JP5916646B2 - 圧着端子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用ワイヤハーネスの接続を担う圧着端子の製造方法および製造装置に関する。
自動車の車内配線にはワイヤハーネスが多用されている。ワイヤハーネスは、車内配線の仕様に合わせて複数の被覆電線を集合部品化したものである。各被覆電線の端末には、圧着端子として、たとえば圧着端子が圧着されている。圧着端子をワイヤハーネスの電線端末に接続する場合、電線端末の絶縁被覆層を皮剥ぎして芯線を露出させ、芯線露出部に圧着端子の芯線バレルを加締め圧着することにより、電線端末と圧着端子との電気的接続がなされる。そして、圧着端子との接続部から電線内への水分の浸入による芯線の腐食を防止するべく、圧着端子と電線端末との接続部が樹脂封止される(特許文献1、特許文献2)。
特開2001−167821号公報 特開2012−069449号公報
しかし、圧着端子と電線端末との接続部を樹脂封止することがワイヤハーネスの製造単価を増加させる要因となっている。これは使用される樹脂そのものが高価であることに加え、樹脂モールド処理あるいはコーティング処理の工程で、樹脂の流し込みや硬化に時間を要することによる。
そこで、圧着端子の電線接続部(圧着部)をプレス成型により筒状に曲げ加工し、その筒状に曲げ加工した部分にできる板材両端の突き合わせ界面全体をレーザ溶接により接合し、さらには、筒状に曲げ加工した部分の一端側をレーザ溶接により接合し封止して封止部としたバレル部材とすることによって電線接続部を密閉構造にする試みがなされている。このバレル部材では、胴部と封止部との間に傾斜部が形成される。レーザ溶接は、レーザ光の照射位置を移動させることによって行うことができる。
しかし、バレル部材の両端突き合わせ界面は、バレル部材の胴部および傾斜部に形成されている。このため、バレル部材の両端突き合わせ界面の形状には段差や湾曲部がある場合があり、バレル部材の表面との距離を一定に保ちながらレーザ照射位置を移動させると、その移動軌跡が複雑となってしまう。レーザ照射位置の移動軌跡は、たとえばガルバノスキャナを用いることでNC制御等によって調整できるものの、レーザ照射位置をバレル部材の表面形状に合わせて移動させることは難しく、この場合、溶接品質が低下するおそれがあった。
そこで、本発明の課題は、バレル部材に段差などがある場合であっても、レーザ照射位置の移動軌跡の複雑化を抑制しながら溶接品質の低下を防止することができる圧着端子の製造方法および製造装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る圧着端子の製造方法は、被覆電線の導体部分に対する圧着接続を許容する圧着部を備える圧着端子の製造方法であって、金属製の板材における側辺同士を互いに並置して形成された筒体における長手方向の一端側の開口部を接合して封止した封止部を形成し、前記筒体の筒体部と前記封止部との間に傾斜部を形成することによって成形され、前記筒体部と前記傾斜部と前記封止部とを備えるバレル部材を設け、 レーザ照射手段によるレーザ光の照射位置を前記バレル部材の表面形状に沿って直線的に移動させながら、前記レーザ照射手段から前記筒体の側辺同士が並置された位置に対してレーザ照射して、前記バレル部材における側辺を溶接するものであり、前記バレル部材の側辺における前記傾斜部と前記筒体部との間の上接続部分が曲線形状であり、前記バレル部材の側辺における前記上接続部分の表面形状、および前記封止部と前記傾斜部との間の下接続部分の表面形状が、溶接時の前記レーザ照射手段によるレーザ照射位置の移動軌跡に対して、前記レーザ照射手段の焦点深度内に含まれる形状に加工されていることを特徴とする。
また、下接続部分と上接続部分の両方がR形状であり、バレル部の表面形状が(8)式を満たす圧着端子の製造方法とすることができる。
r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]≦4λf/πD ・・・(8)
ただし、
r:上接続部分における曲率円の半径
θ:封止部と傾斜部とがなす角度
λ:レーザ波長
f:レンズ焦点距離
:エムスクエア値
D:入射ビーム径
さらに、下接続部分が角形状、上接続部分がR形状であり、バレル部の表面形状が(9)式を満たす圧着端子の製造方法とすることができる。
r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]≦8λf/πD ・・・(9)
ただし、
r:上接続部分における曲率円の半径
θ:封止部と傾斜部とがなす角度
λ:レーザ波長
f:レンズ焦点距離
:エムスクエア値
D:入射ビーム径
