JP5881339B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒を循環させる冷媒回路を有する空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機においては、例えば、「冷房運転時おいて、前記室内側熱交換器温度検出器の検知温度が所定温度1以下であり、かつ前記圧縮機タイマーが所定時間を積算していれば、前記圧縮機を停止すると共に、前記圧縮機タイマーが所定時間を積算する以前に、前記室内側熱交換器温度検出器の検出温度が前記所定温度1よりも低い所定温度2以下になれば、前記圧縮機を停止し、かつ前記室内側送風機の回転数を所定周波数に設定する」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−39853号公報(請求項1)
従来の空気調和機では、室内温度を目標温度とする冷房運転または暖房運転を行う場合、室内温度が目標温度に到達するまで圧縮機を運転し続け、室内温度が目標温度に到達すると、圧縮機の運転を停止し、これと同時に絞り装置を閉め、冷媒の流れを止めていた。
しかしながら、このような制御では室内温度が目標温度に到達するまで、圧縮機が継続して運転し続けるため、その間、圧縮機により電力が継続して消費される、という問題点があった。
また、圧縮機停止と同時に絞り装置を閉めるため、冷媒回路の冷媒の流れが止まり、配管内にある高圧の冷媒を空調に利用できない、という問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第一の目的は、圧縮機の運転時間を短くすることができ、消費電力を削減することができる空気調和機を得るものである。
第二の目的は、圧縮機停止時において配管内の冷媒を空調運転に利用することができる空気調和機を得るものである。
本発明に係る空気調和機は、圧縮機と室外熱交換器とを有する室外ユニットと、絞り装置と室内熱交換器とを有する室内ユニットとが、2本の冷媒配管を介して接続されることにより構成され、冷媒を循環させる冷媒回路と、前記室内熱交換器が前記冷媒と熱交換する室内空気の温度を検出する室内温度センサと、前記室内空気の温度が目標温度となるように、前記圧縮機の動作および前記絞り装置の開度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記2本の冷媒配管のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒量と、前記絞り装置に設定する開度とに基づき、高圧側の冷媒配管内の冷媒が前記室内熱交換器に流通する時間である停止可能時間を求め、前記室内空気の温度が目標温度となる前に、前記停止可能時間の間、前記圧縮機の運転を停止し、前記絞り装置の開度を全閉より大きい開度に設定し、前記2本の冷媒配管のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒を前記室内熱交換器に流通させて、該冷媒と室内空気とを熱交換させて空調運転を行うものである。
本発明は、圧縮機の運転時間を短くすることができ、消費電力を削減することができる。また、圧縮機停止時において配管内の冷媒を空調運転に利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る冷房運転時における圧縮機および室内絞り装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る暖房運転時における圧縮機および室内絞り装置の動作を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
(全体構成)
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒回路図である。
図1に示すように、本実施の形態における空気調和機は、室外ユニット10と、室内ユニット20と、この室外ユニット10と室内ユニット20とを接続する液冷媒配管30およびガス冷媒配管40とを備えている。
