JP5910111B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装に関する。
画像形成装置において、定着装置は、熱エネルギーを放出させることによる電力消費が大きいため、熱エネルギーの無駄な放出を抑制する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像領域と非画像領域とを判別し、非画像領域に対する定着装置の制御目標温度を画像領域に対する定着装置の制御目標温度よりも低く設定する技術が記載されている。
特開2003−307964号公報
本発明は、定着装置が記録媒体にトナーを定着させる場合において、トナーの定着が行われていないときの電力消費を抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に係る定着装置は、決められた搬送方向に搬送される記録媒体に発熱部の熱によりトナーを定着させる定着手段と、前記定着手段を加熱するための電力の供給を制御する電力制御手段と、前記定着手段との間に形成されたニップ領域において前記記録媒体を加圧する加圧手段と、前記記録媒体の前記搬送方向における先端が前記ニップ領域に到達する到達時刻よりも決められた時間前に、前記電力の供給を開始させるように前記電力制御手段を制御するタイミング制御手段と、前記発熱部の温度を検知する温度検知手段とを有し、前記タイミング制御手段は、前記発熱部の温度を前記温度検知手段から取得し、前記決められた時間は、前記タイミング制御手段が前記電力制御手段を制御する信号を出力した出力時刻から、前記タイミング制御手段が前記発熱部の温度が基準となる温度から決められた範囲を超えて変化していると判断した時刻までの時間に応じて決められることを特徴とする
本発明の請求項2に係る定着装置は、請求項1に記載の構成において前記決められた時間は、前記定着手段によるトナーの定着が開始される前に予め決められることを特徴とする。
本発明の請求項に係る定着装置は、請求項1または2に記載の構成において前記タイミング制御手段は、前記記録媒体の前記搬送方向における後端が前記ニップ領域を通り抜ける通過時刻よりも決められた時間前に、前記電力の供給を停止させるように前記電力制御手段を制御することを特徴とする。
本発明の請求項に係る定着装置は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の構成において前記発熱部を電磁誘導により発熱させる交流磁界を生成する磁界生成手段を有し、前記電力制御手段は、前記磁界生成手段への電力の供給を制御することを特徴とする。
本発明の請求項に係る画像形成装置は、記録媒体にトナー像を転写する転写部と、前記転写部によりトナー像が転写された記録媒体にトナーを定着させる請求項1ないしのいずれか一項に記載の定着装置とを有する。
請求項1、請求項5に係る発明によれば、定着装置が記録媒体にトナーを定着させる場合において、記録媒体がニップ領域に到達する前から電力の供給がされ続けている場合と比較して、トナーの定着が行われていないときの電力消費を抑制することができる。また、請求項1、請求項5に係る発明によれば、定着装置が記録媒体にトナーを定着する場合において、記録媒体がニップ領域に到達するときに発熱部を発熱させることができる。
請求項2に係る発明によれば、電力消費の抑制を、定着装置による記録媒体へのトナーの定着が開始された後であって、トナーの定着が行われていないときに行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、定着装置が記録媒体にトナーを定着させる場合において、記録媒体がニップ領域を通過した後に電力の供給がされ続けている場合と比較して、トナーの定着が行われていないときの電力消費を抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、電磁誘導により発熱部を発熱させる定着装置が記録媒体にトナーを定着させる場合において、トナーの定着が行われていないときの電力消費を抑制することができる。
画像形成装置の内部構成の概略を示す図 定着部を搬送方向の上流側から見た断面図 定着部を幅方向の一方側から見た断面図 定着ベルトの断面図 導電発熱層を誘導加熱させる構成を示すブロック図 定着部の動作を示すフローチャート 応答時間tRの計測を示す図 用紙pと温度上昇との関係を示すタイミングチャート 変形例1に係る応答時間tRを示した図 変形例1における定着処理を示すタイミングチャート
