JP5895652B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、プリンタに関する。
特許文献1には、画像形成装置が開示されている。画像形成装置は、定期的に携帯端末と近距離無線通信を実行する。画像形成装置は、携帯端末との近距離無線通信を実行不可能になった場合に、画像形成装置内の印刷データを消去せずに継続して保持する。その後、携帯端末との近距離無線通信が実行可能となった場合に、印刷データの処理を再開する。
特開2010−5877号公報
上述した技術では、印刷データが複数のページから構成される場合に、印刷データに基づく印刷物の出力が遅延する場合があった。本明細書では、印刷データが複数のページから構成される場合であっても、印刷物をユーザに迅速に提供し得る技術を提供する。
本明細書では、プリンタを開示する。プリンタは、元データ取得部と、生成部と、供給部と、確認部とを備える。元データ取得部は、特定のユーザによって印刷対象として指定される元データであって、特定のユーザを識別するための識別情報を含む元データを取得する。生成部は、元データに含まれる複数ページ分の各部分元データのそれぞれを順次変換することによって、複数ページ分の部分印刷データのそれぞれを、プリンタのメモリ内に順次生成する。供給部は、メモリ内に順次生成される複数ページ分の部分印刷データのそれぞれを、印刷実行部に順次供給する。確認部は、1ページ分の部分印刷データがメモリ内に生成される毎に、識別情報を用いて特定のユーザのプリンタの近傍での存在を確認する。1ページ分の部分印刷データである第1の部分印刷データがメモリ内に生成された際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認される第1の状況では、供給部は、メモリ内の第1の部分印刷データを印刷実行部に供給し、生成部は、第1の部分印刷データが印刷実行部に供給された後に、第1の部分印刷データとは異なる1ページ分の部分印刷データである第2の部分印刷データであって、第1の部分印刷データよりも後に生成されるべき第2の部分印刷データをメモリ内に生成することを開始する。第1の部分印刷データが生成された際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認されない第2の状況では、供給部は、メモリ内の第1の部分印刷データを印刷実行部に供給せず、生成部は、第2の部分印刷データをメモリ内に生成することを開始する。
上記のプリンタは、第2の状況では、第1の部分印刷データを印刷実行部に供給しない。そのため、第2の状況では、第1の部分印刷データに従った印刷が印刷実行部によって実行されない。このために、プリンタの近傍に特定のユーザが存在しない状況で、特定のユーザによって指定された元データによって表わされる画像を含む印刷物が出力されるのを抑制することができる。ただし、上記のプリンタは、第2の状況でも、第2の部分印刷データをメモリ内に生成することを開始する。このために、第2の状況において第2の部分印刷データをメモリ内に生成することを開始しない特定の構成と比較すると、上記のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に現れる場合に、第2の部分印刷データを印刷実行部に迅速に供給し得る。従って、上記のプリンタは、上記の特定の構成と比べて、印刷物を特定のユーザに迅速に提供し得る。
第2の状況において、第2の部分印刷データが生成された際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認される特定の場合に、供給部は、メモリ内の第1の部分印刷データ及び第2の部分印刷データのそれぞれを、印刷実行部に供給してもよい。この構成によると、プリンタは、特定の場合に、第1及び第2の部分印刷データを印刷実行部に迅速に供給し得る。このために、プリンタは、上記の特定の構成と比べて、印刷物を特定のユーザに迅速に提供し得る。
供給部は、特定の場合に、第1の部分印刷データを印刷実行部に供給した後に、第2の印刷データを印刷実行部に供給してもよい。この構成によると、プリンタは、特定の場合に、第1及び第2の部分印刷データを印刷実行部に適切な順で供給し得る。
確認部は、さらに、複数ページ分の部分印刷データのそれぞれがメモリ内に順次生成される過程で、メモリ内の空き容量が所定の閾値以下になる際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在を確認してもよい。第2の状況において、第2の部分印刷データがメモリ内に生成される過程で、メモリ内の空き容量が所定の閾値以下になる際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認される第1の場合に、供給部は、メモリ内の第1の印刷データを印刷実行部に供給し、生成部は、第1の部分印刷データが印刷実行部に供給された後に、第1の部分印刷データが格納されているメモリ内の領域を解放し、その後、第2の部分印刷データをメモリ内に生成することを継続してもよい。第2の状況において、第2の部分印刷データがメモリ内に生成される過程で、メモリ内の空き容量が所定の閾値以下になる際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認されない第2の場合に、供給部は、メモリ内の第1の部分印刷データを印刷実行部に供給しないようにしてもよい。この構成によると、プリンタは、第1の場合に、第1の部分印刷データを印刷実行部に供給する。このために、プリンタは、メモリ内の領域を解放することができ、第2の部分印刷データをメモリ内に生成し得る。一方、プリンタは、第2の場合に、第1の部分印刷データを印刷実行部に供給しない。このために、プリンタの近傍に特定のユーザが存在しない状況で、特定のユーザによって指定された元データによって表わされる画像を含む印刷物が出力されるのを抑制することができる。
第2の場合に、メモリ内の第1の部分印刷データを、プリンタとは別体に構成されているサーバに送信する送信部をさらに備えてもよい。生成部は、第1の部分印刷データがサーバに送信された後に、第1の部分印刷データが格納されているメモリ内の領域を解放し、その後、第2の部分印刷データをメモリ内に生成することを継続してもよい。この構成によると、プリンタは、第2の場合に、第1の部分印刷データをサーバに送信する。このために、プリンタは、メモリ内の領域を解放することができ、第2の部分印刷データをメモリ内に生成し得る。
第1の部分印刷データがサーバに送信された後に、第2の部分印刷データがメモリ内に生成された際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認される第3の場合に、サーバから第1の部分印刷データを取得する印刷データ取得部をさらに備えてもよい。供給部は、第3の場合に、サーバから取得された第1の部分印刷データ及びメモリ内の第2の部分印刷データのそれぞれを、印刷実行部に供給してもよい。この構成によると、プリンタは、第3の場合に、第1及び第2の部分印刷データを印刷実行部に適切に供給し得る。
供給部は、第3の場合に、第1の部分印刷データを印刷実行部に供給した後、第2の部分印刷データを印刷実行部に供給してもよい。この構成によると、プリンタは、第3の場合に、第1及び第2の部分印刷データを印刷実行部に適切な順で供給し得る。
第1の部分印刷データがサーバに送信された後に、第2の部分印刷データがメモリ内に生成された際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認されず、かつ、第2の部分印刷データとは異なる1ページ分の部分印刷データである第3の部分印刷データであって、第2の部分印刷データよりも後に生成されるべき第3の部分印刷データがメモリ内に生成される過程で、メモリ内の空き容量が所定の閾値以下になる際に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認される第4の場合に、サーバから第1の部分印刷データを取得する印刷データ取得部をさらに備えてもよい。供給部は、第4の場合に、サーバから取得された第1の部分印刷データ及びメモリ内の第2の部分印刷データのそれぞれを、印刷実行部に供給してもよい。この構成によると、プリンタは、第4の場合に、第1及び第2の部分印刷データを印刷実行部に適切に供給し得る。
