JP5895495B2 - シート状化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状化粧料に関するものである。
従来、汗や皮脂、メイク汚れ等を除去し、身体の清拭に用いるシート状化粧料が提案されている。このシート状化粧料には、さらさら感を付与するために粉体を配合することが提案されている。しかしながら、粉体を配合することで、さらさら感を付与することができるものの、そのさらさら感の持続性が不十分であり、白残りを生じるという問題があった。さらに、シート状化粧料は、よれたりせず、拭き取りやすいことが求められていた。
特開2002−201109号公報 特開2000−256164号公報 特開2006−149444号公報 特開2008−169180号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、粉体を含有する液体組成物をシート状基材に含浸させたシート状化粧料であって、さらさら感を付与し、そのさらさら感が持続すると共に白残りが抑制され、拭き取りやすいシート状化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、粉体を含有する液体組成物をシート状基材に含浸させたシート状化粧料において、シート状基材を親水性繊維及び疎水性繊維からなるシート状基材にすると共に、液体組成物を、(A)親水性粉体、(B)25℃の動粘度5〜30mm2/sであるジメチルポリシロキサン、及び(C)ノニオン性界面活性剤を含有し、(A)成分と(B)成分との含有質量比と(C)成分の配合量を特定範囲とすることで、上記課題を解決できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記シート状化粧料を提供する。
[1].親水性繊維及び疎水性繊維からなるシート状基材と、このシート状基材に含浸された液体組成物とを有するシート状化粧料であって、
前記液体組成物が、
(A)親水性粉体、
(B)25℃の動粘度5〜30mm2/sであるジメチルポリシロキサン、及び
(C)ノニオン性界面活性剤を含有し、
(A)成分の含有量が1〜5質量%、(B)成分の含有量が0.01〜0.4質量%であって、(A)成分と(B)成分との含有質量比(A)/(B)が10〜25であり、
(C)成分の含有量が0.01〜0.1質量%
であるシート状化粧料。
[2].シート状基材が芯鞘型複合繊維を含む[1]記載のシート状化粧料。
[3].親水性繊維/疎水性繊維の質量比率が、71/29〜75/25である[1]又は[2]記載のシート状化粧料。
[4].(C)成分が、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油及びイソステアリン酸PEG−20グリセリルから選ばれるノニオン性界面活性剤である[1]〜[3]のいずれかに記載のシート状化粧料
].(C)成分が、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、及びイソステアリン酸PEG−20グリセリルから選ばれるノニオン性界面活性剤である[4]記載のシート状化粧料。
].(A)親水性粉体がシリカである[1]〜[]のいずれかに記載のシート状化粧料。
[7].シリカが、球状シリカ及び非球状シリカを併用したものであり、これらの質量比が0.2〜0.7である[6]記載のシート状化粧料。
].さらに、(D)多価アルコールを含有する[1]〜[]のいずれかに記載のシート状化粧料。
[9].(D)成分の含有量が0.3〜0.6質量%である[8]記載のシート状化粧料。
[10].さらに、エタノール15〜40質量%及び水55〜75質量%を含有する[1]〜[9]のいずれかに記載のシート状化粧料。
本発明によれば、粉体を含有する液体組成物をシート状基材に含浸させたシート状化粧料であって、さらさら感を付与し、そのさらさら感が持続すると共に白残りが抑制され、拭き取りやすいシート状化粧料を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、親水性繊維及び疎水性繊維からなるシート状基材と、このシート状基材に含浸された液体組成物とを有するシート状化粧料であって、前記液体組成物が、(A)親水性粉体、(B)25℃の動粘度5〜30mm2/sであるジメチルポリシロキサン、及び(C)ノニオン性界面活性剤を含有し、(A)成分と(B)成分との含有質量比(A)/(B)が10〜25であり、(C)成分の含有量が0.01〜0.1質量%であるシート状化粧料である。
[I].液体組成物
(A)親水性粉体
本発明において、「親水性粉体」とは、「ヘキサン10g/水10gに粉体を1g添加し、超音波で分散させたときに、水相に分散される粉体」をいう。このような粉体としては、タルク、マイカ、セルロース、シルク、ヒドロキシアパタイト、シリカ等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、さらさら感の点から、シリカが好ましい。
特に、球状シリカ/非球状シリカの質量比は、さらさら感の持続性、白残りのなさの点から、0.1〜1.5が好ましく、0.2〜0.7がより好ましい。この比率が0.1未満だとさらさら感が低下するおそれがあり、1.5を超えると白残りが発生するおそれがある。なお、この数値は小数点第二位を四捨五入したものである。
