JP5916083B2 - 99mTc回収装置 - Google Patents
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Description
該箱体内に中性子照射法によって製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成され、娘核種の放射性核種99mTcとを含んだ高濃度Mo溶液を貯蔵するMoタンクと、前記Moタンクに接続された接続部から脱離可能とされて、該Moタンクに接続され、活性炭を内蔵して、当該高濃度Mo溶液を活性炭カラム内の活性炭に接触させることで99mTcを吸着し、99mTc溶出毎に交換されるカセット方式の活性炭カラムを備えた活性炭カラムユニットと、該活性炭カラムユニットに接続配管を介して接続され、活性炭カラムに残留する99Moを洗浄液で溶脱した時の99Mo廃液を貯留する廃液タンクと、該活性炭カラムユニットに他の接続配管を介して接続され、吸着した99mTcを溶出液で溶出された時に99mTc溶液を回収し、回収した回収99mTc溶液を精製調整するアルミナカラムユニットとが各遮蔽材で遮蔽され、区割されて内蔵され、
前記廃液タンクと、前記アルミナカラムユニットとを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧操作によって、前記Moタンクに貯蔵した前記高濃度溶液を前記活性炭カラムユニットに移送し、該活性炭カラムユニットからの99Moの洗浄液を前記廃液タンクに、そして前記活性炭カラムユニットからの回収99mTc溶液を前記ALカセットユニットに移送すること
を特徴とする99mTc回収装置を提供する。
を特徴とする99mTc回収装置を提供する。
また、図9に示すように、放射性レベルの強さからも上述の配置が最も望ましい。
これらの図において、カラム操作脱着装置30は、固定台32、固定台32上に設けたカラム固定治具33、カラム固定治具33上に設けられ、カラム固定治具33に対して相対的な移動が可能とされたカラム接続部保持体34、レバー35、レバー35に取り付けた2つのスプリング36、36´からなる。
レバー35をもう1段階下げると、カラム41がカラム接続下部38に接続される。
図9に示すように。99mTc回収装置100は、移動部300と据置部400で本体200が構成される。移動部300は、上述したようにTc溶離回収することができ、据置部300は、試薬供給、送液及び制御機能を有する。図3−図6で示すALカラムユニット13は、一連となった調整タンク(Tc−99m溶離液調整タンクと表示)51、ALカラム52、53、Tc回収容器54からなる。
Moタンク57中には99Mo溶液が格納されており、各最大35ml格納可能である。
99mTcのみが活性炭に吸着し99Moは吸着せずに通過し、もう一方のタンクに移送される。
99Mo溶液の大半は活性炭を通過し別のタンクに回収される。
翌日(24時間以降)に、一方のMoタンクから始まり、99mTcの回収操作を行う。
フローで示せば、一方のMoタンク57→活性炭カラム55→他方のMoタンク57となる。
・99Mo洗浄操作して、少量のH2OでMo洗浄・回収後に、未だ残留するMoの洗浄操作を行う。
室温でH2Oをカラム中に残留する99Moを洗浄し廃液タンク14に廃棄する。
この操作では、加温(85℃)条件であったが室温に変わり、試薬の種類および液量が改善された。
・活性炭コンディショニング操作(アルカリ吸蔵)
Tc溶脱しやすい様に、Tc吸着した活性炭にアルカリ(1.3M−NaOH)を通液し活性炭のコンディショニングを行う。
通過液は廃液タンク14に廃棄する。
この操作では使用するアルカリ溶液は同じである。カラム温度条件が加温条件から室温に改善された。
アルカリコンディショニングした活性炭カラム55は最良条件下ではH2Oのみで99mTcが溶出することが可能となる。
指定の流速でH2Oを通液することで、アルカリ濃度勾配により、吸着した99mTcが溶離される。
溶出液(Tc含む)は調整タンク51に回収される。
球状活性炭の大きな特徴として80℃(低温加熱)および少量で99mTcが溶出が可能であることが挙げられる。試薬についてもH2Oのみで溶出が可能で、低濃度アルカリ溶液を用いなくても十分回収が可能であった。液量についても少量に改善された。
