JP5916082B2 - 99mTcの回収方法及び99mTcの回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、99mTcの高濃度回収方法及び99mTcの高濃度回収装置に関する。
中性子照射法によって中性子が照射されて製造された99Moを溶解して、放射性医薬品原料としての放射性核種99Moを含む高濃度Mo溶液を形成し、99Mo娘核種である99mTcを生成して回収することが行われる。この方法は、(n、γ)99Moを原料として99mTcを回収方法として知られている。
特許文献1には、放射性医薬品およびその標識化合物原料としての99mTcを、その親核種である放射性核種99Moを含む高濃度Mo溶液を形成し、放射平衡状態になる性質を利用して99mTcを生成して放射性核種99Moおよび99mTcを含む高濃度Mo(99Mo)溶液を生成し、当該高濃度Mo(99Mo)溶液を活性炭を内蔵する吸着カラムへ通液して該活性炭に当該溶液中の99mTcを選択的に吸着させ、99mTcを吸着した活性炭から脱着剤による99mTcの脱着精製処理を行って、高純度の99mTcを回収することが記載されている。
特開2011−2370号公報
特許文献1に記載してあるように、本件特許出願人等は、活性炭に99mTcを吸着させ、濃縮した99mTcを回収することで、中性子照射法による99mTc回収方法を鋭意研究している。
放射性医薬品の放射性核種99mTcの半減期は6時間であり、活性炭に99mTcを吸着させた時点から99mTcを回収する時点までの工程における時間を極力少なくして、望ましくは1時間半以内にすること、並びに99mTcを高回収率で回収し、99mTcを回収した時の99mTc溶液の量を極力少なくして放射性医薬品として提供することが重要である。
本発明は、かかる点に鑑みて99mTcを吸着するに際して活性炭を用いながらも、活性炭に99mTcを吸着させた時点から99mTcを回収する時点までの工程における時間を極力少なくし、並びに99mTcを高回収率で回収し、99mTcを回収した時の99mTc溶液の量を極力少なくした、99mTcである放射性核種濃縮を回収することを目的とする。
本発明は、活性炭として、合成体からなり、均一形体で平均粒径がヤシ殻系活性炭に
比べて平均粒径が小さく、比表面積が大きな球状活性炭を用いて99mTcを吸着させることを1つの特徴とする。
本発明は、具体的には、中性子照射法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成された高濃度Mo溶液であって、生成された娘核種の99mTcを含んだ高濃度Mo溶液をMoタンクに貯蔵し、
当該高濃度Mo溶液を、活性炭を活性炭層として内蔵する活性炭カラムへ通液して該活性炭に当該高濃度Mo溶液中の99mTcを選択的に吸着させ、
活性炭層に滞留するMoを溶脱して除去し、活性炭に吸着された99mTcを活性炭からの99mTcの脱着処理を行って濃縮された99mTcを回収する99mTcの高濃縮回収方法において、
活性炭として、合成体から成り、均一形体で平均粒径が0.60mm以下でヤシ殻活性炭の充填密度0.37〜0.46g/mlよりも大きな充填密度で充填された球状活性炭を用いて、99mTcを選択的に吸着させ、
球状活性炭層に滞留した99Moを洗浄溶液の通液によって溶脱させ、
99mTcを吸着する該球状活性炭に高濃度アルカリ液を吸蔵させて、高濃度アルカリ液性を呈する99mTc溶出コンディショニング処理を行い、前記高濃度アルカリ液性に対して水の通液によってアルカリ濃度勾配を生じさせて、吸着された99mTcを脱着させ、99mTc溶出液として回収し、
回収した99mTc溶液を精製調整し、精製調整された99mTc液を回収すること
を特徴とする99mTcの高濃度回収方法を提供する。
本発明は、また、前記回収した99mTc溶液に酸性溶液を添加することを行なうことなく、前記アルミナカラムに通液することで中和調整することを特徴とする99mTcの高濃度回収方法を提供する。
本発明は、また、上述した精製調整を室温で行うことを特徴とする99mTcの高濃度回収方法を提供する。
本発明は、また、上述したいずれかにおいて、球状活性炭層に滞留した99Mo溶液を水のみの通液によって溶脱させ、室温で行うことを特徴とする99mTcの高濃度回収方法を提供する。
