JP4617199B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式を利用したレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置にて用いられる現像装置、及び該画像形成に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を利用した画像形成装置では、像担持体である電子写真感光体(感光体)の表面が帯電手段で帯電され、その後この感光体の表面に光が照射されることによって、感光体の表面上に静電像(潜像)が形成される。この静電像は、現像装置から供給される現像剤のトナーによりトナー像として現像される。このトナー像は、転写手段で感光体から転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に転写された後、定着手段によって定着処理を受ける。
静電像をトナー像とするための現像方法には、大別して1成分現像方式と、2成分現像方式とがある。1成分現像方式では、現像剤として実質的に樹脂トナー粒子(トナー)のみから成る1成分現像剤が使用される。一方、2成分現像方式では、主に樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える2成分現像剤が使用される。1成分現像剤、2成分現像剤のいずれにおいても、トナーの帯電性の安定化や流動性の調整などのために、トナー粒子には外添剤(補助粒子)が加えられることがある。
1成分現像方法としては、例えば、次のような乾式1成分接触現像法が提案され、実用化されている。この方法は、現像剤として非磁性1成分現像剤を用いる。そして、現像剤を担持して感光体へと搬送する現像剤担持体を、回転する感光体に対して適当な相対周速差で押圧又は接触させることで、静電像を現像する。或いは、現像剤担持体を感光体に対して非接触とした状態で現像を行う非接触現像方式もある。
非磁性1成分現像剤を用いる現像方法は、現像剤に磁性材料が不要であり、装置の簡略化及び小型化が容易である。又、非磁性1成分現像剤を使用する現像方法は、色味が良好であることからフルカラー画像形成装置への応用が容易である等の多くの利点を有している。
非磁性1成分現像剤を利用した現像装置においては、磁気力により現像剤担持体にトナーを供給することができないので、現像剤担持体にトナーを供給するその他の手段が必要とされる。
このような非磁性1成分現像剤を使用する現像装置において、現像剤担持体にトナーを供給する手段として、現像剤担持体と非接触である、現像剤搬送部材としての供給ローラを用いる方法が提案されている(特許文献1参照)。
つまり、回転する現像剤担持体と、現像剤担持体に接触するシール部材と、シール部材よりも現像剤担持体の表面移動方向下流側で、現像剤担持体と所定の間隔を置いて対向すると共に、トナーと接触しながら現像剤担持体にトナーを供給する供給ローラと、シール部材を支持する保持部材と、保持部材に支持され、供給ローラの外周部に保持されているトナーを掻き取る掻取部材と、を有する。現像剤担持体、シール部材、保持部材、掻取部材及び供給ローラで囲まれる空間(収容部)は、そこに収容されたトナーを現像剤担持体上に供給するトナー供給部を形成している。従来、現像剤担持体としては、回転体の周長よりも僅かに長い周長を有し、回転体に外装されているベルトスリーブ若しくは金属スリーブ、又は弾性体ローラ等が用いられる。
斯かる構成の現像装置における現像剤担持体へのトナー供給方法は、次のようなものである。即ち、供給ローラの外周部に保持されたトナーが、供給ローラの回転に基づいて搬送され、掻取部材で掻き取られてトナー供給部に保持される。又、供給ローラの回転によってトナー供給部に収容されるトナー量が増し、その結果、そこでのトナー圧力(粉圧)が高く保たれる。この高いトナー圧力により、トナー供給部に収容されているトナーと接する現像剤担持体には必要量のトナーが供給される。
現像工程終了後(即ち、感光体との接触部又は対向部を通過した後)の現像剤担持体上に残留したトナーは、現像剤担持体とシール部材との隙間を通過し、再びトナー供給部に戻る。その後、新たなトナーの層が現像剤担持体上に形成される。
従来の現像装置においては、現像剤担持体へのトナー供給は、トナー供給部に収容されるトナーの圧力に依存していた。従って、所望の画像濃度を得るためには、供給ローラによる供給能力を上げて、多くのトナーをトナー供給部に供給するしかなかった。現像剤担持体にトナーが十分に供給されない場合、画像濃度の低下、白抜け、濃度むら等の画像不具合が発生する。
例えば、トナー供給部に供給するトナーの供給能力を上げるには、供給ローラの表面移動速度(周速度)を、現像剤担持体としての現像ローラの周速度より速くする方法が提案されている。供給ローラの周速度を現像ローラの周速度より速くするには、供給ローラの外径を現像ローラより大きくして、供給ローラの回転数を現像ローラの回転数と同等にする方法がある。又、供給ローラの外径が現像ローラの外径と同等以下場合には、供給ローラの周速度を現像ローラの周速度より速くするには、供給ローラの回転数を現像ローラの回転数より大きくしなければならない。
しかしながら、供給ローラの外径を大きくすることは、近年の現像装置の小型化に反することとなり、好ましくない。特に、カラー化を考慮した場合、例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の現像装置を必要とすることから、画像形成装置全体が大型化し易い。
