JP5880505B2 - 音響調節器の筐体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオ用のミキサ装置やレコーダ装置等に使用される音響調節器の筐体構造に関する。
一般に、オーディオ用のミキサ装置やレコーダ装置等に使用される音響調節器においては、外部からの電界や磁界のシールドのために、筐体を構成するハウジングが金属板によって構成される。また、この金属製ハウジングからなる筐体の意匠性、取扱い性を向上させるなどの目的で、筐体の一部に樹脂製のカバーが用いられる。
例えば、特許文献1に記載の電気機器は、機器本体のシャーシが、金属板を折り曲げて構成され、その側板部の表面に、弾性プラスチックまたは合成ゴムにより形成された側板ユニット板がねじ止めされている。
また、特許文献2に記載のオーディオ機器では、筐体(金属製ハウジング)の両側面に、樹脂製のサイドパネルが取り付けられている。この場合、サイドパネルの内面に設けたL字状リブと凸状リブを、筐体の側面に設けた長穴と凹状絞り部に嵌合させ、側面に沿ってスライドさせることで、サイドパネルを筐体にワンタッチで取り付けることができると記載されている。
特許文献3には、樹脂により箱型に形成されたシャーシの上方がキャビネットで覆われ、そのキャビネットの両側板に、サイドパネルを固定した金属製の板状部材が取り付けられた構成のものが示されている。この特許文献3においても、板状部材にはL字形状の折曲片が設けられ、キャビネットの側板の長孔に係合している。そして、その係合状態で、板状部材、キャビネットの側板、シャーシがねじにより固定されている。
一方、特許文献4記載の音響調節器の筐体構造は、金属製の上部ユニットと合成樹脂で成形された下側ケースとにより構成されている。上部ユニットは、その上面に操作面が形成され、下側ケースは、前板部、背板部、左側板部、右側板部及び底板部を有し、この下側ケースの上方を上部ユニットで覆うように装着される。
実公平1‐43893号公報 実開平5‐23572号公報 実公平7‐13260号公報 特開2008‐205582号公報
金属製ハウジングの一部に樹脂製のカバーを取り付ける場合、特許文献1記載のようにねじ止めするのでは、ねじが外観の意匠性を損なうため好ましくない。また、特許文献2や特許文献3記載のように、リブ等を突設しておき、ハウジングに嵌合等によって固定する構造の場合、着脱操作は容易になるが、上面の操作パネル面での操作の際などに外力が作用すると外れてしまうおそれがある。
また、特許文献4記載の音響調節器は、合成樹脂により下側ケースが一体に形成されているので、意匠性に優れるが、別途シールド板を設ける必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、カバーを樹脂製として意匠性を向上させるとともに、カバーのハウジングへの取り付けが容易であり、かつ上面の操作パネル面での操作等の際にもカバーが簡単には外れることがない音響調節器の筐体構造を提供することを目的とする。
本発明の音響調節器の筐体構造は、操作パネル面を有する金属製のハウジングが、第1の端板(実施形態では側板)と、該第1の端板に着脱可能に取り付けられ、前記第1の端板に交差する方向に沿う第2の端板(実施形態では底板)とを備えるとともに、前記第1の端板に、該第1の端板の外表面の少なくとも一部を覆う樹脂製のカバー(実施形態ではサイドカバー)が取り付けられ、該カバーにおける前記第1の端板と対向する内面に突起部(実施形態では第1突起部)が形成され、前記第1の端板に、前記突起部を該第1の端板の表面に沿ってスライド可能に挿入する長穴(実施形態では第1長穴)が形成され、前記突起部の先端部には、該突起部が前記長穴の一端部に配置されたときに該長穴の周縁部における前記第1の端板の内面に当接するフック部が、前記突起部の挿入方向と直交する方向に突出形成され、前記第2の端板には、前記突起部が前記長穴の前記一端部に配置された状態で前記カバーに当接して前記長穴の他端部方向に向かう前記カバーのスライドを拘束する押さえ部が設けられていることを特徴とする。
この筐体構造にあっては、金属製のハウジングの第1の端板に樹脂製のカバーが取り付けられることにより、意匠性を向上させることができる。
