JP5905315B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心圧縮機に関する。
従来から、プラント等に用いられる圧縮機として、遠心圧縮機が知られている。そして、遠心圧縮機の小型化や、小流量での運転を可能とするために、いくつかの改良が提案されている。
例えば、特許文献1には、小流量での運転を可能とするため、可変絞り機構を用いてディフューザの一部の流路幅を狭くすることを可能にした遠心圧縮機が開示されている。
また、特許文献2には、小型化を図りつつ作動域を大流量側に拡大するため、ディフューザ流路の流路高さを漸次高くして流路幅を拡大した遠心圧縮機が開示されている。
特開2003−120594号公報 特開2010−144698号公報
遠心圧縮機においては、一般的に、流れ角(羽根車からの流体の吐出方向と羽根車の半径方向とがなす角)が大きくなると、損失が大きくなるほか、周方向の流れが不均一となる旋回失速を生じ、それが原因と考えられる軸振動等の不具合が発生することが知られている。軸振動等の不具合を防止するには、流れ角を小さくする、すなわち羽根車からの流体の吐出方向を羽根車の半径方向に近づけることが有効である。そして、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されるように、ディフューザの流路幅を狭くすることにより、流体の流速を増加させ、流れ角を小さくすることができる。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された遠心圧縮機のディフューザは、流路の一部における流路幅を狭くしているものの、羽根車から吐出された流体が流入するディフューザ部の流入位置における流路幅は狭くなっていない。従って、特許文献1および特許文献2に記載されたディフューザでは、ディフューザへの流体の流入位置において流体の流速が十分に増加されず、旋回失速が生じる場合がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制するとともに、摩擦損失等による性能低下を抑制した遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明に係る遠心圧縮機は、軸線周りに回転可能であり、該軸線に沿った軸線方向に沿って流入する流体を該軸線方向から傾斜した方向に吐出する羽根車と、該羽根車を収容するケーシング部と、前記羽根車から吐出した前記流体を流通させるディフューザ流路を形成するディフューザ部と、を備え、前記羽根車が、前記軸線方向に沿って並ぶハブおよびシュラウドと、該ハブおよび該シュラウドの間に配置されるとともに前記ハブの内壁と前記シュラウドの内壁とにより画定される空間を仕切って複数の吐出流路を形成する複数のブレードを有し、前記ディフューザ部に前記流体が流入する流入位置における該ディフューザ部の流路幅が、前記羽根車から前記流体が吐出する吐出位置における前記羽根車の流路幅よりも狭く、前記ディフューザ部が、前記ハブ側に設けられるハブ側壁と前記シュラウド側に設けられるシュラウド側壁により画定されており、前記羽根車の流路幅は、前記ハブの内壁と前記シュラウドの内壁との間の距離であり、前記ディフューザ部の流路幅は、前記ハブ側壁と前記シュラウド側壁との間の距離であり、前記流入位置における前記ディフューザ部のハブ側壁を前記吐出位置における前記ハブの内壁の前記ディフューザ部に向かう延長線よりも前記ディフューザ流路の中心側に配置し、前記流入位置における前記ディフューザ部のシュラウド側壁を前記吐出位置における前記シュラウドの内壁の前記ディフューザ部に向かう延長線よりも前記ディフューザ流路の中心側に配置し、前記ディフューザ部の前記流入位置よりも下流側には、該流入位置における前記ディフューザ部の流路幅よりも広い流路幅拡大部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る遠心圧縮機によれば、軸線方向に沿って流入する流体を軸線方向から傾斜した方向に吐出する羽根車と、羽根車を収容するケーシング部と、羽根車から吐出した流体を流通させるディフューザ流路を形成するディフューザ部と、を備え、羽根車が、軸線方向に沿って並ぶハブおよびシュラウドと、ハブおよびシュラウドの間に配置されるとともに前記ハブの内壁と前記シュラウドの内壁とにより画定される空間を仕切って複数の吐出流路を形成する複数のブレードを有する。
そして、本発明に係る遠心圧縮機によれば、ディフューザ部に流体が流入する流入位置におけるディフューザ部の流路幅が、羽根車から流体が吐出する吐出位置における羽根車の流路幅よりも狭い。このようにすることで、ディフューザ部に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
また、本発明に係る遠心圧縮機によれば、ディフューザ部の流入位置よりも下流側には、流入位置におけるディフューザ部の流路幅よりも広い流路幅拡大部が設けられている。このようにすることで、ディフューザ部の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅とする場合に比べ、ディフューザ部を流通する流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