供給部は、第4の場合に、第1の部分印刷データを印刷実行部に供給した後に、第2の部分印刷データを印刷実行部に供給してもよい。この構成によると、プリンタは、第4の場合に、第1及び第2の部分印刷データを印刷実行部に適切な順で供給し得る。
確認部は、特定のユーザによって携帯される携帯端末と近距離無線通信を実行可能である場合に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認されると決定し、携帯端末と近距離無線通信を実行不可能である場合に、特定のユーザのプリンタの近傍での存在が確認されないと決定してもよい。この構成によると、プリンタは、特定のユーザのプリンタの近傍での存在を適切に確認し得る。
なお、上記のプリンタを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
通信システムの構成の一例を示す。 携帯端末とプリンタとの間で行われるペアリング処理のシーケンス図を示す。 プリンタ処理のフローチャートを示す。 メモリ解放処理のフローチャートを示す。 印刷処理のフローチャートを示す。 第1実施例のケースAのタイムチャートを示す。 第1実施例のケースBのタイムチャートを示す。 第2実施例のタイムチャートを示す。
(第1実施例)
(システムの構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10、80、90と、携帯端末50と、PC60と、サーバ70と、を備える。プリンタ10、80、90は、それぞれ同様の構成を有しており、携帯端末50、PC60の周辺機器である。携帯端末50及びPC60は、特定のユーザU1によって利用される機器である。携帯端末50は、可搬型の端末であり、例えば、スマートフォン、PDA端末、ノートPC、タブレットPC等を含む。プリンタ10、80、90と携帯端末50とは、近距離無線通信(例えばBlue Tooth(登録商標))によって相互に通信可能である。なお、近距離無線通信の種類はこれに限定されるものではなく、赤外線やNFC(Near Field Communication)通信を用いても本発明は実施可能である。
例えば、ユーザU1は、携帯端末50をプリンタ10に近づけることにより、携帯端末50とプリンタ10との間で近距離無線通信を実行させることができる。プリンタ10と携帯端末50とは、プリンタ10と携帯端末50との間の距離が所定距離以内であれば、近距離無線通信を実行可能であり、プリンタ10と携帯端末50との間の距離が上記の所定距離を超えると、近距離無線通信を実行不可能である。
PC60は、図示省略のCPU、メモリ、ディスプレイ等を備える。PC60のメモリは、プリンタ10のためのプリンタドライバプログラムを格納している。PC60のCPUは、プリンタドライバプログラムを利用して、印刷対象のデータであるPDL(Page Description Language)データを生成することができる。また、サーバ70は、図示省略のCPU、メモリ等を備える。サーバ70は、プリンタ10から印刷データを取得して、印刷データを一時的に格納するためのサーバである。
プリンタ10、80、90、PC60、及び、サーバ70は、無線LANを介して相互に通信可能である。なお、PC60及びサーバ70は、上記の近距離無線通信を実行不可能である。また、変形例では、プリンタ10、80、90、PC60、及び、サーバ70は、有線LANを介して相互に通信可能であってもよい。
プリンタ10、80、90は、それぞれ、プリンタID「P10」、「P80」、「P90」を有しており、携帯端末50は、端末ID「D50」を有している。プリンタID及び端末IDは、ユニークなIDであり、ユーザによって決められたID(ノード名、ユーザ名等)であってもよいし、予め決められているID(MACアドレス等)であってもよい。
本実施例では、プリンタ10、80、90、PC60、及び、サーバ70が、例えば特定の会社内に据え置きされる状況を想定している。また、ユーザU1(例えば特定の会社の社員)は、PC60を利用するとともに、携帯端末50を携帯している。例えば、ユーザU1は、PC60を操作して、無線LANを介して、プリンタ10にPDLデータを供給して、プリンタ10に印刷を実行させることができる。
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、近距離無線インターフェイス18と、無線LANインターフェイス19と、制御部20とを備える。上記の各部12〜20は、バス線(符号省略)に接続されている。操作部12は、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部12を操作して、様々な指示をプリンタ10に与えることができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備え、制御部20からの指示に従って印刷を実行する。
近距離無線インターフェイス18は、制御部20が近距離無線通信を実行する際に利用されるインターフェイスである。無線LANインターフェイス19は、制御部20が無線LANを介して通常の無線通信(例えばIEEE802.1等に従った無線通信)を利用する際に利用されるインターフェイスである。
制御部20は、CPU22とメモリ24とを備える。CPU22は、メモリ24に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。メモリ24は、ROM、RAM、ハードディスク等によって構成される。メモリ24は、CPU22によって実行される上記のプログラムを格納したり、CPU22が処理を実行する過程で取得又は生成されるデータを格納したりする。CPU22が上記のプログラムに従って処理を実行することによって、元データ取得部30、生成部32、供給部34、確認部36、送信部38、及び、印刷データ取得部40の各機能が実現される。
(ペアリング処理;図2)
続いて、図2を参照して、プリンタ10と携帯端末50との間で実行されるペアリング処理について説明する。プリンタ10は、後述のプリンタ処理(図3)を実行する前提条件として、ペアリング処理を予め実行しておく必要がある。図2のペアリング処理が実行されると、プリンタ10と携帯端末50との間で近距離無線通信を実行可能な状態が確立される。
図2に示すように、ユーザU1は、携帯端末50の操作部を操作して、近距離無線通信機能をOFFからONに切換える操作を実行する。携帯端末50は、近距離無線通信機能がONに切換わると、ペアリング要求信号を定期的に送信する。ペアリング要求信号は、端末ID「D50」を含む。携帯端末50から上記の所定距離以内に存在するプリンタ10、80、90は、それぞれ、携帯端末50からペアリング要求信号を受信する。プリンタ10、80、90は、それぞれ、ペアリング要求信号を受信すると、プリンタID「P10」、「P80」、「P90」を含む応答信号を、携帯端末50に送信する。
携帯端末50は、プリンタ10、80、90から応答信号を受信すると、携帯端末50の表示部に機器リスト52(図2参照)を表示する。機器リスト52は、各応答信号に含まれる各プリンタIDを含む。
ユーザU1は、機器リスト52を見ることによって、携帯端末50と近距離無線通信を実行可能な機器を知ることができる。ユーザU1は、機器リスト52の中から1個の機器(即ちプリンタ)を選択するための機器選択操作を実行する。図2の例では、ユーザU1は、プリンタ10のプリンタID「P10」を選択する。
携帯端末50は、PINコードを含む接続要求信号を、選択済みのプリンタ10に送信する。PINコードは、携帯端末50とプリンタ10との間で近距離無線通信を実行するために用いられるコードである。PINコードは、ユーザによって入力されたものであっても、予め決められているものであってもよい。
プリンタ10は、携帯端末50から接続要求信号を受信すると、接続要求信号に含まれるPINコードの認証を実行する。プリンタ10は、認証が成功すると、PINコードを用いてリンクキーを生成する。次いで、プリンタ10は、リンクキーを、携帯端末50の端末ID「D50」と対応付けてメモリ24内に格納するとともに、リンクキーを携帯端末50に送信する。携帯端末50は、リンクキーを受信すると、リンクキーをメモリ内に格納する。これにより、携帯端末50とプリンタ10とのペアリングが完了し、携帯端末50とプリンタ10との間で近距離無線通信を実行可能となる。