そして、そのハウジングにカバーを取り付ける際には、カバーの突起部を第1の端板の長穴に挿入して、その長穴に沿ってカバーをスライドさせ、長穴の一端部に突起部を配置させると、突起部先端のフック部が第1の端板の内面に当接する。この状態では、突起部は、長穴の一端部に当接しているので、それ以上の一端部方向へのスライドが拘束されるとともに、フック部が第1の端板の内面に当接しているので、突起部を長穴から引き抜くことはできず、抜け止めされた状態となる。ただし、長穴の他端部方向に突起部をスライドさせることは可能であり、スライドさせることにより、フック部が第1の端板内面への当接状態から外れて長穴から引き抜くことができる。そこで、突起部が長穴の一端部に配置されて抜け止めされた状態で、第2の端板を取り付けることにより、第2の端板の押さえ部がカバーに当接して、長穴の他端部方向へのスライドを拘束することができる。
つまり、この筐体構造においては、カバーの突起部を第1の端板の長穴に挿入してスライドさせ、長穴の一端部に突起部を配置させた状態で第2の端板を取り付けることにより、ねじ止め等の締結具を用いた手段によらずに、樹脂製のカバーを金属製のハウジングに固定することができ、この組立状態では、カバーはフック部により長穴から引き抜けることが防止され、第2の端板の押さえ部によりスライドが拘束された状態となるので、不用意に外れるようなことはない。
この場合、第1の端板は、ハウジングの上面、底面、側面、前面、後面のいずれの表面を構成するものであってもよく、第2の端板は、第1の端板に対して交差する方向に配置されるものであればよい。例えば、ハウジングの上面を第1の端板で構成する場合は、第2の端板は、上面と交差する側面、前面、後面のいずれかの表面を構成するものであればよく、第1の端板が側面を構成する場合には、第2の端板は、上面、底面、前面、後面のいずれかの表面を構成するものとすることができる。
本発明の音響調節器の筐体構造において、前記カバーの端部に、前記スライド方向に突出する爪部が設けられるとともに、前記第2の端板に、前記押さえ部が前記カバーに当接した状態で前記爪部を係止する孔部が形成されているとよい。
第2の端板は、その押さえ部がカバーに当接して、カバーのスライドを拘束するとともに、爪部を孔部に係止させることにより、第1の端板の表面から離れる方向へのカバーの移動をも拘束することができる。
本発明の音響調節器の筐体構造において、前記第1の端板は前記ハウジングの側板を構成するとともに、前記第2の端板は前記ハウジングの底板を構成しており、前記長穴は前記第1の端板の上下方向に沿って形成され、前記一端部は上端部であり、前記第2の端板の前記押さえ部は前記カバーの下端に当接するとよい。
カバーの突起部を第1の端板の長穴に挿入した後、カバーを第1の端板に対して上方向にスライドさせて突起部を長穴の上端部に配置する。この状態では、カバーは、突起部が長穴の上端部に配置されているので、上方への移動は拘束されるが、下方へのスライドは可能である。そして、この状態でハウジングの底板となる第2の端板を取り付けることにより、第2の端板の押さえ部がカバーの下端に当接して、カバーの下方への移動も拘束した状態となり、カバーが筐体に一体に固定される。このため、この音響調節器の両側部を両手で持って運ぶ際などに、樹脂製のカバーを不用意に脱落させることがない。
本発明の音響調節器の筐体構造において、前記カバーにおける前記対向する内面の前記突起部とは異なる位置に、弾性変形可能な第2突起部が形成され、前記第1の端板に、前記第2突起部を前記突起部と同じ方向にスライド可能に挿入する第2長穴が形成され、該第2長穴は、そのスライド方向の途中位置に、前記第2突起部を半径方向に圧迫して縮径するくびれ部が形成され、前記くびれ部を通過した前記第2突起部が前記第2長穴の一端部に嵌合される構成としてもよい。
第2突起部が第2長穴のくびれ部を通過する際に抵抗が生じるので、くびれ部を通過させて第2突起部を一端部に配置した状態とすることにより、第1の端板とカバーとの逆方向へのスライドを規制して仮止め状態とすることができる。したがって、筐体の組立作業時において、第1端板とカバーとが不用意に外れてしまうことを防止して、組立作業性を向上させることができる。
