JP5880672B2 - 移動体の発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種装置、車両等に設けられる回転軸に歯車機構を介して接続された発電機により発電を行う発電装置に関する。
従来、回転軸としての車両の被駆動輪の車軸に、車軸用プーリが設けられ、車両に備える発電機の回転軸に発電機用プーリが設けられ、車軸用プーリと発電機用プーリとにベルトが掛けられ、被駆動輪の回転に伴って発電機の回転軸を回転させて発電するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3170663号公報
特許文献1において、発電機の発電能力を増すために車軸用プーリと発電機用プーリとの外径比を大きくする場合、車軸用プーリの外径を発電機用プーリより大きくすることになるが、車軸と車体の床パネルとの間のスペースが限られているため、車軸用プーリの外径を大きくするのに制約を受ける。また、車軸用プーリ、発電機用プーリ間の大きなスペースがベルトで占有される。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、小型・コンパクト化が図れ、変速比を大きくすることが可能な発電装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、駆動輪、左右一対の被駆動輪、前記駆動輪を駆動するパワーユニット、前記パワーユニットを駆動する駆動用バッテリを備えた移動体の発電装置において、前記左右それぞれの被駆動輪の近傍にそれぞれ中空の支持軸が配置され、各支持軸の一端部に左右一対の入力側歯車機構のそれぞれが支持され、前記入力側歯車機構が、平板に形成され前記支持軸の一端部に固定された一方の側板と、平板に形成され外面に軸受を支持するように形成された他方の側板とを有し、前記一対の側板の間に、太陽歯車と同心に環状の内歯車を配置し、前記内歯車と前記太陽歯車との間の環状空間に複数の中間歯車を介装して構成され、前記左右の入力側歯車機構のそれぞれの内歯車が前記左右一対の被駆動輪それぞれ固定され、前記左右の入力側歯車機構のそれぞれの太陽歯車にそれぞれ出力軸が固定され、前記各支持軸の他端部が、前記移動体の車体に設けられた固定部材のそれぞれに支持され、前記固定部材は、平板に形成され貫通する前記支持軸の中間部に固定された一方の縦板と、平板に形成され前記支持軸における軸受が設けられた他端部に固定された他方の縦板とを有し、前記出力軸は、前記支持軸の中空内に挿入され、前記一対の側板を貫通し、前記他方の側板側の前記軸受と前記支持軸の他端部側の前記軸受とで回転自在に支持され、前記各出力軸にそれぞれ発電機が連結されている、ことを特徴とする。
また、本発明は、駆動輪、左右一対の被駆動輪、前記駆動輪を駆動するパワーユニット、前記パワーユニットを駆動する駆動用バッテリを備えた移動体の発電装置において、前記左右それぞれの被駆動輪の近傍にそれぞれ中空の支持軸が配置され、各支持軸の一端部に左右一対の入力側歯車機構のそれぞれが支持され、前記各支持軸の他端部にそれぞれ出力側歯車機構が支持され、各歯車機構が、平板に形成され前記支持軸の端部に固定された一方の側板と、平板に形成され外面に軸受を支持するように形成された他方の側板とを有し、前記一対の側板の間に、太陽歯車と同心に環状の内歯車を配置し、前記内歯車と前記太陽歯車との間の環状空間に複数の中間歯車を介装して構成され、前記入力側歯車機構の内歯車が前記被駆動輪で駆動され、前記支持軸の中空内を各歯車機構の太陽歯車を連結して延び、一対の側板を貫通し、各他方の側板の外面に設けた前記軸受で回転自在に支持された出力軸を備え、前記出力側歯車機構から延びる前記出力軸に発電機が連結されている、ことを特徴とする。
上記構成において、前記移動体の走行中に前記発電機で発電された電力を前記駆動用バッテリに蓄電可能に構成されていても良い。
また、上記構成において、前記発電機が前記出力軸に固定されたインナロータと、前記インナロータを囲むアウタロータ又はステータとを備えても良い。
