JP5919876B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、感光体に形成されるトナーの像を中間転写ベルトに転写する画像形成装置が示されている。この画像形成装置では、画像形成プロセスの実行後、中間転写ベルトに、感光体との間で放電を生じさせる転写バイアスを印加することで、画像形成プロセスの実行後、感光体上に正帯電粒子が残留した状態とする。
特開2010−139682号公報
本発明は、新たに交換された感光体に対する不要物の除去能力が高められた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
装置本体、
上記装置本体に対して交換自在かつ周回方向一方の向きに移動自在に設けられた感光体、
上記感光体の周面を第1の極性に帯電させる帯電装置、
上記感光体の周面を露光することでこの周面に静電潜像を形成する露光装置、
摩擦帯電により上記第1の極性に帯電するトナーこのトナーとは逆の第2の極性に帯電する外添剤、および、第2の極性に帯電する磁性キャリアを含んだ現像剤を収容する収容容器と、上記感光体の周面のうちの露光された領域の電位と露光されなかった領域の電位との間の電位に相当する現像電位が付与されるとともに感光体に対し互いに対面する領域どうしが互いに反対方向に移動する向きに周回してこの現像剤をこの感光体の周面に搬送する搬送体とを有し、この周面の静電潜像をこのトナーで現像する現像装置、および
上記装置本体に対し上記感光体が交換された場合、交換の後の感光体に対し上記現像装置に現像を実施させる前に、上記搬送体を現像時と同一の向きに周回させ上記露光装置による露光を禁止するとともに上記搬送体とこの感光体との間の電位差を上記静電潜像の現像時よりも大きな電位差に制御することで上記外添剤のこの感光体への付着を促進させる制御部
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、上記制御部が、上記帯電装置に上記感光体を帯電させる電位を制御することで、上記搬送体とこの感光体との間の電位差を、上記現像時よりも大きな電位差に制御するものであることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して、新たに交換された感光体に対する不要物の除去能力が高められる。
また、請求項1に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して、電位差を大きくした場合における、磁性キャリア等の不要物の付着が低減される。
請求項2に係る画像形成装置は、トナー濃度の目標に基づいて設定される搬送体の電位を維持したまま、上記電位差を制御することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。 図1に示すプロセスカートリッジを示す構成図である。 感光体表面の電位と現像ロールの電位の関係を示すグラフである。 感光体表面の電位と現像ロールの電位の関係を示すグラフである。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色毎に画像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタであり、単色の画像をプリントすることができるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像形成部10Yを取り上げて説明する。画像形成部10Yは、感光体ドラム11Y、帯電装置12Y、露光装置13Y、現像装置14Y、一次転写装置15Y、および感光体クリーナ16Yを備えている。画像形成部10Yのうち、感光体ドラム11Y、帯電装置12Y、および現像装置14Yは、プロセスカートリッジCRに備えられている。プロセスカートリッジCRは、画像形成装置1の本体1Hに対し着脱自在に装着された着脱体である。
感光体ドラム11Yは円筒状の基体表面に感光体層が設けられたドラムであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電装置12Y、露光装置13Y、現像装置14Y、一次転写装置15Y、および感光体クリーナ16Yは、感光体ドラム11Yの周囲に矢印Aの方向の順に配置されている。
帯電装置12Yは、感光体ドラム11Yの表面を帯電させる装置である。本実施形態の帯電装置12Yは、感光体ドラム11Yの表面に接触する帯電ロールである。帯電装置12Yには、帯電用の電圧が印加されており、接触する感光体ドラム11Yの表面を帯電させる。露光装置13Yは、感光体ドラム11Yにレーザ光を照射することで、感光体ドラム11Yの表面を露光する。露光装置13Yは、画像形成装置1外部から供給される画像信号に応じたレーザ光を発光し、レーザ光で感光体ドラム11Yを走査する。現像装置14Yは、現像剤を用いて感光体ドラム11Yの表面を現像する。現像装置14Yにはトナーカートリッジ18Yから外添剤が添加されたトナーが供給される。
現像装置14Yには、磁性キャリアが収容されており、現像装置14Yは、磁性キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよび磁性キャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11Y表面を現像する。一次転写装置15Yは、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11Yに対向したロールである。一次転写装置15Yは、感光体ドラム11Yに対する電圧が印加されることで、感光体ドラム11Y上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。感光体クリーナ16Yは、感光体ドラム11Yの表面のうち、一次転写装置15Yで転写が行われた部分に残ったトナー等の不要物を除去することによって、感光体ドラム11Yの表面を清掃する。
