JP5901372B2 - 除染装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物、土壌、水などに対して除染を行う除染装置及び方法に関するものである。
例えば、原子力発電プラントで災害が発生した場合、放射能が外部に漏れて建築物や土壌などが汚染されることから、この建築物や土壌などに付着した放射性物質を除去する必要がある。従来の除染装置としては、建築物に付着している放射性物質を水により除染することが一般的である。
なお、有害廃棄物を発生場所で無害化、減容化、及び再資源化の少なくともいずれかを図ることができ、また定量的に発生する有害廃棄物を巡回して処理したり、短期間に大量に有害廃棄物が発生する場所で効率よく廃棄物を処理したりすることができるものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2006−142230号公報
建築物の除染は、水洗浄により可能であるものの、洗浄後の水が回収されずに、側溝や公共下水へ流れると、側溝内の堆積物に放射性物質が蓄積し、ホットスポットが形成されてしまう。また、洗浄後の水が公共下水へ流れると、放射性物質が下水汚泥に蓄積するため、汚泥の処分(焼却、埋立)ができず、また、敷地内での保管も困難なものとなっている。また、土壌の除染は、表層土壌を剥離した後、敷地内に集積保管するが、この場合であっても、保管場所の確保が困難なものとなっている。また、現地に大型プラント等の除染設備を設置し、放射性廃液や汚染土壌などを集中的に処理することが考えられるが、これらを移送する際の被曝や2次汚染、また、処理した水や土壌の引取り先の確保等の課題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、建築物、土壌、水などに対する除染を効率良く行うことを可能とする除染装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の除染装置は、除染対象物に洗浄液を吹き付けて除染を行う洗浄処理装置と、汚染土壌に対して洗浄液を用いて除染を行って除染後の土壌と廃液を分離する土壌処理装置と、放射性廃液を処理する廃液処理装置と、前記洗浄処理装置と前記土壌処理装置と前記廃液処理装置の少なくとも一つを搭載して移動可能な移動体と、を有することを特徴とするものである。
従って、洗浄処理装置と土壌処理装置と廃液処理装置は、必要に応じて移動体に搭載されて所望の処理現場まで移動し、その処理現場で除染処理、土壌処理、廃液処理を行うことが可能となり、発生した汚染物質の漏洩を防止することで、建築物、土壌、水などに対する除染を効率良く行うことができる。
本発明の除染装置では、前記洗浄処理装置と前記土壌処理装置と前記廃液処理装置は、それぞれ異なる前記移動体に搭載されていることを特徴としている。
従って、洗浄処理装置と土壌処理装置と廃液処理装置が独立して移動体に搭載されていることから、各装置が単独で処理現場まで移動し、各種の処理を行うことができる。
本発明の除染装置では、前記土壌処理装置は、前記移動体に搭載されて処理現場に移動可能であり、前記処理現場の土壌を除染した後、前記処理現場に戻すことを特徴としている。
従って、土壌処理装置は、処理現場の汚染土壌を除染し、除染されて汚染物質が除去された洗浄済の土壌を再び処理現場に戻すため、土壌の保管場所を不要とすることができる。
本発明の除染装置では、前記廃液処理装置は、前記移動体に搭載されて処理現場に移動可能であり、前記処理現場の廃液を除染した後、前記処理現場に排水することを特徴としている。
従って、廃液処理装置は、処理現場の汚染廃液を除染し、除染されて汚染物質が除去された洗浄済の水を再び処理現場に排水するため、処理水の保管場所を不要とすることができる。
本発明の除染装置では、前記廃液処理装置は、前記洗浄処理装置及び前記土壌処理装置による除染後に発生する放射性廃液を処理可能であることを特徴としている。
従って、洗浄処理装置や土壌処理装置による除染後に発生する放射性廃液は、その処理現場で廃液処理装置により処理されることとなり、処理水の保管場所を不要とすることができ、効率的な除染を可能とすることができる。
