JP5878594B2 - ユーザ端末、無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線通信方法及び無線通信システムに関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。
LTEではマルチアクセス方式として、下り回線(下りリンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用い、上り回線(上りリンク)にSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用いている。
LTEからのさらなる広帯域化及び高速化を目的として、例えばLTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ばれるLTEの後継システム(LTE−Aとも呼ばれる)が検討され、LTE Rel.10/11として仕様化されている。LTE Rel.10/11のシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を含んでいる。このように、複数のCCを集めて広帯域化することをキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)という。
LTEのさらなる後継システムであるLTE Rel.12においては、複数のセルが異なる周波数帯(キャリア)で用いられる様々なシナリオが検討されている。複数のセルを形成する無線基地局が実質的に同一の場合には、上述のCAを適用可能である。一方、各セルを形成する無線基地局が完全に異なる場合には、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)を適用することが検討されている。
LTEシステムでは、初期接続や同期確立、通信再開などに用いる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)の重要性が高い。非デュアルコネクティビティの場合には、2つ以上のPRACHが同時に送信されることはなく、PRACHの電力割り当てが最優先で行われていた。
しかしながら、デュアルコネクティビティを用いる無線通信システムにおいては、複数のPRACHを同時送信する場合がある。このため、各PRACHの送信電力が適切に設定されない場合、システムのスループットが劣化する恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、デュアルコネクティビティを用いる無線通信システムにおいて、システムのスループット低下を抑制することができるユーザ端末、無線通信方法及び無線通信システムを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るユーザ端末は、第1のセルグループ(CG)及び第2のCGを含む複数のCGを用いて通信するユーザ端末であって、各CGでPRACH(Physical Random Access Channel)を送信する送信部と、前記PRACHの送信電力を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、オーバラップして送信される複数のCGのPRACHの総送信電力が許容最大送信電力を超える場合、前記第1のCGのPRACHに優先的に送信電力を割り当てるように制御し、前記第2のCGのPRACHを再送する場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数に基づいてパワーランピングを行うように制御し、前記総送信電力が前記許容最大送信電力を超えることにより前記第2のCGのPRACHの送信電力をドロップする場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数を増加しないように制御することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、デュアルコネクティビティを用いる無線通信システムにおいて、システムのスループット低下を抑制することが可能となる。
ランダムアクセスの概要を示す図である。 キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティにおけるセル構成の一例を示す図である。 デュアルコネクティビティのランダムアクセスを説明する図である。 デュアルコネクティビティの送信電力制御を説明する図である。 第1の実施形態におけるPRACHのパワーランピングの一例を説明する図である。 第2の実施形態におけるPRACHのパワーランピングの一例を説明する図である。 第3の実施形態におけるPRACHのパワーランピングの一例を説明する図である。 各実施形態におけるPRACHの再送の一例を示す図である。 第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式3で算出する場合の一例を示す図である。 第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式4で算出する場合の一例を示す図である。 第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式4の変形例としての式3で算出する場合の一例を示す図である。 第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式5で算出する場合の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
LTEシステムでは、初期接続や同期確立、通信再開などに際し、上りリンクで物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を送信してランダムアクセスを行う。ランダムアクセスは、衝突型ランダムアクセス(CBRA:Contention-Based Random Access)と非衝突型ランダムアクセス(Non−CBRA)という2種類のタイプに分けることができる。なお、非衝突型RAは、コンテンションフリーRA(CFRA:Contention-Free Random Access)と呼ばれてもよい。
衝突型ランダムアクセスにおいて、ユーザ端末は、セル内に用意された複数のランダムアクセスプリアンブル(contention preamble)からランダムに選択したプリアンブルをPRACHで送信する。この場合、ユーザ端末間で同一のランダムアクセスプリアンブルを使用することにより、衝突(Contention)が発生する可能性がある。
非衝突型ランダムアクセスにおいて、ユーザ端末は、あらかじめネットワークから割り当てられたUE固有のランダムアクセスプリアンブル(dedicated preamble)をPRACHで送信する。この場合、ユーザ端末間で異なるランダムアクセスプリアンブルが割り当てられているため、衝突が発生することはない。
