JP5878764B2 - 現像剤層厚規制部材、現像装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像剤層厚規制部材、現像装置、及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、感光体に代表される像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像装置に関し、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に好ましく用いられる現像剤層厚規制部材、現像装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
現像剤を表面に担持して、回転軸を中心として回転する現像剤担持体(以下、現像ローラと記す。)と、現像ローラに圧接して、現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材(以下、ドクターブレードと記す。)を備え、ドクターブレードで規制されたのち、搬送された現像剤により、現像ローラと対向配置される感光体上の静電潜像を可視化する現像装置においては、以下のような問題点が指摘されている。
ドクターブレードと現像ローラが常に同じ当接部で加圧接触しているため、長期に亙って現像装置を使用する場合、摩擦熱やその圧力、或いは機内温度等の環境的要因等が相俟って、ドクターブレードと現像ローラが接触する当接部で、ドクターブレードが摩耗し、摩耗した深さに相当する分だけ、現像ローラへの押圧力が低下する。その結果、現像剤の層厚が厚くなり、出力画像上で、画像かぶりや画像むらが発生するという課題が生じていた。
このような問題に対処するために、例えば、特開2008−151939号公報(特許文献1)に示すような、現像剤層規制部であるゴム部に中空部を有するものなどが知られている。
図5は、特許文献1に示されたドクターブレードの構造を説明するための概略図である。該文献に示されたドクターブレードは、現像ローラ50に当接する可撓性シート部材51及び該可撓性シート部材51を支持する支持部材52から構成され、可撓性シート部材51の両端は、それぞれ、支持部材52の第一支持部52a、第二支持部52bで支持される。可撓性シート部材51は、湾曲するように曲げられることにより、可撓性シート部材51と支持部材52の間に中空部53を形成し、可撓性シート部材51を介して、該中空部を現像ローラ50に当接させている。
このように、中空部53を有する可撓性シート部材51を変形させることで、現像ローラ50に、安定した押圧力を長期間に亙って得ることができるので、可撓性シート部材51と現像ローラ50が、長期間に亙って常に同じ当接部54で加圧接触しても、画像かぶりや画像むらが発生することはないという効果が期待できる。
特開2008−151939号公報(平成20年7月3日公開)
しかしながら、特許文献1の可撓性シート部材51では、大きな1箇所の中空部53しか存在しないため、押圧されて変形した場合、いつも同じ形に変形してしまい、変形した特定箇所から破損していくため、現像ローラ50に安定した押圧力を長期間に亙って得ることはできなかった。
また、近年、画質に対する要求性能の高まりを受け、現像剤の小粒径化が進み、それに伴って現像ローラ上に形成する現像剤層の厚みも薄層化する必要がある。そのためにはドクターブレードによる加圧力を上げていく必要があるが、押圧力を大きくすることに伴い、中空部53の圧力も上げる必要があり、より可撓性シート部材51が破損しやすくなる。また、ドクターブレードと現像剤、あるいはドクターブレードと現像ローラとの摩擦力が大きくなるため、現像剤の温度が上昇し、現像剤が融解し固化してしまう、いわゆる融着現象が発生し、これによっても画像欠陥を生じさせてしまうという問題があった。
また、高温環境下での駆動においては、上記特許文献1に示されたドクターブレードの中空部53に熱がこもってしまい、上記融着現象をさらに加速させてしまう問題もある。また、摩擦力が大きくなり、温度上昇が生じると、可撓性シート部材51のゴム部の劣化が進み、長期の使用に耐えられなくなり、画像品質の低下を招く虞もある。
一方、低温環境下においては、可撓性シート部材51のゴム部の硬度が硬くなり、現像ローラとのニップ幅が狭くなり、現像剤の層厚を十分規制することができなくなり、スジムラという画像欠陥が生じる。