本発明に係る圧着端子の製造方法および製造装置においては、バレル部材における側辺の表面形状が、溶接時のレーザ照射手段によるレーザ照射位置の移動軌跡に対して、レーザ照射手段の焦点深度内に含まれる形状に加工されている。このため、バレル部材における側辺の表面形状が、溶接時のレーザ照射手段によるレーザ照射位置の移動軌跡に対して、レーザ照射手段の焦点深度内に含まれる範囲でレーザ照射位置の移動軌跡を単純化することができる。したがって、バレル部材に段差などがある場合であっても、レーザ照射位置の移動軌跡の複雑化を抑制しながら溶接品質の低下を防止することができる。
なお、本発明における「レーザ光の照射位置をバレル部材の表面形状に沿って移動させ」るとは、レーザ光の照射位置の移動軌跡をバレル部材の表面形状に完全に一致させることを意図するものはなく、ある程度バレル部材の表面形状に合わせレーザの照射位置を移動させることを意図するものである。したがって、たとえばバレル部材の表面形状が水平方向から傾斜方向に変化する場合には、レーザ光の照射位置の軌跡を水平方向から傾斜方向に変化させる程度の移動を含むものである。
本発明に係る圧着端子の製造方法および製造装置によれば、バレル部材に段差などがある場合であっても、レーザ照射位置の移動軌跡の複雑化を抑制しながら溶接品質の低下を防止することができる。
圧着端子にワイヤケーブルを接続する状態を示す斜視図である。 圧着端子の平面図である。 圧着端子の製造装置の構成を示す構成図である。 (a)は、銅条を示す平面図、(b)は、一次プレス後の連鎖端子を示す平面図、(c)は、二次プレス後の連鎖端子を示す平面図である。 レーザ溶接機の概略を示す正面図である。 クランプ装置の正面図である。 溶接前端子の溶接を行う状態の側面図である。 (a)は、バレル部の表面形状の説明図、(b)は、R形状を角形状としたバレル部の表面形状の説明図である。 溶接深度の説明図である。 レーザ軌跡とバレル部の表面形状との関係を示す図である。 レーザ軌跡と他のバレル部の表面形状との関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、圧着端子にワイヤケーブルを接続する状態を示す斜視図、図2は、圧着端子の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る製造方法で製造された圧着端子10は、雌方圧着端子であり、ボックス部20および圧着部30を備えている。圧着端子10の圧着部30は、被覆電線50の導体部分であるアルミニウム芯線51に対する圧着接続を許容しており、圧着部30には、被覆電線50が圧着される。
圧着端子10における圧着部30には被覆電線50が接続されている。被覆電線50は、アルミニウム芯線51を備えており、アルミニウム芯線51が絶縁被覆52で被覆されて構成されている。アルミニウム芯線51は、アルミニウム素線を束ねて構成されている。さらに、被覆電線50の被覆先端50aよりも前方は、絶縁被覆52からアルミニウム芯線51が露出した電線露出部51aとされている。アルミニウム芯線51は、断面が0.75mmとなるように、アルミニウム合金線を撚って構成されている。
圧着端子10におけるボックス部20は、倒位の中空四角柱体の箱状に構成されている。ボックス部20の内部には、弾性接触片21が設けられている。弾性接触片21は、長手方向Xの後方に向かって折り曲げられ、ボックス部20に挿入される図示しない雄型端子の挿入タブに接触する。また、ボックス部20は、底面部22の長手方向Xと直交する幅方向Yの両側部に連設された側面部23を重なり合うように折り曲げて、長手方向Xの先端側から見て略矩形状に構成している。
なお、本実施形態において、長手方向Xとは、図1に示すように、圧着部30を圧着して接続する被覆電線50の長手方向と一致する方向であり、幅方向Yは長手方向Xに対して略水平な平面上で交差する方向である。また、圧着部30に対するボックス部20の側を前方とし、逆に、ボックス部20に対する圧着部30の側を後方としている。さらに、ボックス部20と圧着部30とを連結する連結部40には、後方に行くにしたがって上昇する傾斜からなる裏面側傾斜部41が形成されている。
また、圧着端子10における圧着前の圧着部30は、圧着面31および圧着面31の幅方向Yの両側に延出したバレル構成片32を丸めた端部32a同士を突き合せし、図2に示すように、端部32a同士を溶接して筒体として形成されている。また、圧着部30の後方視形状は略O型とされている。なお、バレル構成片32の長手方向Xの長さは、絶縁被覆50の長手方向X前方側の先端である被覆先端5aから、長手方向Xの前方で露出する電線露出部51aの長手方向Xの露出長さより長く形成されている。