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成の概略を示す図である。画像形成装置1は、複写機、プリンタ、スキャナ、及びファクシミリなどとして機能する装置である。画像形成装置1は、筐体100a内に、収容部10、供給ロール20、搬送ロール30、転写部40、定着部50、及び排出ロール60を有する。収容部10は、用紙p(記録媒体の一例)を収容する。供給ロール20は、収容部10に収容された用紙pの1枚と接触し、用紙pを搬送路(鎖線P1)に沿って供給する。搬送ロール30は、供給ロール20により供給された用紙pを搬送する。搬送ロール30は、転写部40がトナー像を形成するタイミングに合わせて用紙pを搬送する。転写部40は、搬送ロール30により搬送された用紙pにトナー像を転写する。転写部40は、感光体41及び転写ロール42を有する。転写部40は、また、感光体41にトナー像を形成するために帯電、露光及び現像を行う。転写ロール42は、感光体41に形成されたトナー像を用紙pに転写する。以下では、用紙pにおいてトナー像が転写される面(感光体41と接触する面)を用紙pの「表」という。定着部50(定着装置の一例)は、転写部40により転写されたトナー像を用紙pに定着させる。排出ロール60は、トナー像が定着した用紙pを画像形成装置1から排出する。
画像形成装置1は、また、図示せぬ制御部、通信部、記憶部及び電力供給部を有する。制御部は、上述した画像形成装置1の各部の動作を制御する。制御部は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを有するコンピュータである。通信部は、パーソナルコンピュータ又はファクシミリなどの外部装置と接続し、画像データの送受信を行う。記憶部は、制御部により用いられるデータ及びプログラムを記憶する装置、例えばHDD(Hard Disk Drive)を有する。電力供給部は、画像形成装置1の各部を動作させるのに必要な電力を供給する。以上の構成により、画像形成装置1は、搬送路に沿って用紙pを搬送する過程で用紙pの表へのトナー像の形成及び定着を行う。以下では、用紙pが搬送される方向を単に「搬送方向」といい、搬送方向に直交する方向を「幅方向」という。また、用紙pの幅方向に沿った長さを「用紙pの幅」という。
図2および図3は、本発明の一実施形態に係る定着部50の内部構成を示す断面図である。図2は、用紙pの搬送方向の上流側から定着部50を見た図であり、図3は、用紙pの幅方向の一方側から定着部50を見た図である。図2および図3に示すように、定着部50は、支持体58の内部に、定着ベルト51(定着手段の一例)と、加圧ロール52(加圧手段の一例)と、IH(Induction Heating)ヒータ53(磁界生成手段の一例)とを有する。
図4は、定着ベルト51の断面図である。定着ベルト51は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば円筒形状の直径が30mm、幅方向長が380mmに形成されている。定着ベルト51は、基材層511と、導電発熱層512と、弾性層513と、表面離型層514とからなる多層構造を有する。基材層511は、薄層の導電発熱層512を支持するとともに、定着ベルト51全体としての機械的強度を形成する耐熱性のシート状部材で構成される。また、基材層511は、磁界を通す物性(比透磁率、固有抵抗)を持った材質および厚さで形成される。すなわち、基材層511は、磁界の作用により発熱しないか、または発熱し難い。具体的には、基材層511は、例えば、厚さ30μm以上200μm以下の非磁性ステンレス鋼等の非磁性金属材料や、厚さ60μm以上200μm以下の樹脂材料等で構成される。導電発熱層512(発熱部の一例)は、IHヒータ53にて生成される交流磁界によって誘導加熱される層である。導電発熱層512は、交流磁界が厚さ方向に通ることにより、渦電流が流れる層である。交流磁界の周波数は、例えば、20k以上100kHz以下である。導電発熱層512は、周波数20k以上100kHz以下の交流磁界が侵入し通過するように構成される。導電発熱層512を構成する材料としては、例えば、Au、Ag、Al、Cu、Zn、Sn、Pb、Bi、Be、Sb等の単体金属や、これらの合金が用いられる。具体的には、導電発熱層512として、厚さ2μm以上20μm以下、固有抵抗2.7×10−8Ω・m以下のCu等の非磁性金属(比透磁率が概ね1の常磁性体)が用いられる。トナー像を用紙pに定着させるのに必要な温度(以下、定着温度という)まで定着ベルト51を加熱するのに要する時間(以下、ウォームアップタイムという)を短縮する観点から、導電発熱層512を薄層にして熱容量を小さくしている。弾性層513は、シリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で構成される。弾性層513は、用紙pに転写されたトナー像に対して均一に熱を供給するために、トナー像の凹凸に倣って変形する。例えば、弾性層513は、厚みが100μm以上600μm以下、硬度が10°以上30°以下(JISA)のシリコーンゴムが用いられる。表面離型層514は、用紙p上に保持された未定着トナー像と直接接触するため、トナーに対する離型性の高い材質が使用される。