JP5882147B2 - 取出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体を倒立させた状態で、内容物を取り出すことができる取出し容器に関するものである。
従来の取出し容器には、蓋体で覆われた本体の内側に計量凹部を設け、容器本体を傾けつつ倒立させた後に再び正立(容器本体の口筒部を上向きに起立)させることで、錠剤等の内容物を計量凹部で保持し、蓋体を本体に対してスライドさせることで、内容物を定量的に取り出せるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−166959号公報
しかしながら、従来の取出し容器では、容器を倒立させた後に再び正立させる必要があるため、取出し操作が煩雑となり、改善の余地がある。また、従来の取出し容器では、内容物を定量的に取り出せるものの、その定量的な取り出しを、数回に分けて行うなど、段階的に行うことができなかった。
本発明の目的とするところは、容器を倒立させたままで、内容物の定量的な取り出しを段階的に行うことができ、しかも、操作性に優れて使い勝手の良い新規の取出し容器を提供することにある。
本発明は、口筒部を有してその内側に内容物の充填空間に通じる通路が形成された容器本体と、容器本体からの内容物を取り出す取出し装置とを備え、
当該取出し装置は、口筒部に対して取り外し可能に螺合するとともに、その内側に前方を開放した凹空間が形成されたベース部と、ベース部に形成された凹空間にスライド可能に配置される計量部材と、計量部材を付勢するばね部材とを有し、
ベース部は、計量部材が配置される凹空間を形作る上流側と下流側とにそれぞれ前後方向にずらして配置された取入口と取出し口を有するとともに、凹空間を形作る後方壁から前方に向かって突出する棚壁を有し、当該棚壁は、取入口と整列する位置に配置された第1の貫通孔と、取出し口と整列する位置に配置された第2の貫通孔とを有し、
計量部材は、その内側に、前後方向に延在して前記棚壁をスライド可能に収納する空間を有するとともに、当該空間を縦断して上流側から下流側に貫かれる計量室を有し、当該計量室の取入口が、ベース部の取入口に整列するようにばね部材を介して付勢されるとともに、当該ばね部材に抗した押し込みで計量室の取出し口が、ベース部の取出し口に整列する部材であって、
第1の貫通孔及び第2の貫通孔は、計量部材がばね部材によって付勢されるときには、棚壁で仕切られた上流側の計量室と下流側の計量室とを連通させる一方、計量部材をばね部材に抗して押し込むときには、棚壁で仕切られた下流側の計量室に続いて上流側の計量室をベース部の取出し口に通じさせるものであることを特徴とするものである。
本発明では、計量部材の側壁に、突起を有する弾性舌片を設け、この突起をベース部の側壁に形成した長孔に通してスライド可能に係合させることが好ましい。
また、本発明では、ベース部の側壁に、長孔と平行にスリットを延在させ、このスリットと長孔との間に、変形及び復元が可能な弾性変形部を構成するとともに、当該弾性変形部に、前記弾性舌片の突起を係止する突起を設けることができる。或いは、計量部材に、突起を有する弾性舌片を設けるとともに、この突起を取り外し可能に係合させる凹部をベース部に設けることができる。
本発明では、取出し装置のベース部に形成された凹空間に計量部材をスライド可能に配置するとともに、当該計量部材を前後方向に横切る棚壁に、ベース部に形成した取入口と整列する第1の貫通孔を配置するとともに取出し口と整列する第2の貫通孔を配置し、更に、第1及び第2の貫通孔はそれぞれ、計量部材がばね部材によって付勢されるとき、棚壁で仕切られた上流側の計量室と下流側の計量室とを連通させるため、容器本体を倒立させるだけの簡単な操作で、容器本体からの内容物を計量室に充填することができる。
加えて、本発明では、第1及び第2の貫通孔はそれぞれ、計量部材をばね部材に抗して押し込むときには、棚壁で仕切られた下流側の計量室に続いて上流側の計量室をベース部の取出し口に通じさせることで、計量部材の押し込みにより下流側の計量室に続いて上流側の計量室を順次、段階的に、内容物を定量的に取り出すことができる。
従って、本発明によれば、容器を倒立させたままで、内容物の定量的な取り出しを段階的に行うことができ、しかも、操作性に優れて使い勝手の良い新規の取出し容器を提供することができる。