また、上記構成において、前記一対の側板は、歯車箱を構成し、前記一対の側板と前記内歯車との間にOリングが設けられ、前記歯車箱内がシールされていても良い。
本発明は、左右一対の被駆動輪の近傍に左右一対の入力側歯車機構が支持され、各入力側歯車機構が太陽歯車と同心に環状の内歯車を配置し、内歯車と太陽歯車との間の環状空間に複数の中間歯車を介装して構成され、各入力側歯車機構の内歯車が左右一対の被駆動輪にそれぞれ固定され、各入力側歯車機構の太陽歯車にそれぞれ出力軸が固定され、各出力軸にそれぞれ発電機が連結されているので、被駆動輪の回転を利用し、被駆動輪の回転を増速させて出力軸から出力することができ、発電機による発電量を増すことができる。また、複数の中間歯車を介して内歯車から太陽歯車、又は太陽歯車から内歯車に伝えられる動力を複数の中間歯車で分担することができ、中間歯車を小型にできるため、伝達されるトルクを確保しながら歯車機構の小型・コンパクト化を図ることができる。
本発明に係る第1実施形態の発電装置が搭載された車両を示す模式図である。 後輪に接続された発電装置を示す断面図である。 図2に示した発電装置の要部拡大図である。 図2のIV−IV線断面図である。 発電装置を車両以外に適用した参考例を示す断面図である。 第2実施形態の発電装置を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の発電装置20が搭載された車両10を示す模式図である。
車両10は、車体11と、車体11に回転自在に支持された左右一対の駆動輪としての前輪12,12及び被駆動輪としての左右一対の後輪13,13と、前輪12,12を駆動するパワーユニット14と、後輪13,13にそれぞれ接続された左右一対の発電装置20,20とを備える。このように、左右の後輪13,13にそれぞれ発電装置20を接続することで、車両10の左右の重量バランスや、後輪13が回転するときの抵抗を左右均等にすることが可能になる。
前輪12,12は、車体11に支持された操舵装置(不図示)に接続され、乗車した運転者のハンドル操作によって左右に操舵される。パワーユニット14は、エンジン又は電動モータ、あるいはエンジン及び電動モータからなる。エンジンの場合は、エンジンの燃料を貯める燃料タンクを備え、電動モータの場合は、電動モータを駆動する駆動用バッテリと、駆動用バッテリを充電する充電器とを備える。エンジン及び電動モータのいずれの場合も、車両に備える補機部品に電力を供給する補機用バッテリを搭載していても良い。駆動用バッテリ及び補機用バッテリには、発電装置20,20で発電された電力が蓄えられる。
パワーユニット14は、直接に、又はクラッチ、変速機を介して前輪12,12に接続される。後輪13,13は、後で詳述する発電装置20,20の一部を介して車体11に回転自在に支持されている。
図2は、後輪13に接続された発電装置20を示す断面図である。
発電装置20は、車体11(図1参照)に固定される、あるいは車体11の一部を構成する固定部材21と、固定部材21に取付けられた筒部材22と、筒部材22の両端部にそれぞれ取付けられた歯車機構30A,30Bと、一方の歯車機構30A及び後輪13のそれぞれを接続するカップ状継手51と、2つの歯車機構30A,30Bに渡された出力軸52と、出力軸52を回転軸にするとともに他方の歯車機構30Bに設けられた発電機53とを備える。
固定部材21は、筒部材22の軸方向に隔てて配置された一対の縦板24,24と、縦板24,24の端部に取付けられた一対の横板25,25とからなる。
筒部材22は、固定部材21の縦板24,24を貫通し、溶接にて縦板24,24に取付けられている。
歯車機構30A,30Bは、複数の歯車を備え、入力に対して出力を増速又は減速する変速機構であり、その歯車の構成により、小型化・軽量化及びコンパクト化が図られている。