本発明の第1態様の遠心圧縮機は、前記流路幅拡大部における前記ハブ側壁が、前記流入位置における前記ハブ側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されており、前記流路幅拡大部における前記シュラウド側壁が、前記流入位置における前記シュラウド側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、ディフューザ部の流路幅拡大部における両側の壁がディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置され、ディフューザ部の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
本発明の第2態様の遠心圧縮機は、前記流路幅拡大部における前記ハブ側壁が、前記流入位置における前記ハブ側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、ディフューザ部の流路幅拡大部におけるハブ側壁をディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置し、ディフューザ部の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。また、ハブ側壁をディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置するので、羽根車から吐出される流体の吐出方向が軸線方向に直交した方向よりもハブ側壁の方向に向いている場合に、流体が安定した状態で流通する流路を形成することができる。
本発明の第3態様の遠心圧縮機は、前記流路幅拡大部における前記シュラウド側壁が、前記流入位置における前記シュラウド側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、ディフューザ部の流路幅拡大部におけるシュラウド側壁をディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置し、ディフューザ部の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
前述した本発明の第1態様の遠心圧縮機においては、前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であり、前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であってもよい。
このようにすることで、ディフューザ部の中間位置の流路において安定した状態で流体を流通させる流路を形成することができる。
前述した本発明の第2態様の遠心圧縮機においては、前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であってもよい。
このようにすることで、ディフューザ部の中間位置の流路において安定した状態で流体を流通させる流路を形成することができる。
前述した本発明の第3態様の遠心圧縮機においては、前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であってもよい。
このようにすることで、ディフューザ部の中間位置の流路において安定した状態で流体を流通させる流路を形成することができる。
前述した本発明の第1態様の遠心圧縮機においては、前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であり、前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記中間位置において流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であってもよい。
このようにすることで、比較的容易な加工工程により、ディフューザ部の中間位置に流入位置と下流側を接続する流路を形成することができる。
前述した本発明の第2態様の遠心圧縮機においては、前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であってもよい。
このようにすることで、比較的容易な加工工程により、ディフューザ部の中間位置に流入位置と下流側を接続する流路を形成することができる。
前述した本発明の第3態様の遠心圧縮機においては、前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であってもよい。
このようにすることで、比較的容易な加工工程により、ディフューザ部の中間位置に流入位置と下流側を接続する流路を形成することができる。
本発明の第4態様の遠心圧縮機は、前記吐出位置における前記羽根車の流路幅に対する前記流入位置における前記ディフューザ部の流路幅の比率が、0.5以上、かつ、0.8未満であることを特徴とする。
このようにすることで、ディフューザ部の流入位置における流路幅を十分狭い幅とし、ディフューザ部に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
本発明の第5態様の遠心圧縮機は、前記吐出位置における前記羽根車の流路幅に対する前記流路幅拡大部における前記ディフューザ部の流路幅の比率が、0.8以上、かつ、1.0以下であることを特徴とする。
このようにすることで、ディフューザ部の流路幅拡大部における流路幅を十分広い幅とし、ディフューザ部の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
本発明の第6態様の遠心圧縮機は、前記羽根車が、前記軸線方向に沿って流入する前記流体を前記軸線方向に直交した方向に吐出することを特徴とする。
このようにすることで、軸線方向に沿って流入する流体を軸線方向に直交した方向に吐出する遠心圧縮機において、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制するとともに、摩擦損失等による性能低下を抑制することができる。