本発明は、また、上述したMoタンクへの高濃度Mo溶液の送液及び該Moタンクから前記活性炭カラムへの高濃度Mo溶液の送液が、送液システム部の減圧ラインを介して減圧フローによってなされることを特徴とする99mTcの高濃度回収方法を提供する。
本発明は、また、中性子照射法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成された高濃度Mo溶液であって、生成された娘核種である99mTcを含んだ高濃度Mo溶液を貯蔵する高濃度Mo溶液貯蔵手段、
当該高濃度Mo溶液を、活性炭を活性炭層として内蔵する活性炭カラムへ通液して該活性炭に当該高濃度Mo溶液中の99mTcを選択的に吸着させ、及び99Mo溶液を滞留させる99mTc吸着手段、を備えて、活性炭に99mTcを吸着し濃縮して回収する99mTcの高濃縮回収装置において、
活性炭として、合成体から成り、均一形体で平均粒径が0.60mm以下で、ヤシ殻活性炭の充填密度0.37〜0.46g/mlよりも大きな充填密度で充填された、99mTcが選択的に吸着する球状活性炭を内蔵する活性カラムと、
球状活性炭層に滞留した99Moを水の通液によって洗浄、溶脱させるMo溶脱手段、
該球状活性炭に高濃度アルカリ液を吸蔵させて、高濃度アルカリ液性を形成して99mTc溶出コンディショニング処理を行う99mTc溶出コンディショニング処理手段、
前記高濃度アルカリ液性に対して水によってアルカリ濃度匂配を形成した、吸着された99mTcを99mTc溶出液として回収する99mTc溶出液回収手段、
回収した99mTc溶液精製調整する99mTc溶出液精製調整手段、及び
精製調整された99mTc溶出液から99mTcを回収する99mTc回収手段、
を有すること特徴とする99mTcの高濃度回収装置を提供する。
本発明は、また、上述した99mTc溶出液精製調整が、酸性溶液を添加することなく、前記アルミナカラムに通液されることで該アルミナカラムが99mTc溶出液精製調整作用をなすことを特徴とする99mTcの高濃度回収装置を提供する。
本発明は、また、上述したいずれかにおいて、前記Mo溶脱手段が、球状活性炭層に滞留する99Mo溶液を通液によって溶脱させ、99mTc回収手段が、球状活性炭層に滞留した99Mo溶液の溶脱に水を通液することを特徴とする99mTcの高濃度回収装置を提供する。
本発明は、また、上述した99mTcを含んだ高濃度Mo溶液を貯蔵するMoタンクを備えて、高レベル鉛遮蔽Moタンクユニットを形成し、前記活性炭カラムを備えて99mTcを回収する99mTc回収の時に生成される廃液を貯蔵する廃液タンクを備えて、中レベル鉛遮蔽Tc回収ユニットを形成し、これらのユニットを分離可能にして前記Moタンクと前記活性炭カラムとを配管で接続したことを特徴とする99mTcの高濃度回収装置を提供する。
本発明は、活性炭として、合成体からなり、均一形体で平均粒径が0.40mm以下の球状活性炭を用いることで、比表面積を大きく確保し、球状活性炭に99mTcを吸着させた時点から99mTcを回収する時点までの行程における時間を少なくすることができ、並びに99mTcを高回収率で回収し、99mTcを回収した時の99mTc溶液の量を少なくした、99mTcである放射性核種を濃縮回収することができる。
本発明の実施例の実施形態を示す構成図。 本実施例のフローを示す図。 使用した活性炭の比較を示す図。 活性炭法実施例を示す図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例である99mTcの高濃度回収装置の実施形態を示す図である。
図1において、99mTcの高濃度回収装置100は、Moタンク部1、Tc回収部2、送液システム部3及び試薬供給部4から構成される。
Moタンク部1、Tc回収部2及び送液システム部3は、ホットセル5内の製造室に配設され、試薬供給部4及び制御部(図示せず)はホットセル外の操作室に配設される。
Moタンク部1は、Moタンク11、Moタンク12及びMo廃液タンク13を備える。Moタンク11、Moタンク12には、前もって原子炉で中性子照射されて99Moが作製され、含まれるMoOをアルカリ溶液(NaOH)で溶解して生成されたNo 99MoO溶液が供給される。すなわち、放射性医薬品原料としての放射性核種99Moを含んだMo溶液がMoタンク11、Moタンク12どちらかに供給され、貯蔵される。99MoOがアルカリ溶液で溶解されると、pH中性のNa 99MoO溶液が形成される。
放射性99Moを含むMo溶液は、例えば2L中に500gのMoを含む高い濃度のMo溶液とされる。