又、供給ローラの外径を小さくして回転数を大きくした場合には、機械的負荷が増え、高速回転の必要から駆動部分が大型化してしまうことになる。
更に、プリントスピードを速くした場合においては現像ローラの周速度も速まるため、供給ローラの周速度を速めるにも限界がある。
このように、従来の現像装置においては、所望の濃度を得るために供給ローラの供給能力を上げなければならず、小型化・高速化には不向きであった。
特開平3−48877号公報
本発明の目的は、簡易な構成により、現像剤担持体への現像剤の供給能力を上げることのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明のより詳細な目的の一つは、現像剤担持体への現像剤の供給が行われる現像剤供給部に現像剤を搬送する現像剤搬送部材の駆動速度を必要以上に上げることなく、所望の画像濃度を得ることのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、表面が移動可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に非接触で対向配置された現像剤搬送部材と、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との最近接位置よりも前記現像剤担持体の表面移動方向上流において前記現像剤担持体に接触する弾性部材と、少なくとも前記現像剤担持体、前記弾性部材及び前記現像剤搬送部材によって囲まれ、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との対向部に現像剤を保持する現像剤供給部と、を有する現像装置において、前記弾性部材は、前記現像剤担持体と接触する第1の部分と、前記現像剤供給部に面する、前記第1の部分よりも硬度が高い第2の部分と、を有することを特徴とする現像装置である。
本発明の他の態様によると、転写材に現像剤による像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、前記静電像を現像するための上記本発明の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、簡易な構成により、現像剤担持体への現像剤の供給能力を上げることができる。又、本発明により得られる作用効果の一つとして、現像剤担持体への現像剤の供給が行われる現像剤供給部に現像剤を搬送する現像剤搬送部材の駆動速度を必要以上に上げることなく、所望の画像濃度が得られることが挙げられる。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置]
先ず、図3を参照して、本発明に従って構成される現像装置を備える画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。本実施例では、画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、原稿読み取り装置等からの画像情報信号に従って、電子写真方式を利用して転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に画像を形成して出力するレーザビームプリンタである。又、本実施例の画像形成装置100は、非磁性1成分現像剤(トナー)を使用する現像装置1を備えている。
画像形成装置100は、像担持体としてドラム型の感光体、即ち、感光ドラム21を有する。感光ドラム21は、図示矢印Z方向に回転駆動される。回転する感光ドラム21の表面は、帯電手段としての帯電ローラ22によって所定の極性(本実施例では負極性)・電位に帯電される。帯電した感光ドラム21の表面は、露光手段(画像書き込み手段)としてのレーザスキャナ23によって画像情報信号に応じて走査露光される。これにより、感光ドラム21上に静電像が形成される。感光ドラム21に形成された静電像は、次いで、現像装置1によって現像剤のトナーが供給されて、可視像、即ち、トナー像として可視化される。
一方、感光ドラム21上へのトナー像の形成とタイミングを合わせて、感光ドラム21と転写手段としての転写ローラ24とが対向する転写部Nに、図示しない転写材供給部から被転写体としての転写材Pが搬送されてくる。そして、感光ドラム21上のトナー像は、転写ローラ24の作用により転写材P上に転写される。この時、転写ローラ24には、図示しない転写バイアス出力手段から、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが印加される。
トナー像が転写された転写材Pは、その後定着手段としての図示しない定着器に搬送される。転写材P上のトナーは、定着器によって加熱、加圧されることによって転写材Pに定着される。その後、転写材Pは、装置本体外に排出される。
又、トナー像の転写後に感光ドラム21上に残留したトナーは、クリーニング手段としてのクリーニングブレード25により除去されて、図示しない廃トナー容器に回収される。
[現像装置]
図1は、本実施例における現像装置1の概略断面を示す。本実施例では、現像装置1は、現像剤として非磁性1成分現像剤、即ち、トナーを用いる。現像装置1は、容器(現像容器枠体)2を有する。容器2は、トナーが収納されたトナー収納部2aと、後述の現像剤担持体等の現像手段が配置された現像室2bとを有する。トナー収納部2a内には、現像剤攪拌搬送部材としての攪拌羽根3が配置されている。この現像剤搬送部材3の回転により、トナー収納部2a内のトナーは、現像室2bへと供給される。トナー収納部2aと現像室2bとの間は、トナー搬送開口部2cによって連通していると共に、容器2の底面から上方に突出して形成された仕切壁2dによって仕切られている。これにより、現像室2b内に、所望量のトナーを保持することができるようになっている。
