JP5898957B2 - 強力レーザビームの放射にさらされる非線形光学系の寿命を伸ばす装置及び前記装置を含む非線形光源 - Google Patents

強力レーザビームの放射にさらされる非線形光学系の寿命を伸ばす装置及び前記装置を含む非線形光源 Download PDF

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Description

本発明は強力レーザビームの放射にさらされる一つ以上の線形又は非線形光学部品の寿命を伸ばす装置に関する。本発明は詳細には光周波数変換器、特に、強力集束紫外放射等の潜在的に破壊的な放射にさらされる非線形結晶を備える光高調波発生器に応用される。本発明は周波数可変光パラメトリック発振器(OPO)レーザ光源にも応用される。
固体レーザは優れた光学品質のビームを発生させることで知られ、半導体のマイクロマシニング、プラスチックのマーキング、太陽電池のエッチング・・・を含む多くの用途に使用される。これらの用途の大部分は、レーザにより発せられた略々赤外の放射をより高周波の放射に変換することが必要である。基本周波数の第2、第3、第4高調波、又は第5高調波でさえ作り出して紫外での高出力かつ高品質の連続又はパルスビームを得ることに特に強い関心が寄せられている。
固体パルスレーザは比較的短い持続時間(200ナノ秒未満)のパルスに対して100ワットを超える平均出力を発生させることができる。非常に高い周波数(典型的には10ないし500kHz)で動作可能なパルスレーザ光源としてNd:YVO4、Nd:YAG、Nd:YLFやNd又はYbがドープされたガラス繊維のようなレーザ媒質が挙げられる。第3高調波の発生が今や商業化され、355nmで20W台、266nmで4W台の出力が得られ、もっと短い波長に対する関心の増大が見られる。
高周波パルスレーザの高調波を発生させることが望まれるときに現れる大きな困難は紫外の高出力にさらされる光学部品の寿命にある。光学処理膜を含む部品又は非線形結晶を長期間強い紫外放射にさらすことが部品の照明領域に近接する領域における不可逆劣化をもたらすことが知られている。この劣化の物理的理由は未だに研究対象であり、十分に分かっていない。領域の寿命を伸ばす手段は存在するが、それらは、これらの光源の工業用途が必要とする寿命に常に到達できるとは限らない。損傷は入射出力密度と短い波長により早まることが知られており、光学要素の表面の欠陥により誘発されることがある。
観測される効果は蓄積され、発生ビーム品質と紫外の出力の累進的劣化をもたらす。
紫外放射を発生させるための在来の方法は非線形結晶に強力なビームを集束させることにある。典型的な結晶はLBO、BBO及びCLBOであるが、他の何れの結晶でも機能できる。高周波で動作するレーザの場合、パルス当たりのエネルギーが低いためビームを100μm台の直径に集束せざるを得ない。この場合、出力密度は数十kW/cmに達し、受け入れ難い欠陥の誘発に帰結する。
結晶の劣化を抑制する既知の方法は、数時間から数週間の経過後に、まだ損傷を受けていない結晶の新しい領域を見つけるためにレーザビーム軸に直角な平面内で非線形結晶を変位することにある。ビームサイズが100マイクロメートル台であり、結晶サイズが典型的には3x3mmであるので、結晶表面を、これらの変位中に次々とビームにより照明される100個を超える面素に分解することは容易である。例えば、ビームが、その出力の損失が10%を超えることなくある領域に100時間留まることができると考えた場合、結晶の寿命は100倍増加して約10,000時間に達する。全ての領域が漸次使用されたときに、結晶は交換しなければならない。そのような方法は、連続レーザの場合に対し特許文献1に、パルスレーザの特定の場合に対し特許文献2に述べられる。特許文献2は互いに垂直にかつレーザビームに垂直に取り付けられた二つの並進プレートを備える並進システムを述べている。他の特許はビームに垂直な平面内の結晶の円形経路に従った並進又は変位システムの改良を開示している(特許文献3、特許文献4)。これらの方法は、市販される第3又は第4高調波の発生により紫外において発光する全ての固体レーザにおいて使用される。
これらの方法は、ビーム軸に垂直な軸の周りの結晶の如何なる回転もなく完全な並進を必要とするという大きな欠点を有する。実際、非線形結晶内の高調波の発生は位相整合に基づく。後者は結晶軸とレーザビーム間の角度の非常に微妙な調整により得られる。この角度が並進中に変化すれば、変換効率が変化し、高調波放射で生じる出力は変化することになる。長さ15mmのLBO結晶に対する典型的な精度は1ミリラジアンを大きく下回る。BBOのような非常に複屈折性の結晶に対し、あるいは非常に短い波長に対しそれはなお小さい可能性がある。従って、レーザビーム軸に垂直な二つの方向の数ミリメートルにわたる結晶の並進が数マイクロラジアンを超える回転を生じさせないことを保証することが必要である。そのような精度を数ミリメートルの変位にわたり、また数年の期間の間維持することは非常に難しい。さらに、可動要素の存在は結晶をしっかり固定することを不可能にし、従って結晶の向きは搬送中に変化し得る。従って、結晶の各並進において位相整合を再調整する必要がある。この整合再調整は一般的に結晶の温度を変更することにより行われるが、それは複雑な制御ループを必要とする。