Moタンク11及びMoタンク12の底部には弁14、弁15が設けられた配管16、17が設けられて、Mo廃液タンク13からの配管18に弁19を介して接続される。配管18は、99mTcジェネレータ31を構成する活性炭カラム32に接続される。廃液タンク13は配管17´を介して弁19に接続される。
Moタンク11、Moタンク12は、圧力検出計23を備え、液面調整機構としての機能を備える。
外部の溶解したMoの供給源からのMo溶液送給ライン41がMoタンク11、Moタンク12に接続され、Mo溶液の再循環配管20がMoタンク11、Moタンク12及びMo廃液タンク13に接続される。再循環配管20は、廃液排出管41に接続されて、Mo廃液タンク13からの排出にも使用される。廃液タンク13は、配管21を介して送液ライン部3に接続され、廃液タンク13内を減圧し、Moタンク11、Moタンク12からの残留Mo溶液が導入される。Moタンク11、Moタンク12及びMo廃液タンク13の上部にそれぞれ接続された液圧ライン21が送液システム部3の減圧ラインに接続される。送給ライン20及び液圧ライン21には図示するように接続弁が設けられる。試薬供給部4の送給ラインからのアルカリ溶液あるいはHOの供給が配管22、配管48を介して、Moタンク11、Moタンク12、活性炭カラム32に、そして配管44を介して調整タンク33を介してなされ得る。
Moタンク部1は、鉛遮蔽され、全体として高レベル鉛遮蔽ユニットのMoタンクユニット24とされる。
Tc回収部2は、活性炭カラム32、調整タンク33、アルミナカラム(1)34、アルミナカラム(2)35、Tc回収器38、廃液タンク(1)37、廃液タンク(2)36、ラインヒータ39及びカラムヒータ40から構成され、中レベル鉛遮蔽のTc回収ユニット25とされる。
Moタンク11あるいはMoタンク12からの流量、流速が制御された99Mo溶液は、配管18を介しての活性炭カラム32に導入される。活性炭カラム32は、その底部が配管20に接続され、配管20は弁45を介して配管42に分岐される。配管18には弁46、弁47が設けられる。
活性炭カラム32には、合成体からなり、均一形体で平均粒径が、例えば0.4mm以下で、ヤシ殻活性炭の平均細孔径よりも小さな平均細孔径の球状活性炭が充填される。
活性炭カラム32は、また弁47に接続された配管48から加熱されたHOが投入される形態とされる。配管48には、ラインヒーター40が設けられて送液ラインから送られて来たHOあるいはアルカリ溶液を加熱する。このようにして加熱された溶液が活性炭カラム32に投入される。
Moタンク中で99Mo溶液中の99Moが崩壊し、99mTcは時間の増加とともに生成する。99Moと99mTcは24時間程度で過平衡状態に達する性質がある。99Mo崩壊で生成された99mTcはMoタンクの中で共存化している。
その放射平衡状態の99Mo溶液を活性炭カラム32に通液する。99mTcは球状活性炭に吸着される。球状活性炭は、99mTcを吸着するが、99Moは吸着しない性質を備える。このため、導入された99Mo溶液は、活性炭カラム32を通過しMoタンク11あるいはMoタンク12に速やかに戻される。
しかし極少量の99Mo溶液は、球状活性炭層に残留する。活性炭層に残留した99Mo溶液及び99mTc以外の不純物を洗浄して除外するために配管48からHO(純水)が通液される。活性炭カラム32からの洗浄水は、配管20、弁49、配管50を介して、廃液タンク(1)37に導出され、貯蔵される。
次いで、上述したHO供給に引き続いて送液ラインを介して送出された高濃度アルカリ液を配管48、配管18から活性炭カラム32に導入し、球状活性炭に通液し、吸蔵させ、高濃度アルカリ液による99mTc溶出前コンディショニングを行う。
カラムヒータ39Aは、活性炭カラム32を加熱することができる。
上述したコンディショニング後の活性炭カラム32を加熱する。
次いで、加熱状態の活性炭カラム32にHOを球状活性炭に通液する。このように前工程の高アルカリに対して濃度匂配をつくり出すこと、かつ加熱することで99mTcを球状活性炭から容易に溶出させる。
活性炭カラム32からの廃液は、配管20、弁49、配管50を介して廃液タンク(1)37に導出され、貯蔵される。
溶出した99mTcは、配管42を介して液圧ラインの作用によって調整タンク33に導出され、滞留される。ここで溶液の液性(NaCl濃度)の調整がなされる。この調整には送液ライン、配管44を介して導入された6%NaClが用いられる。
