JP5906880B2 - 色調整装置、色調整システムおよびプログラム - Google Patents

色調整装置、色調整システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、色調整装置、色調整システム、プログラムに関する。
特許文献1には、入力信号の色再現域を、より狭いデバイスの色再現域にマッピングする場合、入力信号およびデバイスの色再現域の共通領域を抽出し、入力信号の色再現域をデバイスの色再現域にマッピングする際に、入力信号の色再現域から共通領域を除いた非共通領域を、デバイスの色再現域から共通領域を除いた領域へマッピングするカラー処理装置が開示されている。
また特許文献2には、第1および第2の画像出力手段で表示される黒色の色空間上の値を差し引いた色空間から色変換パラメータを予め求め、第1の画像出力手段に出力される色空間上の画像データから第1の画像出力手段で表される黒色の色空間上の値を減算し、色変換パラメータを用いて色変換を行い、第2の画像出力手段で表示される黒色の色空間上の値を加算することによって、画像データの色変換を行う色補正処理方法が開示されている。
さらに特許文献3には、各出力デバイスの色再現領域全体まで使って入力デバイスの色データを出力デバイスの色データにマッピングするように工夫したので、マッピングされた色の再現領域が小さくなることがない画像処理方法が開示されている。
特開2003−153020号公報 特開2001−36758号公報 特開2011−155496号公報
ここで、複数の画像表示装置に画像を表示させたときに、それぞれの色表現がより近いことが望ましい。
請求項1に記載の発明は、画像を表示する複数の画像表示装置にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する色値取得部と、前記色値取得部により取得された色値から、前記画像表示装置の予め定められた特性値を導出する特性値導出部と、前記特性値導出部により導出された前記特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、当該第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する補正項目選択部と、前記補正項目選択部により選択された前記第1の入力画像信号用補正項目および前記第2の入力画像信号用補正項目について、複数の前記画像表示装置にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する目標特性値設定部と、前記目標特性値設定部により設定された前記目標特性値に前記特性値を補正するための補正係数を導出する補正係数導出部と、前記補正係数導出部により導出された補正係数を基に、複数の前記画像表示装置の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係を当該画像表示装置毎に作成する変換関係作成部と、を備えることを特徴とする色調整装置である。
請求項2に記載の発明は、前記入力画像信号を前記第1の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域と当該入力画像信号を前記第2の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域とを整合させる色域整合部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の色調整装置である。
請求項3に記載の発明は、前記目標特性値設定部は、前記画像表示装置が使用される頻度を反映した重み付けをして前記目標特性値を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の色調整装置である。
請求項4に記載の発明は、前記補正項目選択部は、前記第1の入力画像信号用補正項目として、前記画像表示装置にて黒色画像を表示させたときの輝度、当該画像表示装置にて白色画像を表示させたときの色温度、当該画像表示装置の色域形状、前記画像表示装置にて白色画像を表示させたときの輝度、当該画像表示装置にて黒色画像を表示させたときの色相および彩度の中から少なくとも1つを選択することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の色調整装置である。
請求項5に記載の発明は、前記色値取得部は、予め定められた画像を表示させたときの色値として、前記画像表示装置にて白色画像を表示したときの色値、当該画像表示装置にて黒色画像を表示したときの色値および当該画像表示装置にて主要色を表示したときの当該主要色の色値を取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の色調整装置である。
請求項6に記載の発明は、画像を表示する複数の画像表示装置と、複数の前記画像表示装置にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する色値取得部と、前記色値取得部により取得された色値から、前記画像表示装置の予め定められた特性値を導出する特性値導出部と、前記特性値導出部により導出された前記特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、当該第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する補正項目選択部と、前記補正項目選択部により選択された前記第1の入力画像信号用補正項目および前記第2の入力画像信号用補正項目について、複数の前記画像表示装置にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する目標特性値設定部と、前記目標特性値設定部により設定された前記目標特性値に前記特性値を補正するための補正係数を導出する補正係数導出部と、前記補正係数導出部により導出された補正係数を基に、複数の前記画像表示装置の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係を当該画像表示装置毎に作成する変換関係作成部と、を備えることを特徴とする色調整システムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、画像を表示する複数の画像表示装置にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する機能と、取得された色値から、前記画像表示装置の予め定められた特性値を導出する機能と、導出された前記特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、当該第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する機能と、選択された前記第1の入力画像信号用補正項目および前記第2の入力画像信号用補正項目について、複数の前記画像表示装置にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する機能と、設定された前記目標特性値に前記特性値を補正するための補正係数を導出する機能と、導出された補正係数を基に、複数の前記画像表示装置の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係を当該画像表示装置毎に作成する機能と、を実現させるプログラムである。
