JP5882423B1

JP5882423B1 - エレベータ乗場の表示盤

Info

Publication number: JP5882423B1
Application number: JP2014175023A
Authority: JP
Inventors: 康太望月
Original assignee: Toshiba Elevator Co Ltd
Current assignee: Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Priority date: 2014-08-29
Filing date: 2014-08-29
Publication date: 2016-03-09
Anticipated expiration: 2034-08-29
Also published as: JP2016050063A

Abstract

【課題】エレベータの点検作業を行う際に、エレベータ利用者に点検作業中であることを効率的且つ確実に報知することが可能なエレベータ乗場の表示盤を提供する。【解決手段】実施形態によれば、エレベータの制御盤に取り付けられた非常用バッテリーに接続されたエレベータ乗場の表示盤は、点検中表示灯と、点検作業員が点検中表示灯の点灯／消灯の切り替え操作をするためのスイッチと、点灯制御装置とを備える。点検中表示灯は、点検作業中であることを報知するための情報を点灯により表示する。点検制御装置は、エレベータ内の他の機器とは異なる電源からの電力で動作し、前記スイッチがON状態に操作されたときにエレベータ内が停電状態である場合には、非常用バッテリーからの電力により点検中表示灯を点灯させる。【選択図】図１

Description

本発明の実施形態は、エレベータ乗場の表示盤に関する。

従来、エレベータの点検作業は、エレベータ内への電力が遮断された状態で行われることがある。その際、点検作業中でありエレベータが利用できないことを乗場の利用者に報知するために、点検作業員は「点検中」が表示された点検札を各階の乗場に貼り付ける作業を行う。

特開２０１１−１６８３７２号公報

しかし、点検作業開指示に点検札を各階の乗場に貼付し、点検終了後にはがす作業は作業員の労力を多く要するものであり、また、貼付した点検札は強風などではがれてしまうこともあるため、より効率的且つ確実に、「点検中」であることを利用者に報知する手法が望まれていた。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータの点検作業を行う際に、エレベータ利用者に点検作業中であることを効率的且つ確実に報知することが可能なエレベータ乗場の表示盤を提供することを目的とする。

上記目的を達成するための実施形態によれば、エレベータの制御盤および制御盤に取り付けられてエレベータの通常運転中に発生した回生電力が蓄電された非常用バッテリーに接続されたエレベータ乗場の表示盤は、点検中表示灯と、点検作業員が点検中表示灯の点灯／消灯の切り替え操作をするためのスイッチと、点灯制御装置とを備える。点検中表示灯は、点検作業中であることを報知するための情報を点灯により表示する。点検制御装置は、エレベータ内の他の機器とは異なる電源からの電力で動作し、スイッチがON状態に操作されたときにエレベータ内が停電状態である場合には、非常用バッテリーから電力を供給させるための電力供給指示を制御盤に送信し、これに基づいて非常用バッテリーから供給される電力により点検中表示灯を点灯させる。また点灯制御装置はさらに、建物内の他の階床の表示盤の点灯制御装置から制御盤に電力供給指示が送信されたときにも、非常用バッテリーから供給される電力により点検中表示灯を点灯させ、非常用バッテリーからの電力により点検中表示灯を点灯させているときに、エレベータ内の停電が終了すると、点検中表示灯への電力供給元を非常用バッテリーから商用電源に切り替える。

一実施形態によるエレベータ乗場の表示盤を利用したエレベータの構成を示す全体図。一実施形態によるエレベータ乗場の表示盤の構成を示す正面図。一実施形態によるエレベータ乗場の表示盤の点灯制御装置の構成を示すブロック図。一実施形態によるエレベータ乗場の表示盤の点灯制御装置の動作を示すフローチャート。

〈一実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の一実施形態によるエレベータの構成について、図１を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ１は、３階建ての建物内の昇降路２の上部に設置され、非常用バッテリー３１が取り付けられた制御盤３と、制御盤３にテールコード４を介して接続され、昇降路２内を移動する乗りかご５と、建物内の各階（１階〜３階）のエレベータ乗場にそれぞれ設置され、制御盤３の非常用バッテリー３１にケーブル７を介して接続された乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３とを備える。

乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３は、現在の乗りかご５の位置を示す階床を表示する表示部６１と、乗場にいる利用者により操作されることで乗場呼びを発生させる乗場ボタン６２と、点検作業中であることを乗場の利用者に報知するための表示灯であり、点灯することにより「点検中」の文字を表示させる「点検中」表示灯６３と、点検作業員が「点検中」表示灯６３の点灯／消灯の切り替え操作をするためのトグルスイッチ６４と、トグルスイッチ６４の操作状態に基づいて「点検中」表示灯６３の点灯制御を行う点灯制御装置６５とを有する。図２には、乗場表示操作盤の一例として、最上階である３階に設置された乗場表示操作盤６−３の正面図を示す。「点検中」表示灯６３は、例えばＬＥＤ等を利用して構成される。

点灯制御装置６５は、エレベータ１内の他の機器とは異なる電源（異なる系統の商用電源やバッテリー等）からの電力で動作し、図３に示すように、スイッチ操作情報取得部６５１と、点灯制御部６５２と、電源状態判定部６５３と、バッテリー制御部６５４とを有する。

スイッチ操作情報取得部６５１は、トグルスイッチ６４のON/OFF操作状態を示すスイッチ操作情報を取得する。点灯制御部６５２は、スイッチ操作情報取得部６５１においてトグルスイッチ６４がON状態に操作されたことを示すスイッチ操作情報が取得されると、商用電源または非常用バッテリー３１から供給される電力により「点検中」表示灯６３を点灯させる。電源状態判定部６５３は、スイッチ操作情報取得部６５１においてトグルスイッチ６４がON状態に操作されたことを示すスイッチ操作情報が取得されると、エレベータ１内が停電状態であるか否かを判定する。バッテリー制御部６５４は、電源状態判定部６５３においてエレベータ１内が停電状態であると判定されると、制御盤３に取り付けられた非常用バッテリー３１から点灯制御部６５２に電力を供給させるための電力供給指示を送信する。

〈一実施形態によるエレベータの乗場表示操作盤の表示灯点灯動作〉
次に、本実施形態によるエレベータ１の乗場表示操作盤６−１、６−２、６−３の表示灯点灯動作について、図４のフローチャートを参照して説明する。

まず、点検作業員が点検作業を開始する際に、建物内のいずれかの階床の乗場表示操作盤のトグルスイッチ６４をON状態に切り替える操作を行う。本実施形態においては、点検作業員が３階の乗場表示操作盤６−３のトグルスイッチ６４をON状態に切り替えたものとする。

乗場表示操作盤６−３のトグルスイッチ６４がON状態に操作されると、当該操作が行われたことを示すスイッチ操作情報がトグルスイッチ６４から送出され、点灯制御装置６５のスイッチ操作情報取得部６５１において取得される（Ｓ１の「YES」）。

スイッチ操作情報取得部６５１においてトグルスイッチ６４がON状態に操作されたスイッチ操作情報が取得されると、電源状態判定部６５３において、エレベータ１内が停電状態であるか否かが判定される（Ｓ２）。

点検作業または災害発生等により、エレベータ１内が停電状態であると判定されたときには（Ｓ２の「YES」）、バッテリー制御部６５４により、制御盤３に取り付けられた非常用バッテリー３１から点灯制御部６５２に電力を供給させるための電力供給指示が生成され、制御盤３に送信される。

制御盤３では、いずれかの乗場表示操作盤から電力供給指示が受信されると、非常用バッテリー３１から建物内のすべての階床の乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３に対し、ケーブル７を介して電力の供給が開始される。各乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３では、点灯制御部６５２により、非常用バッテリー３１から供給された電力で、それぞれの「点検中」表示灯６３が点灯される（Ｓ３）。

その後、電源状態判定部６５３により停電が終了したと判定される前に（Ｓ４の「NO」）、いずれかの階床のトグルスイッチ６４がOFF状態に操作されると、当該操作が行われたことを示すスイッチ操作情報が、点灯制御装置６５のスイッチ操作情報取得部６５１において取得される（Ｓ５の「YES」）。

スイッチ操作情報取得部６５１においてトグルスイッチ６４がOFF状態に操作されたことを示すスイッチ操作情報が取得されると、バッテリー制御部６５４により、非常用バッテリー３１から点灯制御部６５２への電力の供給を停止させるための電力停止指示が生成され、制御盤３に送信される。

制御盤３では、いずれかの乗場表示操作盤から電力停止指示が受信されると、非常用バッテリー３１から各階床の乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３への電力供給が停止される。各乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３では、非常用バッテリー３１からの電力供給が停止され、点灯制御部６５２によりそれぞれの「点検中」表示灯６３が消灯される（Ｓ６）。