本発明の音響調節器の筐体構造によれば、樹脂製のカバーにより意匠性が向上するとともに、金属製ハウジングへの取り付けは突起部を第1の端板の長穴に沿ってスライドさせ、第2の端板を取り付けるという簡単な作業であり、また、その取り付け状態においては、フック部が長穴内に係止した状態であり、操作パネル面での操作等の際などにカバーに外力が作用しても簡単に外れることはない。
本発明の一実施形態に係る音響調節器の筐体における側板とサイドカバーとの分解斜視図である。 側板の各長穴にサイドカバーの突起部を挿入した状態を側板の内面側から見た正面図である。 図2に示す状態から、サイドカバーを上方にスライドさせて側板に仮固定した状態を示す正面図である。 側板の長穴とサイドカバーの突起部との嵌合状態の拡大図であり、(a)が第1突起部と第1長穴、(b)が第2突起部と第2長穴を示す。 音響調節器の分解斜視図である。 音響調節器の底板を分離した状態の底面側から見た斜視図である。 音響調節器全体の外観を示す斜視図である。 図7のA−A線に沿う一部を省略した拡大縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る音響調節器1の外観を示す図であり、いわゆるアナログミキサ装置として構成されるものである。また、音響調節器1は、電子音響機器を制御する音響調節器であって、上面の操作パネル面11に複数の操作子12及び入出力端子13を有し、図示は省略するが、入出力端子13にオーディオケーブル等を着脱自在に接続し、当該オーディオケーブル等を介して他の電子音響機器に接続された状態で使用される。なお、操作子12及び入出力端子13は、操作パネル面11のほぼ全面に設けられるが、図面では一部のみ記載し、破線で省略した。
音響調節器1は、卓面上等に設置して据え置き使用されるものであり、音響調節器1の上下方向は据え置き使用時におけるものとする。また、音響調節器1の使用時においては、音響調節器1の操作パネル面11の前方側(図7の左下側)にユーザ(操作者)が位置する。したがって、以降、特に断らないときは、操作パネル面11の前方側を音響調節器1の前側、操作パネル面11の後方側(図7の右上側)を音響調節器1の後側とする。
音響調節器1は、上面側に操作パネル面11、下面側に複数の脚部14を有する。
また、音響調節器1の筐体は、図5及び図6に示すように、アルミニウム等の金属製のハウジング21と、その両側部に取り付けられた樹脂製のサイドカバー(カバー)22とから構成されている。
ハウジング21は、操作パネル面11を構成する上側カバー26と、この上側カバー26の両側部に配置される一対の側板(第1の端板)27と、これら上側カバー26及び両側板27により囲まれる空間の下方を閉塞する底板(第2の端板)28とを備えている。
また、操作パネル面11は、主として、前半部に操作子12、後半部に入出力端子13が配置されるようになっており、入出力端子13の端子高さが操作子12よりも高いことから、前後方向の途中位置で屈曲され、これら操作子12及び入出力端子13の端子高さに沿うように前半部よりも後半部が一段高く形成されている。また、音響調節器1の据え置き使用時において、後部側が高く(厚く)、前部側が低くなっており、ユーザにとって操作し易いように、操作パネル面11全体が前部側に向かって下り勾配に傾斜して形成される。
なお、各種操作子12及び入出力端子13は、回路基板34の上に取り付けられており、上側カバー26の操作パネル面11には、これら操作子12や入出力端子13を露出させるための複数の孔部35が形成される。
側板27は、図1〜図3に示すように、上側カバー26の両側部に取り付けられるように、上端縁が操作パネル面11の段部に合わせたクランク形状に形成され、また、高さ方向の中間位置で屈曲形成されることにより、上半部41とこの上半部41の下端に連続する下半部42とが形成されている。この場合、下半部42は前端から後端に向けて漸次広がる三角形板状に形成され、上側カバー26に取り付けられたときに、上半部41が上側カバー26に直角に配置されるのに対して、下半部42は、上側カバー26の後端部24の下端部の幅が前端部25の下端の幅より小さくなっていることに対応して、下方に向かうにしたがって後端部にいくほど、ハウジング21の内方にくい込むように傾斜して配置される。
また、両側板27の上半部41には、後述するサイドカバー22の第1突起部51を挿入する第1長穴52、第2突起部53を挿入する第2長穴54がそれぞれ上下方向に沿って形成されている。さらに、両側板27の下半部42の下端部には、孔部55が、前後方向に相互間隔をあけて複数形成されている。