請求項8に記載の発明は、前記補正係数を導出する機能は、前記第1の入力画像信号用補正項目についての前記補正係数である第1の補正係数と、前記第2の入力画像信号用補正項目についての当該補正係数である第2の補正係数とを導出し、前記変換関係を前記画像表示装置毎に作成する機能は、前記第1の補正係数を基にした前記変換関係である第1の変換関係と、前記第2の補正係数を基にした当該変換関係である第2の変換関係とを作成することを特徴とする請求項7に記載のプログラムである。
請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、複数の画像表示装置に画像を表示させたときに、それぞれの色表現をより近くすることができる色調整装置が提供できる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、複数の画像表示装置に画像を表示させたときに、それぞれの色表現をさらに近くすることができる色調整装置が提供できる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、使用する頻度が高い画像表示装置により近い色表現で画像を調整することができる。
請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、色表現に影響を与えやすい特性値を使用して複数の画像表示装置の画像を調整することができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、予め定められた特性値が導出しやすくなる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、複数の画像表示装置に画像を表示させたときに、それぞれの色表現をより近くすることができる色調整システムが提供できる。
請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、複数の画像表示装置に画像を表示させたときに、それぞれの色表現をより近くすることができる機能をコンピュータにより実現できる。
請求項8の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、各画像表示装置について共通に作成される変換関係である第1の変換関係と、各画像表示装置毎に作成される変換関係である第2の変換関係を用いて色調整を行なうことができる。
本実施の形態が適用される色調整システムの全体構成例を示したものである。 端末装置のハードウェア構成を示した図である。 本実施の形態の色調整装置についての機能構成例を説明した図である。 色変換プロファイル作成部の機能構成例を説明した図である。 色変換プロファイル作成部の動作例について説明したフローチャートである。 第1の入力画像信号用補正項目および第2の入力画像信号用補正項目として選択されうる特性値を示した図である。 補正項目選択部により黒輝度が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部の目標特性値設定部が、この黒輝度について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。 補正項目選択部により色温度が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部の目標特性値設定部が、この色温度について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。 モニタで設定できる色温度の上限値と下限値の例を示した図である。 補正項目選択部により色域形状が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部の目標特性値設定部が、色域形状について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。 補正項目選択部により黒の色味が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部の目標特性値設定部が、この黒の色味について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。 本実施の形態の色調整装置についての機能構成例の他の場合を説明した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される色調整システム1の全体構成例を示したものである。
ここで図示した色調整システム1は、端末装置10a、10b、10c、10dと、端末装置10a、10b、10c、10dに接続されるネットワーク30とにより構成されている。なお以下の説明において、端末装置10a、10b、10c、10dをそれぞれ区別する必要がないときは、これを端末装置10と称することにする。また、図には、4つの端末装置10しか示していないが、5つ以上の端末装置10を設けてもよい。
端末装置10は、詳しくは後述するが、予め定められた画像を表示するモニタを有するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、PC(Personal Computer)を例示することができる。
ネットワーク30は、端末装置10同士の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)である。なお本実施の形態では、ネットワーク30は、必ずしも必要ではなく、端末装置10a、10b、10c、10dのそれぞれがいわゆるスタンドアローンであってもよい。
次に、端末装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、端末装置10のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、端末装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12、およびHDD(Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、端末装置10は、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)14と、ビデオメモリやディスプレイ等からなり、画像を表示する画像表示装置の一例であるモニタ15と、キーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。なおここでモニタ15は、PC用の液晶モニタやブラウン管モニタなどに限られるものではなく、プロジェクタやテレビ用の液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなども含む。またモニタ15は、1台の端末装置10について1つであるとは限らず複数備えられていてもよい。