本発明の第7態様の遠心圧縮機は、流量係数が、0.01以上、かつ、0.05以下であることを特徴とする。
このようにすることで、流量係数が比較的小さい遠心圧縮機において、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制するとともに、摩擦損失等による性能低下を抑制することができる。
本発明によれば、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制するとともに、摩擦損失等による性能低下を抑制した遠心圧縮機を提供することができる。
第1実施形態の遠心圧縮機の縦断面図である。 第1実施形態の遠心圧縮機の正面図である。 第2実施形態の遠心圧縮機の縦断面図である。 第3実施形態の遠心圧縮機の縦断面図である。 第4実施形態の遠心圧縮機の縦断面図である。 第5実施形態の遠心圧縮機の縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、第1実施形態の遠心圧縮機10について、図1および図2を用いて説明する。図1は、第1実施形態の遠心圧縮機10の縦断面図である。また、図2は、第1実施形態の遠心圧縮機10の正面図である。
図1に示される遠心圧縮機10は、軸線A周りに回転可能な羽根車13と、羽根車13を収容するケーシング部11と、羽根車13から吐出した流体を流通させるディフューザ部15と、ディフューザ部15の下流に設けられたボリュート部16とを備える。
なお、図2は、軸線Aの軸線方向に沿って羽根車13へ流体が流入する位置を見た正面図であるが、説明を容易にするために、羽根車13、ディフューザ部15、ケーシング部11、およびボリュート部16の一部を省略してある。
また、第1実施形態の遠心圧縮機10は、流量係数が、0.01以上、かつ、0.05以下の流量係数の比較的小さな遠心圧縮機である。
羽根車13は、図示しないモータまたはタービンなどの駆動装置と軸線Aに沿った回転軸(不図示)を介して接続されており、軸線A周りに回転可能である。羽根車13は、軸線Aの軸線方向に沿って並ぶハブ1およびシュラウド2と、ハブ1およびシュラウド2の間に配置される複数のブレード3を有する。図1では、ブレード3が1枚のみ示されているが、ハブ1およびシュラウド2の間には、軸線Aを中心とした円周方向に等間隔で複数枚のブレード3が配置される(図2)。
羽根車13には、ハブ1の内壁1aとシュラウド2の内壁2aにより画定される空間が設けられており、この空間が複数枚のブレード3により複数の空間に仕切られている。そして、羽根車13は、軸線方向(図1中の矢印で示す方向)に沿って流入する流体に半径方向の遠心力を与えて軸線方向に直交した方向(傾斜した方向;羽根車13の半径方向)に吐出し、ディフューザ部15に流入させる。
ディフューザ部15は、ハブ1側に設けられるハブ側壁15aとシュラウド2側に設けられるシュラウド側壁15bにより画定される流体の流路である。図2に示されるように、ディフューザ部15は、羽根車13の全周に設けられる吐出位置を囲むように設けられている。ディフューザ部15は、羽根車13の吐出位置から吐出された流体の流速を減速させることにより、流体に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する。
ディフューザ部15を通過する際に流速が減速された流体は、圧縮され、ディフューザ部15と連通したボリュート部(渦形室)16に流入する。ボリュート部16に流入した圧縮流体は、吐出口(不図示)を介して吐出配管(不図示)へと吐出される。
ここで、遠心圧縮機10の動作について説明する。
遠心圧縮機10は、図示しないモータまたはタービン等の駆動装置によって、羽根車13を軸線A周りに回転させる。羽根車13が回転することにより、図示しない吸気口から取り込まれた流体がケーシング部11内に導入される。ケーシング部11内に導入された流体は、羽根車13の回転によってブレード3を介して軸線Aに直交した方向(半径方向)の遠心力が与えられる。遠心力が与えられた流体は、羽根車13から吐出されるとともにディフューザ部15へ流入する。ディフューザ部15に流入した流体は、流速が減速して圧縮された流体となり、ボリュート部16へ吐出される。ボリュート部16に流入した圧縮流体は、吐出口(不図示)を介して吐出配管(不図示)へと吐出される。
次に、羽根車13およびディフューザ部15の流路幅について説明する。
図1に示されるように、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2は、羽根車13から流体が吐出する吐出位置における羽根車13の流路幅W1よりも狭い。このように狭くことで、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
このように、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させることにより、旋回失速の発生が抑制される。その一方で、流体の流速が増加すると、流体とハブ側壁15aおよびシュラウド側壁15bとの間の摩擦による損失が増加する。そこで、第1実施形態では、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置の下流側において、摩擦による損失を抑制するためにディフューザ部15の流路幅を拡大した流路幅拡大部15cを設ける。
図1に示されるように、流路幅W1とは、軸線Aに沿った方向(軸線方向)における長さを示す。流路幅W1は、羽根車13から流体が吐出する吐出位置における、ハブ1の内壁1aとシュラウド2の内壁2aの軸線方向の距離に等しい。
