JP5895171B2 - 有極型電磁リレー - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態1に係る有極型電磁リレー(以下、有極リレーと記す)について図面を参照して説明する。
本実施の形態1の第1の変形例について、図3を参照して説明する。本変形例において、図3(a)に示すように、可動ヨーク8は、断面が凹形状となる凹部8f,8gを有し、複数の磁極面8h〜8jが形成される。そして、これら磁極面8h〜8jは、上記実施の形態1に係る可動ヨーク8の磁極面8c〜8eより図中の矢印Yで示す方向の幅が広くなっている。
本実施の形態1の第2の変形例について、図4を参照して説明する。本変形例において、図4(a)に示すように、可動ヨーク8は、断面が凹形状となる凹部8k,8lを有し、複数の磁極面8m〜8oが形成される。そして、凹部8k,8lに挟まれ、可動ヨーク8がストロークの中間位置に配置されるときに永久磁石5と対向する磁極面8nの矢印Y方向の幅は、永久磁石5の磁極面5aの幅より小さくなる。
本実施の形態1の第3の変形例について、図5を参照して説明する。本変形例において、有極リレー1の第2接点10は、図5(a)及び図5(b)に示すように、第2−1接点10aと第2−2接点10bを有し、第2−1接点10aの動作が完了した後、第2−2接点10bの動作を開始する。そして、第2−1接点10aの接点材料は、第2−2接点10bよりも高抵抗材料であるタングステンや銀タングステンなどが用いられる。銀タングステンは、硬度、融点が高く、耐アーク性に優れ、溶着に対して強い材料である。
本発明の実施の形態2に係る有極リレーについて、図6を参照して説明する。なお、上記実施の形態1に係る有極リレーと同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する(以下同様)。
本実施の形態2の第1の変形例について、図7を参照して説明する。本変形例において、図7(a)に示すように、低消費電力化を図るため、第1コイル2と第2コイル3とは直列に接続される。そして、例えば、図7(b)に示すように、制御部11からの電圧印加時間が長すぎると可動ヨークの中間停止が無くなり、図7(d)に示すように、電圧印加時間が短すぎると可動ヨークが動作を開始しない。従って、制御部11は、図7(c)に示すように、電圧印加時間を、可動ヨークがストロークの中間位置で停止するように時間調整する。この制御部11により、本変形例1では、上記実施の形態2の効果に加え、低消費電流化をも図ることが可能となる。
本実施の形態2の第2の変形例について、図8を参照して説明する。本変形例において、図8(a)に示すように、有極リレーの回路構成は、上記変形例1と同様となる。制御部11は、図8(b)に示すように励磁電流を通電中に逆電流を流す。このため、第1コイル2及び第2コイル3への通電時間が長くなり可動ヨークの速度が大きくなるような場合でも、電流を時間制御するのではなく逆電流を流すことで可動ヨークを逆制動して、可動ヨークがストロークの中間位置で停止するように調整する。従って、本変形例2では、可動ヨークのストロークの中間位置での停止動作の更なる安定化を図り、静音化を実現できる。
本発明の実施の形態3に係る有極リレーについて、図9を参照して説明する。上述のように、有極リレーの接点を閉成したときに定常状態よりも大きな突入電流が流れる。例えば、トランス、モータなどの負荷では定格電流の数倍から数十倍の突入電流が流れ、接点の接触面及びその近傍が溶融固着して開離困難となる溶着を引き起こす場合がある。
本実施の形態3の第1の変形例について、図10を参照して説明する。本変形例において、図10(a)に示すように、有極リレーの第1接点9と第2接点10とは並列で接続される。また、第1接点9の接点材料は、タングステンなど第2接点10の接点材料よりも高抵抗材料となる。
本実施の形態3の第2の変形例について、図11及び図12を参照して説明する。本変形例では、図11(a)に示すように、有極リレーの第1接点9と第2接点10とは開閉動作が同じ接点機構(a接点)が2極直列で接続された2a接点となり、第1コイル2及び第2コイル3は直列で接続されている。また、図11(b)に示すように、第1接点9は、リフトオフ方式の接点であり、点13aより可動ヨークのストロークが図中の右の範囲でオンとなり、第2接点10は、点13bより可動ヨークのストロークが図中の右の範囲でオンとなる。すなわち、第1接点9の動作が完了した後、第2接点10の動作が開始する。
本発明の実施の形態4に係る有極リレーについて、図13を参照して説明する。本実施の形態4に係る有極リレーは、図13(a)に示すように、第1接点9と、第2接点10及び半導体整流素子からなる無接点リレー20が並列に接続されたハイブリッドリレー21とが直列に接続されている。なお、この無接点リレー20は、機械的リレーを有せず、内部はトライアック、抵抗器などの半導体・電子部品で構成されており、信号や電力の入り切りはこれらの電子回路で電子的に行うものである。