ここで、モニタ15に表示される画像は、端末装置10aの各モニタ15毎に全て同様の色表現で表示されることが望ましい。一般的には、例えば、入力画像信号をsRGBの色空間による色信号とし、そしてモニタ15においてsRGBの色空間に対応したものを使用すれば、各モニタ15についての画像は、同様の色表現になりやすくなる。
しかしながら各モニタ15について、同じsRGBの入力画像信号を入力しても、デバイス特性がそれぞれ異なるため、これに起因してモニタ15で表示される画像は、同様の色表現とはならないのが実情である。このデバイス特性は、モニタ15の製造者や型番が異なれば異なるものである。さらに同様の製造者の同様の型番のものでも製造時のばらつきや、経年変化によりやはりデバイス特性が異なるのが通常である。
そこで本実施の形態では、端末装置10に内蔵される色調整装置100を設け、この色調整装置100により、予め定められた特性値(デバイス特性の値)についての共通の第1の目標特性値を設定して、入力画像信号をそれぞれのモニタ15について共通に補正する。そしてそれとともに予め定められた他の特性値について共通の第2の目標特性値を設定して、入力画像信号をそれぞれのモニタ15毎に補正することで、より同様の色表現を得られるようにしている。
以下、この事項についてさらに詳しく説明を行なう。
図3は、本実施の形態の色調整装置100についての機能構成例を説明した図である。
図3(a)に示した色調整装置100は、予め定められた変換関係を使用して、入力画像信号を変換する色変換部の一例としての色変換部110と、色変換部110で使用される色変換プロファイルを作成する色変換プロファイル作成部130とを備える。なおここでは、本実施の色調整装置100を構成するものではないが、出力画像信号により画像を表示するモニタ15についても併せて図示している。
図4は、色変換プロファイル作成部130の機能構成例を説明した図である。
図示するように色変換プロファイル作成部130は、補正項目決定部131と、第1の補正係数作成部132と、第2の補正係数作成部133と、マッピング部134と、変換関係作成部135とを備える。
補正項目決定部131は、モニタ15の色表現に影響を与えるデバイス特性の中から補正を行なう項目を決定する。
そして補正項目決定部131は、色値取得部131−1と、特性値導出部131−2と、補正項目選択部131−3とを備える。
色値取得部131−1は、モニタ15にて予め定められた画像を表示させたときの色値を複数のモニタ15から取得する。本実施の形態では、色値取得部131−1は、予め定められた画像を表示させたときの色値として、モニタ15にて白色画像を表示したときの色値、モニタ15にて黒色画像を表示したときの色値、およびモニタ15にて主要色を表示したときの主要色の色値を取得する。
より具体的には、色調整システム1を管理する管理者が、これらの色値を予め定められた測定器により測定し、色調整装置100に対し、入力デバイス16等を用いて入力する。なおここで主要色は、モニタ15で画像を表示するために使用される色であり、通常はR(Red)色、G(Green)色、B(Blue)色の3つである。よって色値取得部131−1は、色値取得部131−1は、このRGBの階調値を変更し、RGB各色が飽和色となったときの色値を主要色の色値として取得する。
特性値導出部131−2は、色値取得部131−1により取得された色値から、モニタ15の予め定められた特性値(デバイス特性の値)を導出する。
ここで予め定められた特性値とは、詳しくは後述するが、例えば、モニタ15にて黒色画像を表示させたときの輝度(黒輝度)、モニタ15にて白色画像を表示させたときの色温度、モニタ15の色域形状、モニタ15にて白色画像を表示させたときの輝度(白輝度)、モニタ15で黒色画像を表示させたときの色味(黒の色相や彩度、黒の色味)、主要色の色相角などである。これらの特性値は、上述した色値の値であったり、予め定められた計算式を用いることで導出することができる。
補正項目選択部131−3は、特性値導出部131−2により導出された特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数のモニタ15の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数のモニタ15毎の画像を色調整するための補正項目である第2の入力画像信号用補正項目とを選択する。
つまり詳しくは後述するが、第1の入力画像信号用補正項目と第2の入力画像信号用補正項目とは、選択される補正項目としては、異なるものとなる。また第1の入力画像信号用補正項目はそれぞれのモニタ15について共通の補正項目が選択されるとともに、特性値を補正する補正値についても共通である。一方、第2の入力画像信号用補正項目はそれぞれのモニタ15について共通の補正項目が選択されるが、特性値を補正する補正値については、各モニタ15毎に異なる。
第1の補正係数作成部132は、入力画像信号を補正する第1の入力画像信号用補正項目について、特性値を補正するための第1の補正係数を導出する。
そして第1の補正係数作成部132は、目標特性値設定部132−1と、補正係数導出部132−2とを備える。
目標特性値設定部132−1は、補正項目決定部131の補正項目選択部131−3により選択された第1の入力画像信号用補正項目について、複数のモニタ15にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である第1の目標特性値を設定する。
つまりここでは、特性値の中から選択された第1の入力画像信号用補正項目について、特性値を合わせるために共通の目標値を設定する。
補正係数導出部132−2は、目標特性値設定部132−1により設定された第1の目標特性値に特性値を補正するための第1の補正係数を導出する。この第1の補正係数は、各モニタ15に対し共通の補正係数となる。
第2の補正係数作成部133は、入力画像信号を補正する第2の入力画像信号用補正項目について、特性値を補正するための第2の補正係数を導出する。
そして第2の補正係数作成部133は、目標特性値設定部133−1と、補正係数導出部133−2とを備える。
目標特性値設定部133−1は、補正項目決定部131の補正項目選択部131−3により選択された第2の入力画像信号用補正項目について、複数のモニタ15にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である第2の目標特性値を設定する。
つまりここでは、特性値の中から選択された第2の入力画像信号用補正項目について、特性値を合わせるために共通の目標値を設定する。
補正係数導出部133−2は、目標特性値設定部133−1により設定された第2の目標特性値に特性値を補正するための第2の補正係数を導出する。この第2の補正係数は、各モニタ15毎に異なる補正係数となる。
