JP5916083B2 - 99mTc回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、99mTc回収装置、すなわち99Moの崩壊によって生成される99mTcを回収する装置に関する。
テクネチウム99m(99mTc)が医療機器で検出用の放射性トレーサとして使用される。99mTcは容易に検出できるガンマ線を放出し、6時間の半減期を有している。そして、99mTcは、脳、心筋、甲状腺、肝臓、胆のう、腎臓、骨格、血液及び腫瘍の撮像に用いられる。
99mTcジェネレータは、崩壊するモリブデン99(99Mo)から99mTcを抽出する際に使用される装置である。
特許文献1には、ジェネレータからの99mTc取り出しを通常6時間ごと、または1日2回行われることが記載され、99Moはアルミナ上に吸着され、固定した99Moのカラムに生理食塩水を流通させ、99mTcを溶出させることが記載されている。
特許文献2には、形成した高濃度Mo(99Mo)溶液を活性炭を内蔵する吸着カラムへ通液して活性炭に99mTcを選択的に吸着させることが記載されている。
特許文献3には、再使用可能で交換可能なカセットを用いて、99Moから99mTcを分離することが記載されている。
特開2008−139272号公報 特開2011−2370号公報 USP7.586.102号公報
特許文献1に記載されている99mTc回収法は、中性子法によって生成された99Moを使用するのではなく、fission法によって生成された99Moを用いており、中性子法によって生成された99Moから99mTcを効率よく回収することのニーズに対応できない。
特許文献2に記載されているように、中性子法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成された高濃度Mo溶液であって、生成された娘核種の99mTcを含んだ高濃度Mo溶液から99mTcを回収することが求められるようになった。
特許文献2には、再使可能で交換可能、カセットを用いることが記載されているが、中性子法によって99Moを生成し、99mTcを回収することのニーズに対応できない。
特許文献3には、中性子法によって99Moを生成し、99mTcを回収することが記載されているが、医療機関にジェネレータ装置を移送し、病院で99mTcを高濃縮回収するに適するように、99mTc回収に適しかつ移送を安全、容易にすることについては記載されていない。
本発明は、かかる点に鑑みて中性子法によって生成された99Moから99mTcを効率よく回収することのニーズに対応し、かつ医療機関に99mTc回収装置としてのジェネレータ装置を移送して99mTc高濃縮回収するに適し、移送を安全、容易にすることを目的とする。
本発明は、移動可能な箱体を備え、
該箱体内に中性子照射法によって製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成され、娘核種の放射性核種99mTcとを含んだ高濃度Mo溶液を貯蔵するMoタンクと、前記Moタンクに接続された接続部から脱離可能とされて、該Moタンクに接続され、活性炭を内蔵して、当該高濃度Mo溶液を活性炭カラム内の活性炭に接触させることで99mTcを吸着し、99mTc溶出毎に交換されるカセット方式の活性炭カラムを備えた活性炭カラムユニットと、該活性炭カラムユニットに接続配管を介して接続され、活性炭カラムに残留する99Moを洗浄液で溶脱した時の99Mo廃液を貯留する廃液タンクと、該活性炭カラムユニットに他の接続配管を介して接続され、吸着した99mTcを溶出液で溶出された時に99mTc溶液を回収し、回収した回収99mTc溶液を精製調整するアルミナカラムユニットとが各遮蔽材で遮蔽され、区割されて内蔵され、
前記廃液タンクと、前記アルミナカラムユニットとを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧操作によって、前記Moタンクに貯蔵した前記高濃度溶液を前記活性炭カラムユニットに移送し、該活性炭カラムユニットからの99Moの洗浄液を前記廃液タンクに、そして前記活性炭カラムユニットからの回収99mTc溶液を前記ALカセットユニットに移送すること
