JP5902135B2 - 階間調整機能付きエレベータ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、少なくとも2つのかご室が上下に連結されたかご枠を有し、そのかご枠のかご室間の距離を行先階の階間長に合わせて調整可能な階間調整機能付きエレベータに関する。
超高層ビル等では、ビルのスペース効率を向上させるために、ビル内の縦の交通手段として、かご室を上下2段に構成した大量輸送が可能なエレベータが用いられる。このようなエレベータを「ダブルデッキエレベータ」と呼んでいる。
このダブルデッキエレベータには、建物の各階床の高さが一定でない場合にも、上下のかご室が同時に行先階に着床できるように、かご枠内の上下のかご室を互いに移動させて、かご室間の距離を調整する階間調整機能を備えたものがある。
ここで、階間調整機能が何らかの原因で故障すると、上下のかご室の間隔を乗場の着床レベルに正しく合わせることができない。このような場合、片かごずつ着床させて乗客を降ろす救出運転を行う必要がある。
特開2011−20788号公報
一般にエレベータには、安全機能の1つとして「戸開走行保護機能」が備えられている。これは、各階床の着床レベルを基準にして設定された範囲(戸開走行保護ゾーン)内で戸開を許可し、この範囲を越えて戸開していた場合には走行を停止する機能である。
ここで、上述したダブルデッキエレベータでは、救出運転時に一方のかごを戸開して乗客を降ろしているときに、他方のかごが上記戸開走行保護機能の範囲付近で停止していると、乗客が降りたときの振動などで他方のかごが上記範囲を外れることがある。このとき、一方のかごは戸開しているので、戸開状態での走行と誤検出され、運転停止によって他方のかご側で乗客を閉じ込めてしまうことになる。
本発明が解決しようとする課題は、救出運転時に閉じ込め事故を防いで、各かごの乗客を安全に救出することのできる階間調整機能付きエレベータを提供することである。
本実施形態に係る階間調整機能付きエレベータは、少なくとも2つのかご室が上下方向に連結されたかご枠を有し、上記かご枠の各かご室間の距離を調整可能な階間調整機能付きエレベータにおいて、上記かご枠の上記各かご室のそれぞれが各階の乗場に着床したことを検出する着床検出手段と、上記各階の乗場に設けられた乗場ドア検出手段と、上記各かご室に設けられたかごドア検出手段と、上記着床検出手段を通じて上記各かご室の着床状態を個別に監視し、上記各階の乗場に設けられた乗場ドア検出手段の状態と上記各かご室の中の監視対象とするかご室に設けられたかごドア検出手段の状態から戸開中に予め定められた戸開走行保護ゾーンから外れたと判断された場合に運転を停止する複数の監視手段と、上記階間調整機能の異常時に救出運転を行い、上記各かご室のそれぞれを救出階に順に着床させて戸開する救出運転手段と、この救出運転手段によって救出運転を行っているときに、上記各監視手段のうち、上記各かご室の中の上記救出階で戸開中のかご室以外のかご室に対応した監視手段の機能を遮断する機能遮断手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係る階間調整機能付きエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータに設けられたメモリ装置の構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータに設けられた階間長テーブルの一例を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータに設けられた動作速度テーブルの一例を示す図である。 図5は同実施形態におけるエレベータ制御装置と階間調整制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図6は同実施形態におけるエレベータの戸開走行保護ゾーンを説明するための図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの救出運転時の処理動作を示すフローチャートである。 図8は同実施形態におけるエレベータの救出運転時のかご監視電源の遮断タイミングを示す図である。 図9は第2の実施形態におけるエレベータ制御装置と階間調整制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図10は同実施形態におけるエレベータの戸開走行保護ゾーンを説明するための図である。 図11は同実施形態におけるエレベータの救出運転時の処理動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る階間調整機能付きエレベータの構成を示す図である。なお、ここでは、1つのかご枠1に2つのかご室(以下、上かごと下かごと称す)2,3を有するダブルデッキエレベータを例にして説明する。