画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送部80、および制御部1Aも備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写装置50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像形成部10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト30は、これら各色のトナー像を保持しながら移動する。
二次転写装置50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写装置50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
定着装置60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱器が配置されている。加熱ロール61および加圧ロール62は、定着前のトナー像が形成された用紙Pを挟んで通過させることによりトナーを加熱・加圧して、トナー像を用紙P上に定着させる。
用紙搬送部80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出す取出ロール81、用紙Pを搬送する搬送ロール82、用紙Pを二次転写装置50に搬送するレジストレーションロール84、および、用紙Pを外部に排出する排出ロール86を備えている。用紙搬送部80は、用紙Pを、二次転写装置50および定着装置60を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明すると、イエローの画像形成部10Yでは、感光体ドラム11Yが矢印A方向に回転駆動され、感光体ドラム11Yの表面が帯電装置12Yによって帯電する。露光装置13Yは、感光体ドラム11Yに、画像信号中の各色に対応するデータに応じた露光光をそれぞれ照射する。露光装置13Yは、外部から供給される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体ドラム11Yの表面に照射することで、感光体ドラム11Yの表面に静電潜像を形成する。現像装置14Yには、トナーカートリッジ18Yからイエローのトナーが供給される。現像装置14Yは、感光体ドラム11Yの静電潜像をトナーで現像することで、トナー像を形成する。感光体ドラム11Yは、表面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体ドラム11Yの表面に形成されたトナー像は、一次転写装置15Yによって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体ドラム11Yに残留したトナーは、感光体クリーナ16Yによって除去される。
中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回移動している。イエロー以外の色に対応する画像形成部10M,10C,10Kは、画像形成部10Yと同様、それぞれの色に対応するトナー像を形成し、中間転写ベルト30に、画像形成部10Yで転写されたトナー像に重ねて、それぞれの色のトナー像を転写していく。
用紙収容器Tからは、用紙Pが取出ロール81によって取り出される。用紙Pは、搬送ロール82およびレジストレーションロール84によって、用紙搬送路Rを二次転写装置50に向かう矢印C方向に搬送される。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されるタイミングに基づいて二次転写装置50に送り込む。二次転写装置50は、中間転写ベルト30のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは二次転写装置50から定着装置60に搬送され、用紙P上に転写されたトナー像が定着される。このようにして、用紙P上に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは排出ロール86によって画像形成装置1の外部に排出される。二次転写装置50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ70によって除去される。
[プロセスカートリッジ]
図2は、図1に示すプロセスカートリッジを示す構成図である。プロセスカートリッジCRの構成は、YMCKの各色について共通であるため、以降、感光体、帯電装置、現像装置、および感光体クリーナの符号を、単に11、12、14、および16とする。図2には、プロセスカートリッジCRとともに制御部1Aも示されている。制御部1Aは、演算処理を行うCPU101と、CPU101によって実行されるプログラムやデータを記録する記録媒体としてのメモリ102と、インターフェース(IF)103とを有する。プロセスカートリッジCRには制御部1Aによって読書き自在なメモリ17が内蔵されている。制御部1Aは、カートリッジCRと通信し、メモリ17にデータの読書きを行う。データは例えばカートリッジCRの識別情報や使用履歴データであり、使用履歴デーによって、制御部1AはカートリッジCRの状況、例えばカートリッジCRが新品のものに交換されたか否かを検知することができる。