本発明の一形態である、粉末洗剤用取出し容器を示す側面図及び、その一部拡大図である。 同形態を、その計量部材を要部として模式的に示した縦断面図である。 図1のX−X断面図である。 図1のY−Y断面図であって、計量部材を正面図として示したものである。 同形態を倒立させて、計量部材とともにベース部の筐体壁を把持した状態を示す斜視図である。 (a)は、同形態において、下流側の計量室で定量した粉末洗剤を取り出す状態を示す要部側面図、(b)は、(a)の縦断面図であり、更に、(c)は、本発明に適用される位置決め手段を例示する要部断面図である。 (a)は、同形態において、上流側の計量室で定量した粉末洗剤を取り出す状態を示す要部側面図、(b)は、(a)の縦断面図であり、更に、(c)は、本発明に適用される位置決め手段を例示する要部断面図である。 同形態に係る取出し装置を構成する、計量部材、ばね部材及びベース部をその平面図とともに示す分解図である。
以下、図面を参照して、本発明の一形態である、粉末洗剤用取出し容器を詳細に説明する。
符号1は、口筒部1a(図2参照等)、肩部1b、胴部1c及び底部1dを有し、合成樹脂製のブロー成形品としてなるボトル形の容器本体である。口筒部1aの内側には、図2に示すように、内容物たる粉末洗剤の充填空間S1を外界に通じさせる通路Rが形成されている。
符号2は、容器本体1からの粉末洗剤を取り出す取出し装置である。
取出し装置2は、口筒部1aに固定されるベース部3を有する。ベース部3は、装着部3aを有し、この装着部3aの内側には、口筒部1aに形成されたねじ部1sに取り外し可能に螺合するねじ部3sが形成されている。また装着部3aの内側には、口筒部1aの上方に配置される隔壁3bが一体に形成されている。隔壁3bには、通路Rからの粉末洗剤を取り入れるための取入口A1が形成されている。加えて、装着部3aの内側には、口筒部1aの内周面を密封する環状の周壁3cが設けられている。
装着部3aからは、筐体壁3dが一体に起立する。この筐体壁3dは、図3に示すように、取入口A1が配置された側を前側とすると、この取入口A1よりも後側にあって、取入口A1を左右横(幅)方向(軸線O及び前後方向に直交する方向)に挟み込むように配置された2つの側壁3d1と、これら側壁3d1の相互間の後方に配置された後方壁3d2とからなる。
側壁3d1及び後方壁3d2は、図5に示すように、使用者が人差し指等の4指と親指とで挟み込むピンチ部として機能する。このため、本形態では、図3に示すように、後方壁3d2を湾曲面で構成することで、4指と親指との間でのフィット感を向上させている。
また、筐体壁3dの先端には、図2に示すように、蓋体としての、取出し壁3d3が設けられている。これにより、隔壁3bと取出し壁3d3との間には、同図等に示すように、前方が開口する凹空間S2が形成される。
加えて、取出し壁3d3には、図2に示すように、通路Rからの粉末洗剤を取り出すための取出し口A2が形成されている。取出し口A2は、図3に示すように、前後方向に延在する矩形形状であって、取入口A1よりも後方に配置されることで、取入口A1と取出し口A2とが、前後方向に対して同一軸線上に配置されないように構成している。
更に、凹空間S2を形作る後方壁3d2からは、図2に示すように、前方に向かって棚壁3d4が一体に突出する。棚壁3d4は、図4に示すように、側壁3d1から間隔を置いて設けられている。
符号4は、容器本体1からの粉末洗剤を計量するための計量部材である。計量部材4は、図4に示すように、その内側に、前後方向に延在して棚壁3d4をスライド可能に収納する空間S3を有する。これにより、計量部材4は、ベース部3の前方から凹空間S2内に収納されることで、棚壁3d4とともにベース部3の隔壁3bと取出し壁3d3によってスライド可能に保持されている。
また、計量部材4は、図2等に示すように、計量部4aを有し、その内側に計量室S4が形成されている。計量室S4は、空間S3を縦断して上流側から下流側に貫かれる矩形の貫通孔として構成されている。貫通孔は、上流側の平坦な端面壁(以下、「上流側端面壁」)4bと、下流側の平坦な端面壁(以下、「下流側端面壁」)4cとの間に矩形の開口部A3,A4を形成するとともに、空間S3を形作る上流側の平坦な仕切壁(以下、「上流側仕切壁」)4dと、下流側の平坦な仕切壁(以下、「下流側仕切壁」)4eとにそれぞれ、矩形の開口部A4,A3を形成する。これにより、計量室S4は、棚壁3d4で仕切られた下流側の計量室S4-1と上流側の計量室S4-2とに区画される。