このように、ドクターブレードの使用環境においては、温度がその画像品質、あるいは装置全体の寿命に与える影響が大きいため、最適な温度状態を保つ必要がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、長期使用に伴うドクターブレードの変形、破損を防ぐとともに、温度を適切に安定化し、現像材の融着やドクターブレードの劣化を抑制するドクターブレード、現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る現像剤層厚規制部材は、現像剤を表面に担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に圧接して、前記現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材を備えた現像装置に用いられる現像剤層厚規制部材であって、前記現像剤層厚規制部材は、前記現像剤担持体に圧接する圧接部材及び該圧接部材を支持する支持部材から構成され、前記圧接部材は、複数の中空部を有するとともに、前記複数の中空部の少なくとも一つに、前記圧接部材の温度変化を抑制する温度変化抑制物質が存在することを特徴とする。
また、前記温度変化抑制物質は、前記圧接部材よりも比熱が大きいことを特徴としてもよい。また、前記温度変化抑制物質は、液体もしくは気体であってもよい。また、前記液体もしくは気体は、温度調整されたものであってもよい。
本発明に係る現像装置は、上記のいずれかに記載の現像剤層厚規制部材を用いたことを特徴とする。また、前記温度変化抑制物質を前記中空部に循環させる循環機構をさらに備えることを特徴としてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、上記のいずれかに記載の現像装置を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、ドクターブレードの変形、破損を防ぐとともに、温度を適切に安定化し、現像材の融着やドクターブレードの劣化を抑制するドクターブレード、現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を実現することが可能となる。
本発明の現像装置の構成を示す概略断面図である。 実施形態1に係る圧接部材の構成を示す概略断面図である。 実施形態2に係る圧接部材の構成を示す概略断面図である。 実施形態3に係る圧接部材及びドクターブレードの構成を示す図である。 従来技術におけるドクターブレードの構造を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態の現像装置について図面を参照して説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、本実施形態は一成分現像方式を例に挙げて説明するが、現像方式はこれに限らず、例えば二成分現像方式など、他の現像方式でも適用可能である。
図1は、本発明の現像装置1の構成を示す概略断面図である。以下には、本発明の現像装置に関して説明するが、その他の構成については、電子写真複写装置の一般的な技術が適用できることはいうまでもない。
本発明の現像装置1は、トナー2を担持する現像ローラ3と、トナー2を収容する現像槽4と、現像槽4の中でトナー2を撹拌搬送する第1、第2及び第3撹拌搬送部材5、6、7と、供給ローラ8と、現像剤層厚規制部材としてのドクターブレード9を含む。ドクターブレード9は、現像ローラ3に圧接する圧接部材10及び該圧接部材10を支持する支持部材11を含む。なお、圧接部材10には、複数の中空部12が内包されている。
第1、第2及び第3撹拌搬送部材5、6、7は、現像槽4内に回転自在に設けられ、各々、図中矢印で示す反時計方向に回転している。現像槽4内において、第1撹拌搬送部材5及び第2撹拌搬送部材6は、主として、回転方向にトナー2を撹拌及び搬送する役割を果たす。第1撹拌搬送部材5及び第2撹拌搬送部材6は、不図示の回転軸部と、回転軸部から半径方向外方に突出する不図示の複数の羽根片を含んで構成され、その羽根片は、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate)等の樹脂を用いて薄板状に形成される。また、第3撹拌搬送部材7は、硬質の合成樹脂を用いて形成されるスクリュー状の回転部材であって、主として、軸方向にトナー2を撹拌及び搬送する役割を果たす。
また、現像槽4内には、第1撹拌搬送部材5と供給ローラ8との間に、中間壁部材13が設けられる。中間壁部材13は、例えば、合成樹脂等からなる平板状の部材であり、現像槽4の長手方向、即ち現像ローラ3の軸線方向に延びて、現像槽4の底部から立ち上がるようにして設けられる。そして、中間壁部材13には、その中央部に開口14が形成されている。このような中間壁部材13によって、現像槽4内には、第1撹拌搬送部材5から供給ローラ8へ向うトナー2の流れが形成される。
供給ローラ8は、シャフトの周囲に発泡ウレタン等の多孔性弾性部材が設けられたものであり、表面の空孔にトナー2を吸着しつつ、現像ローラ3を摺擦することで、トナー2を現像ローラ3に供給し、かつ、現像後に現像ローラ3に残存した余分のトナー2をクリーニングする。
供給ローラ8と現像ローラ3の接触部の食い込み量は、0.5mm、供給ローラ8は、アスカーC硬度で5度のウレタンスポンジを用い、直径は16mmとした。