を特徴とする99mTc回収装置を提供する。
本発明は、また、前記箱体かつ一面に開閉扉を有し、上述した前記アルミナカラムユニットが、前記開閉扉である手前側上部室に、前記ACカラムユニットが、手前側下部室に、前記廃液タンクが、奥側上部室に、そして前記Moタンクが奥側下部室に配設されること
を特徴とする99mTc回収装置を提供する。
本発明は、また、上述した前記アルミナカラムユニットは、溶離調整液で液状調整する調整タンクと、回収した99mTc溶液を精製するアルミナカラムと、精製された99mTc溶液を回収する99mTc回収タンクとから構成され、前記調整タンクと、前記精製カラムを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧源の減圧操作によって、前記調整タンクで調整された回収99mTc溶液を前記精製カラムに移送し、精製された99mTc溶液を前記99mTc回収容器に回収することを特徴とする99mTc回収装置を提供する。
本発明は、また、上述した前記移動可能な箱体で形成される移動部及びこれに一体化される据置部から構成され、前記据置部に前記減圧源と、前記ACカセットユニット及び前記ALカセットユニットに供給する試薬供給ユニットとが備えられることを特徴とする99mTc回収装置を提供する。
本発明は、また、上述した前記活性炭カラムユニットが、構成要素のACカラムを前記Moタンクに接続された接続部から脱離させるカラム操作脱着装置を備えることを特徴とする99mTc回収装置を提供する。
本発明は、上述したように構成されているので、中性子法によって生成された99Moから99mTcを効率よく回収することのニーズに対応可能で、かつ医療機関にジェネレータ装置としての99mTc回収装置を移送して99mTcを安全に濃縮回収することができ、当該装置の移送を安全、容易にすることができる。
本発明の実施例の構成を示す側面図。 本発明の実施例の上面図。 本発明の実施例の側面断面図。 図3の各断面を示す断面図。 カラム操作脱着装置の操作の仕方を示す断面図。 図5の上面からの断面図。 カラム操作脱着装置の構成を示す図。 カラム操作脱着装置の操作状態を示す図。 本発明の実施例の配管の配置及び接続を示す図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施例の99mTc回収装置(ジェネレータ装置)の外観を示す図であり、図1はその側面を示し、図2は上面を示し、図1(a)は99mTc回収装置100の本体200を示し、図1(b)はその移送部本体300を示し、図1(c)はその据置本体400を示し、図2(a)は図1(a)の上面を示し、図2(b)は図1(b)の上面を示し、図2(c)は図1(c)の上面を示す。
図1及び図2に示すように、99mTc回収装置100は、移動可能な本体200を備える。本体200は、移送部本体300及び据置部本体400からなり、移送部本体300と据置部本体400とは結合、脱着可能とされる。結合すると一体化され、脱着によって2分割される。移送部本体300は、移送可能であり、医療機関としての病院に容易に運び入れ、また運び出すことができる。据置部本体400は、通常病院に固定して設置される。移送部本体300と据置部本体400が結合されて99mTc回収装置100となる。
図3は、99mTc回収装置100の内部に各種機器が配置される状態を示す側面断面図であり、図3(a)は、本体200の内部に各種機器が配置される状態を示す側面断面図、図3(b)は、移送部300の内部に各種機器が配置される状態を示す側面断面図、図3(c)は、据置部400の内部及び外面に各種機器が配置される状態を示す側面断面図である。図4は、図3(a)のA面、B面、C面の各面における断面を示し、図4(a)は、A面断面図、図4(b)は、移送部側B面断面図、図4(c)は据置側B面断面図、図4(d)は、C面断面図である。これらの図において、移送部本体300は、放射性物質を格納、操作するユニットであり、この内部でMo溶液から99mTc溶液の回収、回収溶液の調整及び精製がなされる。中性子照射法によって中性子を照射して親核種の放射性核種99Moが製造され、99Moが溶解されて高濃度Mo溶液が作られる。この高濃度Mo溶液には99Moが崩壊して生成された娘核種の99mTcが含有され、その濃度は極めて薄い。
