JP5909656B2 - 誘電体素子用基材とその製造方法、並びにこの誘電体素子用基材を用いた圧電体素子 - Google Patents

誘電体素子用基材とその製造方法、並びにこの誘電体素子用基材を用いた圧電体素子 Download PDF

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Description

本発明は、電気機械変換機能を有する圧電体素子とそれに用いる誘電体素子用基材およびその基材の製造方法に関する。
近年、マイクロマシンに代表されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスは、AV機器や車等に広く搭載され、快適、安全、安心の実現に欠かせないものとなっている。例えば、車両の姿勢制御やデジタルカメラの手振れ補正に必要な角速度センサ、インクジェットプリンタのプリントヘッド、プロジェクタの投影エンジン等、すでに我々の身近なところにMEMSデバイスは応用されている。これらのデバイスに必須の要素技術の一つが圧電薄膜である。圧電薄膜は、力を加えると電荷を発生する材料であり、また逆に、電界を印加すると歪みが発生する材料である。
圧電薄膜材料の代表例としては、優れた圧電特性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(以下、PZT)薄膜が有名である。PZTはペロブスカイト型構造を有するPbZrOとPbTiOの固溶体であり、その一般式はPb(Zr,Ti1−x)O(0<x<1)である。PbZrOのZrをTiに置換していくと、Zr/Ti=53/47付近で結晶系が菱面体晶から正方晶へと転移する。この相境界はモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)と呼ばれ、この付近では比誘電率、圧電定数等の物理定数が極大となることが知られている。
また、PZT薄膜ではその配向方向により物理定数が異なる。すなわち、PZT薄膜は電界印加に対する歪みの発生に異方性を有し、分極軸と呼ばれる軸方向に電界を印加することで、歪みが大きくなる。正方晶系のPZT薄膜においては、結晶格子の長手軸であるc軸方向((001)方向)が分極軸であり、この方向に結晶格子の向きを揃える(配向制御と呼ぶ)ことで高い圧電定数を示す。また、圧電定数のリニアリティ(印加電界に対する変位量の比例性)も良好である。
PZT薄膜の作製には、蒸着法、スパッタリング法、CVD法(Chemical Vapor Deposition)に代表される気相成長法、もしくはCSD法(Chemical Solution Deposition)に代表される液相成長法が用いられている。なかでも、CSD法は、非真空プロセスであることから低コスト化を実現できる。さらに、分子レベルで均質な前駆体溶液を調製することにより組成制御が容易であり、スピンコート法を適用することで面内均一性(組成、膜厚)を高めることができる。そのため再現性や大面積基板への成膜適用性といった特徴を有する。
半導体プロセスとの整合性を考慮して、PZT薄膜は通常、Pt(111)の下部電極層が形成されたSi基板上に形成される。しかしながらPt(111)の下部電極層上では、PZT薄膜は(111)方向に配向するため、Pt(111)の下部電極層上にPZT薄膜の配向を制御する配向制御層が成膜される。配向制御層としては、PZTの(001)面と格子マッチングが良好なLaNiO(以下、LNOと記す)薄膜等が検討されている。また、LNO薄膜は、ペロブスカイト型導電性酸化物であるため、電極としての機能も有する。このようなLNO薄膜を配向制御層兼下部電極層として利用することにより、Si等の単結晶以外の様々な基板上に、結晶配向性の良好なPZT系薄膜を成膜することができる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
特許第3127245号公報
本発明は、圧電体層や下部電極層を形成した際に組成ずれを生じることなく、反りの小さな誘電体素子用基材およびそれを用いた圧電体素子を提供することを目的とする。