例えば、表面離型層514としては、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、またはこれらの複合層等が用いられる。表面離型層514の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト51の寿命を短くする。その一方で、厚すぎると、定着ベルト51の熱容量が大きくなりすぎ、定着に必要な温度に達するまでの時間が長くなる。そこで、表面離型層514の厚さは、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮し、例えば、1μm以上50μm以下に設定される。
再び図3を参照する。定着ベルト51は、導電発熱層512から出る熱により用紙pにトナーを定着させる。加圧ロール52は、定着ベルト51との間に形成されたニップ領域Nにおいて用紙pを加圧する。加圧ロール52は、定着ベルト51に対向するように配置されている。IHヒータ53は、定着ベルト51の導電発熱層512を電磁誘導により発熱させるための交流磁界を生成する。定着ベルト51の円筒形状の内部には、押圧パッド56が含まれる。押圧パッド56は、シリコーンゴム等やフッ素ゴム等の弾性体で構成され、加圧ロール52と対向する位置にてホルダ55に支持される。押圧パッド56は、定着ベルト51を介して加圧ロール52から押圧される状態で配置され、加圧ロール52との間でニップ部Nを形成する。また、押圧パッド56は、ニップ部Nの入口側(用紙pの搬送方向上流側)のプレニップ領域56aと、ニップ部Nの出口側(用紙pの搬送方向下流側)の剥離ニップ領域56bとを有する。プレニップ領域56aと剥離ニップ領域56bとにおいては、互いに異なるニップ圧が設定されている。プレニップ領域56aは、加圧ロール52の外周面に倣う円弧形状に形成される。剥離ニップ領域56bは、剥離ニップ領域56bを通る定着ベルト51の曲率半径が小さくなるように、加圧ロール52の表面から局所的に大きなニップ圧で押圧されるように形成される。剥離ニップ領域56bは、ニップ部Nを通る用紙pに定着ベルト51の表面から離れる方向のカール(ダウンカール)を形成して、用紙pに対する定着ベルト51の表面からの剥離を促進させている。
また図2に示すように、定着ベルト51において、ホルダ55の幅方向両端部は、支持体58により回転するように支持されている。図示せぬ駆動機構により定着ベルト51と加圧ロール52とが接すると、加圧ロール52は定着ベルト51を全幅にわたり加圧する。定着ベルト51は、加圧ロール52との摩擦力によって、加圧ロール52に従って回転する。駆動機構により定着ベルト51から加圧ロール52が離間すると、定着ベルト51は駆動力を失い回転を停止する。
再び図3を参照する。加圧ロール52は、弾性体層521と離型層522とで構成された円筒状の部材である。弾性体層521は、耐熱性と弾性を有し、例えば発泡させたシリコーンゴム等からなる。離型層522は、用紙pと接触する層であり、用紙pとの離型性の高い材質が使用される。離型層522は、例えば、カーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆からなる。離型層522の厚さは、例えば50μmである。加圧ロール52は、例えば、直径が28mm、幅方向長が390mmに形成されている。加圧ロール52は、定着ベルト51のホルダ55に沿って配置され、図示せぬ駆動機構により定着ベルト51に対して矢印A方向に移動して、定着ベルト51と接触または離間する。
また図2に示すように、加圧ロール52には、加圧ロール52の回転中心を貫通するように回転軸54が設けられている。回転軸54の両端は、支持体58により回転するように支持されている。回転軸54の両端は、また、定着ベルト51が支持されている方向へ、予め定められた範囲内で移動するように支持されている。回転軸54の一方の端部側には、ギヤ57が固定されており、駆動モータ70からの駆動力を回転軸54に伝達する。加圧ロール52は、駆動力を受けると、図3の矢印bの方向に回転する。このとき、加圧ロール52の回転に伴って、定着ベルト51も矢印cの方向に回転する。定着ベルト51と加圧ロール52が回転する際、加圧ロール52は、定着ベルト51を押圧し、定着ベルト51と接触する位置にニップ部Nを形成する。ニップ部Nをトナー像が転写された用紙pが通ると、熱と圧力によりトナー像が用紙pに定着する。