さらに、光学部品の変位方法によれば、レーザが、レーザの光路上に直列に配列されて強力なレーザビームにさらされるいくつかの固体光学部品を備えるときに、各部品は、各部品上のビームによる照明領域を修正するために並進システムを備えねばならず、これは装置をより一層複雑にする。これは詳細には、一連の非線形結晶を使用する3倍、4倍又は5倍高調波発生器における実情である。以下に使用される「非線形光学系」は少なくとも一つの非線形光学部品(これは非線形結晶でもよい)を備える光学部品の集合を意味する。光学系がいくつかの部品を備えるときは、これらの光学部品は光路に直列に配列される。
さらに、特許文献5は結晶表面上の円形経路に従ってレーザビームを連続回転して結晶の局部加熱を避ける装置を述べている。装置は平坦かつ平行な表面をもつ二つの同一プレートを備え、二つのプレートは光周波数変換非線形結晶の両側に配列される。二つのプレートはレーザビーム軸に対して不変の角度だけ対称的に傾斜し、ビーム軸の周りに連続回転する。この装置は、結晶が固定されたまま円に沿ってビームの衝撃点を素早く(数ヘルツ)移動することを可能にする。不変方向の出力ビームが1次近似で維持できるように、二つのプレートの回転は同一でかつ同期しなければならない。しかしながら、(一つ以上の結晶の存在により)分離された二つの光学要素のそのような回転結合は実現するのは難しい可能性がある。さらに、ビームの円筒経路は結晶の全表面に展開することを可能にせず、結晶の寿命を大幅に伸ばすことを可能にしない。最後に、第2のプレートの偏位による第1のプレートの偏位の補償は一般的に完全ではなく、従って、出力ビームは残留円又は渦巻き運動を行う。この出力ビームの残留運動は詳細には第1と第2のプレートを通過するビーム間の波長差と、プレートの色収差による。この寄生運動はますますビームサイズが小さくなることを阻害する。特許文献5によれば、二つのプレートの偏位の差は数十マイクロメートルであり、これは小サイズのビームの一定の出力ビーム方向及び位置を維持することを可能にしない。
より詳細には、レーザマイクロマシニング用途において、紫外レーザビームのサイズは100マイクロメートル台である。この紫外レーザビームは一般的に光学部品と結合されて正確に集束される。ビームの方向と位置は数パーセント内、すなわち数マイクロメートル内で安定に保たなければならない。
Marasonの米国特許第5179562号明細書 Lai他の米国特許第5825562号明細書 Kafka他の米国特許出願公開第2003/0147433号「Extendedlifetime harmonic generator」明細書 米国特許第6859225号「Method of programmed displacement for prolonged usage of opticalelement under the irradiation of intense laser beam」明細書 米国特許第5646764号明細書
本発明はこれらの欠点を改善することを目的とし、より詳細には強力なレーザビームの放射にさらされ、基本光周波数ωの入射ビームを光周波数ωの出力ビームに変換できる少なくとも一つの周波数変換非線形光学系の寿命を伸ばす装置に関する。
発明によれば、装置は、第1の厚さeで屈折率n(ω)の平坦かつ平行な表面を有し、前記入射レーザビームの光路に挿入でき、前記ビームを透過でき、その平坦面への法線ηが前記レーザビームの伝播軸Xと傾斜角(i)をなす第1の透過プレートを備える。装置は、厚さeで屈折率n(ω)の平坦かつ平行な表面を有し、前記光学系の出口のビームの光路に挿入でき、光周波数ωのビームを透過でき、それへの法線ηがレーザビームの伝播軸X’に対して傾斜角(i)をなす第2の透過プレートを備える。発明の装置はさらに、レーザビームの伝播軸Xに直角な少なくとも一つの軸(Y、Z)の周りに前記第1のプレートを横回転し、光学系に対してビームを変位するために角度範囲(i ±δi)にわたり傾斜(i)を修正できる手段と、ビームの伝播軸X’に直角な少なくとも一つの軸(Y’、Z’)の周りに前記第2のプレートを横回転し、角度範囲(i ±δi)にわたり傾斜(i)を修正できる手段とを備える。発明によれば、二つのプレートと、二つのプレートを横回転する手段は、第1のプレートの傾斜角範囲(i ±δi)にわたり位置と角度方向に関して出力ビームの変位の振幅を最小にすることができる。
特定の実施例によれば、装置は、角度範囲(i ±δi)にわたり互いに依存する第1のプレートの傾斜(i)と第2のプレートの傾斜(i)を作ることができる二つのプレートを機械的に結合する手段を備え、第2のプレートの厚さeは第1のプレートの厚さe、屈折率n(ω)とn(ω)及び角度範囲(i ±δi)の関数として出力ビームの残留変位の振幅を最小にすることができる。
発明の特定の実施例によれば、二つのプレートを結合する手段は互いに反対のそれぞれの傾斜角iとiを有する二つのプレートの同時傾斜を生じることができる機械駆動手段を備える。
発明の好ましい実施例によれば、二つのプレートを結合する手段は互いに等しいそれぞれの傾斜角iとiを有する二つのプレートの同時傾斜を生じることができる機械駆動手段を備える。
好都合には、回転手段は二つのプレートに共通であり、二つのプレートの傾斜を同一角度だけ修正でき、入射ビームと出力ビームは二つのプレート間の平面内を伝播し、出力ビームはプレート間で奇数回の反射を受ける。