室外ユニット10は、圧縮機1を備えている。圧縮機1の吐出側には、流路切替手段である四方弁2、室外熱交換器3、過冷却用熱交換器13が順次配管で接続され、冷媒回路の一部を構成している。過冷却用熱交換器13は液冷媒配管30と接続される。圧縮機1吸入側には、アキュムレータ4、および、四方弁2が順次配管で接続されている。四方弁2はガス冷媒配管40と接続されている。室外熱交換器3の近傍には室外送風機5が設けられている。過冷却用熱交換器13は冷媒同士の熱交換を行う。例えば、冷房運転時に、室外熱交換器3から液冷媒配管30へ流れる冷媒を、過冷却バイパス経路16(後述)を通る冷媒と熱交換させ、液冷媒配管30へ流す。
16は過冷却バイパス経路である。過冷却バイパス経路16は、過冷却用熱交換器13と液冷媒配管30との間より分岐し、アキュムレータ4と四方弁2とを繋ぐ配管へ合流する。12は過冷却絞り装置である。過冷却バイパス経路16は、過冷却絞り装置12および過冷却用熱交換器13が順に接続される。
室外ユニット10には、高圧圧力センサ14、低圧圧力センサ19、液配管温度センサ15が設けられている。高圧圧力センサ14は圧縮機1の吐出側に設けられ、冷媒圧力を計測する。低圧圧力センサ19は圧縮機1の吸入側に設けられ、冷媒圧力を計測する。液配管温度センサ15は過冷却用熱交換器13と液冷媒配管30との間に設けられ、液冷媒配管30内の冷媒温度を計測する。なお、液配管温度センサ15の設置位置はこれに限るものではなく、液冷媒配管30内の冷媒温度を計測できる位置であればよい。例えば室内絞り装置6と液冷媒配管30との間に設けても良い。
圧縮機1は、運転容量を可変することが可能な圧縮機であり、例えば、インバータにより制御されるモータによって駆動される容積式圧縮機から構成されている。
室外熱交換器3は、例えば伝熱管と多数のフィンにより構成されたフィン&チューブ型熱交換器により構成され、冷房運転時には凝縮器として作用し、暖房運転時には蒸発器として作用する。
室外送風機5は、ファンモータ等により駆動され、モータ回転数を変化させることにより風量を調整し、送風量を調整することが可能になっている。
室内ユニット20は、室内熱交換器7、室内絞り装置6を備えている。室内ユニット20に接続される液冷媒配管30からガス冷媒配管40へと順に、室内絞り装置6と室内熱交換器7とが直列に接続され、冷媒回路の一部を構成している。室内熱交換器7の近傍には室内送風機8が設けられている。
なお、室内絞り装置6は、本発明における「絞り装置」に相当する。
室内ユニット20には、室内ガス管温度センサ17、室内液管温度センサ18、室内温度センサ11が設けられている。室内ガス管温度センサ17は室内熱交換器7とガス冷媒配管40との間に設けられ、ガス冷媒配管40内の冷媒温度を計測する。室内液管温度センサ18は室内絞り装置6と室内熱交換器7との間に設けられ、冷媒温度を計測する。室内温度センサ11は室内ユニット20内に設けられ、室内熱交換器7が冷媒と熱交換する室内空気の温度(以下、室内温度という)を計測する。なお、室内ガス管温度センサ17の設置位置はこれに限るものではなく、ガス冷媒配管40内の冷媒温度を計測できる位置であればよい。例えば四方弁2とガス冷媒配管40との間に設けても良い。
室内絞り装置6は、例えば電子膨張弁により構成され、開度が設定されることで冷媒流量を調整し、減圧弁や膨張弁として機能して冷媒を減圧して膨張させるものである。
室内熱交換器7は、例えば伝熱管と多数のフィンにより構成されたフィン&チューブ型熱交換器により構成され、冷房運転時には蒸発器として作用し、暖房運転時には凝縮器として作用する。
室内送風機8は、ファンモータ等により駆動され、モータ回転数を変化させることにより風量を調整し、送風量を調整することが可能になっている。
(制御系)
図2は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の制御ブロック図である。