カップ状継手51は、後輪13の車軸に相当する部材であり、中央が凹んだカップ状に形成され、カップの外周部が歯車機構30Aの外周部に取付けられ、カップの底部が複数のボルト55及びナット56で後輪13を構成するホイール13Aに取付けられている。なお、符号57はカップ状継手51の外周部に複数のボルト58で取付けられたブレーキディスクであり、図示せぬディスクブレーキを構成するブレーキキャリパで制動される部品である。カップ状継手51の材質としては、車両重量及び慣性モーメントをより小さくするために、アルミニウム、マグネシウム、チタン又はこれら金属の合金など軽量金属が好適である。
図示したように、歯車機構30A及びカップ状継手51は、後輪13のホイール13Aの内側で且つ後輪13の幅内に収まるように小型に形成されている。
出力軸52は、筒部材22内を貫通し、歯車機構30A,30Bに回転可能に支持されている。発電機53は、歯車機構30Bの外周部に取付けられた筒状のアウタロータ61と、出力軸52に取付具62を介して取付けられたインナロータ63とを備え、アウタロータ61とインナロータ63との相対回転により発電する。
取付具62は、インナロータ63の一側面に複数のボルト65で取付けられた継手部材66と、継手部材66及び出力軸52のそれぞれを貫通する連結ピン67と、連結ピン67の抜け止めとして連結ピン67の先端部を貫通する割ピン68とを備える。
歯車機構30B及び発電機53は、筒部材22に片持ちで支持されるため、両持ちで支持する場合に比較して支持部材を減らすことができ、重量、コスト、占有スペースを減らすことができる。
図中の符号27は歯車機構30B及び発電機53の周囲を覆うカバー部材であり、路面から車体に跳ね上げられた雨水、泥水や、土埃等から発電機53を保護する。カバー部材27は、固定部材21の縦板24の側面に取付けられたカバー支持部材28,28にボルト23及びナット26で取付けられている。カバー部材27は、カバー支持部材28,28に取付けられた筒状のカバー本体45と、カバー本体45にボルト46及びナット47で着脱自在に取付けられた蓋部材48とからなる。カバー部材27には、発電機53から発電電力を外部に取り出す導線(不図示)を通すための導線挿通穴(不図示)が開けられている。
図3は、図2に示した発電装置20の要部拡大図、図4は、図2のIV−IV線断面図である。
図3及び図4に示すように、歯車機構30Aは、筒部材22の端部に溶接にて取付けられた側板31と、側板31に対向するように隔てて配置された側板32と、側板31,32に複数のボルト33でそれぞれ取付けられた複数のカラー34と、カラー34のそれぞれに回転自在に支持された中間歯車36と、中間歯車36に噛み合うように複数の中間歯車36の外側に配置された環状の内歯車37と、複数の中間歯車36に噛み合うとともに出力軸52にスプライン結合された太陽歯車38とを備える。
側板31,32は円板であり、一方の側板31は、出力軸52が貫通し、他方の側板32は、ボールベアリング35を介して出力軸52の先端部を回転自在に支持している。
側板32は、詳しくは、出力軸52の軸方向に沿って突出する筒部32aを一体に備える。筒部32aは、その内側に、ボールベアリング35と、ボールベアリング35の抜け止めをする止め輪44と、筒部32aの開口部側に設けられたオイルシール54とが配置されている。
カラー34は筒状であり、カラー34が側板31,32間に挟まれた状態で、側板31,32及びカラー34にボルト33が貫通し、ボルト33の先端部にナット41がねじ結合されている。
中間歯車36は、複数設けられるため、内歯車から37から太陽歯車38にトルクを複数の中間歯車36で分担して伝えることが可能になる。
内歯車37は、その外周部にカップ状継手51の外周部が嵌合し、溶接により取付けられている。内歯車37の外周部は、側板31,32の外周縁よりも半径方向外側に位置し、内歯車37の外径は、側板31,32の外径よりも大きい。これにより、内歯車37の外周部にカップ状継手51を取付けやすくすることができる。
内歯車37と太陽歯車38とは、歯数の比が例えば2:1であり、内歯車37が回動すれば、内歯車37の回転は複数の中間歯車36を介して太陽歯車38に伝わり、内歯車37の回動角度に対して太陽歯車38の回動角度は2倍になる。