好都合には、光学系に対する入射ビームの直径は傾斜角範囲(i ±δi)にわたり第1のプレートの傾斜により生じるビームの変位の振幅より小さい。
もう一つの特定の実施例によれば、二つのプレートは同一であり、装置は、角度範囲(i ±δi)にわたり第1のプレートの各傾斜角に対する出力ビームの変位を補償するように、プレートの厚さ、その屈折率n(ω)とn(ω)、及び傾斜角(i)の関数として傾斜角(i)を計算及び適用できる手段を備える。
好都合には、発明の装置は二つのプレート間に置かれた倍率Gを有する光学系を備え、第2のプレートの傾斜角(i)、厚さ(e)及び屈折率(n)は、角度範囲(i ±δi)にわたり各傾斜角(i)に対する出力ビームの変位を補償するように、前記光学系の倍率Gの関数として決定される。
発明はまた、非線形光学系と、前の実施例の一つによる前記非線形光学系の寿命を伸ばす装置とを備える非線形光源に関し、そのプレートは前記非線形光学系の両側に配列される。
特定の実施例によれば、発明の非線形光源は結晶の寿命を伸ばす装置の二つのプレート間に位置する二つの非線形結晶を備える非線形光学系を備え、第1の非線形結晶は入射基本波の周波数を2倍にすることができ、第2の非線形結晶は基本波とその第2高調波の周波数を加算することにより第3高調波を発生できる。
もう一つの実施例によれば、発明の非線形光源は二つのプレート間に位置する二つの非線形結晶を備える非線形光学系を備え、第1の非線形結晶は入射基本波の周波数を2倍にすることができ、第2の非線形結晶は第2高調波の周波数を2倍にすることにより第4高調波を発生できる。
なおもう一つの実施例によれば、発明の非線形光源は二つのプレート間に位置する三つの非線形結晶を備える非線形光学系を備え、第1の非線形結晶は入射基本波の周波数を2倍にすることができ、第2の非線形結晶は第2高調波と基本波の周波数を混合することにより第3高調波を発生でき、第3の非線形結晶は第1と第2の結晶により生じた第2高調波と第3高調波の周波数を混合することにより第5高調波を発生できる。
発明はまた光パラメトリック発生によりコヒーレント放射を発生させることができる、二つのプレート間に位置する少なくとも一つの結晶を備える非線形光源に関する。
発明はまた、周波数変換後、ビームの透過出力を測定する手段と、透過出力が所定値だけ低下したときにプレートの横回転を生じることができる駆動システムとを備える非線形光源に関する。
発明はまた、レーザ共振器内に置かれた非線形光学系の寿命を伸ばす装置を備える非線形光源に関する。
本発明はまた以下の説明から明らかとなる特徴に関し、その特徴は単独で、あるいはその技術的に可能な何れかの組合せとして考慮されねばならないであろう。
本説明は非限定的例としてのみ与えられ、以下の添付図面を参照すれば発明が如何に実施できるかがよりよく理解できるであろう。
発明の装置の模式図である。 平坦かつ平行な表面を有する傾斜プレートの動作原理を示す。 先行技術による第2高調波発生器を模式的に示す。 発明による第2高調波発生器を模式的に示す。 非線形結晶の両側にある二つの傾斜プレートを有する系の動作を模式的に示し、二つのプレートの第1の傾斜による動作を示す。 二つのプレートの第2の傾斜による動作を示す。 傾斜角範囲(i ±δi)の関数として出力ビームの補償誤差の測定曲線を示す。 先行技術による第3高調波発生器を示す。 発明による第3高調波発生器の第1の実施例を示す。 発明による第3高調波発生器の第2の実施例を示す。 発明の装置におけるプレートの向きを制御するシステムを模式的に示す。 発明の装置の二つのプレートを機械的に結合する手段を模式的に示す。 発明の装置を用いたレーザビームによる照明領域の走査例を示す。
図1は発明による非線形光学系の寿命を伸ばす装置の動作原理を模式的に示す。非線形光学系19は光ビーム7、例えばレーザビームの伝播軸上に位置する。非線形光学系は、検討された原理例では非線形光学部品1からなる。光学部品1は軸Xに沿って伝播する基本光周波数ωの入射光ビーム7を受け、軸X’に沿って伝播する光周波数ωの出力光ビーム17を透過する。レーザビームの光放射にさらされる光学部品1の劣化を最小にすることが試みられる。装置は平坦かつ平行な表面を有する、それぞれの厚さe、eの二つのプレート2及び3を備える。二つのプレートは光ビームの光路中に置かれる。第1のプレート2は入射ビーム7の光路中に置かれ、軸Xに対して角度iだけ傾斜している。傾斜角iはプレート2の表面に対する法線ηとビーム7の軸との間に形成される角度である。入射ビーム7はプレート2を通過し、光周波数ωの透過ビーム27として出射する。透過ビーム27は入射ビーム7の伝播軸に平行な軸に沿って伝播する。第2のプレート3は光学部品1の出口における光周波数ωの光ビーム17の光路中に置かれ、軸X’に対して角度iだけ傾斜している。傾斜角iはプレート3の表面に対する法線ηとビーム17の軸との間に形成される角度である。各プレート2、3の傾斜はそれぞれ、レーザビームのそれぞれ伝播軸X、X’に垂直なそれぞれ二つの軸(Y,Z)、(Y’,Z’)の周りの横回転により修正できる。プレート2の傾斜iは軸Xに直角な一つ又は二つの回転により角度範囲(i ±δi)にわたり変化する。同様に、プレート3の傾斜iは軸X’に直角な一つ又は二つの回転により角度範囲(i ±δi)にわたり変化する。図6に図解される例示的実施例において、iの角度変化の振幅は±10度である。プレート2及び3はビーム軸の周りに軸回転しない。第1のプレート2の傾斜角iの修正は前記プレート2により透過されたビーム27の光学部品1に対する変位(dY2、dZ2)を生じさせる。この変位(dY2、dZ2)は入射ビームの光放射にさらされる光学要素の領域を修正することを可能にする。第2のプレート3は、二つのプレート2及び3のそれぞれの傾斜の調整及び/又は二つのプレートの厚さの最適化により、プレート2、3の傾斜範囲にわたり光学部品1の出口におけるビーム17の軸の横ずれ(dY2、dZ2)をできる限りよく補償し、装置の出口におけるビーム37の伝播軸を不変に維持することを可能にする。
