JP5878218B1 - 広告評価システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、ユーザが広告主にとって有益な行動を取ったかどうかを解析することにより、広告の効果を測定できる。
また、本発明は広告評価システムとして捉えることもできるし、当該広告評価システムに広告配信機能を合わせた広告配信システムとしても捉えられる。
クライアント端末を用いてWebページにアクセスする複数のユーザに対して広告主から配信された広告に関する分析を行う広告評価システムであって、
少なくとも前記広告の視聴状況を含む、前記複数のユーザのインターネット上での行動履歴を取得して履歴データベースに保存する取得手段と、
運営者が登録済みモニタに対してインターネットを経由してアンケートを行うネットリサーチに用いられる、前記登録済みモニタの属性情報を保存するモニタ情報データベースと、
前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタである者の属性情報に基づいて、前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタではない者の属性情報を推定し、前記登録済みモニタである者の属性情報および行動履歴、ならびに前記登録済みモニタでない者の推定属性情報および行動履歴を含む拡大母集団データベースを作成する処理手段と、
前記拡大母集団データベースにアクセスする操作手段であって、前記複数のユーザの属性情報または推定属性情報と、前記複数のユーザによる前記行動履歴とに関連する情報を抽出する操作手段と、
を有することを特徴とする広告評価システムである。
本実施形態では、上述したクッキーや広告中のタグを使用してユーザを特定する上での制約を踏まえ、ユーザの属性情報や嗜好情報を正確に把握して、当該ユーザによるWeb閲覧履歴の分析精度の向上および広告効果の正確な測定を可能にする方法について述べる。具体的には、Web広告とネットリサーチの組み合わせによる良好な広告配信の手法について説明する。
ここで、本実施形態に関連する、インターネットを利用したアンケート収集システムについて説明する。近年マーケティングなどの目的で、インターネット経由でメンバーである「モニタ」にアンケートを実施する、ネットリサーチという手法が普及している。モニタは、「回答者」、「パネル」とも呼ばれる。アンケートを企画する調査主は多くの場合、ネットリサーチを業務として行う企業(運営者)に調査を委託する。運営者は、多数のモニタに属性情報を登録してもらって会員組織を形成しており、調査主からアンケート収集を依頼されると、メールなどでモニタに通知して報酬と引き換えにアンケートを依頼する。
本実施形態のシステム構成について、図1を参照しながら説明する。
ユーザAはインターネットの利用者であり、かつネットリサーチのモニタとして登録済みである。ユーザAは、クライアント端末101のブラウザ1011と、それに紐付いたクッキー1012を利用してWebページを閲覧する。Webサーバ102はクライアント端末101からのリクエストを受ける。コンテンツサーバ103はニュース等のコンテンツを有する。広告サーバ104は広告データを有しており、本実施形態では、リサーチ運営者が発行したスクリプトタグを含む動画広告データ1041とする。運営者サーバ105は、ネットリサーチ運営者のサーバであり、モニタ情報データベース1051と関連付けられている。広告サーバは本発明の配信手段と取得手段に相当する。
図2のフローチャートを参照しつつ、処理全体の概要を述べる。
ステップS201〜S202は、広告配信より事前の段階である。S201にてユーザAは、ブラウザ1011から運営者サーバ105にアクセスしてアンケート収集システムのモニタとして登録する。このとき入力されたユーザAの属性情報は、S202にてモニタ情報DB1051に格納される。
ステップS203〜S207は、ユーザの行動を記録する段階である。S203にてユーザがWebサーバ102にリクエストを送る。S204にてWebサーバ102は、コンテンツサーバ103と広告サーバ104に情報を送信する。その結果ブラウザ1012には、ユーザ所望のコンテンツに加え、広告表示枠において動画広告が表示される。S205にてユーザは動画広告を含むWebページを閲覧する。S206とS207で、このページでのユーザの行動は広告中に含まれるリサーチ運営者が発行したタグにより追跡され、運営者サーバ105に送信および記録される。
