JP5917781B2 - 遠心ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプに関する。
回転軸心に対して放射状に突出した複数の羽根を有する羽根車と、内部にポンプ室が形成されたポンプケースと、ポンプ室に収容された羽根車を上記回転軸心の軸回りに回転駆動させる駆動装置とを備え、前記ポンプ室に収容された羽根車に対して回転軸心方向で対向するポンプ室内面には、上記羽根の回転軌跡に沿う非環状の流動溝が凹設され、該流動溝の一方側端部は、流体をポンプ室内に吸込む吸込口が形成された始端部になるとともに、他方側端部は、流体をポンプ室外に吐出する吐出口が形成された終端部になり、前記駆動装置を、羽根が流動溝と対向する回転範囲において始端部から終端部に移動する側である正転側に羽根車を回転駆動させる構造とした遠心ポンプが公知になっている。
特開2012−149637号公報
上記文献の遠心ポンプは、回転する羽根車の複数の羽根によって、吸込口から吸込まれた流体が、ポンプ室の流動溝側で加圧されて順次吐出口から吐出されるが、回転軸心側から羽根車の回転方向後側に傾斜して直線状に突出した羽根形状に起因して、流動路内での加圧が不十分になる場合がある。
上記発明は、吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプにおいて、ポンプ室内での流体の加圧性能をさらに向上させた遠心ポンプを提供することを課題とする。
本発明は、吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプであって、回転軸心に対して放射状に突出した複数の羽根を有する羽根車と、内部にポンプ室が形成されたポンプケースと、ポンプ室に収容された羽根車を上記回転軸心の軸回りに回転駆動させる駆動装置とを備え、前記ポンプ室に収容された羽根車に対して回転軸心方向で対向するポンプ室内面には、上記羽根の回転軌跡に沿う非環状の流動溝が凹設され、該流動溝の一方側端部は、流体をポンプ室内に吸込む吸込口が形成された始端部になるとともに、他方側端部は、流体をポンプ室外に吐出する吐出口が形成された終端部になり、前記駆動装置を、羽根が流動溝と対向する回転範囲において始端部から終端部に移動する側である正転側に羽根車を回転駆動させる構造とし、前記羽根の回転軸心から放射状に突出した突出端部である先端部と、該羽根の先端部と反対側の端部である基端部と、上記回転軸心とが、該回転軸心の軸方向視で、一直線状又は略一直線状に位置するように、各羽根を成形し、該羽根は、その中途部が上記先端部及び基端部に対して回転方向前側又は後側に膨出し且つ上記回転軸心の軸方向視で全体が湾曲した形状に成形されたことを特徴とする。
上記構成としたことで、羽根の先端部と基端部と上記回転軸心とが該回転軸心の軸方向視で一直線状又は略一直線状に位置し、羽根の中途部が回転方向前側又は後側に膨出した羽根によれば、全体が回転方向後側に傾いた羽根に比べて、流体を、羽根車の回転方向前側にスムーズに送ることが可能になるため、吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプにおけるポンプ室内での流体の加圧性能がさらに向上する。
前記羽根、回転軸心の軸方向視で、全体が円弧状に湾曲した形状に成形されたものとしてもよい。
前記羽根の基端寄り部分の湾曲率に比べて先端寄り部分の湾曲率が高くなるように各羽根を成形したものとしてもよい。
前記羽根の回転方向後側の面には、該羽根の回転方向の厚みを、流動溝側に向かって次第に縮小させる縮小面を形成したものとしてもよい。
前記羽根は、その中途部が上記先端部及び基端部に対して回転方向の前側に膨出する形状に成形されたものとしてもよい。
前記羽根は、その中途部が上記先端部及び基端部に対して回転方向後側に膨出する形状に成形されたものとしてもよい。
羽根の先端部と基端部と上記回転軸心とが該回転軸心の軸方向視で一直線状又は略一直線状に位置し、羽根の中途部が回転方向前側又は後側に膨出した羽根によれば、全体が回転方向後側に傾いた羽根に比べて、流体を、羽根車の回転方向前側にスムーズに送ることが可能になるため、吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプにおけるポンプ室内での流体の加圧性能がさらに向上する。