図2はプレート2又は3内のレーザビームの伝播をより詳細に示す。最もうまく説明するために、図2は、入射ビームの伝播軸Xと、平坦かつ平行な表面を有するプレートに対する法線ηとを含む平面への投影を示す。厚さeの平坦かつ平行な表面を有するプレートは光学部品1の前において入射光ビーム7の軸上に挿入される。このプレートのビーム7の軸に対する角度iの傾斜はプレートの出口におけるビーム27の軸の偏位を生じさせ、このビームは量dだけずれた軸に沿って伝播する。その法線がビームに対して角度iをなす厚さがeで屈折率がnのプレートの通過は以下に与えられる距離dのビームの変位を生じさせる。
(式1)
従って、角度iを調整することにより距離dを調整することが可能である。角度iの調整は伝播軸Xに直角な二つの方向(Y、Z)の周りの二つの回転θ、θの組合せにより得られ、これはプレートの出口におけるビームをビームの伝播軸に直角な二つの方向(d、d)に沿って偏位させる。そのとき、ビームサイズと比較して広い領域にわたり光学部品1上のビームによる照明領域を修正することが可能である。プレート2から出射するビーム27の軸は構成により、プレートの傾斜iがどうであれ、入力ビーム7の軸に完全に平行である。プレート2の並進又は回転の調整不良は構成により出力ビームの並進のみを招き、その方向変化は決して招かない。
図2は平面内のビームの偏位を示す。レーザビームの伝播軸に垂直な二つの軸の周りでプレートの方向合せができるときは、偏位は伝播軸に垂直なもう一つの方向にも起こり得る。
多くの用途、詳細にはレーザマイクロマシニングにおいて、光学部品の寿命を伸ばすことが重要であるが、安定した方向と位置を有する出力レーザビームを供給することも不可欠である。
いくつかの特定の場合では、出力ビームは、その厚さと向きが第1のプレート2により生じたずれdを補償するように最適化された第2のプレート3を追加することにより入力ビームと完全に同一直線上にもたらすことができる。
入射ビームの波長と光学部品により透過されたビームの波長が同じときに、反対の角度で傾斜した二つの同一のプレート(同じ厚さで同じ材料)により完全な補償は得られる。補償は二つのプレートの傾斜角(対称な)がどうであろうと有効である。
入力波長(又は光周波数ω)が出力波長(又は光周波数ω)と異なるときは、以下の二つの特定の場合の出力ビームの変位の補償方法も知られている。すなわち、
二つの同一のプレートを使用し、第2の波長において第2のプレートにより生じた反対の変位により第1の波長において第1のプレートにより生じたビームの変位を補償するように第2のプレートの傾斜を調整することにより、あるいは
対称な傾斜(不変)を有するプレートを使用し、この傾斜とこれらの波長において生じるそれらのずれが互いに補償するようにプレートの厚さを計算することによる補償方法である。
これらの二つの解決策はその不変の傾斜を維持するプレートの軸回転に適応しない。そのときは出力ビームずれの補償は入力と出力波長の所定対に対してのみ有効である(しかし、出力波長が可変であるOPOには有効ではない)。
波長が異なり、プレートの傾斜が可変であるときは、出口におけるビームずれの補償を得るのはずっと難しい。この場合、出力ビームは一般的に可変傾斜の関数として一定位置をもたない。出力ビームの再位置決め誤差は二つのプレートの傾斜角と入力及び出力波長の両方に依存する。発明の一つの目的はプレートの傾斜角変化の範囲に対してこの再位置決め誤差を最小にすることである。
実際、プレートの屈折率nは分散により波長の関数として変化する。ずれdはプレートの物理特性(厚さe、屈折率n)に依存すると同時に、その傾斜i、及びそれを通過するビームの波長にも依存する。発明は、プレートの横回転の所定の範囲にわたり、すなわち傾斜角i、iにわたり、二つのプレート2と3の間で出来るだけ最良の補償を得るためにこれらの異なるパラメータを使用する。
この最適化は、以下の例に詳細に述べられるように、特にいくつかの波長が関わるときに発明の装置の用途に依存する。
発明は多くの用途に役立つ可能性があり、種々の特定の事例として、すなわちレーザビームの第2高調波の発生及び第3高調波の発生として説明される。
第2高調波発生の在来の実施例は図3に示される。レーザ光源4は概ね近赤外にある周波数ωの光源放射を発生させる。光源4は光源放射を可視にある周波数2ωに変換する第1の非線形結晶(図示せず)を備える。光源4は従って一般的にレンズである集束光学手段5に向けられた可視放射7を発する。光学手段5はまたミラーでも、ミラー及び/又はレンズの組であってもよい。レンズ5はビーム7を非線形結晶1上の点に集束する。非線形結晶1はビーム7の周波数を2倍にするように構成され、周波数4ωのビーム17を発生する。コリメータレンズ6と一つ以上のダイクロイックミラー10及び11を備える光学系は周波数4ωのビーム17から周波数2ωのビーム7を分離できる。図3に示される先行技術の装置において、結晶1は一般的に、第4高調波への変換効率が低下したときに非線形結晶に対するビーム7の衝撃点を変更させる変位システムに取り付けられる。