ステップS208〜S209は、記録された履歴を利用する段階である。S208にてユーザは、上とは別の機会に、再度Webページをリクエストする。S209にて、Webサーバ102から情報を受け取った広告サーバ104は、ユーザがモニタ登録済みであることを確認して属性情報を取得し、最適な広告を生成、配信する。
本実施形態のシステムの構成要素を詳細に説明する。
(クライアント端末)
クライアント端末101は、ユーザAが使用する情報処理装置であり、プロセッサ、記憶装置、通信装置、ユーザインタフェース等を備える。クライアント端末としては、PCやスマートフォンが特に好適である。PCはデスクトップ型、ノート型、タブレット型など形式を問わない。クライアント端末101は、ユーザAによるWebページ閲覧や商品の購買などに加え、アンケート収集システムへの参加を可能とする。アンケート収集システムにおいては、モニタ登録(ユーザ自身の属性入力やIDおよびパスワード設定)、アンケートの受信と回答などの作業がある。各種サーバから発行されたクッキー1012は、ブラウザ1011に紐付けられて不図示の記憶装置に格納される。またブラウザ1011に表示させるためのWebページデータは、ユーザからの入力内容(例えば検索サイトにおける検索結果からのリンクのクリック)に基づくHTTPリクエストでサーバに要求され、サーバからのレスポンスに基づいて表示される。
ユーザAが最初にアンケート収集システムに参加する際には、運営者サーバ105にアクセスして図3(a)の画面を表示させ、符号301bのボタンをクリックしてモニタ新規登録を行う。ユーザAが入力した属性情報は、モニタ情報データベース1051に保存される。属性情報は上述の性別、年齢、職業、住所のほか、収入、家族構成やペットの有無、保有しているまたは購入意向のある商品の情報、学歴、趣味や嗜好に関する情報など、様々な内容を含み得る。運営者側は、属性情報の定期的な更新を促すことが好ましい。運営者サーバ105はユーザAのIDに対してパスワードを発行する。
運営者サーバ105はユーザAのクライアント端末のブラウザ1011に紐付いたクッキー1012を発行することが好ましい。これにより、ユーザAと運営者サーバ105とのセッションを維持し、ログオン画面でのIDとパスワードの入力(図3(a)の符号301a)を省略できる。
後述するように、運営者サーバ105は広告サーバ104と通信を行い、広告を含むWebページを表示しようとするユーザがモニタ登録しているかどうかを判断する、または、判断に必要な属性情報を広告サーバ104に提供する。
なお、本実施形態の説明ではリサーチ運営者(広告配信者を兼ねる)、コンテンツ配信者、コンテンツ提供者が存在しているが、実際はこれに限定されない。ある者がその他の役割を兼ねてもよいし、逆にいずれかの役割が複数の主体により実行されてもよい。例えば、リサーチ運営者が広告配信者を兼ねることは一貫したサービスを広告主に提供でき、かつユーザが同意済みのファーストパーティクッキーを使用できる点で好ましいが、それぞれの役割を別個の主体が協調しつつ行ってもよい。これにより、ネットリサーチはアンケート収集、分析の専門家が行い、広告の営業や配信は広告代理店が行うといった分担が可能になる。また例えばリサーチ運営者は、モニタ情報DB1051や行動履歴データベース1042の保存や整理を、大量データ処理のノウハウを持つ外部の業者に委託してもよい。ここでは行動履歴の代表例は広告視聴履歴であるが、以下の各実施形態において、広告視聴以外の様々な行動をこのデータベースに含め得る。
よい。各種サーバおよびクライアント端末は、インターネット等を通じて相互に通信して情報を送受信する。
Webサーバ102はブラウザ1011からURLを指定したリクエストを受けると、図3(b)に示すように、指定されたページ内容を表示するためのデータを返す。ページ中の動的な内容のうち、ニュース等のコンテンツに関しては、コンテンツ提供者のコンテンツサーバ103から取得する。また広告(ここでは動画広告)は広告サーバ104から取得する。広告データについては、クライアント端末に返されるWebページのデータ内に広告配信者(ここではリサーチ運営者でもある)を指定する情報を配置しておくことで、ブラウザ1011が広告サーバ104から動画広告データを取得して表示する。
なお本実施形態によれば、Webサーバが提供するページにアクセスする人の詳細な属性情報や行動履歴が得られるので、アクセス数やユニークユーザ数、広告クリック数などの表面的な指標に留まらない分析ができる。そのため、ページ内容の洗練や広告媒体としての価値向上のための情報が得られる。