99mTc液性調整に、本例では6%NaClを用いて、回収液を0.9%NaClに調整している。従来は、調整タンク33で、HClを用いてpH調整する必要があったが、球状活性炭を用いて99mTcの溶出のためのアルカリ量を少なくすることで、次のステップの精製で酸性アルミナ通液することで充分にpH調整することができる。よって、調整タンク33でpH調製しないで済む。
液性(NaCl濃度)の調整された99mTc溶液は、液圧ラインの作用によって配管42、46を介してアルミナカラム(1)34に導出される。アルミナカラムは酸性アルミナカラムの性能を呈する。99mTc溶液をアルミナカラム(1)34に通液することで99mTc溶液を精製する。この精製は、更にアルミナカラム(2)35でなされる。再度、それらのアルミナカラムを少量の生理食塩水で洗浄する。
精製した99mTc溶液は、配管46、配管47を介してTc回収容器38に回収される。洗浄のために使用された生理食塩水は、配管47を介してTc回収容器38に回収される。配管42は、配管43を介して減圧ラインに接続される。廃液タンク(1)37、廃液タンク(2)36は、外部に取り出し可能とされる。
送液システム部3は、大型シリンダ−61及び前述した減圧ライン62及びこれらを結ぶ配管63、63Aを備える。
試薬供給部4は、試薬1.3M−NaOH、0.9%−NaCl、6%−NaCl及びHO供給装置64、各種弁65を制御してこれらの供給制御手段66、前述した供給ライン67及びこれらを結ぶ配管68を備える。
この例によれば、Moタンク部1を高レベル鉛遮蔽ユニット24として構成し、Tc回収部2を中レベル鉛遮蔽ユニット25として構成し、Moタンク部1あるいはTc回収部2を構成するための各種機器・装置を各ユニット内に配置するようにしているので、放射能レベル毎に操作ユニットが分けら、レイアウトの自由度を高くすることができる。
そして、本実施例によれば、中性子法である(n、γ)法で作製され、比放射能の低い(fission法の1万分の1)99Moから99mTcを放射性医薬品及び標識化合物原料として用いるに際して、高濃度Mo(99Mo)中の微量の99mTcを99Moの混入が無く高収率、迅速精製をすることができ、半減期の短い放射性核種99mTc回収のための操作性に優れた装置、方法が提供される。
この実施例によれば、中性子照射法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成された高濃度Mo溶液に娘核種である99mTcを含んだ高濃度Mo溶液を貯蔵する高濃度Mo溶液貯蔵手段としてのMoタンク部1が形成される。
また、活性炭として、合成体からなり、均一形体で平均粒径が0.60mm以下で、望ましくは0.4mm以下でヤシ殻活性炭の充填密度0.37〜0.46g/mlよりも大きな充填密度で充填可能な球状活性炭を用いて、99mTcを99Moから選択的に吸着される活性炭カラム32を備えたが構成される。
この活性炭カラム32には、球状活性炭層に、99mTcを吸着する球状活性炭に高濃度アルカリ液を吸蔵させて、高濃度アルカリ液性を形成して99mTc溶出コンディション処理を行う99mTc溶出コンディション処理手段、高濃度アルカリ液性に対してアルカリ濃度匂配を形成する水によって、吸着された99mTcを99mTc溶出液として回収する99mTc溶出液回収手段が含まれる。
上記によって、回収した99mTc溶液の液性・液量を調整する99mTc溶出液調整手段としての調整タンク33、及び調整された99mTc溶出液を通液するアルミナカラム(1)34、アルミナカラム(2)35が接続される、これらのアルミナカラムで最終的な99mTc溶出液の中和調整がなされて精製され、生理食塩水と同等とされる。
精製された99mTc溶出液が取り出されて回収され、放射性医薬品としての調整がなされ、医療機関に供給されることになる。
図2は、99mTcの回収工程を示す。
99mTcの高濃度回収は、99Mo溶液の取り入れ(S1)を第1のステップとする。99Mo溶液は、中性子照射法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成される。
99Moは、99Moの崩壊によって生成される99mTcと放射平衡状態を形成する性質を持つ。この(n、γ)法によって形成された99Mo溶液がMoタンクに取り入れられ、貯蔵される。
99mTc吸着捕集工程がなされる(S2)。この工程は、球状活性炭を備えた活性炭カラムによる吸着捕集工程である。
