JP5914936B2 - 流体圧シリンダ - Google Patents

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Description

本発明は、圧力流体の供給作用下にピストンを軸方向に沿って変位させる流体圧シリンダに関する。
本出願人は、圧力流体の供給作用下に変位するピストンを有した流体圧シリンダを提案している。この流体圧シリンダは、有底筒状のシリンダチューブの内部にピストンが変位自在に設けられ、前記シリンダチューブの端部に連結されたロッドカバーに対して前記ピストンに連結されたピストンロッドが変位自在に支持される。そして、シリンダチューブ及びロッドカバーに設けられたポートのいずれか一方に圧力流体が供給されることで、前記シリンダチューブの内部に供給された該圧力流体によってピストンが押圧されて軸方向に沿って変位する。
また、シリンダチューブの端部には、ポートに隣接するように可変絞り弁が設けられ、前記ポートからシリンダチューブの内部へと供給される圧力流体の供給量を調整することでピストンの変位速度を制御可能な構成としている(特許文献1参照)。
特開2007−32646号公報
近年、ピストンが変位する際の変位速度を制御しつつ、該ピストンがヘッドカバー、ロッドカバー近傍に到達する際の前記変位速度を徐々に減速させたいという要請がある。
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、ピストンの変位速度を自在に制御可能であり、しかも、製造コストの削減及び小型化を図ることが可能な流体圧シリンダを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、筒状に形成され、内部に圧力流体の導入されるシリンダ本体と、
前記シリンダ本体の内部に設けられ、該シリンダ本体に沿って変位自在に設けられるピストンと、
前記シリンダ本体の端部に設けられ、前記圧力流体を前記シリンダ本体の内部へと供給するポートを有したエンドカバーと、
前記エンドカバーに設けられ、前記ピストンの変位速度を制御する速度制御部と、前記エンドカバー近傍において前記変位速度を低下させるクッション制御部とを有した調整機構と、
を備え、
前記調整機構は、前記エンドカバーに形成された装着部に設けられ、前記速度制御部及び前記クッション制御部は、前記装着部においてそれぞれ回転自在に設けられた調整部材を有し、前記調整部材の端部にはストッパが設けられ、前記ストッパが前記装着部の内部に収納され、前記調整部材の前記ストッパ側への移動を規制することを特徴とする。
本発明によれば、シリンダ本体の内部にピストンが変位自在に設けられた流体圧シリンダにおいて、前記シリンダ本体の端部に設けられたエンドカバーには、前記ピストンの変位速度を制御する速度制御部と、前記エンドカバー近傍において前記変位速度を低下させるクッション制御部とを備えた調整機構が設けられる。
従って、従来技術に係る流体圧シリンダのように、速度制御部とクッション制御部とをそれぞれ別個に設ける場合と比較し、前記速度制御部及び前記クッション制御部を有した調整機構を備えることでピストンの変位速度と、且つ、該ピストンがエンドカバー近傍に到達した際の減速度合とを単一の調整機構で自在に制御することができると共に、前記調整機構をエンドカバーの装着部に対して装着することで、前記エンドカバーにおけるスペース効率を向上させることができ、それに伴って、前記エンドカバーの小型化を図ることができる。また、速度制御部とクッション制御部とをそれぞれ別個に設ける場合と比較し、エンドカバーにおいて圧力流体の流通する流路の数を削減できるため、前記流路を形成するために要するコストの削減を図ることができる。
また、エンドカバーは、シリンダ本体の一端部に連結されるヘッドカバー及び前記シリンダ本体の他端部に連結されピストンに接続されるピストンロッドを変位自在に支持するロッドカバーの少なくともいずれか一方とするとよい。
さらに、エンドカバーには、ポートと装着部とを連通する第1通路と、
ピストンに連結されたクッション機構の挿入されるクッション孔と前記装着部とを連通する第2通路と、
前記装着部とシリンダ本体の内部とを連通する第3通路と、
を備え、
速度制御部によって前記第1通路と前記第2通路との間を流通する圧力流体の流量を制御し、クッション制御部によって前記第3通路と前記第1通路との間を流通する前記圧力流体の流量を制御するとよい。
またさらに、クッション制御部は、装着部に対して回転自在に設けられ、シリンダ本体の内部からポートへ排出される圧力流体の流量を制御させるとよい。
さらに、速度制御部は、クッション制御部に対して回転自在に設けられ、ポートからシリンダ本体へ供給される圧力流体の流量を制御可能に設けられ、クッション制御部と前記速度制御部とをそれぞれ独立して調整自在に設けるとよい。