歯車機構30Aにおいて、一対の側板31,32間に複数のカラー34が配置された状態で、側板31,32及び複数のカラー34を貫通するボルト33と、ボルト33にねじ結合されたナット41とにより、側板31,32が締結される。この結果、側板31,32間の距離が一定に保たれ、中間歯車36と側板31,32とのクリアランスが一定になり、中間歯車36の回転を安定させることができる。カラー34は、上記した側板31,32の距離を一定に保つ機能と、中間歯車36を回転可能に支持する機能とを有するため、部品数を削減することができ、コストを抑えることができる。
一対の側板31,32は、複数の中間歯車36、内歯車37及び太陽歯車38を収納する歯車箱42を構成している。
内歯車37は、その側面37a,37aが一対の側板31,32に摺動可能に支持されている。側板31,32の内側面31b,32bの外周側には環状のOリング溝31c,32cが形成され、Oリング溝31c,32cにそれぞれOリング43が配置されて、側板31,32と内歯車37との間がシールされている。このように、Oリング43を設けることで、歯車箱42内に、土埃、泥、雨水等が入り込まないようにすることができ、歯車箱42内における歯車回動支持部分及び歯車噛み合い部分の摩耗等の影響を抑制することができる。
出力軸52は、端部に雄スプライン52aが形成されている。雄スプライン52aは、太陽歯車38に形成された雌スプライン38aとスプライン結合され、太陽歯車38から出力軸52へ動力が伝達される。
図2に示した歯車機構30Bは、歯車機構30Aと同一構造であり、単に取付けの向きが異なる。このように、同一構造の歯車機構30A,30Bを用いることで、歯車箱42のコストを抑えることができる。
図2において、歯車機構30A,30Bのそれぞれの側板32にボールベアリング35を設けたが、これに限らず、ボールベアリング35を、歯車機構30A,30Bのそれぞれの側板31に設けて出力軸52を支持しても良い。
以上に述べた歯車機構30Aの作用を次に説明する。
図4において、矢印Aで示すように内歯車37が回動すると、各中間歯車36が矢印Bで示すように回転し、太陽歯車38及び出力軸52が、矢印Cで示すように一体的に回転する。このとき、内歯車37に対して太陽歯車38が反対方向に回転し、且つ内歯車37の回動角度に対して太陽歯車38の回動角度は2倍になる。例えば、内歯車37が360°(1回転)回動すれば、太陽歯車38は、720°(2回転)回動する。相対回転としては、内歯車37の360°の回動角度に対して太陽歯車38は、360+720=1080°回動する。換言すれば、内歯車37が一回転する間に、太陽歯車38が内歯車37に対して3回転する。
また、図2に示した歯車機構30Bでは、出力軸52と共に太陽歯車38が回転することで、太陽歯車38の回転が、複数の中間歯車36を介して内歯車37に伝わるので、トルクの伝達方向は、歯車機構30Aとは逆になる。しかし、歯車機構30Bの内歯車37と太陽歯車38との歯数の比は、歯車機構30Aと同一なので、相対回転数は同一となる。
このように、歯車機構30A,30Bにおいて、内歯車37と太陽歯車38との歯数の比を2:1にした例を示したが、これに限らず、発電機53(図2参照)の仕様、駆動用バッテリの使用状況、車両10(図1参照)の使用環境等に応じて適宜変更しても良い。
内歯車37から太陽歯車38へ伝達されるトルクは、複数(4個)の中間歯車36で分散されるため、1個の中間歯車36で伝えるトルクをより小さくすることができ、中間歯車36を、外径、幅を小さくして小型にすることができる。中間歯車36が小型になれば、内歯車37、太陽歯車38間の距離を縮めることができ、内歯車37を小径にすることができる。この結果、歯車機構30A,30B(歯車機構30Bについては図2参照)の小型・コンパクト化及び軽量化を図ることができる。なお、中間歯車36の個数は、上記の個数に限らず、複数であれば良い。