Moタンク11中には99Mo溶液が格納されており、最大2リットル格納可能である。
Moタンク11中には放射平衡状態になっている99mTcが共存する。この時、もう一方のMoタンク12は空の状態である。このように、必ず一方のタンクは空とされている。
Moタンク11の99Mo溶液は、活性炭カラム32を通液し、Moタンク12に移送&格納される。この時、99Mo溶液は活性炭には滞留せずに、そのまま活性炭を通過してMoタンク12に移送される。
99mTcのみが活性炭に吸着し99Moは吸着せずに通過し、もう一方のタンクに移送される。
活性炭が使用されているので、その孔等にMoが少量残留してしまう。そのMoを少量のHOで洗浄し、先のMoタンク12に回収する。
99Mo溶液の大半は活性炭を通過し別のタンクに回収される。
翌日(24時間以降)に、Moタンク12から始まり、99mTcの回収操作を行う。
フローで示せば、Moタンク12→活性炭カラム32→Moタンク11となる。
この様に、99Mo量の許容範囲まで、交互のMoタンクを使用して99mTc回収操作を行う。
99Mo量が低くなると廃液タンク(Mo用)13に廃棄・保管する。そして新たな99Mo溶液をMoタンクの一方に供給する。
廃液タンク13は、各種の形体のものが使用可能である。
Moタンク内で、ある一定の期間まで保管して放射能を減衰させ、最終的に廃棄する。
99mTc溶出前処理工程がなされる(S3)。この工程は、球状活性炭に付着した99Mo洗浄工程と、高濃度アルカリ溶液を球状活性炭に吸蔵させて、高濃度アルカリ液性状を形成する、99mTc溶出コンディション処理である、活性炭コンディショニング処理からなる。
99Mo洗浄操作して、少量のHOでMo洗浄・回収後に、未だ残留するMoの洗浄操作を行う。
室温でHOを100mlでカラム中に残留する99Moを洗浄し廃液タンク(1)38に廃棄する。
この操作では、加温(85℃)条件であったが室温に変わり、試薬の種類および液量が改善された。
・活性炭コンディショニング操作(アルカリ吸蔵)
Tc溶脱しやすい様に、Tc吸着した活性炭にアルカリ(1.3M−NaOH)を通液し活性炭のコンディショニングを行う。
通過液は廃液タンク(1)38に廃棄する。
この操作では使用するアルカリ溶液は同じである。カラム温度条件が加温条件から室温に改善された。
99mTc溶出工程がなされる(S4)。この工程は、加温操作80℃でなされる。高濃度アルカリ液性の球状活性炭に対して、アルカリ濃度匂配を形成するために、水が溶出液として用いられる。(従来は、低濃度アルカリ液としての0.1M−NaOHが通液され、次いで水が通液されていたが、低濃度アルカリ液を通液することなく水のみを通液してもアルカリ濃度匂配が高く、99mTcを溶出させることができる。)水のみの通液による99mTcの溶出は、次工程における液性調整は、pH調製を必要とせず、NaCl濃度の調製だけで可能となる。
アルカリコンディショニングした活性炭カラム32は最良条件下ではHOのみで99mTcが溶出することが可能となる。
指定の流速でHOを通液することで、アルカリ濃度勾配により、吸着した99mTcが溶離される。
溶出液(99mTc含む)は調整タンク33に回収される。
球状活性炭の大きな特徴として80℃(低温加熱)および少量で99mTcが溶出が可能であることが挙げられる。試薬についてもHOのみで溶出が可能で、低濃度アルカリ溶液を用いなくても十分回収が可能であった。液量についても少量に改善された。
99mTc液性調整工程がなされる(S5)。この工程では、アルカリ性を示す99mTc溶出液の液性(生理食塩水濃度:0.9%NaCl)調整がなされる。高濃度(6%)NaClを使用して、極力99mTc回収液の液量を増やさないようにする。
調整タンク33に回収した溶出液に、約6%NaCl溶液を少量添加し塩濃度調整を行う。
この調整タンク33に回収したTc溶出液はアルカリ性である。しかし活性炭の体積や以前の条件で使用したアルカリ溶液の量が少ないため、改善前のヤシ殻活性炭使用の溶出液よりアルカリ濃度(絶対量)が非常に少量となった。
この液量とアルカリ量であればアルミナ(酸性)5gで十分に緩衝し中性付近溶液が可能となった。
使用するアルミナはHClでコンディショニングしてあり酸性となっている。
しかし使用しているアルミナはHOや塩濃度の低い溶液を通液すると、構造体であるアルミニウム(AL)が溶解して最終のTc精製した回収液まで混入してしまうことがあるので、溶解したALは回収する。