さらに、圧着部30は、図1に示す絶縁被覆50を圧着する被覆圧着筒状部30aと、その前方に配置されたアルミニウム芯線51の電線露出部51aを圧着する電線圧着筒状部30bとを備えている。また、電線圧着筒状部30bのさらに前方には、封止部30cが形成されている。封止部30cは、前方端部を略平板状に押しつぶすように変形され、図2に示すように、その幅方向Yに溶接されて形成されている。さらに、電線圧着筒状封止部30bと封止部30cとの間には、前方に行くにしたがって低くなる傾斜部30dが形成されている。圧着端子10は、中空四角柱体のボックス部20と後方視略O型の圧着部30とを備えるクローズバレル形式の端子とされている。
圧着部30における被覆圧着筒状部30aの内面には、幅方向Yの溝である被覆用係止溝33aが形成されている。被覆用係止溝33aは圧着面31の全周にわたって連続する環状の溝を形成している。被覆用係止溝33aは、このような形状で形成されることにより、圧着状態において、絶縁被覆50が食い込むようにされている。
また、電線圧着筒状部30bの内面には、幅方向Yの溝である電線用係止溝33bが、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本形成されている。電線用係止溝33bは、断面矩形凹に構成されているとともに、圧着面31の周方向途中位置まで連続する環状の溝を形成している。電線用係止溝33bがこのような形状とされることにより、圧着状態において、電線用係止溝33bにアルミニウム芯線51が食い込むこととなる。こうして、圧着部30とアルミニウム芯線51との導通性を向上している。
次に、本実施形態に係る圧着端子の製造装置および製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係る圧着端子の製造装置の構成を示す構成図である。
図3に示すように、本実施形態に係る圧着端子の製造装置Mは、図中左側の送り方向上流側から順に配設された、巻出しローラ1と、加工手段であるプレス機2と、レーザ溶接機3と、レーザ加工性検査機4と、巻取りローラ5と、を備えている。さらには、これらの動作を制御する制御系6を備えている。
なお、以上のことから、本実施形態において、レーザ加工性検査機4は、必須の構成ではない。また、本実施形態では、プレス機2とレーザ溶接機3とを別体として設けた例を示しているが、本発明においては、これらが一体、すなわち、プレス機2にレーザ溶接機3が組み込まれている実施態様も包含する。
本実施形態に係る圧着端子の製造方法の概要を説明すると、図4(a)に示す銅条Cについて、プレス機2によってプレス加工を施すプレス工程、およびレーザ溶接機3によってレーザ溶接を施す溶接工程を経て、図1および図2に示す圧着端子10を製造する。銅条Cは、表面が錫メッキ(Snメッキ)された黄銅等の銅合金条からなる金属製の加工前板材である。なお、金属製の加工前板材としては、銅条Cに代えて、鋼板やアルミニウム板など銅以外の金属を用いた板材や板条材を用いることもできる。
プレス工程では、図4(b)に示すように、銅条Cに対して打ち抜き加工を施して最終プレス加工前連鎖端子T1を形成する。最終プレス加工前連鎖端子T1は、加工後に圧着端子10となる複数の曲げ加工前圧着端子Ta、並びに複数の曲げ加工前圧着端子Taを接続し搬送時に支持される上キャリア部C1および下キャリア部C2によって構成されている。上キャリア部C1は、曲げ加工前圧着端子Taの上部に配置された帯状の保持部材となる。また、下キャリア部C2は、板材となる曲げ加工前圧着端子Taの下部に配置される。
さらに、プレス工程では、最終プレス加工前連鎖端子T1における曲げ加工前圧着端子Taについて、曲げ加工を施し、図4(c)に示すように、バレル部材となるバレル部Tvとコネクタ部Tcとを備える溶接前圧着端子Tbを形成する。バレル部Tvは、バレル部Tvの側辺同士が互いに並置されて形成された筒体、具体的には側辺同士が突き合わされた筒体となる。それから、バレル部Tvにおける長手方向の一端側であるコネクタ部Tc側の端部を押圧して押し潰し、バレル部Tvにおけるコネクタ部Tc側の開口部を閉塞して閉塞部とする。さらに、バレル部Tvの端部を押し潰すことにより、コネクタ部Tc側に傾斜部Tsを形成し、押し潰されずに残った筒状の部分を筒体部Tpとする。また、傾斜部Tsの先端部が封止部Tfとなる。このときのバレル部Tvの表面形状については、後に詳しく説明する。続いて、溶接工程において、レーザ溶接機3によって、筒体部Tpの突き合わせ界面Tdや封止部Tfを溶接する。こうして、図1および図2に示す圧着端子10を製造する。バレル部Tvにおける突き合わせ部Tdが配置された位置が、筒体の側辺同士が並置された位置となる。