具体的には、球状シリカと非球状シリカの区別は、球状(平均円形度が0.8以上)のものを球状シリカ、これに含まれないものを全て非球状シリカとする。なお、平均円形度の測定方法の測定方法は下記の通りである。
<平均円形度の測定方法>
粉体粒子の走査型電子顕微鏡写真をもとに、円形度測定装置〔本体:島津製作所株式会社製、画像解析ソフトウェア:Win ROOF、三谷商事株式会社製〕を用いて画像処理(二値化処理)した後、該処理画像の粉体粒子の面積及び周囲長を測定して円形度を算出し、それぞれの粉体粒子の円形度の平均をとることにより求めることができる。前記円形度は、下記式で表され、円形度が1に近いほど真円に近いことを示す。なお、複数の粒子が重なっている場合は、個別に認識せずに凝集体を1つとして認識したり、濃淡のある粒子は陰の部分を認識しないため、明確な輪郭のある粒子のみを代表粒子として測定する。
〔式〕円形度=4π×二値化処理画像のシリカ粒子の面積/(二値化処理画像のシリカ粒子の周囲長)2
具体的には、球状シリカとしては、AGCエスアイテック(株)製サンスフェアH−121(円形度:0.8)、サンスフェアH−122、サンスフェアH−201、サンスフェアNP−30、鈴木油脂製ゴッドボールB−6C(円形度:0.9)、ゴッドボールE−16C(円形度:0.9以上)等が挙げられ、サンスフェアH−121が好ましい。非球状シリカとしては、富士シリシア(株)製サイリシア730、サイリシア550等が挙げられ、サイリシア730が好ましい。
(A)成分の含有量は、さらさら感、その持続性、及び白残りのなさの点から、液体組成物中1〜5質量%が好ましく、より好ましくは2〜4質量%である。含有量が1質量%未満だと、さらさら感及びその持続性が低下するおそれがあり、5質量%を超えると、白残りが発生するおそれがある。
(B)25℃の動粘度5〜30mm2/sであるジメチルポリシロキサン
(B)25℃の動粘度5〜30mm2/sであるジメチルポリシロキサン、つまり滑り性の高い、低粘度のジメチルポリシロキサンを配合することで、さらさら感、その持続性、及び白残りのなさが向上する。これは、(A)親水性粉体の表面に(B)ジメチルポリシロキサンが吸着しているため、(A)親水性粉体の肌への展着性が上がり、かつ光の屈折率が変化し、(A)親水性粉体が白くみえにくくなるものと予想される。中でも、25℃の動粘度が5〜10mm2/sであるジメチルポリシロキサンが好ましい。25℃の動粘度5mm2/s未満のジメチルポリシロキサンだと、さらさら感の持続性が低下し、30mm2/sを超えるジメチルポリシロキサンだと、さらさら感の持続性が低下する。
(B)成分として具体的には、信越化学工業(株)製:KF96A−5cs(動粘度25℃、5.0mm2/s)、KF96A−6cs(動粘度25℃、6.0mm2/s)、KF−96−10cs(動粘度25℃、10mm2/s)、KF−96−20cs(動粘度25℃、20mm2/s)、KF−96−30cs(動粘度25℃、30mm2/s)、東レ・ダウコーニング(株)製:SH200 C Fluid 5cs(動粘度25℃、5.0mm2/s)、SH200 C Fluid 6cs(動粘度25℃、6mm2/s)、SH200 C Fluid 10cs(動粘度25℃、10mm2/s)、SH200 C Fluid 20cs(動粘度25℃、20mm2/s)、SH200 C Fluid 30cs(動粘度25℃、30mm2/s)であり、好ましくは、KF96A−6cs(動粘度25℃、6.0mm2/s)、KF−96−10cs(動粘度25℃、10mm2/s)、SH200 C Fluid 6cs(動粘度25℃、6mm2/s)、SH200 C Fluid 10cs(動粘度25℃、10mm2/s)である。動粘度の測定方法:ASTM D 445−46Tによるウッベローデ粘度計により測定する。
(B)成分の含有量は、さらさら感、その持続性の点から、液体組成物中0.01〜0.4質量%が好ましく、0.1〜0.3質量%がより好ましい。含有量が0.01質量%未満だと、さらさら感及びその持続性、ならびに白残りのなさが低下するおそれがあり、0.4質量%を超えると、べたつきが発生して、さらさら感が低下するおそれがある。
(A)成分と(B)成分との含有質量比(A)/(B)は10〜25であり、15〜20が好ましい。この質量比が10未満だと、べたつきが発生し、さらさら感及びその持続性が低下する。一方、25を超えると、さらさら感の持続性が低下し、白残りの発生抑制が不十分になる。なお、(A)/(B)は少数第一位を四捨五入した値である。
(C)ノニオン性界面活性剤
(C)成分を配合することで、さらさら感及びその持続性がより向上すると共に、(A)成分の凝集を抑制し、分散安定性を向上させる。(C)成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。例えば、HLB11〜16の多鎖型のノニオン性界面活性剤が好ましく、さらさら感の点から、HLB12〜15の多鎖型のノニオン性界面活性剤がより好ましい。