また、一方の調整部材が回転変位した際に、他方の調整部材の回転変位を規制する回転規制手段を備えるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、流体圧シリンダにおいてシリンダ本体の端部に設けられたエンドカバーに、ピストンの変位速度を制御する速度制御部と、前記ピストンの変位終端位置における変位速度を低下させるクッション制御部とを備えた調整機構を設けることにより、例えば、従来技術に係る流体圧シリンダのように、速度制御部とクッション制御部とをそれぞれ別個に設ける場合と比較し、前記調整機構によってピストンの変位速度と、該ピストンがエンドカバー近傍に到達した際の減速度合とを単一の調整機構で自在に制御することができると共に、前記調整機構をエンドカバーの装着部に対して装着することで、前記エンドカバーにおけるスペース効率を向上させ、前記エンドカバーの小型化を図ることができ、しかも、エンドカバーにおける流路の数を削減できるため、前記流路を形成するために要するコストの削減を図ることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る流体圧シリンダの全体縦断面図である。 図1の流体圧シリンダのヘッドカバー近傍を示す拡大断面図である。 図1の流体圧シリンダのロッドカバー近傍を示す拡大断面図である。 図2の調整機構近傍を示す拡大断面図である。 図4に示す調整機構の分解斜視図である。 図2のVI−VI線に沿った断面図である。 図1のヘッドカバーに設けられた調整機構の上面図である。 図1の流体圧シリンダにおいてピストンがロッドカバー側へと変位した変位終端位置にある状態を示す全体縦断面図である。
本発明に係る流体圧シリンダについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る流体圧シリンダを示す。
この流体圧シリンダ10は、図1〜図3に示されるように、筒状のシリンダチューブ(シリンダ本体)12と、前記シリンダチューブ12の一端部に装着されるヘッドカバー(エンドカバー)14と、前記シリンダチューブ12の内部に変位自在に設けられるピストン16と、前記ピストン16に連結されて後述するロッドカバー20に変位自在に支持されるピストンロッド18と、前記シリンダチューブ12の他端部に装着され前記ピストンロッド18を変位自在に支持するロッドカバー(エンドカバー)20と、前記ヘッドカバー14及びロッドカバー20に設けられ前記ピストン16の変位速度を調整可能な調整機構22とを含む。
シリンダチューブ12は、軸方向(矢印A1、A2方向)に沿った貫通したシリンダ孔24を有した筒状に形成され、前記シリンダ孔24は、例えば、断面長円形状で形成され、前記シリンダチューブ12の一端部側(矢印A方向)でヘッドカバー14によって閉塞される。なお、断面円形状のシリンダ孔24を有したシリンダチューブ12を用いるようにしてもよい。
ヘッドカバー14は、例えば、断面長方形状に形成され、その角部には貫通孔を介して連結ボルト26が挿通されると共に、その略中央には軸方向(矢印A1方向)に沿って形成された断面円形状のクッション孔28が形成される。このクッション孔28は、後述する第1クッションリング54が挿入可能に形成され、その内周面には環状溝を介して第1シールリング30が装着される。
また、ヘッドカバー14の側面には、圧力流体の供給・排出される第1ポート32が形成される。第1ポート32は、ヘッドカバー14の一端部近傍に設けられ、図示しない配管及び切換装置を介して圧力流体供給源(図示せず)に接続されると共に、シリンダチューブ12側(矢印A2方向)に向かって延在する第1連通路34と連通している。
さらに、ヘッドカバー14の側面には、後述する調整機構22の装着される第1装着孔(装着部)36が形成される。この第1装着孔36は、第1ポート32に対して所定間隔離間したシリンダチューブ12側(矢印A2方向)に形成され、断面円形状で側面に開口すると共にヘッドカバー14の軸線に対して直交する方向(矢印B方向)に向かって延在している。
第1装着孔36は、その内周面に第1ポート32に接続された第1連通路(第1通路)34が接続されると共に、該第1装着孔36の端部からクッション孔28側に向かって延在する第2連通路(第2通路)38が接続され、且つ、シリンダチューブ12側(矢印A2方向)に向かって延在する第3連通路(第3通路)40が内周面に接続される。すなわち、第1連通路34と第3連通路40とが、第1装着孔36を間として略一直線上となるように形成されると共に、前記第1連通路34は、前記第3連通路40に対して通路径が大きく形成される。
ピストン16は、例えば、シリンダ孔24の断面形状に対応した断面長円形状で形成され、その外周面には、複数の環状溝を介してピストンパッキン42、ウェアリング44及び磁石46が装着されている。そして、ピストンパッキン42がシリンダ孔24の内周面に摺接することで、ピストン16の外周面とシリンダチューブ12のシリンダ孔24との間を通じた圧力流体の漏出が防止される。