衝突型ランダムアクセスは、初期接続、上りリンクの通信開始又は再開など際して行われる。非衝突型ランダムアクセスは、ハンドオーバ、下りリンクの通信開始又は再開などに際して行われる。
図1は、ランダムアクセスの概要を示している。衝突型ランダムアクセスはStep1からStep4、非衝突型ランダムアクセスはStep0からStep2で構成される。
衝突型ランダムアクセスの場合、はじめにユーザ端末UEは、ランダムアクセスプリアンブル(PRACH)を当該セルに設定されているPRACHリソースで送信する(メッセージ(Msg:Message)1)。無線基地局eNBは、ランダムアクセスプリアンブルを検出すると、その応答としてランダムアクセスレスポンス(RAR:Random Access Response)を送信する(メッセージ2)。ユーザ端末UEは、ランダムアクセスプリアンブル送信後、所定の区間の間、メッセージ2の受信を試みる。メッセージ2の受信に失敗した場合には、PRACHの送信電力を上げてメッセージ1を再度送信(再送)する。なお、信号の再送時に送信電力を増加させることを、パワーランピングともいう。
ランダムアクセスレスポンスを受信したユーザ端末UEは、ランダムアクセスレスポンスに含まれる上りグラントによって指定された物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)でデータ信号を送信する(メッセージ3)。メッセージ3を受信した無線基地局eNBは、衝突解決(Contention resolution)メッセージをユーザ端末UEに送信する(メッセージ4)。ユーザ端末UEは、メッセージ1から4によって同期を確保し、無線基地局eNBを識別すると、衝突型ランダムアクセス処理を完了しコネクションを確立する。
非衝突型ランダムアクセスの場合、はじめに無線基地局eNBは、ユーザ端末UEに対してPRACHの送信を指示する物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を送信する(メッセージ0)。ユーザ端末UEは、前記PDCCHにより指示されたタイミングでランダムアクセスプリアンブル(PRACH)を送信する(メッセージ1)。無線基地局eNBは、ランダムアクセスプリアンブルを検出すると、その応答情報であるランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信する(メッセージ2)。ユーザ端末は、メッセージ2の受信をもって非衝突型ランダムアクセス処理を完了する。なお、衝突型ランダムアクセスと同様、メッセージ2の受信に失敗した場合には、PRACHの送信電力を上げてメッセージ1を再度送信する。
なお、PRACHを用いたランダムアクセスプリアンブル(メッセージ1)の送信をPRACHの送信ともいい、PRACHを用いたランダムアクセスレスポンス(メッセージ2)の受信をPRACHの受信ともいう。
ところで、LTE−Aシステムでは、半径数キロメートル程度の広範囲のカバレッジエリアを有するマクロセル内に、半径数十メートル程度の局所的なカバレッジエリアを有するスモールセルが形成されるHetNet(Heterogeneous Network)が検討されている。HetNet構成には、キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティの適用が可能である。
図2は、キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティにおけるセル構成の一例を示す図である。図2において、UEは、5つのセル(C1−C5)に接続している。C1はPCell(Primary Cell)であり、C2−C5はSCell(Secondary Cell)である。
図2Aは、キャリアアグリゲーションに係る無線基地局及びユーザ端末の通信を示している。図2Aに示す例において、無線基地局eNB1はマクロセルを形成する無線基地局(以下、マクロ基地局という)であり、無線基地局eNB2はスモールセルを形成する無線基地局(以下、スモール基地局という)である。例えば、スモール基地局は、マクロ基地局に接続するRRH(Remote Radio Head)のような構成であってもよい。
キャリアアグリゲーションが適用される場合、1つのスケジューラ(例えば、マクロ基地局eNB1の有するスケジューラ)が複数セルのスケジューリングを制御する。マクロ基地局eNB1の有するスケジューラが複数セルのスケジューリングを制御する構成では、例えば光ファイバのような高速回線などの理想的バックホール(ideal backhaul)で各無線基地局間が接続されることが想定される。
図2Bは、デュアルコネクティビティに係る無線基地局及びユーザ端末の通信を示している。デュアルコネクティビティが適用される場合、複数のスケジューラが独立して設けられ、当該複数のスケジューラ(例えば、無線基地局MeNBの有するスケジューラ及び無線基地局SeNBの有するスケジューラ)がそれぞれ管轄する1つ以上のセルのスケジューリングを制御する。無線基地局MeNBの有するスケジューラ及び無線基地局SeNBの有するスケジューラがそれぞれの管轄する1つ以上のセルのスケジューリングを制御する構成では、例えばX2インターフェースなどの遅延の無視できない非理想的バックホール(non-ideal backhaul)で各無線基地局間が接続されることが想定される。
図2Bに示すように、デュアルコネクティビティでは、各無線基地局が、1つ又は複数のセルから構成されるセルグループ(CG:Cell Group)を設定する。各セルグループは、同一無線基地局が形成する1つ以上のセル又は送信アンテナ装置、送信局などの同一送信ポイントが形成する1つ以上のセルから構成される。
PCellを含むセルグループはマスタセルグループ(MCG:Master Cell Group)と呼ばれ、マスタセルグループ以外のセルグループはセカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)と呼ばれる。MCG及びSCGを構成するセルの合計数は、所定値(例えば、5セル)以下となるように設定される。
MCGが設定される(MCGを用いて通信する)無線基地局はマスタ基地局(MeNB:Master eNB)と呼ばれ、SCGが設定される(SCGを用いて通信する)無線基地局はセカンダリ基地局(SeNB:Secondary eNB)と呼ばれる。
デュアルコネクティビティでは、無線基地局間はキャリアアグリゲーションと同等のタイトな協調は前提としない。そのため、ユーザ端末は、セルグループごとに下りリンクL1/L2制御(PDCCH/EPDCCH)、上りリンクL1/L2制御(PUCCH/PUSCHによるUCI(Uplink Control Information)フィードバック)を独立に行う。したがってSeNBにおいても、PCellと同等の機能(例えば、共通サーチスペース、PUCCHなど)を有する特別なSCellが必要となる。PCellと同等の機能を有する特別なSCellのことを、「PSCell」ともいう。