製造装置Mにおける巻出しローラ1は、ロール状に巻回された被加工対象物である銅条Cを所定の速度で巻き出して供給する機構である。巻出しローラ1は、プレス機2によって成型される図4(b)に示す曲げ加工前圧着端子Taの間隔Lに相当する一定のピッチと、主としてプレス機2におけるプレス加工タイミングを加味して、銅条Cを連続的に送り出す。ただし、後述のように、プレス機2において、銅条Cはプレス加工のタイミングに合わせて間欠的に搬送される。そのため、図3で示すように、巻出しローラ1とプレス機2との間では、銅条Cに一定のたるみを持たせている。
プレス機2は、巻出しローラ1から送られる銅条Cを、図示しない送り機構により間欠的に搬送しながら、打ち抜きや曲げ加工等のプレス成型を施して連鎖端子T2を形成する装置である。
具体的には、ロール状から巻き出された図4(a)に示す銅条Cに対して、一次プレスとして、打ち抜き加工を施すことによって、図4(b)に示す最終プレス加工前連鎖端子T1が形成される。最終プレス加工前連鎖端子T1における上下キャリア部C1,C2には、搬送時に位置決めを行うため図示しないピンを挿入する送り穴Hが所定ピッチで複数(ここでは連鎖端子T2の位置に合わせて一つずつ)設けられている。
続いて、二次プレスとして、曲げ加工を施すことによって、図4(c)に示す連鎖端子T2が形成される。この連鎖端子T2では、下キャリア部C2は溶接前圧着端子Tbから切断除去されており、上キャリア部C1のみを有する状態となる。また、バレル部Tvとコネクタ部Tcとは、曲げ加工により、図1に示すように、それぞれ筒状と箱状に形成された状態となる。この状態において、バレル部Tvには、筒状の曲げ加工した部分にできる突き合わせ界面Tdが形成される。
レーザ溶接機3は、連鎖端子T2における曲げ加工によって形成された突き合わせ界面Tdと封止部Tfとを、レーザ溶接により接合して図1および図2に示す圧着部30を密閉構造にする装置である。レーザ溶接機3の構成およびレーザ溶接機3によるレーザ溶接の方法については、後に詳しく説明する。
レーザ加工性検査機4は、レーザ溶接された圧着端子10の加工性の検査を行う装置である。具体的には、レーザ溶接機3においてレーザ溶接された突き合わせ界面Tdにおける溶接具合について、CCDカメラ等の撮像手段により、溶接位置の軸方向での位置ずれ量やビード幅が許容範囲内かを判定するものである。
巻取りローラ5は、巻出しローラ1と同様の速度で、連鎖端子T2の巻き取りを行う機構である。なお、巻取りローラ5においても、巻出しローラ1と同様に、前工程のレーザ溶接機3またはレーザ加工性検査機4において、連鎖端子T2がレーザ加工または検査処理のタイミングに合わせて間欠的に搬送されるため、図3で示すように、巻取りローラ5とレーザ加工性検査機4との間では、連鎖端子Tに一定のたるみを持たせて、間欠搬送と連続搬送との搬送タイミングの相違を吸収するようにしている。
なお、上述のように、説明の便宜上、レーザ溶接装置3とレーザ加工性検査機4とを別の装置として分けて構成する例を示しているが、レーザ溶接機3の中にレーザ加工性検査機4の機能を組み込むことも可能である。
制御系6は、プレス機2におけるプレス成型と、レーザ溶接機3におけるレーザ加工とを一連の工程として実施するために、主としてレーザ溶接機3の動作を制御するための構成である。
続いて、レーザ溶接機3の構成について説明する。図5は、レーザ溶接機の概略を示す正面図、図6は、クランプ装置の正面図である。図5および図6に示すように、レーザ溶接機3は、レーザ照射手段であるレーザ光源61と、レーザ照射光学装置62と、送り装置63と、クランプ装置64と、を有している。
レーザ光源61は、約1.08μmの波長のファイバーレーザ光を照射する。ファイバーレーザはビーム品質に優れ、集光性が高いため、従来のレーザよりも加工領域におけるエネルギー密度の高いレーザ溶接を実現することができる。このため、高速で材料を加工することが可能であり、熱影響が少なく、アスペクト比の高い深溶け込み溶接が可能であるから溶接前圧着端子Tbの強度低下や変形を抑制しつつ、突き合わせ界面Tdを適切に封止することができる。ファイバーレーザは、連続発振、パルス発振、QCW発振、又はパルス制御された連続発振によって照射されてもよい。ファイバーレーザはシングルモードまたはマルチモードファイバーレーザでも構わない。
なお、本発明では、ファイバーレーザ溶接に代えて、YAGレーザ、半導体レーザ、ディスクレーザ等のレーザビーム、および電子ビームを用いてもよい。
レーザ照射光学装置62は、レーザ光源61から出力されたレーザ光を溶接加工位置Pに導くための光学系である。レーザ照射光学装置62は、ガルバノスキャナ62Bおよび集光レンズ62Cを有している。