巻上機11には、メインロープ13がそらせシーブ12などを介して巻き掛けられている。この巻上機11の駆動により、かご枠1がメインロープ13を介して昇降路内を昇降動作する。このかご枠1には、上かご2と下かご3がボールネジ5a,5b,6a,6bを介して上下方向に移動自在に連結されている。これらのボールネジ5a,5b,6a,6bは、上梁1aと中間梁7によって支持されており、モータ4a,4bの駆動によって上かご2と下かご3をそれぞれに上下方向に移動させる。
また、かご枠1には、階間調整制御装置20や図示せぬドア制御装置などが搭載されている。これらの装置類は、かご下ダクト15に配線されたテールコード14を介してビルの機械室などに設置されたエレベータ制御装置10に接続されている。
エレベータ制御装置10は、所謂「制御盤」と呼ばれるものであり、巻上機11の駆動制御など、エレベータ全体の制御を行う。このエレベータ制御装置10には地震感知器16が接続されている。この地震感知器16によって所定レベル以上の地震が検出されると、エレベータ制御装置10は走行中のかご枠1を最寄階に停止させ、そこで乗客を降ろして待機する。このような運転を「地震管制運転」と言う。
一方、階間調整制御装置20は、エレベータ制御装置10からの指示に従って、モータ4a,4bを駆動し、上かご2と下かご3との間の距離を調整する。階間調整制御装置20は、例えばEEPROM、メモリカードあるいはUSBメモリなどからなる交換可能なメモリ装置30を備える。
メモリ装置30には、図2に示すように、制御上の行先階に対する階間長テーブル31と出発階と行先階に対する動作速度テーブル32が設けられている。
図3に階間長テーブル31の一例を示す。この例では、エレベータ制御装置10から出力される階床指令信号によって指定された制御上の行先階の階間長が示されている。
図4に動作速度テーブル32の一例を示す。この動作速度テーブル32には、階間調整動作を行う場合の速度が設定されている。例えば、1Fから3Fへの走行に対しては、上かご2と下かご3を45mm/sの速度で移動させるようなパラメータが設定されている。なお、図中のマイナス記号は、その速度で上かご2と下かご3の間隔を狭めることを意味している。
ここで、ダブルデッキエレベータの着床制御について簡単に説明しておく。
ダブルデッキエレベータでは、行先階に着床する時、かご枠用の着床検出板21によりかご枠1を位置決めして着床させる。詳しくは、かご枠1に設けられた着床スイッチ24が着床検出板21の範囲内に入ったときに停止する。なお、階間調整機能付きのダブルデッキエレベータでは、かご枠1の中央が上かご2と下かご3の階間中央となるように、着床検出板21の位置が定められている。
また、行先階が決まった時点でモータ4a,4bの駆動により階間調整が開始され、かご枠1内の上かご2と下かご3の間隔がその行先階の階間長に合わせて調整される。かご枠1と同様に上かご2と下かご3に対しても着床スイッチ25,26が設けられている。これらの着床スイッチ25,26とかご室用の着床検出板22,23との位置関係により、上かご2と下かご3の位置決め(レベル合わせ)を確認できる。なお、着床検出板21〜23は昇降路壁に配設されている。また、図中の27a,27bは各階の乗場を示している。
図中の40〜42はPG(パルスジェネレータ)である。PG40は、巻上機11の回転軸に設置されており、巻上機11の回転に同期してパルス信号を出力する。PG41,42は、階間調整用のモータ4a,4bの回転軸に設置されており、それぞれにモータ4a,4bの回転に同期してパルス信号を出力する。これらのパルス信号は、エレベータ制御装置10に与えられる。
なお、図1では、エレベータ制御装置10と階間調整制御装置20を機能別に分割した構成としているが、物理的にはモータ4a,4bの駆動制御部分のみかご枠1に搭載し、その他はエレベータ制御装置に設ける構成としても良い。
図5は第1の実施形態におけるエレベータ制御装置10と階間調整制御装置20の機能構成を模式的に示すブロック図である。
