JP5914208B2 - 光ファイバケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、光ファイバユニットを実装する光ファイバケーブル及びその製造方法に関する。
光ファイバケーブルの一つとして、複数本の光ファイバの周囲に結束部材(識別糸)を巻き回して光ファイバユニットとし、その光ファイバユニットを複数本実装した光ファイバケーブルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の結束部材を巻き回した光ファイバユニットでは、クロージャ内における切断時に、端末から結束部材がほつれながら脱落するため、口出しした光ファイバケーブルの根元まで光ファイバユニットを追わなければ目的の光ファイバユニットや光ファイバの識別が困難であった。
これに対して、複数本の光ファイバの周囲を複数の結束部材を巻き回し、複数の結束部材の交点を熱融着させることで保持性(包縛性)を向上させることが提案されている(例えば、特許文献2参照。)
特開2003−302560号公報 特開2011−169939号公報
しかしながら、特許文献2の場合、口出し作業時に熱融着した交点を剥がし、2本の結束部材をそれぞれ切断する必要があるため、作業時間の増加につながる問題が生じる。
上記問題点を鑑み、本発明の目的は、結束部材による光ファイバユニットの保持性を維持しつつ、口出し作業を容易に行うことができる光ファイバケーブル及びその製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、1本の結束部材により複数本の光ファイバの周囲を巻き回した光ファイバユニットと、光ファイバユニットを実装する外被とを備え、結束部材が互いに融点の異なる2種類の熱可塑性樹脂を含み、熱可塑性樹脂の一方がケーブル製造時における外被の押出時の樹脂温度よりも高い融点を有し、熱可塑性樹脂の他方が樹脂温度以下の融点を有し、ケーブル製造時において外被の押出時の熱により熱可塑性樹脂の他方を軟化させ、ケーブル冷却時に固化させることで結束部材をクセ付けすることにより、結束部材が巻き回した形状を保持する光ファイバケーブルが提供される。
本発明の一態様において、結束部材が、熱可塑性樹脂の一方からなり、長手方向に延伸するコア部と、熱可塑性樹脂の他方からなり、コア部を被覆する被覆部とを有しても良い。
本発明の一態様において、光ファイバユニットの周囲を覆うように配置され、2種類の熱可塑性樹脂のそれぞれの融点よりも高い融点を有する押え巻きテープを更に備えていても良い。
本発明の一態様において、複数本の光ファイバが、一方向又はSZに撚り合わされていても良い。
本発明の一態様において、結束部材が、螺旋形状、SZ形状、又は螺旋形状とSZ形状が交互に入れ替わる複合形状を保持しても良い。
本発明の一態様において、結束部材の繊度が500dtex〜2000dtexであっても良い。
本発明の他の態様によれば、互いに融点が異なる2種類の熱可塑性樹脂を含む1本の結束部材により複数本の光ファイバの周囲を巻き回し、光ファイバユニットとするステップと、熱可塑性樹脂の一方の融点より低く、且つ熱可塑性樹脂の他方の融点以上の温度で樹脂を押し出すとともに、熱可塑性樹脂の他方を軟化させるステップと、押し出し後に冷却することにより、光ファイバユニットを実装するように外被を形成するとともに、熱可塑性樹脂の他方を固化させることにより結束部材をクセ付けし、結束部材の巻き回した形状を保持させるステップとを含む光ファイバケーブルの製造方法が提供される。
本発明によれば、結束部材による光ファイバユニットの保持性を維持しつつ、口出し作業を容易に行うことができる光ファイバケーブル及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す長手方向に垂直な断面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバユニットの一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る結束部材の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る結束部材の一例を示す長手方向に垂直な断面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの口出し時の概略図である。 