そこで溶出液を最終Tc回収液と同じ生理食塩水(0.9%−NaCl)と同等の塩濃度に高めて、アルミナカラムに通液することとした。
通過液はALの溶解も無く、pH5〜6となり、薬事法のpH4.5〜7の範囲に十分適合可能であった。
この時の塩濃度を高める操作に、約6%NaCl溶液を添加し、塩濃度の調整を行う操作を加えた。
液量もアルカリ量も多いため酸溶液(1.0M−HCl)でpH調整操作を行って、pH調整および塩濃度調整を行っていた操作に比べて、本例による操作が改善されたことで、pHセンサー、試薬ライン、試薬供給装置等が無くなり、システム的に大きく改善された。
99mTc精製工程がなされる(S6)。この工程は、アルミナカラムによって精製となる。アルカリ性状を示す99mTc回収液は、アルミナカラムの持つ酸性性状によって中和される。従って、この段落では、もはやHClによる中和工程を設けることを要しない。
・溶出液pH調整および精製工程
調整タンク33にて調整した溶出液は、Tc回収容器38を減圧にすることで、アル
ミナカラム34、35を通過し、Tc回収容器38に回収される。
この操作でTc溶出液はpH調整され回収される。しかしアルミナにはTc溶液が残
留している。
精製された99mTc溶液は、99mTc高濃度溶液として回収される(S7)。
・アルミナカラム洗浄&Tc回収
アルミナカラム34、35中に残留するTcが多いため回収する。
調整タンク33に0.9%NaCl溶液を入れる。再度アルミナカラム34、35に
通過し、残存TcをTc回収容器38に回収する。
図3に、使用した活性炭の比較を示す。比較のためヤシ殻活性炭として白鷲(登録商標)及びクレハA−BAC(登録商標)が用いられた。
本実施例では、上述したように、合成体からなり、均一形状で平均粒径が0.6mm以下で、ヤシ殻活性炭の充填密度0.37〜0.4g/lよりも大きな充填密度、例えば0.6g/mlで充填された球状活性炭が用いられる。
平均粒径は、0.2〜0.6mm、望ましくは0.2〜0.4mmのものが好ましく用いられる。
●球状活性炭の種類
球状活性炭は、メーカが同じ方法で合成し、ふるいにかけて単純に粒径によって分けられており、細孔分布等の性状は同様の性状を示す。
表1は、クレハの球状活性炭である99mTc(Re)吸着、溶離特性試験結果を示す。
Figure 0005916082
試験結果から、99mTcの吸着、溶離に差が出るのはSP<MP<LP<Gと粒径が大きいと活性炭カラムに充填した時に、充填空隙に差が生じ、接触効率に差が生じることによるものと推定される。
最大径のG−BAC G70RでもSV(空間速度:活性炭と通過液との接触時間の関係)を小さくすれば、99mTc吸着率は一定以上確保することができる。
クレハA−BAC SPは、平均粒径が0.2〜0.4mm、充填密度0.6g/mlを示して、99mTcの吸着、溶離についてヤシ殻活性炭に比較して最良の試験結果を示す。クレハA−GBAC G70Rは、平均粒径は0.6mmとなるが、充填密度は、ヤシ殻活性炭の0.37〜0.46g/mlに比べれば、この値以上にすることができ、ヤシ殻活性炭以上の性能を示す。
●球状活性炭とヤシ殻活性炭(粒状活性炭)の比較
(1)不純物含有
球状活性炭もヤシ殻活性炭も99mTc吸着、溶離能力を有する。
球状活性炭を活性炭カラムに使用することの1つのメリットに、球状活性炭は、工業的に作製されるために不純物を少なくすることがある。
800℃灰化試験において試験後の灰分が球状活性炭に比べて10倍以上不純物を含む。これは、ヤシ殻活性炭がヤシ殻のためどうしても土壌ミネラルが残留してしまうことによる。BACの原料は石油ピッチのため、含まれるミネラル分がヤシ殻に比べれば少ない。
不純物の少なさは、放射性薬品とする放射性核種の製造工程が有利となる。
(2)活性炭構造に伴う吸着性能
一般的に、活性炭の吸着は、主にミクロポア(小さな孔)で起き、輸送はマクロポア(大きな孔)でなされる。いわゆるサイズ効果である。
BACは、マクロポアをほとんどもたないという性状を示す。
BACは、マクロポアをほとんどないため、99mTcが直接ミクロポアに達し、吸着促進するものと考えられる。この性質は、溶離の際にも有利に働く。
ヤシ殻活性炭のように、植物系の活性炭は、SEM像などから分るように、マクロポアとミクロポアが網目状に複雑に入り組んでいるため、液だまりのような部分ができてしまい、吸着性能を悪くし、脱着の際の洗浄効果が悪くなるものと推定される。