エレベータ制御装置10と階間調整制御装置20には図示せぬ入出力装置が設けられており、その入出力装置を介して各種信号がやり取りされる。具体的には、かご枠1の行先階(目的階ともいう)が決まったときに、エレベータ制御装置10からその行先階を示す信号と共に調整指令が階間調整制御装置20に出力される。これにより、階間調整制御装置20では、メモリ装置30から行先階に対応した階間長データを読み出し、かご枠1内の上かご2と下かご3の間隔を当該行先階の階間長に合わせて調整する。なお、かご枠1の行先階は、上かご2と下かご3の2つの階床を含む。
エレベータ制御装置10には、各階の乗場ドアスイッチ50、上かごドアスイッチ51、下かごドアスイッチ52が接続されている。なお、各階の乗場ドアスイッチ50は直列に接続されており、実際には上かごドアスイッチ51戸開閉信号継電器(リレー)と下かごドアスイッチ52の戸開閉信号継電器(リレー)を介してエレベータ制御装置10に接続されている。また、エレベータ制御装置10には、かご枠用の着床スイッチ24、上かご用の着床スイッチ25、下かご用の着床スイッチ26がそれぞれ接続されている。
エレベータ制御装置10には、上かご監視装置53、下かご監視装置54、運転制御装置55が備えられている。
上かご監視装置53は、上かご監視用ユニットとして運転制御装置55とは独立して設けられている。この上かご監視装置53には、図5に示すように、上かご用の着床スイッチ25の着床信号、各階の乗場ドアスイッチ50の戸開閉信号、上かごドアスイッチ51の戸開閉信号が入力される。上かご監視装置53は、これらの信号に基づいて上かご2の着床状態を監視し、戸開中に各階に設定された戸開走行保護ゾーンから外れたときに運転を停止する戸開走行保護機能を備える。53aは上かご監視装置53の電源である。
下かご監視装置54は、下かご監視用ユニットとして運転制御装置55とは独立して設けられている。この下かご監視装置54には、図5に示すように、下かご用の着床スイッチ26の着床信号、各階の乗場ドアスイッチ50の戸開閉信号、下かごドアスイッチ52の戸開閉信号が入力される。下かご監視装置54は、これらの信号に基づいて下かご3の着床状態を監視し、戸開中に各階に設定された戸開走行保護ゾーンから外れたときに運転を停止する戸開走行保護機能を備える。54aは下かご監視装置54の電源である。
「戸開走行保護ゾーン」とは、かご室用の着床検出板22,23によって定められる戸開可能な範囲のことである。上かご2と下かご3が戸開走行保護ゾーンの範囲内で着床しているときには戸開が許可され、この範囲を越えて戸開していた場合には走行が禁止される。
ここで、図6に示すように、上かご2と下かご3が各階の乗場27a,27bに正しく着床していれば、着床スイッチ25,26はそれぞれに着床検出板22,23の範囲内つまり戸開許可ゾーンの範囲内にある。なお、2a,3aはかごドアであり、着床時に図示せぬ乗場ドアに係合して開閉する。理想的には、着床検出板22,23の中心位置に着床スイッチ25,26が来るように上かご2と下かご3が着床している状態が好ましいが、着床検出板22,23の範囲内であれば戸開が許可される。
運転制御装置55は、かご枠用の着床スイッチ24の着床信号を含む各種信号に基づいてダブルデッキエレベータ全体の運転制御を行う。ここで、本実施形態において、この運転制御装置55には、ダブルデッキエレベータの階間調整に関わる機能として、救出運転部55aと機能遮断部55bが備えられている。
救出運転部55aは、階間調整制御装置20の異常時に救出運転を行い、かご枠1の上かご2と下かご3のそれぞれを救出階に着床させて戸開する。機能遮断部55bは、救出運転中に救出階で戸開中のかご以外のかごに対応した監視機能を遮断する。
すなわち、救出運転中に上かご2が救出階で戸開していれば、下かご監視装置54の電源54aを遮断することで、下かご3の監視機能を遮断する。これにより、上かご2の戸開中に下かご3が戸開許可ゾーンの範囲外にあっても戸開走行保護機能が働くことはない。一方、救出運転中に下かご3が救出階で戸開していれば、上かご監視装置53の電源53aを遮断することで、上かご2の監視機能を遮断する。これにより、下かご3の戸開中に上かご2が戸開許可ゾーンの範囲外にあっても戸開走行保護機能が働くことはない。
以下に、救出運転時の処理動作について詳しく説明する。
は第1の実施形態におけるエレベータの救出運転時の処理動作を示すフローチャートである。