計量室S4は、図2に示すように、ベース部3の取入口A1と隣接する位置に配置された上流側の計量室S4-2の開口部A3が、粉末洗剤の取入口A3として機能し、この取入口A3から容器本体1の粉末洗剤を充填することができる。なお、ベース部3の取入口A1からの粉末洗剤は、ベース部3の隔壁3bに、取入口A1を取り囲むように環状の傾斜面を形成することにより、通路Rからの粉末洗剤を取入口A1に導くように構成することもできる。
加えて、棚壁3d4は、前後方向に間隔を置いて、第1の貫通孔A5と第2の貫通孔A6とを有する。第1の貫通孔A5は、図2に示すように、ベース部3の取入口A1と整列する位置に配置されている。第2の貫通孔A6は、図7(b)に示すように、ベース部3の取出し口A2と整列する位置に配置されている。
また、第1の貫通孔A5及び第2の貫通孔A6は、図2に示すように、計量部材4がばね部材5によって付勢されるときには、棚壁3d4で仕切られた下流側の計量室S4-1と上流側の計量室S4-2とを連通させる一方、計量部材4をばね部材5に抗して押し込むときには、図6(b),7(b)に示すように、棚壁3d4で仕切られた下流側の計量室S4-1に続いて上流側の計量室S4-2をベース部の取出し口A2に通じさせる。
本形態では、図2に示すように、第1の貫通孔A5は、その前後方向の長さが計量室S4よりも短く形成されているとともに、前後方向に対して計量室S4と同軸上に配置されている。また、第2の貫通孔A6は、図6に示すように、第1の貫通孔A5との前後方向の間隔が計量室S4の前後方向長さと同じ長さに設定されている。更に、第2の貫通孔A6は、図7に示すように、ベース部3の取出し口A2に対して、その前後方向の長さのうち、後半分の領域に存在するように配置する。
計量部材4は、図3に示すように、計量室4aの側壁を形作る2つの側壁4fを有する。計量部材4は、図3に示すように、ベース部3(筐体壁3d)とともに握って凹空間S2内に押し込むための膨出部4g1を有する。本形態では、図3,4に示すように、2つの側壁4fの間に複数の板状部材を配置されている。また、膨出部4g1には、図5に示すように、容器本体1とともに倒立させた状態で把持したとき、人差し指の内側部分に引っ掛かるフランジ部4g2が一体に設けられている。
同様に、ベース部3には、図5に示すように、容器本体1とともに倒立させた状態で把持したとき、人差し指と親指との間の指股部分(いわゆる、水掻き部分)に引っ掛かるフランジ部3fが一体に設けられている。フランジ部3fは、図3に示すように、横方向に広がりつつ、後方に向かって延在する。
図2に示す符号5は、ベース部3と計量部材4との間に介在させたばね部材である。ばね部材5は、計量部4aの後方壁4hに設けたマウント部4mと、筐体壁3dの後方壁3d2に設けたマウント部3mとで保持されることで、図2に示すように、上流側の計量室S4-2の取入口A3が、ベース部3の取入口A1と同軸線上に位置するように、計量部材4を付勢する。
容器本体1から粉末洗剤を取り出すときには、図1に示す正立状態から計量部材4を押し込まないように取出し装置2(筐体壁3d)を逆手で掴んで、容器本体1を垂直に倒立させるように取出し装置2を反転させると、図5に示す状態に把持することができる。これにより、ベース部3の取入口A1に通じる上流側の計量室S4-2の取入口A3から、棚壁3d4の貫通孔A5を通して下流側の計量室S4-1にも粉末洗剤を取り入れることができる(図2を逆さにした状態を参照)。
粉末洗剤が下流側の計量室S4-1及び上流側の計量室S4-2に充填された後は、例えば、図6に示すように、計量部材4をばね部材5の付勢力に抗してベース部3内に押し込むと、上流側の計量室S4-2が棚壁3d4で閉じられるとともに、下流側の計量室S4-1の取出し口A4がベース部3の取出し口A2と一致することで、取出し口A2を通して、下流側の計量室S4-1内に充填された量だけ、内容物を定量的に取り出すことができる。
次いで、計量部材4を更に押し込むと、図7に示すように、上流側の計量室S4-2が棚壁3d4の貫通孔A6と一致することで、ベース部3の取出し口A2を通して、上流側の計量室S4-2内に充填された量だけ、下流側の計量室S4-1を通して粉末洗剤を取り出すことができる。