また、上半部41の内面側には、回路基板34の側縁部を挟持状態に保持する上下一対の支持片56が前後方向に並んで複数対設けられている。
この側板27に取り付けられるサイドカバー22は、側板27の外面形状に合わせて、上半部61と下半部62とに屈曲状態に形成されており、その下半部62は側板27の下半部42に合わせて三角形状に形成されている。また、サイドカバー22の前端部は、ほぼ板状に形成されるが、後端部は上半部61と下半部62との間を連結するように後部壁63が一体に形成されている。
また、サイドカバー22の上半部61に、側板27の各長穴52,54に挿入される複数の第1突起部51、第2突起部53が設けられている。側板27の第1長穴52に挿入されるサイドカバー22の第1突起部51は、その先端部に板片状のフック部64が一体に形成されている。このフック部64は第1突起部51の突出方向と直交する方向に広がっており、第1突起部51の基端部に対して幅広に形成される。一方、側板27の第2長穴54に挿入されるサイドカバー22の第2突起部53は、縦割りスリーブ状に形成され、半径方向に圧迫されると縮径するように弾性変形する。この場合、縦割りスリットは上下方向に沿って形成されており、上下方向と直交する前後方向に圧迫されることにより、縮径される構成である。
第1突起部51を挿入する側板27の第1長穴52は、図4(a)に示すように、その上端部52aが狭く、下端部52bが広く形成され、その広い下端部52bに第1突起部51を先端のフック部64から挿入し、第1長穴52に沿って上方に向けてスライドさせることにより、上端部52aに嵌合する。このとき、第1突起部51は、先端のフック部64が第1長穴52の裏側(側板27の内面側)で第1長穴52の周縁部における側板27の内面に当接する。
一方、第2突起部53を挿入する側板27の第2長穴54は、図4(b)に示すように、上下方向の中間部に幅方向寸法を小さくするようにくびれ部54aが形成されており、第2突起部53は、第2長穴54の下端部54bに挿入され、上方にスライドすると、くびれ部54aで縦割りスリーブが半径方向(前後方向)に圧迫されることにより縮径された状態となり、さらに上方にスライドすることにより、くびれ部54aを通過して第2長穴54の上端部54cに嵌合する。この上端部54cは、くびれ部54aの幅よりは大きいが、下端部54bよりも幅が小さく形成され、第2突起部53は、幅方向にわずかに弾性変形された状態で上端部54cに嵌合する。したがって、この第2突起部53が第2長穴54の上端部54cに嵌合すると、側板27とサイドカバー22との前後方向に位置決めされ、側板27に対してサイドカバー22が下方に抜け止めされた状態となる。
なお、第1突起部51が第1長穴52の上端に当接したときには、第2突起部53は第2長穴54の上端からわずかに離間した状態に配置され、上下方向の位置決めは第1突起部51のみでなされるようになっている。逆に、第1突起部51は、第1長穴52の上端部においても幅方向(前後方向)にはわずかに隙間が形成され、第2突起部53が第2長穴54内で圧迫されていることにより第2長穴54の両側縁に密接され、第2長穴54に直交する前後方向に対する位置決めがなされるようになっている。
また、図1に示すように、サイドカバー22の下半部62の下端には、前述した側板27の孔部55と同じ相互間隔をあけて複数の突出片65が各突起部51,53と同じ方向(上半部61の表面と直交する方向)に突出形成されており、各突出片65の先端部の下面に、爪部66が突出片65の突出方向と直交する方向に突出形成されている。サイドカバー22をハウジング21に取り付けた状態では、突出片65は、ハウジング21の下面(底板28の下面)で両側板27の対向方向に向けて突出し、爪部66は、下面から下方に向けて突出した状態となる。
底板28は、上側カバー26と両側板27とにより囲まれた空間の下方を閉塞するものであり、上側カバー26の前端部の幅よりも、後端部の幅が小さく形成されていることにより、図5及び図6に示すように、これらの幅に合わせて前端の幅より後端の幅が小さい台形状に形成されている。また、底板28の両側部は、側板27の下端部にそれぞれねじ止めにより固定される。このため、底板28の周縁部に、上側カバー26及び側板27にねじ止めするためのねじ32を挿通する複数の貫通孔33が配設されている。
