JP5880015B2 - 通信装置、通信方法、および、通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、および、通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信方法、および、通信プログラムに関する。
携帯電話の普及により、携帯電話を介した通話が頻繁に行われるようになってきている。しかし、携帯電話のユーザが携帯電話端末を持参していない場合や、携帯電話への着信などに気づかない場合もある。そこで、ユーザが着信に応答しない場合に対応するために留守番電話サービスが利用されることがある。
関連する技術として、シンクライアント端末が接続されていない状態であり、かつ、ソフトフォンが動作していない状態でも、留守番録音または転送が可能なシンクライアントシステムのサーバ装置が考案されている。
特開2008−193225号公報
携帯電話のユーザが着信に気づかない場合に、留守番電話サービスなどによりメッセージを残すことができても、携帯電話のユーザがそのメッセージに気づくまでに時間がかかる場合もある。通話の内容が緊急性のある内容である場合、携帯電話のユーザが着信に気づいていれば、緊急の要件の処理が迅速に行われる可能性があり、携帯電話のユーザが着信に気づきやすい環境が求められることがある。また、携帯電話にメールなどの他の手段で連絡があった場合にも、メールを受信したユーザがなるべく早く送信者に連絡することが望ましい場合もある。
本発明は、ユーザの携帯電話宛に連絡があった場合に、ユーザに気づかれやすい環境を提供することを目的とする。
実施形態にかかる通信装置は、通知先テーブル、受信部、通知部、送信部を備える。通知先テーブルは、携帯電話端末と、前記携帯電話端末に着信が要求されたときに前記着信の要求を通知する通信装置である通知先装置を対応付けて記録する。受信部は、前記通知先テーブルに記録されている携帯電話端末への着信の要求を通知する着信要求メッセージを受信する。通知部は、前記着信要求メッセージで着信が要求されていることが通知された携帯電話端末である対象端末と、前記対象端末に対応付けられた通知先装置に、前記対象端末への着信要求の発生を通知する通知メッセージを生成する。送信部は、前記通知メッセージを送信する。前記通知部は、前記受信部が前記対象端末もしくは前記対象端末に対応付けられた通知先装置のいずれかから、着信の要求元との通信を開始したことを表す通信開始メッセージを受信するまで、前記通知メッセージの生成を繰り返す。
ユーザが、そのユーザの携帯電話宛の連絡に気づきやすくなる。
実施形態に係る通信方法の例を示す図である。 ネットワークの例を示す図である。 判定サーバの構成の例を示す図である。 着信処理サーバの構成の例を示す図である。 SIPサーバの構成の例を示す図である。 サーバのハードウェア構成の例を示す図である。 第1の実施形態にかかる通信方法の例を説明するシーケンス図である。 判定テーブルの例を示す図である。 通知先テーブルの例を示す図である。 チャットにより着信が通知される際に行われる処理の例を示すシーケンス図である。 コマンドテーブルの例を示す図である。 着信が通知される電話へ発呼する処理の例を示すシーケンス図である。 変換テーブルの例を示す図である。 第2の実施形態にかかる通信方法の例を説明する図である。 通知先テーブルの例を示す図である。 メールの受信を通知する際に着信処理サーバで行われる動作の例を示すシーケンス図である。
図1は、実施形態に係る通信方法の例を示す。実施形態にかかる方法では、音声呼やメールの着信が要求された携帯電話だけでなく、着信の通知先としてあらかじめ登録された通信装置(通知先通信装置、通知先装置)に対しても、着信が発生していることを通知する通知メッセージが送信される。図1の例では、ユーザBは、ユーザBの携帯電話端末10bに着信がある旨の通知を受信しようとする通信装置を、予め、着信処理サーバ50に登録しておく。ここでは、ユーザBは、音声呼の着信があった場合、コンピュータ(Personal computer、PC)1、テレビ2、ゲーム機3、固定電話4、および、携帯電話端末5に着信の通知が送られるように登録しているものとする。また、ユーザBは、メールの着信については、PC1、テレビ2、ゲーム機3、携帯電話端末5に着信の通知が送られるように登録しているものとする。以下、音声呼もしくはメールの着信が要求された携帯電話端末10と通知先通信装置の組み合わせを「仮想端末」と記載することがある。例えば、携帯電話端末10bに音声呼の着信が要求された場合、携帯電話端末10b、PC1、テレビ2、ゲーム機3、固定電話4、および、携帯電話端末5の組み合わせが、携帯電話端末10bに対応する仮想端末となる。一方、携帯電話端末10bにメールの着信が要求された場合の仮想端末は、携帯電話端末10b、PC1、テレビ2、ゲーム機3、および、携帯電話端末5の組み合わせである。
ユーザBが、着信を通知する通信装置を着信処理サーバ50に登録した後に、ユーザAが携帯電話端末10aからユーザBの携帯電話端末10bに電話をかけたとする。すると、着信処理サーバ50は、ユーザBの携帯電話端末10bを含む仮想端末に着信が要求されたと認識し、着信が要求された仮想端末に含まれる通信装置に着信の要求があることを通知する。例えば、着信処理サーバ50は、携帯電話端末10bに着信の要求を通知すると共に、携帯電話端末10bへの着信を通知するように登録されている通信装置にも、携帯電話端末10bへの着信の要求を通知する。従って、携帯電話端末10bの他に、PC1、テレビ2、ゲーム機3、固定電話4、および、携帯電話端末5に、携帯電話端末10bへの着信が発生したことが通知される。着信の発生が通知されると、固定電話4や携帯電話端末5は、呼び出し処理を行うことによりユーザBの注意を喚起する。また、PC1、テレビ2、ゲーム機3では、画面上に、携帯電話端末10bへユーザAからの着信の要求があることを表示する。このため、ユーザBは、携帯電話端末10bから離れた場所にいたとしても、PC1、テレビ2、ゲーム機3、固定電話4、および、携帯電話端末5のいずれかへの着信の通知により、携帯電話端末10bに音声呼の着信があることを認識することができる。
ユーザBは、携帯電話端末10bか、着信処理サーバ50に登録した通信装置のうちで音声の通信が可能な装置で応答することにより、ユーザAと通話することができる。図1の例では、携帯電話端末10b、固定電話4、携帯電話端末5のいずれかでユーザBが応答すると、ユーザBが応答した通信装置と携帯電話端末10aの間で、通話が開始される。通話が開始されたことが通知されると、着信処理サーバ50は、携帯電話端末10b、PC1、テレビ2、ゲーム機3、固定電話4、および、携帯電話端末5への着信の通知を終了する。