調整タンク51に回収した溶出液に、数%NaCL溶液を少量添加し塩濃度調整を行う。
この調整タンク33に回収したTc溶出液はアルカリ性である。しかし活性炭の体積や以前の条件で使用したアルカリ溶液の量が少ないため、改善前のヤシ殻活性炭使用の溶出液よりアルカリ濃度(絶対量)が非常に少量となった。
この液量とアルカリ量であれば設定したアルミナ(酸性)で十分に緩衝し中性付近溶液が可能となった。
通過液はpH5〜6となり、薬事法のpH4.5〜7の範囲に十分適合化のであった。
液量もアルカリ量も多いため酸溶液(1.0M−HCl)でpH調整操作を行って、pH調整および塩濃度調整を行っていた操作に比べて、本例による操作が改善されたことで、pHセンサー、試薬ライン、試薬供給装置等が無くなり、システム的に大きく改善された。
・溶出液pH調整および精製工程
調整タンク51にて調整した溶出液は、回収容器54を減圧にすることで、34、35アルミナカラム34、35を通過し、Tc回収容器54に回収される。
この操作でTc溶出液はpH調整され回収される。しかしアルミナには99mTc溶液が残留している。
アルミナカラム52、53中に残留する99mTcが多いため回収する。
調整タンク33に0.9%NaCl溶液を入れる。再度アルミナカラム52、53に通過し、残存TcをTc回収容器54に回収する。
Claims (5)
- 移動可能な箱体を備え、
該箱体内に中性子照射法によって製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成され、娘核種の放射性核種99mTcとを含んだMo溶液を貯蔵するMoタンクと、前記Moタンクに接続された接続部から脱離可能とされて、該Moタンクに接続され、活性炭を内蔵して、当該Mo溶液を活性炭カラム内の活性炭に接触させることで99mTcを吸着し、99mTc溶出毎に交換されるカセット方式の活性炭カラムを備えた活性炭カラムユニットと、該活性炭カラムユニットに接続配管を介して接続され、活性炭カラムに残留する99Moを洗浄液で溶脱した時の99Mo廃液を貯留する廃液タンクと、該活性炭カラムユニットに他の接続配管を介して接続され、吸着した99mTcを溶出液で溶出された時に99mTc溶液を回収し、回収した回収99mTc溶液を精製調整するアルミナカラムユニットとが各遮蔽材で遮蔽され、区割されて内蔵され、
前記廃液タンクと、前記アルミナカラムユニットとを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧操作によって、前記Moタンクに貯蔵した 99 Mo溶液を前記活性炭カラムユニットに移送し、該活性炭カラムユニットからの99Moの洗浄液を前記廃液タンクに、そして前記活性炭カラムユニットからの回収99mTc溶液を前記アルミナカラムユニットに移送すること
を特徴とする99mTc回収装置。 - 請求項1において、前記箱体は、一面に開閉扉を有し、前記アルミナカラムユニットが、前記開閉扉である手前側上部室に、前記活性炭カラムユニットが、手前側下部室に、前記廃液タンクが、奥側上部室に、そして前記Moタンクが奥側下部室に配設されることを特徴とする99mTc回収装置。
- 請求項2において、前記アルミナカラムユニットは、溶離調整液で液状調整する調整タンクと、回収した99mTc溶液を精製するアルミナカラムと、精製された99mTc溶液を回収する99mTc回収タンクとから構成され、前記調整タンクと、前記精製カラムを減圧源を持つ減圧ラインに接続し、減圧源の減圧操作によって、前記調整タンクで調整された回収99mTc溶液を前記アルミナカラムに移送し、精製された99mTc溶液を前記99mTc回収タンクに回収することを特徴とする99mTc回収装置。
- 請求項1において、前記移動可能な箱体で形成される移動部及びこれに一体化される据置部から構成され、前記据置部に前記減圧源と、前記活性炭カラムユニット及び前記アルミナカラムユニットに供給する試薬供給ユニットとが備えられることを特徴とする99mTc回収装置。
- 請求項1において、前記活性炭カラムユニットが、構成要素の活性炭カラムを前記Moタンクに接続された接続部から脱離させるカラム操作脱着装置を備えることを特徴とする99mTc回収装置。
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