また、図1に示されるように、流路幅W2とは、軸線Aに沿った方向における長さを示す。流路幅W2は、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における、ハブ側壁15aとシュラウド側壁15bの軸線方向の距離に等しい。
ディフューザ部15の流路幅(ハブ側壁15aとシュラウド側壁15bの軸線方向の距離)は、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置から流体の流通方向(軸線方向に直交した方向)の距離がL1に至るまでは、流路幅W2のまま一定である。そして、流入位置からの距離がL1からL2に至るまでの位置(中間位置)において、ディフューザ部15を画定するハブ側壁15aは、流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状となっている。また、流入位置からの距離がL1からL2に至るまでの位置(中間位置)において、ディフューザ部15を画定するシュラウド側壁15bも、流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状となっている。
また、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置からの距離が、L2からL3に至るまでの位置において、ハブ側壁15aが、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるハブ側壁15aよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。同様に、シュラウド側壁15bも、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるシュラウド側壁15bよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。そして、流入位置からの距離がL2からL3に至るまでの位置において、ディフューザ部15の流路幅が流路幅W3で一定となっている。
以上のように、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置よりも流体の流通方向の下流側には、ディフューザ部15の流入位置におけるディフューザ部15の流路幅よりも広い流路幅拡大部15cが設けられている。
なお、流路幅拡大部15cにおいて、ハブ側壁15aの形状とシュラウド側壁15bの形状とは、流路の中心軸に対して左右対称とするのが望ましい。
第1実施形態では、羽根車13の吐出位置における流路幅W1に対するディフューザ部15の流入位置における流路幅W2の比率は、0.5以上、かつ0.8未満とされる。また、羽根車13の吐出位置における流路幅W1に対する流路幅拡大部15cにおけるディフューザ部15の流路幅W3の比率は、0.8以上、かつ、1.0以下とされる。ただし、前述したように、ディフューザ部15の流入位置における流路幅W2よりも、流路幅拡大部15cにおけるディフューザ部15の流路幅W3の方が広くなるように、それぞれの比率が選定される。
以上説明したように、第1実施形態の遠心圧縮機10は、軸線方向に沿って流入する流体を軸線方向から傾斜した方向(軸線方向に直交する半径方向)に吐出する羽根車13と、羽根車13を収容するケーシング部11と、羽根車13から吐出した流体を流通させるディフューザ部15と、を備え、羽根車13が、軸線方向に沿って並ぶハブ1およびシュラウド2と、ハブ1およびシュラウド2の間に配置される複数のブレード3を有する。
そして、第1実施形態の遠心圧縮機10によれば、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2が、羽根車13から流体が吐出する吐出位置における羽根車13の流路幅W1よりも狭い。このようにすることで、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
また、第1実施形態の遠心圧縮機10によれば、ディフューザ部15の流入位置よりも下流側には、ディフューザ部15の流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2よりも広い流路幅W3の流路幅拡大部15cが設けられている。このようにすることで、ディフューザ部15の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅W2とする場合に比べ、ディフューザ部15を流通する流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
また、第1実施形態においては、ディフューザ部15が、ハブ1側に設けられるハブ側壁15aとシュラウド2側に設けられるシュラウド側壁15bにより画定されている。そして、流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aが、流入位置におけるハブ側壁15aよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。また、流路幅拡大部15cにおけるシュラウド側壁15bが、流入位置におけるシュラウド側壁15bよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。
このようにすることで、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおける両側の壁がディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置され、ディフューザ部15の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅W2とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
