JP5896206B2 - ボールジョイント - Google Patents
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Description
一方で、前述のように、ボールスタッドの揺動によって軸部が倒れる側に位置するブーツは圧縮されるのであるが、このブーツの圧縮により、ブーツの中間部分はハウジングの軸方向の一方側に向けて移動し、環状溝の側面とブーツの一端との間に隙間が形成されるようになる。このような隙間にブーツ内のグリースが進入し、グリースがブーツ外に漏れるおそれがある。
この構成によれば、ブーツの一端の第2部分は第1側面に係合する環状突起を備えている。この環状突起は、第1側面に係合して弾性的に圧縮する。そのため、ブーツの一端が環状溝内に差し込まれた状態における、第2部分の締め代を多く確保することができ、その結果環状溝の第1側面への押し付け力が向上する。そのため、第2部分と環状溝の第1側面との間に生じる摩擦力は比較的大きい。これにより、ハウジングの軸方向への緊縛力を付与することができ、その結果、ハウジングの外周に対するブーツの一端の固定力を高めることがでる。そのため、ブーツの一端の移動を抑制または防止することができ、その結果、ブーツの一端によるグリースの巻込みを抑制または防止することができる。これにより、ブーツの一端の移動に伴うグリースの漏出を防止することができる。
この場合、締め代を多く確保するために、ブーツの一端付近における当該ブーツの厚みを厚くすることも考えられる。しかしながら、この場合、ブーツのハウジングに対する組付けが行いにくい。
これに対し、本願請求項1の発明によれば、ブーツの一端付近における当該ブーツの厚みが薄いので、ブーツのハウジングに対する組付けを容易に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るボールジョイント1の構成を示す部分断面図である。ボールジョイント1は、たとえば懸架装置用のナックルアーム(図示しない)と操舵装置との接続部分に備えられ、アウターボールジョイントとして機能している。ボールジョイント1は、ナックルアームを、転舵や上下動可能に支持している。ボールジョイント1は、筒状のハウジング2と、このハウジング2の内部に保持された樹脂シート3およびボールスタッド4と、ハウジング2に取り付けられた筒状のブーツ5とを備えている。ハウジング2は、樹脂シート3がその内側に配置された筒状部材6と、この筒状部材6の下端を塞ぐように当該下端に固定されたプラグ板7とを含む。筒状部材6は、その上端が開口端(端部)6aになっている。
ハウジング2の開口端6aの外周には、ブーツ装着用の環状溝14が形成されている。環状溝14は、開口端6a外周の周方向に延びている。また、ハウジング2は、その周方向に延びる環状突部15を有している。環状溝14は、鉛直方向(筒状部材6の中心軸線の延びる方向)に沿う円筒面(底面)17と、円筒面17の上端(ハウジング2の軸方向D2に沿う方向の他端)とハウジング2外周とを接続する環状の上内壁面(第1側面)18と、円筒面17の下端(ハウジング2の軸方向D2に沿う方向の一端)とハウジング2外周とを接続する環状の下内壁面(第2側面)19とによって区画されている。上内壁面18は、外方に向かうに従って上に向かう傾斜面に形成されている。上内壁面18における左右方向(ハウジング2の径方向D1。図3に二点鎖線で示す)に対する傾斜角はβ(図3参照)である。下内壁面19は、ハウジング2の径方向D1に沿っている。
また、ブーツ5の下端5bは、円筒面17、上内壁面18および下内壁面19の全体に密着した状態で環状溝14に差し込まれている。ブーツ5の下端5bは、ブーツ5の筒状の中間部分の下端部である環状の内端部(第2部分)20と、内端部20の内端(先端)に連続して設けられた円筒部(第1部分)21と、この円筒部21の先端から径方向D1外方に広がるように円筒部21側(図1および図2では上側)に折り返された環状の折返部22とを含む。
そのため、ブーツ5の他端5bが環状溝14内に差し込まれた状態における、内端部20の締め代を多く確保することができ、その結果上内壁面18への押し付け力(環状突起42の上内壁面18への押し付け力)が向上する。そのため、内端部20(環状突起42)と上内壁面18との間に生じる摩擦力は比較的大きくなる。これにより、上下方向(ハウジング2の軸方向D2)への緊縛力を付与することができ、その結果、ハウジング2の外周に対するブーツ5の下端5bの固定力を高めることがでる。そのため、ブーツ5の下端5bの移動を抑制または防止することができ、その結果、ブーツ5の下端5bによるグリースの巻込みを抑制または防止することができる。これにより、ブーツ5の下端5bの移動に伴うグリースの漏出を防止することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、円筒部21の上下幅H(図3参照)、すなわちブーツ5の下端5bの内周端における上下幅と、円筒面17の上下幅H1(図3参照)とをほぼ同じ幅にしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
Claims (2)
- 軸部および前記軸部の一端に設けられた球頭部を有するボールスタッドと、
開口を有し、その開口から前記軸部を突出させた状態で前記球頭部をその内部で保持する筒状のハウジングと、
一端および他端が前記ハウジングの軸方向他端側の端部および前記軸部の途中部にそれぞれ外嵌され、前記開口を覆う弾性を有する筒状のブーツと、
前記ブーツの一端に外嵌され、前記ハウジングの前記軸方向他端側の端部に固定する固定リングとを含み、
前記ハウジングの前記軸方向他端側の端部の外周には、前記ハウジングの周方向に延び、前記ブーツの一端が差し込まれる環状溝が形成されており、
前記環状溝は、円筒状の底面と、前記底面における前記ハウジングの前記軸方向他端と前記外周とを接続する円環状の第1側面とを有しており、
前記第1側面は、前記ハウジングの径方向外方に向かうに従って前記軸方向他端側に向かう傾斜面に形成され、
前記ブーツの一端は、前記底面に対向する第1部分および前記第1側面に対向する第2部分を有する環状に形成されており、前記固定リングを前記第1部分に外嵌することにより、前記第1部分が前記底面に押し付けられるとともに、前記第2部分が前記第1側面に押し付けられるようになっており、
前記第2部分は、前記ブーツの一端が前記環状溝に差し込まれた状態で、前記第1側面に係合して弾性的に圧縮する環状突起を有し、
前記環状突起における前記軸方向他端側の係合面は、前記ハウジングの前記径方向外方に向かうに従って前記ハウジングの他端側に向かう傾斜面に形成され、
前記環状突起は、前記軸方向の他端側に凸となる断面三角形状をなし、前記環状突起の径方向幅は、前記環状突部の前記環状溝の前記底面からの突出量よりも狭く形成され、
前記環状突起の前記係合面における左右方向に対する傾斜角は、前記第1側面における左右方向に対する傾斜角よりも大きく形成されている、ボールジョイント。 - 前記ハウジングの軸方向に関する前記第1部分の幅は、前記ハウジングの軸方向に関する前記底面の幅と同じかあるいは当該底面の幅よりも狭い、請求項1記載のボールジョイント。
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