広告サーバ104は、広告主の商品の購入を促進するための動画広告データを保存する。動画広告には広告主、商品、ターゲットとなる消費者の特性に応じて多数の種類が存在し、広告サーバ104が後述するアルゴリズムに従って選択して配信する。動画広告は、Webページ内の広告表示枠(図3(b)の符号301c)に表示される。
広告配信者は、広告サーバ104がクライアント端末101からアクセスを受けた際に、クッキー発行することができる。このクッキーを使ってトラッキングすることで、Webサーバ102の提供ページに限らず広告配信者が関わるページに関する行動履歴を記録できる(図1の符号1042)。この時点では、ユーザがアンケートのモニタであるかどうかの区別は必ずしも必要ではなく、ブラウザのクッキーにより個々を識別できればよい。
ここで、モニタとして登録している人数が、対象となるWebページ利用者全体の中である程度以上の部分を占めていれば、特別な誘導をすることなく自然なインターネット利用の中でのユーザ行動を把握できる点で好ましい。
なお、広告表示形式は動画に限られない。例えばバナー画像などの静止画像広告、リスティング広告も使用できる。これらの広告の場合、滞在時間またはクリックの有無もしくは回数が指標となり得る。その他、Webページの利用者に訴求できる広告であれば、本発明を適用可能である。
本実施形態によれば、ユーザがアンケート収集システムに登録しているモニタかどうかをクッキー情報に基づき判定し、モニタである場合はその属性情報と紐付けられる。これにより、従来の行動履歴に基づく統計と比較して精度の高い分析が可能になり、広告効果測定に有益な情報が得られる。その結果、広告配信者にとっては購入に繋がりやすい広告を配信できる、ユーザにとっては興味がある情報が得られるというメリットにつながる。広告配信者が本実施形態のWeb広告配信システムを利用した場合、自らの提供するサービスの広告主にとっての有益性を、根拠を持って説明できる。
本実施形態では、実施形態1においてアンケート収集システムのモニタ情報を活用した広告効果測定に加え、さらに有益な情報を得る方法を説明する。
本実施形態の処理は、実施形態1においてユーザがWeb広告に関して何らかの行動履歴(例えばページ閲覧、クリック、動画広告視聴)が残る行為を行ったことを前提とする。図4において、ユーザA〜Cはいずれもネットリサーチにモニタとして登録しており、その属性情報はモニタ情報データベース1051に格納されている。ユーザA〜Cは、運営者サーバ105からの質問に対してクライアント端末101a〜101cを用いて回答することに同意している。なお図4ではWebサーバは省略しているが、図1と同様のWebサーバ、またはそれと同等の機能を果たす構成要素が存在する。
広告依頼者(広告主)401は、実施形態1で説明した手法でWeb広告を実施するよう広告配信者に依頼する。広告配信者(本実施形態ではリサーチ運営者を兼ねる)は、広告主の商品等のターゲットにリーチし易いと思われるWebメディアの広告枠に広告を表示する。当該Webメディアにアクセスする多くのユーザ中にはアンケート収集のモニタがある程度の割合で含まれているため、行動履歴データベース1042に保存されるユーザごと(ユーザA,B,C…)の行動履歴をモニタ情報データベース1051と紐付けることで、属性情報と行動履歴に基づく分析が可能になる。
そして本実施形態においては、広告依頼者401がモニタに対してアンケートへの回答を要求できる。具体的には、上記実施形態1のような方法で、リサーチ運営者が広告を視聴したユーザとアンケートのモニタを関連付けて、当該モニタに対してアンケートを送付する。このときリサーチ運営者のシステムをそのまま利用できるため、アンケート作成期間の短縮やコスト低下、さらにはアンケート作成や分析に関する豊富なノウハウの活用が可能となる。
アンケートの内容としては例えば、広告をクリックしたユーザに対してその理由を尋ねたり、動画広告を最後まで視聴しなかったユーザに対して中断の理由を尋ねたりすることが考えられる。また、広告された消費等を実際に購入したかどうかや、その理由、購入後の満足度調査も可能である。あるいは購入につながらなかった場合の理由や購入の意向などを調査できる。また、動画広告の視聴前後の商品に対するイメージ変化の調査もできる。したがって、Web広告の出し方の妥当性(例えば狙った相手にリーチできたか)を正確に分析できる。
本実施形態によれば、行動履歴と属性情報に基づいてアンケートを実施することにより、個々のユーザがとった行動の理由や、商品等を使用した後の感想など、内面的な事情を把握できる。そのためWeb広告の効果測定および今後のマーケティング方針決定が良好に実施できる。