以上の図1〜図4に示したように、駆動輪としての前輪12,12および被駆動輪としての後輪13,13を備える移動体としての車両10の発電装置20において、太陽歯車38と同心に環状の内歯車37を配置するとともに内歯車37と太陽歯車38との間の環状空間に複数の中間歯車36を介装した入力側歯車機構としての歯車機構30Aが、後輪13の回転軸としてのカップ状継手51と軸心を一致させた支持軸としての筒部材22を介して車両10の車体11に固定され、歯車機構30Aの内歯車37が、後輪13と一体回転自在に形成され、太陽歯車38に、筒部材22を貫通する出力軸52が固定され、出力軸52に発電機53が設けられる。
この構成によれば、複数の中間歯車36を介して内歯車37から太陽歯車38、又は(歯車機構30Bの場合は)太陽歯車38から内歯車37に伝えられる動力を複数の中間歯車36で分担することができ、中間歯車36を小型にできるため、伝達されるトルクを確保しながら歯車機構30A,30Bの小型・コンパクト化、ひいては、車両10の小型・コンパクト化を図ることができる。
また、内歯車37よりも太陽歯車38の歯数が少なくなるために、内歯車37よりも太陽歯車38の回動角度を大きくすることができ、後輪13の回転を増速して出力軸52から出力することができ、発電機53による発電量を増すことができる。
また、図2及び図3に示したように、太陽歯車38と同心に環状の内歯車37を配置するとともに内歯車37と太陽歯車38との間の環状空間に複数の中間歯車36を介装した出力側歯車機構としての歯車機構30Bが、筒部材22に固定され、歯車機構30Bの太陽歯車38に出力軸52が固定され、出力軸52上に発電機53のインナロータ63が固定され、歯車機構30Bの内歯車37に、インナロータ63を囲むように配置された発電機53のアウタロータ61が固定されるので、インナロータ63とアウタロータ61とを逆方向に回転させて相対回転数を増やすことができ、発電機53による発電量をより一層増やすことができる。
また、図3に示したように、歯車機構30A及び歯車機構30Bは、それぞれ歯車箱42に収納され、歯車箱42を構成する一対の側板31,32と内歯車37との間にOリング43が設けられ、歯車箱42内がシールされるので、歯車箱42内に土埃、泥水、異物等が入り込むのを防止することができる。
<参考例>
図5は、発電装置20Aを車両10(図1参照)以外に適用した参考例を示す断面図である。図2に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、説明は省略する。
発電装置20Aは、発電装置20(図2参照)のカップ状継手51に対してカップ状継手51Aのみ異なる。即ち、カップ状継手51Aには、カップ状継手51に取付けられていたブレーキディスク57、ブレーキディスク57を取付けるための複数のボルト58、ブレーキディスク57が配置される環状の凹部、ボルト58がねじ込まれるめねじが設けられていない。
発電装置20Aは、例えば、工場等に設置された各種機械、装置等の回転軸16に継手17を介して接続される。継手17は、回転軸16及びカップ状継手51Aとそれぞれボルト18及びナット19で締結される。
このように、各種装置の回転軸16に発電装置20Aを接続することにより、大きなスペースを占有することなしに発電装置20Aを設置することができ、且つ大きな変速比にも対応できて、発電機53の発電量を増やすことができる。
なお、回転軸16と発電装置20Aとの接続は、上記した継手17に限らず、別の形態の継手手段を用いても良い。
カバー部材27には、内部にこもった熱を外部に逃がすために開閉可能な開口を設けても良い。また、工場等の屋内で発電装置20Aを使用する場合には、カバー部材27で発電機53を埃等から保護するが、埃等が少ない環境では、カバー部材27を設けなくても良い。
以上の図3、図4及び図5に示したように、外部動力で回転する回転軸16を備え、太陽歯車38と同心に環状の内歯車37を配置するとともに内歯車37と太陽歯車38との間の環状空間に複数の中間歯車36を介装した歯車機構30Aが、回転軸16と軸心を一致させた筒部材22を介して回転軸16近傍の固定部としての固定部材21に固定され、歯車機構30Aの内歯車37が、回転軸16と一体回転自在に形成され、太陽歯車38に、筒部材22を貫通する出力軸52が固定され、出力軸52に発電機53が設けられる。