現像槽4は、例えば、硬質の合成樹脂等からなり、外観が略直方体形状を有する容器部材である。なお、本発明では、トナー2として、ポリエステル樹脂を主成分とし、粉砕法で作製され、体積平均粒子径が7μmのトナーを用いた。
現像ローラ3は、現像槽4内に回転自在に設けられ、現像槽4に収容されるトナー2を担持して、感光体15に搬送する。現像ローラ3は、感光体15に対向し、軸線が感光体15の回転軸線と平行になるように配置され、現像槽4本体の不図示のフレーム部に支持される。現像ローラ3の回転方向は、感光体15の回転方向と逆方向である。現像ローラ3は、アルミニウムからなり、直径16mm、肉厚が1mmで、表面の算術平均粗さRaが、0.3〜0.8μmとなるようにサンドブラスト処理されたものである。また、現像ローラ3は、周速度145mm/secで、軸線周りに回転駆動される。
なお、感光体15の周速度は、145mm/sec、供給ローラ8の周速度は、116mm/secとし、第1、第2及び第3撹拌搬送部材5、6、7の回転数は、157rpm、157rpm、38rpmとした。
また、感光体15の直径は、30mmであり、現像ローラ3と対向して配設されている感光体15との間隙は、不図示の間隙保持部材により、200±20μmに設定されている。
現像ローラ3の上方には、一定量のトナー2の層を形成するためのドクターブレード9が設けられている。ドクターブレード9の先端には現像ローラ3に圧接する圧接部材10があり、もう一方の先端は、固定用の板金16及び17によって、支持部材11を挟み、ビス18によって現像槽4本体に固定されている。なお、圧接部材10及び支持部材11は、長手方向に現像ローラ3と同じ幅を持っている。
支持部材11は薄く、弾性を有した金属板金であり、この弾性によって、略直方体形状を有する圧接部材10を一定の押圧力で、当接部Pの位置において、現像ローラ3上に押圧している。
圧接部材10と現像ローラ3は、10〜30gf/cmの押圧力で当接している。この押圧力は、支持部材11の板厚、及び圧接部材10の材質及び現像ローラ3との当接位置により変更可能である。押圧力が10gf/cm未満であれば、現像ローラ3上のトナー2の層厚が均一でなく、トナー2にも充分な帯電が付与できず、出力画像上で、画像かぶりや画像むらが発生する。また、押圧力が30gf/cmより大きくなると、圧接部材10で規制されたトナー2の搬送を妨げてしまい、局所的なトナー2の層厚の低下を招き、出力画像上で、画像濃度の低下や、白筋等の画像欠陥が発生する。
支持部材11を構成する材料としては、弾性を有することを満足すれば、特に限定されるものではないが、例えば、リン青銅板、ステンレス板、ベリリウム銅板等を挙げることができる。本発明では、厚みが0.12mmのリン青銅板からなり、長さは25mmに設定した。
これにより、現像ローラ3上に一定の帯電を有したトナー2の層が担持される。この帯電した電荷を有するトナー2の層が、現像ローラ3と感光体15との電位差に応じて、現像ローラ3から感光体15に供給されて静電潜像を現像し、トナー像を形成する。
<実施形態1>
以下に、実施形態1について説明する。図2は、本発明の一実施形態となる圧接部材10を現像ローラ3の軸方向から見た概略断面図である。
圧接部材10は、複数の中空部12a、12bが内包された弾性部材で構成され、複数の中空部12a、12bは、現像ローラ3の回転方向に配置されており、中空部12aは、現像ローラ3の回転方向の下流側に位置し、中空部12bは、現像ローラの回転方向の上流側に位置する。
複数の中空部12a、12bは、いずれも、外観が略直方体形状であり、それぞれ、圧接部材10の長手方向に亙って、形成されている。なお、複数の中空部12a、12bは、あらかじめ、圧接部材10を分割して窪みを有する形で成型しておき、その後、複数の中空部12a、12bを有するように接合すれば、容易に成型できる。
中空部12a内部には、温度変化抑制物質20として、圧接部材10であるゴム部材よりも比熱が大きく、温度変化の少ない物質、例えば水、あるいは吸水ポリマーに水を吸収させてゲル化したもの、あるいはヘリウムガスなどを封入する。ヘリウムガスなどの気体は、これらの気体の雰囲気中で圧接部材10を接合することで中空部に封入することができる。また、気体、液体、あるいはゲル状のものは、接合された圧接部材10の適切な場所に封入口を設け、この封入口より気体、液体、あるいはゲル状のものを封入後、この封入口を溶融することで封止する。なお、ここでは、中空部内に温度変化抑制物質が存在する状態も含めて中空部と呼ぶ。このような方法で、中空部12aに温度変化抑制物質20が充填されたドクターブレード9が作製される。なお、中空部12bは中空のままである。