マッピング部134は、第1の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域と入力画像信号を第2の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域の差を近づけるために、色域の圧縮・写像を行なう。つまりマッピング部134は、入力画像信号を第1の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域と入力画像信号を第2の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域とを整合させる色域整合部として機能する。
変換関係作成部135は、補正係数導出部132−2、133−2により導出された第1の補正係数および第2の補正係数を基に、複数のモニタ15の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係をモニタ15毎に作成する。
ここで変換関係は、色変換プロファイルであり、各モニタ15毎に異なるものが作成される。図3の例では、色変換部110で入力画像信号を変換するのに使われる。この色変換プロファイルは、より具体的には、例えば、多次元テーブルであるDLUT(Direct Look Up Table)、Matrix、一次元LUT(Look Up Table)などの形式になっている。
図5は、色変換プロファイル作成部130の動作例について説明したフローチャートである。
以下図4および図5を使用して色変換プロファイル作成部130の動作について説明を行なう。
まず補正項目決定部131の色値取得部131−1が、複数のモニタ15から予め定められた色値を取得する(ステップ101)。ここで取得する色値は、モニタ15で白色画像を表示したときの色値、モニタ15で黒色画像を表示したときの色値、およびモニタ15で主要色であるRGB各色の飽和色を表示したときの色値となる。本実施の形態では、色値取得部131−1による色値の取得は、例えば色調整システム1を管理する管理者が、L表色系によるL、a、bの各値やXYZ表色系によるXYZの各値を色調整装置100に入力することで行なわれる。
次に補正項目決定部131の特性値導出部131−2が、色値取得部131−1で取得した色値から、モニタ15で黒色画像を表示させたときの輝度(黒輝度)、モニタ15で白色画像を表示させたときの色温度、モニタ15の色域形状、モニタ15で黒色画像を表示させたときの色味(黒の色味)、モニタ15にて白色画像を表示させたときの輝度(白輝度)、主要色の色相角を予め定められた特性値として導出する(ステップ102)。
ここで例えば、黒輝度は、黒色画像を表示したときのL値またはY値である。また白色画像を表示させたときの色温度は、白色画像のX値、Y値、Z値から導出できる。さらに色域形状は、RGB各色の飽和色を表示したときのa値およびb値、またはX値、Y値、Z値から導出できる。
そして黒色画像を表示させたときの色味は、黒色画像のa値およびb値、またはX値、Y値、Z値から導出できる。また白輝度は、モニタ15にて白色画像を表示させたときのL値またはY値である。さらに主要色の色相角は、主要色のa値およびb値、またはX値、Y値、Z値から導出できる。
次に補正項目決定部131の補正項目選択部131−3が、特性値導出部131−2により導出された特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数のモニタ15の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目を選択する(ステップ103)。そしてさらに入力画像信号を補正することで複数のモニタ15毎の画像を色調整するための補正項目である第2の入力画像信号用補正項目を選択する(ステップ104)。
図6は、第1の入力画像信号用補正項目および第2の入力画像信号用補正項目として選択されうる特性値を示した図である。
図示するように第1の入力画像信号用補正項目として選択されうる特性値は、黒輝度、色温度、色域形状、黒の色味である。一方、第2の入力画像信号用補正項目として選択されうる特性値は、白輝度、黒の色味、主要色の色相角、色温度、色域形状である。
なお第1の入力画像信号用補正項目として選択されうる特性値と第2の入力画像信号用補正項目として選択されうるものとは、一部重複がある。この場合、どちらか一方で選択されたものは、他方で選択されない。そのため実際に選択される補正項目としては、重複はせず異なるものとなる。
またこれらの特性値は、全て選択されるわけではなく、少なくとも1つが選択される。
より具体的には、それぞれに特性値について予め定められた閾値を設け、モニタ15毎の特性値のばらつきがこの閾値より大きかった場合にこの特性値を補正項目として選択する。即ちばらつきが閾値以下であった場合は、この特性値については補正が行なわれず、閾値を超えるとこの特性値について補正が行なわれる。
そして図6のように色温度等の重複がある特性値については、2つの閾値を設ける。ここでは、それを第1の閾値および第2の閾値(第1の閾値<第2の閾値)とすると、モニタ15毎の特性値のばらつきが第1の閾値以下だった場合は、この特性値は、第1の入力画像信号用補正項目および第2の入力画像信号用補正項目ともに選択をされない。またばらつきが、第1の閾値を超えるとともに第2の閾値以下だった場合は、この特性値は、第1の入力画像信号用補正項目として選択される。さらにばらつきが、第2の閾値を超えた場合は、第2の入力画像信号用補正項目として選択される。即ちばらつきが第1の閾値以下であった場合は、この特性値については補正が行なわれず、第1の閾値を超えるとこの特性値について補正が行なわれる。そしてばらつきがそれほど大きくない場合は、第1の入力画像信号用補正項目として選択され、ばらつきがより大きい場合は、第2の入力画像信号用補正項目として選択される。
図4および図5に戻り、次に第1の補正係数作成部132の目標特性値設定部132−1が、選択された第1の入力画像信号用補正項目について、複数のモニタ15にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である第1の目標特性値を設定する(ステップ105)。この第1の目標特性値は、詳しくは後述するが、予め定められた方法により算出して設定してもよく、管理者の入力により設定してもよい。
さらに第1の補正係数作成部132の補正係数導出部132−2が、設定された第1の目標特性値に特性値を補正するための第1の補正係数を導出する(ステップ106)。この第1の補正係数についてもそれぞれのモニタ15に共通の補正係数となる。
次に第2の補正係数作成部133の目標特性値設定部133−1が、選択された第2の入力画像信号用補正項目について、複数のモニタ15にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である第2の目標特性値を設定する(ステップ107)。この第2の目標特性値は、詳しくは後述するが、予め定められた方法により算出して設定してもよく、管理者の入力により設定してもよい。