また、本発明の除染方法は、除染対象物に洗浄液を吹き付けて除染を行う洗浄処理装置が搭載された第1車両と、汚染土壌に対して除染を行う土壌処理装置が搭載された第2車両と、放射性廃液を処理する廃液処理装置が搭載された第3車両と、を有し、前記3つの車両のうちの除染に必要な前記車両が処理現場に移動して除染を行う、ことを特徴とするものである。
従って、除染装置と土壌処理装置と廃液処理装置は、それぞれ各車両に搭載されて所望の処理現場まで移動し、その処理現場で除染処理、土壌処理、廃液処理を行うことが可能となり、発生した汚染物質の漏洩を防止することで、建築物、土壌、水などに対する除染を効率良く行うことができる。
本発明の除染方法では、前記土壌処理装置は、汚染土壌に対して除染を行うことで、汚染物質が除去された土壌を処理現場に戻すことを特徴としている。
従って、土壌処理装置は、処理現場の汚染土壌を除染し、除染されて汚染物質が除去された洗浄済の土壌を再び処理現場に戻すため、土壌の保管場所を不要とすることができる。
本発明の除染方法では、廃液処理装置は、放射性廃液を処理することで、汚染物質が除去された水分を現地に排水することを特徴としている。
従って、廃液処理装置は、処理現場の汚染廃液を除染し、除染されて汚染物質が除去された洗浄済の水を再び処理現場に排水するため、処理水の保管場所を不要とすることができる。
本発明の除染装置及び方法によれば、洗浄処理装置と土壌処理装置と廃液処理装置を移動体(車両)に搭載して移動可能としたので、この除染装置と土壌処理装置と廃液処理装置を所望の処理現場まで移動し、その処理現場で除染処理、土壌処理、廃液処理を行うことが可能となり、発生した汚染物質の漏洩を防止することで、建築物、土壌、水などに対する除染を効率良く行うことができる。
図1は、本実施例の洗浄処理装置が搭載された第1車両を表す概略図である。 図2は、本実施例の土壌処理装置が搭載された第2車両を表す概略図である。 図3は、本実施例の廃液処理装置が搭載された第3車両を表す概略図である。 図4は、本実施例の電源装置が搭載された第4車両を表す概略図である。 図5は、本発明の一実施例に係る除染装置における除染方法を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る除染装置及び方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施例の洗浄処理装置が搭載された第1車両を表す概略図、図2は、本実施例の土壌処理装置が搭載された第2車両を表す概略図、図3は、本実施例の廃液処理装置が搭載された第3車両を表す概略図、図4は、本実施例の電源装置が搭載された第4車両を表す概略図、図5は、本発明の一実施例に係る除染装置における除染方法を表す概略図である。
本実施例の除染装置は、図1から図4に示すように、洗浄処理装置11が搭載された第1車両12と、土壌処理装置21が搭載された第2車両22と、廃液処理装置31が搭載された第3車両32と、電源装置41が搭載された第4車両42とから構成されている。
第1車両12は、図1に示すように、自走式の車両である。洗浄処理装置11は、給水装置13と、高圧水製造装置14と、洗浄ノズル15を有している。この給水装置13は、処理現場にある水源(水道、消化栓、貯水槽、消防水槽など)から汚染処理に必要な水を給水する装置である。高圧水製造装置14は、給水装置13により取り込んだ水を除染に必要な高圧水とする装置である。この場合、高圧水製造装置14に代えて、放射性物質を除去可能な洗浄液を製造可能な洗浄液製造装置を用いてもよい。洗浄ノズル15は、高圧水製造装置14により製造された高圧水を除染対象物に対して噴射するノズルである。
第2車両22は、図2に示すように、自走式の車両である。土壌処理装置21は、給水装置23と、土壌移送装置24と、土壌分級装置25と、土壌洗浄装置26と、処理水排出装置27と、処理土壌排出装置28を有している。この給水装置23は、処理現場にある水源(水道、消化栓、貯水槽、消防水槽など)から土壌処理に必要な水を給水する装置である。土壌移送装置24は、例えば、ホッパであって、処理現場にあるショベルカーにより汚染土壌を取り込むものである。