本実施形態では、上記各実施形態においてアンケート収集システムのモニタ情報に基づいて得られた知見を一般のインターネットユーザに拡張、マーケティングに有用な母集団を形成する方法について説明する。
上述したように、従来型のターゲティング広告では、個々のユーザの具体的な属性情報が分からないため、Web上の行動履歴から属性、嗜好、購買性向などを推測して広告を配信するしかない。一方、上記各実施形態の方式によれば、モニタとして登録した情報に基づいて精緻な分析が可能である。ただし上記各実施形態の場合、正確な属性情報が分かるのはWebページにアクセスした人のうちモニタ登録した者に限られる。インターネットユーザ中に占めるモニタの割合が増やすほど効果の高い広告配信の割合も向上するが、アクセスしてきた全てのユーザがモニタ登録している状態となることまでは期待し難い。そこで、未登録のユーザについてもモニタ登録済みのユーザと同様に取り扱えるように、属性を把握することが求められている。
また、マーケティング戦略を立案する観点から見ても、Webページにアクセスする全ユーザの属性や嗜好を、一元的に、かつより高精度で把握し、データベース化することが有益である。
図5に、本実施形態の全体構成を示す。ユーザA〜Dはインターネットユーザであり、特別に誘導されることなく自然にWebサーバにアクセスし、Webページを閲覧する。広告配信者は、広告主からの依頼に基づき、そのWebページの広告表示枠内に動画広告を表示させる。そして、実施形態1に示したクッキーとタグを利用する手法などによりユーザA〜Dの行動履歴を取得し、行動履歴データベース1042に格納している。
リサーチ運営者は、モニタの属性情報をモニタ情報データベース1051に格納している。ここでは、上述したユーザA〜Dのうち、ユーザAとBはモニタ登録済みである。一方ユーザCとDモニタではない。なお本実施形態におけるリサーチ運営者は広告配信者でもあるが、これに限らない。
処理サーバ501は情報処理装置であり、拡大母集団データベース5011のエントリーを作成する。この処理については後述する。処理サーバは本発明の処理手段に相当する
。
図6を参照しつつ、処理フローを説明する。広告依頼者は、実施形態1で説明した手法でWeb広告を実施するよう広告配信者に依頼する。広告配信者は、所望のWebメディアの広告枠に広告(ここでは動画広告とする)を表示する(ステップS601)。
ユーザA〜Dは、自己の意志によってインターネット経由でWebページにアクセスし、コンテンツと広告を閲覧する。その後各ユーザは、自らの興味に応じて、広告視聴継続、広告停止、ページ遷移、広告クリック、商品購入など、様々に行動する。それらの行動履歴はクッキーやタグを利用したトラッキングにより把握され、行動履歴データベース1042に格納される(ステップS602)。
拡大母集団データベースの作成について詳述する。これは、個別のユーザの属性情報を、登録済みモニタの属性情報や行動履歴に基づいて推測したものである。すなわち、類似した行動を取るユーザは似た属性を持つと想定できる。そこで、ユーザごとに行動履歴を分析し、モニタ未登録ユーザの行動履歴を登録済みユーザの行動履歴と比較して近接度合いを算出することで、属性を推定する。
について推定するものとしている。しかし、ある程度の人数を集めた集団について属性情報と行動履歴を設定してもよい。例えば10人のユーザを一つのまとまりとして捉える場合、共通する属性(女性、40歳代、東北地方在住、など)によりラベルを付けておき、その他の情報(年収など)については代表値(最頻値、平均値など)を与えておく。これにより、データ分析上必要な数のサンプルを取り扱いやすい形式で用意できる。
また、Webでの行動履歴、ユーザ属性やアンケートデータに加えて、ユーザの商品・サービス購買データベースと組み合わせてプラットフォームを構築することも好ましい。たとえばWebサイト経由で購買を行った場合、行動ログデータとともに購買履歴を収集できる。あるいは、商店の登録会員サービスに基づくPOSシステムにおいて収集された購買履歴をプラットフォームに組み合わせても良い。このようにユーザ情報、アンケート結果、購買履歴などを組み合わせることで、ユーザの意識や属性と購買実態を一体的に分析できる。
上述した2つのケースのように外部データベースと連携してプラットフォーム化する場合、登録済みモニタの情報を結節点とすることで、スムーズなデータベース連携と一体化が可能になる。