本発明を適用した遠心ポンプの正面側斜視図である。 本発明を適用した遠心ポンプの側断面図である。 (A),(B)は羽根車の正面図及び側面図である。 図3(A)のX−X断面図である。 ポンプカバーの背面図である。 (A),(B)はそれぞれ図3のA−A断面図及びB−B断面図である。 ポンプ室の構成を展開して示す展開断面図である。 本発明の他の実施形態を示す羽根車の正面図である。 本発明を適用した遠心ポンプと、比較例の遠心ポンプとの比較実験の結果を示す特定グラフである。 本発明を適用した遠心ポンプと、比較例の遠心ポンプとの比較実験の結果を示す特定グラフである。 本発明を適用した遠心ポンプと、比較例の遠心ポンプとの比較実験の結果を示す特定グラフである。 本発明を適用した2つの遠心ポンプの比較実験の結果を示す特定グラフである。
図1,図2は、本発明を適用した遠心ポンプの正面側斜視図及び側断面図である。図示するポンプ1は、吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプであり、ここで想定される流体としては、水や油等の液体や、空気等の気体の他、液体に固体を混同させて流動性を付与したものも含まれる。
この遠心ポンプ1は、水平方向に設定された回転軸心Sの軸回りに回転可能に支持された羽根車2と、該羽根車2を回転軸心Sを支点に正転方向(図3(A)に示す矢印方向)に回転駆動させる駆動装置3と、内部に羽根車2が収容されるポンプ室4aが形成され且つ上記回転軸心Sを軸心とする筒状に成形されたポンプケース4と、上記回転軸心Sと同一軸心をなす筒状に成形され且つ該ポンプケース4側から一体で延設される伝動ケース6と、伝動ケース6を下側から支持する支持フレーム7とを備えている。ちなみに、本例では、便宜上、回転軸心S方向(回転軸心Sの軸方向)を前後方向とし、さらに、ポンプケース4側を前側、伝動ケース6側を後側とする。
上記駆動装置3は、回転軸心Sを軸心とする回転軸8と、回転軸8を回転駆動させるモータ等のアクチュエータ(図示しない)とを備えている。この回転軸8は、ポンプケース4内の全長方向全体と、伝動ケース6内の全長方向全体とに亘る範囲に形成され、回転軸8の一端部には、ポンプ室4a内に収容された羽根車2が取付固定され、他端部は、伝動ケース6から後方に突出した状態になり、この後方に突出した部分を介して、アクチュエータからの動力が、該回転軸8に伝動される。
上記伝動ケース6は、回転軸8を、全長方向である前後方向に貫通させた状態で、内周面側に設けた前後一対の軸受9,9によって、回転軸心Sの軸回りに回転自在に支持している。この伝動ケース6の全長方向一端側である前端部には、厚みを有する円盤状の取付部材11を介してポンプケース4が取付支持され接続されている。この取付部材11には、回転軸8を挿通させる挿通孔11aが穿設され、伝動ケース6及びポンプケース4の互いに接続される側の端部における上記挿通孔11a以外の部分は、該取付部材11によって閉塞される。
上記ポンプケース4は、筒状に形成されて羽根車2を収容支持する羽根車室12aが内部に成形され且つ伝動ケース6から近い側に配置されたケース本体(羽根車ケース)12と、上記流体が流動する流動溝13が凹設され且つ伝動ケース6から遠い側に配置されたポンプカバー(流動溝側ケース)14とを備えている。この羽根車室12aと流動溝13によって、上述したポンプ室4aが構成されている。
ケース本体12は、上記取付部材11を介して、伝動ケース6に取付支持されるが、このケース本体12と取付部材11との接合面には、OリングやCリング等からなるシール材16が介設され、液密性(共に水密性)及び気密性が確保されている。
ケース本体12内の空間は、上記羽根車室12aの他、該羽根車室12aよりもポンプカバー14側に位置する端部である流動溝側スペース12bと、該羽根車室12aよりも取付部材11側の範囲あって且つ回転軸8が挿通される挿通スペース12cとから構成されている。羽根車室12aは、羽根車2を嵌合状態で収容可能なように、羽根車2形状に成形され、流動溝側スペース12bは、羽根車室2よりも大径の内周面を有し、挿通スペース12cは、羽根車室12aよりも小径の内周面を有している。ちなみに、挿通スペース12c内の内周面と、該挿通スペース12cに挿通された回転軸8の外周面との間には、メカニカルシール等の円筒状のシール材(図示しない)が、該回転軸8の回転作動を妨げない状態で、介在し、ポンプ室4aの液密性及び気密性を高めている。