図2において、制御装置100は、室外制御器101と室内制御器102とを備えている。
室外制御器101は室外ユニット10内に配置され、室内制御器102は室内ユニット20内に配置されている。室外制御器101および室内制御器102は、例えばマイクロコンピュータで構成され、相互に通信することで各種データ等を送受信する。
室外制御器101は、高圧圧力センサ14、低圧圧力センサ19、液配管温度センサ15による計測情報が入力される。室外制御器101は、各センサから入力された計測情報や室内制御器102から受信した各種データ、図示しない操作装置から使用者により指示された運転内容(運転モード、設定温度等)などに基づいて、圧縮機1の運転周波数、四方弁2の流路切替、室外送風機5の回転数(室外熱交換器3の熱交換容量)、過冷却絞り装置12の開度、などを制御する。また、室外制御器101には、タイマ101aが設けられ、後述する動作により、圧縮機運転時間、停止時間等を計時する。
室内制御器102は、室内ガス管温度センサ17、室内液管温度センサ18、室内温度センサ11による計測情報が入力される。室内制御器102は、各センサから入力された計測情報や室外制御器101から受信した各種データ、図示しない操作装置から使用者により指示された運転内容(運転モード、設定温度等)などに基づいて、室内絞り装置6の開度、室内送風機8の回転数(室内熱交換器7の熱交換容量)、などを制御する。
また、制御装置100は、室内温度が目標温度となる前に、圧縮機1の運転を停止し、室内絞り装置6の開度を全閉より大きい開度に設定する。そして、液冷媒配管30およびガス冷媒配管40のうち、高圧側の冷媒配管内の冷媒を室内熱交換器7に流通させて、該冷媒と室内空気とを熱交換させて空調運転を行う。詳細は後述する。
なお、本実施の形態では、室外制御器101および室内制御器102を設け、相互に通信する構成について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、1台の制御装置100により構成しても良い。
(運転動作)
次に、空気調和機の運転動作について説明する。
(冷房運転)
まず、冷房運転の動作について説明する。
四方弁2は、図1の実線方向に接続される。この場合、冷媒の流れは以下のようになる。
圧縮機1を駆動すると、高温、高圧のガス冷媒が圧縮機1から吐出され、四方弁2を介し室外熱交換器3へ流入し、室外熱交換器3で周囲室外空気と熱交換し、凝縮・液化し、高圧低温の冷媒となる。
室外熱交換器3を流出した液冷媒は、過冷却用熱交換器13に入る。過冷却用熱交換器13を出て過冷却バイパス経路16に分岐した冷媒は、過冷却絞り装置12で適度に流量調整され低圧の冷媒となり、室外熱交換器3を流出した冷媒と過冷却用熱交換器13内で熱交換する。これにより、室外熱交換器3を流出した冷媒は、過冷却用熱交換器13を出ると高圧で温度がさらに低い冷媒(過冷却冷媒)となる。過冷却用熱交換器13を流出した一方の低圧冷媒は、アキュムレータ4と四方弁2とを結ぶ配管に至る。
過冷却用熱交換器13を流出した高圧低温の液冷媒は、液冷媒配管30に供給される。液冷媒配管30を通った液冷媒は、室内ユニット20内に入り、室内絞り装置6で低圧に絞られ低圧低乾き度の気液二相冷媒となり、室内熱交換器7で周囲室内空気と熱交換し、蒸発・気化して冷房を行う。室内熱交換器7を流出したガス冷媒は、ガス冷媒配管40を導通し、四方弁2、アキュムレータ4を通り圧縮機1に吸入される。
このような冷房運転により、室内温度は徐々に低下して目標温度に近づくこととなる。
ここで、圧縮機1が停止した状態で、高圧側の配管内の冷媒を室内熱交換器7に流通させる冷房運転について説明する。
上記のような冷房運転においては、圧縮機1から液冷媒配管30まで(高圧側)の配管内には高圧の冷媒が存在している。また、室内絞り装置6から圧縮機1まで(低圧側)の配管内は低圧の冷媒が存在している。
この状態で圧縮機1の運転を停止させた場合、室内絞り装置6の開度を開けることで、高圧側から低圧側へ冷媒が流れる。これにより、圧縮機1を停止した後も、高圧低温の冷媒を室内熱交換器7に流通させて室内空気と熱交換することで、冷媒が蒸発し冷房運転を継続することができる。