デュアルコネクティビティでは、MCG及びSCGにおいて、それぞれランダムアクセスがサポートされる。図3は、デュアルコネクティビティのランダムアクセスを説明する図である。図3に示すように、MCG及びSCGに対してそれぞれランダムアクセス手順区間が設けられる。これらの区間において、ユーザ端末UEはPRACHを送信する。
MCGでは、PCellが衝突型ランダムアクセスと非衝突型ランダムアクセスの両方をサポートし、sTAG(secondary Timing Advance Group)のSCellは非衝突型ランダムアクセスのみをサポートする。SCGでは、PSCellが衝突型ランダムアクセスと非衝突型ランダムアクセスの両方をサポートし、sTAGのSCellは非衝突型ランダムアクセスのみをサポートする。
ランダムアクセスは、パワーリミテッド(Power-limited)状態でない限りMCG及びSCGで並行して行われてもよい。例えば、図3に示すように、ランダムアクセス手順区間はセルグループ間でオーバラップしていてもよい。また、図3に示すように、PRACHはセルグループ間で同時送信となってもよい。また、PRACHがセルグループ間で同時送信される場合、当該同時送信の期間を、同時送信区間ともいう。
ここで、パワーリミテッドとは、ユーザ端末が送信しようとするタイミングにおいて、当該サービングセル、当該TAG、当該セルグループ又は当該UEの、少なくともいずれか1つの観点で、最大送信電力に達している状態を意味する。例えば、パワーリミテッドとは、ユーザ端末の許容最大送信電力を超える上り信号の送信が要求された結果、上り信号の送信電力が制限されることをいう。つまり、MeNB(MCG)に対する上り信号と、SeNB(SCG)に対する上り信号と、の必要とされる送信電力の和がユーザ端末の許容最大送信電力を超えることをいう。ここで、必要とされる送信電力(所望電力、所望送信電力などともいう)は、無線基地局から通知される要求電力(要求送信電力)及び、当該要求電力に基づいてパワーランピングを適用して増加した送信電力を含む。
デュアルコネクティビティでは、マスタ基地局MeNB、セカンダリ基地局SeNBがそれぞれ独立にスケジューリングするので、マスタ基地局MeNB及びセカンダリ基地局SeNBに対するユーザ端末の合計送信電力が許容最大送信電力を超えない範囲で、送信電力を動的に調整する送信電力制御をすることは困難である。ユーザ端末は、必要となる合計送信電力(総送信電力、送信電力の和などともいう)がユーザ端末の許容最大送信電力を超える場合、許容最大送信電力を超えない値になるまで、電力をスケールダウン(パワースケーリング)するか、一部又は全部のチャネル又は信号を欠落させる処理(ドロッピング、ドロップなどともいう)を行う。なお、ドロッピングは電力を0とすることで実現されてもよい。
デュアルコネクティビティでは、マスタ基地局MeNB及びセカンダリ基地局SeNBは、それぞれ対となる無線基地局(MeNBにとってのSeNB、SeNBにとってのMeNB)がどのような電力制御を行っているか把握できないため、このようなパワースケーリングやドロッピングが起こるタイミングや頻度を想定できないおそれがある。マスタ基地局MeNB及びセカンダリ基地局SeNBにとって、想定外のパワースケーリングやドロッピングが行われた場合、正しく上りリンク通信を行うことができなくなり、通信品質やスループットが著しく劣化するおそれがある。
そこで、デュアルコネクティビティでは、少なくともPUCCH/PUSCH送信に対して、セルグループごとの「保証送信電力(minimum guaranteed power)」という概念が導入される。MCGの保証送信電力をPMeNB、SCGの保証送信電力をPSeNBとする。マスタ基地局MeNB又はセカンダリ基地局SeNBは、ユーザ端末に対し、保証送信電力PMeNBとPSeNBの両方、又はいずれか一方を、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)により通知する。特にシグナリングや指示がない場合、ユーザ端末は、保証送信電力PMeNB=0及び/又はPSeNB=0と認識すればよい。
ユーザ端末は、マスタ基地局MeNBから送信要求があった場合、すなわち上りグラント又はRRCシグナリングによりPUCCH/PUSCHの送信がトリガされた場合に、MCGへの送信電力を計算し、要求電力が保証送信電力PMeNB以下であれば、当該要求電力をMCGの送信電力として確定する。
ユーザ端末は、セカンダリ基地局SeNBから送信要求があった場合、すなわち上りグラント又はRRCシグナリングによりPUCCH/PUSCHの送信がトリガされた場合に、SCGへの送信電力を計算し、要求電力が保証送信電力PSeNB以下であれば、当該要求電力をSCGの送信電力として確定する。
無線基地局xeNB(マスタ基地局MeNB又はセカンダリ基地局SeNB)の要求電力が保証送信電力PxeNB(保証送信電力PMeNB又はPSeNB)を超える場合には、ユーザ端末は、条件次第で送信電力が保証送信電力PxeNB以下となるように制御することがある。具体的には、ユーザ端末は、MCG及びSCGの合計要求電力がユーザ端末の許容最大送信電力PCMAXを超えるおそれがある場合には、保証送信電力PxeNBを超える電力が要求されたセルグループに対し、一部のチャネル又は信号のパワースケーリング(Power-scaling)やドロッピングを行う。その結果、送信電力が保証送信電力PxeNB以下となったら、それ以上のパワースケーリングやドロッピングは行わない。
すなわち、デュアルコネクティビティにおけるPUCCH/PUSCHの最大送信電力として、少なくとも保証送信電力PMeNB又はPSeNBは保証される。ただし、他セルグループの割り当てやユーザ端末の実装などに依存して、PUCCH/PUSCHの最大送信電力として保証送信電力PMeNB又はPSeNBが保証されない場合もある。
図4Aに示す例では、マスタ基地局MeNBから保証送信電力PMeNB以下の電力が要求され、セカンダリ基地局SeNBから保証送信電力PSeNBを超える電力が要求されている。ユーザ端末は、MCG及びSCGそれぞれにおいて、CCごとの送信電力の総和が、保証送信電力PMeNB及びPSeNBを超えていないかどうか、両セルグループにおける全CCの送信電力の総和が、許容最大送信電力PCMAXを超えていないかどうか、を確認する。
図4Aに示す例では、両セルグループにおける全CCの送信電力の総和が、許容最大送信電力PCMAXを超えるため、ユーザ端末は、パワースケーリング又はドロッピングを適用する。MCGのCCごとの送信電力の総和は保証送信電力PMeNBを超えないが、SCGのCCごとの送信電力の総和が保証送信電力PSeNBを超えることから、ユーザ端末は、MCGに対しては当該要求電力を送信電力として割り当て、残りの電力(許容最大送信電力PCMAXからMCGの送信電力を減算して得られる余剰電力)をSCGに割り当てる。ユーザ端末は、SCGに対しては、上記残りの電力を許容最大送信電力とみなし、SCGに対して、パワースケーリング又はドロッピングを適用する。