図4に示される発明の実施例によれば、二つのプレート2及び3は光学手段5、6と結晶1の間に挿入される。非線形結晶1は固定されたままであり、従って変位システムは必要ない。プレート2はレンズ5と結晶1の間に、プレート3は結晶1とレンズ6の間に挿入される。プレート2及び3はレーザビームに垂直な二つの軸Y、Zの周りの可変傾斜により方向合せができる。好ましくは、プレート2、3は使用波長における反射防止処理膜を含む。
図5は集束レーザビームに対して傾斜した一対のプレート2、3により生じる結晶1上と装置出口におけるビーム変位の効果を、図5A及び5Bにそれぞれ示される一対のプレートの異なる向きに対して模式的に示す。プレート2、3は光軸のずれを生じさせる。単独で使用される第1のプレート2は結晶1上の透過ビーム27の衝撃点の変位の効果を得ることを可能にするが、出力ビーム37の位置と方向はこのプレート2の傾斜の変動により変化し、これは一般的に受け入れられない。第2のプレート3の厚さ及び/又はその傾斜iは両プレートの傾斜範囲にわたり第1のプレート2の変位をできる限りよく補償するように最適化される。
光高調波発生器への応用において、非線形結晶1の出口における注目ビーム17はこの結晶1上の入射ビーム27と同じ波長をもたない。従って、プレート2及び3の向きの計算を考慮に入れることが望ましい。式1は、ずれdが入射角iに依存するが、波長で変化する屈折率nにも依存することを示す。不変の傾斜角を使用することにより、ずれは、屈折率差を補償するためにわずかに異なる角度で方向合せされた二つの同一プレート(同じ厚さと同じ材料)により補償されてもよく、あるいはビーム7の波長におけるプレート2の光学的厚さがビーム17の波長におけるプレート3の光学的厚さに相当するように計算された異なる物理的厚さのプレートを用いて同じ大きさで反対符号の向きが使用されてもよい。しかしながら、この補償は一定の傾斜角i及びiに対し、また不変の入力波長ω及び出力波長ωに対してのみ有効である。
式1のより詳細な検討により、d、i、e及びn間の関係が非線形であるので、iが傾斜角範囲にわたり変動するときに屈折率nの変化が厚さeの単純な変化により補償できないことが分かる。プレート2が厚さeと屈折率nをもち、プレート3が屈折率eをもつとすれば、入射角範囲、従って所定のずれ範囲に対してずれ補償誤差を最小にするプレート3の厚さeを求めることができる。図6は26mmで515nmでの屈折率が1.45のプレート2と、243nmで同じ材料で出来たプレート3を用いて生じた再位置決め誤差の結果例を示す。
±10°のiの回転範囲にわたり平均誤差を最小にできるプレート3の最適厚さeは24.9mmの厚さであり、これは単一角度i=i=0に対する最適化に対応する光学的厚さ(25.64mm)に等しくなるように与えられた物理的厚さから比較的に離れている。
最適化は種々の在来の誤差最小化法により得ることができる。詳細には、最小自乗法が適用されてもよく、これは二つの曲線d(i)とd(i)間の距離を最小にすることを意味する。数学的には、それは以下の量を最小にするnとeの値の組を探すことを意味する。
しかしながら、いくつかの傾斜(例えば、軸に近接し、結晶の中心に対応する傾斜)の重みを増加することを決定してもよい。
この場合、重みは各dの値に対して設定され、式は以下のようになる。
ただし、p(i)は傾斜iに対して選ばれた重みである。
この最適化は角度iとiが同じであると仮定している。
特定の角度に対して変位を正確に打ち消す(すなわちd−d=0)ことにしてもよいが、それは他の角度に対して一般的に誤差を増加することを意味する。
図6において、発明の2枚プレート式補償装置の出口におけるビーム残留変位は数マイクロメートル(±6マイクロメートルの最大振幅)しかずれないことが観測されるが、これはビームサイズ(約100マイクロメートル)に対して許容できる。
この装置の利点は、それがレーザ内の非線形結晶をしっかりと固定することを可能にし、これらの位相整合が、ずれをもたらすプレート2、3の変位と向きに鈍感であることである。
発明の第2の特定の実施例は第3高調波の発生に関する。在来の第3高調波発生装置が図7に模式的に示される。概ね近赤外に位置する周波数ωの放射を発生させるためにレーザ光源4’が使用される。レーザの赤外放射は光学手段18により、放射を周波数2ωに変換する第1の非線形結晶1に集束される。この変換は完全ではなく、システムはそのとき周波数ωの放射7と周波数2ωの放射17の両方を含むビームを発する。これらのωの集束ビーム7と2ωの集束ビーム17は一般的にはレンズ5である集束光学手段に入射する。レンズ5は二つのビーム7、17を第2の非線形結晶16上の単一の点に集束させる。第2の非線形結晶16はビーム7及び17の周波数の加算が周波数3ωのビーム47を発生できるように構成される。集束レンズ6と一つ以上のダイクロイックミラー10及び11を備える光学系は周波数3ωのビーム47からそれぞれ周波数ω及び2ωのビーム7及び17を分離させる。好ましくは、結晶1の向きは、結晶1におけるビーム7及び17の「ウォークオフ」方向が結晶16内のこれらの同じビームのウォークオフ方向の反対になるように選ばれる。
