JP5879076B2 - ゴムクローラの製造方法及びゴムクローラ - Google Patents
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この種のゴムクローラにおいては、翼部と突起部が鋳造で一体成形されるもの、翼部と突起部とを別部材で形成するものがある。
また、芯金側にタップを切る必要があるので、寸法に制約が生じ、芯金の設計自由度に制約が生じる。
また、凸部に張出部を設け、この張出部を凹部に係止させるので、凹部に対する凸部の抜けを防止して、翼部と突起部とを確実に連結することができる。
また、タップを切る必要がないため、芯金の設計自由度を向上できる。
また、上記ゴムクローラの製造方法では、前記連結工程後に前記翼部と前記突起部との連結体を熱処理する熱処理工程を有することが好ましい。
この場合、翼部を鍛造により形成するので、例えば翼部を鋳造により形成する場合に比べて、翼部の強度及び耐摩耗性を向上できる。そして、翼部を薄肉にしても翼部の強度の低下を抑え、翼部を軽量化することが可能になり、ゴムクローラ全体の軽量化を図ることができる。
また上記のように、翼部を薄肉にしても翼部の強度の低下を抑えることができるので、ゴムクローラ全体の肉厚を同等に維持した状態で、翼部を薄肉にする一方でクローラ本体を厚肉にすることが可能になり、ゴムクローラの耐久性を向上させることができる。
また、突起部を鋳造により形成するので、突起部が複雑な形状をなす場合であっても高精度に形成することが可能で、突起部の設計の自由度を確保することができる。
また、鋳造には比重の小さい金属が通常使用されるが、このような金属を使用することにより、芯金の軽量化を図ることができる。
また、本発明は、ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金と、を備え、該芯金が、前記クローラ本体に埋設される翼部と、該翼部から前記クローラ本体の内周面側に向けて突出する突起部と、を備えるゴムクローラであって、前記翼部および前記突起部のうちの一方に他方に向けて突出する凸部が設けられ、該凸部に、クローラ周方向に突出する張出部が設けられるとともに、前記翼部および前記突起部のうちの他方に前記凸部が進入した凹部が設けられ、前記凹部の内壁面のうち、クローラ周方向を向く第1内壁面は、前記張出部に当接する外側部分と、この外側部分よりも前記クローラ本体の内周面側に位置する内側部分と、を有し、前記内側部分は、前記外側部分よりも前記凹部の内側に張り出していて、これらの内側部分と外側部分との間の段差が、前記張出部に対して前記クローラ本体の内周面側から係合することによって、前記張出部が、前記第1内壁面に係止されていることを特徴とするゴムクローラを提供する。
図1〜図3は本発明に係る製造方法により製造されるゴムクローラ20を示している。ゴムクローラ20は、ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体21と、クローラ本体21にクローラ周方向L(図3参照)に間隔をあけて配設された複数の芯金22と、を備えている。クローラ本体21の外周面21bには、複数のラグ23が突設されている。
まず、翼部25を鍛造により形成するとともに、突起部26を鋳造により形成する部材形成工程を行う。このとき突起部26の凸部35には、張出部40を形成する。
また、このとき翼部25を、例えば軟鋼や硬鋼、合金鋼などで型鍛造により形成するとともに、突起部26を、例えば鋳鉄や鋳鋼、銅合金などで形成する。
これにより、凹部33が設けられた翼部25、および凸部35が同一材料で一体に設けられた突起部26が形成される。なおこれらの翼部25および突起部26は、熱処理されていないいわゆる生材であり、生材としての突起部26および凸部35の硬度は、例えばブリネル硬度でHB130〜250程度にすることが可能である。
このときの圧縮変形では、内側部分41bが外側部分41aよりも凹部33の内側に張り出すように、部分的に翼部25を圧縮変形させる。また、この連結工程では、張出部40を第1内壁面41のうちの外側部分41aに当接させた状態に保持する。
以上で連結工程が終了する。
また、凸部35に張出部40を設け、この張出部40を凹部33に係止させるので、凹部33に対する凸部35の抜けを防止して、翼部25と突起部26とを確実に連結することができる。
また、タップを切る必要がないため、芯金の設計自由度を向上できる。
なお、この実施形態では、張出部40に、第1内壁面41の外側部分41aを当接させるが、第2内壁面42を当接させた場合でも、翼部25と突起部26との間のがたつきを抑えることができるので、凸部35に対する衝撃は緩和される。