また、制御部1Aは、帯電装置12に電圧を供給する帯電用電源21を制御して、帯電装置12が感光体ドラム11の周面を帯電する電位を制御する。感光体ドラム11は、帯電装置12によって負の極性に帯電される。負の極性は本発明にいう第1の極性の一例に相当し、正の極性は本発明にいう第2の極性の一例に相当する。
現像装置14は、収容器141、現像ロール142、第1撹拌部材143、および第2撹拌部材144を備えている。現像ロール142は、本発明にいう搬送体の一例に相当する。
現像ロール142は、感光体ドラム11と並行して延びた円筒状の部材であり、感光体ドラム11に対して周面が対向するように配置されている。現像ロール142は、現像ロール142周面と感光体ドラム11周面の互いに対向する領域が互いに反対方向に移動するように周回移動する。現像ロール142の内部には磁石145が配置されており、現像剤を第1現像ロール142に引き付ける。現像ロール142は回転することで、収容器141内の現像剤を感光体ドラム11の周面へと搬送する。
第1撹拌部材143および第2撹拌部材144は、収容器141内の現像剤を撹拌する部材である。第1撹拌部材143および第2撹拌部材144のそれぞれは、軸方向Yに延びた回転軸の周囲に螺旋状の羽根が設けられた構造を有する。第1撹拌部材143および第2撹拌部材144は、互いに隣接して設けられており、また、第1撹拌部材143は第1現像ロール142に隣接している。第1撹拌部材143および第2撹拌部材144は回転することで現像剤を軸方向Yにおける互いに反対向きに搬送する。第1撹拌部材143および第2撹拌部材144によって、現像剤が撹拌されながら収容器141内を循環移動する。現像剤のトナーおよび磁性キャリアは、撹拌されることで帯電する。
ここで現像剤の構成について説明する。現像剤のうち、トナーカートリッジから供給されるトナーには、結着樹脂と着色剤とが含まれており、さらに外添剤が添加されている。結着樹脂としては、例えば、スチレン類、モノオレフィン類、ビニルエステル類、α―メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルエーテル類、ビニルケトン類等の単独重合体および共重合体が挙げられる。また、着色剤としては、カーボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル等が代表的なものとして挙げられる。
外添剤には、潤滑剤として作用する第1の外添剤と、トナーの流動性および帯電性を調整するための第2の外添剤とが含まれている。第1の外添剤は、トナーや第2の外添剤に比べて柔軟な材料からなる。第1の外添剤は、例えば金属石鹸であり、ステアリン酸亜鉛(ZnSt:ジンクステアレート)が代表的なものとして挙げられる。第2の外添剤は無機粒子であり、例えば二酸化ケイ素(シリカ)が代表的なものとして挙げられる。ここで、第1の外添剤が、本発明にいう外添剤の一例に相当する。以降の説明では、潤滑剤として作用する第1の外添剤としてジンクステアレートの例を説明する。また、第2の外添剤としてシリカ粒子の例を説明する。
現像剤のうち、磁性キャリアは、強磁性体からなるコアとコアを覆う樹脂製の外層とを有する。強磁性体としては、例えば、フェライト、マグネタイト、鉄などの金属粉が挙げられる。また、外層の樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニリデン系樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
現像装置14において現像剤が撹拌されると、現像剤の各粒子は摩擦帯電によって帯電する。磁性キャリアは主に正に帯電し、トナーは負に帯電する。また、トナーの外添剤のうち、第1の外添剤であるジンクステアレートは、トナーと反対極性である正に帯電する。また、第2の外添剤であるシリカ粒子は負に帯電する。
現像剤は磁力によって現像ロール142に引き付けられ、現像ロール142上に支持されて、感光体ドラム11と対向する現像領域に搬送される。現像ロール142上には、磁石145に引かれた磁性キャリアによる現像剤ブラシが形成され、感光体ドラム11は現像剤と接触する。現像ロール142には、現像用電源22によって現像電位が付与される。現像電位は制御部1Aによって制御される。
図3は、感光体表面の電位と現像ロールの電位の関係を示すグラフである。
図3のパート(A)には、画像形成時における電位の関係が示されている。感光体ドラム11の周面は、帯電装置12に接触することで負極性に帯電し、電位は無帯電の電位V0から、負の帯電電位VHとなる。帯電した領域のうち露光装置13によって露光された部分の電位は、帯電電位VHと無帯電の電位V0との間の電位(露光電位VL)となる。
現像ロール142の現像電位Vdevは、帯電電位VHと露光電位VLの間の電位となるように制御されている。ここで、現像ロール142の電位は、直流に交流が重畳されたものとなっているが、電位の平均値すなわち直流成分を現像電位Vdevとしている。感光体ドラム11の露光された部分の露光電位VLは、現像ロール142の電位Vdevに対して正の電位であり、露光されず帯電のみされた部分の帯電電位VHは、電位Vdevに対して負の電位である。現像剤中のトナーは負極性に帯電しているため、露光電位VLの部分に付着する。現像ロール142の電位Vdevの大きさは、露光電位VLの部分に付着するトナーの濃度が目標値となる電位に設定される。