移送部本体300は、内部にMoタンクユニット11、AC(活性炭)カラムユニット12を備えたジェネレータ、AL(アルミナ)カラムユニット13、及び廃液タンク14が格納される。製品である99mTc溶液は、ALカラムユニット13に一時的に保管され、使用時にここから取り出されることになる。
移動部300は、箱体1を備え、箱体1に車輪2が取り付けられ、移動可能とされ、これらの機器を収納するために上下室に分割され、上部室の手前側(図で左側)にALカラムユニット13が、上部室の奥側に廃液タンク14が、そして下部室の手前側にACカラムユニット12が、下部室の奥側にMoタンクユニット11が配置される。
箱体1には、車輪2と同じ平面上に持ち上げ可能とされた保持具3が取り付けられ、操作側である手前側上端に操作具4が取り付けられる。操作具4を操作することで箱体1、すなわち移動部300を移動させ、運搬することができる。
Moタンクユニット11、ACカラムユニット12及び廃液タンク14は、鉛遮蔽される。Moタンクユニット11には、厚い鉛遮蔽とされる。
ALカラムユニット13は、鉛ガラス遮蔽をされる。鉛ガラス遮蔽は、廃液タンク14を覆う鉛遮蔽の外周を覆う。
据置部400は、箱体1とほぼ同じ高さ、横幅の箱体5を備え、箱体5は下端に2つの固定端6、6´を備え、上端面に操作パネル7を備える。
箱体5は、手前側(図で左側)の空間室8と奥側室9とから構成される。奥側室9は、上下室に分けられ、上部室に制御部としてのシーケンサー制御系21が配置され、下部室に試薬供給ユニット22が配置される。試薬供給ユニット22は、後述するように送液ポンプ23と試薬供給ユニット22を構成する一連の試薬ビン24からなる。試薬供給ユニット22の手前側に鉛遮蔽が施され、据置部400が移動部300と一体化された時の安全が確保される。
空間室8には、移動部300の奥側の右半分が入り込むことができ、入り込むことで移動部300と据置部400とは一体化される。
図4(c)に、このことが、「点線部に移送部のMoタンクユニット、廃液部が入り込む。」として記載されている。
据置部400は、病院に固定的に設置され、運搬車で搬送され、手押し操作で移送されて来た移動部300が据置部400に装着され、後述するようにして各種配管が接続され、両者が一体化され、1つの装置として作動することになる。従って、据置部400には、放射性物質は保持されない。
図5は、ALカラムユニット13のALカラムを操作するためのカラム操作脱着装置30が手前側上部室に配置された状態を示す。同一構成のカラム操作脱着装置30は、図示していないが、ACカラムユニット12が配置された手前側下部室にも配置される。
図6は、図5を上側から見た平面図である。
図5、図6に示すように、箱体1は、手前側に開閉可能な両開きの開閉扉31、31´を備える。
この開閉扉31、31´を開放することでカラム操作脱着装置30の操作がなされる。
ALカラムユニット13が、開閉扉31、31´である手前側上部室に、ACカラムユニット12が、手前側下部室に、廃液タンク14が、奥側上部室に、そしてMoタンク11が奥側下部室に配設される。
ALカラムユニット13が手前側上部室に配設されることで、開閉扉31、31´を開くと、適度の高さでALカラム52、53の装着、脱離並びにTC回収容器54からの99mTc溶液の回収を外部から極めて容易に行い得る。
ACカラムユニット12が手前側下部室に配設されることで、開閉扉31、31´を開くと、ACカラム55の装着、脱離を外部に容易に行い得る。
Moタンク11が奥側下部室に配設されることで、鉛遮蔽を充分に確保し、安定化させることができる。また、Moタンク11には、溶解した99Mo及び崩壊した99mTcを含む高濃度Mo溶液が貯蔵されるが、一番最初にセットする箇所としてはこの奥側下部室が適している。
廃液タンク14は、メーカーの製造工場に戻った時にのみ取り出されるものであり、奥側上部室にセットされるのが望ましい。
また、図9に示すように、放射性レベルの強さからも上述の配置が最も望ましい。
図7、図8は、カラム操作脱着装置30の構成の詳細を示す。