図4Bに示す例では、マスタ基地局MeNBから保証送信電力PMeNBを超える電力が要求され、セカンダリ基地局SeNBから保証送信電力PSeNB以下の電力が要求されている。両セルグループにおける全CCの送信電力の総和が、許容最大送信電力PCMAXを超えるため、ユーザ端末は、パワースケーリング又はドロッピングを適用する。
図4Bに示す例では、SCGのCCごとの送信電力の総和は保証送信電力PSeNBを超えないが、MCGのCCごとの送信電力の総和が保証送信電力PMeNBを超えることから、ユーザ端末は、SCGに対しては当該要求電力を送信電力として割り当て、残りの電力(許容最大送信電力PCMAXからSCGの送信電力を減算して得られる余剰電力)をMCGに割り当てる。ユーザ端末は、MCGに対しては、上記残りの電力を許容最大送信電力とみなし、MCGに対して、パワースケーリング又はドロッピングを適用する。
パワースケーリングやドロッピングのルールとしては、Rel.10/11で規定されたルールを適用することもできる。Rel.10/11では、CAにおいて複数のCCで同時送信が起こり得るため、全CCの要求送信電力がユーザ端末あたりの許容最大送信電力PCMAXを超えた場合のパワースケーリングやドロッピングのルールが規定されている。上記残りの電力(許容最大送信電力PCMAXからMCGの送信電力を減算して得られる余剰電力)を許容最大送信電力とみなし、当該セルグループで要求された送信電力を要求送信電力とみなせば、当該セルグループに対してRel.10/11で規定されたルールでパワースケーリングやドロッピングを行うことができる。これらは既に規定された仕組みで実現できるため、ユーザ端末は、送信電力制御及びパワースケーリングやドロッピングのルールとして新しい仕組みを導入することなく、既存の仕組みの流用によって容易に実現することができる。
LTEシステムでは、PRACHが初期接続や同期確立、通信再開などに用いられることから、PRACHの送受信が高品質に実施されることが重要となる。非デュアルコネクティビティ(Non-DC)では、PRACHの最大送信電力は、CCあたりの最大送信電力PCMAX,cである。また、キャリアアグリゲーションを適用した場合には、PRACHがPUCCH、PUSCH又はSRS(Sounding Reference Signal)と同時送信となった場合、PRACHに対して最優先で送信電力を割り当てることが規定されている。また、PRACHとPUCCH/PUSCHを同時送信する場合に、送信電力が許容最大送信電力PCMAXを超えるときは、実際の送信電力がPCMAXを超えない値になるまで、PUCCH/PUSCHの送信電力をパワースケーリングする。また、PRACHとSRSを同時送信する場合に、送信電力が許容最大送信電力PCMAXを超えるときは、実際の送信電力がPCMAXを超えないよう、SRSをドロッピングする。
このように、非デュアルコネクティビティでは、2つ以上のPRACHが同時に送信されることはなく、PRACHの電力割り当てが最優先で行われていた。しかしながら、デュアルコネクティビティを用いる無線通信システムにおいては、複数のCGでPRACHを同時送信する場合がある。この場合に、各CGのPRACHの最大送信電力をどのように決定するかは、未だ規定されていない。また、いずれのCGに優先的に送信電力割り当てを行うかという優先ルールについても、未だ規定されていない。このため、PRACHの送信電力が適切に設定されない場合、システムのスループットが劣化する恐れがある。
そこで、本発明者らは、MeNBで無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)が発生すると、セルの再接続が必要となり、システムのスループットが特に劣化することに着眼した。また、本発明者らは、MeNBにおけるRLFは、MeNBに送信したPRACHの電力が不足すると発生する可能性が高くなることに着眼した。本発明者らは、上記着眼点に基づいて、デュアルコネクティビティを用いる無線通信システムにおいて、PRACHの同時送信区間では、MeNBに送信するPRACHに優先的に送信電力を割り当てることを着想した。また、PRACH再送時のパワーランピングについても、MeNBに対して優先的に電力制御することを着想し、本発明に至った。
本発明によれば、MeNBにおけるRLFの発生を低減することができるため、セル再接続による遅延を抑制することができる。その結果、システムのスループット低下を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、MCGとSCGが1つずつ設定される場合を例に挙げて説明するが、実施形態はこれに限られない。
(PRACH同時送信時の電力制御)
異なるCG間のPRACH同時送信でパワーリミテッドとなった場合(UEがPRACH同時送信によりパワーリミテッドとなることを検出した場合)、以下のいずれかの実施形態(第1〜3の実施形態)を適用して、すべての同時送信区間において全CGの送信電力の合計がPCMAXを超えないように制御する。
第1の実施形態では、SCGのPRACHをパワースケーリングする。つまり、MCGのPRACHの送信電力は、Rel.11と同様に決定して与え、SCGのPRACHの送信電力は、MCGのPRACHの送信電力をPCMAXから引いた分を与える。
第2の実施形態では、両CGのPRACHをパワースケーリングする。例えば、以下の式1を満たす係数Wを求めて、Wを用いて両CGのPRACHをパワースケーリングする。つまり、MCGのPRACHの送信電力及びSCGのPRACHの送信電力を、同じ割合で低減する。
Figure 0005878594
ここで、PMCG_PRACHはMCGのPRACHの所望電力であり、PSCG_PRACHはSCGのPRACHの所望電力である。
あるいは、以下の式2を満たすように予め設定された2つの所定の値(Ppre_MCG_PRACH、Ppre_SCG_PRACHとする)に両CGのPRACHをパワースケーリングする。これら2つの所定の値(Ppre_MCG_PRACH、Ppre_SCG_PRACH)は、予め規定されていてもよいし、ユーザ端末に対し、システム情報ブロックやRRC等の上位レイヤシグナリングにより通知されていてもよい。
Figure 0005878594
第3の実施形態では、SCGのPRACHをドロップする。この場合、UEは、SCGのPRACHを送信しない。なお、MCG PRACHの電力割り当ては、Rel.11までと同様に行ってもよいし、別の方針に基づいて行ってもよい。
以上のように、各実施形態では、MCG PRACHを、SCG PRACHより優先して、少なくともSCG PRACHと同等以上の電力を割り当てるように制御が実施される。
(各CGのPRACHのパワーランピング)
次に、各実施形態について、UEによるPRACH(Msg1)送信後、RAR(Msg2)が受信されない場合を、図5〜7を参照して説明する。この場合、UEは、PRACHのパワーランピングを行って再送する。図5〜7は、それぞれ第1、第2及び第3の実施形態におけるPRACHのパワーランピングの一例を説明する図である。各図では再送を2回実施する(送信試行を3回実施する)例が示されている。