また、底板28の両側部には、側板27の孔部55内に配置されているサイドカバー22下端の突出片65の爪部66を係合する孔部67が爪部66と同じ相互間隔をあけて複数形成されている。
なお、音響調節器1内に配置される回路基板34は、図8に示すように、その両側縁が側板27の支持片56の間に挿入状態に支持されるとともに、面内の複数個所でボス68により上側カバー26に固定される。
また、符号12aは操作子12に取り付けられるつまみ部、符号72は電源基板、符号74は操作パネル面11上に設けられるレベルメータ、符号75は電源スイッチを示す。
このように構成された音響調節器1を組み立てる場合、回路基板34の上面に操作子12、入出力端子13等の部品をはんだ付け等にて固定するとともに、回路基板34の裏面に電源基板72を固定した状態としておき、この回路基板34の上方を覆うように上側カバー26を被せ、ボス68により回路基板34を上側カバー26に固定し、また、サイドカバー22を一体化した状態の側板27を上側カバー26に取り付ける。このとき、回路基板34の側縁を側板27の支持片56の間に挿入状態に固定する。
そして、これら上側カバー26と側板27とにより形成される空間を閉塞するように底板28を取り付ける。
この組み立て作業において、側板27とサイドカバー22とを一体化する作業についてさらに詳細に説明する。
側板27及びサイドカバー22とも上半部41,61と下半部42,62とを揃えた状態で、側板27の上半部41の各長穴52,54に、サイドカバー22の上半部61の各突起部51,53を挿入する。この場合、各長穴52,54は、下端部が大きく形成されているので、各突起部51,53は長穴52,54の下端部にまず挿入する。この状態を図2、及び図4の実線で示している。
次いで、この図2、及び図4の実線に示す状態から、サイドカバー22と側板27とを上下方向に相対スライドすることにより、サイドカバー22の両突起部51,53を側板27の長穴52,54の上端部52a,54cに配置させる。この状態を図3、及び図4の二点鎖線に示す。この図3、及び図4の二点鎖線に示す状態では、第1突起部51のフック部64が第1長穴52の裏側(側板27の内面側)で第1長穴52の周縁部における側板27の内面に当接し、一方、第2突起部53は、第2長穴54の途中のくびれ部54aを通過する際に縦割りスリーブが半径方向に圧迫され、図4(b)の矢印で示すように一端縮径された後に、くびれ部54aを通過して縮径状態が一部解放され、第2長穴54の上端部54cにわずかに弾性変形した状態で嵌合される。
このサイドカバー22を側板27に対して上方にスライドすることにより、サイドカバー22の下端部の突出片65が側板27の孔部55内に配置された状態となる。
これにより、サイドカバー22は、第1突起部51が第2長穴52の上端に当接して、サイドカバー22を上方に移動する方向のスライドが拘束されるとともに、幅広のフック部64が側板27の内面に当接して厚さ方向のガタが拘束され、さらに第2突起部53の弾性力により前後方向のガタも拘束される。この図3に示す状態では、サイドカバー22を下方に移動する方向のスライドは拘束されていないので、この図に示す状態から、サイドカバー22を下方に向けてスライドすると、側板27から離脱することが可能である。
次に、このサイドカバー22を一体化した側板27と上側カバー26とをネジ止め等にて固定する。この取り付け作業において、サイドカバー22と側板27とは、前述したようにサイドカバー22を下方に向けてスライドすれば側板27から離脱することが可能な状態であるが、サイドカバー22の第1突起部51のフック部64が側板27の裏面に当接し、かつ、第2突起部53が第2長穴54のくびれ部54aを通過して上端部54cに嵌合しているので、サイドカバー22を下方にスライドするには、側板27とフック部64との摩擦力や、くびれ部54aを通過させるための第2突起部53の弾性力等に抗した力が必要である。言い換えれば、サイドカバー22は側板27に仮固定された状態であり、取り付け作業中にサイドカバー22を側板27から不用意に脱落させることが防止される。