現像剤中のトナーは、感光体ドラム11の静電潜像に付着することで感光体ドラム11にトナー像が形成され、トナー像は一次転写装置15(図1参照)によって中間転写ベルト30に転写される。転写されずに感光体ドラム11の周面に残ったトナー等の不要物は感光体クリーナ16Yに搬送される。感光体クリーナ16は、清掃ブレード161を備えている。清掃ブレード161は、例えばゴム材料や樹脂材料からなる板状の部材であり、縁が感光体ドラム11の周面に押し当てられている。感光体ドラム11上の不要物は、清掃ブレード161によって堰き止められ、感光体ドラム11から除去される。第1の外添剤であるジンクステアレートは柔軟であるため、清掃ブレード161と感光体ドラム11との間に入り込むと引き伸ばされる。ジンクステアレートは感光体ドラム11の周面を膜状に覆い、潤滑剤として作用する。
ここで、プロセスカートリッジCRが交換され感光体ドラム11Yが新品となった場合には、清掃ブレード161と感光体ドラム11の周面との間に潤滑成分がないことから、清掃ブレード161と感光体ドラム11の周面との摩擦が増大し、清掃ブレード161と感光体ドラム11との間の密着性が低下して、不要物が清掃ブレード161から漏れてしまうおそれがある。また、清掃ブレード161や感光体ドラム11が破損するおそれもある。
例えば、現像剤に含まれる第2の外添剤であるシリカ粒子が清掃ブレードから漏れ、感光体ドラム11の周面に付着したまま帯電装置12の位置まで搬送されると、帯電装置12は、シリカ粒子を帯電させ、感光体ドラム11の周面のシリカ粒子が付着した部分と付着していない部分とをほぼ等しい電位に帯電する。この後、シリカ粒子が現像ロール142の現像剤ブラシに接触することで感光体ドラム11の周面から脱落すると、シリカ粒子の電荷も脱落する。このため、感光体ドラム11周面のうち、付着していたシリカ粒子が脱落した部分と、シリカ粒子が始めから付着していない部分とでは、電位差が生じることとなる。この結果、シリカ粒子が付着した跡が残像すなわち画像欠損として現れる。
本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム11Yが新品となった場合に、制御部1Aによって、潤滑剤付与動作が実行される。続いて、潤滑剤付与動作を含む画像形成装置の動作を説明する。
図4は、画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。図4に示す動作は、制御部1Aによって制御されている。
制御部1Aは、感光体ドラム11を含むプロセスカートリッジCRが交換されたか否かを検知する。より詳細には、制御部1Aは、プロセスカートリッジCRと通信を行い、メモリ17の使用履歴データを読み出す(ステップS11)。読み出した使用履歴データから、プロセスカートリッジCRが新品であると判定した場合(ステップS12でYes)、制御部1Aは、メモリ17に新たな使用履歴データを書き込み(ステップS13)、外添剤塗布処理を実行する(ステップS14)。画像形成装置1の装置本体1H(図1)に対し、感光体ドラム11が交換された場合、制御部1Aは、交換後の感光体に対し画像形成処理(ステップS15)で現像装置14に現像を実施させる前に、外添剤塗布処理(ステップS14)を実行する。
外添剤塗布処理では、制御部1Aは、露光装置13による露光を禁止するとともに現像ロール142の電位Vdevと感光体の電位VHとの電位差を、画像形成処理(ステップS15)における静電潜像の現像時よりも大きな電位差に制御する。より詳細には、制御部1Aは、帯電装置12に供給する電圧を制御して感光体ドラム11の周面の帯電電位VHを、通常の画像形成処理(ステップS15)よりも低い(絶対値が大きい)電位とする。現像ロール142の電位Vdevではなく帯電装置12の供給電圧を制御することで、画像形成処理(ステップS15)においてトナーの目標濃度に基づいて設定される現像ロール142の電位Vdevを維持したまま、電位差Vcfが制御される。
図3のパート(B)には、外添剤塗布処理における電位の関係が示されている。感光体ドラム11の周面の帯電電位VH’をパート(A)に示す帯電電位VHよりも低く(すなわち電位の絶対値を大きく)することで、現像ロール142の電位Vdevと感光体の帯電電位VHとの電位差Vcfが増大する。
帯電電位VHが増大し、電位Vdevとの電位差Vcfが増大することで、現像剤のうち、正極性に帯電した第1の外添剤すなわち潤滑剤の感光体ドラム11の周面への付着が促進される。また、電位差Vcfが増大することで、負極性に帯電したトナーや第2の外添剤であるシリカ粒子の感光体ドラム11の周面への付着が抑制される。なお、現像剤のうち、磁性キャリアは正極性に帯電しているが、磁性キャリアは磁石145に引かれるため、感光体ドラム11の周面への付着が抑えられている。
このようにして、外添剤塗布処理(ステップS14)では、潤滑剤である第1の外添剤が感光体ドラム11に塗布される。第1の外添剤は、感光体ドラム11の周面と清掃ブレード161との間に溜まり、また、清掃ブレード161によって引き伸ばされて、感光体ドラム11の周面全体を覆う。感光体ドラム11の周面と清掃ブレード161との間に潤滑剤である第1の外添剤が介在することで、摩擦が低減し、不要物の除去能力が高められる。
この後、制御部1Aは、画像形成装置1に対する画像形成の指示を受けた場合には(ステップS14でYes)、画像形成の処理を実行する(ステップS15)。すなわち、露光装置13に感光体を露光させ、現像装置14に現像をさせる。画像形成(ステップS15)では、現像装置14によって、トナーが感光体に付着する。また、第2の外添剤であるシリカ粒子も感光体に付着する。これらトナーやシリカ粒子のうち、一次転写装置15Yによって転写がされず感光体に残留した不要物は、清掃ブレード161によって除去される。感光体ドラム11の周面と清掃ブレード161との間には、外添剤塗布処理で予め潤滑剤が介在しており摩擦が低減されているため、清掃ブレード161からの不要物の漏れが抑えられる。