また、第1実施形態においては、ハブ側壁15aの形状が、ディフューザ部15の流入位置と流路幅拡大部15cの間の中間位置において流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であり、シュラウド側壁15bの形状が、ディフューザ部15の中間位置において流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状である。このようにすることで、ディフューザ部15の中間位置の流路において安定した状態で流体を流通させる流路を形成することができる。
また、第1実施形態においては、吐出位置における羽根車13の流路幅W1に対する流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2の比率が、0.5以上、かつ、0.8未満である。このようにすることで、流路幅W1に対する流路幅W2を十分狭い幅とし、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
また、第1実施形態においては、吐出位置における羽根車13の流路幅W1に対する流路幅拡大部15cにおけるディフューザ部15の流路幅W3の比率が、0.8以上、かつ、1.0以下である。このようにすることで、流路幅W1に対する流路幅W3を十分広い幅とし、ディフューザ部15の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅W2とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態の遠心圧縮機10について、図3を用いて説明する。図3は、第2実施形態の遠心圧縮機10の縦断面図である。
第1実施形態は、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおける両側の壁(ハブ側壁15aおよびシュラウド側壁15b)を、ディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置したものであった。それに対して、第2実施形態は、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおける片側の壁(ハブ側壁15a)を、ディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置したものである。
なお、第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、ディフューザ部15を画定するハブ側壁15aの形状を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
第2実施形態においては、図3に示されるように、流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aが、流入位置におけるハブ側壁15aよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。一方、流路幅拡大部15cにおけるシュラウド側壁15bと、流入位置におけるシュラウド側壁15bとは、軸線方向の位置が同じになるように配置されている。
なお、図3に示される遠心圧縮機10は、羽根車13に流入した流体を、軸線方向に直交した方向に吐出するものであるが、軸線方向に直交した方向よりもハブ側壁15aに傾斜した方向に吐出するという変形例も適用可能である。この場合、ディフューザ部15に流入した流体は、ハブ側壁15aに垂直に突き当たる方向の速度成分を含んだものとなる。従って、シュラウド側壁15bよりもハブ側壁15aにおいて、摩擦による損失が生じやすいので、ハブ側壁15aにて発生する摩擦損失を抑制することが望ましい。
第2実施形態の変形例では、ハブ側壁15aをディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置するので、羽根車13から吐出される流体の吐出方向が軸線方向に直交した方向よりもハブ側壁15aの方向に向いている(傾斜している)場合に、流体が安定した状態で流通しハブ側壁15aにて発生する摩擦損失を抑制した流路を形成することができる。
なお、第2実施形態の変形例のように、羽根車13の軸線方向に直交した方向よりもハブ側壁15aに傾斜した方向に吐出する形式の圧縮機は、斜流圧縮機と呼ばれることがある。第2実施形態においては、軸線方向に流入した流体を軸線Aに直交する方向(遠心方向)の速度成分を含んだ流体に変換するという意味で、斜流圧縮機ではなく、遠心圧縮機と呼ぶものとする。
以上説明したように、第2実施形態の遠心圧縮機10によれば、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2が、羽根車13から流体が吐出する吐出位置における羽根車13の流路幅W1よりも狭い。このようにすることで、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