本発明の誘電体素子用基材は、基板と、拡散層と、第1隔離層と、下部電極層と、を有する。基板は第1金属元素と第2金属元素とを含む。拡散層は基板上に設けられ、第1隔離層は拡散層上に、拡散層と一体に設けられている。下部電極層は第1隔離層の、拡散層と反対側に設けられ、第1隔離層によって拡散層と隔離されている。拡散層は、第1隔離層と同じ組成材料に対し、基板から第1金属元素と第2金属元素とを拡散させて形成されている。第1隔離層は第1金属元素と第2金属元素とを含まない。拡散層の熱膨張係数は、基板から第1隔離層に向かって単調減少している。また本発明の圧電体素子は上記誘電体素子用基材と、下部電極層上に設けられた圧電体層と、圧電体層上に設けられた上部電極層とを有する。
このように基板から第1隔離層に向かって熱膨張係数を単調減少させることで、基板からの熱応力を緩和することができる。そのため、基板の反りを低減することができる。同時に、基板に含まれる金属元素が下部電極層へ拡散することを抑制することができる。
図1は本発明の実施の形態1における圧電体素子の構造の一例を示す断面図である。 図2は本発明の実施の形態1における圧電体層のX線回折パターンのうち、2θが10°以上、60°以下の範囲を示す図である。 図3は本発明の実施の形態1における圧電体層のX線回折パターンのうち、2θが93°以上103°以下の範囲を示す図である。 図4は本発明の実施の形態1における圧電体素子の、深さ方向における元素分析結果を示す図である。 図5は本発明の実施の形態2における圧電体素子の構造の一例を示す断面図である。
基板上に直接、下部電極層であるLNO薄膜を形成する従来の構成では、基板に含まれる元素が下部電極層および圧電体層へ拡散しやすい。その結果、圧電体層の組成がずれ、これに伴い圧電素子の特性が低下する場合がある。また、基板と下部電極層との間に拡散防止層を形成した場合、基板と拡散防止層の熱膨張係数の差のために、温度変化すると基板が反る場合がある。
以下の実施の形態ではこれらの課題を解決する誘電体素子用基材とそれを用いた圧電素子について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧電体素子の構造の一例を示す断面図である。圧電体素子1は、誘電体素子用基材5と、誘電体素子用基材5の主面に順次積層された圧電体層6と上部電極層7とで構成されている。誘電体素子用基材5は、一対の対向する主面を有する基板2と、基板2の少なくとも一方の主面上に、順次積層された拡散層3Aと、第1隔離層3と、下部電極層4とで構成されている。すなわち、圧電体層6は下部電極層4に積層されている。
このように誘電体素子用基材5は、基板2と、拡散層3Aと、第1隔離層3と、下部電極層4とを有する。拡散層3Aは基板2上に設けられ、第1隔離層3は拡散層3A上に設けられている。下部電極層4は第1隔離層3の、拡散層3Aと反対側に設けられている。
基板2は第1金属元素と第2金属元素とを含む。例えば、第1金属元素として鉄、第2金属元素としてクロムを含むステンレスを基板2として用いることができる。拡散層3Aは、第1隔離層3と同じ組成材料に対し、基板2から第1金属元素と第2金属元素とを拡散させて形成されている。一方、第1隔離層3は第1金属元素と第2金属元素とを含んでいない。拡散層3Aはこのように第1隔離層3を形成する単一層の基板2側に第1金属元素と第2金属元素とを拡散させて形成されるため、第1隔離層3と一体に設けられている。拡散層3Aは、基板2との境界に層状に設けられており、基板2の主面の一部または全面を覆っている。また第1隔離層3は拡散層3Aと下部電極層4とを隔離している。
基板2から第1隔離層3に向かう方向において、拡散層3Aの第1金属元素の濃度勾配と第2金属元素の濃度勾配とは異なっている。そのため拡散層3Aの熱膨張係数は、基板2から第1隔離層3に向かって単調減少している。
以下、各要素の材料について詳細に説明する。基板2の材料として、圧電体層6よりも熱膨張係数が大きいものが選択される。すなわち、基板2として鉄やクロムを主成分とするステンレスや、ニッケルやコバルト、モリブデンなどを含む特殊鋼や合金を用いることができる。以下の説明では鉄とクロムを含むステンレスを基板2として用いた例について説明する。