具体的には、日本エマルジョン(株)製:ポリオキシエチレン(平均付加モル数30)硬化ヒマシ油:HC−30(HLB11)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油:HC−40(HLB12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油:HC−50(HLB13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HC−60(HLB14)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油:HC−100(HLB15)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンココエート:ET−2020(HLB15)、オレイン酸PEG−40ソルビタン:ET−8040(HLB16)、イソステアリン酸PEG−20グリセリル:GWIS−120(HLB13)、イソステアリン酸PEG−30グリセリル:GWIS−130(HLB15)、イソステアリン酸PEG−50グリセリル:GWIS−150(HLB16)、トリイソステアリン酸PEG−50グリセリル:GWIS−350(HLB12)、ラウリン酸PEG−50水添ヒマシ油:RWL−150(HLB12)、イソステアリン酸PEG−50水添ヒマシ油:RWIS−150(HLB12)等が挙げられる。中でも、さらさら感及びその持続性の点から、イソステアリン酸PEG−20グリセリル:GWIS−120(HLB13)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油:HC−40(HLB12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油:HC−50(HLB13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HC−60(HLB14)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油:HC−100(HLB15)が好ましく、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油:HC−40(HLB12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油:HC−50(HLB13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HC−60(HLB14)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油:HC−100(HLB15)がより好ましい。
なお、HLBは、有機概念図におけるIOB×10で示される。前記有機概念図におけるIOBとは、前記有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、即ち「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“Pharmaceutical Bulletin”,1954,vol.2,2,pp.163−173、「化学の領域」、1957、vol.11,10,pp.719−725、「フレグランスジャーナル」、1981、vol.50,pp.79−82等で説明されている。即ち、全ての有機化合物の根源をメタン(CH4)とし、他の化合物は全てメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値及び無機性値を求める。この値を、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。この有機概念図は、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)等にも示されている。
(C)成分の含有量は、さらさら感及びその持続性の点から、液体組成物中(C)の含有量が0.01〜0.1質量%であり、0.05〜0.08質量%がより好ましい。含有量が0.01質量%未満だと、(A)成分の粉体分散性が悪く凝集が発生し、さらさら感及びその持続性、白残りのなさが低下し、0.1質量%超えると、べたつきが発生して、さらさら感及びその持続性が低下するおそれがある。
(D)多価アルコール
本発明の液体組成物には、白残りのなさを向上させる点から、多価アルコールを配合するとよい。(D)成分としては、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)、ポリエチレングリコール(PEG)、グリセリン等が挙げられるが、白残りのなさの点から、1,3−ブチレングリコールが好ましい。
(D)成分の含有量は、さらさら感、その持続性、及び白残りのなさの点から、液体組成物中0.1〜1.0質量%が好ましく、0.3〜0.6質量%がより好ましい。含有量を0.1質量%以上とすることで、白残りの発生をより抑制することができる。1.0質量%を超えると、さらさら感が低下するおそれがある。