ポンプカバー14は、流動溝側スペース12bに嵌合挿入される挿入部14aと、ケース本体12の前端部外周と同一の外周径を有する大径部14bとを有している。そして、挿入部14aを、ケース本体12の流動溝側スペース12bの内周面側に嵌合挿入して、取付固定すると、該ポンプカバー14とケース本体12とが、互いの開放端部同士で連結固定される。
言換えると、互いを回転軸心S方向に向かい合せた状態で連結固定するケース本体12及びポンプカバー14とによって、互いの間にポンプ室4aが形成される。この際、互いが接する大径部14b及びケース本体12端面との間には、気密性及び液密性を向上させるため、OリングやCリング等からなるシール材17が介設されている。上記シール材16,17や、羽根車2の羽根車室12aへの嵌合収容や、上記メカニカルシールによって、ポンプ室4a内の気密性及び液密性が確保される。
また、ケース本体12とポンプカバー14とを、上記のようにして対設させた状態では、挿入部14aの挿入側の端面は、羽根車室12aに臨んだ状態になり、羽根車室12aに羽根車2を嵌合収容させた状態では該羽根車2と回転軸心S方向で対向する対向面18となり、このポンプ室内壁面の一部となる上記対向面18に、上述した流動溝13が凹設置される。
次に図1乃至図6に基づいて羽根車2及びポンプカバー14について詳述する。
図3(A),(B)は羽根車の正面図及び側面図であり、図4は、図3(A)のX−X断面図である。羽根車2は、回転軸心Sに対して垂直な円盤状に成形された羽根板19と、羽根板19の中心部に位置して上記回転軸心Sの軸方向に延びる筒状のボス部21と、羽根板19における上記対向面18側において回転軸心S側から放射状に突出する複数の羽根22とを一体的に有している。
ボス部21は、対向面18側では非突出状態となり、さらに各羽根22の対向面18側縁は、羽根車2が羽根車室12aに嵌合収容された状態で、該対向面18と平面的に接した状態になり、こちら側が作用面になる。このボス部21に、回転軸8における小径に成形された先端部を挿入し、この状態で、回転軸8の先端面に抜け止用の固定具23をボルト固定することにより、回転軸8に羽根車2が一体回転状態で取付けられる。ちなみに、ポンプカバー14における対向面18側には、羽根車2から前方に突出した該固定具23を回転自在な状態で嵌合収容する凹部18aが形成されている。
羽根22は、回転方向に等間隔で満遍無く配置形成されている。各羽根22は、回転軸心Sの軸方向視で、該回転軸心Sと、羽根22の先端部(回転軸心Sから放射状に突出した突出端部であって、該回転軸心Sから遠い側の端部)22bと、羽根22の基端部(先端部22bと反対側の端部であって且つ回転軸心Sから近い側の端部)22aとが、一直線状又は略一直線状に位置した状態になり、これを言換えると、回転軸心Sの軸方向視において、羽根22の回転中心と、羽根22の先端部22bとを結んだ直線である仮想線L上に、基端部22aが位置した状態になる。さらに具体的には、各羽根22の先端部22bの幅方向中心と、基端部22aの幅方向中心と、回転軸心Sとが、一直線状又は略一直線状に並んだ状態になる。
また、羽根22における基端部22aと先端部22bとの間の中途部22cは、該基端部22a及び先端部22bに対して、回転方向の前側又は後側(図3に示す例では、回転方向前側)に膨出するように湾曲成形され、羽根22は、全体が、回転軸心Sの軸方向視で、円弧状に湾曲形成されている。ちなみに、ここで「回転方向の前側」とは流体の流動方向の下流側を意味し、「回転方向の後側」とは流体の流動方向の上流側を意味している。
また、各羽根22は、基端寄り部分に比べて、先端寄り部分の方が、より強く湾曲しており、これを言換えると、羽根22の基端寄り部分の湾曲率に比べて、先端寄り部分の湾曲率が高く設定されている。
なお、上記した通り、羽根22の湾曲率は、基端側に対して先端側が高くなるように設定されているが、羽根22の基端から先端に至る全範囲で湾曲の程度を同一程度に設定してもよい。