好ましくは、結晶1及び16の温度は0.1℃台の精度で安定化される。
先行技術の装置において、結晶16は一般的に変位システムに取り付けられ、これは第3高調波への変換効率が低下したときに光ビーム7、17及び47を不変にしたままビーム7及び17の衝撃点を変更させる。
図8に示される発明の好ましい実施例において、二つのプレート2及び3は光学手段5、6と結晶16の間に挿入される。プレート2はレンズ5と結晶16の間に、プレート3は結晶16とレンズ6の間に挿入される。プレート2、3は、レーザビームに垂直な二つの軸Y、Zの周りの横回転による傾斜角範囲にわたり変化する、それぞれ傾斜i、iにより方向合せできる。反対に、非線形結晶16は不変のままであり、変位システムを必要としない。好ましくは、プレート2、3は使用波長において反射防止処理膜を備える。図8に示される装置の限界はプレート2によりもたらされるずれの色収差から生じる。実際、二つのビーム7及び47は同じ波長ではなく、従って、非常にわずかに異なるずれを生じることになり、これはことによると第3高調波の発生を阻害するかもしれない。
図9に示される発明の装置の実施例によれば、プレート2は第1の2倍化結晶1の前に置かれる。そのときプレート3の移動の方向と振幅はレンズ5によりもたらされる倍率やビーム7と47間の波長差を考慮に入れなければならない。プレート3の傾斜のこの変化の制御はプレート2により生じた変位を補償するようにプレート3の向きを計算できる電子システムにより行われてもよい。装置はレンズ5を省略することにより簡略化することができる。この場合、結晶1及び16内のビームサイズは近似的に同じである。
図10は簡略化された実施例の装置を組み込んだ図を示す。電子制御システム13はプレート2及び3の向きの変化を制御する。両プレートが光学的に同等(同じ厚さ、同じ材料)である第1の実施例によれば、制御システムは、プレート2、3のそれぞれの向きi、iが完全に同一であるが互いに反対であることを保証する。両プレートが物理的に同等である、あるいは両プレートが光学的に同等でない実施例によれば、制御システムはプレート2の各入射角iに対して、プレート2の向きに対するプレート3の向きの補正を計算する。
図6の結果から、装置はプレート2及び3の変位角が同一(すなわち対称)になるように設計できる。その場合、電子システムは図10に示される機械結合システムに置き換えられてもよい。回転軸当たり一つのモータ14は二つのプレートの同一変位を制御することを可能にする。
最後に、二つのプレート2、3を変位させるために単一の方向合せシステムが使用できる最適化構成が存在する。全ての前の実施例において、プレートは、その結合を複雑にした反対方向の回転を生じなければならなかったことに留意することは重要である。二つのプレート間に奇数のミラーが導入された単一の方向制御システムにより同じ補償効果を得ることができる。図11は三つのミラー10、11及び15を有する好ましい実施例を示す。その場合、システムは極めて安定で単純になる。二つのプレート2、3は互いに一体であるので、それらのそれぞれの向きの偶発的変動は結晶内の衝撃点の変位に変換されるだけであり、ビーム47の方向又は位置に何ら影響を与えない。
プレート2及び3の厚さは傾斜角i及びiの変化範囲にわたり式1を用いて、放射7と47で生じる屈折率差を考慮に入れることにより補償誤差を最小にするように計算される。
図11の実施例において、結晶1及び16内のビームサイズは近似的に同じである。二つの結晶内で異なるビームサイズをもつことは興味深い。そのために、倍率Gを有する光学系が結晶1と16の間に導入される。この場合、この光学系は、プレート2によりもたらされる変位のプレート3による補償の計算において考慮されなければならない。二つのプレートに対して同一回転を維持するようにその光学的厚さに作用することも可能であるし、あるいは独立な回転を使用することも可能である。図11の装置を使用するためには結晶1と16間の倍率の符号は絶対に正でなければならない。二つの結晶間に光学的共役関係があり、プレート2及び3を同時に変位する単一の機構による簡略化された補償モードの使用が望まれる場合、プレート2とプレート3の間の光路内に導入される反射数は常に奇数でなければならない。
図7ないし11に関連して示されるシステムは第3高調波発生の特定の場合に対応するが、それらは第5高調波発生、光パラメトリック発生、さらには紫外におけるレーザ材料のポンピングや非線形効果(例えばラマン効果)の発生のような光学要素上のビーム位置の時間変化を必要とする他の場合と同様に適用される。同じ装置は可変波長光源(可変ω)の製作を可能にする光パラメトリック発振器(OPO)を含む光周波数変換器にも適用される。
前の例において、プレート2の回転振幅(すなわち傾斜範囲i ±δi)は、結晶上のビーム直径の約3倍に相当する変位dをもたらすように計算される。好ましくは、プレートの傾斜の変化は装置の二つの使用期間の間で不連続であり、ビームは二つの変位間で不変のままである。プレートの横回転は典型的には100ないし500時間ごとに適用される。式1は傾斜角の絶対値の関数としてこの回転の振幅を決定することを可能にする。