さらに第2の補正係数作成部133の補正係数導出部133−2が、設定された第2の目標特性値に特性値を補正するための第2の補正係数を導出する(ステップ108)。この第2の補正係数については、各モニタ15毎に作成され、通常モニタ15毎に異なる。
そしてマッピング部134が、第1の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域と入力画像信号を第2の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域の差を近づけるために、色域の圧縮・写像を行なうためのマッピングを行なう(ステップ109)。
最後に変換関係作成部135が、補正係数導出部132−2、133−2により導出された第1の補正係数および第2の補正係数を基に、複数のモニタ15に色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係である色変換プロファイルを作成する(ステップ110)。この色変換プロファイルは、各モニタ15毎に作成され、通常モニタ15毎に異なる。
このように本実施の形態では、モニタ15に色調整を行なうための種々のデバイス特性の中から第1の入力画像信号用補正項目を選択する。これは、黒輝度、色温度、色域形状の中から選択される。そしてこの第1の入力画像信号用補正項目について、共通の第1の補正係数を作成する。このようにすることでモニタ15の色表現により影響を与えやすいとともに、モニタ15毎のばらつきがあまり大きくない特性値について入力画像信号をモニタ15毎に共通に補正するための第1の補正係数を求めることができる。そしてこの第1の補正係数を反映した色変換プロファイルを用いて入力画像信号の色変換を行なう。これによれば出力側のモニタ15のデバイス特性を入力側の入力画像信号に取り込むことができ、モニタ15の色表現を概略的に調整してほぼ同様の色表現を行なうことができるようになる。
また本実施の形態では、デバイス特性の中から第2の入力画像信号用補正項目を選択する。これは第1の入力画像信号用補正項目以外のデバイス特性から選択される。そしてこの第2の入力画像信号用補正項目について、モニタ15毎に異なる第2の補正係数を作成する。このようにすることでモニタ15毎のばらつきがより大きい特性値について入力画像信号をモニタ15毎にそれぞれ補正するための第2の補正係数を求めることができる。そしてこの第2の補正係数を反映した色変換プロファイルを用い入力画像信号の色変換を行なう。これによればモニタ15毎のばらつきの大きい特性値についてそれぞれのモニタ15の特性値を反映した色変換プロファイルを作成することでき、モニタ15の色表現をさらに細かく調整してより同様の色表現を行なうことができるようになる。
このように2段階に分けた補正係数を用いて色調整を行なうことで、モニタ15毎のデバイス特性の差がもともと大きい場合でも、より精度の高い色調整をより容易に行なうことができ、それぞれのモニタ15の色表現がより同様となりやすくなる。
また本実施の形態では、補正を行なう特性値について、第1の入力画像信号用補正項目と第2の入力画像信号用補正項目とで別々であるため、これらの整合性を取るためマッピング部134において色域を近づける処理を行なう。そのためそれぞれのモニタ15の色表現がさらに同様となりやすくなる。なおマッピング部134は必ずしも設ける必要はなく、色域の整合を行なわずに色変換プロファイルを作成してもよい。この場合、色調整の精度が変わることがあるが、一貫性のある色調整は依然として維持され、各モニタ15毎に色表現をより近くすることができる。
次に図5のステップ105〜ステップ108の処理についてさらに詳しく説明する。
図7は、補正項目選択部131−3により黒輝度が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部132の目標特性値設定部132−1が、この黒輝度について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。つまり図7では、黒輝度についてのステップ105の動作を説明している。
まず目標特性値設定部132−1は、各モニタ15についての黒輝度の値を取得する(ステップ201)。そしてこの各モニタ15毎の黒輝度の値から、黒輝度について第1の目標特性値を設定する。この第1の目標特性値を設定するには、黒輝度の各値を単に平均してもよいが、本実施の形態では、モニタ15が使用される頻度を反映した重み付けをして第1の目標特性値を設定する。
この場合、目標特性値設定部132−1は、モニタ15が使用される頻度についてのパラメータである重みwをまず取得し(ステップ202)、この重みwを使用して第1の目標特性値を設定する(ステップ203)。この重みwは、例えば、色調整システム1の管理者が入力を行ない、それを目標特性値設定部132−1が取得することで行なわれる。
より具体的には、モニタ15がn台あり、それぞれのモニタ15の黒輝度をY、重みwをwで表わす(ただし、k=1、2、3、…、n)。そしてこの場合の黒輝度についての第1の目標特性値は、以下の(1)式で算出することができる。
(黒輝度についての第1の目標特性値)=Σ(Y×w)/Σw (k=1、2、3、…、n) …(1)
そして本実施の形態では、ステップ106において補正係数導出部132−2が算出する第1の補正係数は、本実施の形態のように黒輝度を変更する場合は、入力画像信号の輝度値(例えば、L値やY値)に対する補正係数となる。ここでは例えば、輝度値が小さいほど補正量を大きく、また輝度値が大きいほど補正量を小さくするように設定する。つまり黒色を表示したときに対応する最小輝度値をとる黒輝度の値については、この第1の目標特性値になるように第1の補正係数を設定する。一方、白色を表示したときに対応する最大輝度値については、補正はしない。そしてその間の輝度値については、輝度値が小さく黒色に近くなるほど補正量が大きく、輝度値が大きく白色に近くなるほど補正量が小さくなる。
なお第2の入力画像信号用補正項目として白輝度が選択された場合は、白輝度の値は、モニタ15で色画像を表示したときのL値またはY値である。そして白輝度についての第2の目標特性値は、黒輝度の場合と同様の方法で導出することができる。
図8は、補正項目選択部131−3により色温度が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部132の目標特性値設定部132−1が、この色温度について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。つまり図8では、色温度についてのステップ105の動作を説明している。
まず目標特性値設定部132−1は、各モニタ15について設定可能な色温度の範囲を取得する(ステップ301)。実際には、目標特性値設定部132−1は各モニタ15について設定可能な色温度の上限値と下限値を取得する。この設定可能な色温度の上限値と下限値は、例えば、色調整システム1の管理者がモニタ15の設定メニューや仕様書等を参照することでわかる。そして管理者は、参照した結果について入力を行ない、目標特性値設定部132−1は、これを取得する。