また、ピストン16の略中央には、軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って貫通したピストン孔48が形成され、該ピストン孔48は、ヘッドカバー14に臨むピストン16の一端面側(矢印A1方向)に開口した第1孔部50と、ロッドカバー20に臨む前記ピストン16の他端面側(矢印A2方向)に開口した第2孔部52とからなる。第1孔部50には、後述するピストンロッド18の連結部58が挿入されて連結され、第2孔部52には円筒状の第1クッションリング54が装着される。なお、第1孔部50は、第2孔部52に対して小径となるように形成される。
第1クッションリング54は、ピストン16から離間した一端部側(矢印A1方向)が先端に向かって縮径したテーパ状に形成され、他端部がピストン16の第2孔部52に対して嵌合されることで連結される。なお、第1クッションリング54は、ピストン16及びピストンロッド18と同軸上となるように設けられる。
ピストンロッド18は、軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定長さを有し、一定径で延在する本体部56と、該本体部56の一端部に形成されピストン16に連結される連結部58とを有する。この連結部58は、本体部56に対して縮径した小径で形成され、前記連結部58がピストン孔48の第1孔部50に挿入された後、端部を加締めることで径方向に拡径させてピストン16に一体的に連結している。
また、ピストンロッド18の本体部56には、連結部58との境界部位近傍に円筒状の第2クッションリング60が装着される。第2クッションリング60は、本体部56の外周側に設けられ、外周面を覆うように装着される。すなわち、ピストンロッド18は、第2クッションリング60によって連結部58近傍となる本体部56の端部が半径外方向に拡径している。
ロッドカバー20は、例えば、断面長方形状に形成され、その角部にはヘッドカバー14に挿通された連結ボルト26の螺合されるねじ孔(図示せず)が形成される。そして、ヘッドカバー14とロッドカバー20との間にシリンダチューブ12を挟持した状態で前記連結ボルト26をねじ孔へと螺合させることで、前記ヘッドカバー14、ロッドカバー20及びシリンダチューブ12が一直線上に連結される。
また、ロッドカバー20の中央部には、軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って貫通したロッド孔62が形成され、前記ロッド孔62の内周面に沿って環状のブッシュ64及びロッドパッキン66が装着される。そして、ロッド孔62には、ピストンロッド18の本体部56が挿通され、その外周面がブッシュ64に摺接することで軸方向(矢印A1、A2方向)に沿って変位自在に支持される。なお、ピストンロッド18の外周面にロッドパッキン66が摺接することにより、ロッドカバー20とピストンロッド18との間を通じた圧力流体の漏出が防止される。
さらに、ロッド孔62には、シリンダ孔24側(矢印A1方向)となる一端部近傍に半径外方向に拡径した拡径部68を備え、前記拡径部68には、ピストンロッド18に装着された第2クッションリング60が挿入される。拡径部68の内周面には、環状溝を介して第2シールリング70が装着される。なお、拡径部68の内周径は、ヘッドカバー14のクッション孔28と略同等に形成される。
一方、ロッドカバー20の側面には、圧力流体の供給・排出される第2ポート72が設けられ、前記第2ポート72は、ロッドカバー20の他端部近傍に設けられ、図示しない配管及び切換装置を介して圧力流体供給源(図示せず)に接続されると共に、シリンダチューブ12側(矢印A1方向)に向かって延在する第4連通路74と連通している。
また、ヘッドカバー14の側面には、後述する調整機構22の装着される第2装着孔(装着部)76が形成される。この第2装着孔76は、第2ポート72に対して所定間隔離間したシリンダチューブ12側(矢印A1方向)に形成され、断面円形状で外部に向かって開口すると共にヘッドカバー14の軸線に対して直交する方向(矢印B方向)に向かって延在している。
第2装着孔76は、その内周面に第2ポート72に接続された第4連通路(第1通路)74が接続されると共に、該第2装着孔76の端部からロッド孔62の拡径部68側(矢印B方向)に向かって延在する第5連通路(第2通路)78が接続され、且つ、シリンダチューブ12側(矢印A1方向)に向かって延在する第6連通路(第3通路)80が内周面に接続される。すなわち、第4連通路74と第6連通路80とが、第2装着孔76を間として略一直線上となるように形成されると共に、前記第4連通路74は、前記第6連通路80に対して通路径が大きく形成される。
調整機構22は、図1〜図5に示されるように、ヘッドカバー14の第1装着孔36に設けられる第1調整部22aと、ロッドカバー20の第2装着孔76に設けられる第2調整部22bとからなり、前記第1及び第2調整部22a、22bは、円筒状に形成された第1ニードル(調整部材)82と、該第1ニードル82の内部に変位自在に設けられる第2ニードル(調整部材)84と、前記第1ニードル82の端部に設けられるストッパ86とから同一の構成で形成される。