第1の実施例に係る特性の評価結果を表す表である。 第2の実施例に係る振動試験を説明するための概略図である。 本発明のその他の実施の形態に係る光ファイバユニットの一例を示す斜視図(その1)である。 本発明のその他の実施の形態に係る光ファイバユニットの一例を示す斜視図(その2)である。 本発明のその他の実施の形態に係る結束部材の一例を示す長手方向に垂直な断面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルは、図1に示すように、1本の結束部材(識別糸)12a,12b,12cにより複数本の光ファイバ11a,11b,11cの周囲を巻き回した光ファイバユニット10a,10b,10cと、光ファイバユニット10a,10b,10cを実装する外被(シース)2とを備える。
光ファイバユニット10aは、図2に示すように、複数本の光ファイバ11aと、複数本の光ファイバ11aの周囲に螺旋状に巻き付けられた1本の結束部材12aを有する。なお、図1に示した光ファイバユニット10b,10cも、光ファイバユニット10aと同様の構成である。
複数本の光ファイバ11aは、例えば直径0.25mmの光ファイバ心線を20本集合させたものである。光ファイバ11aとしては、光ファイバ素線、光ファイバ心線、又は光ファイバテープ心線等を採用可能である。光ファイバテープ心線としては、例えば間欠固定型の光ファイバテープ心線等が使用可能である。本発明の実施の形態において、光ファイバ11aの本数、種類、サイズ等は特に限定されない。
結束部材12aは、複数本の光ファイバ11aの周囲を巻き回した螺旋形状(実装形状)を保持する。例えば複数本の光ファイバ11aを図3に示すように結束部材12aから分離した場合でも、結束部材12aの螺旋形状(実装形状)が保持されている。
結束部材12aは、互いに融点の異なる2種類の熱可塑性樹脂を含む。結束部材12aは、例えば図4に示すように、熱可塑性樹脂からなり長手方向に延伸するコア部21の外周を、熱可塑性樹脂からなる被覆部22で被覆した二重構造の単繊維を複数本平行に延伸させ互いに熱融着させていても良く、或いは単繊維を複数本撚り合わせた構造であっても良く、単繊維を複数本撚り合わせたうえで熱融着させていても良い。コア部21及び被覆部22の形状はそれぞれ特に限定されないが、結束部材12aの長手方向に垂直な断面においてコア部21及び被覆部22のいずれもが存在するように配置される。
コア部21を構成する熱可塑性樹脂の融点は、ケーブル製造時における外被2となる樹脂の押出時の樹脂温度(例えば165℃程度)よりも高く、例えば180℃程度である。一方、被覆部22を構成する熱可塑性樹脂の融点は、外被2となる樹脂の押出時の樹脂温度(165℃程度)以下であり、例えば150℃程度である。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルでは、光ファイバケーブル製造時に複数本の光ファイバ11aの周囲に結束部材12aを巻き回した状態で、外被2となる樹脂の押出時の熱により被覆部22を軟化(半溶融)させて加熱変形し、その後のケーブル冷却時に被覆部22が固化することにより、結束部材12aがクセ付けされ、結束部材12aの形状が保持されている。
仮に、コア部21を構成する熱可塑性樹脂及び被覆部22を構成する熱可塑性樹脂の双方の融点が、光ファイバケーブル製造時における外被2の押出時の樹脂温度(165℃程度)以下である場合、結束部材12aが溶融し、切断してしまう恐れがある。逆に、コア部21を構成する熱可塑性樹脂及び被覆部22を構成する熱可塑性樹脂の双方の融点が、光ファイバケーブル製造時における外被2の押出時の樹脂温度(165℃程度)より高い場合、結束部材12aを加熱変形させることができなくなる。
コア部21を構成する熱可塑性樹脂及び被覆部22を構成する熱可塑性樹脂のそれぞれには、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂、またはポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維(登録商標であるナイロン等)、ポリエステル繊維(PET繊維等)等の繊維、またはPET、PP等のテープ或いはフィルムに対して加熱・冷却により軟化・固化を可逆的に繰り返すことが可能な熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、エチレンエチルアクリレートコポリマー(EEA)、または熱可塑性樹脂やゴムをベースとし、加熱・冷却により軟化・固化を可逆的に繰り返すことが可能な、いわゆる加熱融解型(ホットメルト)の接着剤で覆ったもの等が使用できる。また、被覆部22には、加熱して溶けても光ファイバ11aと接着しないか或いは接着してもその接着力が低く、しかも光ファイバ11aの被覆層を劣化させない材料が好ましい。