図5は、定着装置50において、導電発熱層512を誘導加熱させる構成を示すブロック図である。この図において、定着装置50は、電源501、電力制御部502(電力制御手段の一例)、タイミング制御部503(タイミング制御手段の一例)、IHヒータ53、導電発熱層512、および温度センサ504(温度検知手段の一例)を有する。電源501は、IHヒータ53に電力を供給する。電力が供給されると、IHヒータ53は交流磁界を生成し、導電発熱層512を誘導加熱させる。電力制御部502は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)とを有するコンピュータであり、電源501から出力される電力を制御する。タイミング制御部503は、CPUと、RAMと、ROMとを有するコンピュータであり、電力制御部502を制御する。タイミング制御部503は、電力の供給の開始を示す信号(以下、開始信号という)と、電力の供給の停止を示す信号(以下、停止信号という)とを電力制御部502に出力する。温度センサ504は、導電発熱層512の温度を検知し、その温度をタイミング制御部503に出力する。温度センサ504は、定着ベルト51の円筒形状の内側に設けられている。タイミング制御部503は、導電発熱層512の温度を取得すると、開始信号または停止信号を新たに生成し、電力制御部502に出力する。
この例で、タイミング制御部503が、開始信号または停止信号の出力をする処理に要する時間は、最大で100msである。また、電力制御部502が電源501を制御する制御信号を出力するのに要する時間も、最大で100msである。タイミング制御部503と電力制御部502とは互いに独立しており、これらの信号の出力タイミングは必ずしも同期しているわけではない。タイミング制御部503は、温度センサ504が検知した導電発熱層512の温度を、50msのインターバルで取得する。電力制御部502およびタイミング制御部503の処理時間、並びに温度取得のインターバルを考慮すると、タイミング制御部503が電力制御部502を制御する信号を出力した出力時刻から、タイミング制御部503が導電発熱層512の温度を取得する取得時刻までの応答時間は、最大で250msとなる。なお、本実施形態においては、定着ベルト51の熱容量がゼロであって、電力供給と同時に温度が最高温度Tmに達する、という理想的な状態を仮定する。応答時間は、画像形成装置1の電源が投入されたときに決まり、例えば、紙詰まりからの復帰処理が行われたときなど種々の条件により変動する。
定着部50が用紙pにトナー像を定着させる場合の電力制御について考える。このとき、用紙間において電源501による電力の供給が続けられると、トナー像の定着が行われていない間に電力が消費されることになる。そのため、用紙間における電力消費を低減することを考える。以下では、用紙pの搬送方向の先端側の辺がニップ部Nの入口に到達する時刻を「到達時刻」という。また、用紙pの搬送方向の後端側の辺がニップ部Nの出口を通り抜ける時刻を「通過時刻」という。到達時刻にタイミング制御部503による開始信号を出力し、通過時刻にタイミング制御部503による停止信号を出力すると、IHヒータ53による磁界生成のオン/オフが切り替わるタイミングは、用紙pがニップ部Nを通るタイミングよりも、上述の応答時間だけ遅延する。そこで、本発明においては以下で説明する処理を行う。
図6は、本発明に係る定着部50の動作を示すフローチャートである。ステップS1からステップS6までは、応答時間を算出するための試験的な処理であり、トナー像の転写および定着は行われない。ステップS7からステップS10においては、計測された応答時間を用いて、トナー像の転写および定着が行われる。以下の処理は、例えば画像形成装置1の電源が投入されたことを契機として開始される。画像形成装置1の電源が投入されると、タイミング制御部503は、以下の処理を開始する前に、導電発熱層512の温度を取得する。タイミング制御部503は、50msのインターバルで温度センサ504から導電発熱層512の温度Tgを取得し、温度ToとしてRAMに記憶する。温度Toは温度変化を判断する基準となる温度であり、例えば1周期前(50ms前)の温度Tg、または1周期以上前の複数回の温度Tgの平均値である。
ステップS1において、タイミング制御部503は、開始信号を電力制御部502に出力する。このとき、タイミング制御部503は、開始信号を出力した出力時刻toをRAMに記憶する。開始信号が入力されると、電力制御部502は、電源501に、電力の供給を開始させるための制御信号を出力する(ステップS2)。電源501から電力が供給されると、IHヒータ53は、導電発熱層512を誘導加熱する。誘導加熱により、導電発熱層512の温度は上昇する。
ステップS3において、タイミング制御部503は、温度センサ504から導電発熱層512の温度Tgを取得する。タイミング制御部503は、50msおきに温度Tgを取得する。温度センサ504から温度を取得すると、タイミング制御部503は、温度TgをRAMに記憶する。また、タイミング制御部503は、新たに取得した温度Tgに基づいて、温度Toを更新する。