容器2の現像室2bは、感光ドラム1と対向する部分が一部開口しており、その開口部2eから一部露出するように、現像剤担持体としての現像ローラ4が配置されている。現像ローラ4は、容器2に回転可能に支持されている。現像ローラ4は、感光ドラム21に当接して配置される。感光ドラム21は図示矢印Z方向に回転可能であるのに対して、現像ローラ4は図示矢印A方向に回転可能である。即ち、現像ローラ4と感光ドラム21とは、接触部にてそれぞれの表面(外周部)の移動方向が順方向となるように回転する。
更に、現像室2b内において、現像ローラ4の周囲には、現像剤搬送部材としての供給ローラ5と、現像剤規制部材としての現像ブレード6と、掻取部材7と、現像ローラ4に接触する弾性部材であるシール部材8とが配置されている。
シール部材8は、容器2の開口部2eの一方の縁部において容器2の底部に設けられた保持部材9に支持され、現像ローラ4に接触して配置されている。即ち、シール部材8は、現像ローラ4の表面移動方向において、現像ローラ4から感光ドラム21にトナーを供給する現像領域よりも下流で、現像ローラ4と供給ローラ5との最近接位置よりも上流において現像ローラ4に接触して配置される。供給ローラ5は、現像ローラ4の表面移動方向において、シール部材8よりも下流(即ち、現像領域より下流)で、現像ローラ4と現像ブレード6との接触部よりも上流において、現像ローラ4に非接触で対向配置されている。供給ローラ5は、容器2に回転可能に支持されている。供給ローラ5は、図示矢印B方向に回転可能である。即ち、現像ローラ4と供給ローラ5とは、対向部でそれぞれの表面(外周部)の移動方向が逆方向になるように回転する。掻取部材7は、保持部材9の容器2の内部側の端面に取り付けられて、供給ローラ5に接触して配置されている。現像ブレード6は、現像ローラ4の表面移動方向において、現像ローラ4と供給ローラ5との最近接位置よりも下流(即ち、シール部材8よりも下流)において、現像ローラ4に接触して配置されている。
現像ローラ4へのトナーの供給は、次のようにして行われる。つまり、トナー収納部2a内のトナーが攪拌羽根3によって現像室2bに運ばれる。現像室2bに運ばれたトナーは、供給ローラ5の回転によって現像ローラ4の近傍に搬送される。この供給ローラ5によって搬送れるトナーは、掻取部材7によって供給ローラ5から掻き取られる。こうして供給ローラ5から掻き取られたトナーが、現像ローラ4に供給される。
斯かる構成により、本実施例の現像装置1では、現像ローラ4と、シール部材8と、掻取部材7と、供給ローラ5と、更には掻取部材7とによって囲まれた空間(収容部)が、現像ローラ4と供給ローラ5との間にトナーを保持するトナー供給部(現像剤供給部)Xを構成する。このトナー供給部Xにおいて、供給ローラ5の回転により現像ローラ4との対向部に搬送されたトナーが現像ローラ4に押し付けられて、現像ローラ4上にトナーが供給されるようになっている。
ここで、従来の現像装置では、供給ローラの供給能力を上げることで所望の画像濃度を得ていた。本実施例においては、供給ローラの供給能力を上げることなく、所望の画像濃度を得ることを一つの目的としている。以下、更に詳しく説明する。
(現像剤担持体)
現像剤担持体としての現像ローラ4は、トナーを担持して感光ドラム21に搬送する。現像ローラ4は、感光ドラム21に対して接触して配置され、図示矢印A方向に回転する。本実施例では、現像ローラ4は、外径8mmの円筒状中実金属棒(芯金)の外周に、弾性層を約4mm積層し、外径16mmとした弾性ローラである。弾性層としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等の一般的なゴムが使用可能である。
尚、現像ローラ4としては、弾性層自身を最表層としてもよいが、トナーに与える帯電性を考慮して、弾性層と異なる材料にて表層を形成してもよい。負帯電性トナーを用いる場合には、表層としてウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等が使用可能である。又、正帯電性のトナーを用いる場合には、表層としてフッ素樹脂等が使用可能である。本実施例においては、現像ローラ4として、シリコーンゴムから成る弾性層に、表層としてウレタン樹脂を約20μm塗工したローラを使用した。
現像ローラ4の表面粗さは、十点平均粗さRz(JIS B 0601)で2〜8μmであることが好ましい。表面粗さRzが2μm未満では、現像ローラ4上に担持可能なトナー量が減少して、所望の濃度を得ることができなくなる虞がある。又、表面粗さRzが8μmを超えると、現像ローラ4上に担持するトナー量が部分的に不均一になり易く、プリントした場合に濃度ムラとなる虞がある。尚、表面粗さの測定には、小坂研究所製の表面粗さ試験器「SE−30H」を使用した。
又、現像ローラ4の電気抵抗値は、1.0×10〜2.0×10Ωの範囲であることが好ましい。現像ローラ4の電気抵抗値が1.0×10Ω未満では、電圧がリークし易くなる。又、現像ローラ4の電気抵抗値が2.0×10Ωを超えると、画像の濃度ムラが発生し易くなる。本実施例では、電気抵抗値が4.5×10Ωの現像ローラ4を使用した。尚、現像ローラ4の電気抵抗値は、次のようにして測定した。つまり、外径30mmのステンレス円筒部材と現像ローラ4を接触対向させて、現像ローラ4の芯金とステンレス円筒部材の間に100Vの直流電圧を印加した場合の電流値から、現像ローラ4の電気抵抗値を算出した。