この構成によれば、回転軸16の回転を利用し、回転軸16の回転を増速させて出力軸52から出力することができ、発電機53による発電量を増すことができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態の発電装置70を示す断面図である。
図2に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、説明は省略する。
発電装置70は、第1実施形態の発電装置20(図2参照)に対して、歯車機構30Bを省いたものである。即ち、発電装置70は、車体11(図1参照)に固定される、あるいは車体11の一部を構成する固定部材71と、固定部材71に取付けられた筒部材72と、筒部材72の一端部に取付けられた歯車機構30Aと、歯車機構30Aに取付けられた出力軸73と、出力軸73を回転軸にするとともに固定部材71に取付けられた発電機74とを備える。
固定部材71は、筒部材72に軸方向に隔てて取付けられた一対の縦板24,76と、縦板24,76の端部に取付けられた横板25,25とからなる。縦板76は、発電機74を取付けるボルト77が通される複数のボルト挿通穴76aが開けられている。
筒部材72は、固定部材71の縦板24,76に貫通するとともに縦板24に溶接にて取付けられた小径部72aと、小径部72aの一端部に一体に設けられた大径部72bとから構成される。
小径部72aは、その他端部が歯車機構30Aの側板31に溶接にて取付けられている。
大径部72bは、その内側に、出力軸73を回転自在に支持するボールベアリング35と、止め輪44と、大径部72bの開口部側に設けられたオイルシール54とが配置されている。
発電機74は、固定部材71の縦板76にボルト77及びナット78で取付けられた筒状のステータ81と、出力軸73に取付具62を介して取付けられたロータ63(即ち、インナロータ63)とを備え、ステータ81に対してロータ63が回転することにより発電する。
発電機74の端部は、カバー部材83で覆われ、発電機74が、雨水、泥水や、土埃等から保護される。カバー部材83は、ステータ81の外周面に取付けられた筒部材84と、筒部材84に複数のボルト85及びナット86で取付けられた蓋部材87とからなる。
以上に述べた発電装置70の作用を次に説明する。
図4及び図6において、後輪13と共に内歯車37が回動すると、各中間歯車36を介して太陽歯車38及び出力軸73が回転する。内歯車37と太陽歯車38との歯数の比が2:1の場合、後輪13及び内歯車37が1回転すると、出力軸73は2回転する。発電機74のステータ81は固定部材71に固定されているから、出力軸73に一体的に設けられた発電機74のロータ63とステータ81との相対回転は2回転となる。
発電機74で発電された電力は、車両10(図1参照)に搭載された補機用バッテリ及び駆動用バッテリに蓄えられる。
本実施形態の発電装置70を、カップ状継手51に代えてカップ状継手51A(図5参照)を用いることにより、図5に示したように、継手17を介して回転軸16に接続するようにしても良い。
図6において、歯車機構30Aの側板32にボールベアリング35を設けたが、これに限らず、ボールベアリング35を、歯車機構30Aの側板31に設けて出力軸73を支持しても良い。
以上の図3及び図6に示したように、発電装置70の出力軸73上に発電機74のロータ63が固定され、固定部としての固定部材71に、ロータ63を囲むように配置された発電機74のステータ81が固定されるので、ステータ81に対してロータ63を回転させて発電機74により発電することができる。また、固定部材71に直接にステータ81を取付けるため、発電装置70をより一層小型・コンパクトにすることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図1に示したように、車両10として、前輪2輪及び後輪2輪の四輪車に本発明の発電装置を適用したが、これに限らず、車両として三輪車あるいは二輪車に本発明の発電装置を適用しても良い。
