JP5895799B2 - オイルシール検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルシールにおけるガータスプリングの装着状況を判別するオイルシール検査装置に関するものである。
従来、自動車や産業機械における回転部分の外周をシールリップ部によって密封する密封装置として、オイルシールが知られている。このオイルシールは、軸の周面に接触するシールリップ部と、当該シールリップ部を軸へ締付けるための環状のガータスプリングを備えている。
このようなオイルシールに関し、特許文献1には、シールリップ部にガータスプリングを装着するための装着部が形成され、前記装着部に対して装着されたガータスプリングの一部を目視可能に外部へ臨ませる為にシールリップ部の端面に切り欠きや孔を設けたオイルシールが開示されている。
特開2012−122581号公報
しかしながら、特許文献1のオイルシールでは、シールリップ部の切り欠きや孔からガータスプリングを目視確認するものであるが、切り欠きや孔からのガータスプリングの見え方によっては、シールリップ部へのガータスプリングの装着の有無を正確に判別することができないおそれがある。
また、オイルシールの周方向の一部のみでガータスプリングがシールリップ部の溝部から外れているときに、切り欠きや孔で目視できる部分でガータスプリングがシールリップ部の溝部に装着されていても、切り欠きや孔で目視できない部分でガータスプリングがシールリップ部の溝部から外れている場合がある。この場合には、ガータスプリングがシールリップ部の溝部から外れている部分を切り欠きや孔で目視できず、シールリップ部へのガータスプリングの装着状況を正確に判別することができない。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、オイルシールにおけるシールリップ部へのガータスプリングの装着状況を正確に判別できるオイルシール検査装置を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、シールリップ部と前記シールリップ部に装着されるガータスプリングとを備えるオイルシールについて前記シールリップ部への前記ガータスプリングの装着状況を判別するオイルシール検査装置において、前記シールリップ部の内周部を支持することにより前記オイルシールを保持するオイルシール保持具を有し、前記オイルシール保持具は、前記シールリップ部の内周部を支持する面に前記ガータスプリングを検出するガータスプリング検出部を備え、前記ガータスプリング検出部からの検出情報をもとに前記シールリップ部への前記ガータスプリングの装着状況を判別すること、を特徴とする。
この態様によれば、オイルシールのシールリップ部の内周部を支持する面に備わるガータスプリング検出部によりガータスプリングを検出する。そのため、従来技術のような目視確認による検出精度のバラつきがなく、ガータスプリングを正確に検出することができる。したがって、ガータスプリング検出部からの検出情報をもとに、オイルシールにおけるシールリップ部へのガータスプリングの装着状況を正確に判別できる。
上記態様においては、前記オイルシール保持具は、前記オイルシールを被圧入部材に圧入するためのオイルシール圧入用治具であること、が好ましい。
この態様によれば、オイルシールを被圧入部材に圧入するときにオイルシールをオイルシール圧入用治具に取り付けることにより、オイルシールにおけるシールリップ部へのガータスプリングの装着状況を判別できる。そのため、オイルシールの被圧入部材への圧入とガータスプリングの装着状況の判別とを、併せて効率的に行うことができる。また、オイルシールをオイルシール圧入用治具に取り付ける際などにガータスプリングがシールリップ部から外れたような場合でも、これを判別できる。
上記態様においては、前記ガータスプリングは磁性体からなるものであり、前記ガータスプリング検出部はコイルセンサを備えていること、が好ましい。
この態様によれば、コイルセンサによりガータスプリングを検出することができるので、ガータスプリング検出部からの検出情報をもとに、オイルシールにおけるシールリップ部へのガータスプリングの装着状況を正確に判別できる。
上記態様においては、前記ガータスプリング検出部は前記オイルシールの周方向につき1周に亘って設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、オイルシールの周方向につき1周に亘って、ガータスプリングの装着状況を正確に判別できる。そのため、オイルシールの全周においてガータスプリングがシールリップ部に正常に装着されているか否かを判別できる。したがって、例えば、オイルシールの周方向の一部でガータスプリングがシールリップ部の溝部から外れているような場合でも、これを判別できる。
本発明に係るオイルシール検査装置によれば、オイルシールにおけるシールリップ部へのガータスプリングの装着状況を正確に判別できる。
オイルシール検査装置の概略構成図である。 オイルシール検査装置を構成するオイルシール圧入用治具を用いてワークにオイルシールを圧入する様子を示す断面図である。 ワークにオイルシールを圧入する際のコイルセンサのセンサ出力を示す図である。 シールリップ部へのガータスプリングの装着状況の判別に関する評価結果を示す図である。 オイルシールを取り付けたオイルシール圧入用治具の斜視図であって、オイルシールの周方向の半周部分でガータスプリングがシールリップ部の溝部から外れている場合を示す図である。 シールリップ部へのガータスプリングの各装着状況におけるコイルセンサからの出力電圧の評価結果を示す図である。 変形例のオイルシール圧入用治具の側面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここで、図1は、オイルシール検査装置の概略構成図である。また、図2は、オイルシール検査装置を構成するオイルシール圧入用治具を用いてワークにオイルシールを圧入する様子を示す断面図である。