圧接部材10を構成する材料としては、現像ローラ3との接触面積が拡げられるように、弾性部材が好ましく、本発明では、ウレタンゴムを用い、そのうち、ポリオール成分として、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等を用い、ジイソシアネート成分として、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等を用いた。
圧接部材10は、高さ方向である厚みYは、0.4mm、現像ローラ3の回転方向に対する長さXは、8mmに設定されており、導電性カーボンブラックまたはイオン導電剤が添加されて、抵抗値が10〜10Ωcmに調整されている。
圧接部材10の硬度は、JIS−A硬度で65〜85°に設定されるのが好ましく、本発明では、70〜80°に設定した。硬度が、70°未満では圧接部材10が摩耗してしまい、80°を超えると圧接部材10で規制されたトナー2の搬送を妨げてしまうからである。このときの現像ローラ3への押圧力は、15gf/cmであった。また、このときの現像ローラ3上のトナー2の層厚は、0.6〜0.8mg/cmの範囲であった。
上記のドクターブレードを用いて、現像剤の層形成状態や画像形成性能を確認したところ、トナーの融着やニップ幅の変動も少なくなり、画像均一性がアップした。このように、ドクターブレードにおいて、圧接部材10に複数の中空部を設け、そのうちの一部の中空部12aの中に温度変化抑制物質20を充填することで、圧接部材10の温度変化を軽減し、画像品質を保つことが可能となる。
また、圧接部材10に中空部を複数設けることにより、大きな1箇所の中空部しか存在しない場合と異なり、押圧されて圧接部材10が変形した場合、いつも同じ形に変形してしまって、変形した特定箇所から破損していくことはないため、現像ローラに、より安定した押圧力で確実に当接でき、出力画像上で、画像かぶりや画像むらが発生することはない。また、複数の中空部のどれかに破損があっても、現像ローラとの接触面積が著しく減少することはなく、現像ローラに、安定した押圧力を長期間に亙って得ることができる。更に、単一の中空部の場合に比べて、現像ローラの振れや振動による押圧力の変動を抑えることができる。
なお、本実施形態では、中空部を2つとし、現像ローラ3の回転方向に配置したが、これに限られることはなく、中空部の数は3以上であってもかまわないし、複数の中空部12が現像ローラの軸方向に配置されてもかまわない。また、本実施形態では、複数の中空部12の一つに温度変化抑制物質20を充填したが、これに限られることはなく、複数の中空部12のすべてまたは一部に温度変化抑制物質20を充填してもよい。さらに、複数設けられた中空部12の形状及び大きさは、特に限定されず、ドクターブレード9の変形を防ぎ、温度変化抑制物質が充填できれば、それぞれ異なっていてもよいし同じであってもかまわない。
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。本実施形態では、複数の中空部が圧接部材の厚み方向に配置されている点が上記実施形態1とは異なる。
図3は、本発明の一実施形態となる圧接部材10Aを現像ローラ3の軸方向から見た概略断面図である。複数の中空部12c、12dは、圧接部材10Aの厚みY方向に配置されており、中空部12cは、圧接部材10Aの内部下側、即ち、現像ローラ3に近接する面側に位置し、中空部12dは、圧接部材10Aの内部上側、即ち、現像ローラ3と当接しない面側に位置する。
中空部12c、12dには圧接部材10であるゴム部材よりも比熱が大きく、温度変化の少ない物質、例えば水、あるいは吸水ポリマーに水を吸収させてゲル化したもの、あるいはヘリウムガスなどを封入する。それ以外は、実施形態1と同一とした。
実施形態1と同様、上記のドクターブレードを用いて、現像剤の層形成状態や画像形成性能を確認したところ、トナーの融着やニップ幅の変動も少なくなり、画像均一性がアップした。ドクターブレードにおいて、圧接部材10Aに中空部12c、12dを設け、その中に温度変化抑制物質20を充填することで、圧接部材10Aの温度変化を軽減し、画像品質を保つことが可能となる。また、圧接部材10Aに中空部を複数設けることにより、長期使用に伴うドクターブレードの変形や破損を防ぐことが可能となる。
<実施形態3>
次に、実施形態3について説明する。本実施形態では、温度変化抑制物質として、温度調整したエア21を循環させる点が上記実施形態1及び実施形態2と異なる。
図4(a)は、本発明の一実施形態となる圧接部材10Bを現像ローラ3の軸方向から見た概略断面図、図4(b)は、本発明の一実施形態となるドクターブレード9の斜視図である。圧接部材10Bに設けられた中空部12e、12fの内部には画像形成装置本体に設けられた循環機構により、温度調整した物質であるエア21を循環させる。エア21の循環は、圧接部材10に配管あるいはチューブなどを連結し、ポンプなどを用いてエア21を循環させる方法が一般的である。
