JP5919476B2 - 光源装置および映像表示装置 - Google Patents
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Description
〔本発明の概要〕
本発明の光源装置(例えば、光源装置110)は、励起光を出力する光源(例えば、レーザ光源112)と、励起光によって励起され、蛍光を出射する蛍光体(例えば、蛍光体複合材料130)と、蛍光が出射する面の一の領域(例えば、表面130aの中央部)に形成され、蛍光の波長域のうち少なくとも一部の波長域の光を透過する第1コーティング(例えば、赤色反射コーティング132)と、蛍光が出射する面の、一の領域と異なる他の領域(例えば、中央部の周囲)に形成され、蛍光の波長域の光を透過しない第2コーティング(例えば、青色透過コーティング134)と、を有するものである。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、プロジェクタ100の構成図である。
〔第1実施形態〕
(光源装置110の構成)
図2は、第1実施形態に係る光源装置110の構成図である。
図3は、第1実施形態に係る蛍光体複合材料130の詳細を説明するための図2の拡大図である。図3(A)は正面図、同図(B)は断面図である。
図4は、赤色反射コーティング132および青色透過のコーティング134の透過スペクトルを示す図である。各コーティングに光が垂直に入射したときの透過率を表している。図4(A)の実線は赤色反射コーティング132の透過スペクトルを、同図(B)の破線は青色透過コーティング134の透過スペクトルを表わしている。
図3に戻り、一点鎖線は、蛍光体複合材料130の表面130a上に照射されるレーザ光の照射領域LBを示している。本実施形態において、複数の半導体レーザ112aを使用しているため、表面130a上におけるレーザ光の照射領域LBは、個々の半導体レーザ112aから出射される光の光束の和となっている。レーザ光源112から蛍光体複合材料130までの光路に拡散板118を挿入しているため、照射領域LBにおけるレーザ光の空間強度分布はガウス分布に近づく。照射領域LBは直径約5mmの略円形を有しており、赤色反射コーティング132が形成された領域を中心として、赤色反射コーティング132および青色透過コーティング134の両方の領域にレーザ光が照射されるように、レーザ光源112および各光学素子116、118、120、124、126は調整されている。
蛍光体複合材料130上に照射されるレーザ光のスポット(照射領域LB)は、各半導体レーザ112aが形成するスポットの重ね合わせである。図2に示すx方向またはy方向において、半導体レーザ112aとレンズ114aとの相対的な位置関係に誤差が生じると、蛍光体複合材料130上に照射される各半導体レーザ112aのレーザ光のスポット位置が変動する。すなわち、蛍光体複合材料130の表面130aに本実施形態のコーティングが形成されていない場合、前述の誤差に応じて、蛍光体複合材料130から抽出される蛍光の光束の形状が変化することになる。
〔第2実施形態〕
(光源装置210の構成)
図5は、第2実施形態に係る光源装置210の構成図である。本実施形態では、第1実施形態の光源装置110と重複する部分は説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に以下に説明する。
図6は、第2実施形態に係る蛍光体複合材料230の詳細を説明するための図5の拡大図である。図6(A)は正面図、同図(B)は断面図である。
一点鎖線は、蛍光体複合材料230の表面230a上に照射されるレーザ光の照射領域LBを示している。本実施形態においてもまた、赤色反射コーティング232が形成された領域を中心として、赤色反射コーティング232および青色透過コーティング234の両方の領域にレーザ光が照射されるように、レーザ光源212および各光学素子216、218、220、224、226は調整されている。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、蛍光体複合材料130を基板250上に形成し、回転モータ252によって回転させるので、第1実施形態の効果に加え、ヒートシンク144を用いることなく、蛍光体の温度消光による効率の低下を抑制し、励起光を蛍光に効率的に変換をすることが可能となる。
〔第3実施形態〕
(光源装置310の構成)
図7は、第3実施形態に係る光源装置310の構成図である。本実施形態では、他の実施形態の光源装置110、210と重複する部分は説明を省略し、他の実施形態との相違点を中心に以下に説明する。