階間調整制御装置20に何らかの異常が発生すると(ステップA11のYes)、エレベータ制御装置10は、以下のような救出運転処理を実行する。なお、エレベータ制御装置10は、階間調整制御装置20の動作状態を常に監視しており、指令に対する応答がない場合や、モータ4a,4bが正常に動いていない場合に異常ありと判断し、階間調整制御装置20の動作を停止する。
階間調整制御装置20の動作が停止すると、各階の階間長に合わせてかご枠1内の上かご2と下かご3の間隔を調整できない。そこで、エレベータ制御装置10は、上かご2と下かご3の一方(ここでは下かご3とする)を救出階に着床させて(ステップA12)、そこで戸開して乗客を降ろす(ステップA13)。
詳しくは、例えば現在の位置から最も早く停止可能な階を救出階として定め、まず、かご枠用の着床スイッチ24を用いて、その救出階までかご枠1を移動させる。続いて、下かご用の着床スイッチ26を用いて、かご枠1の下かご3を当該救出階の階床レベルに合わせて止める。このとき、階間調整制御装置20が故障しているので、上かご2の方は1つの上の階の階床レベルからずれていることがある。
ここで、下かご3を戸開して乗客を降ろしているときに、エレベータ制御装置10は、上かご2の監視機能を遮断しておく(ステップA14)。具体的には、図5に示した上かご監視装置53の電源53aを遮断することで戸開走行保護機能を無効化しておく。これにより、下かご3から乗客を降ろしているときの振動で上かご2が図6に示した戸開走行保護ゾーンから外れたときに、戸開走行の誤検知を防ぐことができる。
すなわち、図5に示したように各階の乗場ドアスイッチ50は直列接続されているので、エレベータ制御装置10側では、どの階が戸開しているのか分からない。このため、下かご3が戸開しているときに、上かご2が戸開走行保護ゾーンから外れると、戸開走行したと誤検知されることになる。この誤検知を防ぐために、上かご2の監視機能を遮断しておく。
下かご3から乗客を降ろすと、続いて、エレベータ制御装置10は、上かご2を救出階まで移動させて(ステップA15)、そこで戸開して乗客を降ろす(ステップA16)。この場合、下かご3を上記救出階に着床させたときに、上かご2がその1つ上の階の着床レベル付近にあれば、着床スイッチ25を用いて微調整して上かご2を着床させればいい。もし、上記階の着床レベルから大きく外れて停止いれば、かご枠1を別の階まで移動させて、上かご2を着床させるものとする。
ここで、上記下かご3の戸開中と同様に、上かご2を戸開して乗客を降ろしているときには、エレベータ制御装置10は、下かご3の監視機能を遮断しておく(ステップA17)。具体的には、図5に示した下かご監視装置54の電源54aを遮断することで戸開走行保護機能を無効化しておく。これにより、上かご2の戸開中に下かご3が戸開走行保護ゾーンから外れた場合に戸開走行の誤検知を防ぐことができる。
上かご2から乗客を降ろすと、エレベータ制御装置10は、上かご2および下かご3を含むエレベータ全体の運転を停止する(ステップA18)。以後は、階間調整の異常発報を受けて保守員が現場に来て出向いて点検するまでの間、運転停止状態となる。
なお、図7の例では、先に下かご3を救出階に着床させてから上かご2を救出階に着床させたが、先に上かご2を救出階に着床させることでも良い。
図8は救出運転時のかご監視電源の遮断タイミングを示す図である。
階間調整の異常が発生した場合において、下かご3を救出階に着床させて戸開により乗客を降車させている間、かご監視電源(53a)が遮断される。逆に、上かご2を救出階に着床させて戸開により乗客を降車させている間、かご監視電源(54a)が遮断される。したがって、一方のかごの戸開中に他方のかごが戸開走行保護ゾーンから外れた場合でも戸開走行保護機能によって運転が停止することはない。よって、両方のかごをそれぞれに救出階に着床させて乗客を安全に救出することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、救出運転時に一方のかごの戸開中に他方のかごの位置に関係なく、そのかごの監視機能を遮断する構成としたが、第2の実施形態では、他方のかごの位置に応じて監視機能を遮断する構成とする。
図9は第2の実施形態におけるエレベータ制御装置10と階間調整制御装置20の機能構成を模式的に示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態における図5の構成と同じ一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略するものとする。