これにより、容器本体1からの粉末洗剤は、容器本体1を倒立させることで、2つの計量室S4-1,S4-2に充填された後には、計量部材4の押し込みによって、計量部材4の下流側の計量室S4-1の粉末洗剤のみを、次いで、計量部材4の押し込みによって、下流側の計量室S4-1の粉末洗剤に続いて上流側の計量室S4-2の粉末洗剤を順次、段階的に取り出すことができる。
このように、本形態では、図2に示すように、取出し装置2のベース部3に形成された凹空間S2に計量部材4をスライド可能に配置するとともに、当該計量部材4を前後方向に横切る棚壁3d4に、ベース部3に形成した取入口A1と整列する第1の貫通孔A5を配置するとともに取出し口A2と整列する第2の貫通孔A6を配置し、更に、第1及び第2の貫通孔A5,A6はそれぞれ、計量部材4がばね部材5によって付勢されるとき、同図に示すように、棚壁3d4で仕切られた上流側の計量室S4-2と下流側の計量室S4-1とを連通させるため、容器本体1を倒立させるだけの簡単な操作で、上流側の計量室S4-1と下流側の計量室S4-2とに粉末洗剤を充填することができる。
加えて、第1及び第2の貫通孔A5,A6はそれぞれ、計量部材4をばね部材5に抗して押し込むときには、図6,7に示すように、棚壁3d4で仕切られた下流側の計量室S4-1に続いて上流側の計量室S4-2をベース部3の取出し口A2に通じさせることで、計量部材4の押し込みにより下流側の計量室S4-1に続いて上流側の計量室S4-2を順次、段階的に、粉末洗剤を定量的に取り出すことができる。
従って、本発明によれば、容器を倒立させたままで、粉末洗剤の定量的な取り出しを段階的に行うことができ、しかも、操作性に優れて使い勝手の良い新規の取出し容器を提供することができる。
ところで、計量部材4の下流側端面壁4cには、図8に示すように、左右両側に間隔を置いて、2つの弾性舌片4t1が一体に設けられている。弾性舌片4t1は、下流側端面壁4cを貫通するスリット4s1で形作られ、その先端部には、外向きの突起4p1が設けられている。これに対し、ベース部3の取出し壁3d3には、計量部材4との併せ面側に、溝部3gが左右に形成されている。溝部3gにはそれぞれ、2つの突起3p1,3p2が設けられている。突起3p1,3p2は、同図の破線に示すように、前後後方に間隔を置いて配置されており、その相互間に凹部3n1を形成する。凹部3n1は、計量部材4の突起4p1を係合させることができる。これにより、突起4p1が引っ掛かることで、計量部材4を位置決めすることができる。
これにより、計量部材4をばね部材5の付勢力に抗して押し込むと、図6(c)に示すように、その突起4p1が一番目の突起3p1を乗り越えることで、凹部3n1に係止される。このように、突起4p1が凹部3n1に係止された状態にあると、図6(b)に示すように、下流側の計量室S4-1の取出し口A4が上流側の計量室S4-2の取出し口A4を閉じたままベース部3の取出し口A2と一致する位置に位置決めされる。凹部3n1及び突起4p1の係止は、使用者が計量部材4を一定以上の力で押し込むことで、或いは、計量部材4を一定以上の力で引き出すことで、突起4p1が弾性舌片4t1の弾性変形により凹部3n1を乗り越えるまで解除することができない。
そして、更に計量部材4を押し込んで、突起4p1が二番目の突起3p2を乗り越えると、突起4p1が凹部3n1から外れるため、その押し込みは、図7(c)に示すように、突起4p1が溝部3gを形作る段差3tに接触するまで可能となる。これにより、図7(b)に示すように下流側の計量室S4-1に加えて上流側の計量室S4-2の取出し口A4が貫通孔A6を通してベース部3の取出し口A2と一致する位置まで押し込むことができる。
このように、計量部材4を位置決めする手段を設ければ、計量部材4の上流側の計量室S4-2をベース部3の取入口A1に確実に位置合せできるとともに、計量部材4の下流側の計量室S4-1及び上流側の計量室S4-2をそれぞれベース部3の取出し口A2に確実に位置合せできる。また、計量部材4が不必要にスライドすることがないため、持ち運び易くて使い勝手が良い。なお、本発明に従えば、突起4p1がばね部材5の付勢力によって溝部3gに設けられた突起3p2を乗り越える構成とすることが好ましい。具体例としては、ばね部材5の付勢力や、突起3p2の形状や寸法などを適宜設定する等が挙げられる。この場合、計量部材4は、その押し込みが解除されると、ばね部材5の付勢力によって初期の位置(図1に示す位置)に自動的に復帰する。かかる構成によれば、定量的な取り出しをスムースな操作で繰り返し行うことができる。