第1ニードル82は、第1及び第2装着孔36、76の内周面に摺接するように回転自在に設けられ、大径部88と、該大径部88の端部に形成された小径部90と、前記大径部88及び小径部90の内部に軸方向(矢印B方向)に沿って形成されたニードル孔92とを有し、前記ニードル孔92の軸方向(矢印B方向)に沿った略中央部には、内周面にねじ溝94が形成されている。
そして、第1ニードル82は、第1及び第2装着孔36、76においてそれぞれ小径部90がヘッドカバー14及びロッドカバー20の中心側(クッション孔28側、拡径部68側)となるように装着される。
大径部88の外周面には、内周側に向かって先細状となる断面V字状に窪み、且つ、周方向に沿って深さ及び幅寸法の徐々に変化する連通溝96が形成される。この連通溝96は、図6に示されるように、大径部88の外周面における基点Cにおいて外周面に対する深さが最も浅く、且つ、軸方向(矢印B方向)の幅寸法が最も小さく形成され、周方向に沿って前記基点Cから離間するに従って徐々に前記外周面に対する深さが深くなり、且つ、前記幅寸法が徐々に大きくなる。そして、終点Dにおいて連通溝96の深さが最も深く、且つ、最も幅寸法が大きくなるように形成される。
すなわち、連通溝96は、基点Cにおいて最も断面積が小さく、終点Dに向かって徐々に前記断面積が大きくなり、該終点Dにおいて最も前記断面積が大きくなるように形成される。
なお、連通溝96は、図6に示されるように、基点Cと終点Dとが仮想線L上であり、該仮想線Lを中心として対称形状となるように形成される。
小径部90は、大径部88に対して半径内方向に縮径した外周面を有し、前記大径部88との境界部位近傍となる位置に半径方向に開口した側孔98が形成されると共に、軸方向(矢印B方向)に沿った端部に縦孔100が形成される。側孔98及び縦孔100は、小径部90の外部とニードル孔92とを連通するように形成される。詳細には、側孔98は、小径部90の外周面と第1及び第2装着孔36、76の内周面との間に画成された環状通路102と連通し、縦孔100は、第2及び第5連通路38、78と一直線上に配置されて連通する。
また、大径部88及び小径部90の外周面には、環状溝を介してそれぞれOリング104a、104bが設けられ、前記Oリング104a、104bがそれぞれ第1及び第2装着孔36、76の内周面に摺接することで、前記第1ニードル82と第1及び第2装着孔36、76との間を通じた圧力流体の漏出が防止される。さらに、Oリング104a、104bは、例えば、環状溝に対する断面積を大きく設定することにより、前記第1及び第2装着孔36、76に摺接させた際の潰し代を大きくすることができる。この潰し代を大きく設定することで、第1ニードル82が回転変位する際の摺動抵抗を増加させ、それに伴って、該第1ニードル82の内部に設けられた第2ニードル84を回転させた際に、前記第1ニードル82が一体的に回転してしまうことが防止される。すなわち、Oリング104a、104bは、第2ニードル84の回転時に第1ニードル82が回転してしまうことを防止する回転規制手段として機能する。
ストッパ86は、例えば、筒状に形成され、第1及び第2ニードル82、84が第1及び第2装着孔36、76にそれぞれ挿入された状態で、前記第1及び第2装着孔36、76の開口部より挿入される。そして、外径部が第1ニードル82の上端部に当接し、内径部が第2ニードル84に臨む位置に配置されニードル孔92に対して嵌合される。これにより、ストッパ86は、第1ニードル82の上端部に一体的に連結される。
ストッパ86の上部には、例えば、該ストッパ86の軸線と直交方向に延在した第1調整用穴106が形成され(図7参照)、該第1調整用穴106は、所定深さで形成され、例えば、第1ニードル82を回転させる際にマイナスドライバー等の第1調整用工具S1(図4参照)が挿入される。そして、図示しない作業者が第1調整用工具S1を第1調整用穴106に挿入した後、前記第1調整用工具S1を所定方向(図7中、矢印E方向)に回転させることにより、第1ニードル82が第1及び第2装着孔36、76の内部で回転する。この際、第1ニードル82は、後述するストッパ86によって軸方向(矢印B方向)への変位が規制されているため、回転方向(矢印E方向)のみに変位する。
第2ニードル84は、例えば、軸方向に沿って所定長さを有した軸体からなり、その外周面が第1ニードル82のねじ溝94に対して螺合され、前記第1ニードル82に対して回転させることで軸方向(矢印B方向)に沿って進退動作する。また、第2ニードル84の下端部には、先端に向かって徐々に縮径するニードル部108が設けられ、該ニードル部108は、第1ニードル82の縦孔100と同軸上に配置される。そして、第2ニードル84を軸方向(矢印B方向)に進退動作させ、縦孔100に対するニードル部108の離間距離を変化させることにより、前記縦孔100と前記ニードル部108との間の間隙を通じて流通する圧力流体の流量を制御することが可能となる。