これらの図において、カラム操作脱着装置30は、固定台32、固定台32上に設けたカラム固定治具33、カラム固定治具33上に設けられ、カラム固定治具33に対して相対的な移動が可能とされたカラム接続部保持体34、レバー35、レバー35に取り付けた2つのスプリング36、36´からなる。
本例の場合、カラム41は、ALカラムを示すが、ACカラムであってもよい。
ALカラム41´は、カセット方式で脱離可能なカラムであり、本例の場合、装着用のカラムを示し、ALカラム40は装着されたカラムを示す。
カラム固定治具33は、固定治具下部33A及び固定治具上部33Bを備える。
カラム接続部保持体34は、上端にカラム接続上部37を備え、カラム接続下部38は、固定台32に固定して設けられる。
カラム固定治具33は、固定台32上を横方向に摺動可能であり、この摺動はレバー35の操作によって、固定台32に設けた突起39を横方向に押すことでなされる。固定台32は、スプリング36´によって手前側(図で左側)に引かれている。
レバー35は2つの支点で屈折可能とされ、上側支点の上方にある固定端に係合するスプリング36が常時作用する。レバー35は溝状の係合部45を有し、この係合部45は、カラム接続部保持体34上に設けた他の係合部46に係合する。
図7において、新しいカラム41´をカラム固定治具33の固定治具33Aに装着固定する(図に示すように、カラム41としてセットされる)。
レバー35を1段階下げると、カラム41及びカラム固定治具33が摺動し、カラム接続下部38と同じ位置で止まる。係合部45と係合部46とが係合する。
レバー35をもう1段階下げると、カラム41がカラム接続下部38に接続される。
レバー35を最下段まで下げると、図8に示すようにカラム接続上部37が降りてきて、カラム上部と接続し、装置運転待機状態になる。
全体操作後、カラム交換操作を行う。カラム交換操作は上述した説明を逆方向に説明するようにして操作すればよく、図7に示す状態において、カラム交換作業がなされる。
上述したようにカラム交換作業は、開閉扉31、31´を開放して、箱体1の外部から操作することによってなされる。
上述の説明では、入力によってカラム交換作業を行う例について説明したが、電動機を用い、回転速度を減速し、歯車機構を使って回転運動を直動運動に変換することで、カラム交換作業を自動的に行うことができる。
この場合にあっても電動機の回転力を使用して上述した操作を行うことになる。
図9は、本実施例で用いられる各種配管系統を示す。
図9に示すように。99mTc回収装置100は、移動部300と据置部400で本体200が構成される。移動部300は、上述したようにTc溶離回収することができ、据置部300は、試薬供給、送液及び制御機能を有する。図3−図6で示すALカラムユニット13は、一連となった調整タンク(Tc−99m溶離液調整タンクと表示)51、ALカラム52、53、Tc回収容器54からなる。
ACカラムユニット12は、ACカラム55、カラムヒータ56及びラインヒータ56´からなる。
そして、Moタンクユニット11は、一対のMoタンク57からなる。廃液タンク14は、99Moタンク57及び他の機器らの廃液を収納する。
99Mo原液タンク58は、99mTc回収装置100の外部、すなわち箱体1内には配設されず、99Mo原液は、99Mo製造工場で予め配管60を介してMoタンク57(Mo−99タンクとして表示)に積められる。よって、図9における99Mo原液タンク58は移送時には外されるため、この例では参考のため記載してあることが理解されよう。
移動部300と据置部400とで図3−図6に示す本体200が構成されることを上述した。99mTc回収装置100、すなわちジェネレータ装置はこの本体200を備える。
移動部300内に配置される各機器及び据置部400内に配置される各機器は減圧ライン61及び送液ライン62で接続される。接続箇所に接続部70、64がそれぞれ設けられる。液圧ライン61には液圧ポンプ69、コネクタ70が設けられる。
送液ポンプ69は、減圧ライン61を減圧にすることができ、また試薬供給ユニット24の試薬ビン24の各試薬を送液ライン62を介して、移動部300内に配置された各機器に供給することができる。各試薬が適宜選択されて送液される。すなわち、HOがACカラムに残留するMo溶液を洗浄、溶脱するのに用いられ、強アルカリ液が活性炭のコンディショニングに、そしてHOが吸着された99mTcの脱着に使用される。