また、ユーザCからユーザBにメールが送信された場合、ユーザBの携帯電話端末10b、PC1、テレビ2、ゲーム機3、携帯電話端末5に着信の通知が送られる。
なお、図1では、通信装置の例の一部を挙げたに過ぎず、例えば、Internet Protocol(IP)電話などの他の通信装置も、着信を通知する通信装置として用いられる場合があるものとする。
このように、着信が要求されている携帯電話端末10以外の通信装置にも、携帯電話端末10への着信を通知することにより、ユーザが着信に気づきやすい環境を提供することができる。また、ユーザの手元に携帯電話端末10が無い場合であっても、ユーザは、代替の通信装置により、発信者と連絡を取ることができる。
<ネットワーク例および装置構成>
図2は、ネットワークの例を示す。図2に示す例では、ネットワークには、携帯電話網100、固定網110、X社のネットワーク120、IP網130、インターネット140、ユーザBのネットワーク150が含まれているものとする。ここで、ユーザBのネットワーク150はユーザBが自宅で形成しているネットワークであるものとする。また、X社のネットワーク120は、ユーザBの勤務先の会社において形成されているネットワークであるものとする。携帯電話網100には、基地局21(21a〜21c)、無線ネットワーク制御装置22(22a、22b)、交換機23、判定サーバ30が含まれる。基地局21a〜21cは、各々が形成するセル内に位置する携帯電話端末10(10a、10b)と通信する。無線ネットワーク制御装置22は、携帯電話端末10の位置に合わせてハンドオーバなどの処理を行う。判定サーバ30は、着信が要求されている携帯電話端末10について、通知先通信装置が決定されているかを確認する。判定サーバ30の動作については後述する。
携帯電話網100は、ゲートウェイ160を介して、固定網110、IP網130と接続されている。固定網110には、固定電話の交換機41が含まれており、適宜、交換機41を介して固定電話4に通知が行われる。
IP網130には、着信処理サーバ50、Session Initiation Protocol(SIP)サーバ60、通話管理サーバ70が含まれる。着信処理サーバ50は、判定サーバ30において通知先通信装置が登録されていると判定された場合に、着信の要求が発生している携帯電話端末10とその携帯電話端末10の通知先通信装置とに、着信の通知を行うための通知メッセージを生成する。着信処理サーバ50は、通知先通信装置が、固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6(6a、6b)などの通話を行うことができる通信装置である場合、SIPサーバ60に通信路の確立を要求する。通話管理サーバ70は、携帯電話端末10、固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6などの通話が可能な通信装置を介した通信を管理し、課金などの制御を行う。着信処理サーバ50、SIPサーバ60、通話管理サーバ70の動作については、後述する。
IP網130は、ルータ80を介してインターネット140や個人もしくは会社のネットワークに接続される。例えば、IP網130は、ルータ80aおよび80bを介してインターネット140に接続されている。また、IP網130は、ルータ80bを介して、X社のネットワーク120に接続され、ルータ80aを介してユーザBのネットワーク150に接続されている。インターネット140には、メールサーバ91やチャットサーバ92などが含まれる。
X社のネットワーク120は、PC1bおよびIP電話6bを含む。X社のネットワーク120は、ルータ80bを介してインターネット140とも接続されているので、PC1bおよびIP電話6bは、メールサーバ91を介してメールを受信することができ、また、チャットサーバ92を介してチャットを行うこともできる。同様に、ユーザBのネットワーク150に含まれているPC1aおよびIP電話6aも、メールの受信やチャットへの参加が可能である。また、ユーザBのネットワーク150に含まれているテレビ2では文字情報を表示することができ、着信処理サーバ50から送信されたメッセージを画面に表示することができるものとする。
図3は、判定サーバ30の構成の例を示す。判定サーバ30は、受信部31、送信部32、判定部33、判定テーブル34を備える。受信部31は、無線ネットワーク制御装置22a、22b、交換機23などから制御メッセージを受信する。判定部33は、受信部31が受信したメッセージから、着信が要求された携帯電話端末10を特定する。さらに、判定部33は、特定した携帯電話端末10に対応付けられた仮想端末があるかを、判定テーブル34を参照して決定する。判定テーブル34の例と判定部33の動作の例は後述する。着信が要求された携帯電話端末10に対応付けられた仮想端末がある場合、送信部32は、着信処理サーバ50に向けて、対応する仮想端末に対して着信が要求されたことと、要求された着信の種類を通知する。
図4は、着信処理サーバ50の構成の例を示す。着信処理サーバ50は、受信部51、送信部52、動作決定部53、通知先テーブル54、通知部55を備える。受信部51は、判定サーバ30から送信されてきた制御メッセージを受信する。動作決定部53は、着信の種類を特定した上で、通知先テーブル54を参照することにより、仮想端末に含まれている通知先通信装置を確認する。さらに、動作決定部53は、通知先テーブル54に基づいて、個々の通知先通信装置への着信の通知方法を決定する。ここで、通知先テーブル54には、仮想端末ごとに、通知先通信装置、および、仮想端末に対応付けられた携帯電話端末10のリストと、個々の通知先通信装置もしくは携帯電話端末10への通知方法が記録されているものとする。通知先テーブル54の例と詳しい使用方法については、後述する。動作決定部53は、決定した通知方法を、通知先通信装置と対応付けて通知部55に出力する。
通知部55は、メール送信部56、チャット部57、発呼処理部58を有する。通知方法がメール送信であれば、メール送信部56は、通知先通信装置に着信を知らせるメールを生成する。通知方法がチャットのメッセージ出力であれば、チャット部57は、通知先通信装置によりアクセスされるチャットルームにログインして、着信を知らせるメッセージをチャットルームに書き込むための制御メッセージを生成する。携帯電話端末5や固定電話4などのように音声通信が可能な装置について、発呼処理が呼び出し方法に指定されている場合、発呼処理部58は、通知先テーブル54で指定されている電話番号への発呼を行うためのメッセージを生成する。送信部52は、メール送信部56、チャット部57、もしくは発呼処理部58で生成されたメッセージを、指定された宛先に送信する。着信処理サーバ50の動作については、後で詳しく説明する。