結束部材12aの繊度は500dtex〜2000dtex程度が好ましい。繊度が500dtex未満であると、結束部材12aが細くなるため、中間後分岐時の視認性が悪くなる。更に、熱可塑性樹脂の目付けが減ることから、加熱変形による包縛性が劣化してしまう。逆に、繊度が2000dtexより大きいと、結束部材12a自体の剛性が高くなるため、結束部材12aを繰り出す際にボビンの端から脱落したり、光ファイバ11aの周囲に巻き回したときに結束部材12aが弛み、製造時に巻き回したピッチが安定せず、作業性や伝送特性を悪化したりする要因となる。
結束部材12aにおけるコア部21を構成する熱可塑性樹脂(高融点成分)及び被覆部22を構成する熱可塑性樹脂(低融点成分)の割合としては、低融点成分の割合が20質量%〜40質量%、高融点成分の割合が60質量%〜80質量%であることが好ましい。低融点成分の割合が20質量%未満であると(高融点成分の割合が80%より大きいと)、結束部材12aをクセ付けさせるための材料比率が少なくなることからクセ付けが困難となる。一方、低融点成分の割合が40質量%より大きいと(高融点成分の割合が60質量%未満であると)、押出時の樹脂温度により結束部材12aが熱溶融してしまう恐れがある。
結束部材12aのピッチは、中間後分岐における識別性を向上するため40mm未満で狭くなるほど、中間分岐作業時に光ファイバを取り出し難くなる。一方、ピッチが200mmを超え広くなるほど結束部材12aの視認性が悪くなったり、光ファイバの保持性が低下(劣化)する。
図1に示した光ファイバユニット10a,10b,10cと、外被2との間には、光ファイバユニット10a,10b,10cの周囲を覆うように、押え巻きテープ1が配置されている。押え巻きテープ1の材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)若しくはナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂、又はポリイミド等の熱硬化性樹脂が使用可能である。押え巻きテープ1は、外被2の融点(125℃程度)、更には外被2となる樹脂の押出時の樹脂温度(165℃程度)よりも高い融点(例えば210℃程度)を有する。外被2となる樹脂の押出時の樹脂温度(165℃程度)以下の場合には、外被2となる樹脂の押出時に押え巻きテープ1が溶融し、溶融した結束部材12aと接着する恐れがある。
外被2の材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(登録商標)、フッ化エチレン又はポリプロピレン(PP)等の樹脂が使用可能である。
外被2には、一対の引き裂き紐(リップコード)3a,3bが埋設されている。一対のリップコード3a,3bは、ポリエステルからなる撚り糸や、アラミド繊維又はガラス繊維等の繊維紐等からなる。
更に、外被2には、一対の抗張力体(テンションメンバ)4a,4bが埋設されている。一対の抗張力体4a,4bは、鋼線等の金属線又は繊維強化プラスチック(FRP)等からなる。抗張力体4a,4bとしては、線状体に限らず、帯状体であっても良い。帯状体とは、断面が偏平形状、楕円形状、あるいは長方形などの矩形状で、長尺の帯状のものをいう。
中間後分岐作業を行う際には、外被2の一部を傷つけ、一対のリップコード3a,3bを取り出し、一対のリップコード3a,3bを引っ張ることにより外被2を所定の長さで引き裂いて剥ぎ取る。そして、露出した光ファイバユニット10a,10b,10c内の光ファイバ11a,11b,11cを切断して、分岐先の光ファイバと接続する。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルによれば、結束部材12a,12b,12cが巻き回した実装形状を保持しているので、口出し時に図5に示すように結束部材12a,12b,12cを切断した場合でも、結束部材12a,12b,12cにより光ファイバ11a,11b,11cが保持されており、以降の作業において任意の光ファイバ11a,11b,11c及び光ファイバユニット10a,10b,10cを容易に認識することができ、容易に作業を行うことができる。