又、現像ローラ4には、現像バイアス出力手段が接続されている。現像動作時には、この現像バイアス出力手段から現像ローラ4に印加される現像バイアスによる電界の作用で、現像ローラ4上のトナーは、静電像に応じて感光ドラム21上に供給される。本実施例では、感光ドラム21上の帯電電荷が露光により減衰した部分(明部)に感光ドラム21の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを付着させる。
(現像剤規制部材)
現像剤規制部材としての現像ブレード6は、現像ローラ4上にコーティングされるトナー量を規制する。本実施例では、現像ブレード6は、板状の弾性体である金属薄板で形成される。現像ブレード6は、この金属薄板のバネ弾性を利用して、所定の当接圧にて現像ローラ4に接触される。金属薄板の材料としては、ステンレス鋼、リン青銅等が使用可能である。本実施例においては、現像ブレード6として、厚さ0.1mmのリン青銅薄板を用いた。
(現像剤搬送部材)
現像剤搬送部材としての供給ローラ5は、現像ローラ4へトナーを搬送する。供給ローラ5は、現像ローラ4に非接触で対向配置され、図示矢印B方向に回転する。即ち、現像ローラ4と供給ローラ5とは、対向部でそれぞれの表面移動方向が逆方向になるように回転する。
本実施例では、供給ローラ5としては、外径10mm、表面粗さRz3.0μmのアルミニウム棒を使用した。供給ローラ5は、現像ローラ4の軸方向(表面移動方向と交差する方向)における現像領域以上の範囲にわたりトナーを供給できるようになっている。
供給ローラ5は、トナー供給部Xにトナーを搬送できるならば、材料、形状は特に制限されるものではない。但し、表面粗さRzが1μm〜10μmであることが好ましい。表面粗さRzが1μm未満では、トナー搬送量が少なくなり易くなる。又、表面粗さRzが10μmを超えると、搬送にムラが生じ易くなる。
供給ローラ5の周速度(表面移動速度)は、現像ローラ4の周速度の60〜200%とするのが好ましい。この周速度比が60%未満であると、所望量のトナーを搬送できなくなり、濃度が低い画像となる虞がある。又、この周速度比が200%を超えると、機械的負荷が増え、駆動部分が大型化する虞がある。本実施例においては、現像ローラ4の周速度を120mm/secとし、供給ローラ5の周速度を84mm/sec(現像ローラ4の周速度に対して70%)とした。
(掻取部材)
板状の掻取部材7は、供給ローラ5によって搬送されたトナーを供給ローラ5から掻き取り、トナー供給部Xに収容させる役目を有する。本実施例では、掻取部材7としては、板状の弾性体である厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートのフィルムを使用した。掻取部材7は、供給ローラ5の表面移動方向上流側に自由端を向けて、その端部で供給ローラ5に当接する。又、掻き取り部材7は、他端側が容器2の開口部2eの一方の縁部において容器2に設けられた保持部材9に支持される。掻取部材7は、現像装置1に設置した状態で、供給ローラ5の軸方向と略平行に、供給ローラ5上のトナー担持領域の略全域にわたり延在する長さを有する。
(シール部材)
シール部材8は、シール部材8の主要部を占め、主にトナーのシールを行うシール部(第1の部材)8aと、このシール部8aよりトナー供給部X側、即ち、現像ローラ4の表面移動方向下流側にある壁部(第2の部材)8bとを有する。シール部材8は、容器2の開口部2eの一方の縁部において容器2に設けられた保持部材9上に取り付けられている。
本実施例では、シール部8a及び壁部8bとして発泡弾性部材(以下「スポンジ」ともいう。)を用いた。より具体的には、本実施例では、シール部8aとして、幅(現像装置1に設置した時の現像ローラ4の軸方向と直交する方向の幅)5mm、高さ(現像装置1に設置した時の現像ローラ4と保持部材9とのギャップ方向の高さ)3mmの、断面矩形の連続発泡性のポリウレタンフォームを使用した。又、本実施例では、壁部8bとして、幅1mm、高さ3mmの、断面矩形の連続発泡性のポリウレタンフォームを使用した。シール部材8のシール部8a及び壁部8bは、現像装置1に設置した状態で、現像ローラ4の軸方向と略平行に、現像ローラ4上のトナー担持領域の略全域にわたり延在する長さを有する。
シール部8aと壁部8bとは接着されており、壁部8bがトナー供給部X側に向くように配置される。即ち、現像ローラ4の表面移動方向に沿う方向の上流側にシール部8aが配置され、このシール部8aの同方向下流側に壁部8bが配置される。
そして、本実施例では、壁部8bのゴム硬度は、シール部8aよりも高く設定される。これにより、シール部材8の現像ローラ4と接触する面(第1の部分:以下「シール面」ともいう。)8Aのゴム硬度よりも、トナー供給部X側の面(第2の部分:以下「トナー供給面」ともいう。)8Bのゴム硬度を高くする。
つまり、図2に示すように、掻取部材7、供給ローラ5、シール部材8の壁部8b、現像ローラ4によって形成されるトナー供給部Xにおいては、破線矢印にて示すトナーの流路Tが形成される。このとき、供給ローラ5によって運ばれたトナーは、トナー供給部Xに押し込まれることになる。トナー供給部Xに押し込まれたトナーは、現像ローラ4に押しつけられ、これによって現像ローラ4にトナーが供給される。
そのため、シール部材8は、現像工程終了後の現像ローラ4上のトナーを現像室2b内に戻すためにその表面と現像ローラ4との間でトナーを通過させると同時に、現像ローラ4にトナーを供給するためにトナー供給部Xのトナー圧力を高くすることが求められる。