本実施形態によれば、モニタ情報に基づいてWebページのユーザ全体の属性情報を精度よく推定できる。さらにマーケティング立案の基礎となる母集団が大規模化する。そのため、広告主は、正確な広告効果測定、精密な市場分析、および、効果の高いターゲティング広告配信を実施可能になる。
本実施形態では、実施形態3において作成した拡大母集団データベースについて、広告主が行う分析方法を提供する方法について説明する。当該データベースには、モニタか非モニタかを問わず大量のネットユーザについての属性情報、行動履歴情報が蓄積されている。そこで、様々な状況に応じて広告主が迅速にデータを分析することは重要である。例えばWeb広告配信の方針を変えた場合、間を置かずにそれによる認知度や好感度の変化、あるいは商品購入に結びついたかどうかを調査するという要望がある。その場合、データベースから必要とするユーザおよび項目を選択してデータを抽出する必要があるが、これらの作業は時間とノウハウを要する。そこで、広告効果測定を広告主が素早く正確に行うための手段が必要となる。
効果測定を主目的とした、広告主に提供されるプラットフォームについて説明する。好ましい要件として、測定レポート出力の対象となるユーザを柔軟に選択できること、レポート内容のカスタマイズが容易であること、広告の効果指標を見やすく表示できること、レポート要求自体が操作パネル等を用いて直感的に行えること、レポート結果を利用や加工しやすいこと、等がある。操作パネルは、インターネットなどを経由して拡大母集団データベースにアクセス可能な情報処理装置と、それに接続された液晶ディスプレイ等の表示手段と、広告主が項目選択や数値入力による範囲絞り込みを行う入力手段を有する。この場合、操作パネルが本発明の操作手段に相当する。
実施機能と連携してアンケートを送信してもよい。
上述した操作パネルや結果表示画面の各構成要素は、広告主の必要に応じてカスタマイズできることが好ましい。カスタマイズ後の画面構成やデータ連携対象は広告主ごとに保存され、ログオンしたときに自動的に表示される。
以上述べたように、本実施形態の方法によれば、実施形態3において作成された拡大母集団データベースに対して、広告主自らにより、操作パネルなどを用いた簡便で直感的に理解しやすい分析を実行可能なプラットフォームを提供できる。その結果、大規模で信頼性の高いデータ基盤を用いた分析が可能になるため、高精度な広告効果測定が可能になる。
本変形例では、上記実施形態において作成した拡大母集団データベースを、Webページの遷移やコンバージョンを分析に用いる方法について説明する。
インターネットを用いて商品等を宣伝し何らかの成果(購入のほか、会員登録、資料請求など)につなげるために、アクセス解析が用いられている。そのために、ユーザが遷移する主要なページにスクリプトタグを設置しておき、クッキー情報と結びつけて動線を調査する方法がある。また、検索エンジンを使ってWebページを訪問したユーザがどのような検索用語を用いたのかを調査することも好ましい。
各ユーザによるページ間遷移の履歴やコンバージョンは、ユーザごとにデータベースに保存し、拡大母集団データベースに格納された情報と付き合わせることで、詳細な分析に利用できる。すなわち、拡大母集団データベースを見れば、どのような属性情報を持つ人がWebページに来たのかが分かる。これにより、Web広告や検索連動型広告の出し方がターゲット層を呼びこむのに適切であったかどうかを分析できる。また、各ページでの滞在時間、動線、およびコンバージョン割合に基づき、ターゲット層によるWebページの使いやすさや好感度が分かる。さらに、上述したようにネットリサーチのモニタにアンケートを実施することもできる。
本変形例の手法によれば、正確な属性が分かっているモニタの情報に基づき作成された拡大母集団データベースを用いて、Webページにおけるページ遷移やコンバージョンとユーザの属性情報の関係を分析できる。さらに、モニタに事後的にアンケートを行うことにより、広告の効果、ページの印象、満足度、商品を買った理由や買わなかった理由、ページや広告を最後までみた理由や離脱した理由などを把握できるので、より良いサービスの提供が可能になる。
本実施形態では、上記実施形態4における分析結果に対して広告主がさらなるリサーチを希望する場合に、簡易にアンケートを作成してモニタに送信するための手段について説明する。すなわち、分析結果が出力されるとその原因を知りたい場面があり得る。例えばWeb広告が期待したほどには購入に結びつかなかった場合や、企業イメージ向上を狙ったWeb広告が実際にユーザの意識に与えた影響を調べる場合などである。