第1隔離層3は基板2と下部電極層4とを絶縁するとともに、拡散層3Aに拡散した金属元素が下部電極層4に達するのを防いでいる。したがって第1隔離層3は、絶縁材料で構成されている。例えばシリコン酸化物を主成分とする材料で構成されている。本実施の形態では、第1隔離層3としてシリコン酸化物(SiO:0<x≦2)を用いているが、シリコン酸化物を窒化したシリコン窒化膜(SiON)等を選択してもよい。
拡散層3Aは、第1隔離層3と同じ組成の材料に、基板2に含まれる少なくとも二種の金属元素が拡散して形成されている。これらの元素は基板2側から第1隔離層3側に向かって減少する濃度勾配を有している。基板2としてステンレスを用いた場合、拡散層3Aに拡散した元素は、鉄およびクロムとなる。熱膨張係数についてはクロムに対して鉄のほうが大きい。
一方、イオン化傾向では逆に鉄に対してクロムのほうが大きい。したがって、拡散層3Aでは、イオン化傾向の差から、鉄とクロムの拡散量は異なり、クロムの拡散量が大きくなる。そのため、基板2側では鉄の比率が大きく、第1隔離層3側に向かうにつれてクロムの比率が大きくなる。すなわち、基板2から第1隔離層3に向かう方向において、クロムの拡散距離が鉄の拡散距離より大きい。その結果、基板2側では熱膨張係数が大きく、第1隔離層3側に向かうにつれて熱膨張係数は小さくなる。
他の元素の組合せを選択する場合は、上記のように熱膨張係数とイオン化傾向を考慮して選択すればよい。すなわち、相対的に熱膨張係数が大きくてイオン化傾向が小さい元素と、逆に熱膨張係数が小さくかつイオン化傾向が大きい元素を組み合わせると同様の効果が得られる。
下部電極層4はLNOを主成分とする材料で形成されている。LNOはR3cの空間群を持ち、菱面体に歪んだペロブスカイト型構造を有する。具体的には菱面体晶系についてはa=5.461Å(a=ap)、α=60°、擬立方晶系についてはa=3.84Åである。300KにおけるLNOの抵抗率は1×10−3(Ω・cm)である。このようにLNOは金属的電気伝導性を有する酸化物であって、温度を変化させても金属から絶縁体へ転移が起こらない。
LNOを主成分とする材料としては、ニッケルの一部を他の金属で置換した材料も含まれる。上記他の金属には、鉄、アルミニウム、マンガン、そしてコバルトからなる群から選択された少なくとも1種の金属が含まれる。例えば、LaNiO−LaFeO、LaNiO−LaAlO、LaNiO−LaMnO、LaNiO−LaCoO等を挙げることができる。また、必要に応じて、二種以上の金属で置換したものを用いることもできる。
圧電体層6は菱面体晶系または正方晶系の(001)面配向のPZTで形成されている。PZTの組成は、正方晶系と菱面体晶系との相境界(モルフォトロピック相境界)付近の組成である。例えばZr/Ti=53/47である。PZTの組成は、Zr/Ti=53/47に限らず、30/70≦Zr/Ti≦70/30であればよい。また、圧電体層6の構成材料は、PZTのみならず、PZTを主成分とし、Sr、Nb、そしてAlからなる群から選択された少なくとも一種の金属を微量添加したものも含まれる。
上部電極層7には、金属や合金、導電性金属酸化物等の導電性材料であれば特に限定なく用いることができる。典型的には金を用いている。
次に、誘電体素子用基材5の製造方法について説明する。まず、基板2上に、拡散層3Aのベース材料層と第1隔離層3である中間層を形成する。そのために、例えば、中間層を形成するための前駆体溶液をスピンコート法により塗布することで前駆体膜を形成する。中間層としてシリコン酸化物を形成する場合には、前駆体溶液としてテトラエトキシシラン(Si(OC)を主成分とする溶液を用いる。これ以外に、メチルトリエトキシシラン(CHSi(OC)やペルヒドロポリシラザン(SiHNH)等を主成分とする前駆体溶液を用いてもよい。このようなシリコン酸化物前駆体溶液をスピンコート法により基板2の主面に塗布する。スピンコートを行う条件は、例えば、回転数2500rpmで30秒である。