ユーザU1がプリンタ10から携帯端末50を離すと、携帯端末50とプリンタ10とは、近距離無線通信を実行不可能となる。ただし、携帯端末50とプリンタ10との間でペアリングが完了していれば、ユーザU1が、プリンタ10から上記の所定距離以内に携帯端末50を移動させれば、プリンタ10と携帯端末50とは、既にリンクキーを格納しているため上記のペアリングを再度行うことなく、近距離無線通信を実行することができる。
なお、プリンタ10のメモリ24に上記のリンクキーが格納されていると共に、携帯端末50のメモリに上記のリンクキーが格納されている状態では、プリンタ10の確認部36は、携帯端末50と近距離無線通信を実行可能であるのか否かを定期的に判断する。即ち、確認部36は、リンクキーを含むペアリング要求信号を定期的に送信する。携帯端末50は、プリンタ10の近傍に存在する場合(即ち、プリンタ10から上記の所定距離以内に存在する場合)に、ペアリング要求信号を受信して、応答信号をプリンタ10に送信する。一方、携帯端末50は、プリンタ10の近傍に存在しない場合に、ペアリング要求信号を受信しないために、応答信号をプリンタ10に送信しない。確認部36は、携帯端末50から応答信号を受信する場合に、携帯端末50と近距離無線通信を実行可能であると判断することができ、携帯端末50から応答信号を受信しない場合に、携帯端末50と近距離無線通信を実行不可能であると判断することができる。
(プリンタ処理;図3)
続いて、図3を参照して、プリンタ10によって実行される処理の内容について説明する。以下では、プリンタ10と携帯端末50との間でペアリング処理(図2)が既に実行された場合の例を説明する。
S10では、元データ取得部30は、PDLデータを取得することを監視する。ユーザU1は、PC60の操作部を操作して、印刷対象のデータ(例えば、文書ファイル、画像ファイル等)を指定することができる。PC60は、プリンタドライバプログラムを利用して、印刷対象のデータからPDLデータ(以下では「特定のPDLデータ」と呼ぶ)を生成する。特定のPDLデータは、プリンタ10が解釈可能な形式を有する。次いで、PC60は、携帯端末50の端末ID「D50」と、特定のPDLデータと、特定のPDLデータを示す識別情報(以下では「特定のPDL識別情報」と呼ぶ)とを、無線LANを介して、プリンタ10に送信する。なお、特定のPDLデータは、Mページ分(Mは1以上の整数)の部分PDLデータを含む。ここで、特定のPDL識別情報とは、特定のPDLデータを含む複数のPDLデータの中から、特定のPDLデータを識別するための識別情報を含む。
元データ取得部30は、無線LANインターフェイス19を介して、PC60から特定のPDLデータを取得すると、S10でYESと判断する。S10でYESの場合、元データ取得部30は、端末ID「D50」と、特定のPDLデータと、特定のPDL識別情報と、を対応付けて、メモリ24内に格納する。S10でYESの場合、S12に進む。
S12では、生成部32は、処理対象ページを示す値「N」として「1」を特定する。次いで、S14では、送信部38は、送信フラグ=OFFを示す情報をメモリ24内に格納する。ここで、送信フラグとは、少なくとも1ページ分の部分印刷データ(後述)がサーバ70に送信されているか否かを示す情報を含む。後で説明するように、少なくとも1ページの部分印刷データがサーバ70に送信されている場合は、送信フラグ=ONを示す情報がメモリ24に格納される。部分印刷データがサーバ70に送信されていない場合は、送信フラグ=OFFを示す情報がメモリ24に格納される。
次いで、S16では、生成部32は、S10で取得された特定のPDLデータに含まれるNページ目の部分PDLデータを、メモリ24内で展開して、Nページ目の部分印刷データを生成する処理を開始する。1回目のS16では、生成部32は、1ページ目の部分PDLデータをメモリ24内で展開して、1ページ目の部分印刷データを生成する処理を開始する。
具体的には、S16の展開処理では、生成部32は、次の各処理を実行する。まず、生成部32は、Nページ目の部分PDLデータを、多諧調(例えば256階調)のRGBビットマップデータに変換する。次いで、生成部32は、RGBビットマップデータを、多諧調(例えば256階調)のCMYKビットマップデータに変換する。次いで、生成部32は、CMYKビットマップデータを、2値データ(ドットのON/OFFを示すデータ)に変換する。本実施例では、この2値データが、上記のNページ目の部分印刷データである。なお、変形例では、部分印刷データは、3値以上のデータ(例えば、ドットOFF、大ドットON、中ドットON、及び、小ドットONの4値データ)であってもよい。Nページ目の部分印刷データ(2値データ)が印刷実行部16に供給されると、印刷実行部16は、Nページ目の部分印刷データに従って、Nページ目の部分PDLデータによって表わされる画像を印刷媒体に印刷することができる。
Nページ目の部分PDLデータの展開が開始されると、S18、S20では、生成部32は、Nページ目の部分PDLデータの展開が完了(即ちNページ目の部分印刷データの生成が完了)する前に、メモリフルになることを監視する。Nページ目の部分PDLデータの展開が完了する前に、メモリ24内の空き容量が所定の閾値以下になる場合に、生成部32は、S18でYESと判断する。この場合、制御部20は、S30のメモリ解放処理(図4参照)を実行する。
S30のメモリ解放処理を終えると、S32では、生成部32は、メモリ解放処理がエラー終了(Error End)したか否かを判断する。メモリ解放処理がエラー終了した場合には、制御部20は、S32でYESと判断し、プリンタ処理を終了する。一方、メモリ解放処理がエラー終了しなかった場合(即ち通常終了(Nomal End)した場合)には、生成部32は、S32でNOと判断し、S18に戻る。この場合、生成部32は、S16で開始したNページ目の部分PDLデータの展開を再開(継続)する。
メモリフルになることなく(S18でNO)、Nページ目の部分PDLデータの展開が完了(即ちNページ目の部分印刷データの生成が完了)する場合には、生成部32は、S20でYESと判断する。この場合、メモリ24内には、Nページ目の部分PDLデータから生成されたNページ目の部分印刷データが格納される。この際に、生成部32は、ページ番号(Nページ目)を示すページ番号情報と、特定のPDL識別情報とを、Nページ目の部分印刷データに対応付ける。また、生成部32は、Nページ目の部分印刷データが最終ページの部分印刷データ(即ちN=M)である場合には、最終ページの部分印刷データであることを示す最終情報を、Nページ目の部分印刷データに対応付ける。S20でYESの場合、S22に進む。
S22では、確認部36は、特定のPDLデータの送信元であるPC60のユーザU1が、プリンタ10の近傍に存在するか否か判断する。具体的には、S22では、確認部36は、まず、メモリ24から、S10で取得された特定のPDLデータに対応付けられている端末ID「D50」を特定する。次いで、確認部36は、端末ID「D50」を有する携帯端末50との近距離無線通信を実行可能であるか否かを判断する。即ち、確認部36は、端末ID「D50」と対応付けてメモリ24に格納されているリンクキーを含むペアリング要求信号を送信して、応答信号を受信するのか否かを判断する。確認部36は、携帯端末50から応答信号を受信する場合、即ち、携帯端末50と近距離無線通信を実行可能である場合に、ユーザU1のプリンタ10の近傍での存在が確認されることを決定する。この場合、確認部36は、S22でYESと判断する。一方、確認部36は、携帯端末50から応答信号を受信しない場合、即ち、携帯端末50と近距離無線通信を実行不可能である場合に、ユーザU1のプリンタ10の近傍での存在が確認されないことを決定する。この場合、確認部36は、S22でNOと判断する。このように、プリンタ10は、ユーザU1のプリンタ10の近傍での存在を適切に確認し得る。
ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在する場合(S22でYESの場合)には、S24に進み、制御部20は、印刷処理(図5参照)を実行する。