また、第2実施形態においては、流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aが、流入位置におけるハブ側壁15aよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。このようにすることで、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aがディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置され、ディフューザ部15の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅W2とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
また、第2実施形態においては、ハブ側壁15aの形状が、ディフューザ部15の流入位置と流路幅拡大部15cの間の中間位置において流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状である。このようにすることで、ディフューザ部15の中間位置の流路において安定した状態で流体を流通させる流路を形成することができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態の遠心圧縮機10について、図4を用いて説明する。図4は、第3実施形態の遠心圧縮機10の縦断面図である。
第1実施形態は、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおける両側の壁(ハブ側壁15aおよびシュラウド側壁15b)を、ディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置したものであった。それに対して、第3実施形態は、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおける片側の壁(シュラウド側壁15b)を、ディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置したものである。
なお、第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、ディフューザ部15を画定するシュラウド側壁15bの形状を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
第3実施形態においては、図4に示されるように、流路幅拡大部15cにおけるシュラウド側壁15bが、流入位置におけるシュラウド側壁15bよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。一方、流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aと、流入位置におけるハブ側壁15aとは、軸線方向の位置が同じになるように配置されている。
以上説明したように、第3実施形態の遠心圧縮機10によれば、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2が、羽根車13から流体が吐出する吐出位置における羽根車13の流路幅W1よりも狭い。このようにすることで、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
また、第3実施形態においては、流路幅拡大部15cにおけるシュラウド側壁15bが、流入位置におけるシュラウド側壁15bよりもディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置されている。このようにすることで、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aがディフューザ部15の流路幅を拡大する方向に配置され、ディフューザ部15の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅W2とする場合に比べて、流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
また、第3実施形態においては、シュラウド側壁15bの形状が、ディフューザ部15の中間位置において流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状である。このようにすることで、ディフューザ部15の中間位置の流路において安定した状態で流体を流通させる流路を形成することができる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態の遠心圧縮機10について、図5を用いて説明する。図5は、第4実施形態の遠心圧縮機10の縦断面図である。
第1実施形態は、ディフューザ部15の流入位置に設けられる流路幅W2の流路と、ディフューザ部15の下流に設けられる流路幅W3の流路幅拡大部15cの間(中間位置)において、ハブ側壁15aおよびシュラウド側壁15bの双方を、流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状としたものであった。
それに対して第4実施形態では、テーパ形状に替えて、流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状を採用する。
ディフューザ部15の流路幅(ハブ側壁15aとシュラウド側壁15bの軸線方向の距離)は、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置からの流体の流通方向(軸線方向に直交した方向)の距離がL4に至るまでは、流路幅W2のまま一定である。そして、流入位置からの距離がL4からL3に至るまでの位置において、ディフューザ部15の流路幅が流路幅W3で一定となっている。