その後、例えば150℃で10分間加熱して塗布膜を乾燥する。この操作により塗布膜(前駆体膜)中の物理吸着水分を除去する。このときの温度は100℃を超えて200℃未満であることが望ましい。200℃以上では前駆体膜中の残留有機成分の分解が開始され、水分除去と並行に起きると膜が粗雑になる。また、作製した中間層中に水分が残留するのを防止するためには100℃を超えた温度で乾燥することが好ましい。続いて500℃で10分間加熱することにより、残留有機物を熱分解し、膜を緻密化する。
この前駆体溶液を基板2上に塗布し、乾燥して緻密化するまでの一連の操作を、所望の膜厚になるまで複数回繰り返すことにより、中間層を形成する。ここで、500℃で熱処理する際に、基板2の構成元素である鉄、クロムを中間層に拡散させることにより、拡散層3Aを形成する。その際、鉄とクロムのイオン化傾向の差を利用することにより、拡散層3A中に鉄およびクロムの濃度勾配ができる。すなわち、鉄に比べ、クロムのイオン化傾向が高いため、クロムの方が中間層の比較的上層まで拡散する。鉄とクロムの熱膨張係数を比べると、鉄の方が大きいため、基板2から第1隔離層3に向かって熱膨張係数が単調減少している領域である拡散層3Aが形成される。
なお上記説明では、中間層であるシリコン酸化物層はCSD法で形成されるが、作製方法はCSD法に限定されない。前駆体薄膜を基板2上に形成し、加熱により中間層を構成する材料を緻密化する方法であれば拡散層3Aを形成することができる。
ここで、中間層の膜厚は、0.20μm以上であることが望ましく、また、0.95μm以下であることが望ましい。膜厚が0.20μmより小さい場合は、基板2の構成元素である鉄とクロムが、中間層の全体に拡散して中間層全てが拡散層3Aとなる可能性がある。この場合、クロム、もしくはクロムと鉄とが下部電極層4にまで達してしまう。鉄やクロムが下部電極層4に拡散すると、LNOの結晶性が低下する。なお、下部電極層4に鉄やクロムが達するのを確実に防止するには、中間層の膜厚は、0.30μm以上であることがさらに好ましい。一方、膜厚が0.95μm以上より大きい場合、中間層に割れや欠け、マイクロクラック等が入ってしまう可能性がある。
次に、中間層の上に、下部電極層4を形成する。以下にCSD法を用いて下部電極層4をLNOで形成する方法の一例について説明する。
LNO前駆体溶液の出発原料としては、硝酸ランタン六水和物(La(NO・6HO)と酢酸ニッケル四水和物(CHCOO)Ni・4HO)を用いる。溶媒としては、2−メトキシエタノールと2−アミノエタノールを用いることができる。2−メトキシエタノールはわずかに水分を含んでいるため、あらかじめ平均孔径0.3nmのモレキュラーシーブを用いて水分を除去してから用いるのが望ましい。
まず、硝酸ランタン六水和物を、加熱により無水化した後、2−メトキシエタノールを加えて、室温で攪拌することで、硝酸ランタンを溶解させる。このようにして溶液Aを調製する。一方、酢酸ニッケル四水和物を、加熱により無水化した後、2−メトキシエタノールおよび2−アミノエタノールを加え、還流処理によりニッケル前駆体溶液(溶液B)を作製する。この溶液A、溶液Bを混合して攪拌することにより、LNO前駆体溶液を調製する。
次に、このLNO前駆体溶液を中間層の上にスピンコート法を用いて塗布し、LNO前駆体膜を形成する。塗布条件は、回転数3500rpmで30秒である。その後、中間層の上に塗布したLNO前駆体膜を例えば150℃で10分間加熱して乾燥する。乾燥条件は、中間層を形成する際の塗布膜の場合と同様である。すなわち、乾燥温度は100℃を超え、200℃未満であることが望ましい。その後、例えば350℃で10分間加熱して、残留有機物を熱分解する。熱分解時の温度は200℃以上、500℃未満であることが望ましい。500℃以上では、乾燥したLNO前駆体膜の結晶化が大きく進行する。一方、200℃未満では、作製したLNO下部電極層の膜中へ有機成分が残留する可能性がある。