結晶上のビームの走査移動の異なる方策も使用できる。例えば、プレートは水平軸の周りに徐々に回転されてもよく、最後にビームは結晶の端に到達する。それからプレートは垂直軸に従って小さな角度だけ回転され、水平軸に沿って逆移動を再開できる。そのとき伝播軸に直角の平面内のビーム移動は図12に示される走査軌跡を辿る。
発明の装置は、入射方向に平行な透過ビームの方向と、装置の出口におけるビーム位置を不変に維持しながら、ビーム軸に直角な二つの独立な方向に沿って光学部品に対してレーザビームを局部的に変位させることが可能である。位置がどうであれ、光学系に対するレーザビームの完全な方向合せを保証し、また装置出口におけるレーザビームの完全な再位置決め(角度と位置に関する)を保証しながら、装置内部ビームのみが、固定された非線形光学系に対してこのように移動する。非線形光学系は非線形結晶でも、非線形結晶群でも、非線形光学部品集合でも、上記の要素を備える何れの組合せでもよい。
1 第1の非線形結晶
2 第1のプレート
3 第2のプレート
4 レーザ光源
4’ レーザ光源
5 集束レンズ
6 コリメータレンズ
7 入射レーザビーム
10 ダイクロイックミラー
11 ダイクロイックミラー
13 電子制御システム
14 モータ
15 ミラー
16 第2の非線形結晶
17 出力ビーム
18 光学手段
19 非線形光学系
27 入射レーザビーム
37 出力ビーム
47 出力ビーム

Claims (15)

  1. 入射レーザビームの放射にさらされ、基本光周波数の前記入射レーザビームを異なる光周波数の出力ビームに変換できる少なくとも一つの周波数変換非線形光学系の寿命を伸ばす装置において、
    第1の厚さで第1の屈折率の平坦かつ平行な表面を有し、前記入射レーザビームの光路に挿入でき、ビームを透過でき、その平坦面への法線ηが前記入射レーザビームの伝播軸Xと第1の傾斜角をなす第1の透過プレートと、
    第2の厚さで第2の屈折率の平坦かつ平行な表面を有し、前記周波数変換非線形光学系の出口の前記出力ビームの光路に挿入でき、前記出力ビームを透過でき、その平坦面への法線ηが前記出力ビームの伝播軸X'に対して第2の傾斜角をなす第2の透過プレートと、
    前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートのための制御システムと、
    を備え、
    前記制御システムは、
    (1)互いに直角な2つの軸であって、前記入射レーザビームの伝播軸Xに直角な2つの軸の周りに前記第1の透過プレートを横回転し、前記周波数変換非線形光学系に対して前記入射レーザビームを変位させるために第1の角度範囲にわたり前記第1の傾斜角を修正するとともに、
    (2)互いに直角な2つの軸であって、前記出力ビームの伝播軸X'に直角な2つの軸の周りに前記第2の透過プレートを横回転し、第2の角度範囲にわたり前記第2の傾斜角を修正し、
    前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートと、前記制御システムは、前記第1の透過プレートの前記第1の傾斜角範囲にわたり位置と角度方向に関して前記出力ビームの変位の振幅を最小にするように構成されており、
    前記制御システムは、前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートの横回転を第1の時点で行い、前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートの横回転を第2の時点で行い、前記第1の時点と前記第2の時点との間では前記第1の透過プレートを透過したビームを前記周波数変換非線形光学系上の固定位置に維持する
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記装置は、前記第1の透過プレートの前記第1の傾斜と前記第2の透過プレートの前記第2の傾斜を前記第1の角度範囲にわたって互いに依存させるように、前記第1の透過プレート及び第2の透過プレートを機械的に結合する手段を備え、
    前記第2の透過プレートの第2の厚さは、前記第1の厚さ、前記第1の屈折率、前記第2の屈折率、及び前記第1の角度範囲の関数として前記出力ビームの変位の振幅を最小にすることができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の透過プレート及び第2の透過プレートを機械的に結合する前記手段は、前記第1の透過プレート及び第2の透過プレートを機械的に結合する前記手段に対して互いに向きが反対の前記第1の傾斜角と前記第2の傾斜角をそれぞれ有する前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートの同時傾斜を生じることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記第1の透過プレート及び第2の透過プレートを機械的に結合する前記手段は、前記第1の透過プレート及び第2の透過プレートを機械的に結合する前記手段に対して互いに向きが等しい前記第1の傾斜角と前記第2の傾斜をそれぞれ有する前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートの同時傾斜を生じることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  5. 前記第1の透過プレート及び第2の透過プレートを機械的に結合する前記手段は、前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートに共通であり、前記第1の透過プレートの前記第1の傾斜角及び前記第2の透過プレートの前記第2の傾斜角を同一角度だけ修正し、