各モニタ15毎に設定可能な色温度の範囲から、色温度についての第1の目標特性値を設定するには、例えば、以下のようにして行なう。
管理者は、設定可能な色温度の上限値と下限値の入力を行なう際に、希望する色温度についても入力を行ない、目標特性値設定部132−1が、この希望色温度を取得する(ステップ302)。次に目標特性値設定部132−1は、この希望色温度が、各モニタ15で設定可能な色温度の範囲である上限値と下限値の間に入っているか否かを判定する(ステップ303)。そして入っていた場合(ステップ303でYes)は、この希望色温度を色温度についての第1の目標特性値とする(ステップ304)。一方、入っていなかった場合(ステップ303でNo)は、希望色温度を変更して第1の目標特性値を設定する(ステップ305)。
ここでステップ303〜ステップ305については、具体的には、以下のようにする。
図9は、モニタ15で設定できる色温度の上限値と下限値の例を示した図である。
図示するようにここでは、「device No.」が1〜4の4台のモニタ15があるものとし、その色温度の上限値と下限値を絶対温度で示している。「device No.」が1〜4の各モニタ15は、例えば、画像表示装置10a、10b、10c、10dに備えられる各モニタ15に対応する。
このとき希望色温度が6000Kだった場合は、4台のモニタ15全てで設定可能な色温度であるため、目標特性値設定部132−1は、この6000Kを第1の目標特性値とする。一方、希望色温度が4500Kだったときには、この希望色温度は、「device No.2」と「device No.3」のモニタ15について設定できる色温度の下限値からさらに低い温度側に外れている。そして希望色温度と「device No.3」の色温度の下限値の差は、1000Kとなり、差が500Kの「device No.2」より大きい。このとき目標特性値設定部132−1は、「device No.3」の設定範囲の下限値との差が、予め定められた範囲内となるように色温度の第1の目標特性値を設定する。この場合、例えば、色温度の第1の目標特性値を5500Kより500K低い5000Kとする。このように目標特性値設定部132−1は、希望色温度が、モニタ15で設定できる色温度の範囲から外れていた場合、この範囲の上限値または下限値と希望色温度の差が最も大きいモニタ15を選択する。そしてこのモニタ15の上限値または下限値から500K以内となる色温度を第1の目標特性値として設定する。
なおモニタ15のメニュー等で設定可能な範囲の色温度を外して、色温度の第1の目標特性値を設定したとしても、モニタ15のRGB各色の出力を変更することで、第1の目標特性値の色温度で画像を表示することは通常可能である。つまり色温度を下げたい場合、画像の色は、赤味が強くなるようにする必要があるが、これには、R色よりB色の階調カーブを下げ、B色よりR色を相対的に強く発光させることで、実現することができる。一方、色温度を上げたい場合、画像の色は、青味が強くなるようにする必要があるが、これには、B色よりR色の階調カーブを下げ、R色よりB色を相対的に強く発光させることで、実現することができる。ただし、上記上限値や下限値より大きく外れる場合は、RGB各色のバランスがくずれ、階調が表示しにくくなるなどの問題が生じるため、上記のように上限値または下限値より予め定められた範囲内となるように第1の目標特性値を設定する。
なお本実施の形態では、ステップ106において補正係数導出部132−2が算出する第1の補正係数は、例えば入力画像信号に対する色補正係数である。より具体的には、本実施の形態のように色温度を変更する場合は、例えばa、bの値やX、Y、Zの値を補正する補正係数となる。
なお第2の補正係数作成部133の目標特性値設定部133−1が、この色温度について第2の目標特性値を設定する場合も上記と同様である。つまりステップ107の動作についてステップ105と同様である。ただしステップ108において補正係数導出部133−2が算出する第2の補正係数は、各モニタ15の色温度を第2の目標特性値に合わせるための補正係数となる。そのためこの第2の補正係数は、各モニタ15毎に異なる。
図10は、補正項目選択部131−3により色域形状が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部132の目標特性値設定部132−1が、色域形状について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。つまり図10では、色域形状についてのステップ105の動作を説明している。
まず目標特性値設定部132−1は、各モニタ15について主要色であるRGB各色の飽和色を表示したときの色値を取得する(ステップ401)。ここでは例えば、RGB各色の飽和色を表示したときの色値をa値およびb値として取得する。そしてこのa値およびb値から、色域形状についての第1の目標特性値を設定するには、例えば、以下のようにして行なう。
この色域形状についての第1の目標特性値を設定するには、各モニタ15のRGB各色の飽和色を表示したときのa値およびb値の各値を単に平均してもよいが、本実施の形態では、図7で説明したのと同様に、モニタ15が使用される頻度を反映した重み付けをして第1の目標特性値を設定する。
この場合、目標特性値設定部132−1は、モニタ15が使用される頻度についてのパラメータである重みwをまず取得し(ステップ402)、この重みwを使用して色域形状についての第1の目標特性値を算出する(ステップ403)。そしてこれにより得られた色域形状を第1の目標特性値とする。この重みwについて、例えば、色調整システム1の管理者が入力を行なうのは、図7の場合と同様である。
そして第1の目標特性値として算出された色域が、各モニタ15の色域に含まれるか否かを判定する(ステップ404)。そして含まれる場合(ステップ404でYes)は、ステップ403で算出された第1の目標特性値をそのまま色域形状についての第1の目標特性値とする(ステップ405)。一方、含まれないモニタ15があった場合(ステップ404でNo)は、ステップ403で算出された第1の目標特性値を変更して新たな第1の目標特性値を設定する(ステップ406)。
この新たな第1の目標特性値を設定する方法は例えば、以下のような方法がある。
(i)ステップ403で設定されたa値およびb値と、各モニタ15の各主要色毎のa値およびb値とで重み付け平均を計算する。
(ii)ステップ403で設定されたa値およびb値から色相は維持するようにして、彩度を各モニタ15の平均の彩度にする。
(iii)ステップ403で設定されたa値およびb値と、各モニタ15の平均のa値およびb値の間の値から適当な値を選択する。
なお本実施の形態では、ステップ106において補正係数導出部132−2が算出する第1の補正係数は、例えば入力画像信号に対する色補正係数である。より具体的には、本実施の形態のように色域形状を変更する場合は、例えばa、bの値やX、Y、Zの値を補正する補正係数となる。