ガルバノスキャナ62Bは、いわゆる3Dガルバノスキャナであり、レーザ光源61からのレーザ光を互いに直交する軸周りに互いに同期して角度制御される2つのミラー62X,62Yで順次反射させるとともに、これらのミラーに同期して制御されるZ軸フォーカスシステム62Zを通過させることにより、溶接加工位置Pに停止している溶接前圧着端子Tbの突き合わせ界面Tdにレーザ光LBを掃引照射する。ガルバノスキャナ62Bは、ガルバノ制御系62Dにより駆動制御される。レーザ光LBの水平面内における照射位置は、ミラー62X,62Yの角度を制御することにより、レーザ光LBの掃引速度はミラー62X,62Yの回動速度を制御することにより、各々調節することができる。また、Z軸フォーカスシステム62Zを制御することにより、上下方向Zにおける照射位置を調節することができる。ガルバノスキャナ62はレーザ照射位置移動手段を構成する。
集光レンズ62Cは、ガルバノスキャナ62Bからのレーザ光を溶接前圧着端子Tbの突き合わせ界面Tdの位置に集光させる光結合装置である。集光レンズ62Cには、テレセントリックレンズまたはfθレンズが用いられる。
送り装置63は、連鎖端子T2を溶接前圧着端子Tbの並んでいる間隔Lに相当する一定のピッチで間欠的に送ることにより、溶接前圧着端子Tbを溶接加工位置Pに順次供給する装置である。送り装置63は、溶接加工位置Pよりも上流側に配置され連鎖端子T2を送り出す上流側ローラ63Aおよび溶接加工位置Pよりも下流側に配置され連鎖端子T2を引張する下流側ローラ63Bを備えている。
上流側ローラ63Aは、連鎖端子T2における上キャリア部C1の下面に接する送りローラ63Cと、上面に接する押さえローラ63Dとからなる。また、下流側ローラ63Bは、連鎖端子T2における上キャリア部C1の下面に接する引張ローラ63Eと、上面に接する押さえローラ63Fとからなる。このうち、送りローラ63Cおよび引張ローラ63Eは、図示しない回転駆動機構により所定の速度で回転駆動される。送りローラ63Cおよび引張ローラ63Eの外周面には、周方向に等間隔に送り爪63Gが突設されている。
送り爪63Gは、上キャリア部C1の送り孔Hに係合する。送りローラ63Cおよび引張ローラ63Eが同一の方向に一定角度回転する毎に、上キャリア部C1の送り孔Hに係合している送り爪63Fが連鎖端子T2を溶接前圧着端子Tbの並んでいる間隔L分だけ移動させる。ここで、連鎖端子T2が下流側に移動する際の送りローラ63Cおよび引張ローラ63Eの回転方向を正回転方向といい、連鎖端子T2が上流側に移動する際の送りローラ63Cおよび引張ローラ63Eの回転方向を逆回転方向という。送りローラ63Eおよび引張ローラ63Eを備える送り位置決め機構は送り装置となり、溶接前圧着端子Tbにおけるバレル部Tvの長手方向に交差、ここでは直交する方向に連鎖端子T2、溶接前圧着端子Tb、および溶接後圧着端子Tb−0を搬送する。
クランプ装置64は、溶接加工位置Pに供給された溶接前圧着端子Tbの突き合わせ界面Tdの隙間を解消する装置である。クランプ装置64は、上クランプ治具64Aと下クランプ治具64Bとを有し、両クランプ治具64A,64Bで溶接前圧着端子Tbのバレル部Tvを上下から挟み込む。図(a)、(b)に示すように、クランプ治具64A,64Bには、両者を互いに突き合わせたときに円筒状になる半円筒状の凹部64a,64bが形成されている。両クランプ治具64A,64Bで溶接前圧着端子Tbのバレル部Tvを上下から挟み込むことにより、両凹部64a,64bによりバレル部Tvが全周に亘って押さえ込まれる。バレル部Tvの突き合わせ界面Tdに隙間が生じている場合でも、突き合わせ界面Tdが強制的に圧接され、その隙間が解消される。上クランプ治具64Aには、突き合わせ界面Tdへのレーザ光LBの照射の邪魔にならないようにスリット64cが形成されている。
次に、本実施形態に係る圧着端子の製造手順について説明する。図7は、圧着端子の製造工程の要部を説明する工程図である。
圧着端子を製造する際には、まず、図3に示すプレス機2によって、図4(c)に示す連鎖端子T2をプレス加工によって製造する。続いて、レーザ溶接機3によってレーザ溶接を行う。レーザ溶接を行う際には、連鎖端子T2における加工対象となる溶接前圧着端子Tbをレーザ加工位置まで搬送する。このとき、図5に示すように、溶接加工位置の下流側に位置する溶接後圧着端子Tb−0については、レーザ溶接が済んだ状態となっている。
加工対象となる溶接前圧着端子Tbでは、図1に示すように、溶接前圧着端子Tbの長手方向Xに対する溶接と、幅方向Yに対する溶接とを行う。いま、送り装置63では、溶接前圧着端子Tbの幅方向Yに溶接前圧着端子Tbを搬送している。幅方向Yに対する溶接は、レーザ溶接機3におけるガルバノスキャナ62Bによってレーザ照射位置を移動させて行うこともできるし、レーザ照射位置は固定したまま、送り装置63を用いて溶接前圧着端子Tbを移動させて行うこともできる。