従って、シール部材8のトナー供給部X側の面のゴム硬度は高いことが望ましい。この面の高いゴム硬度により、トナー供給部Xのトナー圧力を逃がすことなく、現像ローラ4にトナーを供給するためである。しかし、現像に寄与せず現像ローラ4上に残ったトナーを現像室2b内に回収するためには、シール部材8の現像ローラ4と接触する面のゴム硬度は高くすることはできない。この面のゴム硬度を高くした場合には、シール部材8のスポンジにより、現像ローラ4上の現像残トナーが掻き取られて、トナー供給部Xに現像工程終了後の現像ローラ4上のトナーが入ることができないからである。
そこで、本実施例においては、シール部材8を、異なるゴム硬度のスポンジから成るシール部8aと壁部8bとで構成し、現像ローラ4と接触する面(シール面)8Aのゴム硬度よりも、トナー供給部X側の面(トナー供給面)8Bのゴム硬度を高くする。これによって、現像工程終了後の現像ローラ4上のトナーの回収と、現像ローラ4へのトナー供給のためのトナー供給部Xにおける高いトナー圧力とを両立することが可能となる。
この結果、トナー供給部Xでのトナー圧力を高めることができるため、必要以上に供給ローラ5の周速度を高くすることなく、所望の画像濃度を得ることが可能となる。
尚、本明細書において、ゴム硬度はJIS−A硬度として示し、高分子計器社製MD−1硬度計(A型)にて測定した。本実施例では、シール部材8のシール部8a、壁部8bのゴム硬度は、それぞれ40度、72度とした。シール部8a、より詳細にはシール面8Aのゴム硬度は、15〜55度であることが好ましい。シール部8aのゴム硬度が15度未満では、放置により永久変形し易くなるため、トナーをシールし難くなる。又、シール部8aのゴム硬度が55度を超えると、現像ローラ4上のトナーが剥ぎ取られ易くなる。一方、壁部8b、より詳細にはトナー供給面8Bのゴム硬度は、60〜95度であることが好ましい。壁部8bのゴム硬度が60度未満では、所望の濃度が得られ難くなる。又、壁部8bのゴム硬度が95度を超えると、現像ローラ4の振れ等によりスポンジのつぶし量が変化した場合に、スポンジが追随し難くなる。
シール部8a及び壁部8bの材料としては、ウレタンフォームに限定されるものでなく、シリコーンゴムやエチレンプロピレンジエンゴム(EPDMゴム)等の一般的なゴムを発泡させたものなどを使用してもよい。例えば、発泡弾性体の硬度は、材料、或いは後述するように発泡径、発泡密度を変えることで変更することができる。尚、接合されてシール部材8を構成するシール部8aと壁部8bとは、環境変動による変形、剥離等の防止の観点などからは、同一の材料で形成するのが好ましい。
又、本実施例においては、壁部8bとして連続発泡性のスポンジを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、独立発泡性のスポンジを使用することも可能である。壁部8bを独立発泡性のスポンジにした場合には、発泡の連通がないため空気の流出がない。その結果、壁部8bとして連続発泡性のスポンジを用いる場合よりも、更にトナー圧力を高めることができる。又、シール部8aについても、連続発泡性のスポンジに限定されるものではなく、独立発泡性のスポンジを使用することも可能である。
(現像装置の動作)
続いて、この現像装置1の動作について説明する。本実施例では、現像ローラ4と供給ローラ5とのギャップは1.0mmであり、供給ローラ5の周速度は現像ローラ4の周速度に対して70%とされている。攪拌羽根3の回転によってトナー収納部2aから現像室2bへとトナーが供給される。このトナーは、次いで供給ローラ5の矢印B方向の回転によって搬送される。供給ローラ5によって搬送されたトナーは、掻取部材7により供給ローラ5の表面から掻き取られる。このトナーは、現像ローラ4と、シール部材8と、供給ローラ5と、更には掻取部材7とで閉じられた(囲まれた)空間、即ち、トナー供給部X内に収まる。こうして、供給ローラ5により次々と搬送されるトナーにより、トナー供給部X中のトナーの圧力が高まる。
ここで、トナー供給部Xを形成するシール部材8の壁部8bのゴム硬度がシール部8aよりも高められていることで、トナー供給部Xにおいて圧力が分散せずに高いトナー圧力を保持できる。このように、高いトナー圧力で現像ローラ4側にトナーを押しつけることができるため、現像ローラ4に付着させ得るトナー量が多くなる。
現像ローラ4に押しつけられたトナーは、現像ローラ4の矢印A方向の回転により、現像ローラ4と現像ブレード6との間を通過する。この時、現像ローラ4上のトナーは、現像ブレード6でその量が規制されて薄層状にされると共に、摩擦帯電電荷が付与される。トナー供給部Xにおいてトナーは現像ローラ4に高い圧力で押しつけられているため、トナーに対して充分に帯電付与することができると共に、現像ローラ4上に多くのトナーを担持させることが可能となる。その結果、感光ドラム21に多くのトナーを供給することができるため、必要以上に供給ローラ5の周速度を上げることなく、所望の画像濃度を満足することが可能となる。
本実施例の画像装置100においてシール部材8の構成を種々変更し、1000枚の画像出力耐久試験を行った。250枚ごとに、べた画像(最高濃度レベルの画像)を出力し、画像濃度を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0004617199
表1に示すように、本実施例によれば、必要以上に供給ローラ5の周速度を高くすることなく、所望の画像濃度を得ることができる。又、シール部8aのゴム硬度は、15〜55度、又、壁部8bのゴム硬度は、60〜95度であることが好ましいことが分かる。