第2の実施形態において、運転制御装置55には、救出運転部55aと機能遮断部55bに加え、停止位置判断部55cが備えられている。停止位置判断部55cは、救出階で戸開中のかご以外のかごが戸開走行保護ゾーン付近に停止しているか否かを判断する。図10に示すように、戸開走行保護ゾーンは各階の着床レベルを基準にして設定されている。このため、例えば上かご2がそのゾーン付近に停止していると、上かご2の振動などにより着床スイッチ25がONからOFFに切りかわったときに戸開走行保護ゾーンから外れたとみなされ、戸開走行保護が働いてしまう可能性が高い。そこで、戸開走行保護ゾーン付近で停止している場合、機能遮断部55bによって当該かごに対する監視機能を遮断しておくもものとする。
ここで、救出運転時における上かご2と下かご3の位置は、以下のような方法で検出することができる。
救出運転時には階間調整制御装置20の動作を停止させるので、上かご2と下かご3は固定されており、その動作停止直後のPG41,42のパルス数を見れば、現時点における上かご2と下かご3との相対距離(間隔)を推測することができる。したがって、例えば下かご3を救出階で着床している場合には、下かご3の位置に上記相対距離を加えれば、上かご2の停止位置を検出でき、戸開走行保護ゾーン付近に停止しているか否かを判断することができる。
また、別の方法として、図10に示すように、各階の着床レベルを基準にして設けられた着床検出板22,23のサイズを上下に数cmだけ若干延長しておけば、その延長部分(図中の斜線部分)で戸開走行保護ゾーン付近に停止しているか否かを判断することができる。
以下に、救出運転時の処理動作について詳しく説明する。
図11は第2の実施形態におけるエレベータの救出運転時の処理動作を示すフローチャートである。なお、ステップB11〜B13までの処理は、上記第1の実施形態における図7のステップA11〜A13までの処理と同様である。
すなわち、階間調整制御装置20の異常が検出された場合に(ステップB11のYes)、エレベータ制御装置10は、まず、一方のかご(ここでは下かご3とする)を救出階に着床させ(ステップB12)、そこで戸開して乗客を降車させる(ステップB13)。
ここで、エレベータ制御装置10は、他方のかごである上かご2が戸開走行保護ゾーン付近に停止しているか否かを判断する(ステップB14)。上述したように、戸開走行保護ゾーン付近に停止していると、着床スイッチ25がONからOFFに切り変わり、上かご2が戸開走行保護ゾーンから外れたとみなされる可能性が高い。
そこで、上かご2が戸開走行保護ゾーン付近に停止していると判断された場合には(ステップB14のYes)、エレベータ制御装置10は、上かご2の監視機能を遮断しておく(ステップB15)。具体的には、図9に示した上かご監視装置53の電源53aを遮断することで戸開走行保護機能を無効化しておく。これにより、下かご3から乗客を降ろしているときの振動で上かご2が戸開走行保護ゾーンから外れたときに、戸開走行の誤検知を防ぐことができる。
一方、上かご2が戸開走行保護ゾーン付近に停止していない場合、つまり、戸開走行保護ゾーンの範囲内に停止しているか、あるいは、戸開走行保護ゾーンから完全に外れている場合には、着床スイッチ25がONからOFFに切り変わる可能性は低い。つまり、着床スイッチ25はONのままか、あるいは、OFFのままである。
なお、着床スイッチ25が最初からOFFしていれば、階間調整制御装置20の故障で上かご2が戸開走行保護ゾーンから外れて止まっているものと判断できるので、戸開走行の誤検知はない。
したがって、上かご2が戸開走行保護ゾーン付近に停止していない場合と判断された場合には(ステップB14のNo)、エレベータ制御装置10は、上かご2の監視機能を遮断せずに、そのまま有効状態にしておく。
上かご2の救出運転時も同様である。
すなわち、上かご2を救出階に着床させて戸開により乗客を降車させたとき(ステップB15〜B17)、エレベータ制御装置10は、下かご3が戸開走行保護ゾーン付近に停止しているか否かを判断する(ステップB18)。