以上説明したLNO前駆体溶液を中間層の上に塗布し、乾燥、熱分解する手順を、LNO前駆体膜の厚さが所望の値になるまで複数回繰り返す。その後、急速加熱炉(Rapid Thermal Annealing、以下、RTA炉と記す)を用いてこの中間物を急速加熱し、その後冷却して、LNO前駆体膜を結晶化する。結晶化処理の条件は700℃で5分、昇温速度200℃/minである。なお、結晶化温度は500℃以上、750℃以下が望ましい。上述の手順を経て、(100)面方向に高配向したLNOで構成された厚さ200nmの下部電極層4を作製する。なお、LNOで構成された下部電極層4は、スパッタリング法等の気相成長法や、水熱合成法等の種々の公知の成膜方法で作製してもよい。
次に、この誘電体素子用基材5を用いて圧電体素子1を形成する方法について説明する。まず圧電体層6となるPZTの出発原料としては、酢酸鉛(II)三水和物(Pb(OCOCH・3HO)、チタンイソプロポキシド(Ti(OCH(CH)およびジルコニウムノルマルプロポキシド(Zr(OCHCHCH)を用いる。溶媒として、エタノールを用いる。含有水分による金属アルコキシドの加水分解を防止するため、あらかじめ脱水処理した無水エタノールを用いるのが望ましい。
まず、酢酸鉛(II)三水和物を加熱により無水化した後、無水エタノールを加えて、還流することにより、Pb前駆体溶液を調製する。
一方、チタンイソプロポキシドとジルコニウムノルマルプロポキシドとを混合し、無水エタノールを加えて溶解し、78℃で4時間還流するにより、Ti−Zr前駆体溶液を調製する。Zr/Ti比は、例えば、モル比がTi/Zr=47/53となるように秤量する。このTi−Zr前駆体溶液をPb前駆体溶液に混合する。このとき、Pb成分を化学量論組成(Pb(Zr0.53,Ti0.47)O)に対し20mol%過剰にする。この組成に調整することで、結晶化アニール時の鉛成分の揮発による不足分を補う。この混合溶液を78℃で4時間還流し、安定化剤としてアセチルアセトンを金属陽イオンの総量に対して0.5mol当量加え、さらに78℃で1時間還流することでPZT前駆体溶液を調製する。
次に、このPZT前駆体溶液を下部電極層4の上にスピンコート法により塗布する。塗布条件は、回転数2500rpmで30秒である。その後、下部電極層4の上に塗布したPZT前駆体膜を例えば115℃で10分間加熱して乾燥する。乾燥条件は、中間層を形成する際の塗布膜の場合と同様でもよい。その後350℃で10分間加熱して、残留有機成分を熱分解する。乾燥温度、熱分解温度の好ましい範囲はLNO前駆体膜を形成する場合と同様である。すなわち、乾燥温度は100℃を超え、200℃未満であることが望ましい。熱分解時の温度は200℃以上、500℃未満であることが望ましい。
以上説明したPZT前駆体溶液を下部電極層4の上に塗布し、乾燥、熱分解する手順を、PZT前駆体膜の厚さが所望の値になるまで複数回繰り返す。その後、RTA炉を用いてPZT前駆体膜を結晶化する。結晶化処理の条件は550℃で5分、昇温速度200℃/minである。結晶化温度の好ましい範囲は500℃以上、750℃未満である。750℃以上では、PZT前駆体膜の膜中に含まれるPbが蒸発することにより不足し、結晶性が低下する。以上の手順により、(001)面もしくは(100)面方向に高配向したPZTで構成された圧電体層6を作製する。
なお以上の説明では、所望の厚さを有する圧電体層6を形成するために、前駆体溶液を複数回塗布し、熱分解を繰り返した後に前駆体膜を結晶化しているが、前駆体溶液塗布から結晶化までの手順を繰り返してもよい。
CSD法を用いて圧電体層6を形成する場合、成膜時に結晶化処理を行っている。PZTは高温で結晶化することから、室温までの冷却時に、基板2と圧電体層6との熱膨張係数の差により圧縮応力が残留する。基板2として、例えば、JIS G4308で規定されるフェライト系ステンレス鋼のSUS430を用いた場合、SUS430の熱膨張係数が105×10−7/℃である。なおSUS430は国際規格ISO15510ではISOナンバー4016−430−00−I、記号X6Cr17に相当し、鉄を主成分とし、クロムを16〜18重量%含んでいる。PZTの熱膨張係数は79×10−7/℃であり、SUS430の熱膨張係数の方がこれより大きいため、圧電体層6には面内の方向に圧縮応力が残留する。