この場合、広告主がインターネット経由でブラウザもしくは専用アプリケーションを経由してログオンし、分析結果を確認した後、アンケート実施を希望する場合はそのまま引き続いて処理を行えるようなボタンを提供することが、簡易性および一貫性の点で好ましい。また、リサーチ運営者のアンケート作成ノウハウを活用して、必要事項を選択もしくは記入するだけでアンケートを作成できるテンプレートを用意することが好ましい。これにより、質問事項を絞り込んだ効率的なアンケートを作成できる。なお、広告主がアンケートの形式と内容を決定し、実際の作成はリサーチ運営者に任せてもよい。
あるいは、モニタ未登録のユーザに対するアンケートの実施も考えられる。その場合、当該ユーザが次にWebページにアクセスした場合にブラウザ上でアンケートが表示されるようにする。また、ある商品のWeb広告について上記の方法でアンケートを行い収集された結果は、当該商品に関する実際の売上状況の分析(例えばPOSデータ解析結果)と組み合わせることで、さらに有益な情報となり得る。
以上述べたように、本実施形態によれば、広告主による拡大母集団データベースの分析結果に追加リサーチが必要になった場合に、簡易な操作パネルによりアンケートが作成できる。その結果、一貫性のあるリサーチが可能となり、広告効果の測定結果を最大限活用
できる。
本実施形態では、Web広告の中でもユーザに与える印象が特に強い動画広告について、詳細な効果測定方法を説明する。動画広告にも様々な方式があり、例として、通常の広告表示枠に表示する方式(図3(b)に示す)、あるWebページにアクセスすると大画面で表示する方式、ユーザが動画サイトで所望の動画を視聴しようとすると最初に広告が流される方式などがある。ユーザが所定のボタンをクリックすることで動画を停止できるが、ユーザの反発を招かない程度の一定時間は停止不可とする場合もある。実施形態1で述べたように、動画広告にはチェックポイントとなるタグが設置できる。それにより広告配信者は、ユーザがどの時点(チェックポイント)まで視聴したかを把握し、動画広告の効果を測定できる。例えば視聴時間とその後の行動履歴の比較や、商品購買率との相関関係などは、ターゲット層に適切な広告を届ける上で有益な情報となる。
Claims (5)
- クライアント端末を用いてWebページにアクセスする複数のユーザに対して広告主から配信された広告に関する分析を行う広告評価システムであって、
少なくとも前記広告の視聴状況を含む、前記複数のユーザのインターネット上での行動履歴を取得して履歴データベースに保存する取得手段と、
運営者が登録済みモニタに対してインターネットを経由してアンケートを行うネットリサーチに用いられる、前記登録済みモニタの属性情報を保存するモニタ情報データベースと、
前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタである者の属性情報に基づいて、前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタではない者の属性情報を推定し、前記登録済みモニタである者の属性情報および行動履歴、ならびに前記登録済みモニタでない者の推定属性情報および行動履歴を含む拡大母集団データベースを作成する処理手段と、
前記拡大母集団データベースにアクセスする操作手段であって、前記複数のユーザの属性情報または推定属性情報と、前記複数のユーザによる前記行動履歴とに関連する情報を抽出する操作手段と、
を有し、
前記広告は動画広告であり、
前記取得手段は、前記動画広告の視聴状況として、前記ユーザが前記動画広告をどの段階まで視聴したかを示すチェックポイント情報を取得するものであり、
前記操作手段は、前記拡大母集団データベースから、前記複数のユーザの属性情報または推定属性情報と、前記チェックポイント情報とに関連する情報を取得する
ことを特徴とする広告評価システム。 - クライアント端末を用いてWebページにアクセスする複数のユーザに対して広告主から配信された広告に関する分析を行う広告評価システムであって、
少なくとも前記広告の視聴状況を含む、前記複数のユーザのインターネット上での行動履歴を取得して履歴データベースに保存する取得手段と、
運営者が登録済みモニタに対してインターネットを経由してアンケートを行うネットリサーチに用いられる、前記登録済みモニタの属性情報を保存するモニタ情報データベースと、
前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタである者の属性情報に基づいて、前記複数