また、計量部材4は更に、図8に示すように、側壁4fには、弾性舌片4t2が一体に設けられている。弾性舌片4t2は、側壁4fを貫通するスリット4s2で形作られ、その先端部には、外向きの突起4p2が設けられている。
これに対し、ベース部3の筐体壁3dの側壁3d1にそれぞれ、前後方向に延在する長孔A7が形成されている。この長孔A7は、図1の拡大図に示すように、計量部材4の突起4p2を内側に通して係合させる。これにより、長孔A7は、計量部材4の前後方向の移動を案内するとともに、その前方端縁A7-1と後方端縁A7-2がそれぞれ、突起4p2と接触することで、計量部材4の前後方向の移動を規制するストッパとして機能する。
加えて、本形態では、図8に示すように、ベース部3の側壁3d1には、長孔A7よりも幅の狭い2つのスリット3Lが形成されている。スリット3Lはそれぞれ、長孔A7を流通方向(軸線O方向)に挟み込むように配置されるとともに前後方向に沿って延在する。スリット3Lは、長孔A7と平行に前後方向に沿って延在することで、長孔A7との間に、変形及び復元が可能な弾性変形部3rを構成する。
また、2つの弾性変形部3rにはそれぞれ、その延在方向に間隔を置いて2つの突起3p3,3p4が設けられている。突起3p3,3p4にはそれぞれ、計量部材4の突起4p2が順次引っ掛かることで、計量部材4を突起3p3,3p4ごとに位置決めする。本形態では、計量部材4は、図1に示すように、その突起4p2が突起3p3に係止される状態にあると、図2に示すように、ばね部材5の付勢力によって上流側の計量室S4-2の取入口A3が取入口A1と一致する位置に位置決めされる。突起3p3及び4p2の係止も、使用者が計量部材4を一定以上の力で押し込むことで、突起4p2が弾性変形部3rに設けた突起3p3を押し開いて乗り越えるまで解除することができない。
これに対し、計量部材4を押し込んで突起4p2が突起3p3を押し開くと、計量部材4は、その突起4p2が、図6(a)に示すように突起3p4に接触するまで押し込まれる。突起4p2が突起3p4に接触することで、計量部材4の押し込みは、図6(b)に示すように、上流側の計量室S4-2が棚壁3d4で閉じられるとともに下流側の計量室S4-1の取出し口A4がベース部3の取出し口A2と一致する位置までの間に一時的に制限される。なお、突起3p4及び4p2も、突起3p2との場合と同様、使用者が計量部材4を一定以上の力で押し込むことで、突起4p2が弾性変形部3rに設けた突起3p4を押し開いて乗り越えるまで係止されない。
そして、更に計量部材4を押し込んで、突起4p2が突起3p4を押し開くと、その押し込みは、図7(a)に示すように突起4p2が長孔A7の後方端縁A7-2に接触するまで可能となる。これにより、図7(b)に示すように下流側の計量室S4-1に加えて上流側の計量室S4-2の取出し口A4が貫通孔A6を通してベース部3の取出し口A2と一致する位置まで押し込むことができる。
このように、計量部材4を位置決めする手段を設けても、計量部材4の上流側の計量室S4-2をベース部3の取入口A1に確実に位置合せできるとともに、計量部材4の下流側の計量室S4-1及び上流側の計量室S4-2をそれぞれベース部3の取出し口A2に確実に位置合せできる。また、計量部材4が不必要にスライドすることがないため、持ち運び易くて使い勝手が良い。なお、本発明に従えば、突起4p2がばね部材5の付勢力によって弾性変形部3rに設けた突起3p3及び3p4をそれぞれ押し開くことができる構成とすることが好ましい。具体例としては、ばね部材5の付勢力や、弾性変形部3r、突起3p3及び3p4の形状や寸法などを適宜設定する等が挙げられる。この場合、計量部材4は、その押し込みが解除されると、ばね部材5の付勢力によって初期の位置(図1に示す位置)に自動的に復帰する。かかる構成によれば、定量的な取り出しをスムースな操作で繰り返し行うことができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、ベース部3の取出し壁3d3は、筐体壁3dに対して着脱可能にすることができる。