以上説明したように、本実施例によれば、シール部材8を、異なるゴム硬度のスポンジから成るシール部8aと壁部8bとで構成し、現像ローラ4と接触する面(シール面)8Aのゴム硬度よりも、トナー供給部X側の面(トナー供給面)8Bのゴム硬度を高くする。これによって、現像工程終了後の現像ローラ4上のトナーの回収と、現像ローラ4へのトナー供給のためのトナー供給部Xの高いトナー圧力とを両立することが可能である。その結果、供給ローラ5の周速度を必要以上に上げることなく、所望の画像濃度を得ることが可能となる。即ち、本実施例によれば、簡易な構成により、現像ローラ4へのトナーの供給能力を上げることができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の現像装置及び画像形成装置の基本的構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと実質的に同一又は相当する機能、構成を有する要素には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1においては、シール部材8のシール部8aと壁部8bとを別部材で構成した。これに対して、本実施例においては、スポンジの成型時に容器(金型)との境界にできるスキン層を利用して、シール部材8のトナー供給部X側の面(トナー供給面)8Aのゴム硬度を高くする。
更に説明すると、本実施例では、シール部材8は、全体としては実施例1と同様に、連続発泡性のポリウレタンフォームにて作製されたシール部(第1の領域)8aと壁部(第2の領域)8bとを有する。ここで、本実施例では、シール部8aと壁部8bは一体で成型される。シール部材8を一体で成型することで、異なるゴム硬度の面を有するシール部材8を安価に作製することが可能となる。
即ち、図4を参照して説明すると、本実施例のシール部材8は、金型容器内でポリオールとイソシアネートを混合させて、金型中で発泡させたウレタンフォームである。例えば、直方体の金型を用いれば、その金型形状の内面に沿ってスキン層Skが構成される。この発泡したウレタンを、例えば図4に示すように上下に分割することで、スポンジの内部の発泡部分Spを表面に出すことが可能である。そして、この発泡部分Spをシール部8aのシール面8Aとして用い、この発泡部分Spとは異なる面としてスキン層Skを有する面を壁部8b(トナー供給面8B)として用いることが可能である。
ここで、壁部8bを構成するスキン層Skの厚さは、50μm以上であることが好ましい。スキン層Skが50μm未満では、トナー供給部Xにおいてトナー圧力を高めるためのゴム硬度が得られ難くなる。但し、スキン層Skが50μm未満であっても、例えば、スキン層Skの補強剤として更にウレタン樹脂やアクリル樹脂等の樹脂を塗工して、スキン層Skのゴム硬度を高めることも可能である。
本実施例では、シール部8aのゴム硬度を50度、壁部9bのゴム硬度を63度とした。実施例1と同様の評価を行った結果、必要以上に供給ローラ5の周速度を上げることなく、所望の画像濃度を得ることができた。
以上説明したように、本実施例によれば、シール部材8をスポンジにて一体で成型し、該スポンジを金型で成型する際に金型で形成されるスキン層Skを壁部8b(トナー供給面8B)として利用する。又、成型されたスポンジの切断面をシール部8aのシール面8Aとして利用する。これにより、シール部材8の現像ローラ4と接触する面(シール面)8Aと、トナー供給部X側の面(トナー供給面)8Bとを異なるゴム硬度のスポンジで構成し、シール面8Aのゴム硬度よりもトナー供給面8Bのゴム硬度を高くすることができる。従って、実施例1と同様に、現像工程終了後の現像ローラ4上のトナーの回収と、現像ローラ4へのトナー供給のためのトナー供給部Xの高いトナー圧力とを両立することが可能である。その結果、供給ローラ5の周速度を必要以上に上げることなく、所望の画像濃度を得ることが可能となる。更に、本実施例では、シール部材8を一体で成型することで、異なるゴム硬度の面を有するシール部材8を安価に作製することが可能となる。
実施例3
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の現像装置及び画像形成装置の基本的構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと実質的に同一又は相当する機能、構成を有する要素には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例2においては、スポンジの成型時に容器(金型)との境界にできるスキン層を利用して、シール部材8のトナー供給面8Bのゴム硬度を、シール面8Aよりも高くした。これに対して、本実施例においては、スポンジの成型においてスポンジの発泡径(平均気泡径)を変えることで、シール部8aよりも壁部8bのゴム硬度を高くする。
更に説明すると、本実施例では、シール部材8は、全体としては実施例1と同様に、連続発泡性のポリウレタンフォームにて作製されたシール部(第1の領域)8aと壁部(第2の領域)8bとを有する。ここで、本実施例では、シール部8aと壁部8bは一体で成型される。シール部材8を一体で成型することで、異なるゴム硬度の面を有するシール部材を安価に作製することが可能となる。
本実施例では、次のような方法でシール部材8を製造した。この方法では、導電材を分散させた低硬度の発泡体を、平均気泡径の異なる発泡層を複数重ねる方法で製造する。