第2ニードル84には、外周面に形成された環状溝を介してOリング110が設けられ、前記Oリング110がニードル孔92の内周面に摺接することで、前記第2ニードル84と第1ニードル82との間を通じた圧力流体の漏出が防止される。
一方、第2ニードル84の上部には、図7に示されるように、例えば、六角レンチ等の第2調整用工具S2が挿入される第2調整用穴112が形成され、上方に向かって開口すると共に所定深さで略中央部に形成される。そして、図4に示されるように、図示しない作業者が第2調整用工具S2を第2調整用穴112に挿入した後、前記第2調整用工具S2を所定方向(図7中、矢印E方向)に回転させることにより、第2ニードル84が第1ニードル82の内部で回転し、螺合作用下に軸方向(矢印B方向)に沿って進退動作する。
そして、図4に示されるように、第1装着孔36(第2装着孔76)において、ストッパ86の上部に止め輪114を配置し、該第1装着孔36(第2装着孔76)の内周面に形成された環状溝に対して係合させることで、前記止め輪114によって前記ストッパ86の上方への変位が規制される。これにより、ストッパ86は、第1ニードル82の上方への変位を規制すると共に、その内径部によって第2ニードル84が上方へと変位した際のさらなる変位を規制する(図2参照)。
本発明の実施の形態に係る流体圧シリンダ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、図1に示されるように、ピストン16がヘッドカバー14側(矢印A1方向)に変位した状態を初期位置として説明する。また、第1及び第2調整部22a、22bを構成する第2ニードル84は、予め所定角度だけ回転させてニードル部108と縦孔100とが所定間隔だけ離間した状態としておく。
先ず、図1に示される初期位置において、図示しないチューブを介して第1ポート32及び第2ポート72を図示しない圧力流体供給源に接続し、切換装置(図示せず)の切換作用下に前記圧力流体供給源から前記第1ポート32へと圧力流体を供給する。なお、この際、第2ポート72は大気開放状態としておく。
この第1ポート32に供給された圧力流体は、第1連通路34を通じて第1装着孔36へと流通した後、環状通路102、側孔98を介して第1調整部22aにおける第1ニードル82のニードル孔92へと導入される。そして、圧力流体は、ニードル孔92において第2ニードル84のニードル部108と縦孔100との間を通じて該縦孔100から第2連通路38を通じてクッション孔28へと流通する。
また、同時に、圧力流体は、第1連通路34から第1ニードル82の連通溝96を介して第3連通路40へと流通し、ピストン16の一端面とヘッドカバー14の端面との間に供給される。なお、連通溝96は、最も深い部位が第1連通路34側、最も浅い部位が第3連通路40側となるように配置されている(図4参照)。
これにより、クッション孔28に供給された圧力流体が第1クッションリング54の内部に導入され、ピストンロッド18の連結部58をロッドカバー20側(矢印A2方向)に向かって押圧すると共に、第3連通路40からシリンダ孔24内に導入された圧力流体によって前記ピストン16がロッドカバー20側(矢印A2方向)へと押圧される。その結果、ピストン16及びピストンロッド18が、ヘッドカバー14から離間する方向(矢印A2方向)に向かって変位する。
この際、ピストン16の変位速度は、第2ニードル84のニードル部108と縦孔100との間の間隙を通じてクッション孔28へ導入される圧力流体の流量によって制御され、一方、前記ピストン16とロッドカバー20との間の残存している圧力流体は、ロッド孔62、第5連通路78、第2調整部22bの縦孔100、ニードル孔92を通じて第4連通路74から第2ポート72へと排出されると共に、シリンダ孔24と連通した第6連通路80から第2調整部22bの連通溝96を通じて第4連通路74から第2ポート72へと排出される。
そして、ピストン16がロッドカバー20の近傍まで変位することで、第2クッションリング60がロッド孔62の拡径部68に挿入され始め、第2シールリング70が前記第2クッションリング60の外周面に摺接することで、シリンダ孔24と拡径部68との連通が遮断される。これにより、第5連通路78から第2ポート72への圧力流体の排出が遮断される。
そのため、圧力流体は、ピストン16がロッドカバー20近傍に接近した時点で、第6連通路80、第2調整部22bの連通溝96、第4連通路74を通じてのみ排出されることとなり、その排出量が減少する。その結果、ピストン16がロッドカバー20側(矢印A2方向)へ変位する際の変位抵抗となり、それに伴って、前記ピストン16の変位速度が徐々に低下しながら前記ロッドカバー20側(矢印A1方向)へと変位する。