    前記入射レーザビームと前記出力ビームは、前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間の平面内を伝播し、
    前記出力ビームは前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間で奇数回の反射を受けることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  6. 前記周波数変換非線形光学系に対する前記入射レーザビームの直径は、前記第1の傾斜角範囲にわたり前記第1の透過プレートの前記第1の傾斜角により生じる前記入射レーザビームの前記変位の振幅より小さいことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の装置。
  7. 前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとは同一であり、
    前記制御システムは、前記第1の角度範囲にわたり前記第1の傾斜角に対する前記出力ビームの変位を補償するように、前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、前記第1の屈折率、第2の屈折率、及び第1の傾斜角の関数として前記修正の目標値としての前記第2の傾斜角を計算することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 前記装置は、前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間に置かれた倍率を有する光学系を備え、
    前記第2の透過プレートの前記第2の傾斜角、第2の厚さ、及び第2の屈折率は、前記第1の角度範囲にわたり前記第1の傾斜角に対する前記出力ビームの変位を補償するように、前記光学系の前記倍率の関数として決定されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一つに記載の装置。
  9. 非線形光学系を備える非線形光源であって、請求項1ないし6の何れか一つに記載の装置を備え、前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートが前記周波数変換非線形光学系の両側に配列されることを特徴とする非線形光源。
  10. 前記周波数変換非線形光学系は、前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間に位置する第1の非線形結晶及び第2の非線形結晶を備え、前記第1の非線形結晶は前記入射レーザビームの前記基本光周波数を2倍にし、前記第2の非線形結晶は前記入射レーザビームの前記基本光周波数とその第2高調波の周波数を加算することにより第3高調波を発生させることを特徴とする請求項9に記載の非線形光源。
  11. 前記周波数変換非線形光学系は、前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間に位置する第1の非線形結晶及び第2の非線形結晶を備え、前記第1の非線形結晶は前記入射レーザビームの前記基本光周波数を2倍にし、前記第2の非線形結晶は前記入射レーザビームの第2高調波の周波数を2倍にすることにより第4高調波を発生させることを特徴とする請求項9に記載の非線形光源。
  12. 前記周波数変換非線形光学系は、前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間に位置する第1の非線形結晶、第2の非線形結晶、及び第3の非線形結晶を備え、前記第1の非線形結晶は前記入射レーザビームの前記基本光周波数を2倍にし、前記第2の非線形結晶は前記入射レーザビームの第2高調波と前記基本光周波数を混合することにより第3高調波を発生させ、前記第3の非線形結晶は前記第1の非線形結晶により生じた第2高調波と第2の非線形結晶により生じた第3高調波の周波数を混合することにより第5高調波を発生させることを特徴とする請求項9に記載の非線形光源。
  13. 前記周波数変換非線形光学系は、光パラメトリック発生によりコヒーレント放射を発生させることができる、前記第1の透過プレートと前記第2の透過プレートとの間に位置する少なくとも一つの結晶を備えることを特徴とする請求項9に記載の非線形光源。
  14. 周波数変換後、前記出力ビームの透過出力を測定する手段と、前記透過出力が所定値だけ低下したときに前記第1の透過プレート及び前記第2の透過プレートの横回転を生じさせる駆動システムとを備える請求項9ないし13の何れか一つに記載の非線形光源。
  15. 非線形光学系の寿命を伸ばす前記装置はレーザ共振器内に置かれることを特徴とする請求項9ないし14の何れか一つに記載の非線形光源。
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