図5は、SIPサーバ60の構成の例を示す。SIPサーバ60は、受信部61、送信部62、SIPリクエスト処理部63、出力先テーブル64を備える。受信部61は、着信処理サーバ50から発呼を要求するメッセージを受信する。SIPリクエスト処理部63は、INVITEメッセージの送信先を決定し、INVITEメッセージを生成する。ここで、出力先テーブル64は、電話番号の冒頭部分とINVITEメッセージの送信先を対応付けて記録しているものとする。SIPリクエスト処理部63は、INVITEメッセージの送信先を決定する際に、出力先テーブル64を参照する。送信部62は、生成されたINVITEメッセージを、SIPリクエスト処理部63で決定された送信先に送信する。
図6は、サーバのハードウェア構成の例を示す。判定サーバ30、着信処理サーバ50、SIPサーバ60、通話管理サーバ70、メールサーバ91、チャットサーバ92のいずれも、図6に示すようなハードウェア構成とすることができる。サーバは、Central Processing Unit(CPU)201、メモリ202、入力装置203、出力装置204、バス205、外部記憶装置206、媒体駆動装置207、ネットワーク接続装置209を備える。例えば、判定サーバ30、着信処理サーバ50、SIPサーバ60、通話管理サーバ70、メールサーバ91、チャットサーバ92のいずれもコンピュータにより実現される場合がある。
判定サーバ30では、CPU201は、プログラムを実行することにより、判定部33として動作する。メモリ202は、判定テーブル34を格納する。また、判定サーバ30は、判定テーブル34に含める情報を、ネットワーク80もしくは可搬記憶媒体78から取得することもできる。ネットワーク接続装置209は、受信部31および送信部32として動作する。
着信処理サーバ50では、CPU201は、プログラムを実行することにより、動作決定部53、通知部55、メール送信部56、チャット部57、発呼処理部58として動作する。メモリ202は、通知先テーブル54を格納する。ネットワーク接続装置209は、受信部51および送信部52として動作する。SIPサーバ60のCPU201は、SIPリクエスト処理部63として動作する。ネットワーク接続装置209は、受信部61および送信部62として動作する。
入力装置203は、例えば、ボタン、キーボードやマウスなどであり、オペレータは、入力装置203を用いて判定サーバ30に仮想端末の情報などのデータを入力できる。同様に、仮想端末ごとの通知通信装置の動作に関する情報が入力装置203を介して着信処理サーバ50に入力されることもある。出力装置204は、ディスプレイなどとして実現される。バス205は、CPU201、メモリ202、入力装置203、出力装置204、外部記憶装置206、媒体駆動装置207、ネットワーク接続装置209の間を、相互にデータの受け渡しが行えるように接続する。外部記憶装置206は、プログラムやデータなどを格納し、適宜、格納している情報をCPU201などに提供する。媒体駆動装置207は、メモリ202や外部記憶装置206のデータを可搬記憶媒体208に出力することができ、また、可搬記憶媒体208からプログラムやデータ等を読み出すことができる。ここで、可搬記憶媒体208は、フロッピイディスク、Magneto-Optical(MO)ディスク、Compact Disc Recordable(CD−R)やDigital Versatile Disk Recordable(DVD−R)を含む、持ち運びが可能な任意の記憶媒体とすることができる。
<第1の実施形態>
図7は、通信方法の例を説明するシーケンス図である。以下、図2に示すネットワークにおいて、ユーザBの携帯電話端末10bにユーザAの携帯電話端末10aから音声呼の着信が要求された場合を例として、サーバで行われる動作の例を説明する。ここで、ユーザBの携帯電話端末10bに対応する通知先通信装置が指定された後に、携帯電話端末10aからの着信の要求が行われたものとする。なお、以下の記載では、通知先通信装置の登録を「バーチャル契約」と記載することがあるものとする。通知先通信装置が登録されているということは、着信先の携帯電話端末10が仮想端末に含まれていることを意味するので、仮想端末に含まれている携帯電話端末10はバーチャル契約がなされている端末であるといえる。
(1)ユーザAは、携帯電話端末10aから基地局21a、無線ネットワーク制御装置22aを介して交換機23と通信する。このとき、携帯電話端末10aは、要求元である携帯電話端末10aの電話番号と、接続先として指定した携帯電話端末10bの電話番号を交換機23に通知する。以下に説明する例では、携帯電話端末10aの電話番号が090−2222−3333で、携帯電話端末10bの電話番号が090−1111−2222であるものとする。
(2)交換機23は、呼制御の要求元と接続先の携帯電話端末10の電話番号を判定サーバ30に通知する。判定サーバ30の受信部31は、交換機23から受信した通知を判定部33に出力する。
(3)判定部33は、判定テーブル34を参照して、着信が要求された携帯電話端末10を含む仮想端末があるかを判定する。図8は、判定テーブル34の例を示す。図8の例では、判定テーブル34は、携帯電話端末10ごとに、バーチャル契約の有無を記録している。ここで、通知先通信装置が登録されている場合、バーチャル契約がされており、通知先通信装置が登録されていない場合は、バーチャル契約が無い。図8の例では、No.1〜5のうち、No.2以外の端末ではバーチャル契約が行われている。判定テーブル34は、バーチャル契約が行われている個々の携帯電話端末10について、携帯電話端末10を含む仮想端末に割り当てられた電話番号を合わせて記録している。そこで、判定部33は、着信が要求された携帯電話端末10を含む仮想端末があると判定した場合、着信が要求されている端末の電話番号を、着信が要求された携帯電話端末10を含む仮想端末の電話番号に変更する。