最後に、圧電体層6の上にイオンビーム蒸着法により、金などで上部電極層7を形成する。上部電極層7の形成方法はイオンビーム蒸着法に限るものではなく、例えば、抵抗加熱蒸着法、スパッタリング法等を用いても良い。
ここで、圧電体素子1の積層方向の元素分析結果について、図4を参照しながら説明する。図4は圧電体素子1の深さ方向における元素分析結果を示す図であり、圧電体素子1の積層方向において基板2から拡散した金属元素の濃度勾配を示している。
元素分析にはEDX(Energy Dispersive X−ray Spectrometry)を用い、鉄およびクロムを検出している。図4は、この測定結果を用いて、横軸に圧電体層6の表面から基板2へ向かう方向の距離を、縦軸に各検出元素の相対強度比をプロットし、グラフ化して作成している。
図4より、ステンレス製の基板2上に形成されたシリコン酸化物で構成された中間層の基板2寄りの部分には、基板2から拡散した鉄、クロムが含まれていることがわかる。この部分が拡散層3Aである。また、鉄よりもクロムの方が、より中間層の下部電極層4に近い領域まで拡散していることが確認できる。したがって、拡散層3Aと第1隔離層3で構成された一体層の熱膨張係数は、基板2から下部電極層4に向かって小さくなっている。
一方、中間層と下部電極層4との界面を含む領域には鉄、クロムはともに存在していない第1隔離層3が存在する。つまり、基板2上に中間層を形成することにより、LNO層である下部電極層4やPZTで構成された圧電体層6への鉄、クロムの拡散が抑制されている。なお、CrとLaの特性X線のエネルギーが重なっている。そのため、LNO層内でCrが検出されているように見えるのは、LNO層の構成元素のLaに基づいている。
なお図4において、拡散層3Aは、鉄とクロムとを含む、基板2寄りの領域と、鉄を含まずクロムを含む、第1隔離層3寄りの領域とを有している。このように拡散層3Aは2種の領域(層)で構成されていてもよく、鉄とクロムとが濃度勾配を有して含まれた単一層で構成されていてもよい。前者の場合でも、拡散層3A全体としては鉄とクロムとを含んでいる。
次に、圧電体素子1の結晶性を評価した結果を図2および図3に示す。図2は圧電体層6のX線回折パターンのうち、2θが10°以上、60°以下の範囲を示す図である。また、図3は同様に2θが93°以上、103°以下の範囲を示す図である。
図2より、圧電体層6は、PZT(001)/(100)方向のみに選択配向していることがわかる。また、図3より、圧電体層6は、(004)面と(400)面のピークが分離しており、(400)面に対する(004)面のピークが大きいことがわかる。よって、圧電体層6を構成するPZTは分極軸方向である(004)方向に選択配向していることがわかる。
また、圧電体素子1の残留分極(Remanent Polarization、以下、Pと記す)を評価した結果を(表1)に示す。
分極特性は圧電特性と比例することが知られており、一般的に分極値の大きい膜ほど、良好な圧電特性を示す。Pはラジアントテクノロジー社製の強誘電体テスタ(Precision LC)を用いて測定している。なお測定時の印加電圧は70V、測定周波数は1KHz、測定温度は室温である。なお比較として、基板2に代えて熱膨張係数がPZTよりも小さいSi(熱膨張係数:28×10−7/℃)の板を用いた場合の測定結果についても(表1)に示している。
Figure 0005909656
(表1)より、基板2にSUS430を用いた圧電体素子1の方が、基板にSiを用いた圧電体素子に比べ、Pの値が大きいことがわかる。以上の結果より、圧電体層6において、分極軸方向である(004)方向に選択配向させることにより、分極特性が向上することがわかる。なお、圧電体層6に圧縮応力を印加するためには、成膜の際に高温の状態で圧電体層6にかかる応力が開放されている必要がある。このため、圧電体層6の成膜にスパッタリング法等の気相成長法を用いる場合には、加熱を行わず、アモルファスの状態で膜を形成しておく必要がある。
次に、圧電体素子1の反りを評価した結果について説明する。圧電体素子1の反りは基板2の曲率半径Rにより評価している。曲率半径が大きいということは、反りが小さいことを示している。逆に、曲率半径が小さいということは、反りが大きいことを示している。