のユーザのうち前記登録済みモニタではない者の属性情報を推定し、前記登録済みモニタである者の属性情報および行動履歴、ならびに前記登録済みモニタでない者の推定属性情報および行動履歴を含む拡大母集団データベースを作成する処理手段と、
前記拡大母集団データベースにアクセスする操作手段であって、前記複数のユーザの属性情報または推定属性情報と、前記複数のユーザによる前記行動履歴とに関連する情報を抽出する操作手段と、
を有し、
前記広告は動画広告であり、
前記取得手段は、前記動画広告の視聴状況として、前記ユーザが前記動画広告をどの段階まで視聴したかを示すチェックポイント情報を取得するものであり、
前記操作手段は、前記拡大母集団データベースから、前記チェックポイント情報と、前記動画広告で広告された商品の前記ユーザによる購入に関連する情報を取得する
ことを特徴とする広告評価システム。 - クライアント端末を用いてWebページにアクセスする複数のユーザに対して広告主から配信された広告に関する分析を行う広告評価システムであって、
少なくとも前記広告の視聴状況を含む、前記複数のユーザのインターネット上での行動履歴を取得して履歴データベースに保存する取得手段と、
運営者が登録済みモニタに対してインターネットを経由してアンケートを行うネットリサーチに用いられる、前記登録済みモニタの属性情報を保存するモニタ情報データベースと、
前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタである者の属性情報に基づいて、前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタではない者の属性情報を推定し、前記登録済みモニタである者の属性情報および行動履歴、ならびに前記登録済みモニタでない者の推定属性情報および行動履歴を含む拡大母集団データベースを作成する処理手段と、
前記拡大母集団データベースにアクセスする操作手段であって、前記複数のユーザの属性情報または推定属性情報と、前記複数のユーザによる前記行動履歴とに関連する情報を抽出する操作手段と、
表示手段と、
を有し、
前記操作手段は、前記拡大母集団データベースから、複数の属性情報を選択して当該複数の属性情報の値を指定することによってユーザを絞り込み、前記絞り込んだユーザの行動履歴に基づく複数の指標を前記表示手段に表示させ、前記複数の指標を用いた集計を行う
ことを特徴とする広告評価システム。 - クライアント端末を用いてWebページにアクセスする複数のユーザに対して広告主から配信された広告に関する分析を行う広告評価システムであって、
少なくとも前記広告の視聴状況を含む、前記複数のユーザのインターネット上での行動履歴を取得して履歴データベースに保存する取得手段と、
運営者が登録済みモニタに対してインターネットを経由してアンケートを行うネットリサーチに用いられる、前記登録済みモニタの属性情報を保存するモニタ情報データベースと、
前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタである者の属性情報に基づいて、前記複数のユーザのうち前記登録済みモニタではない者の属性情報を推定し、前記登録済みモニタである者の属性情報および行動履歴、ならびに前記登録済みモニタでない者の推定属性情報および行動履歴を含む拡大母集団データベースを作成する処理手段と、
前記拡大母集団データベースにアクセスする操作手段であって、前記複数のユーザの属性情報または推定属性情報と、前記複数のユーザによる前記行動履歴とに関連する情報を抽出する操作手段と、
表示手段と、
を有し、
前記操作手段は、前記拡大母集団データベースから、複数の属性情報を選択して当該複数の属性情報の値を指定することによってユーザを絞り込むとともに、前記絞り込みに用いたものと同じ条件で前記拡大母集団データベースに含まれる前記登録済みモニタを絞り込み、
前記表示手段は、前記絞り込んだユーザの行動履歴に基づく指標と、前記登録済みモニタの行動履歴に基づく前記指標とを、切り替え可能に、または並べて表示する
ことを特徴とする広告評価システム。 - 前記操作手段は、当該操作手段により選択された前記複数の属性情報の種類および当該属性情報について指定された値の組み合わせに対して、独自の指標として名前を付与するためのインタフェースを提供する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の広告評価システム。
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