例えば、図8のNo.1は、携帯電話端末10bに関するエントリである。図8に示すように、ユーザBは携帯電話端末10bについてバーチャル契約をしている。また、携帯電話端末10bを含む仮想端末の電話番号は、333−1111−2222である。そこで、判定部33は、携帯電話端末10a(電話番号が090−2222−3333)から、仮想端末333−1111−2222に対して、音声呼の着信要求があったことを通知するメッセージを生成する。送信部32は、生成されたメッセージを着信処理サーバ50に送信する。
(4)着信処理サーバ50の受信部51は、ゲートウェイ160を介して、判定サーバ30から送信されたメッセージを受信し、動作決定部53に出力する。動作決定部53は、音声呼の着信があることを認識する。さらに、動作決定部53は、着信が要求されている仮想端末の電話番号をキーとして通知先テーブル54を確認することにより、通知先通信装置と、各々の通知先通信装置への通知方法を認識する。
図9は、通知先テーブル54の例を示す。図9の例では、仮想端末の電話番号に対応付けて、通知先通信装置の種類、通知方法、通知のために用いるIPアドレスや電話番号の情報が含まれている。さらに、チャットなど、ユーザを特定する情報が要求される通信方法が通知方法に指定されている場合は、ユーザの特定に用いられる情報も通知先テーブル54に含まれる。また、メールやチャットのメッセージを用いて通知が行われる場合、メールの本文やメッセージを生成するために用いられる情報も通知先テーブル54に記録される。
例えば、333−1111−2222に対して音声呼の着信が要求されていることが通知された場合、動作決定部53は、通知先テーブル54の333−1111−2222に対応付けられた情報を参照する。すると、動作決定部53は着信の要求を通知する対象は、ユーザBのネットワーク150に含まれるPC1a、X社のネットワーク120に含まれるPC1bおよびIP電話6b、自宅の固定電話4、携帯電話端末5、携帯電話端末10bであると認識する。また、動作決定部53は、PC1aに対する通知はWebチャットを介して行い、PC1bへの通知はメールの送信により行うことも認識する。さらに、自宅の固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6b、携帯電話端末10bに対しての通知は、個々の通信装置に電話の呼び出しにより通知を行うことを認識する。
(5)動作決定部53は、通知を行う対象とする通信装置を、通知方法に応じて、メール送信部56、チャット部57、発呼処理部58のいずれかに通知する。動作決定部53は、メールの送信により着信を通知する装置をメール送信部56に通知し、チャットのメッセージを用いて着信を通知する装置をチャット部57に通知する。さらに、発呼処理部58に、電話の呼び出しにより通知を行う通信装置を通知する。
(6)メール送信部56は、動作決定部53から通知された通信装置に対して送信するメールを作成し、送信部52を介してメールサーバ91にメールを送信することにより、着信を通知する。メールを生成する際に、メール送信部56は、適宜、通知先テーブル54を参照することができる。例えば、図9に示す通知先テーブル54の情報に従ってPC1bに送信されるメールのタイトルは「電話がありました。」に設定され、送信先のメールアドレスはzzz@aaa.bb.comに設定される。また、送信メールが作成もしくは送信された時刻、発信者の情報もメールに含まれる。なお、発信者の情報は、メール送信部56が適宜、動作決定部53に要求する。動作決定部53は、メール送信部56の要求に応じて、判定サーバ30から通知された情報から発信者を特定する情報を提供する。メール送信部56でのメールの生成が終わると、送信部52からzzz@aaa.bb.com宛てにメールがメールサーバ91に送信される。
チャット部57は、通知先テーブル54に指定されたチャットサーバ92(Internet Relay Chatサーバ、IRCサーバ)にログインし、指定されたチャンネルにメッセージを送信する。ログインの際に、チャット部57は、通知先テーブル54に記録されているチャットIDとパスワードを含むメッセージを生成し、送信部52を介してチャットサーバ92に送信する。メッセージは「電話がありました。」という文字列と、発信者を特定できる情報、着信時刻が含まれるものとする。なお、発信者を特定する情報は電話番号など、発信者を一意に特定できる任意の情報とすることができる。
発呼処理部58は、着信の要求を通知する携帯電話端末10b、固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6bの電話番号を、着信の要求元である携帯電話端末10aの電話番号と対にしたメッセージを生成する。発呼処理部58は、生成したメッセージを、送信部52を介してSIPサーバ60に送信する。
(7)ユーザBが携帯電話端末10b、固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6bのいずれかに応答すると、ユーザBが応答した通信装置から着信処理サーバ50に向けて、応答メッセージが送信される。応答メッセージは、着信処理サーバ50の発呼処理部58で処理される。発呼処理部58は、応答メッセージに含まれている電話番号で識別できる通信装置が携帯電話端末10aからの呼び出しに応答したことを認識する。ここで、ユーザBは、IP電話6bによって携帯電話端末10aからの着信に応答したとする。
(8)発呼処理部58は、呼び出しの対象となっている通信装置のいずれかが応答したことを、動作決定部53に通知する。すると、動作決定部53は、IP電話6bを含む仮想端末に含まれている通信装置に対する呼び出しを停止する。また、着信処理サーバ50は、適宜、着信に応答したことを通知先通信装置へ通知することもできる。図7の例では、チャットによりユーザAからの音声通話の着信があったことを通知したPC1に対して、着信処理サーバ50は、着信に応答していることを「通話しました」というメッセージを表示することにより通知している。
(9)ユーザBが応答した通信装置と携帯電話端末10aとの間の通話が開始される。通話が開始されると、通話管理サーバ70により課金などの処理が行われる。
なお、オプションとして、手順(4)〜(8)の処理を行っている間に、図7に示すように、着信処理サーバ50は、発呼者に呼び出し中であることを通知するアナウンスなどを携帯電話端末10aに対して流すこともできる。
図10は、チャットにより着信が通知される際に行われる処理の例を示すシーケンス図である。図10を参照しながら、着信が要求されている携帯電話端末10のユーザがチャットサーバ92に接続している場合に、そのユーザが閲覧しているチャンネルに通知メッセージを表示する方法の例について説明する。なお、通知先テーブル54は、図9に示すとおりであるものとする。