(表2)に、圧電体素子1の曲率半径の測定結果を示す。なお、比較として、チタン酸化物またはハフニウム酸化物で中間層を形成した圧電体素子について測定した結果も併せて(表2)に示す。
Figure 0005909656
(表2)より、シリコン酸化物で中間層を形成して作製した圧電体素子1の曲率半径の値が、チタン酸化物やハフニウム酸化物で中間層を形成した圧電体素子に比べて大きいことがわかる。つまり、シリコン酸化物で中間層を形成することにより、基板2の反りを低減することができる。前述のようにシリコン酸化物で形成された中間層には基板2から鉄、クロムが拡散し、拡散層3Aが形成される。そのため、基板2からの熱応力が緩和される。一方、チタン酸化物やハフニウム酸化物で形成された中間層には鉄、クロムが拡散しにくい。その結果、(表2)に示すような結果となっていると考えられる。
以上のように、基板2の上に、拡散層3Aと第1隔離層3を順次形成することで、成膜過程における基板2の反りを低減した誘電体素子用基材5を作製することができる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における圧電体素子の構造の一例を示す断面図である。圧電体素子11において、誘電体素子用基材15は、第1隔離層3と下部電極層4との間に第2隔離層8を有する。これ以外は、実施の形態1で説明した圧電体素子1、誘電体素子用基材5と同様の構造を有している。
第2隔離層8は、第1隔離層3よりも熱膨張係数が大きく、基板2の構成元素である鉄およびクロムの拡散を抑制する材料で構成されている。以下の説明では、ハフニウム酸化物で構成された第2隔離層8を用いている。しかしながら、第1隔離層3よりも熱膨張係数が大きく、基板2の構成元素である鉄およびクロムの拡散を抑制する機能を有するものであれば、ハフニウム酸化物に限定されない。例えば、チタニウム、アルミニウム、マグネシウム酸化物やこれらを主成分とする酸化物等を用いることができる。
以下に、ハフニウム酸化物で構成された第2隔離層8の形成方法の一例を説明する。まず、ハフニウムアルコキシドを酢酸イソペンチルに溶解させることによりハフニウム酸化物前駆体溶液を調製する。ハフニウムアルコキシドについては、ハフニウムテトラメトキシド(Hf(OCH)、ハフニウムテトライソプロポキシド(Hf[OCH(CH])等を用いればよい。そして第1隔離層3の上に、第2隔離層8としてハフニウム酸化物を形成するために、ハフニウム酸化物前駆体溶液をスピンコートにより塗布する。このハフニウム酸化物の前駆体溶液を第1隔離層3の上にスピンコートを行う条件は、回転数2500rpmで30秒である。
その後、150℃で10分間加熱して塗布膜を乾燥する。乾燥条件は、中間層を形成する際の塗布膜の場合と同様である。すなわち、乾燥温度は100℃を超え、200℃未満であることが望ましい。その後550℃で10分間加熱することにより、残留有機物を熱分解し、膜を緻密化する。
この前駆体溶液を第1隔離層3上に塗布し、乾燥して緻密化するまでの一連の操作を、所望の膜厚になるまで複数回繰り返すことにより、第2隔離層8を形成する。なお、ハフニウム酸化物で構成された第2隔離層8は、スパッタリング法等の気相成長法や、CVD法等の種々の公知の成膜方法を用いて形成してもよい。
(表3)は、実施の形態1および実施の形態2における圧電体素子の残留分極Pの値をまとめて示している。
Figure 0005909656
圧電体素子11では、シリコン酸化物で構成された第1隔離層3とLNOで構成された下部電極層4との間にハフニウム酸化物で構成された第2隔離層8が挿入されている。この構成では第2隔離層8の熱膨張係数が第1隔離層3の熱膨張係数より大きい。そのため、第2隔離層8を形成していない実施の形態1における圧電体素子1に比べ、圧電体層6へより大きな圧縮応力が印加され、圧電体層6の結晶配向性が向上している。その結果、(表3)に示すように、圧電体素子11のP値は、圧電体素子1に比べ、P値は大きくなっている。