このような圧縮機1の停止後における冷房運転の動作について、図3を用いて次に説明する。
図3は本発明の実施の形態1に係る冷房運転時における圧縮機および室内絞り装置の動作を示す図である。
図3においては、上段は室内温度と時間との関係を示し、中段は圧縮機1の動作状態と時間との関係を示し、下段は室内絞り装置6の開度と時間との関係を示している。
図3に示すように、本実施の形態における制御装置100は、室内温度が目標温度に近づいて圧縮機1を停止する際、圧縮機1の停止と室内絞り装置6を閉めるタイミングに時間差を設ける。つまり、室内温度が目標温度となる前に圧縮機1の運転を停止し、室内絞り装置6の開度を、所定の開度S2に設定する。そして、高圧側の冷媒配管内の冷媒量と、室内絞り装置6に設定する開度とにより定まる圧縮機停止時間Tの間、高圧側の冷媒配管内の冷媒を室内熱交換器7に流通させて、この冷媒と室内空気とを熱交換させて冷房運転を行う。なお、圧縮機1の停止タイミング、圧縮機停止時間Tと室内絞り装置6の開度との関係等の詳細は後述する。
圧縮機停止時間Tを経過した後、室内絞り装置6の開度を全閉に、空気調和機の冷房運転を停止する。
なお、図3の例では、圧縮機停止時間Tにおいて、室内絞り装置6を開度S2に設定し、この開度S2を圧縮機動作時の開度S1より大きい値としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、圧縮機停止時間Tにおいて室内絞り装置6の開度を変更するようにしても良い。このように、圧縮機停止時間Tにおいて室内絞り装置6の開度を変更することで、室内熱交換器7を流れる冷媒流量が変化するため、圧縮機停止時間Tを変化させることができる。
(暖房運転)
次に、暖房運転の動作について説明する。
四方弁2は、図1の点線方向に接続される。また、過冷却絞り装置12は全閉である。この場合、冷媒の流れは以下のようになる。
圧縮機1を駆動すると、高温、高圧のガス冷媒が圧縮機1から吐出され、四方弁2を介してガス冷媒配管40を導通し、室内熱交換器7へ流入する。室内熱交換器7へ流入した高温の冷媒は、室内熱交換器7で周囲室内温度と熱交換し、凝縮・液化して暖房を行う。室内熱交換器7を流出した冷媒は室内絞り装置6で低圧に絞られ、低圧二相状態または液相状態となり、液冷媒配管30を導通し、過冷却用熱交換器13を通り室外熱交換器3へ流入する。室外熱交換器3に流入した冷媒は、室外熱交換器3で周囲室外空気と熱交換して蒸発・気化する。室外熱交換器3を流出した冷媒は、四方弁2、アキュムレータ4を介し圧縮機1に吸入される。なお、過冷却絞り装置12は全閉であり流れがなく、過冷却用熱交換器13で熱交換はない。
このような暖房運転により、室内温度は徐々に上昇して目標温度に近づくこととなる。
ここで、圧縮機1が停止した状態で、高圧側の配管内の冷媒を室内熱交換器7に流通させる暖房運転について説明する。
上記のような暖房運転においては、圧縮機1から室内絞り装置6まで(高圧側)の配管内は高圧の冷媒が存在している。また、室内絞り装置6から圧縮機1の吸入側まで(低圧側)の配管内には低圧の冷媒が存在している。
この状態で圧縮機1の運転を停止させた場合、室内絞り装置6の開度を開けることで、高圧側から低圧側へ冷媒が流れる。これにより、圧縮機1を停止した後も、高圧高温の冷媒を、室内熱交換器7に流通させて室内空気と熱交換することで、冷媒が凝縮し暖房運転を継続することができる。
このような圧縮機1の停止後における暖房運転の動作について、図4を用いて次に説明する。
図4は本発明の実施の形態1に係る暖房運転時における圧縮機および室内絞り装置の動作を示す図である。
図4においては、上段は室内温度と時間との関係を示し、中段は圧縮機1の動作状態と時間との関係を示し、下段は室内絞り装置6の開度と時間との関係を示している。