このサイドカバー22を一体化した側板27を上側カバー26に取り付けた状態とすると、これらにより囲まれた空間の下方が開放した状態となり、図6に示すように、上側カバー26の下端部及び両側板27の下端部が矩形の枠状に配置される。また、側板27の下端部に形成された孔部55内にサイドカバー22の突出片65が配置された状態となっている。
そして、底板28の孔部67に突出片65下面の爪部66を係合させた状態で、上側カバー26及び両側板27に囲まれた空間を閉塞するように底板28を取り付け、これらをねじ止めすることにより、閉構造の筐体が組み立てられる。
このように組み立てられた筐体において、側板27に固定したサイドカバー22は、側板27の長穴52,54内で上方へのスライド及び突起部51,53を長穴52,54から引き抜く方向の移動が拘束されているとともに、最後に取り付けられた底板28がサイドカバー22の突出片65に当接状態となり、下方に向けた方向のスライドも拘束された状態となり、これにより、サイドカバー22はいずれの方向への移動も拘束され、筐体に一体に組み込まれる。この底板28の孔部67の周辺でサイドカバー22の突出片65に当接する部分が本発明の押さえ部となり、この押さえ部がサイドカバー22下端の突出片65の裏面に当接した状態で爪部66が孔部67に係止される。この爪部66は前述したように下方に向けて突出しているので、孔部67内に係止されることにより、サイドカバー22の下端部を側板27から引き離す方向への移動も拘束される。
この音響調節器1は、卓面上等に置いて使用されるが、操作パネル面11の操作子12や入出力端子13を操作する際等に、筐体上面の両側縁に手が触れるなどにより、サイドカバー22の上端を側板27から引き離す方向に外力が作用する場合があるが、この上端に近いサイドカバー22の上半部61が第1突起部51のフック部64により側板27に固定されているので、簡単に外れるようなことはない。
また、持ち運ぶ際には両側部の下面に手を入れて卓面上から持ち上げる操作となり、その場合に、サイドカバー22の下縁に側板27から引き離す方向に外力が作用し易いが、サイドカバー22の突出片65下面の爪部66が底板28の孔部67に係合しているので、上端の場合と同様に、簡単に外れるようなことはない。
このように、この筐体は、金属製のハウジング21と樹脂製のサイドカバー22とが一体化し、これらが強固に固定されているので、操作パネル面11の各種操作や持ち運び等の際に、サイドカバー22がハウジング21から脱落してしまうようなことはない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1突起部51のフック部64を板片状に形成したが、第1突起部が第1長穴の一端部に配置されたときに、第1長穴の周縁部における側板の内面に当接するものであればよく、基端部に対して屈曲する先端部、あるいは基端部に対して大径の先端部などの形状とすることができ、第1突起部51の突出方向に対して直交する方向に突出する形状であればよい。
また、側板27を上側カバー26にネジ止めしたが、ネジ止め以外の固定手段で固定してもよい。この場合、側板27にサイドカバー22を取り付けてから、側板27を上側カバー26にネジ止めしたが、側板27を上側カバー26にネジ止めした後にサイドカバー22を側板27に取り付けることも可能である。
さらに、側板は他の筐体部品と一体に形成してもよい。例えば、上側カバーと一体に形成し、上側カバーは端部で屈曲して連続的に側板が形成される構造としてもよい。また、上側カバー以外にも底板と側板とを一体に形成することも可能である。
また、側板及びサイドカバーを上半部と下半部とで屈曲した形状としたが、屈曲しない平板状に形成してもよい。前述の実施形態では、第1突起部と第1長穴、第2突起部と第2長穴のそれぞれの組み合わせを上半部のみに設けたが、側板及びサイドカバーを平板状に形成する場合は、第1突起部と第1長穴、第2突起部と第2長穴のいずれか一方又は両方の組み合わせを下半部にも配置することができる。
また、サイドカバーの爪部を底板(第2の端板)の孔部に係合することにより、サイドカバーのスライドを拘束する構造としたが、底板のサイドカバー端の少なくとも一部を上向きに折り曲げて、サイドカバーの下部に設けた溝に嵌めてねじ止めする構造としてもよい。