球状活性炭は、当然であるが形状が球状であり、充填密度を高めるのに有利になる。球状活性炭は、通液性がよく、接触効率向上に有利である。このため、密度を高め、充填密度が高くすることができる。このことは、同じ体積であれば、充填量を増やして、単位重量当たりの99mTc飽和吸着量をヤシ殻活性炭に比べて増やすことができ、装置を小型化にするのに有利である。
ヤシ殻活性炭は、破砕状で、しかも表面積を多くするために高賊活化するために、どうしても粉化物が生じやすく、形状は球状とはされ得ない。このことのために、上述したように、単位重量当たり99mTc飽和吸着量を増やすには、球状活性炭が有利である。
球状活性炭は、球状のため、ヤシ殻活性炭に比べて強度が強く、かつ溶離性についても有利である。
図4は、活性炭実施例を示し、比較例と本発明の実施例を示す。各ステップは、図3におけるステップを示す。
図4において、球状活性炭として、クレハ球状活性炭BACが用いられる。クレハ球状活性炭BACは、石油系ピッチを原料として、バインダーを使用することなく球状化し、炭化、賊活(細孔形成)した球状の均一形体の活性炭として知られている。ヤシ殻活性炭としては、日本エンバイロケミカルズのヤシ殻高腑活炭、ヤシ殻系普通賊活性が知られている。
S2ステップにおいて、球状活性炭を採用することによって、上述した性質を生かすことで、ダウンフロー方式が好ましく用いられる。すなわち、各種溶液を緩和するのに加圧操作でなく、減圧操作する事で安全性を高めることができる。
S3ステップにおいて、洗浄は室温で良く(加温機器が不要)、装置をシンプルにすることができる。
S3ステップにおいて、好ましくは、NaHCOの加温発泡を利用した洗浄操作不要とすることができ、操作フローがシンプルとすることができる。
S3ステップにおいて、球状活性炭の粒径、充填容積が小さくなったため、液速度が1/2になっても液量を1/3に減少することができ、操作時間が短縮できた。
S4ステップにおいて、ヤシ殻活性炭法において130℃だった加温温度が、好ましくは80℃でも可能となり、操作条件が緩和された。
S4ステップにおいて、前工程で使用したNaOHは、活性炭カラム内に保持した保持量のみで、追加することなく、99mTc溶出が可能となった。また好ましくは、HOの通液で99mTcの溶出が可能となり、操作フローがシンプルとなった。
S4ステップにおいて、球状活性炭の充填容積が小さくすることができたため、溶出液量が少量となり、操作フローが軽減された。
S5ステップにおいて、上述した工程の改善によって99mTc溶液のアルカリ濃度が小さくなったため、中和操作を行わなくても後工程のアルミナの入ったカラムであるアルミナカラム(酸性アルミナ)への通液のみで、中和調整、すなわちpH調整が可能となった。
S6ステップにおいて、99mTc回収液をアルミナカラムに通すことで99Moなどの不純物を除去して、純粋な製品とする。
図4において、球状活性炭を用いることで、S2−S7の全工程に要する時間は比較例に比べて半分の2時間とすることができる。99mTcの半減期が6時間であることを考慮すると、全工程時間の半減期は放射性核種の注射液としての供給上大きなメリットとなる。また、99mTc溶液の回収量の低減は、注射液としての量の減少につながり、大きなメリットとなる。
1…Moタンク部、2…Tc回収部、3…送液システム部、4…試薬供給部、11、12、13…Moタンク、32…活性炭カラム、33…調整タンク、34…アルミナカラム(1)、35…アルミナカラム(2)、38…Tc回収容器、39、40…ヒータ、100…99mTc高濃度回収装置。

Claims (9)

  1. 中性子照射法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成されたMo溶液であって、娘核種の99mTcを含んだMo溶液をMoタンクに貯蔵し、
    該Mo溶液を、活性炭を活性炭層として内蔵する活性炭カラムへ通液して該活性炭に当該Mo溶液中の99mTcを選択的に吸着させ、
    活性炭に残留するMoを溶脱して除去し、活性炭に吸着された99mTcを活性炭からの99mTcの脱着処理を行って濃縮された99mTcを回収する99mTcの回収方法において、
    活性炭として、均一形体で平均粒径が0.60mm以下でヤシ殻活性炭の充填密度0.37〜0.46g/mlよりも大きな充填密度で充填された球状活性炭を用いて、99mTcを選択的に吸着させ、