図8は、第3実施形態に係る蛍光体複合材料330の詳細を説明するための図7の拡大図である。図8(A)は側面図、同図(B)は出射側の正面図である。
図9は、赤青反射コーティング336および全反射のコーティング338の透過スペクトルを示す図である。各コーティングに光が垂直に入射したときの透過率を表している。図9(A)の実線は赤青反射コーティング336の透過スペクトルを、同図(B)の破線は全反射コーティング338の透過スペクトルを表わしている。
図8に戻り、一点鎖線は、蛍光体複合材料330の入射側平面330c上に照射されるレーザ光の照射領域LBを示している。照射領域LBは直径約5mmの略円形を有している。入射側平面330cには青色透過コーティング334が施されているので、入射側平面330cに照射されたレーザ光は、青色透過コーティング334を透過し、蛍光体複合材料330を励起する。励起されて発光した蛍光は、青色透過コーティング334に反射されるので、入射側平面330cから出射することはない。
本実施形態によれば、第1実施形態および第2実施形態の効果に加え、ダイクロイックミラーが不要になり、簡易な構成を採ることができる。第2実施形態と本実施形態とでは、映像表示装置の他の構成部品との配置関係や、光源装置からの出力をどの方向から得たいかといった点から、適宜選択すればよい。
〔その他の形態〕
上記の実施の形態では、光変調素子として1個のDMDを用いるプロジェクタについて説明したが、本発明に係る光源装置は、3個のDMDや液晶表示素子を用いるプロジェクタに加え、テレビや携帯電話などの映像表示装置にも適用可能である。
22、32…LED(22:赤色、32:青色)
24、26、34、36、52、56、58、62…レンズ
40…ダイクロイックミラー(42、44…ミラー面)
50…導光光学系
54…ロッドインテグレータ
60…プリズムブロック
64…全反射プリズム
66…DMD(Digital Micromirror Device)
70…投写レンズ
100…プロジェクタ
110、210、310…光源装置
112、212、312…レーザ光源(112a、212a、312a…半導体レーザ)
114、116、120、124、126、214、216、220、224、226、314、316、320、324、326、360、362…レンズ
118、218、318…拡散板
122、222…ダイクロイックミラー
130、230、330…蛍光体複合材料
132、232…赤色反射コーティング
134、234、334…青色透過コーティング
140…台座
142…フィン
144…ヒートシンク
146…冷却ファン
250…基板
252、352…回転モータ
336…赤青反射コーティング
338…全反射コーティング
Claims (5)
- 励起光を出力する光源と、
前記励起光によって励起され、蛍光を出射する蛍光体と、
前記蛍光が出射する面の一の領域に形成され、前記蛍光の波長域のうち少なくとも一部の波長域の光を透過する第1コーティングと、
前記蛍光が出射する面の、前記一の領域と異なる他の領域に形成され、前記蛍光の波長域の光を透過しない第2コーティングと、
を有することを特徴とする光源装置。 - 請求項1記載の光源装置において、
前記蛍光が出射する面は、前記励起光が前記蛍光体に入射する面と同一の面であり、
前記第1コーティングおよび前記第2コーティングは、前記励起光を透過する特性を有することを特徴とする光源装置。 - 請求項2記載の光源装置において、
前記励起光は、前記一の領域を中心に照射されることを特徴とする光源装置。 - 請求項1記載の光源装置において、
前記蛍光が出射する面は、前記励起光が前記蛍光体に入射する面と異なる面であり、
前記励起光が入射する面に形成され、前記励起光の波長域の光を透過すると共に前記蛍光の波長域の光を反射する第3コーティングを有することを特徴とする光源装置。 - 励起光を出力する光源と、前記励起光によって励起され、蛍光を出射する蛍光体と、前記蛍光が出射する面の一の領域に形成され、前記蛍光の波長域のうち少なくとも一部の波長域の光を透過する第1コーティングと、前記蛍光が出射する面の、前記一の領域と異なる他の領域に形成され前記蛍光の波長域の光を透過しない第2コーティングと、を有する光源装置と、
前記光源装置から出力される光を、映像信号に応じて変調し、映像光を生成する光変調素子と、
前記光源装置から出力される光を、前記光変調素子へ導く導光光学系と、
を備えることを特徴とする映像表示装置。
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