(21)ユーザBが、予め通知先テーブル54に記録されているチャットサーバ92に接続している。以下、チャットサーバ92のアドレスは、172.xx.xx.68であるものとする。また、通知先テーブル54には、通知先として指定するチャンネルの情報があり、ユーザBは、通知先テーブル54に指定されているチャンネルに参加しているものとする。
(22)動作決定部53は、手順(4)、(5)の処理により、チャット部57に対して、PC1aが参加しているチャットのチャンネルにメッセージを表示することを要求する。チャット部57は、着信処理サーバ50が指定されたチャンネルで使用するユーザ名を決定する。ユーザ名の決め方は任意の方法とすることができる。ここでは、チャット部57は、「B−san−VC」というユーザ名を用いることを決定したとする。
(23)チャット部57は、通知先テーブル54からチャットサーバ92のアドレス(172.xx.xx.68)を取得して、チャットサーバ92にアクセスする。さらに、チャット部57は、チャットIDとパスワードを通知先テーブル54から取得する。チャット部57は、取得したチャットIDとパスワードを用いて、チャットサーバ92にログインする。チャットサーバ92からAck(Acknowledgement)を受信すると、チャット部57はログインに成功したと認識する。また、チャット部57は、ログインの過程において、チャットサーバ92で用いられるアプリケーションも認識できるものとする。
(24)次に、チャット部57は、通知先テーブル54に指定されたチャンネルが存在するかをチャットサーバ92に問い合わせる。例えば、指定チャンネルがCH1であるとき、チャット部57は、CH1が存在するかをチャットサーバ92に問い合わせる。なお、チャット部57は、図11に示すようなコマンドテーブルを、チャット部57の処理に用いられる各コマンドについて保持しているものとする。コマンドテーブルは、アプリケーションとコマンドの対応を表している。チャット部57は、チャットサーバ92にアクセスする際に、使用するコマンドをアプリケーションに応じて、コマンドテーブルから取得する。例えば、ユーザBが参加しているチャットルームで用いられているアプリケーションがAAAである場合、チャット部57は、コマンドaを用いてチャンネルの有無を確認することができる。
(25)チャットサーバからの応答を受信すると、チャット部57は、指定チャンネルが存在していることを示すメッセージを受信したかを判定する。
(26)指定チャンネルが存在する場合、チャット部57は、指定チャンネルに着信を通知するユーザが参加しているかを確認する。ここでは、CH1にBさんが参加しているかをチャットサーバ92に確認する。
(27)チャットサーバからの応答を受信すると、チャット部57は、問い合わせたユーザが指定チャンネルに参加していることを示すメッセージを受信したかを判定する。ここでは、指定チャンネルCH1にユーザBが参加していることが通知されたとする。
(28)ユーザが指定チャンネルに参加している場合、チャット部57は、指定チャンネルに参加するためのメッセージを、送信部52を介してチャットサーバ92に送信する。
(29)チャットサーバ92からのAckにより、指定チャンネルCH1に参加できたことを確認すると、チャット部57は、ユーザBが使用しているPC1aに表示されるコマンドを用いて、メッセージを生成する。生成されたメッセージには、「電話がありました。」という文字列、動作決定部53が着信の要求を認識した時刻などの情報が含まれる。チャット部57は、生成したメッセージを、送信部52を介して送信する。
(30)チャットサーバ92は、着信処理サーバ50から送信されたメッセージを、PC1aに送信する。ユーザBは、PC1aの画面から、携帯電話端末10bに着信があることを認識することができる。
(31)チャット部57は、指定チャンネルから離脱するためのメッセージをチャットサーバ92に送信する。さらに、チャット部57は、チャットサーバ92からAckを受信したことを確認する。
(32)チャット部57は、チャットサーバ92からログアウトする。なお、手順(25)で指定チャンネルが無い旨のメッセージを受信した場合、手順(26)〜(31)の処理は行われない。また、手順(27)でユーザBが指定チャンネルに参加していない旨のメッセージを受信した場合、手順(28)〜(31)の処理は行われない。
図12は、着信が通知される電話へ発呼する処理の例を示すシーケンス図である。なお、図12では、図を見やすくするために手順(42)、(45)、(48)の発呼にタイムラグがあるように記載しているが、手順(42)、(45)、(48)の発呼は並行して行われても良い。
(41)動作決定部53は、手順(4)、(5)の処理により、発呼処理部58に対して、携帯電話端末10b、固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6を呼び出すことを要求したとする。このとき、発呼処理部58は、仮想端末に含まれている携帯電話端末10bに着信を要求している端末の電話番号(090−2222−3333)も認識する。
(42)発呼処理部58は、携帯電話端末10bと携帯電話端末5の電話番号を通知先テーブル54から取得し、SIPサーバ60に、携帯電話端末10bと携帯電話端末5への呼び出しを要求する。このとき、発信者であるユーザAの電話番号(090−2222−3333)の情報は、呼び出しの要求の際にSIPサーバ60に通知される。
(43)SIPサーバ60は、発呼処理部58から呼び出しを行うことを要求された宛先に応じて、宛先の通信装置もしくは宛先の通信装置を呼び出すことができる交換機に、INVITEメッセージを送信する。例えば、SIPサーバ60は、図13に示す変換テーブルを備えることができる。変換テーブルには、宛先電話番号の最初の文字列、宛先の電話の種類、INVITEメッセージの送信先が記録されている。宛先電話番号の最初の数列が「090」か「080」である場合、SIPサーバ60は、宛先の通信装置は、携帯電話端末であると認識する。そこで、SIPサーバ60は、ゲートウェイ160を介して、携帯電話網100に含まれている交換機23にINVITEメッセージを送信する。ここでは、SIPサーバ60は、携帯電話端末10bを通信先として指定したINVITEメッセージと、携帯電話端末5を通信先として指定したINVITEメッセージを、交換機23に送信したものとする。