幅方向Yに対する溶接が済んだら、長手方向Xに対する溶接を行う。長手方向Xに対する溶接を行う際には、レーザ光の照射位置が溶接前圧着端子Tbにおける幅方向中央に位置しているバレル部Tvにおける突き合わせ界面Tdの端部の位置となるようにガルバノスキャナ62Bを調整する。レーザ照射位置は固定したまま、送り装置63を用いて溶接前圧着端子Tbを移動させた場合は溶接前圧着端子Tbの位置も調整する。溶接前圧着端子Tbにおける幅方向中央位置は、溶接前圧着端子Tbにおける突き合わせ界面Tdに相当する位置である。
次に、クランプ装置64によって溶接前圧着端子Tbをクランプする。続いてガルバノスキャナ62Bによってレーザ照射位置を移動させて、溶接前圧着端子Tbにおける突き合わせ界面Tdを溶接する。
ここで、溶接前圧着端子Tb−1における突き合わせ界面Tdは、溶接前圧着端子Tb1のバレル部Tvにおける封止部Tf、傾斜部Ts、および筒体部Tpに形成されている。このうち、封止部Tfおよび筒体部Tpにおいては、ガルバノスキャナ62Bにおけるミラー62X,62Yによって照射位置を調節レーザ光の掃引を行うことができる。また、傾斜部Tsと封止部Tfや傾斜部Tsと筒体部Tpとの接続部分あるいは傾斜部Tsでは、ミラー62X,62YとともにZ軸フォーカスシステム62Zを用いて照射位置を調節してレーザ光の掃引を行う。突き合わせ界面Tdの溶接については、後にさらに説明する。
突き合わせ界面Tdの溶接が済んだら、クランプ装置64による溶接前圧着端子Tb−1のクランプを解放し、連鎖端子T2を搬送して溶接前圧着端子Tb−2の溶接を行う。以後、同様の手順によって、連鎖端子T2における溶接前圧着端子Tbを順次レーザ溶接加工していき、圧着端子10を形成する。こうして、圧着端子10の製造が終了する。
次に、バレル部Tvの突き合わせ界面Tdの溶接について説明する。突き合わせ界面Tdの溶接が行われる溶接前圧着端子Tbにおけるバレル部Tvは、図7に示すように、封止部Tf、傾斜部Ts、および筒体部Tpを備えている。突き合わせ界面Tdの溶接は、レーザ光源移動機構62によってレーザ光の照射位置を調整しながら行われる。
バレル部Tvを側面視した場合の表面形状(以下、単に「表面形状」ともいう)は、図8(a)に示すように、封止部Tfおよび筒体部Tpでは略水平の直線形状であり、傾斜部Tsは傾斜を有する直線形状である。また、封止部Tfと傾斜部Tsとの接続部分である下接続部分Tjや傾斜部と傾斜部Tsと筒体部Tpとの接続部分である上接続部Tuでは曲線形状(R形状)である。
バレル部Tvの突き合わせ界面Tdの溶接を行うにあたり、レーザ光の照射位置がバレル部Tvの表面形状に合わせた軌跡で移動するように照射位置の制御を行うのが理想的である。このため、バレル部Tvが傾斜部Tsなどの段差を伴う場合、段差形状に沿った軌跡で照射位置を移動させながら掃引を行うのが理想的となる。ところが、3次元方向へ照射位置を調整しながら掃引を行うにあたり、照射位置を段差形状に沿わせるのは困難である。特に、いわゆる3Dガルバノスキャナであるガルバノスキャナ62Bを用いた場合、照射位置がR形状を伴う移動軌跡を描くための制御は非常に困難である。
そこで、段差を有するバレル部Tvにおいて、照射位置の移動軌跡がバレル部Tvの表面形状に沿って移動可能とするためには、図8(b)に示すように、封止部Tfと傾斜部Tsとの接続位置および傾斜部Tsと筒体部Tpとの接続部をすべて角部と、バレル部Tvの表面形状の全体を直線状とすることが考えられる。しかし、プレス機2においては、バレル部Tvの表面形状の全体を直線状とする加工は困難である。
他方、レーザ溶接を行う際にあたり、レーザ光の照射位置の移動軌跡(以下「レーザ軌跡」という)とバレル部Tvの表面形状とのギャップがレーザの焦点深度を外れると、溶接箇所によっては外観と品質とが異なる現象が生じる。逆に言うと、レーザ軌跡とバレル部Tvの表面形状とのギャップがレーザの焦点深度内に収まると、外観と品質とがおおよそ一致することとなる。本実施形態においては、この点に着目し、バレル部Tvの表面形状を、焦点深度内に収めることができる範囲で、レーザ軌跡の単純化を図っている。以下、下接続部分Tjと上接続部分Tuの両方がR形状である例と、下接続部分Tjが角形状であり上接続部分Tuの両方がR形状である例について説明する。
〔下接続部分Tjと上接続部分Tuの両方がR形状である例〕
いま、図9に示すレーザ光の焦点深度bは、下記(1)式によって求められる。また、レーザ光のスポット径dは、下記(2)式によって求められる。
b=πd/(2Mλ) ・・・(1)
d=4λfM/(πD) ・・・(2)
上記(1)(2)式において、
D:入射ビーム径
f:レンズ焦点距離
λ:レーザ波長
:エムスクエア値
上記(1)式に上記(2)式を代入すると、下記(3)式が得られる。
b=8λf/πD ・・・(3)