ステップS4において、タイミング制御部503は、温度センサ504から取得した温度Tgが温度Toから決められた範囲を超えて変化しているか否かを判断する。具体的には、タイミング制御部503は、温度Tgおよび温度ToをRAMから読み出し、温度Tgが温度Toよりも決められたしきい値Tth(例えば2℃)以上高いかを判断する。温度が決められた範囲を超えて変化していると判断された場合(ステップS4:YES)、タイミング制御部503は、処理をステップS5に移行する。このとき、タイミング制御部503は、温度が決められた範囲を超えて変化していると判断した時刻txをRAMに記憶する。温度が決められた範囲を超えて変化していないと判断された場合(ステップS4:NO)、タイミング制御部503は、ステップS3において新たに温度Tgを取得する。
ステップS5において、タイミング制御部503は、停止信号を電力制御部502に出力する。停止信号が入力されると、電力制御部502は、電源501に、電力の供給を停止させるための制御信号を出力する。電源501からの電力の供給が停止されると、IHヒータ53は、導電発熱層512の誘導加熱を停止する。その結果、導電発熱層512の温度は低下し、導電発熱層512の温度は温度Toに戻る。
ステップS6において、タイミング制御部503は、応答時間tR(決められた時間の一例)を算出する。タイミング制御部503は、出力時刻toと時刻txとをRAMから読み出し、応答時間tRを算出する。
図7は、応答時間tRを示す図である。電力Pは、電源501から供給される電力を示す。温度Tは、導電発熱層512の温度を示す。横軸は時間を示す。開始信号が出力された出力時刻toにおいて、電源501はオフの状態(電力の供給をしていない状態)にあり、導電発熱層512の温度はToである。出力時刻toに開始信号が出力されると、時間td経過後に電源501からIHヒータ53への電力の供給が開始される(電力オン)。IHヒータ53に電力が供給されると、導電発熱層512の温度は上昇する。電力Pの大きさは、導電発熱層512の最高温度Tmが、定着温度よりも大きくなるような値に設定されている。
タイミング制御部503は、例えば50msおきに導電発熱層512の温度Tgを取得する。また、取得した温度Tgを用いて、導電発熱層512の温度が変化しているか判断する。図7では、タイミング制御部503は、時刻t10および時刻t11に温度Tgが温度Toから決められた範囲を超えて変化しているか否かを判断している。時刻t10において、導電発熱層512の温度は変化していないと判断される(ステップS4:NO)。時刻t11において、導電発熱層512の温度は最高温度Tmに達しており、導電発熱層512の温度が決められた範囲を超えて変化していると判断される(ステップS4:YES)。したがって図7では、時刻t11が、時刻txである。この例で導電発熱層512の熱容量はゼロであると仮定しているので、時刻txは、導電発熱層512の温度が定着温度に達した時刻と同義である。このとき、応答時間tRは、toからtxまでの経過時間により算出される。すなわち、応答時間tRは、以下の式(1)により算出される。
tR=tx−to ・・・(1)
温度の検出が決められたインターバルti(例えばti=50ms)で行われているため、現実の応答時間tdと、算出された応答時間tRとは、最大でtiの差がある。すなわち、
(tR−td)≦ti ・・・(2)
である。
このように、応答時間tRは、タイミング制御部503が開始信号を出力した時刻から、導電発熱層512の温度が定着温度に達したと判断された時刻までの時間である。タイミング制御部503は、算出した応答時間tRをRAMに記憶する。ステップS1からステップS6の処理により、用紙pにトナー像を定着させる処理(以下、定着処理という)が開始される前に予め応答時間tRが決められる。
再び図6を参照する。ステップS7において、タイミング制御部503は、定着処理が発生したか否かを判断する。定着処理の発生は、画像形成装置1のCPUからの信号により示される。定着処理が発生したと判断された場合(ステップS7:YES)、タイミング制御部503は、処理をステップS8に移行する。定着処理が発生していないと判断された場合(ステップS7:NO)、タイミング制御部503は、定着処理が発生するまで処理を待機する。
ステップS8において、タイミング制御部503は、用紙pがニップ部Nに到達する到達時刻taおよび用紙pがニップ部Nを通り抜ける通過時刻tpを予測する。タイミング制御部503は、位置センサ(図示略)から、用紙pの位置を示す情報を取得する。位置センサは、例えば搬送ロール30に設けられており、用紙pが搬送ロール30に到達する時刻および通過する時刻を出力する。タイミング制御部503は、位置センサから取得した用紙pの位置を示す情報に基いて到達時刻taおよび通過時刻tpを予測する。ステップS9において、タイミング制御部503は、開始信号および停止信号を出力する。タイミング制御部503は、到達時刻taよりも応答時間tRだけ前(ta−tR)のタイミングで開始信号を出力して、通過時刻tpよりも応答時間tRだけ前(tp−tR+ti)のタイミングで停止信号を出力する。なお、停止信号を出力するタイミングの最後の項(+ti)は、通過時刻まで確実に定着を行うために付加されている。この項が無いと、図7で説明したtdとtRとの差により、(tR−td)に相当する時間、定着が行われない可能性がある。