また、図2に示したように、後輪13のホイール13Aにカップ状継手51を介して歯車機構30Aの内歯車37を取付けたが、これに限らず、内歯車37を直接にホイール13Aにボルト・ナットで取付けても良い。これにより、発電装置の軸方向長さを短縮することができる。
10 車両(移動体)
12 前輪(駆動輪)
13 後輪(被駆動輪)
14 パワーユニット
16 回転軸
20,20A,70 発電装置
30A 歯車機構(入力側歯車機構)
31,32 側板
36 中間歯車
37 内歯車
38 太陽歯車
42 歯車箱
43 Oリング
52,73 出力軸
53,74 発電機
61 アウタロータ
63 インナロータ

Claims (5)

  1. 駆動輪、左右一対の被駆動輪、前記駆動輪を駆動するパワーユニット、前記パワーユニットを駆動する駆動用バッテリを備えた移動体の発電装置において、
    前記左右それぞれの被駆動輪の近傍にそれぞれ中空の支持軸が配置され、各支持軸の一端部に左右一対の入力側歯車機構のそれぞれが支持され、
    記入力側歯車機構が、平板に形成され前記支持軸の一端部に固定された一方の側板と、平板に形成され外面に軸受を支持するように形成された他方の側板とを有し、前記一対の側板の間に、太陽歯車と同心に環状の内歯車を配置し、前記内歯車と前記太陽歯車との間の環状空間に複数の中間歯車を介装して構成され、
    前記左右の入力側歯車機構のそれぞれの内歯車が前記左右一対の被駆動輪それぞれ固定され、
    前記左右の入力側歯車機構のそれぞれの太陽歯車にそれぞれ出力軸が固定され、
    前記各支持軸の他端部が、前記移動体の車体に設けられた左右一対の固定部材のそれぞれに支持され、
    前記固定部材は、平板に形成され前記支持軸の長手方向中間部に固定された一方の縦板と、平板に形成され前記支持軸における軸受が設けられた他端部に固定された他方の縦板とを有し、
    前記出力軸は、前記支持軸の中空内に挿入され、前記一対の側板を貫通し、前記他方の側板側の前記軸受と前記支持軸の他端部側の前記軸受とで回転自在に支持され、
    前記各出力軸にそれぞれ発電機が連結されている、
    ことを特徴とする移動体の発電装置。
  2. 駆動輪、左右一対の被駆動輪、前記駆動輪を駆動するパワーユニット、前記パワーユニットを駆動する駆動用バッテリを備えた移動体の発電装置において、
    前記左右それぞれの被駆動輪の近傍にそれぞれ中空の支持軸が配置され、各支持軸の一端部に左右一対の入力側歯車機構のそれぞれが支持され、
    前記各支持軸の他端部にそれぞれ出力側歯車機構が支持され、
    各歯車機構が、平板に形成され前記支持軸の端部に固定された一方の側板と、平板に形成され外面に軸受を支持するように形成された他方の側板とを有し、前記一対の側板の間に、太陽歯車と同心に環状の内歯車を配置し、前記内歯車と前記太陽歯車との間の環状空間に複数の中間歯車を介装して構成され、
    前記入力側歯車機構の内歯車が前記被駆動輪で駆動され、
    前記支持軸の中空内を各歯車機構の太陽歯車を連結して延び、一対の側板を貫通し、各他方の側板の外面に設けた前記軸受で回転自在に支持された出力軸を備え、
    前記出力側歯車機構から延びる前記出力軸に発電機が連結されている、ことを特徴とする移動体の発電装置。
  3. 前記移動体の走行中に前記発電機で発電された電力を前記駆動用バッテリに蓄電可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体の発電装置。
  4. 前記発電機が前記出力軸に固定されたインナロータと、前記インナロータを囲むアウタロータ又はステータとを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の移動体の発電装置。
  5. 前記一対の側板は、歯車箱を構成し、前記一対の側板と前記内歯車との間にOリングが設けられ、前記歯車箱内がシールされていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の移動体の発電装置。
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