図4に示すように、本実施の形態における制御装置100は、室内温度が目標温度に近づいて圧縮機1を停止する際、圧縮機1の停止と室内絞り装置6を閉めるタイミングに時間差を設ける。つまり、室内温度が目標温度となる前に圧縮機1の運転を停止し、室内絞り装置6の開度を、所定の開度S2に設定する。そして、高圧側の冷媒配管内の冷媒量と、室内絞り装置6に設定する開度とにより定まる圧縮機停止時間Tの間、高圧側の冷媒配管内の冷媒を室内熱交換器7に流通させて、この冷媒と室内空気とを熱交換させて暖房運転を行う。なお、圧縮機1の停止タイミング、圧縮機停止時間Tと室内絞り装置6の開度との関係等の詳細は後述する。
圧縮機停止時間Tを経過した後、室内絞り装置6の開度を全閉に、空気調和機の暖房運転を停止する。
なお、図4の例では、圧縮機停止時間Tにおいて、室内絞り装置6を開度S2に設定し、この開度S2を圧縮機動作時の開度S1より大きい値としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、圧縮機停止時間Tにおいて室内絞り装置6の開度を変更するようにしても良い。このように、圧縮機停止時間Tにおいて室内絞り装置6の開度を変更することで、室内熱交換器7を流れる冷媒流量が変化するため、圧縮機停止時間Tを変化させることができる。
(圧縮機1の停止動作)
図5は本発明の実施の形態1に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図5の各ステップに基づき、説明する。
STEP1では、当該空気調和機の運転時間tが、所定の時間tmを経過しているか判断する。
所定時間経過していればSTEP2へ進み、時間tを0に戻す。
STEP3では、冷媒回路の高圧側の冷媒配管内の冷媒量を算出する。この冷媒量M[kg]は、以下により求める。
M=ρ・V
ρ=f(Ph,Th)
ここで、Vは高圧側冷媒配管の容積である。
ρは冷媒密度[kg/m3]であり、高圧側冷媒圧力Ph[Pa]と、高圧側冷媒温度Th[℃]とから、冷媒種類に応じた関数により算出できる。
つまり、冷房運転時においては、高圧側冷媒配管の容積Vは液冷媒配管30の容積となり、高圧側冷媒温度Thは液配管温度センサ15の計測値となる。
また、暖房運転時においては、高圧側冷媒配管の容積Vはガス冷媒配管40の容積となり、高圧側冷媒温度Thは室内ガス管温度センサ17の計測値となる。
また、冷房・暖房運転の何れも、高圧側冷媒圧力Phは高圧圧力センサ14の計測値となる。
なお、各冷媒配管の容積は、配管長と内径とから求めることができる。なお、制御装置100に、当該容積の情報を予め記憶させるようにしても良い。
なお、ここでは、液冷媒配管30またはガス冷媒配管40の容積により冷媒量Mを求めるが、室外ユニット10内および室内ユニット20内の冷媒配管や熱交換器内に溜まる冷媒等を加味して、冷媒量Mを求めても良い。
STEP4では、高圧側の冷媒配管内の冷媒が室内熱交換器7に流通する時間である圧縮機停止時間Tを求める。この圧縮機停止時間T[s]は、以下により求める。
なお、圧縮機停止時間Tは、本発明における「停止可能時間」に相当する。
T=(M/G)・3600
G=f(cv,ρ,ΔP)
ここで、Gは室内熱交換器7を流通する冷媒流量[kg/h]である。
cv値は、室内絞り装置6の開度(パルス数)の関数(cv=f(パルス数))で算出される。
ΔPは、室内絞り装置6の上流側と下流側との圧力差[Pa]であり、高圧圧力センサ14の計測値と低圧圧力センサ19の計測値との差分により求まる。
なお、室内絞り装置6の開度(パルス数)は予め設定した値とする。例えば、圧縮機1の運転状態における開度S1より大きい開度S2に設定する。
なお、室内絞り装置6の開度を変更するようにしても良い。このように、圧縮機停止時間Tにおいて室内絞り装置6の開度を変更することで、室内熱交換器7を流れる冷媒流量Gが変化するため、圧縮機停止時間Tを変化させることができる。
例えば10馬力の室外ユニット10で、液冷媒配管30の配管長が7.5mの場合、冷房運転時には液冷媒配管30内の冷媒量Mは、約2.7kgとなる。
室内絞り装置6の開度S2を1400パルス(固定)にすると、冷媒流量Gは例えば460kg/hとなる。