ステップS10において、タイミング制御部503は、次の定着処理があるか否かを判断する。次の定着処理がある場合(ステップS10:YES)、タイミング制御部503は、再び処理をステップS8へと移行する。次の定着処理がない場合(ステップS10:NO)、タイミング制御部503は、処理を終了する。
図8は、定着処理において、用紙pがニップ部Nを通る時間と導電発熱層512の温度上昇との関係を示すタイミングチャートである。電源501から供給される電力Pの波形は方形波で示されており、電源501から供給される電力は、オンとオフとが切り替わる。温度Tは、電力のオンとオフとの切り替えに伴って、最高温度Tmと、定着温度よりも低い温度Toとが切り替わる。図8では、4枚の用紙pについて定着処理が行われる様子を示している。用紙pにおける矢印は、それぞれの用紙pがニップ部Nを通る時間を示す。4枚の用紙pは、それぞれ、時刻t1からt2まで、時刻t3からt4まで、時刻t5からt6まで、時刻t7からt8までの間にニップ部Nを通る。すなわち、用紙pの到達時刻taは、t1、t3、t5、およびt7であり、通過時刻tpは、t2、t4、t6、およびt8である。この図において、タイミング制御部503は、到達時刻t1、t3、t5、およびt7よりも応答時間tRだけ前の時刻tjに開始信号を出力する。その結果、到達時刻t1、t3、t5、およびt7までに電源501からの電力の供給はオンになり、温度Tは最高温度Tmに変化する。また、タイミング制御部503は、通過時刻t2、t4、t6、およびt8よりも応答時間tRだけ前の時刻tkに停止信号を出力する。その結果、通過時刻t2、t4、t6、およびt8が過ぎると電源501からの電力の供給は、オフになり、温度Tは温度Toに変化する。用紙pがニップ部Nを通る時刻t1からt2まで、時刻t3からt4まで、時刻t5からt6まで、時刻t7からt8までの間の温度Tは最高温度Tmであるので、トナー像は用紙pに定着する。また、用紙pがニップ部Nを通っていない時刻t2からt3まで、時刻t4からt5まで、時刻t6からt7までの間は、電源501からの電力の供給がオフになる期間が生じる。そのため、用紙間でも電力の供給を続ける場合と比較して電力の消費は低減される。
(変形例)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下で説明する変形例のうち、2つ以上のものが組み合わされて用いられてもよい。
(1)変形例1
上述の実施形態においては、定着ベルト51の熱容量がゼロという理想的な状態を仮定して説明した。この点について、実際は、定着ベルト51の熱容量がゼロではなく、温度Tの時間変化は完全な方形波にはならない。すなわち、IHヒータ53に電力が供給されてから導電発熱層512の温度が最高温度Tmに達するまでにはタイムラグが生じる。このタイムラグを考慮する場合、応答時間tRの算出方法は、上述の実施形態に記載したものに限らない。
図9は、変形例1に係る応答時間tRを示した図である。出力時刻toに開始信号が出力され、時間td経過後に電源501からの電力が供給される点は図7と同様である。電力が供給されると、導電発熱層512の温度は上昇しはじめる。このとき、定着ベルト51は熱容量を有しているため、上述の通り、温度Toから最高温度Tmに達するまでにはタイムラグtLが生じている。図9では、タイミング制御部503は、時刻t20および時刻t21に温度Tgが温度Toから変化しているか否かを判断している。時刻t20において、導電発熱層512の温度はToであり、変化していないと判断される(ステップS4:NO)。時刻t21において、導電発熱層512の温度は温度T1である。この例で、(T1−To)≧Tthであり、導電発熱層512の温度は温度Toから決められた範囲を超えて変化していると判断されるものとする(ステップS4:YES)。したがって図9では、時刻t21が、時刻txである。タイミング制御部503は、応答時刻tRを予測する。応答時刻tRの予測は、例えば、時刻to、時刻tx、温度To、および温度Tg(図9では、温度T1)を用いて行われる。具体的には、タイミング制御部503は、導電発熱層512の温度の時間変化を示す予め定められた式に時刻to、時刻tx、温度To、および温度Tgを代入することにより、応答時刻tRを予測する。タイミング制御部503は、上述の実施形態において説明したタイミングで開始信号および停止信号を出力する。