このため、取出し壁3d3は、ヒンジを介して筐体壁3dに対して開閉可能に連結させることができる。また、計量部4aの形状は、計量部材4がベース部3の凹空間S2でスライドできるものであれば、矩形に限定されることなく、様々な断面形状のものを採用することができる。このことは、ベース部3及び計量部材4の取入口及び取出し口についても同様である。また、容器本体1も、ブロー成形品に限定されることなく、様々な方法で製造することができる。更に、容器本体1は、その形状に限定されることなく、その材質も、合成樹脂製容器に限定されることなく、ガラス等の様々な材質で構成することができる。
本発明は、粉末洗剤等の粉状物は勿論、錠剤等の粒状物等の内容物にも適用することができる。
1 容器本体
1a 口筒部
1s ねじ部
2 取出し装置
3 ベース部
3a 装着部
3b 隔壁
3d 筐体壁
3d1 側壁
3d2 後方壁
3d3 取出し壁
3d4 棚壁
3f フランジ部
3L スリット
3p1 突起(計量部材位置決め用)
3p2 突起(計量部材位置決め用)
3p3 突起(計量部材位置決め用)
3p4 突起(計量部材位置決め用)
3r 弾性変形部
3s ねじ部
4 計量部材
4a 計量部
4b 上流側平坦面
4c 下流側平坦面
4d 上流側仕切壁
4e 下流側仕切壁
4f 側壁
4g1 膨出部
4g2 フランジ部
4p1 突起
4p2 突起
4s1 スリット
4t1 弾性舌片
4t2 弾性舌片
5 ばね部材
A1 ベース部取入口
A2 ベース部取出し口
A3 計量室取入口
A4 計量室取出し口
A5 第1の貫通孔
A6 第2の貫通孔
A7 長孔
A7-1 前方端縁
A7-2 後方端縁
S1 内容物充填空間
S2 凹空間(計量部材収納空間)
S3 棚壁収納空間
S4 計量室
S4-1 下流側の計量室
S4-2 上流側の計量室

Claims (4)

  1. 口筒部を有してその内側に内容物の充填空間に通じる通路が形成された容器本体と、容器本体からの内容物を取り出す取出し装置とを備え、
    当該取出し装置は、口筒部に対して取り外し可能に螺合するとともに、その内側に前方を開放した凹空間が形成されたベース部と、ベース部の凹空間にスライド可能に配置される計量部材と、計量部材を付勢するばね部材とを有し、
    ベース部は、計量部材が配置される凹空間を形作る上流側と下流側とにそれぞれ前後方向にずらして配置された取入口と取出し口を有するとともに、凹空間を形作る後方壁から前方に向かって突出する棚壁を有し、当該棚壁は、取入口と整列する位置に配置された第1の貫通孔と、取出し口と整列する位置に配置された第2の貫通孔とを有し、
    計量部材は、その内側に前後方向に延在して前記棚壁をスライド可能に収納する空間を有するとともに、当該空間を縦断して上流側から下流側に貫かれる計量室を有し、当該計量室の取入口が、ベース部の取入口に整列するようにばね部材を介して付勢されるとともに、当該ばね部材に抗した押し込みで計量室の取出し口が、ベース部の取出し口に整列する部材であって、
    第1の貫通孔及び第2の貫通孔は、計量部材がばね部材によって付勢されるときには、棚壁で仕切られた上流側の計量室と下流側の計量室とを連通させる一方、計量部材をばね部材に抗して押し込むときには、棚壁で仕切られた下流側の計量室に続いて上流側の計量室をベース部の取出し口に通じさせるものであることを特徴とする、取出し容器。
  2. 請求項1において、計量部材の側壁に、突起を有する弾性舌片を設け、この突起をベース部の側壁に形成した長孔に通してスライド可能に係合させたことを特徴とする、取出し容器。
  3. 請求項1又は2において、ベース部の側壁に、長孔と平行にスリットを延在させ、このスリットと長孔との間に、変形及び復元が可能な弾性変形部を構成するとともに、当該弾性変形部に、前記弾性舌片の突起を係止する突起を設けたことを特徴とする、取出し容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、計量部材に、突起を有する弾性舌片を設けるとともに、この突起を取り外し可能に係合させる凹部をベース部に設けたことを特徴とする、取出し容器。
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