(44)交換機23は、SIPサーバ60からINVITEメッセージを受信すると、INVITEメッセージで指定されている端末を呼び出す。例えば、交換機23は、無線ネットワーク制御装置22や基地局21を介して、携帯電話端末10bと携帯電話端末5を呼び出す。
(45)着信処理サーバ50の発呼処理部58は、固定電話4の呼び出しをSIPサーバ60に要求する。このとき、発呼処理部58は、通知先テーブル54から、固定電話4の電話番号を取得する。
(46)SIPサーバ60は、手順(43)と同様に変換テーブル(図13)を参照して、INVITEメッセージの送信先を特定する。宛先電話番号の最初の数列が「090」、「080」、「050」のいずれにも該当しない場合、SIPサーバ60は、宛先の通信装置は、固定電話4であると認識する。そこで、SIPサーバ60は、ゲートウェイ160を介して、固定網110に含まれている交換機41にINVITEメッセージを送信する。
(47)交換機41は、SIPサーバ60からINVITEメッセージを受信すると、INVITEメッセージで指定されている固定電話4を呼び出す。
(48)着信処理サーバ50の発呼処理部58は、さらに、IP電話6の呼び出しをSIPサーバ60に要求する。このとき、発呼処理部58は、通知先テーブル54から、IP電話6の電話番号を取得する。
(49)SIPサーバ60は、手順(43)と同様に変換テーブル(図13)を参照して、INVITEメッセージの送信先を特定する。宛先電話番号の最初の数列が「050」である場合、SIPサーバ60は、宛先の通信装置は、IP電話6であると認識する。そこで、SIPサーバ60は、IP電話6にINVITEメッセージを送信する。
(50)ユーザBが、固定電話4、携帯電話端末5、IP電話6、携帯電話端末10bのいずれかに応答したとする。このとき、ユーザBが応答した通信装置は、ユーザBが応答した通信装置を特定する情報を含む制御メッセージを、着信処理サーバ50に送信するものとする。図12は、ユーザBが携帯電話端末10bもしくは携帯電話端末5に応答した場合の例を示している。ユーザBが応答した携帯電話端末10bもしくは携帯電話端末5は、通話の発信元の電話番号と自装置に割り当てられた電話番号を含む制御メッセージを、発呼処理部58に送信する。制御メッセージは、図12に示すように、交換機23とゲートウェイ160を介して、着信処理サーバ50中の発呼処理部58に送られる。例えば、携帯電話端末10bや携帯電話端末5は、制御メッセージとして「200OKメッセージ」を用いることができる。なお、ユーザBが固定電話4、もしくは、IP電話6に応答した場合でも、固定電話4やIP電話6は同様の手順により、ゲートウェイ160などを経由して、制御メッセージを着信処理サーバ50に送信することができる。
(51)発呼処理部58は、セッションの確立を許可するための応答メッセージを、ユーザが応答した通信装置に送信する。発呼処理部58からの応答メッセージが、ユーザBが応答した通信装置で受信されると、通話が開始される。
(52)ゲートウェイ160は、通話が開始されたことを、通話の要求元と着信先を特定する情報と共に、通話管理サーバ70に通知する。例えば、ユーザBが携帯電話端末5で応答した場合、通話の要求元が携帯電話端末10aで、着信先が携帯電話端末5となる。通話管理サーバ70は、通知を受信すると、適宜、携帯電話端末10aへの課金を開始する。
(53)通話管理サーバ70は、通話が行われている着信先の電話番号を発呼処理部58に通知する。ここでは、携帯電話端末5の電話番号が発呼処理部58に通知されたものとする。
(54)発呼処理部58は、通話管理サーバ70から着信先の電話番号が通知されると、着信先として通知された電話番号に対応付けられた仮想端末に含まれている全ての電話番号についての呼び出しを中止する。図12の例では、携帯電話端末5の電話番号が発呼処理部58に通知されるので、発呼処理部58は通知された電話番号をキーとして通知先テーブル54の電話番号の欄を検索する。検索により、得られたスマートフォン5は仮想端末333−1111−2222に含まれている。そこで、発呼処理部58は、検索により得られた仮想端末について、通信が開始されたと判断し、その仮想端末に対応付けて記録されている通知先の全てに対して新たな通知を行わない。このため、発呼処理部58は、固定電話4、IP電話6、携帯電話端末10bへの呼び出しを中止する。
なお、着信処理サーバ50は、ユーザが応答した通信装置から制御メッセージを受信したときに仮想端末への呼び出しを中止することもできる。この場合、手順(50)で制御メッセージを受信したことにより、着信処理サーバ50は、携帯電話端末10bを含む仮想端末への呼び出しを終了する。
このように、着信が要求されている携帯電話端末10以外の通信装置にも、携帯電話端末10への着信を通知することにより、ユーザが着信に気づきやすくなる。また、ユーザの手元に通話が要求されている携帯電話端末10が無い場合であっても、ユーザは、代替の通信装置により、発信者と連絡を取ることができる。
<第2の実施形態>
図14は、第2の実施形態にかかる通信方法の例を示す。以下、携帯電話端末10aから携帯電話端末10bにメールが送信された場合に行われる処理を例として、仮想端末に含まれる携帯電話端末10bがメールを受信する場合の処理について説明する。図14には、携帯電話網100とIP網130a、130bが示されているが、図14に示すネットワークは一例であり、実装に応じて任意に変更される場合がある。IP網130aには、着信処理サーバ50、SIPサーバ60、通話管理サーバ70、メールサーバ91、キャリア内メールサーバ93が含まれるものとする。携帯電話網100には、判定サーバ30とMMS(Multimedia Messaging Service)24が含まれる。IP網130と携帯電話網100の間は、ゲートウェイ160や変換サーバ25により接続されている。変換サーバ25は、データを交換網とIP網130の間で送受信するための処理を行う。
(61)まず、ユーザAが携帯電話端末10aから、ユーザBの携帯電話端末10bに割り当てられているメールアドレスを宛先に指定したメールを送信したとする。すると、携帯電話端末10aから送信されたメールは、メールサーバ91に送信される。
(62)メールサーバ91は、キャリアごとにメールを振り分けることができ、ユーザBあてのメールは、ユーザBが契約しているキャリアによって管理されているキャリア内メールサーバ93に転送される。なお、ユーザAとユーザBが同じキャリアと契約しているユーザである場合、ユーザAからユーザBに宛てたメールは、メールサーバ91を介さずに直接キャリア内メールサーバ93に送信される。