図10は、変形例1における定着処理を示すタイミングチャートである。この図において、タイミング制御部503は、到達時刻t1、t3、t5、およびt7よりも応答時間tRだけ前の時刻tjに開始信号を出力する。開始信号が出力されると、到達時刻t1、t3、t5、およびt7よりもtL前の時刻に電源501からの電力の供給はオンになる。電力の供給がオンになると、導電発熱層512の温度TはtLの間に最高温度Tmに達する。その結果、到達時刻t1、t3、t5、およびt7に導電発熱層512の温度Tは最高温度Tmに達する。また、タイミング制御部503は、通過時刻t2、t4、t6、およびt8よりも応答時間tRだけ前の時刻tkに停止信号を出力する。停止信号が出力されると、通過時刻t2、t4、t6、およびt8に電源501からの電力の供給はオフになる。電力の供給がオフになると、導電発熱層512の温度TはtLの間に温度Toに変化する。なお、変形例1においては、導電発熱層512の温度低下の時間的変化の割合が、温度上昇の時間的変化の割合と同じである場合を仮定している。このように、定着ベルト51が熱容量を有する場合であっても、用紙間で電力の供給を続けるときと比較して電力の消費は低減される。
(2)変形例2
定着ベルト51の熱容量を考慮する場合において、応答時間tRの算出方法は、変形例1で示した方法に限られない。応答時間tRは、導電発熱層512が最高温度Tmに達するまでの時間を直接測定することにより算出されてもよい。この場合、図6のステップS4において、タイミング制御部503は、温度センサ504から取得した温度Tgが最高温度Tmに達しているか否かを判断する。
(3)変形例3
実施形態では開始信号を出力した場合における応答時間tRを算出して、当該応答時間tRを、開始信号を出力する場合と、停止信号を出力する場合の両方に適用した。この点、電力の供給をオフにするときに適用する応答時間tRは、電力の供給をオンにするときに適用する応答時間tRと異なっていても良い。例えば、導電発熱層512の温度低下の時間的変化の割合が、温度上昇の時間的変化の割合よりも小さい場合は、電力の供給をオフにするときに適用する応答時間tRが、電力の供給をオンにするときに適用する応答時間tRよりも長くてもよい。またこれとは逆に、電力の供給をオフにするときに適用する応答時間tRが、電力の供給をオンにするときに適用する応答時間tRよりも短くてもよい。
(4)変形例4
応答時間tRは、開始信号を出力した場合と、停止信号を出力した場合とのそれぞれについて計測されてもよい。停止信号を出力した場合の応答時間tRとは、例えば、タイミング制御部503が停止信号を出力した時刻から、導電発熱層512の温度が温度Toから決められた範囲を超えて低下していると判断した時刻までの時間である。この場合、タイミング制御部503は、図6のステップS6において、開始信号に対応する応答時間tRと停止信号に対応する応答時間tRとを算出する。ステップS9において、タイミング制御部503は、到達時刻taよりも開始信号の応答時間tRだけ前のタイミングで開始信号を出力して、通過時刻tpよりも停止信号の応答時間tRだけ前のタイミングで停止信号を出力する。
(5)変形例5
定着処理中に応答時間が適用されるのは、開始信号と停止信号の両方に限らない。応答時間tRは、開始信号および停止信号のいずれかに適用されてもよい。例えば、応答時間tRは、開始信号に適用され、停止信号は通過時刻tpのタイミングで出力されてもよい。
(6)変形例6
応答時間tRの算出は、電源が投入されたことを契機として開始される場合に限らない。応答時間tRの算出は、定着処理が行われる前に行われていればいかなるときに行われてもよい。例えば、定着処理が繰り返して行われる場合に、定着処理どうしの間に応答時間tRが算出されてもよい。この場合、タイミング制御部503は、導電発熱層512を加熱しすぎることを防止するため、導電発熱層512が決められた温度よりも低いときに、応答時間trを算出することが好ましい。
(7)変形例7
応答時間tRの算出は、1回に限らない。応答時間tRは、複数回行われて更新されてもよい。例えば、ある定着処理と次の定着処理との間に応答時間tRが算出され、新たに算出された応答時間tRともとの応答時間tRとの差が予め定めた値を超えている場合に、応答時間tRが更新されてもよい。また、別の例で、応答時間tRの算出は、定着処理が行われている間に行われてもよい。この場合、タイミング制御部503は、開始信号を出力した時刻から、温度センサ504から予め定めた温度以上の温度を取得した時刻までの時間を計測し、応答時間tRを算出する。
(8)変形例8
本願発明において、電源501からの電力の供給がオフになるように制御されるタイミングは、用紙間に限られない。電源501からの電力の供給がオフになるように制御されるタイミングは、例えば、トナー像が転写されているイメージ領域どうしの間であってもよい。この場合、図3のステップS8において、タイミング制御部503は、到達時刻taとして用紙pのイメージ領域がニップ部Nに到達する時刻を、通過時刻tpとして用紙pのイメージ領域がニップ部Nを通過する時刻を取得する。