一対のMoタンク57、廃液タンク14、調整タンク5及びTc回収容器54は、各配管71〜75を介して減圧ライン61に接続される。減圧操作によって、Moタンク57の99Mo原液はACカラム55に移送され、99mTc溶離液はALカラム52、53に移送される。
一対のMoタンク57及び調整タンク51は、配管76、77を介してそれぞれ送液ライン62に接続される。
配管76には制御可能な三方弁78が設けられ、Moタンク57から配管76は、ACカラム55のカラム接続上部79に接続される。ACカラム55のカラム接続下部80は、配管81を介して調整タンク51に接続され、配管82を介して廃液タンク14の上部に接続される。
Moタンク57は、配管83を介して廃液タンク14に接続され、配管82と配管83とは制御可能な三方弁84によって接続される。
配管81と配管82とは制御可能な三方弁85で接続される。
調整タンク51とALカラム52、53とは配管86で接続され、ALカラム53とTc回収容器54とは配管87によって接続される。
図3〜図6には、これらの配管の配設状況、各種制御弁の配管への配設状況について記載していないが、図9の配設状況が図3〜図6に配設されているものと理解されるべきである。
ACカラム55は、Moタンク57に接続された接続部79から脱離可能とされて、Moタンク57に接続され、活性炭、望ましくは球状活性炭を内蔵して、高濃度Mo溶液をACカラム内の活性炭に接触させることで99mTcを吸着する。活性炭カラム55に残留する99Moは、試薬供給ユニット22から送給された洗浄液(HO)で溶脱され、廃液タンク14に貯められる。
このように、移動可能な箱体1内には、中性子照射法によって製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成され、娘核種の放射性核種99mTcを含んだ高濃度Mo溶液を貯蔵するMoタンク57と、Moタンク57に接続されたカラム接続上部79から脱離可能とされて、Moタンク57に接続され、活性炭、例えば球状活性炭を活性炭層として内蔵して、当該高濃度Mo溶液を活性炭カラム内の活性炭に接触させることで99mTcを吸着し、99mTc溶出毎に脱離されるカセット方式のAC(活性炭)カラム55を備えたACカラムユニット12と、ACカラムユニットのACカラム55に接続配管を介して接続され、付着した99Moを洗浄液で溶脱した時の99Mo廃液を貯留する廃液タンク14と、ACカラムユニットのACカラム55に他の接続配管を介して接続され、吸着した99mTcを溶出液で溶出された時に99mTcを回収し、回収した回収99mTc溶液を調整するALカラムユニット13とを遮蔽材で遮蔽して内蔵する。
ALカラムユニット13が、開閉扉31、31´である手前側上部室に、ACカラムユニット12が、手前側下部室に、廃液タンク14が、奥側上部室に、そしてMoタンク11が奥側下部室に配設される。
廃液タンク58と、ALカラムユニット13とは送液ポンプ(多連式チュービングポンプであってもよい。)からなる減圧源を持つ減圧ラインに接続され、減圧源の減圧操作によって、Moタンク57に貯蔵した99Mo溶液をAC溶液をACカラムユニット12に移送し、ACカラムユニット12からの99Moの洗浄液を廃液タンク14に移送する。
移動可能な箱体1で形成される移動部300及びこれに一体化される据置部400から構成され、据置部400に減圧源と、ACカセットユニット12及びALカセットユニット13に供給する試薬供給ユニット22とが備えられる。
ACカラムユニット12が、構成要素のACカラムをMoタンク57に接続された接続部から脱離するカラム操作脱着装置30を備える。
ALカラムユニットが、構成要素のALカラム52、53をACカラムユニットの構成要素のカラムをACカラム30に接続された接続部から脱離させるカラム操作脱着装置を備える。