なお第2の補正係数作成部133の目標特性値設定部133−1が、この色域形状について第2の目標特性値を設定する場合も上記と同様である。つまりステップ107の動作についてステップ105と同様である。ただしステップ108において補正係数導出部133−2が算出する第2の補正係数は、各モニタ15の色域形状を第2の目標特性値に合わせるための補正係数となる。そのためこの第2の補正係数は、各モニタ15毎に異なる。
図11は、補正項目選択部131−3により黒の色味が補正項目として選択された場合に、第1の補正係数作成部132の目標特性値設定部132−1が、この黒の色味について第1の目標特性値を設定する手順を説明した図である。つまり図11では、黒の色味についてのステップ105の動作を説明している。
まず目標特性値設定部132−1は、各モニタ15についての黒の色味の値を取得する(ステップ501)。そしてこの各モニタ15毎の黒の色味の値から、黒の色味について第1の目標特性値を設定する。この第1の目標特性値を設定するには、黒の色味の各値(黒の色相や彩度の値)を単に平均してもよいが、本実施の形態では、モニタ15が使用される頻度を反映した重み付けをして第1の目標特性値を設定する。
この場合、目標特性値設定部132−1は、モニタ15が使用される頻度についてのパラメータである重みwをまず取得し(ステップ502)、この重みwを使用して第1の目標特性値を設定する(ステップ503)。この重みwは、例えば、色調整システム1の管理者が入力を行ない、それを目標特性値設定部132−1が取得することで行なわれる。
より具体的には、モニタ15がn台あり、それぞれのモニタ15の黒の色相をH、黒の彩度をC、重みwをwで表わす(ただし、k=1、2、3、…、n)。そしてこの場合の黒の色相についての第1の目標特性値と黒の彩度についての第1の目標特性値は、以下の(2)〜(3)式で算出することができる。
(黒の色相についての第1の目標特性値)=Σ(H×w)/Σw (k=1、2、3、…、n) …(2)
(黒の彩度についての第1の目標特性値)=Σ(C×w)/Σw (k=1、2、3、…、n) …(3)
なお本実施の形態では、ステップ106において補正係数導出部132−2が算出する第1の補正係数は、例えば色補正係数である。より具体的には、本実施の形態のように黒の色味を変更する場合は、例えばa、bの値やX、Y、Zの値を補正する補正係数となる。
なお第2の補正係数作成部133の目標特性値設定部133−1が、この黒の色味について第2の目標特性値を設定する場合も上記と同様である。つまりステップ107の動作についてステップ105と同様である。ただしステップ108において補正係数導出部133−2が算出する第2の補正係数は、各モニタ15の黒の色味を第2の目標特性値に合わせるための補正係数となる。そのためこの第2の補正係数は、各モニタ15毎に異なる。
なお以上詳述した例では、上記のようにして作成した色変換プロファイルは、モニタ15相互の色合わせに使用していたがこれに限られるものではない。例えば、この色変換プロファイルを作成する手法は、電子写真方式やインクジェット方式により記録材に画像を形成するプリンタ等の画像形成装置に対しても応用が可能である。即ち、入力画像信号を画像形成装置に依存する色空間に色変換して出力画像信号とし、この出力画像信号にて画像形成を行なう画像形成装置に対し、この入力画像信号の色変換に上記の色調整装置100が使用できる。そしてこの色調整装置100を使用することで、モニタ15と画像形成装置との色表現がより合わせやすくなる。
また以上詳述した例では、端末装置10に内蔵する形態で色調整装置100を設けていたが、色調整装置100を端末装置10と別体とし、単独の装置としてもよい。
図12は、本実施の形態の色調整装置についての機能構成例の他の場合を説明した図である。
図示した色調整装置100は、色変換プロファイル作成部130が独立し、色調整装置100となるようにしている。
また以上詳述した例では、第1の入力画像信号用補正項目と第2の入力画像信号用補正項目の双方を考慮した1つの色変換プロファイルを作成し、これによりモニタ15の色調整を行なったが、これに限られるものではない。例えば、第1の入力画像信号用補正項目と第2の入力画像信号用補正項目とで別々の色変換プロファイルを作成して、この2つの色変換プロファイルを使用してモニタ15の色調整を行ってもよい。この場合、第1の補正係数を基にして第1の変換関係としての第1の色変換プロファイルを作成し、さらに第2の補正係数を基にして第2の色変換プロファイルを作成する。そしてこの第1の色変換プロファイルを用いて入力画像信号を補正した後に、第2の変換関係としての第2の色変換プロファイルを用いて入力画像信号をさらに補正する。
また本実施の形態における色調整装置100が行なう処理は、例えば、端末装置10のCPU11が、HDD13等に記憶された各種プログラムをメインメモリ12にロードして実行することにより行なわれる。つまり色調整装置100が行なう処理は、実際には端末装置10で実行される色調整ソフトウェアが行なう。
よって色調整装置100が行なう処理は、コンピュータに、画像を表示する複数のモニタ15にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する機能と、取得された色値から、モニタ15の予め定められた特性値を導出する機能と、導出された特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数のモニタ15の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、第1の画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数のモニタ15毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する機能と、選択された第1の入力画像信号用補正項目および第2の入力画像信号用補正項目について、複数のモニタ15にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する機能と、設定された目標特性値に特性値を補正するための補正係数を導出する機能と、導出された補正係数を基に、複数のモニタ15の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係をモニタ15毎に作成する機能と、を実現させるプログラムとして捉えることもできる。
そしてこの場合、上述した第1の色変換プロファイルを用いて入力画像信号を補正した後に、第2の変換関係としての第2の色変換プロファイルを用いて入力画像信号をさらに補正する形態は、例えば、このプログラムによって実現することができる。具体的には、補正係数を導出する機能は、第1の入力画像信号用補正項目についての補正係数である第1の補正係数と、第2の入力画像信号用補正項目についての補正係数である第2の補正係数とを導出し、変換関係をモニタ15毎に作成する機能は、第1の補正係数を基にした変換関係である第1の色変換プロファイルと、第2の補正係数を基にした変換関係である第2の色変換のプロファイルとを作成する。