次に、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの製造方法の一例を説明する。
(イ)複数本の光ファイバ11aを集合して進行させる。コア部21及びコア部21を被覆する被覆部22を有する1本の結束部材12aを繰り出して、進行している複数本の光ファイバ11aの周囲に螺旋状に巻き回し、光ファイバユニット10aとする。なお、光ファイバユニット10aと同様に、光ファイバユニットを10b,10cを別途作製する。
(ロ)光ファイバユニット10a,10b,10cを複数本集合し、その周囲を、押え巻きテープ1で押え、一対のリップコード3a,3b及び一対の抗張力体4a,4bとともに図示を省略した押出機に導入する。
(ハ)そして、外被2となる樹脂を、結束部材12a,12b,12cを構成する被覆部22の融点(150℃程度)以上、且つコア部21の融点(180℃程度)よりも低い温度(165℃程度)で押し出す。この樹脂押出時の熱により、被覆部22を軟化(半溶融)させて加熱変形させる。
(ニ)その後、水槽等で冷却することにより、押し出された樹脂が固化して外被2が形成される。これと同時に、結束部材12a,12b,12cも冷却されて固化してクセ付けされ、結束部材12a,12b,12cの光ファイバ11a,11b,11cの周囲を巻き回した螺旋状の形状が保持される。この結果、図1に示した光ファイバケーブルが完成する。
本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブルの製造方法によれば、結束部材12a,12b,12cの保持性を維持しつつ、口出し作業を容易に行うことができる光ファイバケーブルを実現可能となる。
(第1の実施例)
第1の実施例として、コア部としてポリプロピレン(融点180℃)を使用し、被覆部としてポリプロピレンコポリマー(融点150℃)を使用した結束部材を用意した。結束部材の繊度は1600dtexとし、被覆部とコア部の割合を35:65とした。この結束部材を光ファイバの周囲にピッチ100mmで巻き回して光ファイバユニットとした。この光ファイバユニットをSZに撚り合わせて、押え巻きテープとしてのポリエステルテープ(融点210℃)で押え、外被の押出を樹脂温度165℃で行い、その後冷却して光ファイバケーブルを作製した。
この光ファイバケーブルについての初期伝送特性、伝送損失温度特性及び中間分岐時の損失変動を試験した。試験結果を図6に示す。図6から、各特性について良好な結果が得られたことが分かる。
(第2の実施例)
第2の実施例として、図6に示すように、クロージャ30内において、本発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル31の光ファイバ33を、分岐先の光ファイバケーブル32の光ファイバと接続した。そして、ケーブル分岐部において50mm長、結束部材34を光ファイバ33の周囲に巻き付けた状態で振動を与える振動試験を実施した。振動条件は10Hz、100万回、振幅±5Hzとした。
振動試験後、保持性の確認評価を行ったところ、螺旋形状を保持した結束部材34で光ファイバ33が保持されており、ユニット識別性が良好であることが確認された。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、外被2となる樹脂の押出を行う前の段階で、カンタル炉等の電気炉、電熱ヒータ又は温風加熱炉等の加熱装置を用いて加熱して結束部材12a,12b,12cを予め変形させたうえで、外被2となる樹脂の押出時の熱により12a,12b,12cを重ねて変形させても良い。このように、2段階で結束部材12a,12b,12cを変形させることにより、より確実に変形させることができる。
また、図2に示すように結束部材12aが一方向に螺旋形状を保持している場合を説明したが、特にこれに限定されない。例えば図8に示すように、結束部材12aが、巻き付け方向が周期的に変わるSZ形状を保持していても良い。また、図9に示すように、結束部材12aが、螺旋形状とSZ形状が交互且つ周期的に入れ替わる複合形状を保持していても良い。
また、図2では複数の光ファイバ11aが平行に延伸する場合を示したが、複数の光ファイバ11aが一方向に撚り合わされていても良く、SZ形状に撚り合わされていても良い。更に、一方向撚りとSZ撚りが途中で入れ替わる複合形状を保持していても良い。