<オイルシールの構成>
まず、オイルシール検査装置1の検査対象であるオイルシール10の一般的な構成について、簡単に説明する。
図2に示すように、オイルシール10は、当該オイルシール10をワーク12(被圧入部材)の軸孔14の内周面16に取り付けるための環状の取付部18と、この取付部18の内周側に設けられた環状の連結部20と、連結部20の内周側に設けられワーク12の軸孔14に挿入する軸(不図示)の外周面に摺動自在に密接する環状のシールリップ部22とを有する。
また、オイルシール10は、金属環24と、この金属環24に被着されたゴム状弾性体26と、このゴム状弾性体26の一部であるシールリップ部22の溝部28に装着されるガータスプリング30とを有する。ガータスプリング30は、コイルスプリングを環状に繋げたものであって、回転軸に対するシールリップ部22の緊迫力を補うものである。ここではガータスプリング30は、例えば鉄などの磁性体からなるものである。
<オイルシール検査装置の構成>
次に、オイルシール検査装置1の構成について説明する。
オイルシール検査装置1は、図1に示すように、オイルシール圧入用治具32と駆動部34と制御部36などを有する。
オイルシール圧入用治具32は、図2に示すように、オイルシール10のシールリップ部22の内周部44を支持することによりオイルシール10を保持するオイルシール保持具である。そして、オイルシール圧入用治具32は、オイルシール10を被圧入部材であるワーク12に圧入するための治具である。このオイルシール圧入用治具32は、ベース38とフランジ40とを備える。
ベース38は、円柱形状に形成されている。ここで、ベース38は、非磁性体からなるものであり、その材質は例えばアルミニウムやSUS304などが考えられる。なお、ベース38は、その外周面42にて非磁性体のメッキが施されているものであってもよい。そして、オイルシール10をワーク12に圧入するときに、このベース38は、その外周面42にて、シールリップ部22の内周部44を支持することによりオイルシール10を保持する。
フランジ40は、円柱形状に形成されており、直径がベース38よりも大きく形成されている。このフランジ40は、磁性体であってもよいが、ガータスプリング検出部46への影響を少なくするため非磁性体であることがより好ましい。
本実施例では、図1や図2に示すように、オイルシール圧入用治具32は、オイルシール10のシールリップ部22の内周部44を支持するベース38の外周面42に、ガータスプリング30を検出するガータスプリング検出部46を備えている。さらに詳しくは、ベース38の外周面42において、オイルシール圧入用治具32の中心軸方向(図2の上下方向)について、図2に示すようにオイルシール10の連結部20をフランジ40に接触させたときにガータスプリング30が配置される位置に、ガータスプリング検出部46を備えている。このガータスプリング検出部46は、オイルシール10の周方向(ベース38の周方向)につき1周に亘って設けられている。
ガータスプリング検出部46は、コイルカバー48とコイルセンサ50を備えている。ここで、コイルセンサ50は、図1に示すように、オイルシール圧入用治具32のベース38の周方向に、すなわち、オイルシール10の周方向に、巻いた形状で設置している。
コイルカバー48は、コイルセンサ50の外周側に設けられており、コイルセンサ50を保護するための構成部品である。このコイルカバー48は、非磁性体からなるものであり、その材質は例えばアルミニウムやSUS304などが考えられる。なお、コイルカバー48は、その外周面にて非磁性体のメッキが施されているものであってもよい。
なお、ガータスプリング検出部46として、コイルカバー48を備えない仕様も考えられる。このとき、オイルシール圧入用治具32のベース38の内部を加工し、当該ベース38の内部にコイルセンサ50を配置することにより、コイルカバー48を不要とする。すなわち、ガータスプリング検出部46を、コイルセンサ50と、コイルセンサ50の外周側に存在するベース38の一部を構成する非磁性体(材質は例えばアルミニウムやSUS304)とからなるものとする。
駆動部34は、オイルシール圧入用治具32を駆動させるアクチュエータなどから構成される手段である。この駆動部34は、制御部36からの指示によりオイルシール圧入用治具32を駆動させる。
制御部36は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、コイルセンサ50や駆動部34などが電気的に接続されている。この制御部36には、コイルセンサ50からの検出情報(センサ出力、出力電圧)が入力される。そして、制御部36は、入力されるコイルセンサ50からの検出情報に基づき、オイルシール10におけるシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を判別する。また、制御部36は、ガータスプリング30の装着状況の判別結果に応じて駆動部34を介してオイルシール圧入用治具32の駆動を制御する。
<オイルシール検査装置の作用>
次に、以上のような構成のオイルシール検査装置1の作用として、オイルシール10をワーク12に圧入するオイルシール圧入工程において、オイルシール検査装置1を使用してオイルシール10におけるシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を判別するオイルシール検査方法について、説明する。