羽根22は、回転軸心Sに対して直交する方向から視た場合、回転方向前側に湾曲形成され、円弧状部24を構成している。この円弧状部24における回転方向前側の面には、流体を掬うように作用する掬い面24aが形成される一方で、回転方向後側の面には、円弧状部24(羽根22)の回転方向の厚みを、流動溝13側に向かって徐々に縮小させる円弧面状の縮小面24bが形成されている。言換えると、上記縮小面24bによって、羽根22の流動溝13に接する側の端部(作用側端部)22dが、羽根22の流動溝13と反対側の端部(底側端部)22eに比べて、回転方向の厚みが薄くなる。
さらに具体的には、羽根22の縮小面24bは、羽根22の底側端部22eから作業側端部22dに至る範囲の1/3程度の位置から、作業側端部22dまで形成され、この範囲で、羽根22(円弧状部24)の回転方向の厚みが、流動溝13側に向かって、縮小している。
また、この掬い面24aは、正転側で隣接する次の羽根22の円弧状部24まで延設されている。このため、羽根車2の回転方向で隣接する羽根22同士は、上記作用面側(対向面18側)が開放された円弧状の掬い面24aによって滑らかに連接されている。
図5は、ポンプカバーの背面図であり、図6(A),(B)はそれぞれ図3のA−A断面図及びB−B断面図であり、図7は、ポンプ室の構成を展開して示す展開断面図である。ポンプカバー14は、本体ケース12との対設時、羽根車室12aに嵌合状態で収容支持された羽根車2の上記作用面と対向する対向面(ポンプ内面)18に、羽根22の回転軌跡に沿う上述の流動溝13を形成している。言換えると、流動溝13は、回転軸心Sの軸回りに形成されている。
上記流動溝13は、形成方向における回転方向後進側端部が始端部26になるとともに、回転方向前進側端部が終端部27になり、流動溝13の始端部26側には、外部の流体を、ポンプ室4a内に吸込む吸込口4bが開口形成され、終端部27側には、ポンプ室4aで加圧した流体を、外部に吐出す吐出口4cが開口形成されている。
また、流動溝13は、回転軸心Sの軸方向視で該回転軸心Sを中心とする円弧状をなす円弧状部28Aと、回転軸心Sの軸方向視で該円弧状部28Aにおける羽根車2の回転方向前進側端部から接線方向に沿って(具体的には、接線方向に)延びる直線状部28Bとを、正転方向に、この順序で形成することにより、構成されている。
また、流動溝13は、吸込口4b近傍を除き、その断面形状が、形成方向全体に亘り略同一に成形され、具体的には、円弧状(さらに具体的には、半円状)に成形されている。このため、流動溝13の溝深さも、全長方向全体に亘り、略一定になる。言換えると、流動溝13は、円弧面状に凹設されている。
さらに、流動溝13の始端部26には、回転軸心Sの軸方向視で、流体の流動方向と反対側(回転方向後側)に山形に円弧状に膨出した縁部30が形成され、この縁部30によって、吸込口4bは、流体の流動方向全体に亘り、断面形状が略円形をなし、このため、吸込口4bからの流体の導入がさらにスムーズになる。
上記吸込口4bには、ポンプカバー14と一体で成形された吸込口側パイプ29が接続され、この吸込口側パイプ29を介して、該吸込口4bからポンプ室4a内に流体が導入される。吸込口側パイプ29は、回転軸心Sの軸方向視で、流動溝13の円弧状部28Aの吸込口4b部分から接線方向又は略接線方向に形成される。
また、回転軸心Sに対して直交する方向から視た場合、該吸込口側パイプ29の始端部が流動溝13に対して羽根車2から遠い側に位置するとともに、終端部が流動溝13に達した側に位置し、吸込口側パイプ29の始端部から終端部に至る範囲が、羽根車2の正転方向に向かって流動溝13に順次近接するように傾斜成形されている。
さらに、この吸込口側パイプ29側には、ポンプ室4a内に、加圧の主対象となっている流体とは別に流体である空気、ガス等の気体や、粘性状流体や、粉体等の混同物を、上記主対象の流体と混同するように供給する図示しない混同部が設けられている。
上記吐出口4cは、ケース本体12と一体で成形された吐出口側パイプ31が接続され(図1参照)、この吐出口側パイプ31を介して、ポンプ室4a内の流体が、該吐出口4cから外部に導出される。この吐出口側パイプ31は、回転軸心Sの軸方向視で、流動溝13の直線状部28Bの延長線上に形成されている。
また、吸込口側パイプ29と吐出口側パイプ31とは、回転軸心Sの軸方向視で、互いが交差(具体的には、直交又は略直交)しており、吸込口側パイプ29→吸込口4b→流動溝13→吐出口4c→吐出口側パイプ31と続く、流体の流路は、回転軸心Sの軸方向視で、α形状をなしている。