この冷媒流量G(460kg/h)で、室外熱交換器3から液冷媒配管30までの冷媒量M(約2.7kg)が流れる時間(圧縮機停止時間T)は、上記算出式から約21秒となる。つまり、圧縮機1の運転が停止状態でも約21秒間は空調運転が継続することが可能である。
STEP5では、室内温度センサ11の計測値と目標温度との温度差に基づき、圧縮機1が運転状態において室内温度が目標温度に達するまでの時間である通常運転時間を算出する。
つまり、通常運転時間は、室内温度が目標温度となるまで圧縮機1の運転を継続したと仮定した場合の、現時点からの運転時間である。この通常運転時間は、例えば、現在の運転能力の空調を継続した場合に、室内温度が目標温度に達するまでの時間を推定することで求めることができる。なお、運転能力は圧縮機1の回転数、室内絞り装置6の開度、室内送風機8の送風量などから算出できる。
なお、通常運転時間の算出方法はこれに限るものではない。例えば、室内温度の変化率から温度下降(上昇)の傾斜を求め、目標温度に達するまでの時間を推定しても良い。
STEP6では、STEP5で算出した通常運転時間より、STEP4で算出した圧縮機停止時間Tを差し引いて、圧縮機運転時間を算出する。
STEP7では、STEP6で求めた圧縮機運転時間の経過を判断する。圧縮機運転時間を経過したとき、STEP8へ進み、圧縮機1の運転を停止させる。
STEP9では、室内絞り装置6の開度を設定する。この開度は上記STEP4で圧縮機停止時間Tの算出に用いた開度である。
STEP10では、圧縮機1の停止からの経過時間が、圧縮機停止時間Tを経過していいるか判断する。
圧縮機停止時間Tを経過したとき、STEP11へ進み、室内絞り装置6を全閉に設定し、空調運転を停止する。
なお、上記説明では、STEP6で圧縮機運転時間を求めてこの時間の経過を判断したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、室内温度と目標温度との温度差とに基づき、圧縮機1が運転状態において室内空気が目標温度に達する時刻を求め、この時刻から圧縮機停止時間Tを減算した時刻となったとき、圧縮機1の運転を停止させるようにしても良い。
なお、上記説明では、STEP4において冷媒量M、冷媒流量Gから圧縮機停止時間Tを求めたが、圧縮機停止時間Tをあらかじめ設定した値としておき、設定したTとなるような冷媒流量Gとなる室内絞り装置6の開度を求め、STEP9においてSTEP4にて算出した室内絞り装置開度6の開度を設定しても良い。
以上のように本実施の形態においては、室内温度が目標温度となる前に、圧縮機1の運転を停止し、室内絞り装置6の開度を全閉より大きい開度に設定する。そして、液冷媒配管30およびガス冷媒配管40のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒を室内熱交換器7に流通させて、該冷媒と室内空気とを熱交換させて空調運転を行う。
このため、圧縮機1の運転時間を短くすることができ、消費電力を削減することができる。また、圧縮機1の停止時において高圧側の冷媒配管内の冷媒を空調運転に利用することができる。
また、圧縮機1の停止時に室内絞り装置6を開けることで、液封の恐れがなくなる。
また本実施の形態においては、液冷媒配管30およびガス冷媒配管40のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒量Mと、室内絞り装置6に設定する開度とに基づき、圧縮機停止時間Tを求め、この圧縮機停止時間Tの間、圧縮機1の運転を停止させる。
このため、室内温度が目標温度に到達する前に圧縮機1を停止させても、圧縮機停止時間Tの間、冷房、暖房運転を継続させ、空調運転を行うことができる。よって、圧縮機1の運転時間を短くすることができ、消費電力を削減することができる。