また、ステップＳ２において、電源状態判定部６５３において停電中ではないと判定されたときには（Ｓ２の「NO」）、点灯制御部６５２により、商用電源から供給された電力で、建物内のすべての階床の乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３の「点検中」表示灯６３が点灯される（Ｓ７）。

その後、電源状態判定部６５３によりエレベータ１内が停電状態に切り替わったことが検知されると（Ｓ８の「YES」）、ステップＳ３に移行し、上述したステップＳ３〜Ｓ６と同様の処理が実行される。

また、ステップＳ８において、停電状態に切り替わることがなく（Ｓ８の「NO」）、いずれかの階床のトグルスイッチ６４がOFF状態に操作されると、当該操作が行われたことを示すスイッチ操作情報が、点灯制御装置６５のスイッチ操作情報取得部６５１において取得される（Ｓ１０の「YES」）。

スイッチ操作情報取得部６５１においてトグルスイッチ６４がOFF状態に操作されたことを示すスイッチ操作情報が取得されると、点灯されていた各階床それぞれの「点検中」表示灯６３が、点灯制御部６５２により消灯される（Ｓ１１）。

また、ステップＳ４において、非常用バッテリー３１から供給された電力で「点検中」表示灯６３が点灯されており、トグルスイッチ６４がOFF状態に操作される前に停電が終了したことが電源状態判定部６５３において判定されると（Ｓ４の「YES」）、バッテリー制御部６５４から制御盤３に電力停止指示が送信され、非常用バッテリー３１から各階床の乗場表示操作盤６−１、６−２、および６−３への電力供給が停止されるとともに、点灯制御部６５２により、各階床それぞれの「点検中」表示灯６３への電力供給元が非常用バッテリー３１から商用電源に切り替えられる（Ｓ９）。

以上の本実施形態によれば、点検作業員がエレベータの点検作業を行う際に、点検中表示灯を点灯させるために乗場操作盤のトグルスイッチをON状態に操作したときに、点検作業や災害発生に起因してエレベータ内が停電状態になっている場合であっても、点検作業中であることを乗場の利用者に効率的且つ確実に報知することができ、利用者に安心感を与えることができる。

上述した実施形態において、エレベータ１の通常運転中に発生した回生電力を制御盤３に取り付けられた非常用バッテリー３１に蓄電するようにしてもよい。このように構成することにより、効率よく、非常用バッテリー３１を利用することができる。

また上述した実施形態においては、点検作業員が「点検中」表示灯の点灯／消灯の切り替え操作をするためのスイッチをトグルスイッチで構成した場合について説明したが、これには限定されず、ボタンスイッチまたはロッカスイッチなどで構成してもよい。

本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

１…エレベータ、２…昇降路、３…制御盤、４…テールコード、５…乗りかご、６−１、６−２、６−３…乗場表示操作盤、７…ケーブル、３１…非常用バッテリー、６１…表示部、６２…乗場ボタン、６３…「点検中」表示灯、６４…トグルスイッチ、６５…点灯制御装置、６５１…スイッチ操作情報取得部、６５２…点灯制御部、６５３…電源状態判定部、６５４…バッテリー制御部

Claims

建物内の各階のエレベータの乗場に設置され、前記エレベータの制御盤および前記制御盤に取り付けられて前記エレベータの通常運転中に発生した回生電力が蓄電された非常用バッテリーに接続された表示盤であって、
点検作業中であることを報知するための点検中表示灯と、
前記点検中表示灯の点灯／消灯の切り替え操作をするためのスイッチと、
前記エレベータ内の他の機器とは異なる電源からの電力で動作し、前記スイッチがON状態に操作されたときに前記エレベータ内が停電状態である場合には、前記非常用バッテリーから電力を供給させるための電力供給指示を前記制御盤に送信し、これに基づいて前記非常用バッテリーから供給される電力により前記点検中表示灯を点灯させる点灯制御装置とを備え、
前記点灯制御装置はさらに、前記建物内の他の階床の表示盤に設置された点灯制御装置から前記制御盤に電力供給指示が送信されたときにも、前記非常用バッテリーから供給される電力により自制御盤の点検中表示灯を点灯させ、前記非常用バッテリーからの電力により前記点検中表示灯を点灯させているときに、前記エレベータ内の停電が終了すると、前記点検中表示灯への電力供給元を非常用バッテリーから商用電源に切り替える
ことを特徴とするエレベータ乗場の表示盤。