焦点深度を中心とするレーザ軌跡とバレル部Tvの表面形状とのギャップについて説明する。図10に示すように、レーザ軌跡LLとバレル部Tvの表面形状VLとのギャップをギャップGとする。この場合、バレル部Tvの表面形状における下接続部分Tjにおける封止部Tfと傾斜部Tsとがなす角度を下角度θ(>0)とし、上接続部分Tuと下接続部分Tjの曲率が同一であると仮定する。この仮定の下、上接続部分Tuの曲率中心の座標を原点座標(0,0)とすると、レーザ軌跡LLとバレル部Tvの表面形状VLの各点の座標は、図10に示すようになる。
いま、ギャップGの最大値は、x座標が−rtan(θ/2)の点におけるy座標の差となり、(r−y)で表される。ここで、rは、上接続部分Tuにおける曲率円の半径である。円の方程式は、(4)式で表されるので、ギャップGの最大値(r−y)と、(4)式とから、下記(5)式を得ることができる。
+y=r ・・・(4)
(−rtan(θ/2))+y=r ・・・(5)
(5)式において、yについて解くと、下記(6)式を得ることができる。この(6)式から、ギャップGは、下記(7)で表すことができる。
y=r{1−tan(θ/2)}1/2 ・・・(6)
G=r−r{1−tan(θ/2)}1/2
=r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]・・・(7)
こうして求めた上記(3)式と(7)とから、バレル部Tvの表面形状をy座標とし、バレル部Tvの表面形状がレーザ光の焦点深度b内に収まる範囲は、下記(8)式で表すことができる。なお、下接続部分Tjと上接続部分Tuの両方がR形状である例では、下接続部分Tjと上接続部分Tuとで凸となる方向が異なっているため、(8)式における右辺はb/2である。
r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]≦4λf/πD ・・・(8)
バレル部Tvの表面形状が上記(8)式を満たすように端子要素Tbをプレス加工することにより、レーザ溶接加工を行う際に、溶接の品質の低下を防止することができる。
〔下接続部分Tjが角形状であり上接続部分Tuの両方がR形状である例〕
バレル部Tvについては、図11に示すように、下接続部分Tjと上接続部分Tuのうち、下接続部分Tjを角形状とし、上接続部分TuをR形状とするプレス加工は比較的容易に行うことができる。このため、このような形状とすることを前提として、レーザ光の焦点深度b内に収まるようにバレル部Tvの表面形状を加工する。
下接続部分Tjと上接続部分Tuの両方がR形状である例では、下接続部分Tjと上接続部分Tuとで凸となる方向が異なっている。このため、バレル部Tvの表面形状を焦点深度b内に収めるために、上記(8)式において、その右辺を焦点深度bの半分(b/2)としている。この点、下接続部分Tjが角形状であり上接続部分Tuの両方がR形状である場合には、下接続部分Tjについての曲率を考慮する必要がない。したがって、バレル部Tvの表面形状がレーザ光の焦点深度b内に収まる範囲は、上記(8)式の右辺を焦点深度bとした下記(9)式で表すことができる。
r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]≦8λf/πD ・・・(9)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態においては、溶接前圧着端子Tbの封止部Tfの溶接を行った後に傾斜部Tsおよび筒体部Tpの溶接を行っている。これに対して、傾斜部Tsおよび筒体部Tpの溶接を行った後に封止部Tfの溶接を行うこともできる。要は、長手方向Xおよび幅方向Yへの溶接を行うにあたり、長手方向Xの溶接を先に行って後に幅方向Yの溶接を行ってもよく、逆に幅方向Yの溶接を先に行って後に長手方向Xの溶接を行ってもよい。
また、上記実施形態では、上述したように、ボックス部20と圧着部30で構成する圧着端子10で構成したが、圧着部30を有する圧着端子であれば、上述の圧着端子10におけるボックス部20に挿入接続する挿入タブと圧着部30とで構成する雄型圧着端子でもよく、また、圧着部30のみで構成し、複数本のアルミニウム芯線51を束ねて接続するための圧着端子であってもよい。
さらに、圧着端子10は、銅合金によって構成しているが、アルミニウムまたはアルミニウム合金など、その他の金属によって構成することもできる。また、上記実施形態では、側辺同士を互いに並置する態様を突き合わせとしているが、突き合わせに限らず、たとえば重ね合わせなどとすることもできる。この場合、突き合わせ溶接ではなく、重ね合わせ溶接が施される。
他方、上記実施形態においては、レーザ照射手段としてレーザ光源61から供給されたレーザ光をガルバノスキャナ62Bから照射するものを用いているが、他のレーザ照射手段とすることもできる。レーザ加工ヘッドをレーザ加工ヘッド移動機構などに取り付けたものを用いることもできる。この場合、レーザ加工ヘッドを移動させることによってレーザ照射が移動させられる。