第1の実施形態では、MCGのPRACHのパワーランピングは、MCGのPRACHを単独で送信するときと同様に行う。一方、SCGのPRACHのパワーランピングは、MCGのPRACHを考慮して制限する(例えば、MCGのPRACHが再送されなくなるまで実施されない)。
第2の実施形態では、既に両PRACHによりパワーリミテッドになっているため、パワーランピングを行うことはできない。つまり、MCGのPRACHも、SCGのPRACHも、前回の送信と同一電力(パワーランピングなし)でPRACHを再送することになる。
第3の実施形態(SCGのPRACHをドロップする場合)では、第1の実施形態と同様に、MCGのPRACHのパワーランピングは、MCGのPRACHを単独で送信するときと同様に行う。一方、SCGのPRACHは、MCGのPRACHが再送されなくなるまで、送信されない。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、MCG PRACHの電力割り当て/パワーランピングをRel.11までと同様に行うことで、MCG PRACHのカバレッジを適切に維持することができる。また、第2の実施形態によれば、SCG PRACHの電力をある程度維持することができるので、SCGでのランダムアクセス成功確率を上げ、SCGへの接続遅延を低減することができる。
また、第3の実施形態によれば、MCG PRACHの電力割り当て/パワーランピングをRel.11までと同様に行うことで、MCG PRACHカバレッジを適切に保つことができる。さらに、SCGでの不適切な電力(例えば、少なすぎる電力)によるPRACHの無駄吹き(無駄な送信)を回避し、電力消費の増大を抑えることができる。
なお、いずれの実施形態でも、一方のCGでMsg2受信が成功次第、他方のCGでは適切なパワーランピングによるPRACH再送ができるようになる。図8は、各実施形態におけるPRACHの再送の一例を示す図である。この例では、両CGの1回目のPRACH送信に対して、両CGでMsg2の受信に失敗している。両CGの2回目のPRACH送信に対して、MCGではMsg2の受信に成功し、SCGではMsg2の受信に失敗している。そして、SCGの3回目のPRACH送信が行われる。
上述の実施形態によれば、再送時MCGとSCGの同時送信の場合、SCGはパワーランピングできないため、図8におけるSCGの2回目のPRACH送信は、パワーランピングできない。一方、図8におけるSCGの3回目のPRACH送信は、SCGの単独送信であるため、パワーランピングを適用することができる。
(各CGのPRACHのパワーランピングにおけるランプアップ量)
次に、各実施形態に係るPRACHのパワーランピングにおけるランプアップ量を説明する。ランプアップ量とは、初回の送信電力(例えば、無線基地局からの要求電力)を基準とした所望電力の増分をいう。具体的には、以下の式3〜5のいずれかで算出したランプアップ量を適用する。
(式3)
ランプアップ量=(PRACH試行回数−1)×RampingStep、
(式4)
ランプアップ量=(PRACH試行回数−1−同時送信でパワーリミテッドとなったPRACH試行回数)×RampingStep、
(式5)
ランプアップ量=それまでのPRACH最大送信電力−初回のPRACH送信電力+RampingStep。
ここで、RampingStepは、PRACH送信の試行回数(再送回数)が1増加するときのランプアップ量の増分を示す。なお、式3〜5における(PRACH試行回数−1)は、PRACH再送回数で置き換えてもよい。また、これらの式はSCGに適用するパワーランピングで用いられるものとするが、これに限られない。例えば、MCGでこれらの式を適用してパワーランピングを行ってもよい。
式3によれば、PRACHの送信試行回数に基づいて、ランプアップ量が決定される。このため、PRACHの同時送信が終わり、単独送信となった場合に、十分な電力で送信することができるとともに、既存のUEと同じ動作で実現できるため、ユーザ端末の実装コストの増大を抑制することができる。
式4によれば、PRACHの単独送信試行回数に基づいて、ランプアップ量が決定される。このため、PRACHの同時送信が終わり、単独送信となった場合に、必要以上の電力でPRACHが送信され、他セルに余計な干渉を及ぼすのを防ぐことができる。
式5によれば、PRACHの送信試行における最大送信電力に基づいて、ランプアップ量が決定される。つまり、ランプアップされたPRACH送信電力は、それまでのPRACH最大送信電力+RampingStepに相当する。このため、以前に正しく受信できなかったMsg2に対応する最大のPRACH電力に基づいてランピングを行えるので、適切なランプアップによるPRACH再送を実現できる。なお、「それまでのPRACH」というのは、再送中のPRACHにおいて過去に送信したPRACHを示す。
具体的に、上記の実施形態に式3〜5を適用した場合の例について、図9〜12を参照して説明する。図9〜12は、第1及び第3の実施形態におけるPRACHのパワーランピングによるランプアップ量の一例を説明する図である。各図Aは第1の実施形態に、各図Bは第3の実施形態に対応する。
また、各図では、SCG PRACHが4回送信試行される例が示されており、SCG PRACHの2回目及び3回目の試行は、MCG PRACHとの同時送信となっている。したがって、SCG PRACHの2回目及び3回目の試行では、ランプアップに基づいて所望電力は増加するものの、MCG PRACHもランプアップしているため、結果としてSCG PRACHの送信電力は所望電力より小さくなる。
以下では、上記式3〜5を用いた場合のSCG PRACHの4回目の試行のランプアップ量について説明する。なお、特に断りのない限り、PRACHの試行回数は、同時送信によるPRACHのドロップも含めてカウントする。
図9は、第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式3で算出する場合の一例を示す図である。この例では、PRACH試行回数が4であることから、ランプアップ量は3×RampingStepとなる。
図10は、第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式4で算出する場合の一例を示す図である。この例では、PRACH試行回数が4であり、同時送信でパワーリミテッドとなったPRACH試行回数が2であることから、ランプアップ量は1×RampingStepとなる。
なお、式4は、式3において、同時送信によりパワーリミテッドとなったPRACHをPRACH試行回数にカウントしないことでも実現することができる。図11は、第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式4の変形例としての式3で算出する場合の一例を示す図である。この例では、PRACH試行回数が2であることから、ランプアップ量は1×RampingStepとなる。