また、この吐出口側パイプ31の始端側に開口形成された上記吐出口4cは、円形に成形され、吐出口4cの径Dは、羽根22の掬い面24aの底部から流動溝13の底部までの距離と同一か、或いは、それ以上に設定される他、流動溝13の溝幅に対しても、同一か、或いはそれ以上の長さに設定されている。
次に以上のように構成される遠心ポンプ1の作用について説明する。
遠心ポンプ1は、まず、羽根車2の正転方向への回転駆動によって、吸込口側パイプ29を介して、吸込口4bから、流体(特に液体)を、ポンプ室4a内に吸込み、該流体で、ポンプ室4aを充満させる。続いて、流体を、さらに吸込口4bから順次、ポンプ室4a内に導入し、これによって、ポンプ室4a内で加圧された流体は、吐出口4cを介して、吐出口側パイプ31から吐出される。この運転初期において、遠心ポンプ1は、ポンプ室4a内の空気を各羽根22の遠心力によって排出する。
この際、吸込口側パイプ29及び吐出口側パイプ31の接続方向や、吸込口4b及び吐出口4cのサイズと形状や、各羽根22の形状や、流動溝13の形状等によって、ポンプ室4a内の流体を、効率的に加圧でき、混同部から混同物を混同する場合には、効率的な混同を行うことが可能になり、性能が向上する。
特に、羽根22の形状によって、流体がポンプ室4a内において、効率的且つスムーズに圧送されるため、加圧性能や混同物を混同した際の攪拌性能がさらに向上する。また、縁部30の円弧形状によって、吸込抵抗が従来品と比べて低減し、該遠心ポンプ1の性能向上がより一層促進される。
なお、加圧時、ポンプ室4aの羽根22側の流体は、羽根車2の高速回転(3500〜3600rpm)によって、掬い面24a内に渦流Aを生じさせ、さらに、羽根22の形状及び遠心力によって、羽根方向渦流Bを発生させる。この羽根方向渦流Bは、流動する間に、何度も羽根22からの作用を受けるので、大きく昇圧されて吐出口4cに至る。そして、吐出口4c側では、羽根22によって流体の吐出が強制的に速やかに行われる。また、掬い面24a内に生ずる羽根方向渦流Bは、流動溝13内の回転渦流を誘導し、合流しながら高い運動エネルギを有する螺旋状渦流(図示しない)が形成され、これによっても、攪拌性能や加圧性能がさらに向上する。
次に図8に基づいて羽根車2の他の実施形態について上述の実施形態と異なる部分を説明する。
図8は、本発明の他の実施形態を示す羽根車の正面図である。上述した実施形態では、羽根22の先端部22a及び基端部22bに対して、中途部22cが膨出する側を、回転方向前側に設定した例につき説明したが、この膨出側を、回転方向後側に設定しもよく、これによって、さらなる加圧性能の向上と、攪拌性能の向上を図ることが可能になる。
次に、本発明を適用した遠心ポンプ1の性能を確認する比較実験の結果について説明する。
図9は、本発明を適用した遠心ポンプと、比較例の遠心ポンプとの比較実験の結果を示す特定グラフである。本発明を適用した遠心ポンプ1としては、図3及び図4に示す羽根車2を内装したものを用い、比較例の遠心ポンプとしては、上記特許文献1に示すものを用い、互いが同一の容量で、用いるアクチュエータは互いに同出力(具体的には、3.7kw)の電動モータを使用し、同一回転数(具体的には、3600rpm)で、回転駆動させ、その際の1分当りの吐出量に対する全揚程を測定した。
結果は、図9に示す通りであり、全揚程につき、本発明を適用した遠心ポンプ1の方が、比較例の遠心ポンプよりも良好な値が測定された。この結果は、本発明を適用した羽根22の形状の優位性を示すものに他ならない。
図10は、本発明を適用した遠心ポンプと、比較例の遠心ポンプとの比較実験の結果を示す特定グラフである。本発明を適用した遠心ポンプ1としては、流動溝13の始端部26側の形状として、図5に示すものを用い、比較例の遠心ポンプとしては、流動溝13の始端部26側の形状として、上記特許文献1に示すものを用い、羽根車2には、両方ともに図3及び図4を示すものを用い、互いが同一の容量で、用いるアクチュエータは互いに同一出力(具体的には、3.7kw)の電動モータを使用し、同一回転数(具体的には、3600rpm)で、回転駆動させ、その際の1分当りの吐出量に対する全揚程と、電流値を測定した。
結果は、図10に示す通りであり、流動溝13の始端部26側の形状として図5に示すものを用いた方が、比較例の遠心ポンプよりも、全揚程と電流値の両方とも、良好な値が測定された。この結果は、本発明を適用した吸込口4b側の形状の優位性を示すものに他ならない。