本実施例では、S24の印刷処理が終了した後に、S26に進む。本実施例では、制御部20は、いわゆるシーケンシャルな処理を実行する(図6、図7参照)。即ち、制御部20は、部分PDLデータの展開と、部分印刷データの印刷実行部16への供給と、を並行して実行することができない。従って、本実施例では、供給部34は、S24の印刷処理が終了してから、S26の処理を実行する。
S26では、供給部34は、最終ページの部分印刷データ(即ち上記の最終情報が対応付けられている部分印刷データ)を、印刷実行部16に供給したか否かを判断する。具体的には、供給部34は、N=M(最終ページ)であるか否かを判断する。S26でYESの場合、プリンタ処理が終了する。この場合、供給部34は、S10で取得された特定のPDLデータが格納されている領域を解放する。一方、S26でNOの場合、S28に進み、生成部32は、メモリ24内の現在のNの値をインクリメントして、新たなNの値を算出し、S16に戻る。
一方、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在しない場合(S22でNOの場合)には、S32において、確認部36は、現在のNの値が、最終ページの番号(即ちM)であるか否かを判断する。現在のNの値がMである場合には、確認部36は、S32でYESと判断し、S34に進む。ただし、S32でYESと最初に判断される場合には、確認部36は、タイマをスタートさせた後に、S34に進む。一方、現在のNの値がM未満である場合には、確認部36は、S32でNOと判断し、S28に進む。S28では、生成部32は、メモリ24内の現在のNの値をインクリメントして、新たなNの値を算出し、S16に戻る。
S34では、確認部36は、タイマをスタートさせてから所定時間が経過したか否かを判断する。S34でNOの場合には、S22に戻り、確認部36は、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在するか否かを再度判断する。タイマをスタートさせてから所定時間が経過するまでの間に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在すると判断されない場合には、確認部36は、S34でYESと判断する。この場合、S36において、供給部34は、メモリ24のうちの各部分印刷データが格納されている領域を解放し、プリンタ処理を終了する。このように、本実施例では、長時間が経過してもユーザU1がプリンタ10の近傍に現われない場合には、S34でYESと判断されて、各部分印刷データがメモリ24から消去される。このために、メモリ24内に各部分印刷データが残り続けるという事象が発生することを抑制することができる。
(メモリ解放処理;図4)
続いて、図3のS30のメモリ解放処理の内容を説明する。図4に示されるように、S50では、生成部32は、メモリ24内に部分印刷データが存在するか否かを判断する。具体的には、特定のPDL識別情報に対応付けられた生成済みの部分印刷データが、メモリ24内に存在する場合に、生成部32は、S50でYESと判断し、S52に進む。一方、特定のPDL識別情報に対応付けられた生成済みの部分印刷データが、メモリ24内に存在しない場合に、生成部32は、S50でNOと判断し、S58に進む。S50でNOと判断される場合は、例えば、1ページ分の部分PDLデータのデータ容量が大きく、1ページ分の部分PDLデータを展開している途中でメモリフル(図3のS18でYES)が発生する場合である。
S52では、確認部36は、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在するか否か判断する。S52の処理の内容は、図3のS22と同様である。S52でYESの場合、S54に進む。一方、S52でNOの場合、S56に進む。
S54では、制御部20は、印刷処理(図5参照)を実行する。詳しくは後述するが、印刷処理では、メモリ24内に送信フラグ=ONを示す情報が格納されている場合、印刷データ取得部40は、サーバ70から、全ての部分印刷データの取得を開始する。次いで、供給部34は、サーバ70から取得された部分印刷データを印刷実行部16に順次供給する。印刷実行部16は、部分印刷データに従って、印刷を実行する。さらに、供給部34は、特定のPDL識別情報に対応付けられているメモリ24内の全ての部分印刷データを、ページ情報が示すページ番号の順に従って、印刷実行部16に順次供給する。また、生成部32は、1ページ分の部分印刷データの供給が完了する毎に、メモリ24のうち、当該1ページ分の部分印刷データが記憶されている領域を解放する。この結果、メモリ24のうち、部分印刷データが記憶されている領域が解放される。S54を終えると、メモリ解放処理が通常終了(Normal End)する。
一方、S56では、送信部38は、メモリ24内の全ての部分印刷データをサーバ70に送信することを開始する。具体的に言うと、S56では、送信部38は、メモリ24内の全ての部分印刷データを、無線LANを介して、サーバ70に送信する。なお、ここで送信される各部分印刷データには、ページ情報と、特定のPDL識別情報と、が対応付けられている。即ち、S54の場合と異なり、プリンタ10は、メモリ24内の部分印刷データを印刷実行部16に供給しない。その結果、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在しない状況で、ユーザU1が印刷の実行を望む画像を含む印刷物が出力されるのを抑制することができる。サーバ70は、各部分印刷データを、サーバ70のメモリ内に格納する。
また、S56では、生成部32は、1ページ分の部分印刷データのサーバ70への送信が完了する毎に、メモリ24のうち、当該1ページ分の部分印刷データが記憶されている領域を解放する。S56が終了すると、メモリ解放処理が通常終了(Normal End)する。さらに、S56では、送信部38は、送信フラグ=OFFを示す情報がメモリ24内に格納されている場合に、送信フラグ=OFFを示す情報を、送信フラグ=ONを示す情報に変更する。上記の通り、本実施例では、プリンタ10は、Nページ目の部分PDLデータの展開中にメモリフルになる場合(図3のS18でYES)に、ユーザU1が近傍に存在するか否かに応じて、印刷物を出力するか否かを適切に変えることができる(図4のS54、S56)。
従って、例えば、Nページ目の部分PDLデータの展開中にメモリフルになり(図3のS18でYES)、S56でメモリ24内の部分印刷データがサーバ70に送信され、その後、メモリ24内にNページ目の部分印刷データが格納され、N+1ページ目以降の部分PDLデータの展開中に再びメモリフルになる際(図3のS18でYES)に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在する場合(S52でYES)、プリンタ10は、サーバ70に送信した部分印刷データ、及び、メモリ24に格納された部分印刷データを印刷実行部16に適切に供給し得る(S54)。
また、S58では、送信部38は、送信フラグ=ONを示す情報がメモリ24内に格納されているか否かを判断する。S58でYESの場合、S60では、印刷データ取得部40は、無線LANを介して、サーバ70にメモリ解放指示を送信する。メモリ解放指示は、特定のPDL識別情報を含む。サーバ70は、メモリ解放指示を受信すると、サーバ70のメモリのうち、特定のPDL識別情報に対応付けられている全ての部分印刷データを格納している領域を解放する。これにより、エラー終了するケースにおいて、サーバ70のメモリ内に各部分印刷データが残り続けるという事象が発生するのと抑制することができる。S60を終えると、メモリ解放処理がエラー終了(Error End)する。一方、S58でNOの場合には、S60をスキップして、メモリ解放処理がエラー終了する。
(印刷処理;図5)
続いて、図3のS24の印刷処理の内容を説明する。図5に示されるように、S80では、送信部38は、送信フラグ=ONを示す情報がメモリ24内に格納されているか否かを判断する。S80でYESの場合には、S82に進む。ここで、S80でYESの場合は、図4のS56でサーバ70に部分印刷データが送信されている場合である。一方、S80でNOの場合には、S82〜S90の処理をスキップして、S92に進む。