図12は、第1及び第3の実施形態において、ランプアップ量を式5で算出する場合の一例を示す図である。図12Aの例では、試行中のPRACHに係る過去のPRACH最大送信電力は、試行回数が2のときのPRACH送信電力である。したがって、SCG PRACHの4回目の試行の送信電力は、2回目の試行の送信電力+RampingStepとなる。図12Bの例では、試行中のPRACHに係る過去のPRACH最大送信電力は、試行回数が1のときのPRACH送信電力である。したがって、SCG PRACHの4回目の試行の送信電力は、1回目の試行の送信電力+RampingStepとなる。
なお、第2の実施形態についても式3〜5を用いてランプアップ量を決定することができる。例えば、図6のように、第2の実施形態でPRACH同時送信が3回続き、3回目のMCG PRACHが成功した場合、SCG PRACHの4回目の試行においては、SCG PRACHは式3を用いて3×RampingStepをランプアップ量として適用することができる。
また、上述の式3〜5によるランプアップ量を用いた再送を行った後、さらに再送が必要な場合は、ランプアップ量を同じ式を用いて算出してもよいし、異なる式を用いて算出してもよい。例えば、式5による再送後のさらなる再送について、同様に式5を用いてそれまでのPRACH最大送信電力にRampingStepを加えた電力を適用してもよい。
(Msg3以降の送信電力)
上述の各実施形態においても、ランダムアクセスの手順に従って、PRACHが正常受信された後、PUSCHによるMsg3の送信を行う必要がある。つまり、PRACHだけ通信できても、その後の通信が継続できなければ、ランダムアクセスが正常に完了しないことになる。
そこで、PRACH同時送信でパワーリミテッドとなり、上記第1〜3の実施形態のいずれかを適用した場合には、正しくMsg2(RAR)が受信できた時のPRACH送信電力と、RARに含まれるPUSCH TPCコマンドと、に従って、Msg3(PUSCH)以降の送信電力を決める。つまり、PRACHに対する応答(RAR)を受信した後の所定の期間、当該PRACHに対応する送信電力に基づいて、当該PRACHを送信したCGにおけるUL信号の送信電力を決定する。例えば、MCG(SCG)において正しく受信できたRARに対応するMCG(SCG) PRACHの送信電力に基づいて、MCG(SCG) PUSCHの送信電力を決定してもよい。
また、PRACH同時送信でパワーリミテッドとなり、MCG PRACHに送信電力の優先割り当てを行った場合(つまり、第1又は第3の実施形態)、その後の所定の期間においてMCGのUL送信を優先する制御を実施してもよい。この場合、MCGにおいて正しく受信できたRARに対応するPRACH送信電力を基準としてMCGの送信電力を決定し、当該電力をMCGのUL送信に優先割り当てする。
ここで、上記の所定の期間は、以下の期間であってもよい。(1)RARを正しく受信できたときにUEの有する所定のタイマが起動する場合、当該タイマが満了するまでの期間、(2)衝突型(Contention-based)RACHの場合、Msg4受信後、そのMsg4に対するACKを送信するまでの期間、(3)非衝突型(Contention-free)RACHの場合、Msg2受信後、そのMsg2に対するACKを送信するまでの期間。これらの期間を限定することにより、ランダムアクセス手順完了までのUL送信電力を適切に制御しつつ、ランダムアクセス後にUL送信電力制御が別途行われる場合に、そのような制御を阻害しないようにすることができる。
例えば、ランダムアクセス後のUL送信電力制御としては、無線基地局又はCGごとの保証送信電力(minimum guaranteed power)が用いられてもよい。この場合、MCGへのUL送信電力はMCGの保証送信電力(PMeNB)以下となるように、SCGへのUL送信電力はSCGへの保証送信電力(PSeNB)以下となるように制御してもよい。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記各実施の形態に係るPRACH送信電力制御を行う無線通信方法が適用される。
図13は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。図13に示すように、無線通信システム1は、複数の無線基地局10(11及び12)と、各無線基地局10によって形成されるセル内にあり、各無線基地局10と通信可能に構成された複数のユーザ端末20と、を備えている。無線基地局10は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。
図13において、無線基地局11は、例えば相対的に広いカバレッジを有するマクロ基地局で構成され、マクロセルC1を形成する。無線基地局12は、局所的なカバレッジを有するスモール基地局で構成され、スモールセルC2を形成する。なお、無線基地局11及び12の数は、図13に示す数に限られない。
マクロセルC1及びスモールセルC2では、同一の周波数帯が用いられてもよいし、異なる周波数帯が用いられてもよい。また、無線基地局11及び12は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して互いに接続される。
なお、マクロ基地局11は、無線基地局、eNodeB(eNB)、送信ポイント(transmission point)などと呼ばれてもよい。スモール基地局12は、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB(HeNB)、送信ポイント、RRH(Remote Radio Head)などと呼ばれてもよい。
ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでいてもよい。ユーザ端末20は、無線基地局10を経由して他のユーザ端末20と通信を実行できる。
上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。
無線通信システムにおいては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。また、PBCHにより、同期信号や、MIB(Master Information Block)などが伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認信号(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどを伝送するために用いられてもよい。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認信号などが伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)が伝送される。
図14は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成図である。無線基地局10(無線基地局11及び12を含む)は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部から構成される。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力された下り信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。送受信部103は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