本発明の液体組成物には、上記成分の他に、例えば、油脂類、ワックス類、(B)成分以外のシリコーン類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、(C)成分以外の界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、色素、香料、乳化安定剤、pH調整剤、収斂剤、防腐剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、増粘剤、l−メントール等の清涼剤、抗炎症剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキス、殺菌剤、制汗剤等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の液体組成物は、例えば、上記成分、任意成分、エタノール及び水(残部)を混合し、製造することができる。例えば、エタノールの含有量は、液体組成物中15〜60質量%が程度であり、20〜40質量%が好ましい。水の含有量は、体組成物中55〜75質量%が程度であり、60〜70質量%が好ましい。
[II]シート状基材
シート状基材は親水性繊維及び疎水性繊維からなるものである。親水性繊維としては、綿、パルプ、麻、レーヨン等が挙げられ、肌の拭き取りやすさの点から、レーヨンが好ましい。疎水性繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、あるいはこれらの繊維の混合物等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
親水性繊維/疎水性繊維の比率(質量)は、さらさら感、その持続性、及び拭き取りやすさの点から、50/50〜90/10が好ましく、71/29〜75/25がより好ましい。上記比率が50/50未満では、さらさらの持続性が悪くなるおそれがあり、90/10を超えると、さらさら感、拭き取りやすさが悪くなるおそれがある。
シート状基材、特に疎水性繊維は、芯鞘型繊維あるいはサイド−バイ−サイド型繊維等の複合繊維が挙げられるが、よれにくく、肌の拭きやすさの点から、芯鞘型複合繊維からなることが好ましく、PE・PP芯鞘繊維が好ましい。PE・PP芯鞘繊維とは、PP繊維の表面を、PPよりも融点が低いPEで被覆処理した構造である。
シート状基材の構造は特に限定されないが、さらさら感、よれがなく、拭き取りやすさの点から、芯鞘型複合繊維を、好適にはPE・PP芯鞘繊維をレーヨンでサンドイッチ構造とする積層シート状基材が特に好ましい。この製法としては、例えば、PE・PP芯鞘繊維(NBF−H)を熱融着によりシート状(不織布)にし、レーヨンのウェブで前記シートを挟みこみ、ウォータージェットで繊維を交絡させることにより得ることができる。
シート状基材の厚さは、拭き取りやすさの点から、0.01〜5mmが好ましく、0.05〜1mmがより好ましい。厚さが0.01mm未満だと、よれが発生し、拭き取りやすいが低下するおそれがあり、5mmを超えると、液体組成物の肌移行量が少なく、さらさら感が低下するおそれがある。なお、厚みは荷重8g/cm2で測定する。
坪量(一層当たり)は、拭き取りやすさの点から、10〜100g/m2が好ましく、20〜80g/m2がより好ましい。坪量が10g/m2未満だと、よれが発生し、拭き取りやすさが低下するおそれがあり、100g/m2を超えると、液体組成物の肌移行量が少なく、さらさら感が低下するおそれがある。
[III].シート状化粧料
シート状化粧料は、上記液体組成物を上記シート状基材に含浸させることにより得ることができる。含浸倍率(質量比)(液体組成物/シート状基材)は、3〜6が好ましく、さらさら感、拭き取りやすさの点から、3.5〜4.5の範囲が好ましい。含浸の方法は特に限定されず、上記液体組成物を、スプレー法、浸漬法、塗工法等の公知の方法を採用することができる。
シート状化粧料は、肌を拭き取るものであればその用途は特に限定されないが、肌の汗や汚れ、化粧料等の拭き取り等に用いることもでき、デオドラントシートとしても用いることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示し、表中の各成分の量は純分換算した量である。
[実施例1〜35、比較例1〜12]
表1〜8に示す組成の液体組成物を(A)成分を(B)成分中で分散させた後、エタノールに前記分散液を加え、次いで表に示す組成の成分を順次添加した後、最後に精製水を加え、液体組成物を得た。
調製した液体組成物を、10cm×15cmの表中に記載の不織布に、不織布1gに対して液組成物4gを含浸させて((液体組成物/シート状基材)=4)、シート状化粧料を得た。得られたシート状化粧料について下記評価を行った。結果を表中に併記する。
(1)さらさら感及びその持続性(30分後)、
20名の20〜30代の女性パネラーに、シート状化粧料を使用してもらい、「使用直後及び使用30分後のさらさら感」を評価した。結果を「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人数により、下記基準で示す。
<基準>
◎:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、18名以上
○:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、14〜17名
△:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、8〜13名
×:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、8名未満
(2)拭き取りやすさ
20名の20〜30代の女性パネラーに、シート状化粧料を使用してもらい、肌に使用した場合の「拭き取りやすさ」を評価した。結果を「拭き取りやすさが良好」と回答した人数により、下記基準で示す。
<基準>
◎:「拭き取りやすさが良好」と回答した人が、18名以上
○:「拭き取りやすさが良好」と回答した人が、14〜17名
△:「拭き取りやすさが良好」と回答した人が、8〜13名
×:「拭き取りやすさが良好」と回答した人が、8名未満
(3)白残りのなさ
20名の20〜30代の女性パネラーに、シート状化粧料を使用してもらい、使用30分後の「白残りのなさ」を評価した。結果を「白残りがない」と回答した人数により、下記基準で示す。
<基準>
◎:「白残りがない」と回答した人が、18名以上
◎〜○:「白残りがない」と回答した人が、14〜17名
○:「白残りがない」と回答した人が、10〜13名
△:「白残りがない」と回答した人が、6〜9名
×:「白残りがない」と回答した人が、6名未満
表中の不織布は下記のものを使用した。
(a)レーヨン/PE・PP芯鞘繊維/レーヨン
=(25g/m2)/(20g/m2)/(25g/m2):(70g/m2
(親水性繊維/疎水性繊維=71/29)厚み:1mm(ダイワボウ株式会社製)
(b)レーヨン/PP/レーヨン
=(20g/m2)/(30g/m2)/(20g/m2):(60g/m2
(親水性繊維/疎水性繊維=57/43)(ダイワボウ株式会社製)
(c)レーヨン/PE・PET芯鞘繊維/レーヨン
=(25g/m2)/(20g/m2)/(25g/m2):(70g/m2
(親水性繊維/疎水性繊維=71/29)(ダイワボウ株式会社製)
(d)レーヨン/PE・PP芯鞘繊維/レーヨン
=(30g/m2)/(20g/m2)/(30g/m2):(80g/m2
(親水性繊維/疎水性繊維=75/25)(ダイワボウ株式会社製)
(e)レーヨン:PE/PP芯鞘繊維=90:10:(65g/m2
(親水性繊維/疎水性繊維=90/10)(ダイワボウ株式会社製)
(f)レーヨン100%スパンレース不織布:(70g/m2
(100質量%親水性)(ダイワボウ株式会社製)
(a)〜(d):芯鞘繊維を熱融着によりシート状(不織布)にし、レーヨンのウェブで前記シートを挟みこみ、ウォータージェットで繊維を交絡させることにより得た。
(e):レーヨンとPE/PP芯鞘繊維を90:10の割合(質量%)で混合したウェブを作成し、ウォータージェットで繊維を交絡させることにより得た。
(f):ウェブ状のレーヨンをウォータージェットで繊維を交絡させることにより得た。
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実施例及び比較例で使用した原料を下記に示す。
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Claims (10)

  1. 親水性繊維及び疎水性繊維からなるシート状基材と、このシート状基材に含浸された液体組成物とを有するシート状化粧料であって、
    前記液体組成物が、
    (A)親水性粉体、
    (B)25℃の動粘度5〜30mm2/sであるジメチルポリシロキサン、及び
    (C)ノニオン性界面活性剤を含有し、
    (A)成分の含有量が1〜5質量%、(B)成分の含有量が0.01〜0.4質量%であって、(A)成分と(B)成分との含有質量比(A)/(B)が10〜25であり、
    (C)成分の含有量が0.01〜0.1質量%
    であるシート状化粧料。
  2. シート状基材が芯鞘型複合繊維を含む請求項1記載のシート状化粧料。
  3. 親水性繊維/疎水性繊維の質量比率が、71/29〜75/25である請求項1又は2記載のシート状化粧料。
  4. (C)成分が、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油及びイソステアリン酸PEG−20グリセリルから選ばれるノニオン性界面活性剤である請求項1〜3のいずれか1項記載のシート状化粧料
  5. (C)成分が、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、及びイソステアリン酸PEG−20グリセリルから選ばれるノニオン性界面活性剤である請求項記載のシート状化粧料。
  6. (A)親水性粉体がシリカである請求項1〜のいずれか1項記載のシート状化粧料。
  7. シリカが、球状シリカ及び非球状シリカを併用したものであり、これらの質量比が0.2〜0.7である請求項6記載のシート状化粧料。
  8. さらに、(D)多価アルコールを含有する請求項1〜のいずれか1項記載のシート状化粧料。
  9. (D)成分の含有量が0.3〜0.6質量%である請求項8記載のシート状化粧料。
  10. さらに、エタノール15〜40質量%及び水55〜75質量%を含有する請求項1〜9のいずれか1項記載のシート状化粧料。
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