S82では、印刷データ取得部40は、サーバ70から、全ての部分印刷データの取得を開始する。具体的には、S82では、印刷データ取得部40は、無線LANを介して、サーバ70に印刷データ送信指示を送信する。印刷データ送信指示は、特定のPDL識別情報を含む。サーバ70は、印刷データ送信指示を受信すると、サーバ70のメモリに格納される部分印刷データのうち、特定のPDL識別情報に対応付けられている全ての部分印刷データを、各部分印刷データに対応付けられているページ情報が示すページ番号の順に従って、プリンタ10に順次送信する。各部分印刷データには、ページ情報と、特定のPDL識別情報と、が対応付けられている。印刷データ取得部40は、サーバ70から各部分印刷データを順次取得を開始する。
S82で部分印刷データの取得が開始されると、S84では、供給部34は、サーバ70から取得された各部分印刷データの印刷実行部16への供給を開始する。具体的には、S84では、供給部34は、取得された各部分印刷データを、各部分印刷データに対応付けられているページ情報が示すページ番号の順に従って、印刷実行部16に順次供給する。生成部32は、1ページ分の部分印刷データの供給が完了する毎に、メモリ24内の一時領域のうち、当該1ページ分の部分印刷データを格納する領域を解放する。
S84で部分印刷データの供給が開始されると、S86では、供給部34は、サーバ70から取得された全ての部分印刷データの供給が完了することを監視する。供給部34は、サーバ70から取得された全ての部分印刷データの供給が完了すると、S86でYESと判断し、S88に進む。
S88では、印刷データ取得部40は、サーバ70にメモリ解放指示を送信する。S88の処理の内容は、図4のS60の処理の内容と同様である。次いで、S90では、送信部38は、メモリ24内に格納されている送信フラグ=ONを示す情報を、送信フラグ=OFFを示す情報に変更する。
S92では、供給部34は、メモリ24内に部分印刷データが存在するか否かを判断する。S92の処理の内容は、図4のS50の処理の内容と同様である。そのため、図4のS54で実行される印刷処理の場合、供給部34は、S92でYESと判断する。S92でYESの場合には、S94に進み、S92でNOの場合には、S94の処理をスキップして、印刷処理が終了する。
S94では、供給部34は、メモリ24内の全ての部分印刷データの印刷実行部16への供給を開始する。具体的には、S94では、供給部34は、メモリ24内に格納されている各部分印刷データを、各部分印刷データに対応付けられているページ情報が示すページ番号の順に従って、印刷実行部16に順次供給する。また、S94では、生成部32は、1ページ分の部分印刷データの供給が完了する毎に、メモリ24内の当該1ページ分の部分印刷データを格納する領域を解放する。S94が終了すると、印刷処理が終了する。
(具体例)
続いて、図6、図7を参照して、本実施例のプリンタ10が実行する処理の様々なケースについて説明する。なお、図6、図7中の「供給」は、印刷実行部16に部分印刷データを供給することを示す。印刷実行部16は、部分印刷データが供給されると、当該部分印刷データによって表わされる画像を印刷媒体に印刷する。
(ケースA;図6)
図6に示すケースAでは、3ページ分の部分PDLデータを含むPDLデータを取得した場合の本実施例のプリンタ10の動作例を示す。ケースAでは、2ページ目の部分PDLデータの展開中にユーザがプリンタ10の近傍に存在しなくなる場合の例を説明する。なお、上段には、本実施例との比較のために、同様の状況における比較例のプリンタの動作のタイムチャートを示す。ケースAでは、比較例のプリンタと、本実施例のプリンタ10は、それぞれ、いわゆるシーケンシャルな処理を実行する。即ち、比較例のプリンタと、本実施例のプリンタ10は、それぞれ、1ページ目の部分PDLデータの展開が完了した後に、1ページ目の部分印刷データを供給し、当該供給が完了した後に、2ページ目の部分PDLデータの展開を開始する構成を採用している。
比較例のプリンタは、1ページ目の部分PDLデータの展開が完了した後に、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されると、1ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給する。比較例のプリンタは、1ページ目の部分印刷データの供給が完了すると、2ページ目の部分PDLデータの展開を開始する。ケースAでは、2ページ目の部分PDLデータの展開中に、ユーザがプリンタの近傍に存在しなくなる。比較例のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、2ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給しない。また、比較例のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、3ページ目の部分PDLデータの展開を開始しない。その後、比較例のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に存在することを確認すると、2ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給する。次いで、比較例のプリンタは、2ページ目の部分印刷データの供給が完了した後に、3ページ目の部分PDLデータの展開を開始する。
これに対し、本実施例のプリンタ10は、2ページ目の部分PDLデータの展開が完了した時点で、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在しないことが確認されると(図3のS22でNO、S32でNO)、続いて、3ページ目の部分PDLデータの展開を開始する(S16)。プリンタ10は、ユーザU1がプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、2ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に供給しない。このため、プリンタ10の近傍にユーザU1が存在しない状況で、ユーザU1が印刷の実行を望む画像を含む印刷物が出力されるのを抑制することができる。プリンタ10は、3ページ目の部分PDLデータの展開が完了した後に、ユーザがプリンタ10の近傍に存在することが確認されると(図3のS32でYES、S34でNO、S22でYES)、メモリ24内の2ページ目の部分印刷データ及び3ページ目の部分印刷データを、印刷実行部16に順次供給する。そのため、プリンタ10は、2ページ目の部分印刷データ及び3ページ目の部分印刷データを、適切な順に従って、印刷実行部16に適切に供給し得る。
上記の通り、本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタとは異なり、ユーザがプリンタ10の近傍に存在しなくなった後に、ユーザがプリンタ10の近傍に戻ってきたことが確認される前に、3ページ目の部分PDLデータの展開を開始することができる(図3のS22でNO、S32でNO)。このために、プリンタ10は、ユーザがプリンタ10の近傍に戻ってきたことが確認された後に、生成済みの2ページ目及び3ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に順次供給するだけでよい。このために、図6の2つのチャートを比べると理解できるように、本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタと比べて、3ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に迅速に供給することができる。その結果、本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタと比べて、印刷物をユーザに迅速に提供することができる。
(ケースB;図7)
図7に示すケースBでも、3ページ分の部分PDLデータを含むPDLデータを取得した場合の本実施例のプリンタ10の動作例を示す。ケースBでは、2ページ目の部分PDLデータの展開中にメモリフルになる場合の例を説明する。ケースAと同様に、上段に比較例を示す。ケースBでも、比較例のプリンタと、本実施例のプリンタ10は、それぞれ、いわゆるシーケンシャルな処理を実行する。