図15は、本実施の形態に係る無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104の主な機能構成図である。なお、図15では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。
図15に示すように、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、受信処理部304と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部(スケジューラ)301は、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又は拡張PDCCH(EPDCCH)で伝送される下り制御信号のスケジューリングを制御する。また、システム情報、同期信号、CRS、CSI−RSなどの下り参照信号などのスケジューリングの制御も行う。また、上り参照信号、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号、PRACHで送信されるRAプリアンブルなどのスケジューリングを制御する。制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
制御部301は、ユーザ端末20のランダムアクセス手順を適切に処理するように、送信信号生成部302及びマッピング部303を制御することができる。例えば、制御部301は、ユーザ端末20に対してMsg0を送信するように制御できる。また、制御部301は、RAプリアンブルに対してMsg2を送信するように制御できる。
また、制御部301は、無線基地局10に接続するユーザ端末20の上り信号送信電力を調整するために、送信信号生成部302及びマッピング部303を制御することができる。具体的には、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるPHR(Power Headroom Report)やチャネル状態情報(CSI)、上りリンクデータの誤り率、HARQ再送回数などに基づいて、上り信号の送信電力を制御するための送信電力制御(TPC)コマンドを生成するように送信信号生成部302に指示を出し、マッピング部303に当該TPCコマンドを下り制御情報(DCI)に含めてユーザ端末20に通知するように制御することができる。これにより、無線基地局10はユーザ端末20に要求する上り信号の送信電力を指定することができる。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、DL信号(下り制御信号、下りデータ信号、下り参照信号など)を生成して、マッピング部303に出力する。例えば、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、下りデータ信号には、各ユーザ端末20からのCSIなどに基づいて決定された符号化率、変調方式などに従って符号化処理、変調処理が行われる。送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器又は信号生成回路とすることができる。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッピング回路又はマッパーとすることができる。
受信処理部304は、ユーザ端末20から送信されるUL信号(上り制御信号、上りデータ信号、上り参照信号など)に対して受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。また、受信処理部304は、受信した信号を用いて受信電力(RSRP)やチャネル状態について測定してもよい。なお、処理結果や測定結果は、制御部301に出力されてもよい。受信処理部304は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器又は信号処理回路とすることができる。
図16は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。図16に示すように、ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
送受信部203は、1つ以上のセルから構成されるセルグループ(CG)をそれぞれ設定する複数の無線基地局との間で信号を送受信することができる。例えば、送受信部203は、複数のCGに対してUL信号を同時に送信することが可能である。
図17は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204の主な機能構成図である。なお、図17においては、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。
図17に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信処理部404、を少なくとも含んで構成されている。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCH/EPDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信処理部404から取得する。制御部401は、下り制御信号や、下りデータ信号に対する再送制御の要否を判定した結果などに基づいて、UL信号の生成を制御する。具体的には、制御部401は、送信信号生成部402及びマッピング部403の制御を行う。制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
また、制御部401は、UL信号の送信電力を制御する。具体的には、制御部401は、送信部203がMCG及びSCGに対してPRACHを同時送信する場合に、各PRACHの送信電力の合計を、SCG PRACHの送信電力を低減して許容最大送信電力(PCMAX)以下とするように制御する(第1〜第3の実施形態)。ここで、SCG PRACHの送信電力だけでなく、MCG PRACHの送信電力も低減することで制御してもよい(第2の実施形態)。また、ドロッピングによりSCG PRACHの送信電力を0にする制御を実施してもよい(第3の実施形態)。
また、制御部401は、PRACHの再送時にパワーランピングを適用して、再送されるPRACHの送信電力を増加する。具体的には、PRACHの送信試行回数、同時送信試行回数、単独送信試行回数、以前の送信試行の最大送信電力などに基づいて、パワーランピングに係るランプアップ量を決定してもよい。