99mTc回収装置(ジェネレータ装置)100は、移動部300と据置部400の2分割に脱着できる構成となっている。移動部300は、箱体状をなし、それ単体で移送可能であり、病院内外へ容易に持ち出すことが可能である。一方、据置部400は、病院に固定的に配置され、移動されてきた移動部300と一体化されることで99mTc回収装置100を形成する。
移動部300は、放射性物質を使用する装置であり、この部で99Moから99mTc溶液を減圧操作で回収・精製することを行っている。
移動部300の内部には、上述したようにMoタンクユニット11、廃液タンク14、ACカラムユニット12、ALカラムユニット13が格納され、製品である99mTc溶液もここから回収される。各ユニットには必要な鉛遮蔽体が設置される。
99Mo溶液製造メーカ(製造工場)には移動部300のみが搬入され、Mo溶液の供給、回収、メンテナンス等がなされて、病院へと移送される。
据置部400には、制御系ユニット(シーケンサー等)の試薬供給ユニット23が設置される。移動部300と一体化された時にも鉛遮蔽が可能とされ、使用時の外部被ばくを回避する。
据置部400には、放射性物質は格納されない構成とされるため、移動部300が一体化されていない時には、外部被ばくのおそれがないため、外部被ばくを気にすることなく、容易にメンテナンスを行うことができる。
以下、各機器でなされる工程について説明する。
99mTc吸着捕集操作工程
Moタンク57中には99Mo溶液が格納されており、各最大35ml格納可能である。
1つのMoタンク中には放射平衡状態になっている99mTcが共存する。この時、もう一方のMoタンクは空の状態である。このように、必ず一方のタンクは空とされている。
Moタンク57の99Mo溶液は、活性炭カラム55を通液し、Moタンク57に移送&格納される。この時、99Mo溶液は活性炭には滞留せずに、そのまま活性炭を通過してMoタンク57に移送される。
99mTcのみが活性炭に吸着し99Moは吸着せずに通過し、もう一方のタンクに移送される。
活性炭が使用されているので、その孔等にMoが少量残留してしまう。そのMoを少量のHOで洗浄し、先の一方のMoタンク57に回収する。
99Mo溶液の大半は活性炭を通過し別のタンクに回収される。
翌日(24時間以降)に、一方のMoタンクから始まり、99mTcの回収操作を行う。
フローで示せば、一方のMoタンク57→活性炭カラム55→他方のMoタンク57となる。
この様に、99Mo量の許容範囲まで、交互のMoタンクを使用して99mTc回収操作を行う。
99mTc溶出前処理工程
99Mo洗浄操作して、少量のHOでMo洗浄・回収後に、未だ残留するMoの洗浄操作を行う。
室温でHOをカラム中に残留する99Moを洗浄し廃液タンク14に廃棄する。
この操作では、加温(85℃)条件であったが室温に変わり、試薬の種類および液量が改善された。
・活性炭コンディショニング操作(アルカリ吸蔵)
Tc溶脱しやすい様に、Tc吸着した活性炭にアルカリ(1.3M−NaOH)を通液し活性炭のコンディショニングを行う。
通過液は廃液タンク14に廃棄する。
この操作では使用するアルカリ溶液は同じである。カラム温度条件が加温条件から室温に改善された。
99mTc溶出工程
アルカリコンディショニングした活性炭カラム55は最良条件下ではHOのみで99mTcが溶出することが可能となる。
指定の流速でHOを通液することで、アルカリ濃度勾配により、吸着した99mTcが溶離される。
溶出液(Tc含む)は調整タンク51に回収される。
球状活性炭の大きな特徴として80℃(低温加熱)および少量で99mTcが溶出が可能であることが挙げられる。試薬についてもHOのみで溶出が可能で、低濃度アルカリ溶液を用いなくても十分回収が可能であった。液量についても少量に改善された。
99mTc液性調整工程
調整タンク51に回収した溶出液に、数%NaCL溶液を少量添加し塩濃度調整を行う。
この調整タンク33に回収したTc溶出液はアルカリ性である。しかし活性炭の体積や以前の条件で使用したアルカリ溶液の量が少ないため、改善前のヤシ殻活性炭使用の溶出液よりアルカリ濃度(絶対量)が非常に少量となった。
この液量とアルカリ量であれば設定したアルミナ(酸性)で十分に緩衝し中性付近溶液が可能となった。
通過液はpH5〜6となり、薬事法のpH4.5〜7の範囲に十分適合化のであった。