比較例のプリンタの動作は、ケースAと同様であるため、説明を省略する。本実施例のプリンタ10では、1ページ目の部分PDLデータの展開を完了させると、メモリ24内には、1ページ目の部分印刷データN1が格納される(図3のS20でYES)。この時点では、ユーザU1はプリンタ10の近傍に存在するため(図3のS22でYES)、プリンタ10は、1ページ目の部分印刷データN1を印刷実行部16に供給し、メモリ24を解放する(図3のS24、図5のS94)。
次いで、プリンタ10は、2ページ目の部分PDLデータの展開を開始する。ケースBでは、2ページ目の部分PDLデータの展開中に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在しなくなる。2ページ目の部分PDLデータの展開が完了すると、メモリ24内には、2ページ目の部分印刷データN2が格納される(図3のS20でYES)。本実施例のプリンタ10は、2ページ目の部分PDLデータの展開が完了した時点で、ユーザがプリンタ10の近傍に存在しないことが確認されると(図3のS22でNO、S32でNO)、続いて3ページ目の部分PDLデータの展開を開始する(S16)。ケースBでも、プリンタ10は、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、生成された2ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に供給しない。このため、プリンタ10の近傍にユーザU1が存在しない状況で、ユーザU1が印刷の実行を望む画像を含む印刷物が出力されるのを抑制することができる。ケースBでは、3ページ目の部分PDLデータの展開中に、メモリ24の空き容量が所定の閾値以下になる(メモリフル。図3のS18でYES)。この場合、プリンタ10は、メモリ24内に格納されている2ページ目の部分印刷データN2をサーバ70に送信し、メモリ24を解放する(図4のS56)。これにより、プリンタ10は、メモリ24内の領域を解放することができ、部分印刷データN3を適切にメモリ24内に生成し得る。次いで、プリンタ10は、解放済みのメモリ24内に、3ページ目の部分印刷データN3を生成して格納する。
プリンタ10は、3ページ目の部分PDLデータの展開が完了した後に、ユーザがプリンタ10の近傍に存在することが確認されると(図3のS32でYES、S34でNO、S22でYES)、まず、サーバ70から、2ページ目の部分印刷データN2を取得して、印刷実行部16に供給する(図5のS80でYES、S82、S84)。次いで、プリンタ10は、メモリ24内の3ページ目の部分印刷データN3を印刷実行部16に供給し、メモリ24を解放する(図5のS94)。従って、プリンタ10は、2ページ目の部分印刷データN2をサーバに送信した後に、ユーザがプリンタ10の近傍に存在することが確認される場合に、2ページ目及び3ページ目の部分印刷データを、適切な順に従って印刷実行部16に供給し得る。
上記の通り、本実施例のプリンタ10は、3ページ目の部分PDLデータの展開中に、メモリフルになる(図3のS18でYES)。この場合であっても、上記のように、メモリ24内の2ページ目の部分印刷データN2をサーバ70に送信することにより、3ページ目の部分PDLデータの展開を継続することができる(図4のS56)。このために、プリンタ10は、ユーザがプリンタ10の近傍に戻ってきたことが確認された後に展開を実行する必要がなく、生成済みの2ページ目及び3ページ目の部分印刷データを供給するだけでよい。そのため、比較例のプリンタと比べて、2ページ目及び3ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に迅速に供給することができる。その結果、本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタと比べて、印刷物をユーザに迅速に提供することができる。
(対応関係)
特定のPDLデータが、「元データ」の一例である。端末ID「D50」が「識別情報」の一例である。Nページ目の部分PDLデータ、Nページ目の部分印刷データが、それぞれ、「部分元データ」、「部分印刷データ」の一例である。図6の2ページ目の部分印刷データ、3ページ目の部分印刷データが、それぞれ、「第1の部分印刷データ」、「第2の部分印刷データ」の一例である。図3のS16で生成部32が実行する処理(展開)が「変換」の一例である。
図3のS22でYESの場合、S22でNOの場合が、それぞれ、「第1の状況」、「第2の状況」の一例である。1回目の図3のS22でNO、かつ、2回目のS22でYESの場合が、「特定の場合」の一例である。図3のS18でYES、図4のS50でYES、かつ、S52でYESの場合が、「第1の場合」の一例である。図3のS18でYES、図4のS50でYES、かつ、S52でNOの場合が、「第2の場合」の一例である。図4のS56を実行した後、図3のS22でYES、図5のS80でYESの場合が、「第3の場合」の一例である。Nページ目の部分PDLデータの展開中にメモリフルになり(図3のS18でYES)、メモリ24内の部分印刷データがサーバ70に送信され(図4のS56)、その後、メモリ24内にNページ目の部分印刷データが格納され、N+1ページ目以降の部分PDLデータの展開中に再びメモリフルになる際(図3のS18でYES)に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在する場合(図4のS52でYES)が、「第4の場合」の一例である。また、その場合におけるN+1ページ目以降の部分PDLデータが「第3の部分印刷データ」の一例である。
(第2実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。本実施例では、プリンタ10の制御部20は、いわゆるランダムな処理を実行する。即ち、本実施例では、プリンタ10は、部分PDLデータの展開と、部分印刷データの供給と、を並行して実行することができる。従って、本実施例では、図3のS24において、制御部20は、印刷処理(図5参照)を開始すると、印刷処理の終了を待たずに、S26に進む。即ち、S26では、供給部34は、サーバ70内又はメモリ24内の全ての部分印刷データの供給の完了を待つことなく、次のページの部分PDLデータの展開を開始することができる。
(具体例;図8)
続いて、図8を参照して、本実施例のプリンタ10が実行する処理の一例について説明する。図8に示す具体例は、3ページ分の部分PDLデータを含むPDLデータを取得した場合の本実施例のプリンタ10の動作例を示す。この具体例では、2ページ目の部分PDLデータの展開中にユーザがプリンタ10の近傍に存在しなくなる場合の例を説明する。なお、この具体例でも、上段には、本実施例との比較のために、同様の状況における比較例のプリンタの動作のタイムチャートを示す。比較例のプリンタは、従来の構成のプリンタである。この具体例では、比較例のプリンタと、本実施例のプリンタ10は、それぞれ、いわゆるランダムな処理を実行する。
比較例のプリンタは、1ページ目の部分PDLデータの展開が完了した後に、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されると、1ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給する。比較例のプリンタは、1ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給すると同時に、2ページ目の部分PDLデータの展開を開始する。この例では、2ページ目の部分PDLデータの展開中に、ユーザがプリンタの近傍に存在しなくなる。比較例のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、生成された2ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給できない。また、また、比較例のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、3ページ目の部分PDLデータの展開を開始しない。その後、比較例のプリンタは、ユーザがプリンタの近傍に存在することを確認すると、生成された2ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給する。同時に、プリンタ10は、3ページ目の部分PDLデータの展開も開始する。比較例のプリンタでは、2ページ目の部分印刷データの供給が完了した時点では、まだ3ページ目の部分PDLデータの展開が完了していない。そのため、比較例のプリンタでは、3ページ目の部分PDLデータの展開が完了するのを待って、3ページ目の部分印刷データを印刷実行部に供給しなければならない。