土壌分級装置25は、汚染土壌を分級することで、例えば、砂類と粘土類とに分級するものである。放射性物質は、粘土質に付着しやすいことから、汚染土壌を分級下後、粘土類だけを処理する。この場合、水を用いた比重分離が有効的である。土壌洗浄装置26は、汚染土壌(特に粘土類)に対して溶剤洗浄や超音波洗浄などを行うことで、土に付着した放射性物質を除去するものである。処理水排出装置27は、汚染土壌を洗浄処理することで発生して汚染水(廃液を)洗浄済の土壌から分離して排出するものであり、必要に応じて保管容器を設置する。処理土壌排出装置28は、洗浄処理された土を排出するものである。
第3車両32は、図3に示すように、自走式の車両である。廃液処理装置31は、廃液回収ポンプ33と、ゴミ除去装置34と、油分除去装置35と、放射性物質の吸着装置36と、処理水排出装置37を有している。廃液回収ポンプ33は、放射性物質を含んだ廃液を回収するポンプである。ゴミ除去装置34は、回収した廃液からごみなどの異物を除去するものである。油分除去装置35は、廃液に混入している油分を除去するものであり、例えば、比重分離装置、浮上分離装置、遠心分離装置などを用いる。放射性物質の吸着装置36は、廃液に含まれる放射性物質を吸着して除去するものであり、例えば、イオン交換樹脂や活性炭などを用いる。処理水排出装置37は、廃液から放射性物質などの汚染物質が除去された処理水を排出するものである。
第4車両42は、図4に示すように、自走式の車両である。電源装置41は、各車両112,22,32に搭載された洗浄処理装置11と土壌処理装置21と廃液処理装置31に電力を供給するものである。この電源装置41は、発電機とバッテリを有している。
この場合、車両12,22,32,42は、本発明の移動体であり、狭い道路でも通行可能な小型の車両、例えば、軽トラック(2ton車程度)とし、小回りが利くものとすることが望ましい。また、車両12,22,32,42は、自走式であるが、自走できない車両、例えば、牽引車両やトレーラ(コンテナ)とし、自走車両により牽引するようにしてもよい。更に、作業者の被曝を低減するために、作業者の被爆服を除染可能な作業者用除染処理装置を車両に搭載して帯同させてもよい。また、洗浄処理装置11と土壌処理装置21と廃液処理装置31と電源装置41をそれぞれ異なる車両12,22,32,42に搭載したが、複数の装置をまとめて搭載してもよい。
ここで、本実施例の除染装置による除染方法を、図1から図5に基づいて説明する。
本実施例の除染装置は、図1から図5に示すように、屋根や外壁に放射性物質が付着した家屋に対して除染処理を行う。この場合、浄処理装置11が搭載された第1車両12と、土壌処理装置21が搭載された第2車両22と、廃液処理装置31が搭載された第3車両32と、電源装置41が搭載された第4車両42が家屋周辺の処理現場まで移動する。そして、処理現場にて、洗浄処理装置11と土壌処理装置21に対して水源から第1給水ライン51を確保すると共に、土壌処理装置21と廃液処理装置31との間に廃液ライン52を確保する。また、廃液処理装置31と第1給水ライン51との間に第2給水ライン53を確保する。そして、図示しないが、電源装置41から洗浄処理装置11、土壌処理装置21、廃液処理装置31に対して電源ラインを確保する。
洗浄処理装置11は、給水装置13が第1給水ライン51から汚染処理に必要な給水を行い、高圧水製造装置14は、給水装置13により取り込んだ水を高圧水とする。そして、洗浄ノズル15は、除染対象物としての家屋の屋根や外壁に高圧水を噴射することで、家屋の除染処理を行う。この場合、家屋の除染処理により発生した汚染水は、所定の容器に保管され、土壌に浸水することを防止する。
土壌処理装置21は、給水装置23が第1給水ライン51から汚染処理に必要な給水を行い、土壌移送装置24が家屋周辺の汚染土壌を取り込む。土壌分級装置25は、汚染土壌を分級することで、砂類と粘土類とに分級する。そして、分級した砂類は、処理土壌排出装置28により排出する一方、分級した粘土類は、土壌洗浄装置26により洗浄されることで、付着している放射性物質が除去される。この場合、砂類の放射性濃度を計測し、必要があれば、砂類を土壌洗浄装置26により洗浄してもよい。その後、処理水排出装置27は、汚染土壌を洗浄処理することで発生して汚染水を洗浄済の土壌から分離して廃液ライン52排出する一方、処理土壌排出装置28は、洗浄処理された洗浄済の土を排出する。この場合、処理土壌排出装置28は、土壌移送装置24が汚染土壌を取り込んだ家屋周辺の場所に清浄土を戻すこととなる。