また、制御部401は、受信処理部404からRAR(Msg2)を取得した場合、当該RARに対応する最新のPRACH送信電力に基づいて、Msg3以降の送信電力を決定する制御を行ってもよい。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、UL信号を生成して、マッピング部403に出力する。例えば、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)などの上り制御信号を生成する。また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、制御部401は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、送信信号生成部402に上りデータ信号の生成を指示する。送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器又は信号生成回路とすることができる。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッピング回路又はマッパーとすることができる。
受信処理部404は、無線基地局10から送信されるDL信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。また、受信処理部404は、受信した信号を用いて受信電力(RSRP)やチャネル状態について測定してもよい。なお、処理結果や測定結果は、制御部401に出力されてもよい。受信処理部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器又は信号処理回路とすることができる。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。
ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、CD−ROM、RAM、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであれば良い。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。例えば、上述の各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1…無線通信システム
10…無線基地局
11…無線基地局(マクロ基地局)
12、12a、12b…無線基地局(スモール基地局)
20…ユーザ端末
30…上位局装置
40…コアネットワーク
101…送受信アンテナ
102…アンプ部
103…送受信部
104…ベースバンド信号処理部
105…呼処理部
106…伝送路インターフェース
201…送受信アンテナ
202…アンプ部
203…送受信部
204…ベースバンド信号処理部
205…アプリケーション部
301、401…制御部
302、402…送信信号生成部
303、403…マッピング部
304、404…受信処理部

Claims (5)

  1. 第1のセルグループ(CG)及び第2のCGを含む複数のCGを用いて通信するユーザ端末であって、
    各CGでPRACH(Physical Random Access Channel)を送信する送信部と、
    前記PRACHの送信電力を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、オーバラップして送信される複数のCGのPRACHの総送信電力が許容最大送信電力を超える場合、前記第1のCGのPRACHに優先的に送信電力を割り当てるように制御し、
    前記第2のCGのPRACHを再送する場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数に基づいてパワーランピングを行うように制御し、
    前記総送信電力が前記許容最大送信電力を超えることにより前記第2のCGのPRACHの送信電力をドロップする場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数を増加しないように制御することを特徴とするユーザ端末。
  2. 前記制御部は、オーバラップして送信される複数のCGのPRACHの総送信電力が許容最大送信電力を超える場合、前記第2のCGのPRACHの送信電力をパワースケーリング又はドロップして、前記総送信電力が前記許容最大送信電力を超えないように制御することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  3. 前記第1のCGのPRACHは、PCell(Primary Cell)で送信されることを特徴とする請求項1又は請求項に記載のユーザ端末。
  4. 第1のセルグループ(CG)及び第2のCGを含む複数のCGを用いて通信するユーザ端末の無線通信方法であって、
    各CGでPRACH(Physical Random Access Channel)を送信する送信工程と、
    前記PRACHの送信電力を制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程は、オーバラップして送信される複数のCGのPRACHの総送信電力が許容最大送信電力を超える場合、前記第1のCGのPRACHに優先的に送信電力を割り当てるように制御し、
    前記第2のCGのPRACHを再送する場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数に基づいてパワーランピングを行うように制御し、
    前記総送信電力が前記許容最大送信電力を超えることにより前記第2のCGのPRACHの送信電力をドロップする場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数を増加しないように制御することを特徴とする無線通信方法。
  5. 第1のセルグループ(CG)及び第2のCGを含む複数のCGを用いて通信するユーザ端末を含む無線通信システムであって、
    前記ユーザ端末は、各CGでPRACH(Physical Random Access Channel)を送信する送信部と、
    前記PRACHの送信電力を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、オーバラップして送信される複数のCGのPRACHの総送信電力が許容最大送信電力を超える場合、前記第1のCGのPRACHに優先的に送信電力を割り当てるように制御し、
    前記第2のCGのPRACHを再送する場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数に基づいてパワーランピングを行うように制御し、
    前記総送信電力が前記許容最大送信電力を超えることにより前記第2のCGのPRACHの送信電力をドロップする場合、前記第2のCGのPRACHの送信試行回数を増加しないように制御することを特徴とする無線通信システム。
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