これに対し、本実施例のプリンタ10は、2ページ目の部分PDLデータの展開が完了した時点で、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在しないことが確認されると(図3のS22でNO、S32でNO)、続いて3ページ目の部分PDLデータの展開を開始する(S16)。プリンタ10は、生成された2ページ目の部分印刷データ及び3ページ目の部分印刷データをメモリ24に格納する。プリンタ10は、ユーザU1がプリンタの近傍に存在することが確認されない限り、生成された2ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に供給しない。プリンタ10は、3ページ目の部分PDLデータの展開が完了した後に、ユーザがプリンタ10の近傍に存在することが確認されると(図3のS32でYES、S34でNO、S22でYES)、メモリ24内の2ページ目の部分印刷データ及び3ページ目の部分印刷データを、印刷実行部16に順次供給する。
本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタとは異なり、ユーザがプリンタ10の近傍に存在しなくなった後に、ユーザがプリンタ10の近傍に戻ってきたことが確認される前に、3ページ目の部分PDLデータの展開を開始することができる(図3のS22でNO、S32でNO)。このために、プリンタ10は、ユーザがプリンタ10の近傍に戻ってきたことが確認された後に、生成済みの2ページ目及び3ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に順次供給するだけでよい。このために、図6の2つのチャートを比べると理解できるように、本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタと比べて、3ページ目の部分印刷データを印刷実行部16に迅速に供給することができる。その結果、本実施例のプリンタ10は、比較例のプリンタと比べて、印刷物をユーザに迅速に提供することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)図3のS22では、確認部36は、他の任意の方法によって、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在するか否かを判断してもよい。従って、例えば、確認部36は、ユーザU1が、プリンタ10の操作部12を操作して、所定のPINコードを入力した場合に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在すると判断してもよい。また、例えば、プリンタ10は、指紋リーダを備えていてもよい。確認部36は、指紋リーダによって、ユーザU1の指紋が読み取られた場合に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在すると判断してもよい。また、例えば、プリンタ10は、カードリーダを備えていてもよい。確認部36は、カードリーダによって、ユーザU1が有する所定の認識カードが読み取られた場合に、ユーザU1がプリンタ10の近傍に存在すると判断してもよい。一般的に言うと、確認部は、特定のユーザのプリンタの近傍での存在を確認すればよい。
(変形例2)第2実施例では、例えば、生成部32は、1ページ目の部分印刷データが印刷実行部16に供給されている間に、2ページ目の部分PDLデータの展開を開始する。従って、生成部32は、1ページ目の部分印刷データが印刷実行部16に供給されている間に、2ページ目の部分印刷データの展開を完了し得る。この場合、生成部32は、1ページ目の部分印刷データが印刷実行部16に供給された後に、3ページ目の部分印刷データの展開を開始する。本変形例では、1ページ目の部分印刷データ、3ページ目の部分印刷データが、それぞれ、「第1の部分印刷データ」、「第2の部分印刷データ」の一例である。一般的に言うと、「第1の部分印刷データ」と「第2の部分印刷データ」とは、連続する2ページの部分印刷データに限られない。即ち、「第2の部分印刷データ」は、「第1の部分印刷データ」よりも後に生成されるべきデータであればよい。
(変形例3)図3のS10では、元データ取得部30は、PDL以外のデータを取得してもよい。従って、例えば、元データ取得部は、JPEG形式のデータや、Webページのデータ、RGBビットマップデータ等を取得してもよい。この変形例では、JPEG形式のデータ等が「元データ」の一例である。図3のS10で元データ取得部30がRGBビットマップデータを取得する場合には、S16の処理は、RGBビットマップデータをCMYKビットマップデータに変換し、CMYKビットマップデータを2値データに変換する処理である。この変形例では、上記の各処理が「変換」の一例である。
(変形例4)図5のS84、S94では、生成部32は、メモリ24内の全ての部分印刷データの印刷実行部16への供給が完了した後に、メモリ24内の全ての部分印刷データを格納する領域を解放してもよい。一般的に言うと、生成部は、第1の部分印刷データが印刷実行部に供給された後に、第1の部分印刷データが格納されているメモリ内の領域を解放すればよい。同様に、図4のS56では、生成部32は、メモリ24内の全ての部分印刷データのサーバ70への送信が完了した後に、メモリ24内の全ての部分印刷データを格納する領域を解放してもよい。一般的に言うと、生成部は、第1の部分印刷データがサーバに送信された後に、第1の部分印刷データが格納されているメモリ内の領域を解放すればよい。
(変形例5)上記の各実施例では、プリンタ10のCPU22がソフトウェアに従って処理を実行することによって、元データ取得部30、生成部32、供給部34、確認部36、送信部38、及び、印刷データ取得部40の各部が実現される。これに代えて、各部30〜40の少なくとも一部は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10、80、90:プリンタ、50:携帯端末、60:PC、70:サーバ

Claims (11)

  1. プリンタであって、
    特定のユーザによって印刷対象として指定される元データであって、前記特定のユーザを識別するための識別情報を含む前記元データを取得する元データ取得部と、
    前記元データに含まれる複数ページ分の部分元データのそれぞれを順次変換することによって、複数ページ分の部分印刷データのそれぞれを、前記プリンタのメモリ内に順次生成する生成部と、
    前記メモリ内に順次生成される前記複数ページ分の部分印刷データのそれぞれを、印刷実行部に順次供給する供給部と、
    1ページ分の部分印刷データが前記メモリ内に生成される毎に、前記識別情報を用いて前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在を確認する確認部と、を備え、
    1ページ分の部分印刷データである第1の部分印刷データが前記メモリ内に生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認される第1の状況では、
    前記供給部は、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給し、
    前記生成部は、前記第1の部分印刷データが前記印刷実行部に供給された後に、前記第1の部分印刷データとは異なる1ページ分の部分印刷データである第2の部分印刷データであって、前記第1の部分印刷データよりも後に生成されるべき前記第2の部分印刷データを前記メモリ内に生成することを開始し、