このように、第1隔離層3と下部電極層4との間に、第2隔離層8をさらに設けることにより、圧電体層6へより大きな圧縮応力が印加することができ、より良好な分極特性を有する圧電体素子を作製することができる。
本発明によれば、基板の反りを抑制し、かつ、分極特性の高い圧電体層を有する圧電体素子を作製することができる。この圧電体素子は、各種電子機器に用いる角速度センサなどの各種センサ、圧電アクチュエータや超音波モータ等の各種アクチュエータおよび光スキャナや光スイッチ等の光学デバイス等の用途として有用である。
1,11 圧電体素子
2 基板
3 第1隔離層
3A 拡散層
4 下部電極層
5,15 誘電体素子用基材
6 圧電体層
7 上部電極層
8 第2隔離層

Claims (12)

  1. 第1金属元素と第2金属元素とを含む基板と、
    前記基板上に設けられた拡散層と、
    前記拡散層上に、前記拡散層と一体に設けられた第1隔離層と、
    前記第1隔離層の、前記拡散層と反対側に設けられ、前記第1隔離層によって前記拡散層と隔離された下部電極層と、を備え、
    前記拡散層は、前記第1隔離層と同じ組成材料に対し、前記基板から拡散された前記第1金属元素と前記第2金属元素とを含み
    前記第1隔離層は前記第1金属元素と前記第2金属元素とを含まず、
    前記拡散層の熱膨張係数は、前記基板から前記第1隔離層に向かって単調減少している、
    誘電体素子用基材。
  2. 前記基板から前記第1隔離層に向かう方向において、前記拡散層の前記第1金属元素の濃度勾配と前記第2金属元素の濃度勾配とが異なっている、
    請求項1記載の誘電体素子用基材。
  3. 前記第1金属元素は鉄であり、前記第2金属元素はクロムである、
    請求項1記載の誘電体素子用基材。
  4. 前記基板から前記第1隔離層に向かう方向において、クロムの拡散距離が鉄の拡散距離より大きい、
    請求項3記載の誘電体素子用基材。
  5. 前記第1隔離層はシリコン酸化物で形成されている、
    請求項1記載の誘電体素子用基材。
  6. 前記第1隔離層と前記下部電極層との間に設けられ、前記第1隔離層よりも大きな熱膨張係数を有するとともに、前記第1隔離層よりも前記第1金属元素と前記第2金属元素の拡散が小さい第2隔離層をさらに備えた、
    請求項1記載の誘電体素子用基材。
  7. 第1金属元素と第2金属元素とを含む基板上に中間層を形成するステップと、
    前記基板から前記第1金属元素と前記第2金属元素とを拡散させて、前記中間層内に前記基板に隣接する拡散層を形成するとともに、前記中間層の前記基板と反対側に前記第1金属元素と前記第2金属元素とを含まない第1隔離層を形成するステップと、
    前記第1隔離層の、前記拡散層と反対側に下部電極層を形成するステップと、を備え、
    前記拡散層の熱膨張係数が、前記基板から前記第1隔離層に向かって単調減少するように、前記拡散層を形成する、
    誘電体素子用基材の製造方法。
  8. 前記基板から前記第1隔離層に向かう方向において、前記第1金属元素の濃度勾配と前記第2金属元素の濃度勾配とが異なるように前記拡散層を形成する、
    請求項7記載の誘電体素子用基材の製造方法。
  9. 前記中間層を形成する際には、前記中間層を形成するための前駆体溶液を前記基板に塗布して前駆体膜を形成し、
    前記拡散層を形成する際には、加熱、冷却することで前記前駆体膜を結晶化させるとともに、前記基板から前記前駆体膜に前記第1金属元素と前記第2金属元素とを拡散させる、
    請求項7記載の誘電体素子用基材の製造方法。
  10. 前記第1金属元素は鉄であり、前記第2金属元素はクロムである、
    請求項7記載の誘電体素子用基材の製造方法。
  11. 請求項1記載の誘電体素子用基材と、
    前記誘電体素子用基材の前記下部電極層上に設けられた圧電体層と、
    前記圧電体層上に設けられた上部電極層と、を備えた、
    圧電体素子。
  12. 前記基板の熱膨張係数が、前記圧電体層の熱膨張係数よりも大きい、
    請求項11記載の圧電体素子。
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