まず、手動または自動により、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付ける(保持させる)。このとき、オイルシール10のシールリップ部22の内周部44の内側に、オイルシール圧入用治具32のベース38を挿入する。そして、図2に示すように、オイルシール10のシールリップ部22の内周部44をオイルシール圧入用治具32のベース38の外周面42にて支持するようにして、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付ける。
次に、オイルシール10を取り付けたオイルシール圧入用治具32を、図2の下方向へワーク12に向かって移動させる。そして、ワーク12の軸孔14の内部にオイルシール圧入用治具32のベース38とオイルシール10とを挿入して、オイルシール10をワーク12の軸孔14の内周面16に圧入する。
次に、オイルシール圧入用治具32のベース38を、図2の上方向へワーク12から退避させる。このとき、オイルシール10はワーク12の軸孔14の内周面16に圧入されているので、オイルシール圧入用治具32からオイルシール10が外れ、オイルシール圧入用治具32のみがワーク12から退避する。以上のようにして、オイルシール10をワーク12に圧入する。
ここで、本実施例では、上記のように、オイルシール圧入用治具32はガータスプリング検出部46を備えている。そして、オイルシール検査装置1は、上記のようにオイルシール10をワーク12に圧入するオイルシール圧入工程において、ガータスプリング30の装着状況を判別する。
具体的には、制御部36は、コイルセンサ50からの検出情報に基づいて、ガータスプリング30の装着状況を判別する。ここで、オイルシール10をワーク12に圧入するオイルシール圧入工程において、制御部36に入力されるコイルセンサ50からのセンサ出力(検出情報)は、図3のように検出される。
例えば、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されている場合には、まず、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付ける際に、ガータスプリング30がコイルセンサ50に近づくに連れて、コイルセンサ50からのセンサ出力は、図3の実線に示すように、徐々に上昇する(図3の領域a)。
そして、オイルシール10の連結部20がオイルシール圧入用治具32のフランジ40に接触してオイルシール10のオイルシール圧入用治具32への取り付けが完了すると、上記の図2に示すように、ガータスプリング30がコイルセンサ50の位置に配置される。このとき、コイルセンサ50からのセンサ出力は、図3の実線に示すように、最大値となる(図3の領域b)。
その後、オイルシール10をワーク12に圧入し終えてオイルシール圧入用治具32からオイルシール10を取り外す際には、ガータスプリング30がコイルセンサ50から離れていくので、コイルセンサ50からのセンサ出力は、図3の実線に示すように、徐々に減少する(図3の領域c)。
このように、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されている場合には、図3の実線に示すように、オイルシール圧入用治具32へのオイルシール10の取り付け前と取り付け後とにおけるコイルセンサ50からのセンサ出力の値に大きな差が生じる。
一方、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されていない場合には、オイルシール10の連結部20がオイルシール圧入用治具32のフランジ40に接触してオイルシール10のオイルシール圧入用治具32への取り付けが完了しても、コイルセンサ50からのセンサ出力は、図3の破線に示すように、ほとんど上昇しない(図3の領域b)。
このように、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されていない場合には、図3の破線に示すように、オイルシール圧入用治具32へのオイルシール10の取り付け前と取り付け後とにおけるコイルセンサ50からのセンサ出力の値にほとんど差が生じない。
以上のように、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されている場合とガータスプリング30が装着されていない場合とで、オイルシール圧入用治具32へのオイルシール10の取り付け前と取り付け後とにおけるコイルセンサ50からのセンサ出力値の差に違いが生じる。そのため、オイルシール検査装置1は、コイルセンサ50からの検出情報に基づき、シールリップ部22へのガータスプリング30の装着の有無を判別することができる。また、コイルセンサ50やオイルシール圧入用治具32の温度の影響や、オイルシール圧入用治具32の材質のバラつきをキャンセルできるので、シールリップ部22へのガータスプリング30の装着の有無をより精度良く判別することができる。
また、コイルセンサ50は、図1に示すように、オイルシール10の周方向に1周に亘って巻いて形成されている。そのため、オイルシール10の周方向の一部でガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れている場合には、オイルシール10の周方向の全周に亘ってガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28に正常に装着されている場合と比べて、コイルセンサ50からのセンサ出力の値が低下する。したがって、オイルシール検査装置1は、コイルセンサ50からのセンサ出力に基づき、オイルシール10の周方向の一部でガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れていることも判別することができる。