以下の説明では、キャリア内メールサーバ93は、仮想端末に含まれている携帯電話端末10宛てのアドレスに対応付けて、仮想端末を一意に識別するメールアドレスを登録しているものとする。例えば、キャリア内メールサーバ93は、携帯電話端末10bのアドレス(abcd.xyz@ddcc.ne.jp)に対応付けて、携帯電話端末10bを含む仮想端末のアドレスを記憶している。なお、携帯電話端末10bを含む仮想端末のアドレスは、333−1111−2222_abcd.xyz@ddcc.ne.jpであるものとする。
(63A)キャリア内メールサーバ93は、メールサーバ91から転送されてきたユーザB宛てのメールを携帯電話端末10bに送信する。この処理は、キャリア内メールサーバ93からメールを配信する場合に行われる任意の技術により実現される。
(63B)手順(63A)と並行して、キャリア内メールサーバ93は、メールサーバ91から転送されてきたユーザB宛てのメールを、着信処理サーバ50に転送する。このとき、キャリア内メールサーバ93は、転送先のアドレスを、携帯電話端末10bを含む仮想端末のアドレスとする。
(64)着信処理サーバ50は、手順(63B)で転送されてきたメールの転送先に指定されたアドレスを抽出する。着信処理サーバ50の動作決定部53は、いずれかの仮想端末へのメールの着信があることを認識する。さらに、動作決定部53は、通知先テーブル54中の仮想端末のアドレス情報の欄を、抽出した宛先アドレスをキーとして検索する。図15に、通知先テーブル54の例を示す。
ここでは、転送先のアドレスは333−1111−2222_abcd.xyz@ddcc.ne.jpであるものとする。すると、動作決定部53は、通知先テーブル54を検索することにより、宛先アドレスは番号が333−1111−2222の仮想端末に割り当てられていると判断する。つまり、動作決定部53は、333−1111−2222の仮想端末がメールを受信したと判断する。さらに、動作決定部53は、仮想端末がメールを受信したことを通知する通信装置を特定し、通知方法に応じて、メール送信部56、チャット部57、発呼処理部58に通知する。
(65A)図16は、メールの受信を通知する際に行われる動作の例を示すシーケンス図である。図16に示すように、動作決定部53は、チャットのメッセージを用いて着信を通知する装置と通知方法をチャット部57に通知する。例えば、動作決定部53は、チャット部57に対して、メールを受信したことと、メールのタイトル、メールの送信者のメールアドレス、メールの受信時刻を、PC1aのチャット画面に表示するための処理を要求する。チャット部57は、通知先テーブル54を参照して、チャットサーバ92のアドレス、チャットID、パスワードを取得し、ログインする。ログインに成功すると、チャット部57は、動作決定部53から通知された情報を含むメッセージを生成して、チャットサーバ92に送信する。ログインやメッセージの送信などについてチャット部57が行う動作は、図10を参照しながら説明した動作と同様である。
(65B)動作決定部53は、メールを転送する装置をメール送信部56に通知する。図15の例では、動作決定部53は、PC1bにメールを転送することをメール送信部56に通知する。メール送信部56は、動作決定部53から通知された通信装置に対して、キャリア内メールサーバ93から転送されてきたメールを送信する。このとき、メール送信部56は、動作決定部53から通知された通信装置に割り当てられた宛先アドレスに指定したメールを、メールサーバ91に送信することができる。ユーザBが、PC1aからメールサーバ91にアクセスしてメールを取得すると、PC1a宛てに、携帯電話端末10bへのメールが転送される。
(65C)発呼処理部58に、電話の呼び出しによりメールの着信を通知する通信装置を通知する。さらに、動作決定部53は、固定電話4と携帯電話端末5を、2秒間呼び出すことを発呼処理部58に要求する。
発呼処理部58は、メールの着信を通知する固定電話4、携帯電話端末5の電話番号を取得し、呼び出しのためのメッセージを生成する。このとき、INVITEメッセージでは、発信者はユーザBの携帯電話端末10bを含む仮想端末(333−1111−2222)の番号となる。発呼処理部58は、生成したメッセージを、送信部52を介してSIPサーバ60に送信する。このとき、発呼処理部58は、呼び出し時間を通知先テーブル54に従って指定することができるものとする。例えば、図15に示す通知先テーブル54が用いられる場合、固定電話4と携帯電話端末5の各々が2秒間ずつ呼び出される。なお、呼び出しの時間は実装に応じて任意に変更される。
このように、仮想端末に含まれる携帯電話端末10bにメールの着信があった場合でも、メールの宛先に指定されている携帯電話端末10以外の通信装置にも、メールの着信が通知されるか、メールの転送が行われる。このため、ユーザがメールの着信に気づきやすくなる。また、ユーザの手元にメールの宛先に指定されたアドレスが割り振られた携帯電話端末10がない場合でも、ユーザは、代替の通信装置により、メールを確認することができる。このため、発信者との間で迅速に連絡を取ることができる。
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。例えば、通知先テーブル54や判定テーブル34に含まれる情報要素は、実装に応じて変更される場合がある。
さらに、仮想端末に割り当てられるアドレスの決定方法も実装に応じて変更されうる。従って、実装に応じて、仮想端末に割り当てられたアドレスに、仮想端末の電話番号が含まれていないなど、様々な変更が行われることがある。
1 PC
2 テレビ
3 ゲーム機
4 固定電話
5、10 携帯電話端末
6 IP電話
21 基地局
22 無線ネットワーク制御装置
23、41 交換機
24 MMS
25 変換サーバ
30 判定サーバ
31、51、61 受信部
32、52、62 送信部
33 判定部
34 判定テーブル
50 着信処理サーバ
53 動作決定部
54 通知先テーブル
55 通知部
56 メール送信部
57 チャット部
58 発呼処理部
60 SIPサーバ
63 SIPリクエスト処理部
64 出力先テーブル
70 通話管理サーバ
80 ルータ
91 メールサーバ
92 チャットサーバ
93 キャリア内メールサーバ
100 携帯電話網
110 固定網
120 X社のネットワーク
130 IP網
140 インターネット
150 ユーザBのネットワーク
201 CPU
202 メモリ
203 入力装置
204 出力装置
205 バス
206 外部記憶装置