    前記第1の部分印刷データが生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認されない第2の状況では、
    前記供給部は、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給せず、
    前記生成部は、前記第2の部分印刷データを前記メモリ内に生成することを開始する、プリンタ。
  2. 前記第2の状況において、前記第2の部分印刷データが生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認される特定の場合に、前記供給部は、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データ及び前記第2の部分印刷データのそれぞれを、前記印刷実行部に供給する、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記供給部は、前記特定の場合に、前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給した後に、前記第2の部分印刷データを前記印刷実行部に供給する、請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記確認部は、さらに、前記複数ページ分の部分印刷データのそれぞれが前記メモリ内に順次生成される過程で、前記メモリ内の空き容量が所定の閾値以下になる際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在を確認し、
    前記第2の状況において、前記第2の部分印刷データが前記メモリ内に生成される過程で、前記メモリ内の空き容量が前記所定の閾値以下になる際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認される第1の場合に、
    前記供給部は、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給し、
    前記生成部は、前記第1の部分印刷データが前記印刷実行部に供給された後に、前記第1の部分印刷データが格納されている前記メモリ内の領域を解放し、その後、前記第2の部分印刷データを前記メモリ内に生成することを継続し、
    前記第2の状況において、前記第2の部分印刷データが前記メモリ内に生成される過程で、前記メモリ内の空き容量が前記所定の閾値以下になる際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認されない第2の場合に、
    前記供給部は、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給しない、請求項1から3のいずれか一項に記載のプリンタ。
  5. 前記第2の場合に、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを、前記プリンタとは別体に構成されているサーバに送信する送信部をさらに備え、
    前記生成部は、前記第1の部分印刷データが前記サーバに送信された後に、前記第1の部分印刷データが格納されている前記メモリ内の領域を解放し、その後、前記第2の部分印刷データを前記メモリ内に生成することを継続する、請求項4に記載のプリンタ。
  6. 前記第1の部分印刷データが前記サーバに送信された後に、前記第2の部分印刷データが前記メモリ内に生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認される第3の場合に、前記サーバから前記第1の部分印刷データを取得する印刷データ取得部をさらに備え、
    前記供給部は、前記第3の場合に、前記サーバから取得された前記第1の部分印刷データ及び前記メモリ内の前記第2の部分印刷データのそれぞれを、前記印刷実行部に供給する、請求項5に記載のプリンタ。
  7. 前記供給部は、前記第3の場合に、前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給した後に、前記第2の部分印刷データを前記印刷実行部に供給する、請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記第1の部分印刷データが前記サーバに送信された後に、前記第2の部分印刷データが前記メモリ内に生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認されず、かつ、前記第2の部分印刷データとは異なる1ページ分の部分印刷データである第3の部分印刷データであって、前記第2の部分印刷データよりも後に生成されるべき前記第3の部分印刷データが前記メモリ内に生成される過程で、前記メモリ内の空き容量が前記所定の閾値以下になる際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認される第4の場合に、前記サーバから前記第1の部分印刷データを取得する印刷データ取得部をさらに備え、
    前記供給部は、前記第4の場合に、前記サーバから取得された前記第1の部分印刷データ及び前記メモリ内の前記第2の部分印刷データのそれぞれを、前記印刷実行部に供給する、請求項5に記載のプリンタ。
  9. 前記供給部は、前記第4の場合に、前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給した後に、前記第2の部分印刷データを前記印刷実行部に供給する、請求項8に記載のプリンタ。
  10. 前記確認部は、
    前記特定のユーザによって携帯される携帯端末と近距離無線通信を実行可能である場合に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認されると決定し、
    前記携帯端末と前記近距離無線通信を実行不可能である場合に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認されないと決定する、請求項1から9のいずれか一項に記載のプリンタ。
  11. プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
    前記プリンタに搭載されるコンピュータに、以下の処理、即ち、
    特定のユーザによって印刷対象として指定される元データであって、前記特定のユーザを識別するための識別情報を含む前記元データを取得する元データ取得処理と、
    前記元データに含まれる複数ページ分の部分元データのそれぞれを順次変換することによって、複数ページ分の部分印刷データのそれぞれを、前記プリンタのメモリ内に順次生成する生成処理と、
    前記メモリ内に順次生成される前記複数ページ分の部分印刷データのそれぞれを、印刷実行部に順次供給する供給処理と、
    1ページ分の部分印刷データが前記メモリ内に生成される毎に、前記識別情報を用いて前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在を確認する確認処理と、を実行させ、
    1ページ分の部分印刷データである第1の部分印刷データが前記メモリ内に生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認される第1の状況では、
    前記供給処理では、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給し、
    前記生成処理では、前記第1の部分印刷データが前記印刷実行部に供給された後に、前記第1の部分印刷データとは異なる1ページ分の部分印刷データである第2の部分印刷データであって、前記第1の部分印刷データよりも後に生成されるべき前記第2の部分印刷データを前記メモリ内に生成することを開始し、
    前記第1の部分印刷データが生成された際に、前記特定のユーザの前記プリンタの近傍での存在が確認されない第2の状況では、
    前記供給処理では、前記メモリ内の前記第1の部分印刷データを前記印刷実行部に供給せず、
    前記生成処理では、前記第2の部分印刷データを前記メモリ内に生成することを開始する、
    コンピュータプログラム。
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