液量もアルカリ量も多いため酸溶液(1.0M−HCl)でpH調整操作を行って、pH調整および塩濃度調整を行っていた操作に比べて、本例による操作が改善されたことで、pHセンサー、試薬ライン、試薬供給装置等が無くなり、システム的に大きく改善された。
99mTc精製工程
・溶出液pH調整および精製工程
調整タンク51にて調整した溶出液は、回収容器54を減圧にすることで、34、35アルミナカラム34、35を通過し、Tc回収容器54に回収される。
この操作でTc溶出液はpH調整され回収される。しかしアルミナには99mTc溶液が残留している。
・アルミナカラム洗浄&Tc回収
アルミナカラム52、53中に残留する99mTcが多いため回収する。
調整タンク33に0.9%NaCl溶液を入れる。再度アルミナカラム52、53に通過し、残存TcをTc回収容器54に回収する。
1…箱体、11…Moタンクユニット、12…AC(活性炭)カラムユニット、13…AL(アルミナ)カラムユニット、14…廃液ユニット、100…99mTc回収装置(ジェネレータ装置)、200…本体、300…移動部、400…据置部。

Claims (5)

  1. 移動可能な箱体を備え、
    該箱体内に中性子照射法によって製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成され、娘核種の放射性核種99mTcとを含んだMo溶液を貯蔵するMoタンクと、前記Moタンクに接続された接続部から脱離可能とされて、該Moタンクに接続され、活性炭を内蔵して、当該Mo溶液を活性炭カラム内の活性炭に接触させることで99mTcを吸着し、99mTc溶出毎に交換されるカセット方式の活性炭カラムを備えた活性炭カラムユニットと、該活性炭カラムユニットに接続配管を介して接続され、活性炭カラムに残留する99Moを洗浄液で溶脱した時の99Mo廃液を貯留する廃液タンクと、該活性炭カラムユニットに他の接続配管を介して接続され、吸着した99mTcを溶出液で溶出された時に99mTc溶液を回収し、回収した回収99mTc溶液を精製調整するアルミナカラムユニットとが各遮蔽材で遮蔽され、区割されて内蔵され、
    前記廃液タンクと、前記アルミナカラムユニットとを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧操作によって、前記Moタンクに貯蔵した 99 Mo溶液を前記活性炭カラムユニットに移送し、該活性炭カラムユニットからの99Moの洗浄液を前記廃液タンクに、そして前記活性炭カラムユニットからの回収99mTc溶液を前記アルミナカラムユニットに移送すること
    を特徴とする99mTc回収装置。
  2. 請求項1において、前記箱体は、一面に開閉扉を有し、前記アルミナカラムユニットが、前記開閉扉である手前側上部室に、前記活性炭カラムユニットが、手前側下部室に、前記廃液タンクが、奥側上部室に、そして前記Moタンクが奥側下部室に配設されることを特徴とする99mTc回収装置。
  3. 請求項2において、前記アルミナカラムユニットは、溶離調整液で液状調整する調整タンクと、回収した99mTc溶液を精製するアルミナカラムと、精製された99mTc溶液を回収する99mTc回収タンクとから構成され、前記調整タンクと、前記精製カラムを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧源の減圧操作によって、前記調整タンクで調整された回収99mTc溶液を前記アルミナカラムに移送し、精製された99mTc溶液を前記99mTc回収タンクに回収することを特徴とする99mTc回収装置。
  4. 請求項1において、前記移動可能な箱体で形成される移動部及びこれに一体化される据置部から構成され、前記据置部に前記減圧源と、前記活性炭カラムユニット及び前記アルミナカラムユニットに供給する試薬供給ユニットとが備えられることを特徴とする99mTc回収装置。
  5. 請求項1において、前記活性炭カラムユニットが、構成要素の活性炭カラムを前記Moタンクに接続された接続部から脱離させるカラム操作脱着装置を備えることを特徴とする99mTc回収装置。
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