(9)変形例9
導電発熱層512を誘導加熱させる構成は図5に示したものに限定されない。例えば、タイミング制御部503の機能の全部または一部は、画像形成装置1の制御部が行ってもよい。
(10)変形例10
本発明は、画像形成装置や、前述の定着装置のコンピュータに図6で示した処理を実行させるためのプログラムとしても把握されてもよい。かかるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリ(フラッシュROMなど)などのコンピュータ読取り用の記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワーク経由でダウンロードされてもよい。
(11)変形例11
定着手段は、定着ベルト51に限定されない。定着手段は、高生産性を実現するために、例えば電磁誘導により加熱される蓄熱板を有する構成であってもよい。蓄熱板とは、感温磁性合金部材を材料に用いて、定着ベルト51の内周面に沿うように接触配置された部材である。蓄熱板は、IHヒータ53が生成する交流磁界における電磁誘導により熱を発生するように厚さや材質が調整されている。蓄熱板で発生した熱は、定着ベルト51に供給される。このように、蓄熱板が設けられることで、定着ベルト51が発生した熱に加えて蓄熱板が発生した熱で定着ベルト51を暖めるため、IHヒータ53による電磁誘導加熱の効率を高めながら定着ベルト51の温度低下を抑制し、高生産性を実現する定着装置が提供できる。
別の例で、定着ベルト51は、単一の材質からなる一層構成としてもよい。例えば、定着ベルト51を50μm程度の厚さのNi等の金属からなる一層として構成としてもよい。
さらに別の例で、定着手段は、ベルト状ではなくロール状であってもよい。
(12)その他の変形例
電力制御部502とタイミング制御部503とが行う処理は、一の制御部により行われてもよい。また、電力制御部502とタイミング制御部503の機能の全部または一部は、画像形成装置1の制御部により実現されてもよい。
1…画像形成装置、10…収容部、20…供給ロール、30…搬送ロール、40…転写部、41…感光体、42…転写ロール、50…定着部、60…排出ロール、100a…筐体、51…定着ベルト、511…基材層、512…導電発熱層、513…弾性層、514…表面離型層、52…加圧ロール、521…弾性体層、522…離型層、53…IHヒータ、54…回転軸、55…ホルダ、56…押圧パッド、57…ギヤ、58…支持体、70…駆動モータ、501…電源、502…電力制御部、503…タイミング制御部、504…温度センサ

Claims (5)

  1. 決められた搬送方向に搬送される記録媒体に発熱部の熱によりトナーを定着させる定着手段と、
    前記定着手段を加熱するための電力の供給を制御する電力制御手段と、
    前記定着手段との間に形成されたニップ領域において前記記録媒体を加圧する加圧手段と、
    前記記録媒体の前記搬送方向における先端が前記ニップ領域に到達する到達時刻よりも決められた時間前に、前記電力の供給を開始させるように前記電力制御手段を制御するタイミング制御手段と
    前記発熱部の温度を検知する温度検知手段とを有し、
    前記タイミング制御手段は、前記発熱部の温度を前記温度検知手段から取得し、
    前記決められた時間は、前記タイミング制御手段が前記電力制御手段を制御する信号を出力した出力時刻から、前記タイミング制御手段が前記発熱部の温度が基準となる温度から決められた範囲を超えて変化していると判断した時刻までの時間に応じて決められる
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記決められた時間は、前記定着手段によるトナーの定着が開始される前に予め決められる
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 記タイミング制御手段は、前記記録媒体の前記搬送方向における後端が前記ニップ領域を通り抜ける通過時刻よりも決められた時間前に、前記電力の供給を停止させるように前記電力制御手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 記発熱部を電磁誘導により発熱させる交流磁界を生成する磁界生成手段を有し、
    前記電力制御手段は、前記磁界生成手段への電力の供給を制御する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 録媒体にトナー像を転写する転写部と、
    前記転写部によりトナー像が転写された記録媒体にトナーを定着させる請求項1ないしのいずれか一項に記載の定着装置と
    を有する画像形成装置。
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