また上記のように、翼部25を薄肉にしても翼部25の強度の低下を抑えることができるので、ゴムクローラ全体の肉厚を同等に維持した状態で、翼部25を薄肉にする一方でクローラ本体21を厚肉にすることが可能になり、ゴムクローラの耐久性を向上させることができる。
また、突起部26を鋳造により形成するので、突起部26が複雑な形状をなす場合であっても高精度に形成することが可能で、突起部26の設計の自由度を確保することができる。また、鋳造には比重の小さい金属が通常使用されるが、このような金属を使用することにより、芯金の軽量化を図ることができる。
また、凸部35における張出部40の形成位置は、凸部35において任意の位置でよい。但し、翼部25の抜けを防止するためには、凸部35を凹部33に進入させた状態で、凹部33のクローラ本体21の内周面21a側端部に対して張出部40を軸線方向で離間させる必要はある。
また、上記実施形態では、凸部35の張出部40以外の部位の断面形状が円形の例であるが、この形状に限定されず、例えば矩形等であってもよい。また、張出部40についても、断面形状は円形や楕円形でもよい。
さらに前記実施形態では、部材形成工程の際、翼部25を鍛造で形成するとともに、突起部26を鋳造で形成するものとしたが、これに限られるものではない。
さらにまた、突起部26を、翼部25を形成する材料よりも比重が高い軽量化金属により形成することにより、芯金22の軽量化を図ることも可能である。前記軽量化金属としては、例えばアルミニウムおよびアルミニウム合金等が挙げられる。なおアルミニウムの硬度は、例えばビッカース硬度でHv30〜130程度となっている。
さらに前記実施形態では、転輪通過面は、突起部26の頂面26aにより構成されているものとしたが、これに限られない。例えば転輪通過面が、クローラ本体の内周面側において、芯金の各突起部よりもクローラ幅方向の外側に位置する部分に形成されていてもよい。
21 クローラ本体
22 芯金
25 翼部
26 突起部
33 凹部
35 凸部
40 張出部
Claims (4)
- ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金と、を備え、該芯金が、前記クローラ本体に埋設される翼部と、該翼部から前記クローラ本体の内周面側に向けて突出する突起部と、を備えるゴムクローラを形成するゴムクローラの製造方法であって、
前記翼部および前記突起部のうちの一方に凸部を設け、該凸部に、該凸部の軸線方向に直交する方向に張り出す張出部を設けるとともに、前記翼部および前記突起部のうちの他方に前記凸部を進入させる凹部を設ける形成工程と、
前記凸部を前記凹部に進入させる進入工程と、
前記他方を、前記張出部が張り出す方向に圧縮変形させて前記凹部を一部縮径させることにより、前記張出部を前記凹部の内壁面に係止させ、前記翼部と前記突起部とを連結する連結工程と、を有し、
前記進入工程時に、前記凸部を、前記凹部に前記張出部がクローラ周方向に突出するように進入させ、
前記連結工程時に、前記張出部を、前記凹部の内壁面のうちクローラ周方向を向く内壁面に当接させることを特徴とするゴムクローラの製造方法。 - 請求項1に記載のゴムクローラの製造方法であって、
前記連結工程後に前記翼部と前記突起部との連結体を熱処理する熱処理工程を有することを特徴とするゴムクローラの製造方法。 - 請求項1または2に記載のゴムクローラの製造方法であって、
前記形成工程時に、前記突起部を鋳造で形成し、前記翼部を鍛造で形成し、前記突起部に前記凸部を、前記翼部に前記凹部をそれぞれ設けることを特徴とするゴムクローラの製造方法。 - ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金と、を備え、該芯金が、前記クローラ本体に埋設される翼部と、該翼部から前記クローラ本体の内周面側に向けて突出する突起部と、を備えるゴムクローラであって、
前記翼部および前記突起部のうちの一方に他方に向けて突出する凸部が設けられ、該凸部に、クローラ周方向に突出する張出部が設けられるとともに、前記翼部および前記突起部のうちの他方に前記凸部が進入した凹部が設けられ、
前記凹部の内壁面のうち、クローラ周方向を向く第1内壁面は、前記張出部に当接する外側部分と、この外側部分よりも前記クローラ本体の内周面側に位置する内側部分と、を有し、
前記内側部分は、前記外側部分よりも前記凹部の内側に張り出していて、これらの内側部分と外側部分との間の段差が、前記張出部に対して前記クローラ本体の内周面側から係合することによって、前記張出部が、前記第1内壁面に係止されていることを特徴とするゴムクローラ。
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