なお、図5に示される第4実施形態においては、段が1段だけ設けられるディフューザ部15を示したが、段を1段だけでなく複数段設けるようにしてもよい。例えば、第1実施形態の図1に示されるテーパ形状の部分(ディフューザ部15の中間位置)に替えて、2段、3段、あるいはそれ以上の複数段の段形状とし、流路幅が徐々に拡大するようにしてもよい。
また、図5に示される第4実施形態においては、段形状をハブ側壁15aとシュラウド側壁15bの双方に設けることとしたが、ハブ側壁15aおよびシュラウド側壁15bのいずれか一方に段形状を設け、他の一方には段形状を設けないようにしてもよい。例えば、ハブ側壁15aに段形状を設けない場合、流路幅拡大部15cにおけるハブ側壁15aと、流入位置におけるハブ側壁15aとは、軸線方向の位置が同じになるように配置される。また、例えば、シュラウド側壁15bに段形状を設けない場合、流路幅拡大部15cにおけるシュラウド側壁15bと、流入位置におけるシュラウド側壁15bとは、軸線方向の位置が同じになるように配置される。
以上説明したように、第4実施形態の遠心圧縮機10によれば、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2が、羽根車13から流体が吐出する吐出位置における羽根車13の流路幅W1よりも狭い。このようにすることで、ディフューザ部15に流体が流入する流入位置における流体の流速を十分に増加させて旋回失速の発生を抑制し、旋回失速による軸振動等の不具合を抑制することができる。
また、第4実施形態の遠心圧縮機10によれば、ディフューザ部15の流入位置よりも下流側には、ディフューザ部15の流入位置におけるディフューザ部15の流路幅W2よりも広い流路幅W3の流路幅拡大部15cが設けられている。このようにすることで、ディフューザ部15の流入位置から下流側に至るまで同じ流路幅W2とする場合に比べ、ディフューザ部15を流通する流体の流速が速くなることに起因する摩擦損失等の性能低下を抑制することができる。
また、第4実施形態においては、ハブ側壁15aの形状が、ディフューザ部15の流入位置と流路幅拡大部15cの間の中間位置において流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であり、シュラウド側壁15bの形状が、ディフューザ部15の中間位置において流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大する段形状である。このようにすることで、比較的容易な加工工程により、ディフューザ部15の中間位置に流入位置と下流側を接続する流路を形成することができる。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態の遠心圧縮機10について、図6を用いて説明する。図6は、第5実施形態の遠心圧縮機10の縦断面図である。
第1実施形態乃至第4実施形態においては、ディフューザ部15の下流にボリュート部16が設けられた1段の遠心圧縮機について説明したが、第5実施形態の遠心圧縮機10は、1段目の羽根車13およびディフューザ部15により圧縮された流体を、次段の羽根車13およびディフューザ部15に流入させる形態の多段の遠心圧縮機である。
なお、第5実施形態は、第1実施形態の変形例であり、ボリュート部16に替えてリターンベンド17およびリターンベーン18が設けられている点を除き、他の構成は第1実施形態と同様であるので、以下での説明を省略する。
第1実施形態では、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cに流入した圧縮流体は、流路幅拡大部15cの下流に設けられたボリュート部16に流入するものであった。それに対して、第5実施形態では、ディフューザ部15の流路幅拡大部15cに流入した圧縮流体は、流路幅拡大部15cの下流に設けられたリターンベンド17に流入する。リターンベンド17に流入した圧縮流体は、リターンベーン18を経由して、次段(2段目)の羽根車13に導かれる。
第5実施形態の遠心圧縮機10として2段の遠心圧縮機を採用した場合、2段目の羽根車13に導かれた流体は、2段目のディフューザ部15に吐出される。2段目のディフューザ部15にて更に圧縮された流体は、第1実施形態の図1にて示されたものと同様のボリュート部16に導かれる。
また、第5実施形態の遠心圧縮機10として3段の遠心圧縮機を採用した場合、2段目の羽根車13に導かれた流体は、2段目のディフューザ部15に吐出される。2段目のディフューザ部15にて更に圧縮された流体は、2段目のリターンベンド17に流入する。2段目のリターンベンド17に流入した圧縮流体は、リターンベーン18を経由して、次段(3段目)の羽根車13に導かれる。3段目の羽根車13に導かれた流体は、3段目のディフューザ部15に吐出される。3段目のディフューザ部15にて更に圧縮された流体は、第1実施形態の図1にて示されたものと同様のボリュート部16に導かれる。
以上のように、遠心圧縮機10を2段あるいは3段の遠心圧縮機10とすることで、流体の圧縮率を更に高めることができる。また、各段の羽根車13およびディフューザ部15の形状により、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、各段のディフューザ部15の形状として、第1実施形態に示されたものだけでなく、第2実施形態乃至第4実施形態に示されたいずれかの形状を採用することが可能である。
また、第5実施形態では、2段および3段の遠心圧縮機10について説明したが、4段以上の複数段の遠心圧縮機10とする変形例を採用してもよい。
1 ハブ
2 シュラウド
3 ブレード
10 遠心圧縮機
11 ケーシング部
13 羽根車
15 ディフューザ部
15a ハブ側壁
