算機システム。
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