廃液処理装置31は、廃液回収ポンプ33が廃液ライン52から家屋の除染処理により発生した汚染水と汚染土壌の洗浄処理により発生して汚染水を回収する。そして、まず、ゴミ除去装置34が汚染水(廃液)からごみなどの異物を除去し、次に、油分除去装置35が汚染水に混入している油分を除去し、続いて、放射性物質の吸着装置36が汚染水に含まれている放射性物質を吸着して除去する。処理水排出装置37は、汚染水から放射性物質などの汚染物質が除去された処理水を第2給水ライン53に排出する。この場合、第2給水ライン53からの処理水を、洗浄処理装置11や土壌処理装置21で優先的に使用することで、第1給水ライン51からの水道水の供給を低減または停止することが望ましい。また、第2給水ライン53からの処理水が多すぎるときには、下水などに放流する。
なお、土壌処理装置21により汚染土壌を洗浄処理することで回収した放射性物質や
廃液処理装置31により汚染水を浄化処理することで回収した放射性物質は、放射性物質用の貯蔵容器に保管して持ち帰り、所定の設備にて処理または保管される。
このように本実施例の除染装置にあっては、除染対象物に高圧水(洗浄液)を吹き付けて除染を行う洗浄処理装置11が搭載された第1車両12と、汚染土壌に対して洗浄液を用いて除染を行う土壌処理装置21が搭載された第2車両22と、放射性廃液を処理する廃液処理装置31が搭載された第3車両32とを設けている。
従って、洗浄処理装置11と土壌処理装置21と廃液処理装置31は、必要に応じて各車両12,22,32に搭載されて所望の処理現場まで移動し、その処理現場で除染処理、土壌処理、廃液処理を行うことが可能となり、発生した汚染物質の搬送が不要となり、搬送による汚染物質の漏洩を防止することができ、その結果、建築物、土壌、水などに対する除染を効率良く行うことができる。
また、本実施例の除染装置では、洗浄処理装置11と土壌処理装置21と廃液処理装置31を異なる車両12,22,32に搭載している。従って、洗浄処理装置11と土壌処理装置21と廃液処理装置31が独立して移動可能であることから、必要に応じて各装置11,21,31が単独で処理現場まで移動し、各種の処理を行うことができる。
また、本実施例の除染装置では、土壌処理装置21は、第2車両22に搭載されて処理現場に移動可能であり、処理現場の土壌を除染した後、処理現場に戻している。従って、処理現場の汚染土壌を除染し、除染されて汚染物質が除去された洗浄済の土壌を再び処理現場に戻すため、土壌の保管場所を不要とすることができる。
また、本実施例の除染装置では、廃液処理装置31は、第3車両32に搭載されて処理現場に移動可能であり、処理現場の廃液を除染した後、処理現場に排水している。従って、処理現場の汚染廃液を除染し、除染されて汚染物質が除去された洗浄済の水を再び処理現場に排水するため、処理水の保管場所を不要とすることができる。
また、本実施例の除染装置では、廃液処理装置31は、洗浄処理装置11及び土壌処理装置21による除染後に発生する放射性廃液を処理可能としている。従って、処理現場で発生した放射性廃液は、その処理現場で廃液処理装置31により処理されて排水することとなり、処理水の保管場所を不要とすることができ、効率的な除染を可能とすることができる。
このように本実施例の除染装置によれば、処理現場で汚染土や汚染水を浄化処理し、処理後の土壌や処理水は元の位置に戻すため、除染作業で発生する廃液や汚染土壌の量を大幅に削減することができる。また、各種の処理を車両に搭載した各装置11,21,31で処理できるため、装置の設置、撤去時間を短縮することができ、重機の手配などが不要となる。
また、除染廃液は放射能を吸着除去した後に放流するため、ホットスポットの形成や下水汚泥への放射能蓄積量を大幅に抑制することができる。そして、各装置11,21,31が車両12,22,32により処理現場の近くまでアクセスできるため、廃液、汚染土壌の移送時の被曝や移送経路の2次汚染を低減することができる。また、車両12,22,32の小型化により、狭い道路の先の家や山道へもアクセスできるため、除染範囲を拡大することができる。一方で、車両12,22,32の大型化により、大容量処理向けに対応することが可能となり、且つ、車両12,22,32をトレーラにすることで、処理期間中でも駆動車は他場所への輸送に利用できる。