15b シュラウド側壁
15c 流路幅拡大部
16 ボリュート部
A 軸線
W1 羽根車の吐出位置における流路幅
W2 ディフューザ部の流入位置における流路幅
W3 ディフューザ部の流路幅拡大部における流路幅

Claims (14)

  1. 軸線周りに回転可能であり、該軸線に沿った軸線方向に流入する流体を該軸線方向から傾斜した方向に吐出する羽根車と、
    該羽根車を収容するケーシング部と、
    前記羽根車から吐出した前記流体を流通させるディフューザ流路を形成するディフューザ部と、を備え、
    前記羽根車が、前記軸線方向に沿って並ぶハブおよびシュラウドと、該ハブおよび該シュラウドの間に配置されるとともに前記ハブの内壁と前記シュラウドの内壁とにより画定される空間を仕切って複数の吐出流路を形成する複数のブレードを有し、
    前記ディフューザ部に前記流体が流入する流入位置における該ディフューザ部の流路幅が、前記羽根車から前記流体が吐出する吐出位置における前記羽根車の流路幅よりも狭く、
    前記ディフューザ部が、前記ハブ側に設けられるハブ側壁と前記シュラウド側に設けられるシュラウド側壁により画定されており、
    前記羽根車の流路幅は、前記ハブの内壁と前記シュラウドの内壁との間の距離であり、
    前記ディフューザ部の流路幅は、前記ハブ側壁と前記シュラウド側壁との間の距離であり、
    前記流入位置における前記ディフューザ部の前記ハブ側壁を前記吐出位置における前記ハブの内壁の前記ディフューザ部に向かう延長線よりも前記ディフューザ流路の中心側に配置し、
    前記流入位置における前記ディフューザ部の前記シュラウド側壁を前記吐出位置における前記シュラウドの内壁の前記ディフューザ部に向かう延長線よりも前記ディフューザ流路の中心側に配置し、
    前記ディフューザ部の前記流入位置よりも下流側には、該流入位置における前記ディフューザ部の流路幅よりも広い流路幅拡大部が設けられていることを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記流路幅拡大部における前記ハブ側壁が、前記流入位置における前記ハブ側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されており、
    前記流路幅拡大部における前記シュラウド側壁が、前記流入位置における前記シュラウド側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 記流路幅拡大部における前記ハブ側壁が、前記流入位置における前記ハブ側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  4. 記流路幅拡大部における前記シュラウド側壁が、前記流入位置における前記シュラウド側壁よりも前記ディフューザ部の流路幅を拡大する方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であり、
    前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であることを特徴とする請求項2に記載の遠心圧縮機。
  6. 前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であることを特徴とする請求項3に記載の遠心圧縮機。
  7. 前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って徐々に流路幅が拡大するテーパ形状であることを特徴とする請求項4に記載の遠心圧縮機。
  8. 前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であり、
    前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記中間位置において前記流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であることを特徴とする請求項2に記載の遠心圧縮機。
  9. 前記ハブ側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であることを特徴とする請求項3に記載の遠心圧縮機。
  10. 前記シュラウド側壁の形状が、前記ディフューザ部の前記流入位置と前記流路幅拡大部の間の中間位置において前記流体の流通方向に沿って段階的に流路幅が拡大する段形状であることを特徴とする請求項4に記載の遠心圧縮機。
  11. 前記吐出位置における前記羽根車の流路幅に対する前記流入位置における前記ディフューザ部の流路幅の比率が、0.5以上、かつ、0.8未満であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
  12. 前記吐出位置における前記羽根車の流路幅に対する前記流路幅拡大部における前記ディフューザ部の流路幅の比率が、0.8以上、かつ、1.0以下であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
  13. 前記羽根車が、前記軸線方向に沿って流入する前記流体を該軸線方向に直交した方向に吐出することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
  14. 流量係数が、0.01以上、かつ、0.05以下であることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
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