本実施の形態4の第1の変形例について、図14を参照して説明する。本変形例において、図14(a)に示すように、第1接点9と第2接点10とが並列に接続されると共に、第1接点9及び双方向半導体整流素子からなる無接点リレー23が直列に接続されている。図14(b)は、有極リレーの吸引力特性を示し、第1接点9は、リフトオフ方式の接点であり、点24aより可動ヨークのストロークが図中の右の範囲でオンとなり、第2接点10は、点24bより可動ヨークのストロークが図中の右の範囲でオンとなる。従って、本変形例に係る有極リレーは、上記実施の形態4の効果に加えて、有極リレーを小型化して、有極リレーの長寿命開閉を実現できる。
2 第1コイル
3 第2コイル
4 コイルボビン
5 永久磁石
5a 磁極面
6 アーマチュア
7 固定ヨーク
8 可動ヨーク
8a,8b 凹部
8c,8d,8e 磁極面
9 第1接点
10 第2接点
11 制御部
20,23 無接点リレー
21 ハイブリッドリレー
Claims (12)
- コイルボビンに巻き回された第1コイルと、
コイルボビンに巻き回された第2コイルと、
前記第1コイルと第2コイルの間に配置された永久磁石と、
前記永久磁石と対向して配置され、前記第1コイル及び第2コイルの励磁及び消磁に伴い往復駆動する可動ヨークと、
前記可動ヨークに固定され、前記可動ヨークの駆動と連動するアーマチュアと、
前記アーマチュアを摺動可能に保持する軸受けを有した固定ヨークと、
前記アーマチュアによって直接駆動される可動接点及び前記アーマチュアの駆動に伴い前記可動接点と接離する固定接点を有する接点と、を備える有極型電磁リレーにおいて、
前記第1コイル及び前記第2コイルが無励磁の状態において、前記可動ヨークのストロークの始端位置から終端位置まで駆動するまでの吸引力特性に、傾きの正負符号が変化する2つの変曲点を有し、
前記可動ヨークは、前記永久磁石と対向する面に、断面凹形状となる少なくとも1以上の凹部を有し、複数の磁極面が形成され、
前記可動ヨークのストロークの中間位置において当該複数の磁極面の一の磁極面が前記永久磁石と対向するよう構成される、ことを特徴とする有極型電磁リレー。 - 前記可動ヨークのストロークの中間位置において前記永久磁石と対向する前記磁極面の幅は、前記永久磁石の磁極面の幅より小さくなる、ことを特徴とする請求項1記載の有極型電磁リレー。
- 前記接点は、第1接点及び第2接点からなり、
前記第2接点は、さらに、第2−1接点と第2−2接点を有して、前記第2−1接点の動作が完了した後、前記第2−2接点の動作を開始し、
前記第2−1接点の接点材料は、前記第2−2接点の接点材料よりも高抵抗材料である、ことを特徴とする請求項1記載の有極型電磁リレー。 - 前記第1コイル及び前記第2コイルに流す電流、並びに前記第1コイル及び第2コイルに印加する電圧を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1コイルに対して印加する電圧とは逆方向の波形の電圧を前記第2コイルに印加する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の有極型電磁リレー。 - 前記第1コイル及び前記第2コイルは直列に接続され、
前記制御部は、さらに、前記可動ヨークがそのストロークの中間位置で停止するように、時間制御した電圧を前記第1コイル及び前記第2コイルに印加する、ことを特徴とする請求項4記載の有極型電磁リレー。 - 前記第1コイル及び前記第2コイルは直列に接続され、
前記制御部は、さらに、前記第1コイル及び前記第2コイルに流す励磁電流の逆電流を通電中に流す、ことを特徴とする請求項4記載の有極型電磁リレー。 - 前記接点は、第1接点及び第2接点からなり、
前記第1接点と前記第2接点の開閉動作が同一であり、
前記第2接点は、さらに、第2−1接点と第2−2接点を有して、前記第2−1接点の動作が完了した後、前記第2−2接点の動作を開始し、
前記第2−1接点の接点材料は、前記第2−2接点の接点材料よりも高抵抗材料である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有極型電磁リレー。 - 前記接点は、第1接点及び第2接点からなり、
前記第1接点と前記第2接点の開閉動作が同一であり、
前記第1接点と前記第2接点は、並列に接続され、かつ前記第1接点の動作が完了した後、前記第2接点の動作を開始し、
前記第1接点の接点材料は、前記第2接点の接点材料よりも高抵抗材料である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有極型電磁リレー。 - 前記第1接点に、双方向半導体整流素子からなる無接点リレーが直列に接続される、ことを特徴とする請求項8記載の有極型電磁リレー。
- 前記接点は、第1接点及び第2接点からなり、
前記第1接点と前記第2接点の開閉動作が同一であり、
前記第1接点と第2接点は、直列に接続され、かつ前記第1接点の動作が完了した後、前記第2接点の動作を開始する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有極型電磁リレー。 - 前記第1接点と、前記第2接点及び半導体整流素子からなる無接点リレーが並列に接続されてなるハイブリッドリレーとが直列に接続される、ことを特徴とする請求項10記載の有極型電磁リレー。
- 前記高抵抗材料はタングステンである、ことを特徴とする請求項3,7及び8のいずれか一項に記載の有極型電磁リレー。
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