図5を参照して説明すると、発泡剤やカーボンブラック等の導電材の配合剤を一様に分散させた未加硫・未発泡の最下層のウレタンゴム層を形成する。これを、立方体型金型の成型キャビネット内にセットして加熱する。これにより、未加硫・未発泡のゴム層を加硫・発泡させると共に、成型キャビネット内で金型どおりに、導電性のスポンジ層L1を成型する。発泡によって発生した気体は、発泡によって形成された連通した気泡を通って金型の側面から排出される。
次いで、下層よりも平均気泡径の大きい上層を構成する未加硫・未発泡のゴム層を、最下層のスポンジ層L1の上に形成し、成形キャビネット内で加熱してスポンジ層L2を成形する。スポンジの表面を研磨等することで、異なる発泡径を有するスポンジの表面を得ることが可能となる。
シール部8a、壁部8bをそれぞれ形成する、発泡体の各層L1、L2は、同一の材料(ゴム材料)で形成するのが好ましい。つまり、画像形成動作を行う環境条件が通常の室内の条件と極端に異なる場合(例えば低温高湿のような条件等)には、ゴム材料が違うと、熱膨張率・吸湿性が異なることになる。このため、ゴム材料が違うと、変形や層剥離などの問題が発生する可能性が考えられる。
上記の製造方法以外にも、上下若しくは左右方向に発泡剤の分量を変化させた未加硫・未発泡のゴム層を金型中に形成し、一度の加熱だけで加硫を行う方法もある。
スポンジ層L1、L2を形成する材料は、使用する用途に応じて選択すべきである。弾性(スポンジ)層として一般的に使用される材料としては、ウレンタゴム、シリコーンゴム、EPDMゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、ヒドリンゴム及びフッ素ゴムなどが挙げられるが、特に特定されるものではない。
発泡剤としては一般的に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウムなどの無機発泡剤や、ニトロソ化合物、アゾ化合物、スルホニルヒドラジド化合物などの有機発泡剤があげられるが、特に特定されるものではない。
又、電気抵抗調整等のために導電剤を混合することが可能である。導電剤は電子導電剤とイオン導電剤に大別できる。電子導電剤としては、カーボンブラックや金属酸化物などが挙げられ、イオン導電剤としては、第4級アンモニウム塩や脂肪族アルコールサルフェート塩などが挙げられるが、特に特定されるものではない。
スポンジの平均気泡径は、発泡体を薄くスライスした試料表面に存在する気泡を100個抽出し、光学若しくは電子顕微鏡で各々の気泡径を測定し、100個の気泡径の平均値とした。
シール部8aの平均気泡径は、連続気泡のものであれば、100〜500μmであることが好ましい。この平均気泡径が100μm未満では、ゴム硬度が高くなりすぎる虞がある。又、この平均気泡径が500μmを超えると、当接ムラによりトナーが吹き出す場合がある。一方、壁部8bの平均気泡径は、50〜700μmであることが好ましい。この平均気泡径が50μm未満では、製造が難しくなる。又、この平均気泡径が700μm以上となると、長手方向による圧力のムラが画像に濃度差として発生する虞ががある。
本実施例の画像形成装置100においてシール部材8の構成を種々変更し、実施例1において説明したのと同様の評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004617199
表2に示すように、本実施例の構成においても、必要以上に供給ローラ5の周速度を高くすることなく、所望の画像濃度を得ることが可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、シール部材8を、異なる発泡径のスポンジから成るシール部8aと壁部8bとで構成し、現像ローラ4と接触する面(シール面)8Aのゴム硬度よりも、トナー供給部X側の面(トナー供給面)8Bのゴム硬度を高くする。これによって、実施例1と同様に、現像工程終了後の現像ローラ4上のトナーの回収と、現像ローラ4へのトナー供給のためのトナー供給部Xの高いトナー圧力とを両立することが可能である。その結果、供給ローラ5の周速度を必要以上に上げることなく、所望の画像濃度を得ることが可能となる。更に、本実施例では、シール部材8を一体で成型することで、異なるゴム硬度の面を有するシール部材8を安価に作製することが可能となる。
尚、本実施例においては、発泡径を変更することによりゴム硬度を変更していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発泡密度を変更することによっても同様の効果が得られる。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。
例えば、上記各実施例では、現像装置1が感光ドラム21と現像ローラ4とが接触する接触現像方式を用いるものとして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、感光ドラム21と現像ローラ4とが非接触である非接触現像方式を用いた現像装置においても等しく適用することができる。
又、上記各実施例では、掻取部材7として板状部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シール部材8の一部を供給ローラ5に当接させて、供給ローラ5からトナーを掻き取るようにしてもよい。この場合、トナー供給部Xは、現像ローラ4と、シール部材8と、供給ローラ5とで囲まれた空間に形成される。