また、本発明の実施の形態において、図1に示すようにスロットレス型光ファイバケーブルを示したが、光ファイバユニットを有するものであれば光ファイバケーブルの種類は特に限定されない。例えば、SZスロット型光ファイバケーブル又はテープスロット型光ファイバケーブル等のスロット型光ファイバケーブルにも適用可能である。
また、本発明の実施の形態において、図1に示すように3つの光ファイバユニット10a,10b,10cを有する構造を説明したが、光ファイバユニットの数は特に限定されるものではない。更に、各光ファイバユニットが有する光ファイバの本数や種類は互いに同じでも良く、異なっていても良い。
また、本発明の実施の形態において、結束部材として、図4に示すようにコア部21の外周を被覆部22で被覆した二重構造のものを複数本撚り合わせた構造を説明したが、これに特に限定されない。例えば、1本のコア部の外周を被覆部で被覆した二重構造であっても良い。また、コア部をテープ形状又はフィルム形状とし、このコア部を被覆部で被覆した構造であっても良い。また、図10に示すように、ケーブル長手方向にそれぞれ延伸する複数本のコア部21を被覆部22で一括被覆した紐状の構造であっても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…押え巻きテープ
2…外被
3a,3b…リップコード
4a,4b…抗張力体
10a,10b,10c…光ファイバユニット
11a,11b,11c,33…光ファイバ
12a,12b,12c,34…結束部材
21…コア部
22…被覆部
30…クロージャ
31,32…光ファイバケーブル

Claims (6)

  1. 1本の結束部材により複数本の光ファイバの周囲を巻き回した光ファイバユニットと、
    前記光ファイバユニットを実装する外被とを備え、
    前記結束部材が互いに融点の異なる2種類の熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂の一方がケーブル製造時における前記外被の押出時の樹脂温度よりも高い融点を有し、前記熱可塑性樹脂の他方が前記樹脂温度以下の融点を有し、前記結束部材が前記巻き回した形状を保持し、
    前記巻き回した形状は、SZ形状、又は螺旋形状とSZ形状が交互に入れ替わる複合形状であることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記結束部材が、
    前記熱可塑性樹脂の一方からなり、長手方向に延伸するコア部と、
    前記熱可塑性樹脂の他方からなり、前記コア部を被覆する被覆部
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記光ファイバユニットの周囲を覆うように配置され、前記2種類の熱可塑性樹脂のそれぞれの融点よりも高い融点を有する押え巻きテープを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記複数本の光ファイバが、一方向又はSZに撚り合わされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記結束部材の繊度が500dtex〜2000dtexであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 互いに融点が異なる2種類の熱可塑性樹脂を含む1本の結束部材により複数本の光ファイバの周囲をSZ形状、又は螺旋形状とSZ形状が交互に入れ替わる複合形状に巻き回し、光ファイバユニットとするステップと、
    前記熱可塑性樹脂の一方の融点より低く、且つ前記熱可塑性樹脂の他方の融点以上の温度で樹脂を押し出すとともに、前記熱可塑性樹脂の他方を半溶融状態にして軟化させて加熱変形するステップと、
    前記押し出し後に冷却することにより、前記光ファイバユニットを実装するように外被を形成するとともに、前記熱可塑性樹脂の他方を固化させることにより前記結束部材をクセ付けし、前記結束部材の巻き回した形状を保持させるステップ
    とを含むことを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
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