ここで、圧接部材10Bにゴム素材を用いた場合、低温環境下においては、ゴム部の硬度が硬くなるため、現像ローラ3とのニップ幅が狭くなり、現像剤の層厚を十分規制することができなくなり、結果としてスジムラという画像欠陥が生じるという問題がある。
ところが、本実施形態のように、中空部に温度調整された物質を循環させることで、圧接部材10Bの温度変化が少なくなり、圧接部材10Bにゴム素材を用いた場合には、ゴム硬度が一定化する。その結果、ニップ幅も温度変化による影響を受けにくくなり、安定した画像を得ることができる。また、圧接部材10Bと現像ローラ3の摩擦による温度上昇も防ぐことができるので、現像剤の融着を軽減することができる。さらに、また、圧接部材10Bに中空部を複数設けることにより、長期使用に伴うドクターブレードの変形や破損を防ぐことが可能となる。
なお、エア21の循環方法としては、あらかじめ定められた一定温度に調整されたエア21を循環させる方法の他に、圧接部材10Bの温度を感知する温度センサ(不図示)を設けて、圧接部材10Bの温度が上がれば冷却のための低い温度に調整されたエアを循環させ、逆に圧接部材の温度が下がれば高い温度に調整されたエアを循環させ、圧接部材10Bの温度変化を抑えるといった方法でも構わない。
また、本実施形態では、エア21を用いたが、温度調整した水やエチレングリコールなどの液体を用いても構わない。また、本実施形態では、圧接部材10Bとしてゴム部材を用いたが、SUSなどの金属部材であっても、トナー融着を軽減する効果がある。
実施形態1、実施形態2と同様、本実施形態で説明したドクターブレードを用いて、現像剤の層形成状態や画像形成性能を確認したところ、トナーの融着やニップ幅の変動も少なくなり、画像均一性がアップした。ドクターブレードにおいて、圧接部材10Bに中空部12e、12fを設け、その中に温度変化抑制物質21を循環させることで、圧接部材10Bの温度変化を軽減し、画像品質を保つことが可能となる。また、圧接部材10Bに中空部を複数設けることにより、長期使用に伴うドクターブレードの変形や破損を防ぐことが可能となる。
以上、3つの実施形態について説明したが、実施の形態はこれに限られることなく、例えば、上記の実施形態を組み合わせて、中空部の一部に温度変化抑制物質を充填し、それ以外の中空部に温度変化抑制物質を循環させるといった構成も考えられ、求められる画像形成装置の仕様に伴い、適宜構成を変更することが可能である。
本発明は、現像ローラに供給される現像剤の量を規制するドクターブレードを備えて、現像剤の層厚を規制するようにした画像形成装置であれば、上述したような構成に限定されるものではなく、その他の画像形成装置等に展開が可能である。
1 現像装置
2 トナー
3 現像ローラ
4 現像槽
5 第1撹拌搬送部材
6 第2撹拌搬送部材
7 第3撹拌搬送部材
8 供給ローラ
9 ドクターブレード
10、10A、10B 圧接部材
11 支持部材
12、12a〜12f 中空部
13 中間壁部材
14 開口
15 感光体
16、17 板金
18 ビス
20 温度変化抑制物質
21 エア
P 当接部

Claims (7)

  1. 現像剤を表面に担持して回転する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に圧接して、前記現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材を備えた現像装置に用いられる現像剤層厚規制部材であって、
    前記現像剤層厚規制部材は、前記現像剤担持体に圧接する圧接部材及び該圧接部材を支持する支持部材から構成され、
    前記現像剤坦持体と前記支持部材との間に構成される前記圧接部材は、複数の中空部を有するとともに、
    前記複数の中空部は、各々同じ形状で形成され、
    前記複数の中空部の少なくとも一つに、温度変化抑制物質が存在することを特徴とする現像剤層厚規制部材。
  2. 前記温度変化抑制物質は、前記圧接部材よりも比熱が大きいことを特徴とする請求項1記載の現像剤層厚規制部材。
  3. 前記温度変化抑制物質は、液体もしくは気体であることを特徴とする請求項1記載の現像剤層厚規制部材。
  4. 前記液体もしくは気体は、温度調整されたものであることを特徴とする請求項3記載の現像剤層厚規制部材。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の現像剤層厚規制部材を用いたことを特徴とする現像装置。
  6. 前記温度変化抑制物質を前記中空部に循環させる循環機構をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  7. 請求項5または6記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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