また、コイルセンサ50を、図1に示すように、オイルシール10の周方向に1周に亘って巻いて形成することにより、オイルシール圧入用治具32のベース38の外周面42における限られた領域内でコイルセンサ50を配置することができる。そのため、ガータスプリング検出部46をコンパクトに設けることができる。
ここで、図4に、オイルシール10におけるシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況の判別に関する評価結果を示す。図4に示す評価においては、コイルカバー48を2つ使用し、各々、オイルシール10を2つ使用して、コイルセンサ50からの出力電圧を評価した。そして、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けていない場合(図4にて「オイルシール無」と表記)、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されていないオイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けた場合(図4にて「オイルシール有、ガータスプリング無」と表記)、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されているオイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けた場合(図4にて「オイルシール有、ガータスプリング有」と表記)について評価を行った。
すると、図4に示すように、2つのコイルカバー48についてコイルセンサ50からの出力電圧の絶対値に差が生じたが、2つのオイルシール10について共に同様なコイルセンサ50からの出力電圧の変化が生じた。
具体的には、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けていない場合と比べて、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されていないオイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けた場合は、わずかにコイルセンサ50からの出力電圧が上昇した。これは、コイルセンサ50がオイルシール10の金属環24を検出したためと考えられる。そして、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されていないオイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けた場合に比べて、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されているオイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けた場合は、さらに大きくコイルセンサ50からの出力電圧が上昇した。
このように、コイルカバー48の製作誤差によりコイルセンサ50からの出力電圧の絶対値に差は生じるが、シールリップ部22へのガータスプリング30の装着の有無による相対差(δ1、δ2)は変わらなかった。そのため、コイルセンサ50からの出力電圧をもとに、シールリップ部22へのガータスプリング30の装着の有無を確実に判別することができることが分かった。
また、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けたときに、例えば、図5に示すようにオイルシール10の周方向の半周分にてガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れている場合(図6にて「半分外れ」と表記)において、コイルセンサ50からの出力電圧の評価結果を図6に示す。なお、図5に示す例では、ガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れている部分で、ガータスプリング30とシールリップ部22との間に隙間Δが形成されている。
すると、図6に示すように、「半分外れ」の場合は、シールリップ部22にガータスプリング30が装着されていない場合(図6にて「装着なし」と表記)よりも高い出力電圧値となったが、オイルシール10の周方向の全周に亘ってガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28に正常に装着されている場合(図5にて「正常装着」と表記)に比べて低い出力電圧値となった。
このように、コイルセンサ50からの出力電圧値をもとに、オイルシール10の周方向の全周に亘ってガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28に正常に装着されているか、あるいはオイルシール10の周方向の一部でガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れているかを判別することも可能である。
なお、図6には、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けていない場合(図6にて「オイルシールなし」と表記)におけるコイルセンサ50からの出力電圧値の評価結果も示している。
<本実施例の効果>