また、実施形態では左右両方の側板に本発明を適用したが、その一方のみに本発明を適用し、他方の側板には本発明とは異なる筐体構造を採用してもよい。さらに、本発明の第1の端板は、筐体の前面又は後面、操作パネル面、底面のいずれか一つの面又は複数の面に配置される場合も含むものとし、本発明の第2の端板は、その第1の端板に対して交差する方向の面に配置されるものとする。カバー(実施形態のサイドカバー)は、第1の端板の外表面の全面を覆うものだけでなく、表面の一部を覆うものであってもよい。
また、第2突起部と第2長穴とを設けて、上下方向の仮止め機能と、前後方向の位置決め機能とを備える構成としたが、これら第2突起部及び第2長穴を有していない構成も含むものとする。
また、上側カバーによる操作パネル面の前部側を後部側より低く形成したが、段差のないフラットな操作パネル面としてもよい。
さらに、側板の支持片により回路基板の周縁部を支持する構成としたが、この支持片による支持構造は必ずしも必要ではない。
なお、本発明の音響調節器としては、複数の操作子が配置された操作パネルを備えており、オーディオ信号に対する信号処理を、その操作子の操作に応じて制御するものであり、オーディオ信号のミキシング処理を行うアナログミキサやデジタルミキサ、ミキシング処理を行うミキサエンジンをリモート制御するコンソール、パーソナルコンピュータ(PC)に接続され、その PCで起動されたオーディオ処理アプリ(DAWなど)をリモート制御するフィジカルコントローラ等が含まれる。
1…音響調節器、11…操作パネル面、12…操作子、12a…つまみ部、13…入出力端子、14…脚部、21…ハウジング、22…サイドカバー(カバー)、26…上側カバー、27…側板(第1の端板)、27…側板、28…底板(第2の端板)、34…回路基板、35…端子用孔部、41…上半部、42…下半部、51…第1突起部(突起部)、52…第1長穴(長穴)、53…第2突起部、54…第2長穴、54a…くびれ部、55…孔部、56…支持片、61…上半部、62…下半部、63…後部壁、64…フック部、65…突出片、66…爪部、67…孔部

Claims (4)

  1. 操作パネル面を有する金属製のハウジングが、第1の端板と、該第1の端板に着脱可能に取り付けられ、前記第1の端板と交差する方向に沿う第2の端板とを備えるとともに、前記第1の端板に、該第1の端板の外表面の少なくとも一部を覆う樹脂製のカバーが取り付けられ、該カバーにおける前記第1の端板と対向する内面に突起部が形成され、前記第1の端板に、前記突起部を該第1の端板の表面に沿ってスライド可能に挿入する長穴が形成され、前記突起部の先端部には、該突起部が前記長穴の一端部に配置されたときに該長穴の周縁部における前記第1の端板の内面に当接するフック部が、前記突起部の挿入方向と直交する方向に突出形成され、前記第2の端板には、前記突起部が前記長穴の前記一端部に配置された状態で前記カバーに当接して前記長穴の他端部方向に向かう前記カバーのスライドを拘束する押さえ部が設けられていることを特徴とする音響調節器の筐体構造。
  2. 前記カバーの端部に、前記スライド方向に突出する爪部が設けられるとともに、前記第2の端板に、前記押さえ部が前記カバーに当接した状態で前記爪部を係止する孔部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の音響調節器の筐体構造。
  3. 前記第1の端板は前記ハウジングの側板を構成するとともに、前記第2の端板は前記ハウジングの底板を構成しており、前記長穴は前記第1の端板の上下方向に沿って形成され、前記一端部は上端部であり、前記第2の端板の前記押さえ部は前記カバーの下端に当接することを特徴とする請求項1又は2記載の音響調節器の筐体構造。
  4. 前記カバーにおける前記対向する内面の前記突起部とは異なる位置に、弾性変形可能な第2突起部が形成され、前記第1の端板に、前記第2突起部を前記突起部と同じ方向にスライド可能に挿入する第2長穴が形成され、該第2長穴は、そのスライド方向の途中位置に、前記第2突起部を半径方向に圧迫して縮径するくびれ部が形成され、前記くびれ部を通過した前記第2突起部が前記第2長穴の一端部に嵌合されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の音響調節器の筐体構造。
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