すなわち、第2調整部22bは、シリンダ孔24に残存している圧力流体を連通溝96を通じて第2ポート72へと排出することで、前記圧力流体の排出量(流量)を調整し、ロッドカバー20近傍においてピストン16の変位速度を減速可能なクッション機能が作用する。
そして、変位速度が徐々に低下したピストン16がロッドカバー20の端面に当接することによって図8に示されるような変位終端位置となる。この際、クッション機能によってピストン16がロッドカバー20に当接した際の衝撃や衝突音が緩和される。
一方、上述した変位終端位置(図8参照)からピストン16を前記とは反対方向(矢印A1方向)に変位させる場合には、図示しない切換装置の切換作用下に第2ポート72に圧力流体を供給すると共に、第1ポート32を大気開放状態とする。
第2ポート72に供給された圧力流体は、図3に示されるように、第4連通路74を通じて第2装着孔76へと流通した後、環状通路102、側孔98を介して第2調整部22bにおける第1ニードル82のニードル孔92へと導入される。そして、圧力流体は、ニードル孔92において第2ニードル84のニードル部108と縦孔100との間の間隙を通じて該縦孔100から第5連通路78を通じてロッド孔62の拡径部68へと流通する。
また、同時に、圧力流体は、第4連通路74から第1ニードル82の連通溝96を介して第6連通路80へと流通し、ピストン16の他端面とロッドカバー20の端面との間に供給される。なお、連通溝96は、最も深い部位が第4連通路74側、最も浅い部位が第6連通路80側となるように配置されている。
これにより、第6連通路80からシリンダ孔24内に導入された圧力流体によって前記ピストン16がヘッドカバー14側(矢印A1方向)へと押圧され、それに伴って、前記ピストン16及びピストンロッド18が、ロッドカバー20から離間する方向(矢印A1方向)に向かって変位する。そして、第2クッションリング60が拡径部68から離間すると同時に、前記拡径部68に導入されていた圧力流体がシリンダ孔24へと供給され、ピストン16をヘッドカバー14側(矢印A1方向)に向かって押圧することで、前記ピストン16の変位速度が加速する。
この際、ピストン16の変位速度は、第2ニードル84のニードル部108と縦孔100との間の間隙を通じて拡径部68へ導入される圧力流体の流量によって制御され、一方、前記ピストン16とヘッドカバー14との間の残存している圧力流体は、クッション孔28、第2連通路38、第1調整部22aの縦孔100、ニードル孔92を通じて第1連通路34から第1ポート32へと排出されると共に、シリンダ孔24と連通した第3連通路40から第1調整部22aの連通溝96を通じて第1連通路34から第1ポート32へと排出される。
そして、ピストン16がヘッドカバー14の近傍まで変位することで、第1クッションリング54がクッション孔28に挿入され始め、第1シールリング30が前記第1クッションリング54の外周面に摺接することで、シリンダ孔24とクッション孔28との連通が遮断される。これにより、第3連通路40から第1ポート32への圧力流体の排出が遮断される。
そのため、圧力流体は、ピストン16がロッドカバー20に接近し、第1クッションリング54がクッション孔28に挿入され始めた時点で、第3連通路40、第1調整部22aの連通溝96、第1連通路34を通じてのみ排出されることとなるため、その排出量が減少する。その結果、ピストン16がヘッドカバー14側へ変位する際の変位抵抗となり、それに伴って、前記ピストン16の変位速度が徐々に低下しながら前記ヘッドカバー14側(矢印A1方向)へと変位する。
すなわち、第1調整部22aは、シリンダ孔24に残存している圧力流体を連通溝96を通じて第1ポート32へと排出することで、前記圧力流体の排出量(流量)を調整し、ヘッドカバー14近傍においてピストン16の変位速度を減速可能なクッション機能が作用する。
そして、変位速度の徐々に低下したピストン16がヘッドカバー14の端面に当接することによって図1に示されるような初期位置へと復帰する。この際、クッション機能によってピストン16がヘッドカバー14に当接した際の衝撃や衝突音が緩和される。
次に、第1調整部22aを構成する第1及び第2ニードル82、84を作業者が調整してピストン16の変位速度を調整する場合について説明する。なお、第2調整部22bについては、第1調整部22aと同一の構成、且つ、同一の調整方法であるため、詳細な説明は省略する。
先ず、ピストン16がヘッドカバー14側(矢印A2方向)に向かって変位する際の変位速度を徐々に低下させるクッション機能を調整する場合には、図示しない作業者が第1調整用工具S1の先端をストッパ86の大径部88に形成された第1調整用穴106に挿入して所定方向(図7中、矢印E方向)に回転させることで、第3連通路40に臨む連通溝96の断面積を変化させる。例えば、連通溝96の終点Dが第3連通路40に臨んだ位置からヘッドカバー14近傍におけるピストン16の変位速度を減速させたい場合には、第1ニードル82を回転させ、図6に示されるように第3連通路40に臨む連通溝96の断面積を小さくすることで、前記第3連通路40から連通溝96を通じて第1連通路34側へと流通する圧力流体の流量(排出量)を減少させることができる。