また、上記実施形態では、ガルバノスキャナ62Bとして、いわゆる3Dガルバノスキャナを用いているが、ガルバノスキャナとしては、上下方向Zに対するレーザ照射位置の調整機構が設けられていないいわゆる2Dガルバノスキャナを用いることもできる。この場合、溶接前加工端子Tb−0を上下方向Zに移動させるための昇降機構などを用いることができる。
さらに、本発明は、防水や止水処理が必要な銅電線などのアルミニウム以外の金属製の電線にも適用することができる。また、電線径は0.75mmに限定されることなく、それ以上それ以下の電線径にも対応可能である。さらに、材料の表面メッキはSn以外の金属メッキでもよく、また下地メッキを施していてもよい。さらに、係止溝はなくてもよく、あるいは複数本あってもよい。この係止溝は、凹(溝)状であるが、凹状の係止溝に代えて凸状の突起を形成することもできる。これらの係止溝や突起の断面形状は菱形や平行四辺形、三角形、丸型などとすることもできる。
1…巻出しローラ
2…プレス機
3…レーザ溶接機
4…レーザ加工性検査機
5…巻取りローラ
6…制御系
10…圧着端子
20…ボックス部
21…弾性接触片
22…底面部
23…側面部
30…圧着部
30a…被覆圧着筒状部
30b…電線圧着筒状部
30c…封止部
30d…傾斜部
31…圧着面
32…バレル構成片
32a…端部
33a…被覆用係止溝
33b…電線用係止溝
40…連結部
41…裏面側傾斜部
50…被覆電線
50a…被覆先端
51…アルミニウム芯線
51a…電線露出部
52…絶縁被覆
61…レーザ光源
62…レーザ照射光学装置
62B…ガルバノスキャナ
62C…集光レンズ
62X,62Y…ミラー
62Z…Z軸フォーカスシステム
63…送り装置
63A…上流側ローラ
63B…下流側ローラ
63C…送りローラ
63D…押さえローラ
63E…引張ローラ
63F…押さえローラ
63G…送り爪
64…クランプ装置
64A…上クランプ治具
64B…下クランプ治具
64a,64b…凹部
C…銅条
C1…上キャリア部
C2…下キャリア部
T1…最終プレス加工前連鎖端子
T2…連鎖端子
Ta…曲げ加工前圧着端子
Tb…溶接前圧着端子
Tb−0,Tb−1…溶接前圧着端子
Tv…バレル部
Tc…コネクタ部
Ts…傾斜部
Tp…圧着筒体部
Tf…封止部
Td…突き合わせ界面
LB…レーザ光
M…製造装置
H…送り穴
P…溶接加工位置
X…幅方向
Y…長手方向
Z…上下方向

Claims (3)

  1. 被覆電線の導体部分に対する圧着接続を許容する圧着部を備える圧着端子の製造方法であって、
    金属製の板材における側辺同士を互いに並置して形成された筒体における長手方向の一端側の開口部を接合して封止した封止部を形成し、前記筒体の筒体部と前記封止部との間に傾斜部を形成することによって成形され、前記筒体部と前記傾斜部と前記封止部とを備えるバレル部材を設け、
    レーザ照射手段によるレーザ光の照射位置を前記バレル部材の表面形状に沿って直線的に移動させながら、前記レーザ照射手段から前記筒体の側辺同士が並置された位置に対してレーザ照射して、前記バレル部材における側辺を溶接するものであり、
    前記バレル部材の側辺における前記傾斜部と前記筒体部との間の上接続部分が曲線形状であり、
    前記バレル部材の側辺における前記上接続部分の表面形状、および前記封止部と前記傾斜部との間の下接続部分の表面形状が、溶接時の前記レーザ照射手段によるレーザ照射位置の移動軌跡に対して、前記レーザ照射手段の焦点深度内に含まれる形状に加工されていることを特徴とする圧着端子の製造方法。
  2. 前記下接続部分と前記上接続部分の両方がR形状であり、前記バレル部の表面形状が(8)式を満たす請求項1に記載の圧着端子の製造方法。
    r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]≦4λf/πD ・・・(8)
    ただし、
    r:上接続部分における曲率円の半径
    θ:封止部と傾斜部とがなす角度
    λ:レーザ波長
    f:レンズ焦点距離
    :エムスクエア値
    D:入射ビーム径
  3. 前記下接続部分が角形状、前記上接続部分がR形状であり、前記バレル部の表面形状が(9)式を満たす請求項1に記載の圧着端子の製造方法。
    r[1−r{1−tan(θ/2)}1/2]≦8λf/πD ・・・(9)
    ただし、
    r:上接続部分における曲率円の半径
    θ:封止部と傾斜部とがなす角度
    λ:レーザ波長
    f:レンズ焦点距離
    :エムスクエア値
    D:入射ビーム径
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