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
1…色調整システム、10…端末装置、15…モニタ、100…色調整装置、110…色変換部、130…色変換プロファイル作成部、131…補正項目決定部、131−1…色値取得部、131−2…特性値導出部、131−3…補正項目選択部、132…第1の補正係数作成部、132−1、133−1…目標特性値設定部、132−2、133−2…補正係数導出部、133…第2の補正係数作成部、134…マッピング部、135…変換関係作成部

Claims (8)

  1. 画像を表示する複数の画像表示装置にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する色値取得部と、
    前記色値取得部により取得された色値から、前記画像表示装置の予め定められた特性値を導出する特性値導出部と、
    前記特性値導出部により導出された前記特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、当該第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する補正項目選択部と、
    前記補正項目選択部により選択された前記第1の入力画像信号用補正項目および前記第2の入力画像信号用補正項目について、複数の前記画像表示装置にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する目標特性値設定部と、
    前記目標特性値設定部により設定された前記目標特性値に前記特性値を補正するための補正係数を導出する補正係数導出部と、
    前記補正係数導出部により導出された補正係数を基に、複数の前記画像表示装置の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係を当該画像表示装置毎に作成する変換関係作成部と、
    を備えることを特徴とする色調整装置。
  2. 前記入力画像信号を前記第1の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域と当該入力画像信号を前記第2の入力画像信号用補正項目で補正したときの色域とを整合させる色域整合部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の色調整装置。
  3. 前記目標特性値設定部は、前記画像表示装置が使用される頻度を反映した重み付けをして前記目標特性値を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の色調整装置。
  4. 前記補正項目選択部は、前記第1の入力画像信号用補正項目として、前記画像表示装置にて黒色画像を表示させたときの輝度、当該画像表示装置にて白色画像を表示させたときの色温度、当該画像表示装置の色域形状、前記画像表示装置にて白色画像を表示させたときの輝度、当該画像表示装置にて黒色画像を表示させたときの色相および彩度の中から少なくとも1つを選択することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の色調整装置。
  5. 前記色値取得部は、予め定められた画像を表示させたときの色値として、前記画像表示装置にて白色画像を表示したときの色値、当該画像表示装置にて黒色画像を表示したときの色値および当該画像表示装置にて主要色を表示したときの当該主要色の色値を取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の色調整装置。
  6. 画像を表示する複数の画像表示装置と、
    複数の前記画像表示装置にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する色値取得部と、
    前記色値取得部により取得された色値から、前記画像表示装置の予め定められた特性値を導出する特性値導出部と、
    前記特性値導出部により導出された前記特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、当該第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する補正項目選択部と、
    前記補正項目選択部により選択された前記第1の入力画像信号用補正項目および前記第2の入力画像信号用補正項目について、複数の前記画像表示装置にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する目標特性値設定部と、
    前記目標特性値設定部により設定された前記目標特性値に前記特性値を補正するための補正係数を導出する補正係数導出部と、
    前記補正係数導出部により導出された補正係数を基に、複数の前記画像表示装置の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係を当該画像表示装置毎に作成する変換関係作成部と、
    を備えることを特徴とする色調整システム。
  7. コンピュータに、
    画像を表示する複数の画像表示装置にて予め定められた画像を表示させたときの色値を取得する機能と、
    取得された色値から、前記画像表示装置の予め定められた特性値を導出する機能と、
    導出された前記特性値の中から、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置の画像を色調整するための共通の補正項目である第1の入力画像信号用補正項目と、当該第1の入力画像信号用補正項目以外の特性値であり、入力画像信号を補正することで複数の前記画像表示装置毎の画像を色調整するための共通の補正項目である第2の入力画像信号用補正項目と、を選択する機能と、
    選択された前記第1の入力画像信号用補正項目および前記第2の入力画像信号用補正項目について、複数の前記画像表示装置にて画像を色調整するときの共通目標となる特性値である目標特性値を設定する機能と、
    設定された前記目標特性値に前記特性値を補正するための補正係数を導出する機能と、
    導出された補正係数を基に、複数の前記画像表示装置の画像の色調整を行なうために入力画像信号を変換する変換関係を当該画像表示装置毎に作成する機能と、
    を実現させるプログラム。
  8. 前記補正係数を導出する機能は、前記第1の入力画像信号用補正項目についての前記補正係数である第1の補正係数と、前記第2の入力画像信号用補正項目についての当該補正係数である第2の補正係数とを導出し、
    前記変換関係を前記画像表示装置毎に作成する機能は、前記第1の補正係数を基にした前記変換関係である第1の変換関係と、前記第2の補正係数を基にした当該変換関係である第2の変換関係とを作成することを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
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