外添剤塗布処理では、現像ロール142の電位Vdevと感光体の帯電電位VHとの電位差Vcfが増大すると、正に帯電した磁性キャリアが、感光体ドラム11の周面に付着しやすくなる。本実施形態では、現像ロール142は、現像ロール142周面と感光体ドラム11周面の互いに対向する領域が互いに反対方向に移動するように回転するため、例えば同じ方向に移動するように回転する場合と比べて、現像ロール142で搬送される磁性キャリアが、感光体ドラム11周面の任意の領域上を通過する時間が短い。したがって、電位差Vcfの増大に伴う磁性キャリアの感光体ドラム11への付着が少ない。
なお、上述した実施形態では、本発明にいう、搬送体と感光体との間の電位差を大きな電位差に制御する例として、帯電装置12が感光体ドラム11を帯電させる電位の絶対値を大きくすることが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、帯電装置の帯電電位は維持しつつ、搬送体の電位の絶対値を小さくすることで、電位差を大きくするものであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう装置本体に対し感光体が交換される例として、プロセスカートリッジCRの交換が示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、感光体のみの交換であってもよい。また、交換を検知する例として、プロセスカートリッジCRのメモリに記録されたデータを読み出すことが示されている。しかし、交換は、例えば、プロセスカートリッジCRの設置を検出するスイッチや、操作者の操作により検知するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう第1の極性の例として負極性、第2の極性の例として正極性が示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、実施形態における極性はすべて反対のものであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう外添剤の例として、ジンクステアレートが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、外添剤は、ジンクステアレート以外の金属石鹸であってもよい。
また、上述した実施形態では、搬送体の例として、円筒状の現像ロールが示されている。ただし、本発明にいう搬送体はこれに限られず、例えば無端のベルトであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう帯電装置の例として、帯電ロールが示されている。ただし、本発明にいう帯電装置はこれに限られず、例えば、帯電電圧が制御できるものであれば、コロトロンやスコロトロンといったコロナ放電器であってもよい。また、本発明にいう露光装置は、レーザ光を走査する露光器に代えて複数の発光ダイオードからなるアレイを有するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてタンデム型のカラープリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、中間転写ベルトを有しないモノクロ専用プリンタであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてプリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。
1 画像形成装置
1A 制御部
1H 装置本体
11 感光体ドラム
12 帯電装置
14 現像装置
16 感光体クリーナ
141 収容器
142 現像ロール
CR プロセスカートリッジ

Claims (2)

  1. 装置本体、
    前記装置本体に対して交換自在かつ周回方向一方の向きに移動自在に設けられた感光体、
    前記感光体の周面を第1の極性に帯電させる帯電装置、
    前記感光体の周面を露光することで該周面に静電潜像を形成する露光装置、
    摩擦帯電により前記第1の極性に帯電するトナー該トナーとは逆の第2の極性に帯電する外添剤、および、該第2の極性に帯電する磁性キャリアを含んだ現像剤を収容する収容容器と、前記感光体の周面のうちの露光された領域の電位と露光されなかった領域の電位との間の電位に相当する現像電位が付与されるとともに前記感光体に対し互いに対面する領域どうしが互いに反対方向に移動する向きに周回して該現像剤を該感光体の周面に搬送する搬送体とを有し、該周面の静電潜像を該トナーで現像する現像装置、および
    前記装置本体に対し前記感光体が交換された場合、交換の後の感光体に対し前記現像装置に現像を実施させる前に、前記搬送体を現像時と同一の向きに周回させ前記露光装置による露光を禁止するとともに前記搬送体と該感光体との間の電位差を前記静電潜像の現像時よりも大きな電位差に制御することで前記外添剤の該感光体への付着を促進させる制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記帯電装置に前記感光体を帯電させる電位を制御することで、前記搬送体と該感光体との間の電位差を、前記現像時よりも大きな電位差に制御するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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