その結果、ピストン16がヘッドカバー14側(矢印A1方向)へと接近する際の変位抵抗が増加し、それに伴って、前記ピストン16の変位速度をより一層減速させることが可能となる。
なお、図6に示されるように、第1ニードル82の回転作用下に連通溝96の基点Cが第3連通路40に臨むように配置することで、前記第3連通路40から連通溝96を通じて第1連通路34側へと流通する圧力流体の流量(排出量)が最も抑制され、前記ピストン16の変位速度を最も減速させた状態でヘッドカバー14側(矢印A1方向)へと変位させることができる。
換言すれば、第1ニードル82は、該第1ニードル82を回転させることで、第3連通路40に臨む連通溝96の断面積を変化させ、それに伴って、前記連通溝96を通じて第1連通路34へと流通する圧力流体の流量を変化させることで、ヘッドカバー14(ロッドカバー20)近傍に到達した際のピストン16の減速度合を調整可能なクッション制御部として機能する。
次に、ピストン16がシリンダチューブ12に沿って軸方向(矢印A1、A2方向)へ変位する際の変位速度を調整する場合には、図4に示されるように、第1調整部22aを構成する第2ニードル84の第2調整用穴112に対して図示しない作業者が第2調整用工具S2の先端を挿入して所定方向(図7中、矢印E方向)に回転させる。これにより、第2ニードル84が第1ニードル82の内部で回転し、該第1ニードル82に対する螺合作用下に軸方向(矢印B方向)に沿って進退動作する。これにより、第2ニードル84のニードル部108と縦孔100との間の間隙が変化し、該間隙が小さくなるように第2ニードル84を下方へと変位させることで、前記間隙を通じて流通する圧力流体の流量が減少し、一方、前記間隙が大きくなるように前記第2ニードル84を上方へと変位させることで、前記間隙を通じて流通する圧力流体の流量が増加する。
このように第1調整部22aを通じて第1ポート32からクッション孔28へと流通する圧力流体の流量を変化させることで、シリンダ孔24へ導入されピストン16を押圧する圧力流体の流量が増減するため、前記ピストン16の変位速度を調整することができる。
換言すれば、第2ニードル84は、該第2ニードル84を回転させニードル部108と縦孔100との間の間隙、すなわち、流路断面積を調整することで圧力流体の流量を変化させ、該圧力流体による押圧力によって変位するピストン16の変位速度を自在に調整可能な速度制御部として機能する。
以上のように、本実施の形態では、シリンダチューブ12に沿って変位自在なピストン16を有した流体圧シリンダ10において、前記シリンダチューブ12の端部に連結されたヘッドカバー14及びロッドカバー20に、ピストン16の変位速度を調整可能な調整機構22を設け、前記調整機構22を、それぞれ第1及び第2装着孔36、76に装着し、しかも、ピストン16がヘッドカバー14及びロッドカバー20近傍に接近した際の減速度合(変位速度)を調整可能な第1ニードル82と、前記ピストン16が軸方向に沿って変位する際の変位速度を調整可能な第2ニードル84とを備えている。そのため、ヘッドカバー14及びロッドカバー20において、速度制御部とクッション制御部とをそれぞれ別個に設ける場合と比較し、単一の調整機構22として設けることで前記ヘッドカバー14及びロッドカバー20におけるスペース効率を向上させることができるため、前記ヘッドカバー14及びロッドカバー20の小型化を図ることができ、それに伴って、流体圧シリンダ10の小型化を図ることが可能となる。
また、従来技術に係る流体圧シリンダのように、ピストン16の変位速度を調整可能な速度制御部と、変位終端位置近傍における前記ピストン16の変位速度を徐々に低下させるクッション機構とをそれぞれ別個に設けた場合には、前記速度制御部と供給ポートを連通させる流路と、前記クッション機構と供給ポートを連通させる流路とをそれぞれ別個に形成する必要があったが、本願発明の構成では、単一の調整機構22とすることで、前記流路を共用できるため本数を削減することが可能となると共に、前記流路の経路が複雑化することなく簡素化することができる。その結果、流路を加工するためのコスト及び工数を削減することが可能となり、それに伴って、流体圧シリンダ10の製造コストを削減することができる。
さらに、ピストン16の変位速度と、該ピストン16がヘッドカバー14及びロッドカバー20近傍へと変位した際の減速度合とを同一の調整機構22で調整することができるため、作業者が調整を行う際の作業が容易であり、しかも、メンテナンスを行う際にも作業性を向上させることができる。