    球状活性炭に残留した99Mo溶液を洗浄溶液の通液によって溶脱させ、
    99mTcを吸着する該球状活性炭にアルカリ液を吸蔵させて、アルカリ液性を呈する99mTc溶出コンディショニング処理を行い、前記アルカリ液性に対して、前記アルカリ液よりも低い濃度を有するアルカリ液及び水、または水によってアルカリ濃度匂配を形成させることで吸着された99mTcを99mTc溶出液として回収し、
    回収した99mTc溶液を精製調整し、精製調整された99mcを回収すること
    を特徴とする99mTcの回収方法。
  2. 請求項1に記載された 99m Tcの回収方法おいて、回収した99mTc溶液に酸性溶液を添加することを行なうことなく、アルミナカラムに通液することで中和調整することを特徴とする99mTcの回収方法。
  3. 請求項1または2に記載された 99m Tcの回収方法おいて、球状活性炭に残留した 99m Moを水の通液によって溶脱させ、かつ球状活性炭に滞留した 99m Tcの溶脱に水を通液することを特徴とする99mTcの回収方法。
  4. 請求項1に記載された 99m Tcの回収方法おいて、前記MoタンクへのMo溶液の送液及び該Moタンクから前記活性炭カラムへのMo溶液の送液が、減圧ラインを介して減圧フローによってなされることを特徴とする99mTcの回収方法。
  5. 中性子照射法によって中性子を照射して製造された、親核種の放射性核種99Moが溶解されて形成されたMo溶液であって、娘核種である99mTcを含んだMo溶液を貯蔵するMo溶液貯蔵手段、
    該Mo溶液を、活性炭を活性炭層として内蔵する活性炭カラムへ通液して該活性炭に当該Mo溶液中の99mTcを選択的に吸着させる99mTc吸着手段、を備えて、活性炭に99mTcを吸着し濃縮して回収する99mTcの回収装置において、
    活性炭として、均一形体で平均粒径が0.60mm以下で、ヤシ殻活性炭の充填密度0.37〜0.46g/mlよりも大きな充填密度で充填された、99mTcが選択的に吸着する球状活性炭を内蔵する活性カラムと、
    球状活性炭に残留した99Mo溶液を水の通液によって洗浄、溶脱させるMo溶脱手段、
    該球状活性炭にアルカリ液を吸蔵させて、アルカリ液性を形成して99mTc溶出コンディショニング処理を行う99mTc溶出コンディショニング処理手段、
    記アルカリ液性に対して、前記アルカリ液よりも低い濃度を有するアルカリ液及び水、または水によってアルカリ濃度匂配を形成させることで吸着された99mTcを99mTc溶出液として回収する99mTc溶出液回収手段、
    回収した99mTc溶精製調整する99mTc溶出液精製調整手段、及び
    調整された99mTc溶出液から99mTcを回収する99mTc回収手段、
    を有すること特徴とする99mTcの回収装置。
  6. 請求項5に記載された 99m Tcの回収装置おいて、前記99mTc溶出液精製調整手段が、アルカリ溶液を通液することなく、アルミナカラムに通液されることで該アルミナカラムが99mTc溶出調整作用をなすことを特徴とする99mTcの回収装置。
  7. 請求項5に記載された 99m Tcの回収装置による 99m Tcの回収方法おいて、活性炭カラム中のMo溶脱手段および99mTc溶出コンディショニング処理が、室温で行われることを特徴とする99mTcの回収方法
  8. 請求項5または6に記載された 99m Tcの回収装置おいて、前記Mo溶脱手段が、球状活性炭に残留した99Mo溶液を通液によって溶脱させ、前記 99mTc回収手段が、球状活性炭に滞留した 99m Tcの溶脱に水を通液することを特徴とする99mTcの回収装置。
  9. 請求項5に記載された 99m Tcの回収装置おいて、99mTcを含んだMo溶液を貯蔵するMo溶液貯蔵手段のMoタンクを鉛遮断して、鉛遮蔽Moタンクユニットを形成し、前記活性炭カラムを備えて99mTcを回収する 99m Tc溶出液回収手段及び99mTc回収の時に生成される廃液を貯蔵する廃液タンクを鉛遮断して、前記鉛遮蔽Moタンクユニットよりも遮断能力の低いレベルの鉛遮蔽Tc回収ユニットを形成し、これらのユニットを分離可能にして前記Moタンクと前記 99m Tc溶出液回収手段とを配管で接続したことを特徴とする99mTcの回収装置。
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