下かご3が戸開走行保護ゾーン付近に停止していると判断された場合には(ステップB18のYes)、エレベータ制御装置10は、下かご3の監視機能を遮断しておく(ステップB19)。具体的には、図9に示した下かご監視装置54の電源54aを遮断することで戸開走行保護機能を無効化しておく。これにより、上かご2から乗客を降ろしているときの振動で下かご3が戸開走行保護ゾーンから外れたときに、戸開走行の誤検知を防ぐことができる。
一方、下かご3が戸開走行保護ゾーン付近に停止していない場合と判断された場合には(ステップB18のNo)、エレベータ制御装置10は、下かご3の監視機能を遮断せずに、そのまま有効状態にしておく。
上かご2から乗客を降ろすと、エレベータ制御装置10は、上かご2および下かご3を含むエレベータ全体の運転を停止する(ステップB20)。以後は、階間調整の異常発報を受けて保守員が現場に来て出向いて点検するまでの間、運転停止状態となる。
なお、図11の例では、先に下かご3を救出階に着床させてから上かご2を救出階に着床させたが、先に上かご2を救出階に着床させることでも良い。
このように、一方のかごの救出運転中に他方のかごが戸開走行保護ゾーン付近に停止している場合にのみ、そのかごの監視機能を遮断する。これにより、救出運転時にむやみに監視機能を遮断することなく、戸開走行の誤検知を防いで乗客を安全に救出することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、救出運転時に閉じ込め事故を防いで、各かごの乗客を安全に救出することのできる階間調整機能付きエレベータを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…かご枠、2…上かご、3…下かご、2a,3a…かごドア、4a,4b…モータ、5a,5b…ボールネジ、6a,6b…ボールネジ、7…中間梁、8,9…支持機構、10…エレベータ制御装置、10a…停止可否判定部、11…巻上機、12…そらせシーブ、13…メインロープ、14…テールコード、15…かご下ダクト、16…地震感知器、20…階間調整制御装置、21〜23…着床検出板、24〜26…着床スイッチ、27a,27b…各階の乗場、30…メモリ装置、31…階間長テーブル、32…動作速度テーブル、40〜42…パルスジェネレータ、50…乗場ドアスイッチ、51…上かごドアスイッチ、52…下かごドアスイッチ、53…上かご監視装置、53a…電源、54…下かご監視装置、54a…電源、55…運転制御装置、55a…救出運転部、55b…機能遮断部、55c…停止位置判断部。

Claims (3)

  1. 少なくとも2つのかご室が上下方向に連結されたかご枠を有し、上記かご枠の各かご室間の距離を調整可能な階間調整機能付きエレベータにおいて、
    上記かご枠の上記各かご室のそれぞれが各階の乗場に着床したことを検出する着床検出手段と、
    上記各階の乗場に設けられた乗場ドア検出手段と、
    上記各かご室に設けられたかごドア検出手段と、
    上記着床検出手段を通じて上記各かご室の着床状態を個別に監視し、上記各階の乗場に設けられた乗場ドア検出手段の状態と上記各かご室の中の監視対象とするかご室に設けられたかごドア検出手段の状態から戸開中に予め定められた戸開走行保護ゾーンから外れたと判断された場合に運転を停止する複数の監視手段と、
    上記階間調整機能の異常時に救出運転を行い、上記各かご室のそれぞれを救出階に順に着床させて戸開する救出運転手段と、
    この救出運転手段によって救出運転を行っているときに、上記各監視手段のうち、上記各かご室の中の上記救出階で戸開中のかご室以外のかご室に対応した監視手段の機能を遮断する機能遮断手段と
    を具備したことを特徴とする階間調整機能付きエレベータ。
  2. 上記各かご室の中の上記救出階で戸開中のかご室以外のかご室が上記戸開走行保護ゾーン付近に停止しているか否かを判断する停止位置判断手段を備え、
    上記機能遮断手段は、
    上記各監視手段のうち、上記停止位置判断手段によって上記戸開走行保護ゾーン付近で停止していると判断された場合に当該かご室に対応した監視手段の機能を遮断することを特徴とする請求項1記載の階間調整機能付きエレベータ。
  3. 上記監視手段は、
    上記各かご室の着床状態を個別に監視するための複数のユニットからなり、
    上記機能遮断手段は、
    上記各ユニットの中の当該かご室に対応したユニットの電源を遮断することを特徴とする請求項1または2記載の階間調整機能付きエレベータ。
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