又、本発明は、複数の像担持体に対してそれぞれ現像装置が対応して設けられるか、或いは単一の像担持体に対して複数の現像装置が設けられて、例えばフルカラー画像の形成が可能なカラー画像形成装置においても等しく適用することができる。複数種類(色)のトナー像を像担持体上で直接重ね合わせたり、転写材上に順次に転写することで転写材上で直接重ね合わせたり、又は中間転写体上で重ね合わせた後に転写材に転写したりすることにより、フルカラー画像等を出力することのできる画像形成装置が斯界にて周知である。
更に、本発明に係る現像装置は、画像形成装置本体(装置本体)に対して着脱可能なカートリッジとされていてもよい。カートリッジには、現像装置が単独で装置本体に対して着脱可能とされた現像カートリッジがある。又、カートリッジには、現像装置の他に、少なくとも感光体が枠体によって一体的にカートリッジ化されたプロセスカートリッジがある。プロセスカートリッジは更に、帯電手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つを有していてよい。このような装置本体に対して着脱可能なカートリッジは、装置本体が備える装着ガイド、位置決め部材等の装着手段を介して装置本体に取り外し可能に装着される。
本発明に係る現像装置の一実施例の概略断面図である。 図1の現像装置におけるトナー供給部近傍の拡大断面図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例の要部概略構成図である。 本発明に従って構成されるシール部材の一実施例の作製方法を説明するための模式図である。 本発明に従って構成されるシール部材の一実施例の作製方法を説明するための模式図である。
符号の説明
1 現像装置
2 容器(現像容器枠体)
3 攪拌羽根(現像剤攪拌搬送部材)
4 現像ローラ(現像剤担持体)
5 供給ローラ(現像剤搬送部材)
6 現像ブレード(現像剤規制部材)
7 掻取壁部材
8 シール部材(弾性部材)
9 保持部材
21 感光ドラム(像担持体)
100 画像形成装置

Claims (11)

  1. 表面が移動可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に非接触で対向配置された現像剤搬送部材と、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との最近接位置よりも前記現像剤担持体の表面移動方向上流において前記現像剤担持体に接触する弾性部材と、少なくとも前記現像剤担持体、前記弾性部材及び前記現像剤搬送部材によって囲まれ、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との対向部に現像剤を保持する現像剤供給部と、を有する現像装置において、
    前記弾性部材は、前記現像剤担持体と接触する第1の部分と、前記現像剤供給部に面する、前記第1の部分よりも硬度が高い第2の部分と、を有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記弾性部材は、それぞれ個別の部材である、前記第1の部分を有する第1の部材と、前記第2の部分を有する第2の部材と、が接合されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第1の部材及び第2の部材は発泡弾性部材であり、前記第1の部材の硬度よりも前記第2の部材の硬度が高いことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記第1の部材と前記第2の部材とで、発泡径又は発泡密度が異なることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記第1の部材と前記第2の部材とは、同一の材料で形成されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかの項に記載の現像装置。
  6. 前記弾性部材は、前記第1の部分を有する第1の領域と、前記第2の部分を有する第2の領域とが一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  7. 前記第1の領域及び第2の領域は発泡弾性部材により形成されており、前記第1の部分は該発泡弾性部材の発泡部分で形成され、前記第2の部分は該発泡弾性部材のスキン層で形成されることを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記第1の領域及び第2の領域は発泡弾性部材により形成されており、前記第1の領域と前記第2の領域とで、発泡径又は発泡密度が異なることを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  9. 前記第1の領域と前記第2の領域とは、同一の材料で形成されることを特徴とする請求項6〜8のいずれかの項に記載の現像装置。
  10. 前記第1の部分の硬度は、JIS−A硬度で15〜55度、前記第2の部分の硬度は、JIS−A硬度で60〜95度であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の現像装置。
  11. 転写材に現像剤による像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、前記静電像を現像するための請求項1〜10のいずれかの項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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