本実施例によれば、シールリップ部22とシールリップ部22に装着されるガータスプリング30とを備えるオイルシール10についてシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を判別するオイルシール検査装置1において、シールリップ部22の内周部44を支持することによりオイルシール10を保持するオイルシール圧入用治具32を有し、オイルシール圧入用治具32は、シールリップ部22の内周部44を支持する外周面42にガータスプリング30を検出するガータスプリング検出部46を備え、ガータスプリング検出部46からの出力電圧をもとにシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を判別する。
このように、オイルシール検査装置1は、オイルシール10のシールリップ部22の内周部44を支持するオイルシール圧入用治具32のベース38の外周面42に備わるガータスプリング検出部46により、ガータスプリング30を検出する。そのため、従来技術のような目視確認による検出精度のバラつきがなく、ガータスプリング30を正確に検出することができる。したがって、ガータスプリング検出部46からの出力電圧をもとに、オイルシール10におけるシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を正確に判別できる。
また、オイルシール検査装置1はオイルシール10をワーク12に圧入するためのオイルシール圧入用治具32を使用するので、オイルシール10をワーク12に圧入するときにオイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付けることにより、オイルシール10におけるシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を判別できる。そのため、オイルシール10のワーク12への圧入とガータスプリング30の装着状況の判別とを、併せて効率的に行うことができる。また、オイルシール10をオイルシール圧入用治具32に取り付ける際などにガータスプリング30がシールリップ部22から外れたような場合でも、これを判別できる。
また、ガータスプリング30は磁性体であり、ガータスプリング検出部46はコイルセンサ50を備えているので、コイルセンサ50によりガータスプリング30を検出することができる。そのため、ガータスプリング検出部46からの出力電圧をもとに、オイルシール10におけるシールリップ部22へのガータスプリング30の装着状況を正確に判別できる。
また、ガータスプリング検出部46はオイルシール10の周方向につき1周に亘って設けられているので、オイルシール10の周方向につき1周に亘って、ガータスプリング30の装着状況を正確に検出できる。そのため、オイルシール10の全周においてガータスプリング30がシールリップ部22に正常に装着されているか否かを判別できる。したがって、例えばオイルシール10の周方向の一部でガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れていることを判別することができる。
<変形例>
その他、以下のような変形例も考えられる。例えば、上記においては1つのコイルセンサ50をベース38の周方向に巻いて形成していたが、これに代えて、図7に示すように、複数の小型のコイルセンサ52をベース38の周方向に並べて配置してもよい。これにより、オイルシール10の周方向の一部でガータスプリング30がシールリップ部22の溝部28から外れていることを、より確実に判別することができる。
また、コイルセンサ50の代わりに圧力センサを使用してもよい。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 オイルシール検査装置
10 オイルシール
12 ワーク
14 軸孔
16 内周面
18 取付部
20 連結部
22 シールリップ部
24 金属環
26 ゴム状弾性体
28 溝部
30 ガータスプリング
32 オイルシール圧入用治具
34 駆動部
36 制御部
38 ベース
40 フランジ
42 (ベースの)外周面
44 (シールリップ部の)内周部
46 ガータスプリング検出部
48 コイルカバー
50 コイルセンサ
52 コイルセンサ

Claims (4)

  1. シールリップ部と前記シールリップ部に装着されるガータスプリングとを備えるオイルシールについて前記シールリップ部への前記ガータスプリングの装着状況を判別するオイルシール検査装置において、
    前記シールリップ部の内周部を支持することにより前記オイルシールを保持するオイルシール保持具を有し、
    前記オイルシール保持具は、前記シールリップ部の内周部を支持する面に前記ガータスプリングを検出するガータスプリング検出部を備え、
    前記ガータスプリング検出部からの検出情報をもとに前記シールリップ部への前記ガータスプリングの装着状況を判別すること、
    を特徴とするオイルシール検査装置。
  2. 請求項1のオイルシール検査装置において、
    前記オイルシール保持具は、前記オイルシールを被圧入部材に圧入するためのオイルシール圧入用治具であること、
    を特徴とするオイルシール検査装置
  3. 請求項1または2のオイルシール検査装置において、
    前記ガータスプリングは磁性体からなるものであり、
    前記ガータスプリング検出部はコイルセンサを備えていること、
    を特徴とするオイルシール検査装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つのオイルシール検査装置において、
    前記ガータスプリング検出部は前記オイルシールの周方向につき1周に亘って設けられていること、
    を特徴とするオイルシール検査装置。
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