なお、本実施の形態では、室外ユニット10および室内ユニット20がそれぞれ1台の場合を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、室外ユニット10を複数台設けても良いし、室外ユニット10と並列に複数台の室内ユニット20を接続するようにしても良い。このような構成においても、同様の効果を奏することができる。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 アキュムレータ、5 室外送風機、6 室内絞り装置、7 室内熱交換器、8 室内送風機、10 室外ユニット、11 室内温度センサ、12 過冷却絞り装置、13 過冷却用熱交換器、14 高圧圧力センサ、15 液配管温度センサ、16 過冷却バイパス経路、17 室内ガス管温度センサ、18 室内液管温度センサ、19 低圧圧力センサ、20 室内ユニット、30 液冷媒配管、40 ガス冷媒配管、100 制御装置、101 室外制御器、101a タイマ、102 室内制御器。

Claims (5)

  1. 圧縮機と室外熱交換器とを有する室外ユニットと、絞り装置と室内熱交換器とを有する室内ユニットとが、2本の冷媒配管を介して接続されることにより構成され、冷媒を循環させる冷媒回路と、
    前記室内熱交換器が前記冷媒と熱交換する室内空気の温度を検出する室内温度センサと、
    前記室内空気の温度が目標温度となるように、前記圧縮機の動作および前記絞り装置の開度を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記2本の冷媒配管のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒量と、前記絞り装置に設定する開度とに基づき、高圧側の冷媒配管内の冷媒が前記室内熱交換器に流通する時間である停止可能時間を求め、
    前記室内空気の温度が目標温度となる前に、前記停止可能時間の間、前記圧縮機の運転を停止し、前記絞り装置の開度を全閉より大きい開度に設定し、
    前記2本の冷媒配管のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒を前記室内熱交換器に流通させて、該冷媒と室内空気とを熱交換させて空調運転を行う
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御装置は、
    前記室内空気の温度と前記目標温度との温度差とに基づき、前記圧縮機が運転状態において前記室内空気の温度が前記目標温度に達するまでの時間である通常運転時間を求め、
    前記圧縮機の運転時間が、前記通常運転時間から前記停止可能時間を減算した時間を経過したとき、前記圧縮機の運転を停止させる
    ことを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  3. 前記制御装置は、
    前記室内空気の温度と前記目標温度との温度差とに基づき、前記圧縮機が運転状態において前記室内空気の温度が前記目標温度に達する時刻を求め、
    前記時刻から前記停止可能時間を減算した時刻となったとき、前記圧縮機の運転を停止させる
    ことを特徴とする請求項記載の空気調和機。
  4. 前記制御装置は、
    前記圧縮機の運転時における高圧側の冷媒圧力および冷媒温度と、前記冷媒配管の容積とに基づき、前記2本の冷媒配管のうち高圧側の冷媒配管内の冷媒量を求め、
    前記絞り装置に設定する開度に基づき、該絞り装置を流通する冷媒流量を求め、
    前記冷媒量と前記冷媒流量とに基づき、前記停止可能時間を求める
    ことを特徴とする請求項の何れか一項に記載の空気調和機。
  5. 前記制御装置は、
    前記室内空気の温度が目標温度となる前に前記圧縮機の運転を停止したとき、
    前記絞り装置の開度を、前記圧縮機の運転状態における開度より大きい開度に設定する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の空気調和機。
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