JP5906495B2 - 支承装置の設計方法 - Google Patents
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Description
上記分割摺動面部材は、円形、楕円形、多角形等の様々な平面形状で形成した部材とすることができるともに、所定範囲において、同心円状、マトリックス状、千鳥状、あるいはランダムに配置することができる。
上述の基準摺動面積に応じた面積で設定するとは、該分割摺動面部材における摺動面の面積である摺動面積を合計した合計摺動面積を、一様な一体もので構成された一般的な摺動面の面積である基準摺動面積以上に設定することであるが、基準摺動面積よりわずかに狭い面積も含むこととする。
上記荷重分散範囲は、各分割摺動面部材から伝達された鉛直荷重が作用する受圧面積に対応する範囲である。
詳しくは、通常、安全率を考慮することによって、荷重分散範囲において荷重は等分布に作用するとして設計するが、厳密には、荷重分散範囲において中心から径外側に向かって作用する荷重の分布量を低減すると考えられる。そこで、前記所定間隔Lを、L=T×tanαとすることにより、荷重の分布量の少ない径外側部分同士をラップさせることにより、受圧面積全体に作用する荷重の分布量を均等化するとともに、分割摺動面部材の配置範囲を小型化することができる。したがって、下沓の下沓摺動面部材の平面サイズの拡大を防止でき、下沓の下沓摺動面部材の重量やコストの増大を防止することができる。
図1は支承構造1の概略断面図を示し、図2は支承装置10の概略平面図を示し、図3は上沓20の分解斜視図を示し、図4は分割ベアリング25と、従来の円形ベアリング125とを比較する説明図を示し、図5は分割ベアリング25の配置間隔についての説明図を示し、図6は分割ベアリング25の配置パターンについての説明図を示し、図7は分割ベアリング25における摩擦係数の面圧依存性についてのグラフを示している。
定着プレート21は、平面視正方形状の鋼製であり、上面に、上部建造物2に定着するための定着凸部21a(図3では図示省略、図1参照)と、上部建造物2に埋め込んだ埋込みアンカ2aに対してボルト結合するためのボルト孔21bを四隅に備えている。
弾性プレート23は、嵌合凹部22cよりわずかに小さな径の円形、且つ嵌合凹部22cの深さの半分程度の高さ(厚み)を有するゴム製のプレートである。
図4(b)に示すように、分割ベアリング25は、円形の底面24aにおいて、底面24aの中心と、及び径方向外側において、該中心を同心とした正六角形状に3周分配置している。そして、全部で37個の分割ベアリング25により、図4(a)に示すような、従来の支承装置110における上沓120の円形ベアリング125の面積(後述する基準摺動面積Sb)に応じた面積となるように構成している。
上述したように構成した支承装置10を有する支承構造1では、上部建造物2の鉛直荷重は、支承装置10を介して下部建造物3に伝達され、下部建造物3で支持する。詳しくは、図1及び図5に示すように、上部建造物2の鉛直荷重は、下沓30のベースプレート33に対向する上沓20の分割ベアリング25から所定の荷重分散角度αで傾斜する仮想分散ラインVLで分散し、下部建造物3における受圧面である沓座モルタル3aの受圧面3aaにおける受圧範囲Pで支持する。
したがって、支承装置10の滑り性能を維持したまま、下部建造物3の部材強度(コンクリートの強度)を低減することができる。
本実施形態の所定間隔は、離間間隔Lに対応し、
以下同様に、
分割摺動面部材は、分割ベアリング25に対応し、
分割摺動面部材の摺動面積は、摺動面積Sに対応し、
下沓摺動面部材は、ベースプレート33に対応し、
上沓摺動面の配置範囲は、配置外縁Eに対応し、
下部建造物の上面は、沓座モルタル3aの受圧面3aaに対応し、
加重分散範囲は、受圧範囲Pに対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
詳しくは、通常、安全率を考慮することによって、荷重分散範囲において荷重は等分布に作用するとして設計するが、厳密には、荷重分散範囲において中心から径外側に向かって作用する荷重の分布量を低減すると考えられる。そこで、離間間隔Lを、L=T×tanαで示す平準化離間間隔Leqとすることにより、荷重の分布量の少ない径外側部分同士をラップさせることにより、合成受圧範囲Ptに作用する荷重の分布量を均等化するとともに、分割ベアリング25の配置外縁Eを小型化することができる。
また、分割ベアリング25の配置外縁Eの外側から分割ベアリング25全体を囲むとともに、ベースプレート33に摺動するダストシールを設けてもよい。ダストシールにより、ベースプレート33上に載ったゴミ等の不要物が分割ベアリング25とベースプレート33との間に入り込み、分割ベアリング25とベースプレート33との滑り性能が低下することを防止できる。なお、上沓20において分割ベアリング25同士の間に上記不要物が入り込むと、外部に不要物を排出し難くなるが、配置外縁Eの外側から囲むダストシールを設けることにより、分割ベアリング25同士の間に不要物が入り込むおそれも低減できる。
3…下部建造物
3a…沓座モルタル
3aa…受圧面
10…支承装置
20…上沓
25…分割ベアリング
30…下沓
33…ベースプレート
E…配置外縁
L…離間間隔
Lmax…最大離間間隔
P…受圧範囲
S…摺動面積
Sb…基準摺動面積
St…合計摺動面積
α…荷重分散角度
Claims (4)
- 上部建造物の底面に配置した上沓、及び下部建造物の上面に配置した下沓で構成するとともに、前記上沓及び前記下沓の対向部分である上沓摺動面と下沓摺動面の摺動を許容する支承装置の設計方法であって、
前記上沓摺動面を、同じ所定間隔を隔てて配置された複数の分割摺動面部材で構成するとともに、
前記下沓摺動面を構成する下沓摺動面部材を、複数の前記分割摺動面部材を配置して構成する前記上沓摺動面の配置範囲より広く形成し、
該分割摺動面部材における摺動面の面積である摺動面積を合計した合計摺動面積を、当該支承装置で負担する前記上部建造物による負担荷重に基づく基準摺動面積に応じた面積で設定するとともに、
前記所定間隔を、相互に最も近接して隣り合う前記分割摺動面部材の中心の両方を通る断面において、前記分割摺動面部材から伝達された鉛直荷重が下沓摺動面から前記下部建造物の上面までの間を荷重分散角度に応じて分散する、前記下部建造物の上面における加重分散範囲の外縁が、隣り合う前記分割摺動面部材同士で一致する間隔である最大離間間隔以下の間隔に設定する
支承装置の設計方法。 - 前記分割摺動面部材を、摺動面部材同士が摺動する摺動面内方向において円形状に形成する
請求項1に記載の支承装置の設計方法。 - 前記荷重分散角度をα、前記下沓摺動面から前記下部建造物の上面までの間を荷重伝達鉛直距離Tとして、
前記所定間隔Lを、L=T×tanαとする
請求項2に記載の支承装置の設計方法。
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