なお、上述した実施例では、家屋に対して除染処理を行う場合、浄処理装置11が搭載された第1車両12と、土壌処理装置21が搭載された第2車両22と、廃液処理装置31が搭載された第3車両32と、電源装置41が搭載された第4車両42を処理現場に移動するようにしたが、この方法に限定されるものではない。
例えば、処理現場の土壌が汚染されていなければ、少なくとも、浄処理装置11が搭載された第1車両12と、廃液処理装置31が搭載された第3車両32でよい。また、処理現場の土壌のみが汚染されていれば、少なくとも、土壌処理装置21が搭載された第2車両22と、廃液処理装置31が搭載された第3車両32でよい。また、処理現場に廃液処理設備が設置されていれば、浄処理装置11が搭載された第1車両12や土壌処理装置21が搭載された第2車両22だけでよい。そして、現地で電源が確保できるのであれば、電源装置41が搭載された第4車両42は不要となる。また、浄処理装置11が搭載された第1車両12、土壌処理装置21が搭載された第2車両22、廃液処理装置31が搭載された第3車両32に電源装置41を搭載することも可能である。
11 洗浄処理装置
12 第1車両(移動体)
13 給水装置
14 高圧水製造装置
15 洗浄ノズル
21 土壌処理装置
22 第2車両(移動体)
23 給水装置
24 土壌移送装置
25 土壌分級装置
26 土壌洗浄装置
27 処理水排出装置
28 処理土壌排出装置
31 廃液処理装置
32 第3車両(移動体)
33 廃液回収ポンプ
34 ゴミ除去装置
35 油分除去装置
36 放射性物質の吸着装置
37 処理水排出装置
41 電源装置
42 第4車両(移動体)
51 第1給水ライン
52 廃液ライン
53 第2給水ライン

Claims (8)

  1. 建築物に洗浄液を吹き付けて除染を行う洗浄処理装置と、
    汚染土壌に対して洗浄液を用いて除染を行って除染後の土壌と廃液を分離する土壌処理装置と、
    前記洗浄処理装置で発生した汚染水と前記土壌処理装置で発生した廃液を処理する廃液処理装置と、
    前記洗浄処理装置と前記土壌処理装置と前記廃液処理装置に電力を供給する電源装置と、
    前記洗浄処理装置と前記土壌処理装置と前記廃液処理装置と前記電源装置をそれぞれ搭載して移動可能な複数の移動体と、
    を有することを特徴とする除染装置。
  2. 前記洗浄処理装置と前記土壌処理装置と前記廃液処理装置は、それぞれ異なる前記移動体に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の除染装置。
  3. 前記土壌処理装置は、前記移動体に搭載されて処理現場に移動可能であり、前記処理現場の土壌を除染した後、前記処理現場に戻すことを特徴とする請求項1または2に記載の除染装置。
  4. 前記廃液処理装置は、前記移動体に搭載されて処理現場に移動可能であり、前記処理現場の廃液を除染した後、前記処理現場に排水することを特徴とする請求項1または2に記載の除染装置。
  5. 前記廃液処理装置は、前記洗浄処理装置及び前記土壌処理装置による除染後に発生する放射性廃液を処理可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の除染装置。
  6. 建築物に洗浄液を吹き付けて除染を行う洗浄処理装置が搭載された第1車両と、
    汚染土壌に対して除染を行う土壌処理装置が搭載された第2車両と、
    前記洗浄処理装置で発生した汚染水と前記土壌処理装置で発生した廃液を処理する廃液処理装置が搭載された第3車両と、
    前記洗浄処理装置と前記土壌処理装置と前記廃液処理装置に電力を供給する電源装置が搭載された第4車両と、
    を有し、前記4つの車両のうちの除染に必要な前記車両が処理現場に移動して除染を行う、
    ことを特徴とする除染方法。
  7. 前記土壌処理装置は、汚染土壌に対して除染を行うことで、汚染物質が除去された土壌を処理現場に戻すことを特徴とする請求項6に記載の除染方法。
  8. 廃液処理装置は、放射性廃液を処理することで、汚染物質が除去された水分を現地に排水することを特徴とする請求項6に記載の除染方法。
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