さらにまた、第1ニードル82の外周面に設けられたOリング104a、104bは、例えば、環状溝に対して若干大きく形成され、第1及び第2装着孔36、76の内周面に対して摺接させた際の潰し代を大きく設定することにより、前記第1ニードル82が回転する際の摺動抵抗を増加させ、それに伴って、図示しない作業者が第2ニードル84を回転させて調整作業を行う際に、前記第1ニードル82が前記第2ニードル84と共に回転してしまうことを防止することができる。
なお、本発明に係る流体圧シリンダは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…流体圧シリンダ 12…シリンダチューブ
14…ヘッドカバー 16…ピストン
18…ピストンロッド 20…ロッドカバー
22…調整機構 22a…第1調整部
22b…第2調整部 32…第1ポート
36…第1装着孔 54…第1クッションンリング
60…第2クッションリング 72…第2ポート
76…第2装着孔 82…第1ニードル
84…第2ニードル 86…ストッパ
88…大径部 92…ニードル孔
96…連通溝 98…側孔
100…縦孔 106…第1調整用穴
108…ニードル部 112…第2調整用穴

Claims (8)

  1. 筒状に形成され、内部に圧力流体の導入されるシリンダ本体と、
    前記シリンダ本体の内部に設けられ、該シリンダ本体に沿って変位自在に設けられるピストンと、
    前記シリンダ本体の端部に設けられ、前記圧力流体を前記シリンダ本体の内部へと供給するポートを有したエンドカバーと、
    前記エンドカバーに設けられ、前記ピストンの変位速度を制御する速度制御部と、前記エンドカバー近傍において前記変位速度を低下させるクッション制御部とを有した調整機構と、
    を備え、
    前記調整機構は、前記エンドカバーに形成された装着部に設けられ、前記速度制御部及び前記クッション制御部は、前記装着部においてそれぞれ回転自在に設けられた調整部材を有し、前記調整部材の端部にはストッパが設けられ、前記ストッパが前記装着部の内部に収納され前記調整部材の前記ストッパ側への移動を規制することを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 請求項1記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記エンドカバーは、前記シリンダ本体の一端部に連結されるヘッドカバー及び前記シリンダ本体の他端部に連結され前記ピストンに接続されるピストンロッドを変位自在に支持するロッドカバーの少なくともいずれか一方であることを特徴とする流体圧シリンダ。
  3. 請求項1又は2記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記エンドカバーには、前記ポートと前記装着部とを連通する第1通路と、
    前記ピストンに連結されたクッション機構の挿入されるクッション孔と前記装着部とを連通する第2通路と、
    前記装着部と前記シリンダ本体の内部とを連通する第3通路と、
    を備え、
    前記速度制御部によって前記第1通路と前記第2通路との間を流通する前記圧力流体の流量が制御され、前記クッション制御部によって前記第3通路と前記第1通路との間を流通する前記圧力流体の流量が制御されることを特徴とする流体圧シリンダ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記クッション制御部は、前記装着部に対して回転自在に設けられ、前記シリンダ本体の内部から前記ポートへ排出される前記圧力流体の流量を制御することを特徴とする流体圧シリンダ。
  5. 請求項4記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記速度制御部は、前記クッション制御部に対して回転自在に設けられ、前記ポートから前記シリンダ本体へ供給される前記圧力流体の流量を制御可能に設けられ、前記クッション制御部と前記速度制御部とがそれぞれ独立して調整自在に設けられることを特徴とする流体圧シリンダ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体圧シリンダにおいて、
    方の調整部材が回転変位した際に、他方の調整部材の回転変位を規制する回転規制手段を備えることを特徴とする流体圧シリンダ。
  7. 請求項3記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記ストッパの端部には、前記調整部材を回転させる調整用工具を挿入可能な孔部が形成され、該孔部を通じて前記調整用工具が前記調整部材の調整用穴へと挿入されることを特徴とする流体圧シリンダ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記ストッパが前記エンドカバーの側面に対して外側に突出することなく設けられることを特徴とする流体圧シリンダ。
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