207 媒体駆動装置
208 可搬記憶媒体
209 ネットワーク接続装置
210 ネットワーク

Claims (8)

  1. 携帯電話端末と、前記携帯電話端末に着信が要求されたときに前記着信の要求を通知する通信装置である通知先装置の組み合わせ仮想端末として、前記仮想端末の識別情報に対応付けて記録する通知先テーブルと、
    前記仮想端末への着信の要求を通知する着信要求メッセージを受信する受信部と、
    前記着信要求メッセージで着信が要求されていることが通知された仮想端末に含まれている携帯電話端末である対象端末と、前記対象端末に対応付けられた通知先装置に、前記対象端末への着信要求の発生を通知する通知メッセージを生成する通知部と、
    前記通知メッセージを送信する送信部を備え、
    前記通知部は、前記受信部が前記対象端末もしくは前記対象端末に対応付けられた通知先装置のいずれかから、着信の要求元との通信を開始したことを表す通信開始メッセージを受信するまで、前記通知メッセージの生成を繰り返す
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通知先装置の種類に応じて、前記通知のために行う動作を決定する動作決定部をさらに備え、
    前記通知先テーブルは、前記通知先装置ごとに、前記通知先装置への通信方法と前記通知先装置への通知に用いられる情報を記録し、
    前記動作決定部は、前記通知先テーブルを参照することにより、前記通知のために行う動作を決定し、
    前記通知部は、前記通知のために行う動作に応じた通知メッセージを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通知部は、
    動作がメール送信の場合に前記通知先テーブルに記録されているアドレスに宛てて、前記通知先テーブルに記録されている情報に基づいた通知メールを前記通知メッセージとして生成するメール送信部と
    前記動作がチャットメッセージによる通知の場合に、前記通知先テーブルから取得した識別情報を用いて、メッセージを表示するチャットルームにログインすると共に、前記チャットメッセージを前記通知メッセージとして生成するチャット処理部、
    前記通知先装置に指定された固定電話への発呼を行うための発呼メッセージを前記通知メッセージとして生成する発呼処理部
    を備えることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の通信装置。
  4. 前記通知先テーブルは、前記通知先テーブルに記録されている携帯電話端末に割り当てられたアドレスを宛先アドレスとしたメールを受信したことを前記通知先装置に通知する方法と前記通知先装置への通知に用いられる情報を記録し、
    前記動作決定部は、前記通知先テーブルを参照することにより、前記メールの受信を通知するために行う動作を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 携帯電話端末への着信を処理する着信処理サーバが、
    前記携帯電話端末と、前記携帯電話端末に着信が要求されたときに前記着信の要求を通知する通信装置である通知先装置の組み合わせを、仮想端末として、前記仮想端末の識別情報に対応付けて通知先テーブルに記録し、
    前記仮想端末への着信の要求を通知する着信要求メッセージを受信すると、前記着信要求メッセージで着信が要求されていることが通知された仮想端末に含まれている携帯電話端末である対象端末と、前記通知先テーブルで前記対象端末に対応付けられた通知先装置に、着信要求の発生の通知を開始し、
    前記対象端末もしくは前記対象端末に対応付けられた通知先装置のいずれかから、着信の要求元との通信を開始したことを表す通信開始メッセージを受信するまで、前記対象端末および前記対象端末に対応付けられた前記通知先装置への前記通知を繰り返す
    ことを特徴とする通信方法。
  6. 前記着信処理サーバを含む通信ネットワークに判定サーバがさらに含まれており
    記判定サーバは、前記通知先テーブルに記録されている携帯電話端末に対応付けて、前記通知先テーブルに記録されている携帯電話端末が含まれている仮想端末の識別情報を判定テーブルに保持し、
    前記判定サーバは、前記通知先テーブルに記録されている携帯電話端末への着信の要求を、前記判定テーブルを用いて特定すると共に、着信が要求されている携帯電話端末が含まれている仮想端末への着信の要求に変換して前記着信処理サーバに通知し、
    前記着信処理サーバは、着信の要求が通知された仮想端末に含まれる携帯電話端末と通知先装置に着信を通知する
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信方法。
  7. 前記通信ネットワークにメールサーバがさらに含まれており、
    前記メールサーバは、前記携帯電話端末に割り当てられた第1のアドレスに対応付けて、前記仮想端末に割り当てられた第2のアドレスを記憶し、
    前記第1のアドレスを宛先に指定されたメールを受信すると、前記第2のアドレスに前記メールを転送し、
    前記着信処理サーバは、前記第2のアドレスを転送先とするメールを受信すると、前記第2のアドレスで特定される仮想端末に含まれる携帯電話端末と通知先装置に、メールの受信を通知する
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
  8. 携帯電話端末への着信を処理する着信処理サーバに、
    前記携帯電話端末と、前記携帯電話端末に着信が要求されたときに前記着信の要求を通知する通信装置である通知先装置の組み合わせ仮想端末として、前記仮想端末の識別情報に対応付けて通知先テーブルに記録し、
    前記仮想端末への着信の要求を通知する着信要求メッセージを受信すると、前記着信要求メッセージで着信が要求されていることが通知された仮想端末に含まれている携帯電話端末である対象端末と、前記通知先テーブルで前記対象端末に対応付けられた通知先装置に、着信要求の発生の通知を開始し、
    前記対象端末もしくは前記対象端末に対応付けられた通知先装置のいずれかから、着信の要求元との通信を開始したことを表す通信開始メッセージを受信するまで、前記対象端末および前記対象端末に対応付けられた前記通知先装置への前記通知を繰り返す
    処理を行わせることを特徴とする通信プログラム。
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