図11は、本発明を適用した遠心ポンプと、比較例の遠心ポンプとの比較実験の結果を示す特定グラフである。本発明を適用した遠心ポンプ1としては、図4に示す通り、縮小面24bを設けたものを用い、比較例の遠心ポンプとしては、図4に仮想線に示す通り、縮小面24bを設けず、羽根22の回転方向の厚みを、底側端部22eから作用側端部22dに至る全範囲で同一又は略同一としたものを用い、互いが同一の容量で、用いるアクチュエータは互いに同一出力の電動モータを使用し、同一回転数(具体的には、3600rpm)で、回転駆動させ、その際の1分当りの吐出量に対する揚程を測定した。
結果は、図11に示す通りであり、揚程につき、縮小面24bを設けた場合の方が、設けない場合と比較して、良好なの値が測定された。この結果は、縮小面24bの技術的優位性を示すものに他ならない。
図12は、本発明を適用した2つの遠心ポンプの比較実験の結果を示す特定グラフである。本発明を適用した2つの遠心ポンプ1の一方は図3に示す羽根車2を用い、他方は図8に示す羽根車2を用い、互いが同一の容量で、用いるアクチュエータは互いに同一出力(具体的には、3.7kw)の電動モータを使用し、同一回転数(具体的には、3600rpm)で、回転駆動させ、その際の1分当りの吐出量に対する揚程を測定した。
結果は、図12に示す通りであり、揚程につき、羽根22の中途部を回転方向前側に膨出させたものよりも、回転方向後側に膨出させたものの方が、良好な値が測定された。この結果は、膨出方向として、回転方向後側とすることが、より好ましいことを示すものに他ならない。
1 遠心ポンプ(ポンプ)
2 羽根車
3 駆動装置
4 ポンプケース
4a ポンプ室
4b 吸込口
4c 吐出口
13 流動溝
18 対向面(ポンプ内壁面)
22 羽根
22a 基端部
22b 先端部
22c 中途部
24b 縮小面
26 始端部
27 終端部
30 縁部
S 回転軸心

Claims (6)

  1. 吸込んだ流体を内部で加圧して外部に吐出する遠心ポンプであって、
    回転軸心に対して放射状に突出した複数の羽根を有する羽根車と、
    内部にポンプ室が形成されたポンプケースと、
    ポンプ室に収容された羽根車を上記回転軸心の軸回りに回転駆動させる駆動装置とを備え、
    前記ポンプ室に収容された羽根車に対して回転軸心方向で対向するポンプ室内面には、上記羽根の回転軌跡に沿う非環状の流動溝が凹設され、
    該流動溝の一方側端部は、流体をポンプ室内に吸込む吸込口が形成された始端部になるとともに、他方側端部は、流体をポンプ室外に吐出する吐出口が形成された終端部になり、
    前記駆動装置を、羽根が流動溝と対向する回転範囲において始端部から終端部に移動する側である正転側に羽根車を回転駆動させる構造とし、
    前記羽根の回転軸心から放射状に突出した突出端部である先端部と、該羽根の先端部と反対側の端部である基端部と、上記回転軸心とが、該回転軸心の軸方向視で、一直線状又は略一直線状に位置するように、各羽根を成形し、
    該羽根は、その中途部が上記先端部及び基端部に対して回転方向前側又は後側に膨出し且つ上記回転軸心の軸方向視で全体が湾曲した形状に成形された
    ことを特徴とする遠心ポンプ。
  2. 前記羽根、回転軸心の軸方向視で、全体が円弧状に湾曲した形状に成形され
    請求項1に記載の遠心ポンプ。
  3. 前記羽根の基端寄り部分の湾曲率に比べて先端寄り部分の湾曲率が高くなるように各羽根を成形した
    請求項1又は2の何れかに記載の遠心ポンプ。
  4. 前記羽根の回転方向後側の面には、該羽根の回転方向の厚みを、流動溝側に向かって次第に縮小させる縮小面を形成した
    請求項1乃至3の何れかに記載の遠心ポンプ。
  5. 前記羽根は、その中途部が上記先端部及び基端部に対して回転方向の前側に膨出する形状に成形された
    請求項1乃至4の何れかに記載の遠心ポンプ。
  6. 前記羽根は、その中途部が上記先端部及び基端部に対して回転方向後側に膨出する形状に成形され
    請求項1乃至4の何れかに記載の遠心ポンプ。
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